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[第二弾]妹に言われたいセリフ

786 :名無しくん、、、好きです。。。 :03/02/10 18:11 ID:???
おまんら!!シスプリなんか目じゃないほどの萌え妹を見せてやる!!
この萌え具合は シスプリ=12機リックドム、乃絵美=連邦の白い悪魔
だとすると、ウッソの乗ったVガンダムと言っていい!!

まず、ここの215以降の一連のやり取りを見てから
http://wow.bbspink.com/test/read.cgi?bbs=hneta&key=1044546628

続編のこのスレを見ろ!!
http://wow.bbspink.com/test/read.cgi?bbs=hneta&key=1044771260

ビジュアルなしでここまで萌えさせ、しかもリアルワールドの
出来事だぞ!萌え妹と、我らが及びもしない神にも近い兄が切り
開いている、新たな時代をしかとその目で確かめろ!!


787 :712 :03/02/10 20:22 ID:???
>>786
「お兄ちゃん…二十一歳未満なんだから見ちゃダメだよ?」
「ああ…分かってる…。しかし…何だかもの凄く見たいぞ…」
「やめてよ〜、お兄ちゃんのエッチ〜」
「だが…お前も気になるだろ?」
「うん…確かに気になるね…」
「ところで…確かにVガンダムはいいMSだが…」
「アムロと比べるとウッソは弱いよね〜」
「お前も分かってるじゃないか…」
「お兄ちゃんが教えてくれたんでしょ〜?」
──────────────────────────

一応俺もバレンタインに向けて書いてます。
NO.8氏もいるし俺のは需要ないかな…

788 :NO.8 :03/02/10 21:24 ID:???
続きです。
今日は少しだけ。

ふと目が覚めた。
枕元の時計を見ると、寝始めてからまだ30分しか経っていない。
なのに妙に汗をかいている。パジャマが肌に張り付いて気持ち悪い。
「全く・・・何なんだ」
悪態を吐きながら違うパジャマに着替える。
もう一度布団に入り眠ろうとしたが、普段ならまだ起きている時間。
だが、やることもないので無理矢理寝ることにした。
12時頃までは30分ごとに目が覚めていたが、それ以降は眠れた。


789 :NO.8 :03/02/10 21:52 ID:???
ひた 
ひゅー 

何か変な音が聞こえる。

ひゅー ひゅー

何の音だろうと思い、目を覚ます。

ひた ひゅー ひた ひゅー

よく耳を済まさなければ聞こえない音。
気のせいかも知れないと思って再度布団に入り、眠ろうとする。
だが、ひゅーひゅーという音がどうしても耳につく。
何が現れても大丈夫なように、護身用の木刀を隠しながらドアをゆっくりと開ける。
廊下は電灯がついていて、そのまぶしさに目を細める。

ひゅー ひゅー ひた

音はまだ続いている。
気配を消して、目が慣れるのを待つ。
目がやっと明るさに慣れて来て、廊下を見ることが出来るようになったとき、
俺は一気に扉を開けて、廊下に飛び出した。

790 :NO.8 :03/02/10 21:53 ID:???
と言うところで続きです。

>>712
私の事は気にせずに、貼り付けてくださいよ。
今回の私のはあまり萌え要素が少なく、面白くない危険性が高いですから・・・。
何とか、最後に萌える要素を持ってきたいと思っています。

>>786
済みません。正直、負けました。
ただ、pink鯖の所は、21禁と言うことを書いた方が良いかと思いますが・・・。
私も、負けないように頑張ることにします。
ちなみに、私の書くものは、現実的になるように、
リアルに起きたことも結構取り入れて書いてあります。
(『俺』が枕元に木刀を置いてあるとかですね。どうでも良いですけど)
コンセプトが「日常」ですからね。

791 :名無しくん、、、好きです。。。 :03/02/10 23:04 ID:???
>>786
今見てるが、かなり(・∀・)イイ!!ね

792 :751 :03/02/12 07:04 ID:???
そういえば、もうすぐバレンタインなんだな・・・。
よし、バレンタインSSを考えるか。

793 :NO.8 :03/02/12 22:10 ID:???
続きです。

廊下には、青白い顔をした妹が立っていた。
喉の調子が悪いのか、呼吸をする度に金属音がひゅーひゅーとしている。
「は、ケホッ。ほにいちゃ・・・ゲホッ!」
ずいぶん前から俺を呼んでいたのかも知れない。
一瞬だけ嬉しそうな顔をして、だけどせき込んでしまい、うずくまる妹。
木刀を捨て、駆けだした。
「おい!大丈夫か?」
そう言って肩を抱きしめる。その肩が凄まじく冷たい。
冷たいのは肩ではなく、パジャマだった。汗をかなりかいているようだ。
「お前、その汗・・・」
「あはは、ケホッ。ほ兄ちゃんを、呼びに行こうと思って・・・ゲホッ!」
激しく咳き込む。かなり喉がやられているようだ。
「いいから、まずは部屋に戻れ。ほら肩貸してやるから」
そう言って無理矢理肩に手を回し、立たせる。
ゆっくりと部屋に行き、妹を布団に寝かせようとして、気がついた。
布団まで汗がびっしょりなのである。
(新しい布団を出さなきゃダメだな・・・)
先程まで眠っていたとは考えられないほど頭が良く回る。
そんな事が脳裏をかすめたが、取りあえずそんなナルシズムは放っておく。
「ちょっと待っていろ。布団を引いてくるから」
「寒い・・・」
まるでうわごとのように呟く。
「これでもかぶっていろ」
そう言って毛布を妹に掛けてやる。
寒いと言っていたが、あの状況では誰でも寒いだろう。
「ちょっとだからな。辛かったら横になっていろ」
そう言って客間に行き、押入の中にある予備の布団を引く。
いつも母親に「お前は布団の引き方がきたない」と文句を言われているが、
この際はどうでも良いだろう。

794 :NO.8 :03/02/12 22:12 ID:???
妹の部屋に戻ると、妹は毛布を被って横になっていた。
「ほら、布団を引いたから向こうで寝ろ」
と言って肩を掴んだとき、パジャマが汗でびっしょりなのを思い出した。
これを着替えさせないことには、体力がどんどん奪われていく。
替えのパジャマを探すべく、悪いとは思うがタンスを勝手に開けさせて貰う。
パジャマを発見して、ついでにショーツも引っ張り出す。
ブラジャーも、と思ったが、寝ているときはつけていないことを思い出す。
タンスから引っ張り出した物一式を持って、妹の元に戻る。
かなり苦しそうな顔をしている。どうも、以前よりも熱が上がっているようだ。
「おい、起きて着替えろ!いつまでもそのままじゃ悪化するだけだぞ!」
べちべちと妹の頬を叩くが、一向に起きない。
ひゅーひゅーと苦しそうな呼吸をしているだけだ。
歯をガチガチ鳴らして、時折「寒い・・・」と言うが、殆ど意識はない。
「おい、マジかよ・・・。俺が、着替えさせるのかよ・・・。」
反応がない妹を見て、俺は天を仰いだ。
「いや、ここはアイツを呼んだ方が・・・」
いくら兄と言えども、着替えさせるのなら同性の方が・・・。


795 :NO.8 :03/02/12 22:12 ID:???
と思ったところで、今は夜中な事に気がついた。
(いやいや、夜中と言えどもこれは緊急事態。呼べば来てくれるはず)
そう思って携帯を部屋に取りに帰る。
携帯でアイツを呼び出す。
だが、呼び出し音がしている最中に妹の苦しそうな顔が浮かんだ。
確かに、携帯でアイツを呼べば、急いで俺の家に来てくれるだろう。
夜中だというのに、下手したら車でぶっ飛んでくるだろうが、
だが、それでもやはり時間はかかる。
やはり、俺が着替えさせた方が時間はかからない。
別にやましいことをしようとしているのではない。
それこそ緊急事態だ。何も、のぞきやセクハラをするわけではない。
これはれっきとした人助けだ。医療行為だ。
一部違う気もするが、そう気持ちを奮い立たせた。
ぶつりと音がして、電話が繋がった。
「ふぁい、もしもし。こんな時間に何の用?」
眠そうなアイツの声がした。
だが、俺の指は、無意識のうちに通話終了のボタンを強く押していた。


796 :NO.8 :03/02/12 22:13 ID:???
「よし・・・やるぞ・・・」
パジャマのボタンを上から外していく。
最初のボタンに手をかけようとしたとき、緊張で手が震えた。
(ここまで来て負けるわけにはいかない)
思い切って、一番上のボタンを外した。
一番辛かったのはここだった、と思う。あとは比較的スムーズに行った。
濡れて冷たくなったパジャマを脱がし、バスタオルで汗を拭き取る。
湿布を胸元と喉元、それに背中に張り付け、
その後、体が冷えない内に新しいパジャマを着せる。
そして新しく引いた布団に妹を寝かせる。
ただそれだけのことだった。

時間にすれば、わずか10分もかかっていなかったと思う。
それなのに、途轍もなく疲れた。精神的にも、肉体的にも。
まあ、ショーツまでは結局取り替えなかったのだが、
それでも意識のない人間を動かすと言うのは凄まじく重かった。
途中で目覚めるかと思ったが、妹は結局目が覚めなかった。
身体的成長に関しては何も見なかったことにしよう。
まあ、数年前まで一緒に風呂に入っていたのだ。ときっぱりと割り切ることにする。
年頃の女の子だ。出るところが出るのが普通なのだ。

797 :NO.8 :03/02/12 22:14 ID:???
その後、妹の寝顔を見ながら、額に湿布を貼っていなかったのを思い出し、
妹の部屋に湿布を取りに帰る。
部屋の中は空き巣が入ったような荒れようだった。
持ってきた湿布を妹の額に貼り付ける。
そして妹の部屋を片付けに行く。
念のため、布団や毛布は乾燥するように干しておく。
熱を測ってみたところ、40度を少し切る程度だった。
最近、俺が風邪を引いて高熱を出したときに貰ってきた解熱剤があったが、
薬は下手に他人に飲ますと危ないと思い、止めておいた。
それこそ、本当にヤバくなったら救急車を呼べば良いのだ。
そして、その後は結局妹のことが心配なので、自分の部屋から毛布を引っ張ってきて
妹が寝ている部屋の隅で丸まって寝た。

798 :NO.8 :03/02/12 22:14 ID:???
「お兄ちゃん・・・」
妹の声が聞こえた気がして目が覚めた。
妹は布団の中からこちらを見ていた。
「どうした?腹でも減ったか?」
妹の近くに寄って聞いてみた。
「それもあるけど・・・ゴホッ!ちょっと喉が乾いたから」
「おお、ちょっと待っていろ。今、水を持ってきてやるから」
茶の間のポットからお湯を汲み、体温計も持って妹の所に戻る。
「ほら。熱いから気を付けろよ」
「うん・・・」
ずずずと少しずつ白湯を飲んでいく。
「それと、熱も測っておけよ」
そう言って体温計を置いて茶の間に戻る。朝食を準備する為だ。

799 :NO.8 :03/02/12 22:16 ID:???
朝食後
「ところで、熱は何度あった?」
「うん、7度6分」
「まあ、朝は熱が低いからな。じゃあ、きちんと薬を飲んで寝ていろよ」
「うん。昨日に比べると大分良くなった感じがするけど・・・」
「それでもきちんと寝ていろ。そうだ。何か食べたいものはないか?」
「食べたいもの?」
「ああ、風邪を引いているときくらい自分の食べたいものを食べてもバチは当たらな

 いからな。何でも良いぞ」
「うーん、甘くて冷たい物とか、かなぁ・・・?」
「甘くて冷たい物か・・・よし、わかった」
「無かったら別に良いからね」
「風邪引いている人間がそんな遠慮するなよ」
「うん・・・」
「じゃあ、最低でも今日1日はきちんと寝ていろよ」
そう言って俺は部屋を出ようとした。
「ねぇ、ちょっと待って、お兄ちゃん・・・」
だが、妹の控えめな声に呼び止められた。
「ん?どうした?」
「このパジャマ・・・昨夜私が寝ているときに着ていた物じゃ無いんだけど・・・」
「うっ・・・」
いかん、気づかれた。
「とても寒くて、お兄ちゃんを呼びに行こうとしたところまでは覚えているんだけど
 その後は気がついたら朝だったし、いつ、着替えたのかな・・・?って」
「それはだな・・・何というか、お前は昨夜は汗がひどくてだな」
「・・・」
「汗で濡れたパジャマのままだと、体力を奪われて風邪に良くないと思ってだな」
「・・・・・」
「ま、何というか、着替えさせたというか、あ、いや別にで見てないぞ」
「・・・・・(赤面)」
妹は俯いて顔を赤くしてしまった。

800 :NO.8 :03/02/12 22:17 ID:???
「まあ、真面目な話、あのまま汗びっしょりのパジャマを着せておくわけには
 いかなかったんだよ。無断で着替えさせたのは悪かったと思う。この通りだ」
俺は素直に頭を下げた。
いくら妹とは言え、風邪だからとは言え、緊急事態だからとは言え、
承諾無しに服を着替えさせるのは良くない。
これは、俺が妹に攻められても仕方がないことであると思う。
だが、妹は俺を攻めなかった。
「お兄ちゃんは一番良いと思う方法を取ったんだもの。私は怒らないよ。
 それに、私が逆でも、多分お兄ちゃんを着替えさせていたと思うし」
妹の言葉は続く。
「ちょっと恥ずかしいけど、お兄ちゃんなら・・・」
最後の方は殆ど聞き取れないくらい小さな声だった。
「え?何?」
「何でもないよ」
「最後の方が聞こえなかったんだよ。何て言ったんだ?」
「何でもないって!ゴホッ!ゴホッ!!」
大声を出そうとしてせき込む妹。
「大丈夫か!?」
駆け寄って訊ねると涙目になりながらもこくんと頷いた。
「まあいいや、とにかく今は風邪を治すことに集中しろよ」
そう言って今度こそ部屋を出ていく。
俺が部屋を出るときに妹が小さく呟いた一言は、俺の耳には入らなかった。
「お兄ちゃん・・・ありがとう」

801 :NO.8 :03/02/12 22:21 ID:???
今日はここまでです。
あと少しで終わりです。最後のオチで少し迷っていますけどね・・・。

ちなみに、私は妹がチョコレートを買ってくれた模様です。
「可愛くて、お兄ちゃんは食べられないよ、きっと」と言っていましたので、
どんなものか、楽しみです。

802 :名無しくん、、、好きです。。。 :03/02/13 03:01 ID:3TPYQ9TE
あげ!

803 :名無しくん、、、好きです。。。 :03/02/13 04:01 ID:1llwR1tj
age

804 :名無しくん、、、好きです。。。 :03/02/13 06:42 ID:???
age反対

NO.8氏は妹さんからチョコレート貰えるのか。
羨ましいな。

805 :Masked Rider Moe ◆/gMR5eBC/k :03/02/13 18:39 ID:???
2月14日、金曜日。AM6:00、普通に目が覚めた。
「さぁてと・・・支度するか」
俺がやる日課の初めは・・・妹を起こす事だ。妹は熟睡型なので、俺が起こさないとずっと眠ったままである。
前に一度、放置p(以下略)したら、その日は昼頃にガッコに来た。あとでこっぴどく起こられてしまった。
両親は今、ともに単身赴任中で、帰宅は1ヶ月先だそうだ。少し寂しいが、俺が妹を支えなければならない。

「さて、と・・・(深く息を吸い込み) 起きろぉぉぉぉぉッッッ!!!」
「はにゃぁっ!!?」
毎朝、こうやって叫んで起こす。このくらいやらないと、起きないのだ。
「はわわ・・・お、おはよ、にぃにぃ」
「おう、目ぇ覚めたか?」
「・・・おかげさまでね」
用を終えた俺は、自分の部屋に戻って支度をし、朝飯の用意をする。少し遅れて、妹も出てきて用意を手伝う。
「にぃにぃ、今日は何の日?」
「・・・言われるまでもない。決戦は金曜日だ!」
「・・・そう」
去年、俺は本命はおろか義理チョコすらもらえなかった。もらったのは、妹の手作りチョコのみ。
しかも、お約束の「塩と砂糖を・・・」という、クソまずいチョコだった。
「にぃにぃ、今年はあてがあるの?」
「おうよ、今年はバリバリもらえる・・・はずだ」
「ふーん・・・」
なぜか、今年はそういう気がしていた。まあ、本命はないだろうが。

「っとぉ・・・そろそろ行くか」
「うん」
俺と妹は、学校へ向かった。

806 :Masked Rider Moe ◆/gMR5eBC/k :03/02/13 18:47 ID:???
待ちに待った放課後。予想は見事的中し・・・
「・・・といっても、義理チョコの山だがな」
とりあえず、かばんとスポーツバッグに分けてしまいこみ、家路につく。
家に帰ったが、鍵は閉まっていた。
「・・・帰ってないのか」

それから、時間はどんどん過ぎていく。義理チョコを片っ端から喰らい、TVを見て、風呂に入って・・・
だが、妹は帰ってくる気配がない。いつもなら、俺と一緒にTVを見て、バラエティとかで笑い転げているのに・・・
「・・・あいつがいないだけで、こんなに寂しいなんてな」
・・・などと感傷にひたっている場合ではない。取り急ぎ妹を捜索せねばならない。
「どこ行っちまったんだ・・・!? ま、まさかヤバイ事に巻き込まれたんじゃぁ・・・」
俺の住んでる地区を回り、妹の友人宅や俺の友人宅を訪れたり、電話したりしたが、手がかりはなかった。
「・・・おい・・・マジでやばい事に・・・!? 嘘だろ・・・」
どうしようもない不安が俺を襲う。まさか・・・いや、そんな事は・・・ッッ!
思いつく限りの場所を捜索して回ったが、妹は見つからなかった。
「・・・帰るか・・・もう、疲れた・・・」
とぼとぼと、家路につく。

807 :Masked Rider Moe ◆/gMR5eBC/k :03/02/13 19:05 ID:???
・・・いた。家の玄関前に座り込んでいた。疲労困憊している様子で、うつらうつらしている。
俺は秒速で玄関前にスクランブルダッシュした。俺の足音を聞いても、妹はうつらうつらしている。
「・・・おいッッッ!!!」
妹の体を揺さぶる。ゆっくりと、妹は目を開けた。まだ、夢うつつの様子である。
「あ・・・にぃにぃ・・・おかえりぃ・・・」
俺は、横っ面をひっぱたこうなどと、さっきまで考えていたのだが・・・
「・・・にぃにぃ?」
なぜか、妹を力いっぱい抱きしめていた。妹が痛がるほどに。
「・・・バカやろう・・・バカやろう・・・ッッッ」
「にぃにぃ、なんで泣いてるの・・・?」
子供のように涙を流す俺を見て、妹は不思議がっている。ともかく、2人して家に入る。

「心配かけてごめんね・・・でも、すごく評判のチョコが、隣町にあるって・・・」
そういいつつ、妹は俺にチョコを差し出した。俺も話に聞いていた、有名店のチョコだ。
「バカヤロが・・・わざわざ、こんなブルジョワなチョコを買ってこなくていいんだよ・・・」
俺は妹の頭を軽く小突く。妹は、甘んじてそれを受ける。
・・・しばらくして、チョコを食す。なるほど、有名店だけにすごく美味だ。
「ホントにごめんなさい!」
「もういい、何も言うな! お前が無事なら、それでいい・・・」
「・・・ごめんなさい」
「もういいって! ほら、ごちそうさん! お前が一生懸命探してきたやつだけに、すごく美味かったぜ」
「にぃにぃ・・・!!」
妹が、俺にがばっと抱きつく。泣きじゃくりながら、強く。
「・・・わかったから、もう寝ろ。疲れてるんだし」
「・・・うん。でも、その前に・・・」
「ん?」
妹が望むまま、強く抱きしめてやる。頭を撫でさする。妹は満足したのか、俺の腕の中で寝息を立て始めた。
「おいおい・・・これも、今日だけだからな」
妹をベッドに寝かす。部屋を出ようとすると、ポツリと何か聞こえたような気がしたが、気にしなかった。
「にぃにぃ・・・来年も、来年もね・・・」

〜Fin〜

808 :NO.8 :03/02/13 21:33 ID:???
Masked Rider Moe氏の作品、楽しく読ませていただきました。
うう、それにしても私の今回の作品、つくづく萌え要素が無い上に楽しくないですねぇ・・・。
最後に、少し詰め込みましたので、お許し下さい。
と言うわけで、続きです。

そして妹の学校に休みの電話を入れ、俺も自分の朝食を食べた。
2人ぶんの洗い物をして、掃除をして一段落、と言ったときにチャイムが鳴った。
「はーい、どちら様ですか?」
インターホンに出る。
「夜中にイタズラ電話をかけるのはどこのどなたでしょうね!」
いきなりの怒鳴り声。
アイツだ。そう言えば昨夜は電話が通じていたことを思い出す。
対面すれば下手すると1発くらい殴られる危険性があるので、
インターホン越しに話すことにする。
「ああ、昨夜は妹が風邪を引いてな。それで困って電話をかけたわけだ」
「え?風邪?大丈夫なの?」
「ああ、昨夜はひどかったが、今朝はそれほどでもない」
「良かった。じゃあ、昨夜のはイタズラ電話じゃなかったの?」
「ああ、汗がひどいのでパジャマを着替えさせようと思って、
 頼みの電話を入れたんだよ。
 ただ、お前に頼むより、俺がやった方が早いと思ったから電話を切ったんだよ」
「確かに、アンタが着替えさせた方が早い・・・って!着替えさせたの!?」
かなり大きな声だ。インターホンを当てていない方の耳にも声が聞こえた気がする。
「仕方ないだろ、汗びっしょりだったんだし」
「そりゃぁ、ねぇ・・・。けど、変なことしなかったでしょうね?」
「妹に、っていうか、その前に病人に変なこと出来るか!」
「ま、それもそうね。じゃ、何でもなかったことだし、アタシは帰るわ」
「ちょっと待ってくれ。今日は車で来たのか?」
「そうだけど。それがどうかした?」
「ちょっと頼みがあるんだが・・・」

809 :NO.8 :03/02/13 21:34 ID:???
昼頃
「ホント、助かった。ありがたい」
俺は家の前でアイツに頭を下げていた。
買い物に出かけるのに、アイツの車に乗せて貰ったのだ。
「しっかりとツケにしておく、と言いたいところだけど、妹さんの買い物だもんね。
 今回限りは大目に見てあげましょう」
腕を組んで偉そうに宣言する。
「じゃあ、しっかり看病しなさいよ。じゃあね」
そう言ってアイツは帰っていった。

昼食用にお粥を作っている間に、俺は妹に頼まれたものを作り始めた。
桃の缶詰を取り出し、細かく切って冷蔵庫に入れる。
同様に、イチゴもへたを取り、薄く切っておき、冷蔵庫に入れる。
冷えるまでの間にバレンタイン用に売っていた大きなチョコレートを湯煎する。
ホント、バレンタイン時期は色々なチョコレートが入手しやすくて助かる。
通常時に比べ、少し価格が高いのが難点ではあるが。
湯煎してすっかり液体となったチョコレートに、洋酒を入れる。
ソース作りは完成した。お粥も丁度出来上がったところなので昼食の準備をする。
昼食はお粥と、おかずはタンパク質が多いと言うわけで湯豆腐を選んだ。
また、チーズも消化が良く、栄養価が高いのでチーズも選んだ。
それらを盆に入れ、妹が寝ている部屋へと運ぶ。

810 :NO.8 :03/02/13 21:37 ID:???
妹がお粥を食べている間に、俺は冷蔵庫の中のものを取り出し、最後を仕上げた。
桃の缶詰を細かく切った物と、イチゴのスライスを混ぜる。
それを皿に入れ、先程作ったチョコレートソースをかける。
最後にウェハースなどを載せ、見た目を豪華にする。
バレンタインは一般的に女性が男性にチョコレートを渡しているが、
そもそもは、日頃お世話になっている人に感謝の気持ちを示す日だ。
これは、妹に頼まれたものであると同時に、妹へのバレンタインプレゼントでもある。
本気で、心を込めて作った作品だ。少しでも気持ちが伝わると良いと思う。
チョコレートが少し固まり始めたのを見て、俺は妹の部屋に向かった。
妹は、俺が作ったものを見て、目を丸くしていた。
「それ・・・お兄ちゃんが作ったの・・・?」
第一声がこれだった。
「ああ、日頃お世話になっているお礼も兼ねてな。バレンタインプレゼントだ」
そう言って妹に皿を手渡す。
「バレンタイン・・・って、私は今年、作れなかったね。ごめんね、お兄ちゃん」
妹が済まなさそうな顔をする。
「何言っているんだ。俺はそれよりもお前が元気な方が何よりも嬉しいんだぞ。
 だから、これを食べて、しっかりと寝て、早く元気になれよ」
そう言って俺は妹に笑いかけた。
「ありがとう・・・お兄ちゃん」
そう言って妹も笑った。
「じゃあ、ホワイトデーには私がお兄ちゃんにプレゼントをあげるね」
「おう。楽しみにしているぞ。それより、冷たい内にはやく食べろよ」
「うん。頂きます」
「おかわりはあるけど、あまり食べて体が冷えるといけないから、今回はこれだけな」
「美味しいよ〜」
妹はデザートの美味しさのあまり、俺の言葉を聞いていないようだった。
「じゃあ、食べたら寝ていろよ」
「うん〜」

「早く元気になれよ。俺はそれが一番嬉しいんだから・・・」
そう言った俺の呟きは、俺以外には誰にも聞こえなかった。

811 :NO.8 :03/02/13 21:59 ID:???
と言うことで本編終了です。
残りは後日談(数日後ですが)ですね。
あとは明日に無理矢理詰め込んだ(笑)萌え文章を書き込みます。

次の作品はもっと萌え文章を書こうと思います。
ホント、全然萌えない作品で済みません。反省してます。

812 :名無しくん、、、好きです。。。 :03/02/13 22:47 ID:???
>>786
神は去ったよ。

813 :名無しくん、、、好きです。。。 :03/02/13 23:04 ID:???
>812
そっとしておいてやろうぜ。
そこの神は本当にいい人だからな。


814 :712 :03/02/14 06:22 ID:???
NO.8氏、Masked Rider Moe氏の作品の余韻に浸っていたい人、忙しい人、イライラしている人。
上記の方は迷わずここから先7レス程飛ばしてください(w

二月十四日。チョコがどうこうと騒がしい日だが…俺はあまり好きではなかった。
「ただいま…」
学校から帰ってきた俺を妹が迎えた。
「おかえり〜。ねぇねぇ、バレンタインのチョコ、いくつ貰った〜?」
「何でお前がそんな事を気にするんだ?」
俺は家の中に入り、着替えをしながら妹に話しかける。
「何でもいいじゃない♪それよりいくつ〜?」
「ゼロだよ、一個も貰ってない」
「ホントに〜?」
「こんな嘘ついて何になるっていうんだ…」
「そうか…ウチのお兄ちゃんは義理チョコも貰えないのか…」
「貰えないんじゃないぞ、妹よ。くれるっていう奴は何人かいたんだが全部キッパリ断った」
「え〜?それは可哀想だよぉ〜」
「あのなぁ…俺の学校はチョコのプレゼントは禁止しているんだぞ?
 望んでもないのに同罪にされたら、俺の方が可哀想だ」
「…もしかしてお兄ちゃん、機嫌悪いね?」
「悪いよ。ったく…バレンタインなんてチョコで男を釣るようなモンだろ?一体何が楽しいのか…」
「解釈が歪んでるね…あ、そうだ!まだお兄ちゃんにチョコあげてなかったよね?ちょっと待ってて♪」
俺は何だか恥ずかしくなって、この場から逃げようとドアを開けた。
「ちょっと、お兄ちゃん!どこ行くの〜?」
妹は俺を逃がしはしない。すぐさま俺を呼び止めた。
「散歩だ…」
「あ〜、私も行く〜」
そそくさと家を後にする俺の後を、妹がトテトテとついてきた。
俺は困って、難しそうな顔をするだけだった。

815 :712 :03/02/14 06:22 ID:???
人気の無い道を並んで歩く俺と妹。妹は俺の隣でピョコピョコ跳ねている。
「ええい、鬱陶しい!跳ねるな!」
「だって嬉しいんだも〜ん♪」
「何が…?」
「だって…お兄ちゃんと一緒に歩いてるんだよ?嬉しいに決まってるじゃない♪」
「俺は…恥ずかしいがな…」
「誰も見てないんだよ〜?恥ずかしがることは無いんじゃないのかな〜?」
「まぁ…それはそうなんだが…」
「それに…今なら何しても誰にも見られないよ♪」
「俺が前に何するって言うんだよ?」
「手を繋いでも、腕を組んでも、キスしちゃっても、押し倒してもいいんだよ〜?」
「押し倒す…って止めろよ、そういう危ない発言は…」
「誰も聞いてないからいいんだよ〜。ねぇ、お兄ちゃん、まずは手を繋ごうよ♪」
「まずは…ってどういう意味だ!どこまで行く気だ!?」
「んふふ〜それはお兄ちゃん次第ね〜。さ、手を繋ご〜♪」
妹は歩きながら手を差し出した。
「手を繋ぐだけとはいえ…路上でイチャつくのは迷惑だろ」
…以前、街の真ん中で手を繋いだことは…忘れたことにしよう。
「…そんなに…私のこと…嫌い…なの…?」
妹は上目遣いで俺に問う。この顔は…俺にとって反則だった。
「いっいや…お前自身に恨みは無いのだが…」
「じゃあ…どうして…?」
「分かったよ!しょうがねぇな!」
俺は奪い取るように妹の手を掴む。
「お兄ちゃん…ありがと♪」
俺の顔を見て微笑む妹。戸惑いながらも微笑を返す俺。
妹が俺の手を強く握り締めていた。

816 :712 :03/02/14 06:22 ID:???
「まいったな…」
玄関の前に着いた俺はあることに気が付いた。
「どうしたの…?」
妹が不安そうに尋ねる。
「いや…そういえば晩飯の準備をして無かったなって思って…」
俺の両親は出張中で、いつ帰ってくるのかも分からない。
とにかく、家に俺たちしかいないから、俺たちは当番で家事をすることになっている。
ただし当番と言っても『お前だって時々はやってもらうぞ』程度の意味しかなく、
今現在、ほとんどの家事、特に料理は俺がやっている。
「今から作っても、我慢できるか?」
「その心配はいらないよ、お兄ちゃん♪実はもうご飯は出来てるんだよ♪」
「お前が…作ったのか…?」
「何よ〜、そんなに嫌そうな顔をしなくてもいいじゃない!」
これは別に妹の料理が下手というわけではない。ただ…奇抜なアイデアに走りたがるのが問題だった。
「俺は…味噌汁ラーメンは喰いたくないぞ…」
「え…?でも美味しかったでしょ?」

『味噌汁ラーメン』…妹が作った料理の一つで、味噌汁の中に麺を入れるという危険な料理のことである

「『美味い』『不味い』は問題じゃない。あれは『不味そう』だった…。まぁ、美味くなかったがな…」
「そうかなぁ…」
「豆腐が浮いたラーメンを食えって言うほうが間違ってるだろ!」
「でも…今日のはきっと成功してるよ♪」
「なら…見せてもらおうか…」
「お兄ちゃん、きっとビックリしちゃうよ〜♪」
「悪い意味でビックリしないといいがな…」
「ん?何か言った?」
「別に…」
「ま、いっか…一名様ご案内〜♪」
妹に案内されるままに、俺はキッチンへと向かった。

817 :712 :03/02/14 06:22 ID:???
「うわぁ…凄ぇ…」
思わず口からそんな言葉が漏れた。
「エヘヘ、凄いでしょ〜?」
「凄い。ある意味凄い」
机の上に並べられていたのはこれでもかと言わんばかりのハート型の食べ物。
ハート型の目玉焼き、ハート型のコロッケ、ハート型に盛られたご飯、それにかけられたカレー。
「驚いたでしょ?」
妹が俺の腕を抱いて聞いた。
「ああ…何よりお前が食えそうなものを作ったことに驚いた」
「お兄ちゃ、ヒドイよ〜」
「まぁ、いいや。とにかく喰うか…」
「うん♪いっぱい食べてね♪」
と俺はいつもの席に座る。が、俺が食べ始めようと思った瞬間、あることに気が付いた。
「スプーンとフォークが無いぞ…」
「仕方ないな〜、私が食べさせてあげるよ〜。あ〜んして〜♪」
スプーンを俺のほうに突き出す妹。……謀ったな!
俺は立ち上がって、スプーンとフォークを取りに行こうとする。
「ちょっとお兄ちゃん。どこに行くの〜?」
「決まってるだろ。スプーンを取りにだ」
「お食事中に席を立っちゃいけないんだよ〜。だからコレ食べて〜♥」
と、また腕を突き出す妹。
「…分かったよ…仕方ねぇな!」
俺は口を開ける。
「あ〜ん♥」
妹は手を精一杯伸ばして、俺の口の中にスプーンを突っ込んだ。
「どう?美味しい?」
「ああ…美味いよ…」
「ありがとう、お兄ちゃん♪」
妹はそう言って、ニッコリと笑った。


818 :712 :03/02/14 06:23 ID:???
「ふぅ…ご馳走様でした…っと」
どうも俺は意志が弱いと言うか雰囲気に呑まれやすいと言うか…なんだかんだでそのまま食べ続けていた。
「お兄ちゃん…」
「ん?」
「はい…チョコ…」
妹は俺に何かの箱を差し出した。
「猪口?俺は未成年だから酒は飲まんぞ」
「そうじゃなくて、チョコレートだよ!」
「ああ、ありがとう…」
「じゃあ、ちゃんと渡したからね!」
妹はそう言って逃げるように部屋の外に出て行ってしまった。
俺は呆然と妹から貰った箱を眺めた。
「ん…何かついてるな…」
それはピンク色の封筒に入った手紙。
俺は開けて中を読む

『お兄ちゃんへ。 
 お兄ちゃん、今日はバレンタインデーだよ♪だからお兄ちゃんに愛のプレゼント〜♥

 時々イジワルで、怒りんぼで、ちょっと面白くないけど…
 カッコよくて、頭が良くて、優しい…私はそんなお兄ちゃんが…大好きだよ。
 
 お兄ちゃんは『そんなのくだらない』って思うかもしれないけど、
 今日だけはワガママな妹のお相手をしてくれると嬉しいです。
                                 
 これからも二人一緒でいようね♥ 出来損ないの妹より』

丸みを帯びた字で書かれた手紙。
「アイツ…手紙とは言え、よくこんな恥ずかしいこと書けるよな…」
俺は顔を赤くして、ドアノブを掴んだ。

819 :712 :03/02/14 06:23 ID:???
ドアを開けると妹がすぐ向こうに立っていた。妹はイタズラっぽい笑みを浮かべて俺に聞く。
「どう?チョコは喜んでもらえた?」
「その…悪いな…飯まで作ってもらって…その上チョコまで貰えるなんて…」
「いいんだよ♪気にしないで〜」
「でも…俺も何か礼を…」
俺がそこまで言うと、妹が突然俺の頬をつねった。
「何しやがる!」
「お兄ちゃん、そうやって『ぎぶあんどていく』で考えるのはよくないよ〜。
 私はお兄ちゃんのために作ったんだから、お兄ちゃんが喜んでくれれば私はそれでいいんだよ♥」
「そっか…でもホワイトデーにはしっかり受け取ってもらうからな」
「うん♪楽しみにしてるね♥」
「ああ…期待してろよ〜」
俺は妹の頭をそっと撫でてみた。嬉しそうに目を細める妹。
「ねぇ…私のお願い聞いてくれる?」
妹が俺の手をギュッと掴んで、俺を見上げる。
「内容にも因る…」
「今日だけは…この手を離さないで欲しいな♥」
「今日だけ…って寝る時もか?…お前…俺だって男だということを忘れてないか?」
「う〜ん、それなら胸を触るまでなら許しますよ〜♪お買い得だと思うけどなぁ〜♪」
「くだらねぇ…却下に決まってんだろ」
「イヤだよ〜。今日はもう離さないんだから〜♥」
そう言って俺の腕に抱きつく妹。
「それじゃ、全然『お願い』じゃないだろうが…!」
俺は呆れたような、諦めたような顔をして妹の顔を見て、ドキッとした。
「なんだか…一瞬、お前が可愛く見えたよ…」
「失礼な〜、私はいつもカワイイよ〜」
「ああ…そうかもな…」
「どうしちゃったの?今日のお兄ちゃんなんかヘン…。でも、ありがと!お兄ちゃん大好き♥」

…今日だけは、俺の嫌いな『愛』や『恋』なんて言葉も信じられるような気がする。
確かに…妹のチョコには愛が込められていて、それが今日の俺を優しくしているのだから…

820 :712 :03/02/14 06:39 ID:???
現在、猛烈に後悔しています…どうか駄文をお許しくださいませ…
しかし相変わらず下手ですね…、暇でしょうがない時にでも見てやってください
しかも萌えないし、面白くないし、訳が分からないし、バレンタインと関係ないし、意味無いトコが多い。
ちなみに味噌汁ラーメンは実話ですよ(w

…どうした、リアル妹?チョコくれるの?…はぁ?龍騎のDVD貸せ?…お前に貸す物など無い!(半泣き)

821 :Masked Rider Moe ◆/gMR5eBC/k :03/02/14 12:12 ID:???
すまない・・・書き込みに注釈文を入れるの忘れていた・・・
かなりの駄文・乱文になっていると思われるが、ご容赦願いたい。

>712殿
俺には書けない、萌え長文を堪能させてもらった。決して駄文ではない。
それと、コテハンもしくはトリップを名乗られてはどうだろうか・・・?
妹殿には、ホワイトデーに劇場版龍騎でも貸してやるといい・・・

822 :名無しくん、、、好きです。。。 :03/02/14 17:50 ID:???
>>712
やべぇ・・・めちゃめちゃ萌えた(;´Д`)ハァハァ
こういう妹欲しい・・・


823 :NO.8 :03/02/14 18:27 ID:???
712氏。素晴らしいです。萌え萌えですね。
あああ、私の今回のはさっぱり萌えなくてダメダメです。
次があれば、今度こそ萌え萌えの文章にしたいです。
では、最後の悪あがき行ってみます。

結局、数日して妹の風邪はすっかり良くなった。
買い物に行ったときに、風邪薬を買ってきたのだが、それ効いたのか、
それともあの日の高熱が一番の山場だったのか。
とにかく、治って良かったと思う。
流石に40度の高熱を出したときは驚いたが・・・。

そして数日後。
「お兄ちゃん。お風呂沸いたよ〜」
「おう。入るわ」
自分の部屋で勉強をしていた俺に、妹から声がかかる。

824 :NO.8 :03/02/14 18:28 ID:???
「あのっ、お兄ちゃん・・・」
茶の間を通り過ぎようとしたところ、妹に声をかけられた。
「ん?どうした?」
「ホントはね、バレンタインにチョコをあげようと思っていたんだけど、
 風邪を引いちゃって、あげられなかったから、ホワイトデーこそは・・・」
バレンタインにチョコレートを作れなかったことをかなり気にしていた様子だ。
俺はふと笑って、妹の頭に手を乗せ、ぽんぽんと軽く叩いてやった。
「ああ、楽しみにしているよ。ところで、俺があげたアレは美味しかったか?」
「うん。もうすっごく美味しかった。今度作り方を教えてね」
「ああ、良いぞ。あれは簡単だから誰でも出来るしな」
実際、妹が甘党で良かったと思う。
甘いものがあまり得意でない俺は、アレを食べると胸焼けがしてくるくらいだ。
「じゃあ、ホワイトデーは楽しみにしていてね」
「おう。期待して待っているからな」
そう言ってまた頭をぽんぽんと叩く。
妹は目を細め、懐かしそうに言った。
「昔は私に何かあると、お兄ちゃんは私の頭を優しく叩いてくれたよね」
「そうだったっけ?あんまり覚えていないや」
「うん、何だかとても懐かしい・・・」
「そ、そうか。いくらでもやってやるぞ。それ」
そう言って妹の頭をくしゃくしゃと撫でる。
くすぐったそうな顔をしながらも、妹は反論した。
「もう〜。髪型が崩れるよ。止めてよ〜」
あれは照れている証拠だ。
「おう。じゃあ俺は風呂に入るからな。洗い物は任せたぞ」
「うん。お任せだよ」
「お米はお兄ちゃんが洗ってね」
「おう」

825 :NO.8 :03/02/14 18:29 ID:???
ざばー
今日はお湯を入れすぎてしまったようだ。
俺が浴槽に入るとアルキメデスの原理でお湯があふれ出る。
しかし、浴槽に浸かると、疲れが取れる気がする。
実際は風呂に入るというのは結構体力を使うのだが・・・。
だから、風邪の人間は湯冷めする事も考慮に入れて、風呂に入れないのだ。
「ふぅ〜。やれやれ・・・」
風呂のなかでは声が響く。鼻歌を歌いたくなってきた。
その時、ガラガラと脱衣所を開ける音がした。
「お兄ちゃん〜?」
妹から声がかかる。
どうせ、脱衣所の何かを取りに来たのだろう。
だから、俺が浴室から出て行かないように。と言うことだろう。
だが、妹はいつまでも脱衣所から出ていかない。
どうしたのだろうと思ったとき、妹の声が聞こえた。
「ちょっと開けるけど、いい?」
こっちはちょっとじゃないほど焦った。何せ浴槽のなかでリラックス中だったからだ。
「待った!30秒待て!」
「うん」
30秒はかかっていなかっただろうが、俺は用意をして「いいぞ」と声をかけた。


826 :NO.8 :03/02/14 18:30 ID:???
がちゃりと音がして浴室のドアが開く。
寒い空気が流れ込んでくる。
妹の顔はやや逆光気味になっているため、あまりよく見えない。
だが、何か顔が赤い感じがした。
そして、少し視点を下にずらした時、俺は驚きのあまり目玉が飛び出たかと思った。
妹はバスタオル一枚で立っていたのだ。
「お前!何やって・・・」
「昔みたいに、一緒にお風呂に入りたくなって・・・。ダメ?」
「ダメ・・・?ってお前なぁ」
溜め息を吐く俺。だが、それをどう取ったのか、妹は浴室に入り込んできた。
「お兄ちゃん、この前私の裸見たんでしょ?
 だったらそんなに恥ずかしがること無いじゃない」
 それにホラ、ちょっと違う形のバレンタインプレゼントだよ。目の保養にどう?」
「それとこれとは話が違うだろう・・・。
 それにお前はホワイトデーに何か作るとさっき言っていただろう」
あまり広くない浴室は、2人も入ると狭く感じる。
「別にお風呂に一緒に入るくらい・・・ダメ?昔はよく入っていたでしょ?」
「昔は昔、今は今だろう。年齢ってものを考えろよ」
「兄妹で一緒にお風呂に入っちゃいけない法律は無いよ?」
「そりゃそうだが・・・」
「兄妹だもん。良いじゃない。
 それとも何?私は無いけど、お兄ちゃんは私と入って何か問題でもあるの?」
「・・・・・」

827 :NO.8 :03/02/14 18:32 ID:???
このままではどうしようもない。
妹はなかなかに頑固だ。一度言い出したことは曲げない性格だ。
この状況を解決する方法を考える。1秒以内に閃いた。
俺は風呂から出ていこうとして、ドアを開ける。
「・・・出る」
「えっ?」
だが、ふと妹の心境も考えてみた。
俺ですらこんなにも恥ずかしいのだ。
口ではあの様に言っているが、妹はもっと恥ずかしいに違いない。
恥ずかしさを耐えて来た妹のことを考えると、ふと心が緩んだ。
暫く葛藤の時間が過ぎる。
いい加減、寒くなってきたところで、結論を出した。
「・・・ふぅ、仕方がないな。今日だけだぞ」
溜め息を吐きながら言う。
「ホント!やった〜」
そう言って両手を上に上げる妹。
そしてその動作で、肩の所の結び目が緩まったのか、
妹の体を隠していたバスタオルがはらりと落ちた。

828 :NO.8 :03/02/14 18:36 ID:???
お互い無言で時間が過ぎる。
妹はまだ両手を上に上げたまま、固まっている。
無論、下に水着などを着込んでいるわけではなかった。
それこそ、一糸纏わぬ姿だった。
暫くして、俺は、ぽかんとだらしなく口を開けていた事に気づく。
取りあえず、バスタオルを拾おうとして、俺が立ち上がる。
そして、立ち上がるときに確かめたにも関わらず、
お約束の如く、俺の腰のタオルも落ちた。

「「あは・・あはははは・・・」」
2人の乾いた笑い声が浴室に響く。

その後、兄妹は昔のように体や髪を洗い合って、
『仲良く』風呂に入ったが、その詳しくはまた別の話。


と言うわけでこれで本当に終了です。
何か、見返してみると全然バレンタインと関係ないですね・・・。
ちょっとシリアスものを書こうと思ったのが間違いの始まりだったのかも知れませんね。
次は、もっと精進します。
やはり、リアル妹との生活をモチーフにすると萌えがあまり無いですね・・・。
私は、リアル妹のパシリとなっている情けない兄貴ですから・・・(w

829 :名無しくん、、、好きです。。。 :03/02/14 20:47 ID:CAicf9ZN
( ゚Д゚)萌えたー!

830 :712 ◆isG/JvRidQ :03/02/14 21:01 ID:???
>Masked Rider Moe氏
勿体無きお言葉どうもありがとうございます(w
名無しに戻ることも考えていたので、コテハン、トリップは勘弁してもらいたいのですが、
みんなの迷惑になるといけないので、今回からトリップだけは付けさせてもらいます。
トリップつけるの初めてなんですが…ちゃんと出来てますかね…

>NO.8氏
そんなこと無いッス。萌えましたよ!
>私は、リアル妹のパシリとなっている情けない兄貴ですから・・・(w
それは俺も同じです。お互い苦労しますね(w

>>822
「コレじゃ既に妹萌えですらないのでは…」と思っていたのでそう言ってもらえると嬉しいです。

ん?リアル妹、今度は何?…松田悟志のHP見るからそこを退け?…ガキは寝る時間だ!(半泣き)

831 :751 Part1 :03/02/15 14:45 ID:???
>>751-752>>763-766ですが、一日遅れのバレンタインSSつくってみました。
暇つぶしにどーぞ。

「あーあ……どうしよっかな、これ……」
 ベッドの上に寝転がりながら、少女は大きな溜め息を付いた。
 時計を見ると、8時を回っていた。とっくに陽は落ち、静けさが街を
支配し始めていた。
 少女の手には、一つの箱が握られている。ピンク色のリボンが結ばれ、
綺麗なラッピングの施された可愛らしい箱が。
 その中に入っているのは、少女手作りのチョコレートだった。
 少女は去年まで、店で買ったチョコレートを兄に手渡していた。しか
し今年は、自分の手でチョコを作って、兄に渡そうとしたのだ。そのた
め、料理学校に通う同級生に頼みこみ、数日前からチョコの作り方を教
わってきたのだ。さすがに「兄に渡す」とは言いにくいから、「近所の
幼なじみに渡す」とごまかしてきたが。
 少女は何度も失敗しながら、一生懸命にチョコを作り続けた。そして
数時間後、やっと納得のいくチョコを作り上げた少女は、友人に礼を言
うのも忘れて、自分の家へと急いだ。一刻も早く、大好きな兄にチョコ
を渡したくて、全速力で家路を走ったのだ。
 ところが……。

832 :751 Part2 :03/02/15 14:48 ID:???
『お兄ちゃん!』
 空が赤らみ始めた夕方、少女はリビングへ続くドアを開けた。
 ソファの上に、少女の兄である少年が座っていた。少女はすぐにチョコ
を渡そうとして、カバンの中に手を入れた。
 ……だが。ふと、テーブルの上に目を移した少女は、ハッと息をのんだ。
 テーブルの上には、チョコが置かれていた。それも一つや二つではない。
テーブルを埋め尽くすほどの量のチョコが、山になって置かれていたのだ。
『お、お兄ちゃん……どうしたの、これ?』
 うわずる声を必死で抑えながら、少女はそう尋ねた。
『ああ、学校でもらったんだよ。ほら、今日はバレンタインデーだろ? そ
のチョコレートだ』
『こんなにいっぱい……? みんな学校で貰ったチョコなの?』
『まあな。持って帰るの、大変だったんだぜ。重いしかさばるし、おかげで
腕の筋肉が張っちまったよ』
『そ、そうか……お兄ちゃん、サッカー部のキャプテンだもんね。バレンタ
インにチョコをもらうのは、当然だよね……』
 女生徒の間で、兄が絶大な人気を誇っているという話は、何度か聞いたこ
とがある。同級生から「お兄さん、カッコいいよねー!」「ねえ、今度紹介
してよ!」と言われたことも、何度もあった。
 しかし少女は、今ひとつ実感を持てなかった。あまりに身近すぎて、客観
的な視点を持てなかったのかもしれない。あるいは、他の女子に取られるの
が嫌で、兄の人気を認めたくなかったのかもしれない。
 だが、こうして大量のチョコを見せつけられると、兄の人気の程を認めざ
るを得ない。多くは市販のチョコにラップをかけただけのものだが、中には
手作りの本命チョコと思しきものまで含まれている。中には、ラブレターを
挟んだものまであった。
『ところで、どうしたんだ? 何か用でもあるのか?』
『え? い、いや……何でもないよ! ごめん、お邪魔しました!』
 少女はそう言うと、リビングから走り出ていった。
 その様子を見ていた少年は、軽く首を傾げ、呟いた。
『なんだあいつ……変なヤツだな』

833 :751 Part3 :03/02/15 14:52 ID:???
「結局、渡せなかったな……チョコレート」
 少女は自作のチョコを眺めながら、何度目かの溜め息を吐いた。
 格好良くて、優しくて、誰からも好かれる兄。少女は昔から、兄だけを見
つめていた。他の男子に浮気することなく、ただずっと、兄だけを想い続け
ていた。
 少女は心の中で、自分は世界で最も兄のことを愛している、と思い込んで
いた。それだけに、さっき見た大量のチョコは、ショッキングだった。少女
の他にも、兄のことを好きでいる女の子はいっぱいいる、という現実を見せ
つけられたからだ。
 兄はきっと、自分のことを「ただの妹」としか見ていない。だから自分達
は、永遠に恋人同士にはなれない。どんなに自分が想い続けても、兄は振り
向いてくれない。自分を愛してくれない……。
 少女の頬を、一筋の涙が伝った。天井を見つめる虚ろな目から、涙が玉に
なって流れ出た。
 と、そのとき。
「おい、入っていいか?」
 トントンと扉をノックする音とともに、少年の声が聞こえてきた。
「いるんだろ? ちょっと入らせてもらうぜ」
「あっ……ま、待って、お兄ちゃん!」
 少女は手に持っていたチョコを、とっさにベッドの中に隠した。その直後、
少年はドアを開いて部屋に入ってきた。
「ん……? どうしたんだ? なんか目が赤いぞ」
「え? あ、ちょっと居眠りしてたの。お兄ちゃんの声で起きたけどね」
 とっさに思いついた嘘を言いながら、少女は作り笑いを浮かべた。「お兄
ちゃんにチョコを渡せなくて、悲しくて泣いてたの」なんて言えるわけがな
い……。
「それで、お兄ちゃん。あたしに何か用?」
「ああ、用ってほどのことじゃないけど……」
 そう言うと少年は、頬を少し赤らめ、視線を泳がせた。その仕草に、少女
は「?」という顔になり、少年の顔を覗き込んだ。

834 :751 Part4 :03/02/15 14:57 ID:???
「? どうしたの、お兄ちゃん?」
「いや、その……今年は貰えないのかな、って思ってさ……」
「貰えないって、何が?」
「だから、その……チョコレートだよ。バレンタインの」
「えっ……?」
 少女はハッと息をのみ、口に両手を当てた。
「去年も一昨年も、チョコくれただろ? 今年はどうして貰えないのか、気
になってたんだよ。ちゃんと用意してあるんだろ? なんでくれないんだよ?」
「だって……お兄ちゃん、いっぱい貰ってきたじゃないの。あんなに沢山の
チョコを見たら、渡しにくくて……それで……」
「なんだ。お前、ヤキモチ焼いてたのか?」
 少年は目を細め、フフッと笑った。
「安心しろよ。あんなの、みんな義理だ。気にすることねえよ」
「義理? そんなことないよ。だって、どう見たって本命チョコばかりだっ
たじゃない。ラブレターが添えられてるのもあったし……」
「それは渡す側の気持ちだろ? オレはあいつらのことなんか、何とも思っ
ちゃいないよ。オレにとって、学校で貰うチョコなんか、みんな義理チョコ
だ。オレにとっての本命チョコは……」
 少年は少女の両肩に手を置き、顔を真っ直ぐ見つめた。
「オレにとっての本命は……お前からのチョコだけだよ」
「えっ……!?」
「だから、早くチョコをくれよ。お前からのチョコがなかったら、落ち着か
ないんだよ。だから、頼むよ。な?」
「えっ……あっ……」

835 :751 Part5 :03/02/15 14:58 ID:???
 少女は少年の腕を振りきり、後ずさった。
 少女の目元に、熱いものが走る。それは涙となって溢れだし、少女の頬を
濡らした。
「お、おい、どうした? オレ、何か悪いこと言ったか?」
「……違うの」
「え?」
「あたし、嬉しいの。やっとお兄ちゃんにチョコを渡せるようになって、す
っごく嬉しいの。なのに……涙が出てくるのよ。どうしてかな……おかしい
よね……」
 少女は必死になって、目元を何度も拭った。なのに、後から後から涙が溢
れてくる。嬉しくて笑いたいはずなのに、どんどん涙が流れ出てくる……。
 少女は今まで、兄への想いは「片想い」でしかないと思っていた。兄は自
分のことを、ただの妹としか見ていない。血が繋がっている以上、恋愛の対
象にはなれない……そう思っていた。しかし、それは間違いだった。本当は
兄も、自分のことを好きでいてくれたのだ。妹としてじゃなく、一人の女性
として……。そのう嬉しさに、少女は溢れる涙を抑えることができなかった。
 数分経って、ようやく涙が収まると、少女はベッドの下に隠していたチョ
コを取り出し、少年に差し出した。
「お兄ちゃん。これ、受け取ってくれるね?」
「もちろん。お、今年は手作りか?」
「うん。友達に作り方を教えてもらったの。今までお料理なんかしたことな
かったから、ちょっと下手だったかもしれないけど……」
「気にするなよ。お前がオレのために、一生懸命つくってくれたんだろ?
なら、これはオレにとって、世界一のチョコレートだよ」
「……ありがとう、お兄ちゃん」
 少年と少女は、互いの手を握りあい、無言で見つめ合った。
 兄の手の温かさを感じながら、少女は静かに目を閉ざし、心の中で呟いた。
 神様、ありがとう。お兄ちゃんにチョコを渡せて、良かったです。
 どうかこの幸せが、いつまでも続きますように……。

836 :751 :03/02/15 14:59 ID:???
あー疲れた。目が痛いや・・・。

もし良かったら、感想なんぞお願いします。

837 :NO.8 ◆XnRkilFxSo :03/02/15 18:25 ID:???
>751氏
お疲れ様です。目は大丈夫ですか?
それにしても、文章が綺麗な上に、萌えですね。
他の方のSSを読むと、激しく自己嫌悪に陥ります。
何でシリアス方向に行こうと思ってしまったのだろうなぁ・・・。

それと、バレンタインSSを読むと、自分が情けない兄貴で妹に済まなくなる。
お兄ちゃん、もっと頑張るからな・・・。
ホワイトデーを楽しみにしていろよ、妹よ!

実話
「あれ?お兄ちゃん、チョコレート食べないの?」
「ああ、ちょっと勿体無くてな」
「じゃあ、私が食べちゃうね」
マジで食べられました。妹よ、自分で買って自分で食べて嬉しいか・・・。

838 :名無しくん、、、好きです。。。 :03/02/15 18:48 ID:???
そういえば毎年妹から手作りのチョコ貰うのに、一度もお返しをしたことがないことに立った今気が付いた・・・。
なんてこったい。

839 :名無しくん、、、好きです。。。 :03/02/15 18:49 ID:???
立った今って何やねん俺。なんて卑猥な。

840 :712 ◆isG/JvRidQ :03/02/15 18:59 ID:???
>751氏
…とっても上手いッス。
自分は情景描写が下手なので羨ましい限りですね…
俺もこんなマジメな文章が書けるようになりたいな〜。

841 :名無しくん、、、好きです。。。 :03/02/17 19:49 ID:???
>>837 >>840
感想ありがとうございます。そこそこ受けたみたいで良かったです。
謙遜されてるみたいですけど、お二人ともお上手だと思いますよ。今までこの
スレッドに掲載されてきたSSを読んだけど、けっこう良かったですし。
これからもお二人には、妹萌えSSを書いていって欲しいです!

ところで、今まで僕が書いた三作品に登場する兄妹は、みんな同じ人物という
設定です。
もうバレバレかもしれませんが、彼らは「./hack」に登場する、シューゴと
レナがモデルになっています。いちおう名前も考えてはいたのですが、名前が
入ると感情移入しにくくなると思い、すべて「少年」「少女」という表記で
統一させてもらってます。

さて、次はホワイトデーですね。これはバレンタインより難しそうだ・・・。

842 :712 ◆isG/JvRidQ :03/02/17 20:03 ID:???
そっか…ホワイトデーなんて言うものがあったか…俺も何か書かなきゃ…
でもその前に…学年末テストが…(w

…学生も大変ですよ(w

843 :名無しくん、、、好きです。。。 :03/02/17 21:45 ID:???
って言うかこの時期に学年末とか言ってるおまいは高2以下なわけ?


844 :NO.8 ◆XnRkilFxSo :03/02/18 21:26 ID:???
念のため保守。

私のSSは特にモチーフキャラは居ないですね。
現実に起こりそうなことを基本的に書こうと思っています。
あまり兄妹間がラブラブしないのもその影響ですが、
ここは少し改めた方が良いかなぁと思っています。

そして、彼らには私のある種の理想感が入っていると思いますね。

>751氏
./hackのキャラだったんですか。./hackは殆ど知らないですね・・・。
友人が買うので、DVDだけは見させて貰っています(笑)
兄妹ラブラブは参考にさせて貰います。
リアル妹もこの作品の妹さんの爪の垢でも煎じて飲んで欲しいです。

>712氏
期末テストですか・・・頑張って下さいね。
私もただ今テスト真っ最中です。
大人になれば、テストより大変なことがきっとありますよ・・・。
頑張りましょうね。

845 :名無しくん、、、好きです。。。 :03/02/19 01:12 ID:???
>NO.8氏
俺の記憶違いかもしれんが途中から設定変わってないか?
氏のSSでは高校生だったと思っていたのだが上の方のやつを読んだら
幼馴染が車持ってるし……
ひょっとして設定は大学生でした?だったらすまん

846 :712 ◆isG/JvRidQ :03/02/19 21:05 ID:???
リレーSS第一弾
(省略)
>>486を参照してください

リレーSS第二弾
>>499>>501>>512-513>>515-516>>524-531>>548>>517-518>>549-551
>>573-574>>580>>600-602>>604>>614-616>>621-623>>627-628>>632-634
>>650-651>>655-656>>671-673(エピローグ>>681-685)

>>501>>512の間に番外編(>>502)

参加者の皆様
No.2氏 No.9氏 No.5氏 Masked Rider Moe ◆ERF1YrA氏 No.7氏 No.8氏

847 :712 ◆isG/JvRidQ :03/02/19 21:06 ID:???
>>691(続き>>703 by名無し様) by Masked Rider Moe ◆ERF1YrA氏(クリスマス)

>>695-700 by No.8氏(お正月)

>>705-709>>715-716 by Masked Rider Moe ◆ERF1YrA氏(お正月)

>>722-727>>732-737(おまけ741-742) by712

>>751-752 by751氏

>>763-766 by751氏

>>781-784>>788-789>>793-800>>808-810(後日談>>823-828) by No.8氏(バレンタイン)

>>805-807 by Masked Rider Moe ◆ERF1YrA氏(バレンタイン)

>>814-819 by712(バレンタイン)

>>831-835 by751氏(バレンタイン)
─────────────────────────────────────────
このスレのSSをまとめてみました。え〜とまず…勝手なことしてごめんなさい。
その上、抜けていたり、間違っているかもしれませんがどうか許してください。

>>843
俺の心は永遠に高校生のまま…。冗談です。体も高校生です。

848 :NO.8 ◆XnRkilFxSo :03/02/21 08:17 ID:???
>845氏
年齢に関しては、後からどうにでも取れるように、わざとあやふやにしていました(w
車を使わせたら便利だな・・・と言うわけで、急遽高校卒業以上にしました。
カレーの話の時は、今見返すと確かに高校生っぽいですよね。

>712氏
SSのまとめ、お疲れ様です。
まだ400番台の時から第2段小説があったんですね・・・。懐かしい。

私は次はホワイトデーの前に雪かきの話を書こうかと計画中です。
丁度、リアルで雪かきをした時に色々リアル妹とありましたので。
多少脚色して、今度こそ萌え文章にしたいと思います。

公私共に忙しい時期ですが、時間を見つけて書こうと思います。

849 :名無しくん、、、好きです。。。 :03/02/25 06:45 ID:???
保守

850 :712 ◆isG/JvRidQ :03/02/27 17:01 ID:???
一応保守。

あ、テストは昨日終わりました。果たして結果は……。

「お兄ちゃん、そんなに良く出来たの?」
「ああ、結構自信あるぞ」
「え〜?ホントに〜?」
「…それって失礼じゃないか?」
「だって…テスト週間に学校休んでSSのまとめしてたでしょ〜?
 テストの真っ只中の日に向こうに妹スレにも書き込んでたでしょ〜?
 苦手教科のテスト前日にアバレンジャーと仮面ライダーファイズ見てたでしょ〜?」
「いや…学校を休んだのは公立高校の推薦入試で学校が休みだっただけだ…」
「言い訳はそれだけ〜?」
「……何だよその目は?言っておくがカンニングなんてしてないぞ!」
「そうじゃないよ!私は一生懸命勉強しても全然出来ないのにお兄ちゃんだけズルイよ〜!」

851 :NO.8 ◆XnRkilFxSo :03/03/02 21:38 ID:???
保守。

新しい作品は妹が兄を呼ぶときに「お兄ちゃん」ではなく、
「兄さん」にしようかと計画中です。
しっかりものの妹と、ちょっと間の抜けた兄と言うコンビで行きたいと思っていますが・・・。
微妙なところです。
早く忙しい時期から抜け出したいです。

852 :NO.8 ◆XnRkilFxSo :03/03/07 06:55 ID:???
保守ついでに書き込みです。
やっと忙しい時期も終わりましたので。
登場キャラも新たに、新作です。

「兄さん!起きて下さい!」
妹の美希が部屋に飛び込んでくる。
同時に、俺の布団をはぎ取った。
枕元の時計を見るとまだ時間は朝の6時30分。
しかも、今日は日曜日。まだ起きるには早い時間だ。
「お休み」
そう一言だけ言うとまた布団を被り、寝る。
何やらかちかちと音がして、一瞬だけ毛布がめくられる。
寒い空気が流れ込んできたが、それは一瞬のことだった。
次の瞬間には、元通りに暖かい空気で包まれる。
そして、意識を失う瞬間、耳元で大きな音が鳴り出した。
ジリジリと大きな音を鳴らしているのは間違いなく俺の目覚まし時計。
「うわあああああ!」
突然の出来事に驚き、布団から飛び出る。
そこには、爽やかな笑顔を浮かべる妹が居た。
「兄さん。おはようございます」
「・・・ああ、おはよう」

853 :NO.8 ◆XnRkilFxSo :03/03/07 06:56 ID:???
俺の名前は青柳一希。
大学2年生だ。
家族構成は妹の美希と、母親の有里。
父親はいない。と言うのも、俺が中学校3年の時に両親が離婚したからだ。
妹の美希は高校2年。4月で3年生になる。
大学に進むため、一生懸命勉強している。
美希が市立大学なんぞに進学したら、俺の家の家計は潰れてしまう。
だから、ちょっと今の美希の学力的には厳しいが、俺の通っているような、
国立で授業料の安い大学に進学して欲しいというのが俺のささやかな願いだ。
ま、そんなことはどうでもいいな。

と言うところで続きです。

854 :モモ☆ :03/03/08 21:19 ID:NP6r1Kxh
お兄ちゃんとナリメしたいのぉ★でもなんかやおい女ばっかで、男の人少ないの(;;)だからここでナリメしよぅよぉ♪アドをコピーして携帯からきてね★
大好きだよ・・・お・に・い・ちゃ・ん!!★
http://b.z-z.jp/?animate



855 :名無しくん、、、好きです。。。 :03/03/08 21:32 ID:0ozIL/1u
言われたいって言うか、本当に言われたセリフ


妹(真ん中)「お兄ちゃん、わたし、お兄ちゃんがいてくれて本当によかった・・・」

兄冥利に尽きる一言だった。


妹(下)「おにいちゃん・・・、カナのこと、きらい?(烈しく泣き声で)」

なんて言うのか・・・。正直言って、こんな妹要らんよな。

856 :712 ◆isG/JvRidQ :03/03/08 21:38 ID:???
>855
…この幸せ者が!
特に妹(下)の台詞にすっごく萌えた!

俺の下の妹は今、ドラマ見ながら幼児用のブロックで何か訳の分からない物作ってるよ(w

857 :名無しくん、、、好きです。。。 :03/03/09 03:17 ID:???
>>855
>正直言って、こんな妹要らんよな
今すぐお前を逆さに吊るしてバイクに固定してマッターホルンを滑走したい気分だ

858 :名無しくん、、、好きです。。。 :03/03/09 23:56 ID:???
712 ◆isG/JvRidQ 氏もおなじみのあっちのスレで見かけたが…

We are each of us angels with only one wing.
 And we can only fly by embracing each other 

なんて俺も言われてみてえもんだぜ、ちくしょうめ…(;´Д`)ハァハァ

859 :名無しくん、、、好きです。。。 :03/03/10 01:06 ID:vonTky2i
>>855
真ん中と下ってことはまだ上の妹がいるのか、貴様。

860 :名無しくん、、、好きです。。。 :03/03/11 11:13 ID:???
>>855
良い妹さんだな。大事にな。
下の妹さんを悲しませるなよ。良いお兄ちゃんでいるべし。
うざがっていると仲も悪くなるからなぁ。

>>712
幼児用のブロックはあれはあれでバカにしてはいけないぞ。
大人がやっても楽しいというか、色々と頭の体操にもなるし。
妹さんと一緒にやってみたらどう?

861 :NO.8 ◆XnRkilFxSo :03/03/11 11:25 ID:???
何かここって855氏みたいに心温まる話が出てくるから好きだな。
何があったのかは知らないけど、妹さんと仲良く。
しかし、下の妹さんを泣かせるとは・・・。
ちょっとした事件があって、妹だけじゃなくて、
家族がいるってホントに有り難いと身に染みた今日この頃。

本日、私の妹は修学旅行で買ってきた指輪を無くしたと騒いでいました。
昨日、妹に頼まれて、部屋を掃除したときに、
何か比較的大きめな物を吸い込んだ記憶があるのだが・・・。

862 :712 ◆isG/JvRidQ :03/03/11 17:07 ID:???
>>860
いや、ブロックをバカにしてるわけじゃないんですよ。昔、俺が使ってた物だし…
でも、小学五年生の女が幼児用ブロックを『武器だぁー!』と言って振り回してるってのはどうなのかな…

863 :751 :03/03/11 20:06 ID:???
>>No.8さん
新しい物語が始まったんですね。続きが楽しみです。

僕は現在、ホワイトデーSS執筆中です。なんとか3月14日に間に合うように
頑張りますが、またちょっと遅れるかも・・・とにかく頑張ってみます。

864 :名無しくん、、、好きです。。。 :03/03/13 12:29 ID:MIlOrbRG
言われたいっていうか、言ってたセリフ。

(下の妹)「ふえぇーん(泣)、イギーが、死んじゃったぁー(泣)」(ジ○ジ○を見て)

素直な妹、でした。

865 :名無しくん、、、好きです。。。 :03/03/13 12:38 ID:???
ちんちんちんぽこりんたろう

866 :名無しくん、、、好きです。。。 :03/03/13 12:51 ID:MIlOrbRG
言われたいっていうか、言われたセリフ(その2.5)

妹(下)「おにーちゃーん、こわいテレビみたから、いっしょにねてぇー。」
俺「お、おまえもう中2だろ?倫理的に問題が・・・・」
妹「?」
数分後、結局いっしょに寝る羽目に。ピタッ(ひっつき音)。

(伊藤家の食卓を見ていて、片栗粉に関する大発見をしていた時)
俺「やるしかねぇ!カナ(妹の名前)!」
カナ「うん!」
とかいいながら、二人で「おぉぉぉぉぉすげええええええぇぇえ!!」(ハモリ)
↑精神年齢いっしょ。
とかやっていたのが懐かしい。

もう帰ってこねぇのかな。あんな時間。
ちょっと思い出に浸りました。大しておもしろくもない話でスマヌ。

867 :魔剣士ルキフェルス :03/03/13 13:00 ID:q/inN7Z+
↑必死だな・・・お前等!!

868 :名無しくん、、、好きです。。。 :03/03/14 06:37 ID:???
ではホワイトデーSSのトップバッター、行ってみましょうか!
注)誤字脱字電波には十分に注意してください

「お兄ちゃ〜ん」
妹の声が、眠っていた俺を覚醒させる。
「ん?…今日は早いんだな…」
俺は頭を掻きながら上半身を起こし、不機嫌に聞こえるよう言い放つ。
「うん♪ちょっと楽しみなことがあるんだぁ〜♪」
「あっそ…」
「あ、気になってるでしょ〜?」
「少しな…」
「じゃあ、ヒント!今日は何日でしょうか!?」
「三月…十四日…。忠臣蔵の松の廊下の刃傷か…?」
「ブッブゥ〜!大ハズレ〜!じゃあっ、ヒント2!一ヶ月前は何の日だ!?」
「一ヶ月前…バレンタインデー…。ああ、なるほどね…」
「分かった〜?」
「ああ…よく分かった」
「私はチョコをあげたのに、お兄ちゃんは何もくれないのかな〜?」
「分かったよ…帰るまでには、何か買ってくるよ…」
「え〜!?まだ買ってなかったの〜?お兄ちゃんの愛はそんな物だったのね〜!?」
「そういうこと言うなよ…」
「あ!何も無いなら〜、プレゼントは〜キスでもいいよ〜♪」
「バッ、バカ!何言ってやがる!」
「あらあら、照れちゃって〜♪可愛い〜♪」
そう言って、俺の額を人差し指で軽く突付く。
俺はそのことに少し腹を立て、ゆっくりと立ち上がった。
「少しは妹らしくして欲しいよ…。全く…」
そして、俺は妹に聞こえないようにそう呟くと、妹の脇を通り抜け、自分の部屋を後にした。

869 :名無しくん、、、好きです。。。 :03/03/14 06:37 ID:???
朝食の最中も、妹は物凄いはしゃぎっぷりを見せていた。
俺はトーストをかじりながら、その幸せ全開の顔をぼんやりと眺めている。
「お兄ちゃん、私の顔に何かついてるの〜?」
「いや、別に…」
「じゃあ私の顔に見惚れちゃったんだね〜♪嬉しいな〜♪」
「何言ってんだ…」
「じゃあ、何してたって言うの〜?」
「ホワイトデーって一体何を買ったらいいんだ、と思ってな」
「それは私のための物と考えてもいいのかな〜?」
「…まぁ、そうだな…」
「それなら私も真剣に考えなきゃな〜」
そう言って少し考える素振りをする妹。そして、数十秒後、突然大声を張り上げた。
「そうだ!私、お兄ちゃんの手作りクッキーが食べたいよ!」
「却下…」
「何で〜?私だって手作りだったんだから、お兄ちゃんだって手作りでくれてもいいじゃない!」
「…ああ、アレ手作りだったのか…」
「ヒドいよ〜!まさか気付かなかったの〜?」
…全く気付かなかった。が、ここで変なことを言えば…恐らく皿かグラスか鉄拳が飛んでくる。
それを防ぐために、俺はまだ少し寝ぼけている頭をフル回転させて最適な言い訳を探した。
「…美味すぎて買った物だと思ってたよ」
「嬉しいな〜♥お兄ちゃん、そんなに美味しかったの!?」
目を輝かせて妹は俺に聞いてくる。
「ああ。美味かったよ」
「それなら…なおさらお兄ちゃんの手作りクッキーが食べたいな〜♥」
…妹の理屈はよく分からんが、これ以上粘ってもどうせ作る破目になるだろう。
俺は大きな溜息を一つ吐いて、宣言する。
「ああ、分かったよ!クッキーぐらい作ってやるよ!」
「ウソ!?ホントに作ってくれるの〜?」
「ホントに作ってやるから、今日早く帰って来いよ」
「は〜い♪了解しました〜♪」

870 :名無しくん、、、好きです。。。 :03/03/14 06:37 ID:???
俺が生地をオーブンに入れて焼き上がりを待っている時だった。
「たっだいま〜!」
元気な声を家中に響き渡らせて、妹がキッチンに飛び込んでくる。
「おう、お帰り」
俺はオーブンの中を見ながら妹に言葉を返す。
「わ〜、いい匂いだね〜♪」
「そうだな、もうすぐ焼けるぞ」
俺はそう言いながら、妹を見る。すると突然…
「ふふふ…あはははは!」
「どうした…?」
「お兄ちゃん…ふふ…顔、顔!…ふふふっ…」
笑いをこらえながら、俺の顔を指差す妹。俺は訳がわからず鏡を覗き込んだ。
鏡の中では、鼻の頭を小麦粉で真っ白にした俺が俺を見つめていた。
「ほら、拭いてあげるよ」
妹がハンカチ片手に、こっちに歩いてくる。
俺は、長身の俺の顔に顔を近づけようと精一杯背伸びをする妹に少し微笑ましさを感じながら、
わずかな距離の先にある妹の顔に少し恥ずかしさも感じていた。
「コレでよしっと…」
「悪いな…」
「ううん、気にしないで…」
そのとき、二人はどことなくいい感じの雰囲気に包まれていた。
「…お兄ちゃん…」
「お前…」
見詰め合う二人。
…もちろん、この雰囲気が何者かによって壊されるのはそう後のことではないのだが…

871 :名無しくん、、、好きです。。。 :03/03/14 06:37 ID:???
チーン!
突然、タイマーの終了知らせる音が鳴り、二人を現実に引き戻した。
俺はオーブンに近づき中の物を慎重に取り出す。妹も俺に寄り添って必死で覗き込む。
「わぁ〜!」
「お…」
「美味しそぉ〜♪お兄ちゃん、一つ食べてもいい?」
「一つと言わず全部お前のだよ…」
「う〜ん…私は半分でいいよぉ〜」
「何で…?」
「お兄ちゃんと…私で…半分こするの♥」
「俺はいらない…」
俺が焼き上がったクッキーを皿に載せ、それをテーブルの上に置いて、立ち去ろうとする。
「お兄ちゃん!」
ドアを開けようとした俺を妹が呼び止めた。俺はドアノブから手を放し肩越しに振り向く。
「何だ…?」
「実はね。私、クッキーは欲しくないんだよ」
「…どういう意味だ…?」
「う〜ん…ちょっと言い方が良くなかったかな…。えと、クッキーは二番目に欲しい物なんだ」
「…」
「一番欲しいのは…」
妹はまだ出来たてのクッキーを掴んで俺に走り寄り、それを俺の口に放り込んで言う。
「お兄ちゃんと…一緒にいる時間だよ…♥」
「…俺と…?」
「うん♪私は世界で一番お兄ちゃんのことが大好きなんだからね♪」
「そうか…」
俺は小さく微笑を浮かべて、ニコニコと嬉しそうな妹の頭を軽く撫でてやると、
妹はくすぐったそうに目を閉じる。

…その仕草が何だか可愛く思えて、
『一緒にいたい』という妹の言葉が少しだけ…理解できた気がした…

872 :名無しくん、、、好きです。。。 :03/03/14 06:38 ID:???
もうダメだ…こんなの読んだら…みんなが不幸になっちゃうよ…。
今度こそ真面目で萌え萌えで面白い物を書こうと思ったのに…もうダメだぁ…。
俺も反省してるから、石でも何でも気が済むまで投げてくれ…。

こんな誰でも書けそうな物を書いてる俺なんかが、トリップ付けて偉そうにしててもいいのかな…

873 :712 ◆isG/JvRidQ :03/03/14 07:49 ID:???
わ〜、今見たら名無しになってる!
>>868-872は皆私でございます。ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした

874 :Masked Rider Moe ◆/gMR5eBC/k :03/03/14 20:20 ID:???
>712さん
気にしなさんな、十分萌えた。つか、構想してたネタを先にやられたッ!
では、作品投下。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
3/14、朝。俺は普通に起床した。起床するのと時を同じくして、妹が部屋に入ってきた。
「おっはよぉ、にぃにぃ」
「おう」
「今日は何の日?」
「・・・ボケ無しで答えると、ホワイトデーだな」
「んもう、こういうときに限ってボケてくれないんだね」
「くだらん・・・もううんざりだ・・・ほら、とっととメシ喰ってガッコ行くぞ」
「はいはい」
今日の朝も普段と変わらない会話だったが、今日は外せない野暮用が待っている。

放課後。いつもなら妹と一緒に家路につくのだが・・・今日は違った。
「おい、先に帰っててくれ」
「なんで?」
「ちょいと野暮用がある。遅くなったら、先にメシ喰ってていいぞ」
「え〜、もう、しょうがないなぁ・・・」
「わりぃわりぃ、上手く行けばすぐ済むから。じゃな」
「は〜い」

野暮用が済んだのは午後8時。現在、隣町のさらに郊外。
「まずいな・・・家に帰りつくのは10時過ぎってとこか・・・」
秒速でチャリを漕ぐ。マウンテン型でスピードは出るとはいえ、道は遠い。
信号も無視し・・・・・・たのがいけなかった。車にはねられかける。
車を回避して転倒してしまった。だが、それでもある物だけは死守する。
「・・・こいつを壊すわけにはいかんからな」
しかし、足を挫いている。さっきのような秒速は望めそうにない。
「・・・あいつが、待っている」
その一念で痛む足を動かし、夜の街を疾駆する。

875 :Masked Rider Moe ◆/gMR5eBC/k :03/03/14 20:33 ID:???
夜11時。足を引きずりながら帰宅。無理したせいか、足に激痛がたまりまくっている。
玄関口に辿り着くと同時に、痛みのあまり転倒する。我ながらよくもったな・・・
「ふん・・・だいぶんひどく挫いたもんだぜ・・・よっこいしょ、と」
インターホンを鳴らし、妹を呼ぶ。事情を説明すると、妹は飛んできた。
「にぃにぃ、大丈夫!?」
「大丈夫じゃねぇが、大丈夫だ」
「もう、ホントに心配したんだからね・・・ッ!」
「あれ、お前泣いてるの?・・・ったく、涙脆いなぁ」
「にぃにぃのせいだよぉ!怪我してまで・・・一体、何してたのよ!」
そう問われた俺は、足を挫いてまで死守した小さな包みを手渡す。
「何これ・・・?」
「開けてみれば分かるさね」
「・・・あ」
中身は、こっちの町でも評判になっていた、隣町のおいしいクッキーである。
「高かったぜ、漱石が2枚逝っちまった。おまけにこいつを死守して足ヤッちまったしな」
「・・・バカァ!にぃにぃの、バカァ!うっ、ううっ、ひっく・・・」
「バカで悪かったな、でも、お前に食べさせてやりたかったんだよ」
「・・・・・・」
「あ、今なんて言った?」
「ありがとう、にぃにぃ・・・」
「おう、そう言われると報われるぜ。ほれ、涙拭きな」
リュックからハンカチを取り出し、妹の顔を拭う。妹はされるがままだ。
「それ喰ったら、さっさと寝るこったな。俺は疲れたから、もう寝るぜ」
「うん・・・にぃにぃ、ありがとうね・・・」
泣き笑いの妹の顔を見て、足の痛みもどこかへ飛んでいったようだ・・・

全く、色んなものが高くついたホワイトデーであった。

876 :NO.8 ◆XnRkilFxSo :03/03/14 23:45 ID:???
ホワイトデーですねぇ・・・。
以下、我が家での光景99%実話です。

妹「お兄ちゃん。今日ホワイトデーだよ」
私「ああ、そうだな。何か欲しい物無いか?」
妹「ロ○ズのチョコレート商品全種類」
私「それは食べるのも大変なので止めとけ。太るぞ。
  ってか、クッキーじゃなくても良いのか?」
妹「うん。クッキーは砂糖とバターの塊だもん」
私(チョコレートも砂糖の塊だと思うんだが・・・)
妹「じゃあ、六花○のストロベリーチョコの新しい奴で良いよ」
私「ああ、それくらいなら買ってやれるぞ」
妹「わーい」
私「じゃあ、一緒に買いに行くか」
妹「うん」

と言う萌えもへったくれもない話です。
まあ、あまり変に高い物を請求されなくて良かったと思っています。

>712氏
いつにも増して兄妹のラブラブっぷりが凄いですね。
密かにいちゃいちゃシーンを書くときはお手本にさせていただこうと思っています。

>Masked Rider Moe 氏
もう自転車ですか・・・。
私の住む北海道は未だに歩道は雪と氷の世界です。
車道は比較的舗装が出てきましたけどね。

そして私の書いているものは「雪かき」なので、
いい加減に仕上げないと季節と合わないことになりかねませんからね・・・。
進級も決まったことですし、今度こそ、短めで萌える文章を書こうと思います。

877 :751 Part1 :03/03/15 03:01 ID:???
>>751-752 >>763-766 >>831-836ですが、一日遅れのホワイトデーSSを作りました。
これは>>831->>836の続きになってます。セットで読んだら二倍楽しめる・・・かも?

「たっだいま〜!」
 元気のいい声をあげながら、少女は玄関の扉を開けた。
 靴を揃えるのも忘れ、リビングへ続く廊下を駆けていく。その表情は、花が咲
いたかのように明るかった。
 少女の機嫌が良いのには、理由があった。今日は3月14日、ホワイトデー。
男の子が、バレンタインデーに受け取ったチョコのお返しをする日だ。
 一ヶ月前、少女は兄にチョコを渡した。生まれて初めての手作りチョコという
ことで、気に入ってもらえるか不安だったが、兄はとても気に入ってくれた。そ
れどころか兄は、少女に向かって「オレにとっての本命は、お前からのチョコだ
けだ」とまで言ってくれたのだ。そのときのことを思い出すだけで、少女の顔は
赤らみ、胸がドキドキ高鳴った。
 優しい兄なら、きっとホワイトデーのお返しをくれるに違いない……少女は一
ヶ月間、今日が来るのを心待ちにしていた。そしてやっと、待ちに待ったホワイ
トデーが来た。少女は授業が終わった瞬間、学校から飛び出て家まで全速力で駆
けてきたのだ。
 息を切らしながら、少女は兄の部屋のドアを開けた。
 しかし、そこに兄はいなかった。兄のカバンは置かれているが、兄の姿は見え
ない。

878 :751 Part2 :03/03/15 03:13 ID:???
「おっかしいなあ……お兄ちゃん、どこにいるの?」
 少女は首を傾げながら、自分の部屋や洗面所のドアを開けていった。
 そのとき、洗面所の奥から水の流れる音が聞こえてきた。
 音のしてくる方へ行くと、風呂場からシャワーの音が聞こえてきた。お湯に曇っ
たガラス戸ごしに、人影がぼんやりと見えた。
「お兄ちゃん、お風呂に入ってるの?」
 少女が呼びかけると、シャワーの音が止まった。
「ああ、帰ってたのか? 部活で汗をかいたから、ちょっとシャワー浴びている
んだよ。汗かいて、そのままにしてると、気持ち悪いからな」
「そっか、もうすぐ試合だもんね。お兄ちゃんも大変だね」
「まあな。あと少ししたら出るから、リビングで待ってろよ」
「うん、早く出てきてね」
 少女は自分の部屋に行き、制服から部屋着に着替えてから、リビングへと続く
廊下を歩いた。
 兄はいったい、どんなチョコを渡してくれるんだろう? ホワイトデーにちな
んだ、ホワイトチョコだろうか? それとも、ごくノーマルな板チョコ? もし
かしたら、少女の名前入りの手作りチョコかも……。
(ふふっ。お兄ちゃん、早くお風呂から出てこないかなあ……)
 少女は頬を朱らめながら、リビングのドアを開けた。
 と。少女はテーブルの上に、箱が置いてあるのを見付けた。
 藍色の箱には、たくさんのアルファベットが並んでいる。英語の苦手な少女に
は、何が書かれているのか分からなかったが、表の「CHOCOLATE」とい
う単語だけは理解できた。これはきっと、兄が買ってきてくれたチョコだ。
(ちゃんと覚えていてくれたんだ……嬉しいよ、お兄ちゃん……)
 兄がシャワーから出てくるまで待っていよう……少女はそう思った。だが、箱
を眺めているうちに、胸がうずうずと騒ぎ始めた。せっかく目の前にあるんだか
ら、さっさと開けちゃえ……そんな囁きが聞こえてくるようだった。
 この箱を開けることは容易い。でもそんなことをしたら、兄に怒られるかもし
れない。でも、見てみたい。兄がどんなチョコを買ってくれたのか、一刻も早く
確かめたい……。

879 :751 Part3 :03/03/15 03:26 ID:???
(えーい、開けちゃえ!)
 とうとう誘惑に負け、少女は箱の袋を開き始めた。お兄ちゃんがお風呂か
ら出てきたら、適当に謝っとけばいいや……そんなことを考えながら、少女
は一つ目のチョコを口の中に入れた。
「あっ……美味しい!」
 口に入れた瞬間、心地よい甘さが少女の舌を刺激した。チョコの中に詰められ
た液体が口の中に広がり、味覚と鼻腔を優しく撫でる。今まで味わったことのな
い美味しさに、少女は顔をほころばせた。
 見るからに高級そうな箱といい、味といい、このチョコは決して安物ではない
だろう。あまり多くないお小遣いをやりくりして、こんな高いチョコを買ってく
れるなんて……嬉しさに顔を緩めながら、少女は二つ三つとチョコを口に放り込
んだ。
 しかし。4つ目のチョコをつまんだ瞬間、少女の視界がぐにゃりと歪んだ。
 急に頭が重くなり、胸の動悸が早くなっていく。頬が赤くなり、顔が炎のよう
に火照り始めた。
(あ、あれ? おかしいな……風邪でもひいたのかな……)
 少女はキッチンで水を飲もうと、ソファから立ち上がった。だがその途端、少
女は足をふらつかせて床に倒れた。動悸はさらに早まり、吐き気までしてきた。
頭の中で、何かがグルグルと渦を巻いているかのようだ。
(なにこれ……変だよ、あたし……助けて、お兄ちゃん……苦しいよ……!)
「よっ、お待たせ」
 少年が髪の毛を拭きながら、リビングに入ってきた。
 と、少年の目に、床に倒れ込む妹の姿が入ってきた。少年は慌てて少女のそば
に駆け寄り、その身体を抱きかかえた。

880 :751 Part4 :03/03/15 03:28 ID:???
「お、おい、どうした? 何があったんだよ!」
「分からない……チョコを食べてたら、急に気分が悪くなって……」
「チョコ?」
 その時、少年は初めて、テーブルの上の箱が開けられているのに気付いた。箱
の中のチョコがいくつかなくなっているのを見て、少年はギョッと顔を歪めた。
「お前、このチョコ食べたのか?」
「うん。それ、お兄ちゃんが用意してくれたチョコでしょ? 待ちきれなくて、
つい食べちゃった……」
「ばか! これは父さんが母さんに買ってきたお土産のチョコだ! 中には酒が
入っているんだぞ!」
「お酒が……?」
 フッ、と少女の意識が遠ざかった。
 少年の腕の中で、少女はガクリと首を倒す。瞼を閉ざした少女は、動く気配す
ら見せようとしなかった。
「お、おい! しっかりしろよ、おい! ……くそっ、何でこんなことになるん
だよ……!」


(あれ……ここは?)
 ボンヤリとした意識の中、少女は自分がある場所にいることに気付いた。
 そこはどこかの公園だった。砂場とブランコ、それに滑り台が置いてあるだけ
の小さな公園だった。
 そこがどこなのか、少女には分からなかった。だが少女は、妙な懐かしさを感
じていた。遠い昔、ここで遊んだことのあるような懐かしさを。
(なんだろう、ここ……どこかで見たことあるような気がする……)
『うっ……ぐすっ……ひっく……』
 少女の耳に、泣き声が聞こえてきた。
 少女のそばに、一人の女の子がいる。5〜6歳くらいのその女の子は、地面に
座り込みながら泣いていた。

881 :751 Part5 :03/03/15 03:31 ID:???
『ひっく、ひっく……ぐすっ……』
(どうしたの、お嬢ちゃん。迷子になったの?)
 少女は手を伸ばして、女の子の肩に手を触れようとした。
 だがその直前、一人の男の子が駆け付けてきた。男の子は女の子の前で止まる
と、乱れた息を必死で整えながら、女の子の両肩に手を置いた。
『こんな所にいたんだな。探したぞ』
『………?』
『一人で寂しかっただろ? ほら、一緒に家に帰ろう』
『……お兄ちゃん!』
 女の子は男の子に抱きついた。その途端、女の子の口から悲鳴のような泣き声
が発せられた。
 ずっと溜めてきた寂しさを破裂させたかのように、大きな声で泣き叫ぶ女の子
……そんな女の子を、男の子は無言で抱きしめていた。顔に微笑を浮かべながら、
女の子を優しく見守っていた。
 その時、少女は気付いた。この男の子は、幼い頃の兄。そして、兄に抱きしめ
られている女の子は……幼い頃の少女自身だ、ということを。
 そういえば、少女が新しい街に引っ越したばかりの頃、帰り道が分からなくなっ
て迷子になったことがある。まだ幼い少女は、どうすればいいのか分からず、た
だ泣いていた。誰も助けてくれない、誰も手を差し伸べてくれない……その寂し
さに、ただ泣くことしかできなかった。
 そんな時、兄が少女のもとへ駆け付けてくれた。まだよく知らない街の中を必
死に駆けながら、兄は少女を捜し回ってくれた。そして、むせび泣く少女の身体
を、優しく抱きしめてくれた……。
 子供の頃からずっと、一途に兄を想い続けてきた少女。いつからそんな想いを
抱いてきたのか、それは少女自身にも分からなかった。しかし今になって、やっ
と分かった。この、迷子の自分を助けに来てくれた瞬間から、兄への想いが始まっ
たんだ……と。

882 :751 Part5 :03/03/15 03:33 ID:???
 しばらく経って、ようやく女の子が泣きやむと、二人は手を取り合って歩き始
めた。
『お兄ちゃん、今日はゴメンね。あたしのせいで、お兄ちゃんに迷惑かけちゃっ
て……』
『気にするなよ。お前が困ってたら、オレはどこへでも行ってやるよ』
 そう言って男の子は、女の子の肩に手を置いた。
『お兄ちゃん……ずっとずっと、あたしの側にいてね。何があっても、あたしか
ら離れないでね……』
 二人仲良く並びながら、街へと消えていく兄妹。そんな二人を見つめながら、
少女は胸の中で呟いた。
(大丈夫よ。あなたが心配しなくても、あなたのお兄ちゃんはずっと、あなたの
側にいてくれる。ずっとずっと、あなただけを見守ってくれるわ。だからあなた
も、お兄ちゃんだけを見つめ続けて。他の男の子に浮気なんかしたらダメよ……)


「う……う〜ん……」
 妙な肌寒さを感じ、少女は目を覚ました。
 瞼を開いた途端、頭がズキズキと痛んだ。痛みに耐えながら周りを見ると、既
に陽が落ちてすっかり暗くなっている。だいぶ長いこと眠り込んでいたようだ。
 さっき見た映像は、夢だったのだろうか? それとも、幼い頃の記憶が呼び起
こした、幻だったのだろうか? 今となっては分からないが、少女にとってはど
ちらでも良かった。兄への想いの原点を、蘇らせてくれたのだから。
 少女が起き上がろうとすると、傍らにあった何かが手に触れた。それは暗闇の
中で動き、少女に顔を向けた。
「おっ。起きたようだな」
「……お兄ちゃん? お兄ちゃんなの?」
「ああ。ちょっと待ってろ、電気を付けるから」
 少年は立ち上がって、電気のスイッチを入れた。灯りの眩しさに、少女は思わ
ず目を細める。

883 :751 Part7 :03/03/15 03:39 ID:???
「お兄ちゃん、いま何時?」
「12時過ぎだ。日が変わっちまったな。しかし、ずいぶん長いこと眠ってたな」
「うん。お酒なんて飲んだの初めてだから……ちょっと失敗しちゃった」
 少女は、テヘッ、と言いながら舌を出してウィンクした。
「……ところで、お兄ちゃん。いつからそこにいたの?」
「ずっとだよ」
「……ずっと?」
「ああ。お前が倒れてから、ずっとここにいたよ」
「そんな……何時間も、ずっと? どうして?」
「それは……お前が心配だからだよ。お前に何かあったら、嫌だからな。だから、
ずっと付いててやった。ただそれだけだよ」
「………」
 少女は、自分の胸に手を置いた。胸の奥が、じぃん、と熱くなっているのが分
かった。
 あの時と同じだ……少女は思った。昔、少女が迷子になったときも、兄は少女
のことを心配して、探し回ってくれた。まだよく知らない街の中を、ひたすら走
り回って、少女を見つけだしてくれた……兄はあの時と、少しも変わっていない。
ずっと、少女のことを想い続けてくれているんだ……。
「そうだ。まだこれを渡してなかったな」
 少年はそう言って、懐から箱を取り出し、少女の前に差し出した。
「この前は、手作りチョコをありがとう。これはそのお返しだ」
「覚えててくれたの? 今日がホワイトデーだってことを……」
「当たり前だろ。一年に一回の大切な日なんだ。忘れてたまるかよ」
「……ありがとう、お兄ちゃん」
 少女は少年の身体に抱きつき、背中に両手を回した。
 兄の身体の温もりを感じながら、少女は兄の耳元に口をつけ、言った。
「お兄ちゃん……ずっとずっと、あたしの側にいてね。何があっても、あたしか
ら離れないでね……」

884 :751 :03/03/15 03:43 ID:???
すみません。たったいま気付いたんですけど、「Part6」の表記が「Part5」になっていました。

しかし僕の作るSSって、話を重ねるごとに無意味に長くなっているような気が
します・・・もう少し短くまとめたいと思ってるんですけど、どうも長くなって
しまうんですよね。やっぱ力量不足なのかな?

それじゃ、もし良かったら感想をお願いします。

885 :712 ◆isG/JvRidQ :03/03/15 12:15 ID:???
>NO.8氏
妹の性格をあんな感じにしてしまったので、イチャイチャ、ラヴラヴは仕方ないかな…と思ってます。
少し控えようとは思っているのですが…

>751氏
(;´-`).。oO(氏の作品見ると、俺の物の軽さと薄さを実感だよ…)
(;´-`).。oO(トリップつけないのかな…)

>Masked Rider Moe氏
ねたが かぶって 712は しんだ
712「ぐわぁー」
みんな「なんてやつだ!」

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0ch BBS 2004-10-30