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[第二弾]妹に言われたいセリフ

627 :NO.8 :02/11/04 21:15 ID:???
のんべんだらりと続きです。

「お兄ちゃ〜ん」
妹の情けない声が聞こえる。
物体Xに気を取られていたが、妹は妹で作業をしていたようだ。
ふと声がする方をみると、なんと黒煙がもくもくと上がっている。
何事かと思い、急いで換気扇のスイッチを入れる。
相変わらず黒煙は上がり続けているが、それでも幾分少なくなった。
その煙の発生源を見ると・・・。
それは鍋の底だった。
「何やってんだ・・・?お前・・・」
思わず口から出てしまう言葉。嘘偽り無い本心だったのだが・・・。
少なくとも、俺の記憶の中では、鍋の底から黒煙が吹き出すなんて事はない。
「何だ?新手の手品か?」
「違うよう・・・タマネギが・・・」
「タマネギ・・・?タマネギを使った手品か。凄いなぁ。いつの間に練習したんだ」
「そうじゃないよ。焦げちゃったんだよ・・・」
「は?焦げた?タマネギが?」
「うん・・・」
「だったら早く火から下ろせ。そうすればそれ以上焦げないだろう?」
「あ、それもそうだね」
鍋の底を見て俺は再び驚いた。
真っ黒に、炭のようになっているタマネギがそこにあった。

628 :NO.8 :02/11/04 21:18 ID:???
いつの間にか俺の後ろからアイツも鍋をのぞき込んでいる。
「その鍋、洗わないと使えないわね。しっかり洗ってよ・・・」
そんな事言われなくても分かっている。
「・・・仕方ないな。俺が洗ってやるから、もう一度作り直すぞ」
「ごめんね、お兄ちゃん・・・」
「謝るなら俺よりアイツに謝れ。アイツの家の物を焦がしたんだからな」
「うん、ごめんね、お姉ちゃん」
「気にしなくていいのよ。誰にでも失敗はあるんだし」
「・・・何か、俺に対する待遇と妙に違わないか?」
「当たり前でしょ、男女区別よ。男女区別」
「俺には男女差別に見えるんだが・・・」
「それはアンタの被害妄想。じゃあ、さっさと鍋、洗っちゃってね」
「へいへい」
こうして、3人で再びカレーを作ることとなった。
俺とアイツは妹の行動から一時も目を離さないことを再確認しあった。

今日はここまでです。
>>626さん
ほっぺたにご飯ネタ・・・オイシイですね。
SS中にそのネタを使っても良いでしょうか?

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0ch BBS 2004-10-30