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[第二弾]妹に言われたいセリフ

751 :名無しくん、、、好きです。。。 :03/01/26 21:09 ID:NrRGIs74
SS作ってみました。暇つぶしにどーぞ。

(うん……?)
 ゴトッ、という物音に、俺は目を覚ました。
 枕元の時計に目をやると、2時半。まさに草木も眠る丑三つ時ってやつだ。
 こんな時間に、誰が起きてるんだ……そんなことを考えていると、俺の部
屋のドアが開く音がした。
 その直後、ヒタヒタという足音が俺に近付いてくるのが聞こえた。それは
ゆっくりと近付いてきて、俺のベッドの真横でピタリと止まった。
「だ、誰だ!」
 俺は恐怖を振り払い、ベッドから跳ね起きて電気をつけた。
 その瞬間、
「きゃあっ!」
 可愛らしい女の悲鳴が響いた。
 そこにいたのは、俺の妹だった。ピンクのパジャマを着て、胸に花柄の
枕を抱いた妹だった。

752 :名無しくん、、、好きです。。。 :03/01/26 21:10 ID:NrRGIs74
「お、お前……何してんだよ? こんな時間に?」
「いや、あの、その……」
「さっさと帰って寝ろよ。俺はまだ眠いんだよ」
「あ、あの……お兄ちゃん!」
 妹は俺のパジャマの袖を引っ張り、恥ずかしそうに顔をうつむかせた。
「ねえ、お兄ちゃん……今日、寒いよね?」
「まあ、冬だからな」
「一人で寝てると、寒いでしょ? だから、その……二人で一緒に寝れば、
きっと暖かいと思うの。だから……お兄ちゃん、あたしと一緒に寝てもら
えない?」
「……お前、もう中学生だろ? いつまで甘えたこと言ってんだよ!」
「む、昔はいつも一緒に寝てたじゃないの! なんで昔は良くて、今はダ
メなの?」
「お前、それ何年前の話だよ……仕方ねえな、今夜だけだぞ」
 俺はそう言って、掛け布団を開いた。
「へへっ。ありがとう、お兄ちゃん! じゃ、お邪魔しまーす!」 
 妹はベッドに入るなり、俺の身体に腕を絡めてきた。二人の身体が密着し、
胸の柔らかみが俺の身体に伝わった。
「お、おい……抱きついてくるなよ」
「いいじゃん、この方が暖かいんだから。じゃ、おやすみ、お兄ちゃん」
 妹はそう言って目を閉ざした。それから数秒もしないうちに、妹は静かな
寝息を立て始めていた。
(やれやれ……身体は成長しても、まだ子供か)
 妹を抱きしめていた俺は、そいつの身体が震えていることに気付いていた。
 きっと、怖い夢を見たんだな……俺はそう第六感でそう悟った。こいつは
昔、怖い夢を見ると、いつも泣きながら俺の部屋まで来ていた。さすがに最
近はそんなこともなかったが、久しぶりに耐えられないほど怖い夢を見たの
で、俺に助けを求めてきたのだろう。
 俺は妹の背中に両腕を回し、軽く力を入れた。
 可愛いらしい唇が、わずかに開かれている。その唇から、小さな寝声が漏
れた。
「お兄ちゃん……好き」

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0ch BBS 2004-10-30