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[第二弾]妹に言われたいセリフ
- 868 :名無しくん、、、好きです。。。 :03/03/14 06:37 ID:???
- ではホワイトデーSSのトップバッター、行ってみましょうか!
注)誤字脱字電波には十分に注意してください
「お兄ちゃ〜ん」
妹の声が、眠っていた俺を覚醒させる。
「ん?…今日は早いんだな…」
俺は頭を掻きながら上半身を起こし、不機嫌に聞こえるよう言い放つ。
「うん♪ちょっと楽しみなことがあるんだぁ〜♪」
「あっそ…」
「あ、気になってるでしょ〜?」
「少しな…」
「じゃあ、ヒント!今日は何日でしょうか!?」
「三月…十四日…。忠臣蔵の松の廊下の刃傷か…?」
「ブッブゥ〜!大ハズレ〜!じゃあっ、ヒント2!一ヶ月前は何の日だ!?」
「一ヶ月前…バレンタインデー…。ああ、なるほどね…」
「分かった〜?」
「ああ…よく分かった」
「私はチョコをあげたのに、お兄ちゃんは何もくれないのかな〜?」
「分かったよ…帰るまでには、何か買ってくるよ…」
「え〜!?まだ買ってなかったの〜?お兄ちゃんの愛はそんな物だったのね〜!?」
「そういうこと言うなよ…」
「あ!何も無いなら〜、プレゼントは〜キスでもいいよ〜♪」
「バッ、バカ!何言ってやがる!」
「あらあら、照れちゃって〜♪可愛い〜♪」
そう言って、俺の額を人差し指で軽く突付く。
俺はそのことに少し腹を立て、ゆっくりと立ち上がった。
「少しは妹らしくして欲しいよ…。全く…」
そして、俺は妹に聞こえないようにそう呟くと、妹の脇を通り抜け、自分の部屋を後にした。
- 869 :名無しくん、、、好きです。。。 :03/03/14 06:37 ID:???
- 朝食の最中も、妹は物凄いはしゃぎっぷりを見せていた。
俺はトーストをかじりながら、その幸せ全開の顔をぼんやりと眺めている。
「お兄ちゃん、私の顔に何かついてるの〜?」
「いや、別に…」
「じゃあ私の顔に見惚れちゃったんだね〜♪嬉しいな〜♪」
「何言ってんだ…」
「じゃあ、何してたって言うの〜?」
「ホワイトデーって一体何を買ったらいいんだ、と思ってな」
「それは私のための物と考えてもいいのかな〜?」
「…まぁ、そうだな…」
「それなら私も真剣に考えなきゃな〜」
そう言って少し考える素振りをする妹。そして、数十秒後、突然大声を張り上げた。
「そうだ!私、お兄ちゃんの手作りクッキーが食べたいよ!」
「却下…」
「何で〜?私だって手作りだったんだから、お兄ちゃんだって手作りでくれてもいいじゃない!」
「…ああ、アレ手作りだったのか…」
「ヒドいよ〜!まさか気付かなかったの〜?」
…全く気付かなかった。が、ここで変なことを言えば…恐らく皿かグラスか鉄拳が飛んでくる。
それを防ぐために、俺はまだ少し寝ぼけている頭をフル回転させて最適な言い訳を探した。
「…美味すぎて買った物だと思ってたよ」
「嬉しいな〜♥お兄ちゃん、そんなに美味しかったの!?」
目を輝かせて妹は俺に聞いてくる。
「ああ。美味かったよ」
「それなら…なおさらお兄ちゃんの手作りクッキーが食べたいな〜♥」
…妹の理屈はよく分からんが、これ以上粘ってもどうせ作る破目になるだろう。
俺は大きな溜息を一つ吐いて、宣言する。
「ああ、分かったよ!クッキーぐらい作ってやるよ!」
「ウソ!?ホントに作ってくれるの〜?」
「ホントに作ってやるから、今日早く帰って来いよ」
「は〜い♪了解しました〜♪」
- 870 :名無しくん、、、好きです。。。 :03/03/14 06:37 ID:???
- 俺が生地をオーブンに入れて焼き上がりを待っている時だった。
「たっだいま〜!」
元気な声を家中に響き渡らせて、妹がキッチンに飛び込んでくる。
「おう、お帰り」
俺はオーブンの中を見ながら妹に言葉を返す。
「わ〜、いい匂いだね〜♪」
「そうだな、もうすぐ焼けるぞ」
俺はそう言いながら、妹を見る。すると突然…
「ふふふ…あはははは!」
「どうした…?」
「お兄ちゃん…ふふ…顔、顔!…ふふふっ…」
笑いをこらえながら、俺の顔を指差す妹。俺は訳がわからず鏡を覗き込んだ。
鏡の中では、鼻の頭を小麦粉で真っ白にした俺が俺を見つめていた。
「ほら、拭いてあげるよ」
妹がハンカチ片手に、こっちに歩いてくる。
俺は、長身の俺の顔に顔を近づけようと精一杯背伸びをする妹に少し微笑ましさを感じながら、
わずかな距離の先にある妹の顔に少し恥ずかしさも感じていた。
「コレでよしっと…」
「悪いな…」
「ううん、気にしないで…」
そのとき、二人はどことなくいい感じの雰囲気に包まれていた。
「…お兄ちゃん…」
「お前…」
見詰め合う二人。
…もちろん、この雰囲気が何者かによって壊されるのはそう後のことではないのだが…
- 871 :名無しくん、、、好きです。。。 :03/03/14 06:37 ID:???
- チーン!
突然、タイマーの終了知らせる音が鳴り、二人を現実に引き戻した。
俺はオーブンに近づき中の物を慎重に取り出す。妹も俺に寄り添って必死で覗き込む。
「わぁ〜!」
「お…」
「美味しそぉ〜♪お兄ちゃん、一つ食べてもいい?」
「一つと言わず全部お前のだよ…」
「う〜ん…私は半分でいいよぉ〜」
「何で…?」
「お兄ちゃんと…私で…半分こするの♥」
「俺はいらない…」
俺が焼き上がったクッキーを皿に載せ、それをテーブルの上に置いて、立ち去ろうとする。
「お兄ちゃん!」
ドアを開けようとした俺を妹が呼び止めた。俺はドアノブから手を放し肩越しに振り向く。
「何だ…?」
「実はね。私、クッキーは欲しくないんだよ」
「…どういう意味だ…?」
「う〜ん…ちょっと言い方が良くなかったかな…。えと、クッキーは二番目に欲しい物なんだ」
「…」
「一番欲しいのは…」
妹はまだ出来たてのクッキーを掴んで俺に走り寄り、それを俺の口に放り込んで言う。
「お兄ちゃんと…一緒にいる時間だよ…♥」
「…俺と…?」
「うん♪私は世界で一番お兄ちゃんのことが大好きなんだからね♪」
「そうか…」
俺は小さく微笑を浮かべて、ニコニコと嬉しそうな妹の頭を軽く撫でてやると、
妹はくすぐったそうに目を閉じる。
…その仕草が何だか可愛く思えて、
『一緒にいたい』という妹の言葉が少しだけ…理解できた気がした…
- 872 :名無しくん、、、好きです。。。 :03/03/14 06:38 ID:???
- もうダメだ…こんなの読んだら…みんなが不幸になっちゃうよ…。
今度こそ真面目で萌え萌えで面白い物を書こうと思ったのに…もうダメだぁ…。
俺も反省してるから、石でも何でも気が済むまで投げてくれ…。
こんな誰でも書けそうな物を書いてる俺なんかが、トリップ付けて偉そうにしててもいいのかな…
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0ch BBS 2004-10-30