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[第五弾]妹に言われたいセリフ

1 :たゆんサマの降臨 :05/03/13 21:43:36 ID:xJ0cSVLy
「また会えたね、お兄ちゃん」
ここは、脳内の妹さんが囁いてくれるセリフとかSSとかを暴露しちゃうスレです。

【お兄ちゃんと私のお約束】
・荒らしさんや厨房さんは、ちょっと可哀想だけど、見ないフリをしようね♪
・SS職人さんにはちゃんとお礼を言うこと!!デリケートな職人さんもいるんだからね?
・えっと……いっぱい見られるのはちょっとだけ恥ずかしいから……sage推奨だよ……。
 メール欄に『sage』って入れてほしいな……。
・リアルの妹さんの話は程々にすること!!

【お兄ちゃんとの思い出】
妹に言われたいセリフ
http://game.2ch.net/gal/kako/1022/10225/1022257886.html
[第二弾]妹に言われたいセリフ
http://game4.2ch.net/test/read.cgi/gal/1028470988/
[第三弾]妹に言われたいセリフ
http://game9.2ch.net/test/read.cgi/gal/1056993709/
[第四弾]妹に言われたいセリフ
http://game9.2ch.net/test/read.cgi/gal/1106065356/l50

過去ログ倉庫
http://www.geocities.jp/mewmirror9/


このスレでもずぅっと一緒だよ、お兄ちゃん♪

582 :月影に踊る血印の使徒:第五夜 7 :2005/07/29(金) 03:13:42 ID:UwjDIQtE
「新しいものを、認められない・・」
「あんたの敵と同じ様な所もあるな。 ・・ま、身を護る手段つっても、逃げ方とかだけどな。 ――着いたぞ」
 上げた視線、コンビニの光に一瞬目が眩む。
 ――そして浮かぶ、幼いシルエット。
「・・・・お前、何で此処に居んの」
「エイジ〜、おそいぃ〜。 マイ、おなかへったぁっ!」
「だからって此処まで来るか・・このアホ」
「なんでアホっていうの、バカエイジっ」
「今この街がどんだけあぶねーか、分かってんのかテメーは」
「しらない! いまはマイのおなかがあぶないのっ!」
「コイツは・・・・はぁ、まー良い。 とっとと買い物済まして帰るぞ」
「それでよろしい」
 ぺしっ。
「いたっ! なんではたくの、バカエイジ!」
「イラついたからだ」
「いしゃりょうよこせー!」
「飯は要らんのか」
「マイねー、ツナマヨおにぎりがたべたいなー」
 ・・・・漫才の様なコンビだな。
「・・家で食べて行くか?」
「「え?」」
「良いのか?」
「いいのっ?」
「・・同時に喋るな。 今更一人二人増えた所で変わらん。 どうせお兄ちゃんも多めに作って居るだろうしな」
「わー、ひさしぶりにまともなメシにありつけるっ」
「・・妙な言葉ばっか憶えやがって。 悪いが、是非頼む」
「ん。 大勢の方が、楽しいだろう。 さっさと福神漬けを買って帰ろう」
「おお、カレーだねっ? マイねー、カレーも好きー」
「そうか。 有紗と気が合いそうだな」



583 :月影に踊る血印の使徒:第五夜 8 :2005/07/29(金) 03:15:42 ID:UwjDIQtE

「お風呂上りましたー」
 有紗の声が、リビングに響く。
「おー、そっか。 んじゃ、俺も入るかね」
 時計は、短針が十と十一の間を指して居た。
「それじゃ、私達は先に寝るぞ」
「んー、お休み」
「お休み」
「お休みなさーい」
 階段を登り、私の部屋に二人で入る。
「いやいや、中々賑やかな夕べでしたなー」
「賑やかと言うより、騒々しかったな・・」
「まぁ、あれ位騒がしい方が楽しいって事で!」
「・・大半、有紗が騒いだんだがな」
「そう、あの変態銀髪! 事あるごとに、奈菜ちゃん狙いやがってっ」
「・・・・・・もう寝るぞ」
「あ、奈菜ちゃんっ」
「何だ」
「一緒・・良いか、な・・・・?」
 私のベッドと私自身を見ながら、遠慮がちに尋ねる。
「・・他に何処に寝る気だ」
 二人では少々狭いベッドに、並んで横に成る。
「電気、消すぞ」
「うん」
 カチ、カチ。
 二つの段階を経て、暗闇が私の部屋に満ちた。
「奈菜ちゃん」
「何だ?」
「・・手」
「うん」

584 :月影に踊る血印の使徒:第五夜 9 :2005/07/29(金) 03:18:17 ID:UwjDIQtE
 伸ばされた手を、握る。
「・・・・奈菜ちゃんは、私のお姉ちゃん」
「・・ん?」
「そんな、イメージ。 昔は、すごく大人な感じで・・私のお姉ちゃんみたく、見てた」
「今は?」
「・・・・すごく優しいお姉ちゃん」
 ふふふ、と笑い声。
「妹よりかわいーお姉ちゃんなんて、反則だー」
「・・有紗の方が、余程可愛いと思うんだが」
「うそだー」
「有紗は・・自分に素直に成れる。 私には、無理だ」
「奈菜ちゃん、最近段々素直に成ってるじゃん」
「未だ未だ有紗には敵わないさ」
「私も結構素直じゃないとことか、あるよー?」
「知って居る」
「・・何でもお見通しだね」
「有紗程じゃ無いさ」
「もー、さっきからそればっか」
「そうだな。 ――――有紗」
「んー?」
 空いて居る方の手を、有紗の頭に回し、撫でやる。
「・・素直に成って良いぞ」
「奈菜・・ちゃん?」
「大丈夫だ」
「・・・・・・・・奈菜ちゃ・・・・ぐす・・・・ななちゃぁ・・っ」
「よしよし・・」
「ふぇ・・ぇ・・・・奈菜ちゃん・・お母さん、おかあさんがぁ・・・・」
「大丈夫だ・・お母さんなら、又直ぐに良く成るから」
「だって・・だってぇ・・・・今度は、ダメかもしれないよぉ?」
「大丈夫・・お母さん、何時だってちゃんと、帰って来ただろ?」


585 :月影に踊る血印の使徒:第五夜 10 :2005/07/29(金) 03:20:27 ID:UwjDIQtE
「ぐす・・・・だって・・だって・・・・・・おかあさん、おかあさん・・がぁ・・っ・・・・うえぇぇ・・」
「よしよし・・・・大丈夫・・大丈夫だから――」
 泣き疲れて、眠る迄・・私は、有紗に言い聞かせ続けた。


 暗闇がその場を支配して居た。
 彼女に意識が戻っても、瞳は一切の光を捉える事が出来なかった。
「――目が覚めたかしら?」
 覚醒し、どれ程の時間が経ったのか――或いは、間髪置かずにで在ったのか。
 次にその場を支配したのは、少なくとも彼女のものでは無い、女性の声。
 その声を辿り、記憶を引っ張り出す。
 自分は、何故此の様な状況に置かれて居るのか。
 相手――声の主は誰なのか。
 そもそも、自分は誰だったのか・・。
「――『恐怖』」
 口に出た、相手の名前。 其れを糸口に、一気に記憶が蘇る。
「貴様――此処は・・何の、心算だ・・」
「私は逃げやしないわ。 ゆっくり整理しなさい、焼」
「・・・・・・・・・・・・此処は、何処だ」
「貴女の学校の、保健室」
「出鱈目を、言うな」
 学校――何年も見続けた、ヒトとしての己の職場。
 其処を、見間違う筈が無い。
「本当よ。 少し、暗くして居るけれどね」
 闇が、彼女の声に蠢いた。 『恐怖』――二人目の眷属。
「・・私を、何故生かして居る。 如何する心算だ」
「ふふ・・また操るのも、良いかも知れないわね。 前よりもっと簡単よ?
 貴女には、私に敗れた・・『恐怖』が、刻み込まれて居るんだから」
「く・・っ!」
 見える訳では無い。 それでも、焼は虚空を睨み付けた。


586 :月影に踊る血印の使徒:第五夜 11 :2005/07/29(金) 03:21:55 ID:UwjDIQtE
「うふふ・・安心して。 私が貴女に与えるのは――寧ろ、幸福よ」
「何を・・・・」
「其れは、私の幸福では無いけれどね・・ふふ」
 瞬間、蠢く闇は焼を中心に集結した。
「っ・・! 何、を・・・・!!」
「――左様なら、焼」
 闇は焼の意識へ染み、徐々に、徐々に、彼女の意識を奪って行く。
 其れは寧ろ、甘美とも言える・・眠りへの、誘い。
「貴女の使徒としての生命は・・・・此処で、終わる。 お休みなさい――」


 閉じて居た瞼を、ゆっくりと開ける。
「何を『視て』いた?」
「――やぁ、エイジ。 起きて居たんだね」
「未だ日付も変わってねぇよ」
「そう言えばそうだ」
 備え付けの冷蔵庫から、ミネラルウォーターを取り出し、二つのコップに注ぐ。
「ほれ」
 差し出す右手に、其の片割れ。
「有り難う、頂くよ」
 つい、と一口。
「で、何を?」
「・・・・彼女さ」
「それじゃ分からん」
「『恐怖』」
「・・何か、動いたのか」
「まぁ、ね。 ちょっと予想外・・だけど、案外予想内」
「・・どっちだよ」
「ふふ、どっちだろうね。 まぁ其れより差し迫った問題が在るよ」
「何だ」


587 :月影に踊る血印の使徒:第五夜 12 :2005/07/29(金) 03:23:11 ID:UwjDIQtE
「近々『狩り』が来る」
 エイジの、動きが止まる。
「・・・・何人位だ?」
「根源一人と、現象一人・・後は」
「後は?」
「――――始原」
「なっ・・・・?! 始原が、『狩り』なんぞに参加するってのか!?」
「ふふ・・彼は、昔っから融通が利かなくてね。 『新しい要素』なんて、認められないんだよ」
「笑い事じゃねぇだろ・・」
「そう、だね。 ・・・・エイジ」
 表情に、真剣なものが加わる。
「・・・・何だ」
「頼みが、在る」
「何を今更」
「・・・・君の命に関わる」
「・・・・・・」
「彼は、奈菜を『殺し』に来る。 『世界の変容』を、潰しに」
「『恐怖』と、同じだな」
「『恐怖』も、『殺さ』れる。 彼女も、変わり過ぎた」
「・・・・皆殺しかよ?」
「はは、殆どそんなものだね。 其れで、だけど」
「ああ・・」
「君の命・・ボクに、くれ」
「はっ・・・・そんなもん、当の昔にくれてやってるぜ」
「・・・・済まない」
「・・マイは――」
 向かいのベッドを見遣る。
 布団に包まり寝息を立てる、小さな生命。
「――彼女も、だね・・」
「・・・・未だガキだが、その覚悟ぐらい、出来てるだろうさ」

588 :月影に踊る血印の使徒:第五夜 13 :2005/07/29(金) 03:24:30 ID:UwjDIQtE
「・・御免よ。 ボクの、我が儘で――」
「言いっこ無し、だぜ。 そんくらいしねぇと、とても返せる恩義じゃねぇからな」
 煽り、コップの中身を飲み干す。
「何をすりゃ良い」
「時間を稼いで欲しい」
「時間?」
「奈菜と、彼女が決着を付ける迄の時間」
「お安い御用だ・・と言えないのが辛い所だな」
「頼む」
「おーけい、やるだけやってみるさ」
 立ち上がり、窓を見る。
 ガラスに映る、エイジとウィル。
「ウィル」
「何だい?」
「お前が、奈菜に――あの二人に拘る理由は何だ?」
「・・・・・・」
 コップに残った水が揺れる。
「奈菜は・・・・ボクに似てるんだ」
「・・ウィルに?」
「ふふ、そう、ボクに。 だから――」
 水を、一気に飲む。
「だから・・ボクの代わりに――――見付けて、欲しい・・」


「・・風、騒ぐわね」
 深夜の病室。 五十鈴の声が、暗い病室に響く。
「そうだね」
 答える声は、秋。
「――『狩り』が、来るって」
「・・『狩り』?」

589 :月影に踊る血印の使徒:第五夜 14 :2005/07/29(金) 03:26:21 ID:UwjDIQtE
「『世界』の中の・・新しいものを認められない人達。 『変容』を、潰しに来る」
「・・・・あの時の、私と、同じ・・?」
「そうなのかも」
「そう・・」
「・・難しいかも知れないけど、姉さんは僕が護るから」
「何言ってるの。 弟らしく、私に護られてなさい」
「もう姉弟じゃなく、恋人同士でしょ?」
「こいびっ・・・・んんん・・まぁ、その・・ね」
「はは。 それじゃ・・退院の準備しとこう」
「退院って・・」
「すぐに出られる準備、って事。 病院でやりあう訳にも行かないでしょ」
「そう、ね・・動き易い服、用意して貰わなきゃ」
「ああ、あれ良いんじゃないかな。 ほら、姉さんと初めてデートした時の」
「でっ、デートじゃないわよ、あんなのっ! 一緒に映画見ただけじゃないの!」
「どの日の事とは言ってないんだけどな〜?」
「うっ・・・・しまった・・」
「――立派に、デートだったよ。 楽しかった」
「・・私も・・楽しかったわよ」
 秋と五十鈴の、記憶。
 『切』と『断』が体験した訳では無いが、其れは確かに、二人の記憶なのだ。
「はは、洒落っ気の無い服だったけどね」
「う、五月蝿いわね! 私なりに精一杯お洒落したのよっ!」
「知ってるよ。 可愛かったよ・・珍しく」
「・・余計なのよ、一言」
「未だ、もっとデートするんだ。 死んでなんか、居られない」
「・・・・当然よ。 私達は、生きるの」
「変わり続ける世界で」
「変わり続ける、永遠と共に・・ね」




590 :月影に踊る血印の使徒:第五夜 15 :2005/07/29(金) 03:28:11 ID:UwjDIQtE
「・・・・世界が、存する為に」
 男は呟いた。
 誰にとでも無く。
 或いは、己自身へ。
「変容等を、認める訳には、行かない――」
 男は続けた。
 相変わらず、その声を聞くのは男自身のみであった。
「・・・・世界の為に」
 重い扉を開く。
 明るい日差しに包まれて、男の護るべき『世界』は存在して居た。
「・・・・世界を、殺す」
 決意。
 或いは、固執。
 何年も何年も――ヒトならざるものとして生きた、己に課した・・宿命。
 或いは、意味。
 陽光の下、銀色の髪が輝く。
 瞳に宿るは、決意の光のみか。
 揺れる其れには、微かに――悲しみ。
「行くぞ」
 其の呟きを聞いたのは、男だけでは無かった。
「・・承知」
 答える其れも又、ヒトならざるもの。
 二人の『使徒』。
 『狩る』は、『使徒』。
 世界の為に、世界を殺す。
 其れは、矛盾では無いのか?
 或いは、そうなのかも知れない。
 世界の為に、世界を殺す。
 揺れる瞳に微かに陰る悲しみは・・死に行く世界への悲しみか。
 或いは――――――――。

591 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/07/29(金) 03:33:47 ID:UwjDIQtE
まぁリハビリって奴だ。
月影に踊る血印の使徒 第五夜 >>576-590

決戦前話ー。 会話イベントオンリー。
輪を掛けて面白くねー。
お陰で容量が軽い軽い。
後二、三話(!)で終わりますよぅ。
風呂敷畳むのは苦手やで、ホンマ。

592 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/07/29(金) 09:23:04 ID:05Stc9zU
たゆん様の降臨キターーー!!

593 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/07/29(金) 22:07:08 ID:LVAWDxQG
姐さんキタ――(゚∀゚)――!
金曜に来ると言われてからずーーーっと待ってましたよ!
乙です!

594 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/07/31(日) 00:23:53 ID:MIbSus30
自演褒め乙

595 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/07/31(日) 08:19:35 ID:fkDytcVw
まあ確かにつまらんわな

596 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2005/07/31(日) 11:04:19 ID:U1scoXLp
(´ー`)y−~~~

597 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/07/31(日) 11:32:25 ID:mf1OYX2N
つうか意味がよくわからん

598 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/07/31(日) 12:25:05 ID:Z/johIH1
私も最近分からん。

599 :すばる ◆9l4B6y7T.Q :2005/07/31(日) 13:34:26 ID:ryhbClDe
(´・ω・`)おやおや

600 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2005/07/31(日) 21:04:00 ID:U1scoXLp
俺だって、このスレナンバーワンの台本書き(選考方法:年功序列)!!
このまま何もしないではいられねぇ!!新キャラ引っ下げて登場だ!!

「んー!!終わったー!!」
ノートを閉じ、制服のシャツのボタンを一つ外し、大きく背伸びをする。
真っ青な空、白い雲。自分の体を忘れそうなほどハッキリとキレイに見えた。
今日の夏季補習も無事終了。
残り何日かなー。なんて考えると、ワクワクしてくる。
そんな俺は、足取りも軽く、教室を出る。
すると……制服を着ていない少女が立っていた。
シンプルなワンピース。艶やかな黒髪。そして、透き通るような白い肌。
その少女は何かを探すようにキョロキョロしたり、教室を覗き込んだりしていたが
俺の姿を見つけると、パッと表情が明るくなった。
「お、お兄ちゃん……!」
「羽音ちゃん……?どうしたの、こんなトコで?」
この少女の名前は霧島羽音。俺の従妹になる。
羽音は隣の市に住んでいて、今まではなかなか会う機会がなかったのだが、
俺が今年、こちらの高校に入学し、通うことになり、こうしてたまに顔を見せるようになった。
「お、お兄ちゃん……えっと……その……」
「……?」
「ほ……」
「ほ……?」
「えっと……えっと……」
深呼吸。
「補習、お疲れ様でした!!こ、コレ、お弁当っ!!」
恥ずかしそうに紺色の包みを差し出す羽音ちゃん。
俺はそれを丁寧に受け取って、
「お弁当……?」
「は、はい!!お昼からも頑張ってください!!」
勘違いしてるわ……。

601 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2005/07/31(日) 21:05:32 ID:U1scoXLp
「あ、あのね……羽音ちゃん……」
「はい!!」
「補習……午前中だけなんだけど……」
「えっ!!」
固まる羽音ちゃん。
そして、
「あ、えっと……す、すいませんでした!!」
俺から弁当の包みを奪い取り、走り去ってしまった。
「ちょ!?は、羽音ちゃん!?」
急いで追いかける。
しかし、気付いたときには羽音ちゃんの背中は遥か彼方……。
羽音ちゃん、早ぇ……。
しかし、さすがに俺も男だ。
プライドをかけて、全力で走る。
カーブを最小限で駆け抜け、階段を飛び降り、
やっとのことで、羽音ちゃんが大分近づいてきた。
周りの生徒が迷惑そうに見ているが、そんなことを気にしている余裕はない。
ラストスパート!!
最後の力を振り絞り、何とか羽音ちゃんに追いついた。
「羽音ちゃんっ!!」
羽音ちゃんの肩に手をかける。
「お、お兄ちゃん……?」
羽音ちゃんが急に足を止めて振り返った。


602 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2005/07/31(日) 21:06:13 ID:U1scoXLp
「どうして逃げるの?」
「だ、だって……失敗しちゃって……」
「失敗?何を?」
「えと……だから、お弁当いらないのに……」
俯く羽音ちゃん。
優しくその名を呼んだ。
「羽音ちゃん」
「は、はい!!」
背筋をピンと伸ばし、返事をする羽音ちゃん。
「俺、家遠くて、今から帰ると一時半くらいになるからさ。弁当持って来ようか迷ったんだよね」
「……」
「で、結局面倒で作ってこなかったんだけど……何かお腹空いちゃったなー」
横目で羽音ちゃんを見る。
「お、お兄ちゃん……」
「何かな、羽音ちゃん」
「こ、コレ……食べて……ください……」
羽音ちゃんは、ゆっくりと遠慮がちにさっきの包みを差し出す。
「お、何コレ?」
「え、えと……お弁当です……」
「ありがとう。嬉しいよ」
俺は左手でお弁当を受け取り、右手で羽音ちゃんの頭にポンと手を置く。
「は、はいっ!!ありがとうございますっ!!」
「羽音ちゃん、お昼は?」
「えっと……私も、お弁当を……あ、あれっ!?」
「どうしたの?」
「お弁当……忘れちゃいました……。帰ります……」
肩を落とし、振り返る羽音ちゃん。
俺はそんな羽音ちゃんの肩を掴んで
「俺も行くよ」
「え……?」

603 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2005/07/31(日) 21:06:43 ID:U1scoXLp
「俺、自転車あるから。送ってくよ」
「え、いやっ!!いいですよ!!」
羽音ちゃんは手をパタパタ振って断る。
「そう?良かったら、白田公園で一緒にお弁当でもと思ったんだけど……せっかく良い天気だしね」
「っ!?」
「どうしたの?」
「その……い、行きたい……公園」
「あ、行きたい?」
「はい……」
小さい声で呟く羽根ちゃん。
そんな羽音ちゃんに、俺は……
「声が小さくてよく聞こえないぞー?」
「え……えっと……行きたい……です」
「え?」
「公園、行きたいです!!お兄ちゃんと!!」
「はい、よくできました。行こう」
「はいっ……!」
可愛く返事をして、俺の横に並ぶ羽音ちゃん。
「お兄ちゃん……」
「ん?」
「明日も……お弁当作っても……いい?」
「いいよ。っていうか、お願いします、だよな。俺は作ってもらうんだから」
「ううん。お勉強だから」
「勉強?」
「うん。お兄ちゃんのね……」

604 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2005/07/31(日) 21:07:22 ID:U1scoXLp
「俺の……?」
「えと……お嫁さんになるときの……ね?」
「羽音……ちゃん……?」
頬を赤く染めて、俯く羽音ちゃん。
何だ、そういうことか。
「羽音ちゃん」
「はぃ……」
「待ってるよ」
「お兄ちゃん……!!」
「行こうか?」
「うん」

夏はまだ始まったばかり。
あと何日、羽音ちゃんのお弁当を食べられるのかなー。
───────────────────────
俺の夏はまだだろうか……。
後テストが二つ、レポートが一つ……はぁ……。

新キャラ。また敬語系。でも可愛いよ、羽音……。
兄ちゃん、一気火勢でお気に入りだよ……。

605 :すばる ◆9l4B6y7T.Q :2005/07/31(日) 21:50:22 ID:ryhbClDe
これは俺も古参として久々にちゃんとした何か書くしか・・・

>>604 遊星さん
GJです!
夏ですねー(*´д`)ハァハァ

606 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/08/01(月) 11:30:47 ID:nj8ub4/G
>>600-604
またまた下らん妄想乙。
つまらねえからやめちまえ!!

607 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/08/01(月) 12:45:49 ID:r1cuR4Lr
まあ確かにつまらんわな

608 :二酸化マシンガンBB弾仕様 :2005/08/01(月) 12:51:33 ID:KEBeLpXu
続き
四限目
「はぁ〜」
「なんだ〜またシスコン全開か!」
「ちげ〜よ暇でさ〜現社」
「なんだ〜美咲ちゃんのことでため息ついたかと思ったよ」
「ふっ!もう平気さ!あいつにも友ができたからな!」
「へぇ〜よかったじゃん」
「へ?それだけ?」
「だって俺は心配してなかったし」
「お、おれだってな〜!」
「すご〜く心配してたよな」
「くっ!」
「まぁ、この調子で彼氏もできりゃいいな」
「彼氏…あいつに…」
(あいつ自分の意思あんまださないからあんなことやこんなこと…)
「ダメだ!!!」
ガタッ
「なにがだめたんだ?如月?」
「いや!え〜と自分の頭が…ははは」
「わかってるならちゃんとノートとれ!馬鹿者」
「は、はい」
クスクス
「くそ!直お前が変なこと言うから!」
カリカリ
(このやろ〜我関せずでノートとってやがる!)

609 :二酸化マシンガンBB弾仕様 :2005/08/01(月) 13:09:04 ID:KEBeLpXu
昼休み
ここは私立なので給食がない
「将!お前どうする?」
「美咲の様子見てきてからパン買ってくうよ」
「俺も行くかな」

「あ、お兄ちゃんどうしたの?」
「いや、昼どうすんのかな〜て思ってな」
「こいつさ〜美咲ちゃんが心配で心配で仕方ないらしいよ」
「ち、ちげーよ!」
「美咲!この人噂のお兄ちゃん?」
「う、うん」
「カッコイイじゃん!私は葉っていいま〜す先輩!」
「よ、よろしく」
「将〜モテモテやね〜」
「ち、ちげ〜よ!」
「私らこれから昼なんですけど先輩方一緒にどうです?」
「行くよな!将」
「あぁ」

こうして四人で昼を過ごした


お久しぶりです
過去はあと一、二度くらいかと…
クソ作品を読んでいただけると光栄です

610 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/08/02(火) 15:28:33 ID:A28tHoUy
>>606-607
下らんと思うなら来るな厨房が

611 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/08/02(火) 23:22:20 ID:F6JiBTfn
>>610
相手しなくていいよ。時期が時期だし。

612 :すの字 ◆9l4B6y7T.Q :2005/08/03(水) 12:57:24 ID:qsNSUMhY
こんな時こそ⊂二二二( ^ω^)二⊃ブーンして気分転換しようぜ
二酸化さんGJです!

⊂二二二( ^ω^)二⊃ブーン

613 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/08/03(水) 21:09:30 ID:SPYZt4OY
ギャルゲしかしてないのかココの職人
文章力に難あり杉。本読もうな

614 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/08/03(水) 22:23:12 ID:Tyb0o9H9
>>613
SPY・Z

615 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/08/04(木) 01:21:24 ID:HDpZKf0g
しばらく来ない内に神々が再降臨してるな。
みなさん狂おしいほどにGJ!!。
久々に萌え&燃え(弱火)たよ。ところで

>>遊星さん
「羽音」って何て読めばいいの?

616 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/08/04(木) 02:01:39 ID:lpQqd+9N
はね、ジャマイカ?

617 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2005/08/04(木) 06:10:15 ID:X01QGJc/
>>615
「はね」のつもり。
羽音かわいいよ、羽音……。

618 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2005/08/04(木) 22:24:20 ID:X01QGJc/
夏休みの午後。というか、もう夕方。
リビングで、涼しくなってきた風に当たりながらのんびりと過ごしていた。
風鈴の音が心地よい。
「今日の晩飯何かなー」
力の抜けきった声でそう呟いた時、夕飯の支度に来たと思われる妹の未来がゆっくりドアを開け、入ってくる。
そして、そのままキッチンに向かうと思われたが……倒れるようにソファーに座ると、
「はぁ……」
大きなため息をついた。
「どうした、未来?ため息なんてついて?」
「ちょっと……悩み事です」
「悩み事……?未来にも悩みなんてあるんだ?」
「そりゃ、私だって、悩みぐらいありますよ……」
「まぁ、分かってるけど。未来ちゃんに悩み事って、なんつーかイメージに合わない」
「イメージ……?」
「未来ちゃんってさ、しっかりしてるから、何でもスパッと切り抜けられそうなイメージがあるからね」
「しっかりしてても……無理なものは無理だと思います……」
「まぁね。相談なら乗るよ?」
「いえ、遠慮しときます。聞いても嫌な気分になるだけですから……」
そこまで言って、一層顔を曇らせる未来ちゃん。
「そうかい……」
さっきまで枕代わりにしていたクッションを掴む。
そして……
「てぃ」
未来の顔に投げつけた。
ヒット。
ボフッと音がして、クッションが落ちる。
「いたっ……な、何するんですか、兄さんっ!?」
鳩が豆鉄砲を食らったような顔をして、未来が鼻を押さえた。
「出かけるぞ。ソレ、持って来い」
「えっ!?ど、どこへ!?」

619 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2005/08/04(木) 22:24:50 ID:X01QGJc/
「いいトコ」
「あの……兄さん。私、晩御飯を作らなくちゃ……」
「夕飯は……外だな」
「えっ……ちょっと!?兄さんっ!」
「いいから。行くぞ」
困惑する未来の腕を掴み、そのまま外へ連れ出す。
「に、兄さん!?コレ、何に使うんです!?」
「クッション?自転車に乗るとき、尻に敷く」
そう言いながら、ガレージから自転車を引っ張り出す。
「なるほど……って、自転車ですか!?」
「自転車でなきゃ間に合わないからな」
自転車に跨る。
「間に合う?何に?」
「秘密だ。さ、後ろに乗れ」
「えぇ……あぁ、はい」
恐る恐る後ろに乗る未来。そして、しっかり俺の腰を抱く。
「よし、行くぞ」
両足に目一杯力を入れて自転車を漕ぐ。
空はまだ明るい。
まだ間に合いそうだ。
───────────────────────
家から出て左に曲がり、緩やかな坂道を上る。
途中コンビニに寄って、夕飯とあるものを調達した。
未来は何度も降りることを提案したが、俺はそれを断り、
結局そのままで、坂の一番上まで、もう少しというところまできていた。
「はぁ……はぁ……」
「もう少しですよ、兄さん」
「あぁ……」
俺は最後の力を振り絞って、全力でペダルを踏む。
坂がだんだん平らな道になり、視界が徐々に開けていく。

620 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2005/08/04(木) 22:25:51 ID:X01QGJc/
目に飛び込んできたのは、オレンジ色の世界だった。
俺は坂の一番上で自転車を止め、未来に降りるよう促す。
「わぁ……」
未来は後ろで、ため息のような声を漏らす。
オレンジ色に染まる町並み。
夕日を受けて輝く海。
そして大きな夕日がこの場所から一度に見えていた。
「キレイだろ?」
「はいっ!!」
オレンジ色の光の受けて、一段と可愛く見える未来の顔……。
そんな未来を見ながら、さっきのコンビニで買ったコーラを一口。
未来の横顔に見惚れて、つい零しそうになる。
「未来……」
「はい……?」
「いや……まだ早いな」
「?」
「行こう。自転車乗って」
「はい」
何も考えずに自転車に乗ってしまった未来ちゃん。
「よし、ちょっと怖いけど、我慢しろよ?」
「え……!?に、兄さんっ!?」
未来が驚きの声を上げたが時すでに遅し。
俺は坂道を下り始めていた。
とはいえ、ブレーキをかけたままなのでそんなにスピードは出ない。
夕焼けの町へと、潮風を受けながら、ゆっくり下っていく。
「飲む?」
途中、コーラのペットボトルを掲げて、未来に言う。
「に、兄さん!!前向いてください!!」
「大丈夫だって。で、いる?いらない?」

621 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2005/08/04(木) 22:26:52 ID:X01QGJc/
「あ、じゃあ……もらいますね」
俺の手からペットボトルを取る。
プシュッ
蓋が開き、炭酸の抜ける小気味よい音。
そして、コクコクという液体の流れる音が聞こえた。
「ぷはぁ……」
「美味い?」
「はい。たまにはいいですね。こういうのも」
「うん。美味いよね、こういう時に飲むとさ」
「はい……。えへへ……」
「何?」
「兄さんと……同じ気持ち」
未来が俺の腰を強く抱く。
「ちょっと……嬉しいです」
いつもより、幼いような印象を受ける未来の声。
……未来は時々、こういう大胆なことをするから、ちょっと驚く。
まぁ、可愛いんだけどさ……。
「キレイですよね……」
そんな俺の心境を知ってか知らずか、未来がいつものように呟く。
「だな」
「ありがとうございます。兄さん」
「おいおい、礼を言うのはまだ早いぞ?」
「そうですか?じゃ、これからもよろしくお願いしますね?」
「ああ、まかせとけ」
少しブレーキを強く握る。
夕暮れの下り坂を、妹を自転車の後ろに乗せて、ゆっくり海まで下っていく。
───────────────────────

622 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2005/08/04(木) 22:27:23 ID:X01QGJc/
夜の海。
コンビニで買った夕飯を食べ、二人、砂浜で波の音に包まれている。
「誰もいないね」
「そうですね……」
何だか会話も途切れがちになる。
まぁ、それならそれでもいいんだけど……。
「はぁ……」
未来がため息をつく。
やっぱり、何もしないでジッとしていると悩みを思い出すのかな。
「未来」
「はい」
「花火しようぜ」
「花火?」
「さっき買ったから」
コンビニのビニール袋の中から花火とライターを取り出し、未来に投げる。
「しかし、あんまり花火ってないんだな、こんなもんしかなかった」
「こんなもんって……二人なら多すぎるくらいですよ?」
「そうか?まぁ、多いに越したことは無いけどな。よし、まずはこのデカいのだ」
とりあえず、数少ない吹き上げ花火を地面に置き、火をつける。
ジジジッ……
火花が導火線を伝う。
この瞬間が、結構好きだったりする。
シュワワワワ……
一瞬の間のあと、オレンジ色の炎が舞い上がった。
オレンジから赤や緑に色を変える炎を二人静かに見ている。
そして、徐々に炎が小さくなって、最終的に煙を出して消える。
「キレイだったな、これ」
「そうですね」
「さぁさぁ、どんどんやろう」
「あ、はい」
二人だけの花火。

623 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2005/08/04(木) 22:27:54 ID:X01QGJc/
花火を振り回して未来に怒られたり、
なかなか火がつかないと思っていたら、突然ついてビックリしたり、
花火が何色に変わるか賭けたり、
どっちの花火が長く持つか競ったり……
文字にしてみると些細なことかもしれないが、ずっと未来は楽しそうに笑っていた。
それを見て、俺も嬉しかった。
「やっぱ、最後は線香花火だな。はい、未来ちゃん」
「あ、ありがとうございます」
二人しゃがみこんで、ライターの炎を二本の線香花火にゆっくり近づける。
パチ……パチパチ……
線香花火の作り出す小さな炎。
次第に炎は小さくなり、先端の珠が地面に落ちる。
この穏やかな感じが、他の花火とは違う線香花火の良いところだろう。
「このまったりした感じが、花火の締め、って感じだよな」
「ですね」
「さてと。ゴミをまとめて……」
「帰りますか?」
「ん?どっちでもいいけど……帰りたい?」
「いえ、もう少し、ここにいたいです」
「そう。じゃ、もう少しゆっくりしてくか」
「はい」
とりあえず、花火のゴミを手早く一つにまとめ、海に向かって座っている未来の隣に腰を下ろす。
海を見つめたまま、何も言わない未来。
俺も何も言わず、天を見上げる。
「兄さん……」
しばらくの沈黙の後、未来が海を見つめたままポツリと呟いた。
「どうした?」
「兄さんは……」
「……?」
「兄さんは……私の側にいてくれますか……?」
未来は悲しそうな目で俺を見て、言った。

624 :自治厨よりスルーを込めて ◆isG/JvRidQ :2005/08/04(木) 22:28:48 ID:X01QGJc/
「分からん……」
「そう……ですか……」
「だけど……努力はするよ」
「兄さん……」
「ま、何も出来ないけどね」
「ふふっ。いいですよ、それでも」
ちょっと微笑んで、未来が答える。
「じゃあ、私も出来るだけ兄さんの側にいられるように、努力しますね?」
「おぅ」
未来の頭にポンと手を置く。
「帰るか?」
「はい」
未来は嬉しそうに俺の手を掴み、立ち上がる。
何かよく分からんが……手を繋いでいる。
「兄さん」
「ん?」
「ふふっ。兄さん、いるかなーと思って」
「……ワケ分かんねぇ」

マジメで初心で……だけど時々妙に積極的で……
まだ、未来のことは分からないことばかり。
だけど、だからこそ……未来と一緒にいなきゃ。
多分、未来も同じ気持ちなんじゃないかな。
───────────────────────
とうとう夏休みだぁぁぁぁぁぁ!!夏っぽい話書きまくってやる!!

えっと、正直に言う。とある曲をイメージした、つーかパクった。
結構有名なフレーズをほぼそのまま使ってるから、分かる人は多いでしょう。
アレ聞くと、夏って感じがするんだよね、俺は。

どうでもいいが俺IDがGJ。

625 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/08/05(金) 12:20:12 ID:EAPl+uJz
>>618-624
遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ さん。
今日もくだらない妄想乙かれ様です。
いい加減飽きましたよ。
もっと面白いのを書いてください。

626 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/08/05(金) 17:30:15 ID:DwhB6+R8
>>625
m9(・ω・)プ…プギャ…なんでもない

627 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/08/05(金) 18:55:32 ID:YjJrDYp+
>>遊星氏GJ!!
車輪の唄??
違うかな…

628 :すばr ◆9l4B6y7T.Q :2005/08/08(月) 12:50:41 ID:XVmffpAB
こんな事が現実にあるなんて・・・
(・ω・`)っhttp://www.geocities.jp/siscom71/index.html

629 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/08/11(木) 13:46:18 ID:76UXTf5U
人こないなぁ…
暇だからボウリングでもするか。
ぷ。

630 :終末 ◆ZkGZ7DovZM :2005/08/11(木) 19:37:26 ID:38qE2H9r
いつの間にかネ申たちが降臨しとる〜!!

荒しまで

631 :終末 ◆ZkGZ7DovZM :2005/08/14(日) 23:19:32 ID:izZmFZRR
待ちまつ

(・ω・)つ旦~

632 :終末 ◆ZkGZ7DovZM :2005/08/16(火) 06:31:04 ID:C09nKrjK
ω・`)ノシ



633 :終末 ◆ZkGZ7DovZM :2005/08/19(金) 01:39:36 ID:Kcfuy5tI
えっ、ホントに誰も来ないっ!?
投下お願いしまさぁっ

スレ汚しスマソOTL

634 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/08/19(金) 12:45:03 ID:haUMFEGd
すごいことになっているなぁ。

635 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2005/08/19(金) 22:30:30 ID:1Nvq5qMq
夏になると寂れるのは、ここの特徴みたいなモンだ。
どんな状況でも、俺だけは沸いて出るから気を抜くな。早速、始めようか。

「はぁ……」
胸を押さえて、ため息。

─今日こそ、言うんだ。お兄ちゃんに。
─チャンスは……もう、今日しかないんだから……
─勇気を出さなきゃ……

あと10秒……9……8…………0。
待ち望んでいた授業終了のチャイムが鳴りました。
時計とのにらめっこは、私の勝ちみたいです。
みんなが立ち上がり、礼をする。そして、騒がしくなる。
そんなあの人の教室を私は廊下から、こっそりと見ています。
あの人は……いました。
日直なのでしょうか……黒板を消しています。
お疲れ様です。と心の中で呼びかけます。
あの人は、思ってたよりも、几帳面みたいで……。
何度も黒板の前を往復しています。
それが意外でもあり、微笑ましくもあり……じれったくもあります。
ふと視線を落とす。
私とあの人のお弁当。
今日は一生懸命頑張ったんですよ?
最後……ですから。
そう思うと、少し悲しくなってきました……いけませんね、こんな弱気じゃ。
だって、今日は……


636 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2005/08/19(金) 22:31:01 ID:1Nvq5qMq
「ねぇ、そこのキミ」
そんなことを言う男の人の声が聞こえます。
下を向いているので分かりませんが、コレが、ナンパというものでしょうか。
頑張ってくださいね。
「ねぇ、キミだってば」
またそんな声がします。
あらら……ナンパ、失敗でしょうか……?
……?
何でしょう。
右の肩の上に何か……?
顔を上げて、右の肩を見ると……手が……。
その手の先には……知らない男の人の肩……。
私……?
「私……ですか?」
「うん。キミ、最近いつもいるよねー?カレシ待ち?」
「え……えっと……違います……」
一応……カレシ……では……ないですよね……。
え……?一応……?
少し、引っかかりますが……この際無視します。
「そうなんだー。そんならさ、オレと昼メシでも食いに行かねー?」
「え……?」
「あ?もしかして、こういうの初めて?だいじょーぶだって。変な事しねーから」
「で、でも……」
「あ?迷ってる?じゃあ、オレのオゴリでいいよ。どーよ?」
「……あ、あの……」
「ん?行く?」
「え……えっと……」
困り……ました……。
早くしないと……お兄ちゃんが……。
───────────────────────

637 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2005/08/19(金) 22:31:35 ID:1Nvq5qMq
水道の水でチョークの粉で汚れてしまった手を洗う。
水が冷たくて気持ち良い。
そのまま、つい顔まで洗ってしまう。
「ふぅー」
夏の必需品、タオルで顔を拭く。
窓から外を見ると、気持ち良いほどの青空。
オレも、今日から本当の夏休み。
補習最終日に日直とは運が悪いけど……仕事ももう終わった。
何も気にすることは無い。
「さてと、帰るとしますか」
足取りも軽く、帰り支度のため教室へ向かう。
大した荷物もないので、一瞬で荷物をまとめ、教室を後にした。
教室の戸の前にいたのは、羽音ちゃんの背中と……彼女の前に立つ知らない男。
え……何でっ!?
何もせずにそこに立っているのもアレなので、慌てて教室に身を隠す。
教室内でホッと小さくため息をつく。
とりあえず……そう!状況の整理だ!
えっと……とりあえず、羽音ちゃんと、男A。
あの男A、羽音ちゃんの知り合いだろうか……。
羽音ちゃんの肩に手なんか置いてたし……。
よく考えれば、ここは羽音ちゃんの地元。
しかも、この学校には、この市出身の人が多いみたいだし、
羽音ちゃんの中学の先輩とかがこの学校にいても何もおかしくは無い。
何処にでもある、久しぶりに会った先輩との会話。
そう考えるのが、一番合理的だ。
それだけだ。
それだけ……なのに……何か腹立つ……。

638 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2005/08/19(金) 22:32:06 ID:1Nvq5qMq
まぁ、いい。
合理性の面では、ある程度納得の行く答えを得た俺は、することもなくなったので、
こっそりと羽音ちゃんの様子を伺ってみた。
二人は、まだ話してる。
会話する男と女。別によくある光景だ。
だが……ホント、イライラする。
さっきから、何でこんなに怒ってるんだ。ってぐらい腹が立つ。
さすがに俺がこんなことに口挟むの悪いと思って我慢してたが、もう我慢の限界!!
バッグを背負い、男Aに向かっていく。
羽音ちゃんの背後から、その男に向かって声をかける。
「「あの……」」
ハモった。
振り返った羽音ちゃんと目が合う。
「お、お兄ちゃんっ!?」
羽音ちゃんが、驚きで目を大きくさせて言った。
作戦変更。
この際、羽音ちゃんで良いや。
「よっ」
右手を上げ、羽音ちゃんに挨拶。
「羽音ちゃんの知り合い?」
「いえ……えっと……」
羽音ちゃんが、チラリと男Aを見る。
男Aは困惑したように視線をそらしたが、すぐにこちらに向き直り、
「あ、いえ、何でもないんス。一緒にご飯でも食べに行こうかな。なんて」
「そうなんだ」
心の中で胸を撫で下ろす。
……が、まだ安心は出来ない。羽音ちゃんがどうするかだ。

639 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2005/08/19(金) 22:33:26 ID:1Nvq5qMq
「えっと……それなら、俺はお邪魔かな?」
「い、いえっ!!そんなこと、ないですっ!!」
俺は二人に尋ねたつもりだったが、羽音ちゃんが答えた。
「あ……でも……この人は……」
羽音ちゃんは、もう一度男Aに向き直り……
「あ、あのっ、すいませんが……お断りさせていただきますっ!!」
頭を下げ、言った。
気まずそうに、俯く男A。
ちょっと可哀想だな。とも思ったが……嬉しい気持ちが勝った。
「行こうか?」
「はい」
並んで歩き出す二人。
さっきまでのイライラと一変して、凄く良い気分。
青い空がさっきよりも何倍も気持ちよく見えた。
───────────────────────
「はい、お兄ちゃん、どうぞ」
公園の噴水の前のベンチ。
いつもの場所に二人で座って、羽音ちゃんのお弁当を食べる。
「うん。ありがとう」
緊張した面持ちの羽音ちゃんによって手渡されたお弁当箱。
蓋を開けると、美味しそうなおかずが、キレイに敷き詰められている。
「お、今日も美味しそうだね」
緊張をほぐすため、そう言って羽音ちゃんに笑ってみせる。
「あのね……」
しかし、羽音ちゃんは緊張した顔のまま、小さな声で呟く。
「うん」

640 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2005/08/19(金) 22:33:59 ID:1Nvq5qMq
「今日は……全部、私が作ったんだよ」
「羽音ちゃんが?」
「うん。昨日までは、お母さんと一緒だったんだけど……今日は私一人で作ったんだよ」
そこまで言って、俯いてしまう羽音ちゃん。
「だって……今日で最後だから」
「最後って?」
「補習……今日で終わりなんですよね……?」
「ああ、そうだけど?」
「だったら……もう……お兄ちゃんに会えない……」
「え?何で?」
「だから……もうお兄ちゃんが学校に来ないから……」
だんだん小さくなる声。
最後にはもう、聞こえないぐらいまでになってしまった。
「ねぇ、羽音ちゃん?」
「はい……?」
「俺は今夏休みが始まったトコだよ?
 明日からは、ついでじゃなくて、羽音ちゃんに会うだけのためにこっちに来れるし、
 羽音ちゃんと一緒にどっか遊びにも行けるんだよ?」
「……」
「毎日だって会えるんだよ、俺たち。っていうか、俺は毎日会いたいんだけど」
「え……それって……」
「まぁ、まだ待ってよ。
 話は変わるけど、さっき羽音ちゃんが男と話してて凄くムカついたんだよね」
「うん……」
「だから……何て言うのかな……羽音ちゃんには……
 俺以外の男とは出来るだけ話して欲しくないっていうか……」
「お兄ちゃん……?」
「いつでも羽音ちゃんと一緒にいたいし、俺だけの羽音ちゃんでいて欲しい……」
「……」
「あぁ、もう!!つまり!!上手くいえないんだけど、俺、羽音ちゃんのこと、好きなんだよ!!」

641 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2005/08/19(金) 22:34:30 ID:1Nvq5qMq
……言ってしまった。
肝心な羽音ちゃんは……俯いたまま反応が無い。
さっきの男と同じ、どう断ろうか困ってるって感じかな……。
「あ、変な事言ってゴメン……イヤなら忘れてくれて良いから……」
「……せん……」
羽音ちゃんが何かを呟く。
「え……?」
「私、絶対に忘れませんっ!!だって……凄く……嬉しいから……っ!!
 わ、私も、ずっとずっと……昔から……お兄ちゃんのこと、好きだったから」
「羽音ちゃん……」
「私も……今日言おうと思ってたんです。でも……お兄ちゃんに先に言われちゃいましたね」
微笑む羽音ちゃん。
「可愛いね、その顔?」
「お、おおおおお兄ちゃんっ!?」
顔を真っ赤にして、慌てる羽音ちゃん。
やっぱり可愛い。
今までよりも、ずっとずっと。
「早速だけど、遊びに行こうよ。今から」
「え……?」
「嫌?」
「ううん!!行きたい!!」
「良かった。でも、その前に、お弁当を頂こうかな」
「はい!!」
幸せそうな羽音ちゃんの笑顔を見ながら、茄子の煮物を口に運ぶ。
「うん。美味しいよ」
「ホント?」
「うん。食べてみなよ」
「……あ、ホントだ。良かった……。ちゃんと柔らかくなってますね」
「うん」
「でも……ちょっとお醤油入れすぎかなぁ……」

642 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2005/08/19(金) 22:35:05 ID:1Nvq5qMq
ちょっと考えるように、俯き加減になる羽音ちゃん。
この瞬間でも、羽音ちゃんの顔が可愛すぎて……
「羽音ちゃん」
羽音ちゃんが振り向く。
その瞬間、羽音ちゃんの唇を奪う。
「ん……んー!!」
羽音ちゃんはパニックになって、手をジタバタ。
俺はちょっと意地悪して、強く唇を押し付ける。
とはいえ、さすがに悪い気がするので、お子様のキスだけでやめておいた。
唇を離す。
羽音ちゃんは、俺の顔をジッと見ながら、唇を手で押さえた。
「んー。砂糖かな?甘くて美味しいよ」
「お、お兄ちゃん!!」
「いやぁ、悪い悪い」
「私……初めて……だったのに」
「俺とじゃ嫌?」
「ううん……でも、初めてはもっと素敵なシチュエーションでしたかったな……」
「う……そ、それは悪かった」
「謝っても……手遅れですよ」
「いや、ホント反省してるから……許してくれ……」
「許しません!!だから……お返しですっ!!」
視界に空が広がっていく。
青空をバックに、頬を赤らめた羽音ちゃんの顔。
その顔が、徐々に近づく……。

高校最初の夏休み。
今年は……今までで一番、楽しくなりそうだ。

643 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2005/08/19(金) 22:36:05 ID:1Nvq5qMq
〜エピローグ(?)〜
「い、意外と羽音ちゃんも大胆だね……」
「私も……お兄ちゃんと同じなんです。
 お兄ちゃんのことが、好き過ぎて……我慢できなくなっちゃっただけですよ」
「なるほどね」
「えへへ……お兄ちゃん、大好きです」
「……」
「ほら、お兄ちゃんも」
「え……俺も言うの!?」
「当たり前です。私だけなんてズルいです」
「……あんまり、そういうの何度も言うのってカッコ悪いと思うんだけどな」
「そんなことないですよ!!さぁ!!」
「羽音……」
「はい」
「愛してるよ」
「はい!!」

[終わり]
───────────────────────
この兄妹、前の一回で終わるつもりだったけど……気に入ったんでもう一回。
ここまでハッキリした両思いは初めてだから、やりたい放題書いた。
書いてるうちに、やりたいことがポンポン浮かんできて……。


あと、そろそろ次スレのことも考えなきゃならなくなってきたよ。

644 :終末 ◆ZkGZ7DovZM :2005/08/20(土) 04:14:50 ID:FApac86B
>635-643

GJっ!!遊星様、相変わらず素晴らしいですねぃ。

お気に入りは双子ちゃんですが、この際何でもイイですな!!

645 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/08/20(土) 14:52:39 ID:mrGscolb
>遊星さん
GJです。
とても微笑ましいっすね

俺もSS書いてみようかなぁ〜…

646 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/08/20(土) 19:52:21 ID:IrGWMR+J
>>635-643
つまらない。
いつまでたっても成長しないのな。

647 :終末 ◆ZkGZ7DovZM :2005/08/21(日) 22:40:27 ID:wqtkx04y
>645様
お願いします!!


648 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/08/22(月) 15:40:05 ID:TUCVJXmn
>>647
お題がなかなかみつからない…
リクエストがあれば、言ってください
携帯からだからあまり長い文も書けないですけど…

649 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/08/23(火) 00:19:39 ID:GSr86m9N
ツンデレを希望

650 :終末 ◆ZkGZ7DovZM :2005/08/23(火) 02:49:33 ID:Q59sI3KV
>648様
ソチで決めてもらってイイですよ!書きたいものを書いてくださいなっ
>649氏の言うツンデレでも良いので

グダグダでスマソorz

651 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/08/23(火) 14:33:36 ID:f1TyQfL7
ただ今執筆中……

ツンデレ難カシス……

今週中にはできると思います
短いと思いますが、携帯からなので勘弁して下さい…

できるだけツンデレになるよう頑張ります

652 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/08/23(火) 19:30:55 ID:TLUNl9Lv
暇つぶしに書いてみました。宜しければ感想くださいな。

ついさっき布団に包まってもふもふしてたら飼い猫(通称ロボ)が入ってきた。
可愛かったので一緒にごろごろした。満ち足りていた。
しばらくすると5つ下の妹までもぐりこんできた。
暑いし邪魔だったので蹴っ飛ばした。少し悲しそうな顔をしていた。
しばらくすると暑かったのかロボが暴れて出て行ってしまった。
引き止めたが、振り返ってくれなかった。とても悲しかった。
落ち込んでいると妹と目が合った。寂しそうにこちらを見ている。
妙に妹が愛しくなり手招きでこっちへ来い、と呼び込んだ。
妹の表情(カオ)が輝いた。いそいそと布団に入ってくる。
恥ずかしそうに微笑んでから、そっと身体を摺り寄せてきた。
どぎまぎしながら「暑くないのか」と聞いてみると「あったかいよ、心も体も」とはにかみながら首に手を回してくる。
くらっときた。
堪らず力いっぱい妹を抱きしめた。「いたた、いたいよ」と腕の中でやんわりと抵抗する。
少しだけ力を緩めるも離してやらない。
観念したのか目を閉じて為すがままにされる妹。
胸や腕に感じる幼くも柔らかい感触、甘い髪の香り、手触り。全てが心地良い。
枕が一つしかないので抱擁を解き腕を差し出してやる。おずおずと頭を預けてくる仕草が愛らしい。
暫く妹の長い髪を梳いたり指に絡めたりしていると小さな寝息が。
安心しきったような寝顔が俺の擦れた心を暖かくしてくれる。
思えば最近仕事に付き合いにと色々忙しくて全然構ってやれなかった。
恥ずかしがりやなこいつがこんな事をしたのも一種のアピールだったのだろう。
明日からはぼちぼち相手してやるか。丁度これから暇になるしプールにでも連れて行ってやろう。
そんな事を思いつつ、軽い睡眠を取る為に目を閉じた。




653 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/08/23(火) 19:31:58 ID:TLUNl9Lv
うわ、ageちまいましたスマソ

654 :終末 ◆ZkGZ7DovZM :2005/08/24(水) 04:35:55 ID:K2xTWpL7
>651
ツンデレなんて初かな?期待してまつ(´・ω・`)

>652
GJ。初めエロかと思いました。続きキボーン

655 :終末 ◆ZkGZ7DovZM :2005/08/26(金) 13:16:26 ID:M+QwFBO7
(´・ω・`)ショボーン

656 :海中 ◆xRzLN.WsAA :2005/08/27(土) 01:55:44 ID:7dlh6asL
 『お兄ちゃん……起きてよぉ……』
 「んー……」
 『お兄ちゃん……そろそろ起きないと、濡れタオルを顔に被せちゃうよっ?』
 「んー……」
 『……お兄ちゃん……』
 「…………」
 『………………ばか』


 「―――お客さん、起きて下さいよ!」
意識が戻った瞬間の大声に、俺は驚いて椅子を揺らした。
慌てて顔を向けると、そこには呆れ顔の乗務員が立っていた。
 「お客さん、着きましたよ、駅。この列車は車庫行きなんですから、早く降りてくださいね」
 「あ、ああ……どうも」
それだけ返事をすると、乗務員はさっさと隣の車両に行ってしまった。
頭を振り、小窓から駅のホームを見る。
……馴染みのあるホームだ。俺は、帰ってきた。
浮かれてきた心を抑えつつ、荷物を下ろすために席を立った。

657 :海中 ◆xRzLN.WsAA :2005/08/27(土) 01:56:54 ID:7dlh6asL
 列車を降りると、まるでサウナに放り込まれたかのような熱気に包まれた。
むし暑い。というか、暑すぎる。あまりの暑さに、脳細胞がすべて蒸発しそうだ。
そんな感じでぐでぐでと改札に向かって歩いていると、ふと視界に女の子の姿が映った。
14〜16歳くらいだろうか。制服を着ている。
女の子は友達と楽しそうに話をしながら、通路の向こうへと消えていった。
その様子を眺めて、俺はどことなく懐かしい気分になり、荷物を担ぎなおした。
瞬間。

 「……どこを見ているんですか?」

 「うわっ!?」
女の子の声。
びっくりして背後を振り返ると、そこには。
 「ひどいですよ?再会の第一声が『うわっ!?』なんて」
さっきの子と同じくらいの年齢。気持ち控えめな身長。大人しそうな瞳。馴染んだ制服。
そして……忘れたことのなかった、その顔。
 「おかえりなさい、お兄ちゃん」
―――妹は、可愛らしくはにかんだ。

658 :海中 ◆xRzLN.WsAA :2005/08/27(土) 01:57:50 ID:7dlh6asL
 「……しかし変わったなぁ、お前も」
駅から自宅までのわずかな距離を、ふたり並んで歩く。
隣にこいつの頭があるというのも、なんだか久しぶりだ。俺はじろじろと妹を観察した。
 「そうですか?お兄ちゃんはちっとも変わってないですね」
 「その減らず口も相変わらずだなぁ」
 「そっちこそ、女の子に目がないところは変わってないですね?お兄ちゃん」
 「いや、あれは……」
ふと、言葉を止める。たしかに……あの女の子は少しは可愛かったけど、でも……。
 「お前ほどじゃ無かったよ」
前後に繋がりのない言葉に、妹は目を丸くしてこちらを見た。
 「は、はあ?どういうことですか?」
俺は無言でじろじろと妹を観察する。その様子で気づいたのか、妹は即座に顔を沸騰させた。
 「ば、ばか!!久しぶりに再会した妹を、いきなり口説いてどうするんですかっ!」
 「別に口説いてなんかいないけどなぁ。正直な感想を述べただけだし」
 「え、あ、う……う、嬉しくなんかないですからねっ!?」
妹はそれだけ言うと、つかつかと歩を速めた。
 「お、おーい……荷物持ってくれないのか?」
 「知りません!!お兄ちゃんのすけべ!!嫌い!!」
嫌い、か。俺は苦笑しながら妹の後姿を眺めた。
お前はたしかに、変わったよ。

659 :海中 ◆xRzLN.WsAA :2005/08/27(土) 01:58:47 ID:7dlh6asL
 「―――親父も母さんも出張!?なんだそりゃ!!」
我が家のリビングで荷物を下ろした俺は、突然の知らせに驚愕した。
それをさも当然の反応とでもいうように、妹はため息をもらした。
 「わたしは反対したんです。せっかくお兄ちゃんが帰ってくるのに、海外出張だなんて」
 「……まったく聞いてなかったぞ。初耳だ」
 「……はあ……なんでわたしがお兄ちゃんの世話をしなければならないのでしょうか……」
 「ん。あのな、俺だって大学に入ってから一人暮らしだったんだ。家事くらいできるぞ」
 「そーですか。なら自分のことは自分でしてくださいね、お兄ちゃん」
 「……なに怒ってんだ?お前」
 「怒ってなんかないです!ばか!!」
なんだこいつ。本当は自分が面倒見たいんじゃないのか?
っていうか……。
 「むしろ、面倒見られるのはお前のほうじゃないのか?ええ?」
それを聞いて、妹はぎくりとした表情になる。
そう。今回、俺は妹の高校受験の家庭教師をするために、我が家に戻ってきたのだ。
なので、勉強の面倒を見るのは俺。つまり主従関係では俺に利があるということだ。

660 :海中 ◆xRzLN.WsAA :2005/08/27(土) 01:59:44 ID:7dlh6asL
「うっ……」
 「ほれほれ、どうした?……よし、さっそく勉強を始めるか?」
 「え……あの、まだ着いたばかりですし……」
 「そうやって先送りにするのはいけないんだ。やるなら今すぐやらなきゃ」
 「で、でも……ほら、お昼ご飯、まだですよね?わたし、作りますよ?」
 「……ん」
そういえば、昼はまだだった。ちょうどいいタイミングで俺の腹が鳴る。
 「ほ、ほら!わたしがお兄ちゃんのお昼ご飯、作ってあげますから!!」
 「んー……そうだな。腹が減っては戦はできぬというしな」
 「えっと、お兄ちゃん、たしか冷やし中華好きでしたよね?」
 「おう。……あ、そんな気にしなくていいぞ。簡単なものでいいから」
 「え?ダメですよ。久しぶりに帰ってきたんだから、わたしが美味しいものを作ってあげます」
 「そ、そうか?悪いな」
 「ふふっ、そんなことないですよ。わたし、お料理の手伝いとかしてたんですから」
 「……へ、へえ。いい子だな、お前は」
 「えへへ……。お兄ちゃんの好きな味付けって、たしか―――」

661 :海中 ◆xRzLN.WsAA :2005/08/27(土) 02:00:41 ID:7dlh6asL
そこまでまくし立てて、妹はハッと気づいた。
 「―――なっ、なんでわたしがお兄ちゃんのお昼ご飯を作らなきゃいけないんですか!!」
 「い、いや……俺に言われても」
妹は顔を真っ赤にしてむうっ、とうなり、頬を膨らませた。頭から湯気が出ているようだ。
 「ばかっ!!ばかばかばかっ!!罠にはめましたね!?」
 「ここ数年、罠って単語すら聞いたことなかったぞ」
 「ばかぁ!!お兄ちゃんなんて嫌いっ!」
叫びながら、ドアを開けて出て行った。どかどかと階段を昇る音が聞こえる。
 「……はあ。変わったなぁ、あいつは」
呟きながら冷蔵庫を開ける。ひんやりとした冷気を感じ、そして俺は驚いた。
中には冷やし中華の材料だけでなく、俺の好きだった色々な料理の具材が整頓されていた。
 「……素直じゃないねぇ」
俺は二人分の冷やし中華を作るべく、麺に手を伸ばした。
やっぱり俺は、面倒を見られる側らしい。

662 :海中 ◆xRzLN.WsAA :2005/08/27(土) 02:03:08 ID:7dlh6asL
リアルが忙しくてご無沙汰してました、海中です。お久しぶりです。

久しぶりに色々と書いてみたのですが……どうでしょうか。
またお世話になるかもしれませんが、できれば拾ってやってくださいな。


663 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/08/27(土) 03:08:59 ID:tmS5QLY9
>海中さん
萌えました、GJです。

でも今書いてる奴とかなり被ってる…orz
もう一回書き直すか…

664 :終末 ◆ZkGZ7DovZM :2005/08/27(土) 09:41:29 ID:KPPmLaN5
>656-661
海中様、GJです!
忙しい中お疲れ様ですた。そして続きキボン

665 :海中 ◆xRzLN.WsAA :2005/08/27(土) 10:05:53 ID:po65iWoW
>>663
吊ってきまつorz

>>664
続きはまだ書いてないのですが、できれば書きたいですね。

666 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2005/08/28(日) 20:50:13 ID:yU2K3QNI
>>656-662
海中さんだ、海中さんがいらっしゃったぞ、わーい!!
やっぱ海中さんはすげぇや、感動だよ。

667 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/08/30(火) 19:13:03 ID:eiueUqW0
GJ!

668 :海中 ◆xRzLN.WsAA :2005/08/30(火) 23:27:08 ID:MbMwxm7F
 一歩踏み出すたびにギシギシと軋む階段を昇り、妹の部屋の前に立つ。
ドア越しに室内の気配を探ろうとエスパーみたいな真似もしてみたが、駄目だった。
やはり行くしかない。開いた窓から吹き込んだ風が、俺の背中を押した。
 「……なあ、入ってもいいか?」
 「…………」
返事は無い。ゴン、とドアを小突いてみるも、やっぱり返事は無い。
俺は意を決して、ドアノブに手をかける。静かに開けると、ベッドの上で寝ている妹が見えた。
しかし、ここでひとつ予想外の出来事が起こった。俺はそっとドアを開けたつもりだった。
だが、廊下の窓から入り込んできていた風が、突如として勢いを増したのだ。
当然のようにドアは凄まじい勢いで開いた。そしてすぐ入り口に置いてある本棚に激突する。

ゴンッ!!!

……家中に響き渡るほどの豪快な音が鳴った。瞬間、ベッドの上の妹がびくりと驚く。
けれど起き上がって文句を言ってこない。
(こいつ……まさかこの年にもなってタヌキ寝入りか?)
風に乗って、優しい匂いが鼻をくすぐる。俺は片手に持っていたある物を机の上に置いた。
 「……おーい、生きてるかー?」
 「…………」
返事は、無い。

669 :海中 ◆xRzLN.WsAA :2005/08/30(火) 23:28:13 ID:MbMwxm7F
 「なあなあ、たかが昼飯ごときでむくれてタヌキ寝入りする妹もどうよ?」
なんとはなしに話しかけてみるけど、まったく反応は無い。
 「そろそろ起きないと、兄ちゃん怒って犯しちゃうぞ」
言いながら足の裏をくすぐってみる。すぐにバッと片足が動き、俺の手を蹴り飛ばした。
 「本日は白」
 「―――!!!??!!」
妹はついに起き上がった。おお、顔面真っ赤だ。ついでに奥歯がぎりぎりと鳴っているような。
 「いい加減にしてくださいっ!!」
 「はい」
俺はすっとお盆を差し出した。妹は突然の行動に目を丸くする。
目の前に差し出されたお盆の上には、二人分の冷やし中華が乗っていたからだ。
 「仲直りの冷やし中華、始めました」
 「…………え?」
 「久しぶりなんだ。お前とケンカがしたい訳じゃないんだ。ごめん」
 「………あ…」
しばらくの間、見詰め合ったあと、俺たちはお互いに吹き出した。
 「あはは、はは…………ありがとう、お兄ちゃん」
 「なんで?」
 「えへ……わたしがどんなにワガママしても、結局は来てくれるから」
そう言って恥かしそうに微笑んだあと、妹はベッドの上で膝を抱えた。
 「わたしも、ごめんなさい……」
 「……それじゃ、これであいこにしよう」
 「……はいっ」
その日の昼飯は、格段に美味かった。

670 :海中 ◆xRzLN.WsAA :2005/08/30(火) 23:29:23 ID:MbMwxm7F
 空になった皿をお盆の上に乗せ、俺たちふたりはベッドの上に横になっていた。
そよ風が窓から入り込み、前髪を無遠慮に撫でていく。
 「えへへ……川の字ですねっ♪」
妹はごろりと寝返りを打ち、俺にタコのように絡み付いてきた。
すりすりと頬を擦り付けてくる。ついでに胸のような物も感じる……。
 「川の字にはひとり足りないだろ」
 「あ……そうでした」
呟き、くすくすと笑う。俺はそんな妹がいとしく感じ、ぎゅっと引き寄せる。
妹はさらに頬を緩め、  言った。
 「……三人目、欲しいですか……?」

What?

俺は即座に妹から離れ、そのままベッドから床へダイブした。尻を打った。痛い。
 「じょ、じょじょじょ冗談ですっ!!」
 「冗談にしては顔が赤いぞ!?」
赤面してあわあわと慌てる俺たち。端から見られたくない光景だ。
 「きょっ、きょ兄妹だしな!俺たち!!」
 「そ、そうですよねっ!義理ですけど!!」
 「…………」 「…………」
赤面したまま、しばらく沈黙する。

671 :海中 ◆xRzLN.WsAA :2005/08/30(火) 23:30:22 ID:MbMwxm7F
 「……あのさ」
 「……はい」
 「……俺のこと、どう想ってる?」
 「…………兄として、尊敬してます」
 「……だよね?」
 「……だよです」
 「変な間違い、おかしたりしないよね?」
 「……たぶん……」
 「たぶんかよ!」
 「……だって!!」
妹は言葉を吐き出そうとして、しかし途中で止めた。
 「だって……!!」
いつの間にか、空はもう赤くなっていた。
 「だって…………だって好きなんですっ!!」
 「―――な」
 「好きなんですっ!!お兄ちゃんのことが、ずっと、ずっと!!」
妹は涙をぽろぽろとこぼし、弱弱しく崩れ落ちた。
 「……ずっと……ずっとぉ……うっ……ひっく……」
 「あ……」
―――俺は、決断を迫られる。

672 :海中 ◆xRzLN.WsAA :2005/08/30(火) 23:34:59 ID:MbMwxm7F
>>666
相変わらず下手ですが、そう言ってもらえると嬉しいです。ウホッ
>>667
できればsageで・・・ GJありがとうです。

実はまだ次回を考えていないので、選択肢置いておきますね。
1.「これに応えないのは男じゃない!」
2.「い、いや……俺たちは義理でも兄妹なんだぞ!?」

673 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/08/31(水) 00:21:26 ID:nTmyLxn8
>>海中さん
現時点では 「2」

…畜生、頬が弛んでしまうじゃないか

674 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/08/31(水) 12:04:52 ID:BScVxLm3
彼女いない暦=年齢のキモヲタが妄想しまくるスレはここですか?

675 :終末 ◆ZkGZ7DovZM :2005/09/01(木) 06:28:54 ID:KQaL043r
>668->671
海中様、GJです!!萌えました!!
漏れ的に1キボンです

676 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/09/02(金) 03:08:56 ID:uOBPun7T
【大阪】中学生の妹を脅して淫らな写真を撮り自サイトで公開していた19歳の兄逮捕
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/news7/1124361427

677 :終末 ◆ZkGZ7DovZM :2005/09/02(金) 05:16:18 ID:iKnhGt3L
>675
アンカーミスOTL
>668-671

678 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/09/05(月) 01:36:27 ID:G0VMRxMG
daremoinai

679 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/09/07(水) 18:51:19 ID:D7lyIe+z
面白いスレだな

俺もSS書いてみようかな…

680 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2005/09/09(金) 21:24:19 ID:ncNJ9BGW
業務連絡。
第四弾までのSSをまとめちゃいました。よければ、どうぞ。


ところで、何気に容量が450を超えちゃってるワケですよ。
ぼちぼち次スレのことも考えなきゃですよ。

681 :終末 ◆ZkGZ7DovZM :2005/09/13(火) 01:34:40 ID:gFrinwOE
人がいない(´・ω・`)

>679様
お願いします。期待しております

>遊星様
乙です!
次スレ……ですね。

682 :260 :2005/09/14(水) 21:55:41 ID:icBwl0Ik
「お、お前が俺に?」
「うん」
「本気で?」
「うん」
「タダで?」
「お金なんて取らないよ!!」

思いっきり照れながら妙な具合に怒る巴。
勿論な事だが耳まで赤くしていては説得力の欠片もない。
そんな俺の視線を知ってか知らずか更にそっぽ向いて拗ねた横顔。
他人には絶対に見せない顔、その二だ。

俺と接していると時々こうやって子供っぽくなる事があるんだよな巴は。
まぁ、俺から言わせてもらえばこれこそ巴の真の姿なんだが。

「もう・・・あまりからかわないでよ、お兄ちゃん」
「いや、笑ったり怒ったりせわしないなぁ、と思って」
「お兄ちゃんがそうさせてるんだよ!?」
「はいはい分かった分かった、じゃあ、折角なんで膝借りるぞ」
「あ・・・うん・・・」

ここで言い合いを始めては多分、昼休みが終わるまで続くかもな・・・

不毛な論争を避け、柔らかい膝に潜り込む。
背中越しに伝わる温もりと胸を透くサラリと風に揺れる髪の香り。
想像なんて遥かに及ばない心地よさについ黙り込んでしまう俺。

「・・・あの、お兄ちゃん・・・どうかな?」

俺を膝に乗っけてから黙り込んでいた巴が不意に口を開く。

「えっ、ああ・・・なんというか・・・かなり恥ずかしい」

683 :260 :2005/09/14(水) 22:03:18 ID:icBwl0Ik
お久しぶり、誰も待ってない期待してない260です。
前回から約二ヵ月ぶりに投下します。


684 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2005/09/14(水) 22:20:35 ID:cnkDzGMc
キタ━━━(゚∀゚)━━━!!
待ってましたよ。期待してましたよ!!
アナタの作品、大好きです、俺。

685 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/09/14(水) 23:16:25 ID:/h12MEU3
今日も何時もと同じ朝がやってくる
「シャ!」
カーテンの開く音と共に朝日の眩しい日差しが射し込んでくる…
「何時まで寝てんだよ!もう起きる時間だぞ!」
妹の舞の声が耳に響く…
「あぁもう!何時コイツは!起きろ!」
「ガバッ!」その言葉と同時に布団が取られる
「あと少しだけ……」
「あと少しじゃねぇよ!サッサと起きろ!毎朝起こす身にもなってみろ!」
「でも少し…(ゴニョゴニョ)」
「?何か言った?」
「サッサと起きろってんだよ!!」

「わかった、わかった…わかったからもう怒鳴るな…」
「怒鳴りたくて怒鳴ってるわけじゃねぅんだ!てめぇがサッサと起きねぇから怒鳴ってんだよ!ほら早く朝飯食わねぇと学校遅れちまうぞ!」

何時と同じような時が、何時と同じように流れて行く
そんな何時と変わらない朝…

686 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/09/14(水) 23:19:04 ID:/h12MEU3
645です…諸事情で来れませんでした、スミマセン…
初めてなんで色々ご指摘お願いします…
ツンデレって難しい…

687 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2005/09/15(木) 22:59:23 ID:MhIlxmEh
おお、待ってました!!
続きを期待してますぜ。

そうですねぇ、指摘するなら、
後半どれが誰のセリフか分かりにくい。とか……。
効果音をセリフと同じように書く(二行目と七行目)のは違和感。とか……。

偉そうだね。ゴメン。

688 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/09/16(金) 00:05:00 ID:oiY7qzfM
デレ分が足りない…いや真のツンデレ好きなら分かるのだろうか。
とにかく先を期待している。

オレなんか何も書けないくせに偉そうだね、超ゴメン



689 :ツンデレより愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2005/09/16(金) 18:54:26 ID:dokk7KB2
 忘れたのか!? 『 ツンデレ 』とは

 「なによあんた、半径2m以内に入ってこないで!

  ― でも5m以上離れないで 。― 」だ。


ちょ、ちょっと見つけたからコピペしただけよ!!
ほら、ワタシはこのスレのためを思って……。
だから、勘違いしないでよ!!べ、別にアンタのためとか、全然そういうのじゃ……ないんだからねっ!!
で、でも……折角ワタシが探してきてあげたんだから……ステキなSS、書きなさいよ!?

690 :大日本美桜塾 ◆HenXmdfsKc :2005/09/17(土) 06:18:36 ID:gmTJYAZF
もっと暴力的な方がいい

691 :【官憲上等】大日本美桜塾 ◆HenXmdfsKc :2005/09/17(土) 06:28:54 ID:gmTJYAZF
>>690はツンデレの事ね
最近生塩なキャラが増えたな…と思っただけ

妹じゃないがリアル姪っ子に言われたいなぁこのセリフ↓

あにじゃー
もっと高くなのじゃー
     〃´⌒`ヽ
    〈((リノ)))iiヽ
    l从・∀・ノ!リ人
    ⊂)丕⊂)ヽ)
    ∩</」jゝ((
/   / / ∩
 / / /  ||
   / /  ||
/ / /∧_∧||
  / /´_ゝ`)/
/|    /
 |   /
 |  /⌒l
  ヽ  | /
/ |゙ー| L
/ | /(__ヽ
 / ノ
`/ /
(_ヽ

(*゚Д゚)<まだ二歳なのにツンデレの兆候が!?
御成長が楽しみでつ

692 :終末 ◆ZkGZ7DovZM :2005/09/18(日) 00:11:30 ID:rX9U2ao6
>260様
GJです!続きお願いしますっ!
>645様
GJです!ツンデレ…イイですな
>691氏
イイですねぃ(´Д`)

693 :260 :2005/09/20(火) 20:44:46 ID:BQPS4kNx
随分と今更ながらな感想ではあるが巴が言い出した事も俺がそれに素直に従っ
た事もかなり大胆な話ではなかろうか?
心の天秤は未だにグラグラと上下を繰り返している。
しかし、既に巴の膝の上で安らいでいる自分がいる訳で・・・

「でも・・・良いな」
「・・・うん」

陽の光が巴の顔に影を落とす。
思えばこんな風に巴を見上げたのは初めてかもしれない。
視線の先にある表情は今までで一番、優しさに満ちていた。
俺の知らなかった巴の穏やかな顔。
そっと白い指先が額に触れる。
背中から伝わる暖かな魔法にだんだんと掛かっていく。

「ゆっくり眠っていいからね、予鈴が鳴ったら起こしてあげるから」
「サンキュ、う〜む・・・」
「?・・・どうかしたの?」
「いや、今とてつもなく幸せを感じているんだが・・・これでいいんだろうか?」
「・・・ふふっ、変なお兄ちゃん」

俺の言っている事の意図には全く気付いていないご様子の我が妹。

「ボクも思うよ、これが多分・・・女の子の幸せなんだって・・・」
「なんとまぁ、大胆な言葉」
「言わせてるのはお兄ちゃんだよ」
「はいはい、それも俺の所為ですか」
「所為じゃなくてお蔭だよ、お兄ちゃんと一緒だとボクは心に素直になれる、正直になれる」
「買い被り過ぎだって・・・神様じゃあるまいし・・・」

694 :260 :2005/09/20(火) 20:46:10 ID:BQPS4kNx
単純な事を大袈裟に語ってみせる巴。
神に近いのは巴の方だろ?と思う、本人には照れ臭くてとても言えたものではないが
容姿で言えば立派に女神だし。
太陽に映える漆黒の髪に絹の様な白い肌、薄紅色の唇。
そんな巴の瞳にやたら眠たげな俺の顔が映っている。
この腑抜けが神とは到底思えないな、我ながら。

「目に見えない神様より傍にいてくれたよ、ボクの事を解ってくれたよ」
「そう・・・かな?」
「辛い時、悲しい時、誰よりも傍にいてくれた、手を繋いでいてくれた・・・ホントに嬉しかった」
「・・・」
「今までも、これからもきっと・・・ずっと」
「ん・・・悪い、もう眠くてしょうがない」
「・・・おやすみなさい・・・夢の中でも傍にいてね・・・お兄ちゃん」

薄れ行く意識の中で聞いた言葉はこれまた大胆だったのか?

覚えているのは頭を撫でる冷たくて気持ちのいい指の感覚と陽だまりの様に暖かな膝の感触。
耳の奥にやたらくすぐったい言葉を残したまま俺はフワリと雲の上に浮かび上がった。

695 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2005/09/20(火) 21:07:22 ID:fbNHGDgX
>>693-694
もう、最高です!!
先生と呼ばせてくださいっ!!

っていうか、コテハン、せめてトリップ付けて下さい!!
先生にはその価値が十分ありますから!!

696 :260 :2005/09/20(火) 21:08:14 ID:BQPS4kNx
ようやく一段落付きました。
というか何ヶ月かかってるんだ('A`)
>遊星さん
忘れられてなかっただけで感謝です。
遊星さんのSSも期待してますよ。
羽音ちゃん、可愛いなぁ。
>645さん
ツンデレですか、この先が楽しみです。
期待してますんで無理せずにご自分のペースで頑張って下さいね。
>終末さん
ようやく涼しくなってきたのでまたちょこちょこと投下していきす。
とはいえこんなレベルなんであまり期待せずにお待ち下さい。

697 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/09/21(水) 11:21:07 ID:8DTrhmb/
童貞ヲタの妄想ほどキモいものはない。

698 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/09/22(木) 05:47:33 ID:q31Inh4X

ピザデブ?

699 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/09/22(木) 23:52:43 ID:lBpKqiJt
すっげえ言われたい
いや、解かってるんだ、リアルは違うなんてことくらい。
だからこそオレは、このスレに…居るんだ……(ガクッ

700 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/09/24(土) 02:10:49 ID:I3SxLL4k
>>697
粘着質だなー
よっぽど恵まれない毎日を送ってるんだね君ってw

701 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/09/29(木) 13:25:14 ID:S0xd9dzq
流れをぶったぎりますが、妹に言われたいせりふです。

「おかゆ先生だいすき〜!!」


これだけでたぶん俺もおかゆになれます。

702 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/09/29(木) 23:27:02 ID:sZNsZdVx
>>701

なんでそうなるかなぁ……?

703 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/09/30(金) 07:34:27 ID:3XE7FDoG
つぽかっ☆

704 :260 :2005/09/30(金) 21:26:21 ID:dahocQXW
学校帰りに軽い足取りで駅前を歩く。

「家に直行するのもいいがなんとなくどこかに寄っていきたいし、ん?あれは・・・」

本屋でも冷やかしに行こうかと思索していたその時に見つけ二つの背中。
一つは見慣れた妹の背中、そしてもう一つは知らない男の背中。
どうやらまた勇気あるチャレンジャーが現れたみたいだな。
普通なら兄として多少なりとも心配すべき所かもしれないが俺は正直なんとも思わない。

「おぉ、まだいたんだ・・・挑戦者が」

見えるんだよな、あからさまな拒絶のオーラが。
程なくして肩を落とし去っていく男。
去り行く背中は気のせいか一回り小さくなって見えた。
善戦した様だがまたもや秒殺か。
そんな光景を後に俺は忍び足で巴の背後に迫る。

「ご一緒にお茶でも如何ですか?お嬢さん」
「はい、喜んで・・・お兄ちゃん」

705 :260 :2005/09/30(金) 21:33:07 ID:dahocQXW
朝晩がようやく涼しくなってきましたねぇ。
そんなこんなで投下させて頂きます。

>遊星さん
せ、先生!?
褒め過ぎでしょうそれは。
真面目な話、前にも言いましたが萌えでは遊星さんに
敵わないですよ。
後、トリップかコテハンはもう少し書き続けられたら考え
ます。
なにげに投下したssはまだ二つだけなんで。

706 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2005/10/02(日) 13:07:12 ID:9reAzgol
>>704-705
いやー、俺、もう感動したっスよ!!
あれですね、さすが260さんって感じっスね!!

しかし、さすがに俺も何か書かなきゃなぁ。

707 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/10/03(月) 23:46:29 ID:mCHWU/2X
「...兄貴...いっしょに食べよ。」

これだけで俺は多分泣けます。

708 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/10/04(火) 03:56:50 ID:/PkeQlI0
「お兄ちゃん……お兄ちゃん…………お兄ちゃん!!」
「えっ?あぁ俺のこと?」
「はい…」
「どうしたの急に?いつもは真司さんって呼ぶのに」
「義理でも一応妹ですから…そう呼んだ方がいいかなって………嫌ですか?」
「いや、全然いいけど…なんか照れ臭いな」
「あと私のことも真希ちゃんじゃなくて真希って呼んで下さいね♪」
「はいよ」
「それにしてもお母さんたち遅いですね」
「あぁ〜…今日は外で食うっつってたの忘れてた…」
「えぇ!?じゃあ晩ご飯はどうするんですか!?」
「真希ちゃん作ってよ」
「真希ちゃん…ですか?」
「あぁ〜真希ね、真希、はいはい」
「わかればいいんです♪」
「で?何作ってくれんの?」
「ん〜…じゃあお兄ちゃんの大好きなハヤシライス作ります!」
「おぉ!嬉しいねぇ〜真希のハヤシライスは最高に美味いからなぁ〜」
「おだてても何も出ませんよ♪」
「ハヤシライスが出ます!」
「もう!」
「あはははは」
秋の夜に…ハウスのハヤシライス…



以上、ハヤシライスのCMでした。

709 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/10/04(火) 04:31:44 ID:69OZb7lj
>>708 ..............
こういうの嫌いじゃないな

710 :260 :2005/10/05(水) 20:43:49 ID:fu61cigc
わざわざ声色を変えて話し掛けた俺に弾んだ声が返ってくる。

「・・・気付いてたか、無念だ」
「ボクがお兄ちゃんの声、解らないと思う?ふふっ」

先程までとは打って変わって和やかな笑顔の巴。
人差し指で俺の鼻先に軽くタッチして、くるりとスカートを翻す。
(うっ・・・可愛い過ぎるぞ、巴・・・)
やたらと人懐っこい仕草に思わず鼓動が高鳴る。
意識してこういう事をやっていない分、余計にドキドキさせられてしまう俺。
ちょうど背中越しになって照れた俺の顔が見られなかったのが幸いだ。

「じゃ、行こ」
「は?どこに?」
「お茶に誘ってくれたのはお兄ちゃんだよ」
「・・・あ〜・・・しょうがない、男に二言は無いか」

寄り道したいと思っていた矢先だし、それも悪くない。
まんざらでもない俺の態度に満足したのか上機嫌で肩を並べ隣を歩く巴。
昔と少しも変わらない巴のそんな姿に思わず笑みの零れる俺だった。

711 :260 :2005/10/05(水) 20:55:17 ID:fu61cigc
>遊星さん
お褒めの言葉どうもです。
一ファンとして次回作を期待してますよ。
>708さん
いいですね、こういうほんわかしたのは大好きです。
なんかハヤシライスが食べたくなりました。
文字通り旨いCMだ。

712 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2005/10/05(水) 21:23:52 ID:eAYB1uHB
朝だ。
何時に起きようと、学校に行くという目標が控えている限り、眠い。
最近やっと、そんなことに気付いた。
休みの日はいくら眠くてもなかなか眠れないしね。
「ふあぁぁぁあ」
俺は、大きな欠伸をしながら、階段を下りる。
「おはよー……って誰もいないよなー」
自分の挨拶に自分で突っ込みながら、キッチンに続くドアを開けた。
……ハズだった。
「……ぇと……」
俺を迎えてくれたのは、小さな小さな女の子。
俺の妹、杏。
まぁ、妹と言っても血の繋がりは無い。
つい最近、母親が再婚して出来た、歳の離れた妹。
とにかく、そんな妹と、ガッツリ目が合ってしまった俺は、なんというか、気まずい思いに駆られた。
それは杏もおなじらしく、杏も全力で視線を下に逸らす。
……ここまでやられると、微妙にショックなんですけど。
「おはよう」
俺も目をそむけたかったが、まだ仲もよろしくないので、挨拶は重要だ。
俺は杏の座っているテーブルに近づきながら、出来るだけの笑顔を杏に向ける。
「……」
俯いて、全身を強張らせている杏は何も言わない。
無視ですか……。
「むぅ……」
杏の隣にでも。と思ったが、あまりの滑りっぷりのため、杏の横を通り抜け、冷蔵庫に向かう。
今となっては、あの笑顔が恨めしいよ、お母さん。
特に意味もなく、冷蔵庫の前までやってきた俺は、別に飲みたくも無い牛乳を取り出してみる。
バタンと冷蔵庫の扉が閉まったとき……

713 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2005/10/05(水) 21:25:42 ID:eAYB1uHB
「お、おはよう……ございます……」
「ん……?」
今小さな声で、おはようございます、と聞こえたような……。
「杏ちゃん、何か言った?」
黙ってブンブンと首を振る杏。じゃ、気のせいですね。
「そう、ゴメンね」
「……」
返事なし。
……クールですね、杏さんは。
「さてと、朝飯朝飯」
いつものように、食卓の上には朝食。
ちなみに母さんは二度寝中。ご苦労さんです。
「杏ちゃん、朝ごはんは?」
「え……えと……」
俯いて、モジモジする杏。
そんなに俺が嫌いなのか……杏ちゃん。
もうそろそろ、仲良くなるの諦めようかな。
なんて思っていると……
「ま、まだ……です」
「無理して丁寧な言葉しなくてもいいから」
「あ……うん」
「じゃ、一緒に食べようか?」
「う、うん」
杏ちゃんが立ち上がる。
そして、トテトテこちらに歩いてきたかと思うと、背伸びをして、食器棚を覗き始める。
俺はそんな杏を横目で見ながら、箸を出したり、茶碗にご飯をよそったり。
そうだ、茶碗と言えば
「そういえば、杏ちゃん」
「は、はい」
ビクっと体を大きく震わせて、こちらを向く杏。

714 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2005/10/05(水) 21:27:10 ID:eAYB1uHB
「杏ちゃんのお茶碗って、このクマのでよかったんだっけ?」
クマの茶碗を杏にも見えるように、上げる。
「えっ?……あ……うん」
「……何してるの?」
「えっと……お茶碗……」
「茶碗?」
「……お手伝い、しようと思って……」
「あぁ、そういうことか。そっちの棚は、あんまり使わないのばっかり入ってるからね。
 お茶碗とか、よく使うのはコッチなんだよ」
「っ!?ご、ゴメンなさい!!」
凄いスピードで頭を下げる杏。
……謝るときだけ元気だな。
「い、いや。別に謝る事じゃないよ」
って言うか、ここまでされるとコッチが困ってしまう。
「さ、用意できたから、食べよう?」
「……うん」
恐る恐る顔を上げた杏は、いつもの杏で……食卓に向かう俺の後を、ゆっくりとついてくるのでした。
───────────────────────
何か最近新キャラばっかりで……どうなる!?未来、沙耶、双子!?
ってな感じで……新キャラ、杏。
まだ続くつもりです。どうかご期待しないように。

>260様
先生、アナタのSS、大好き。
アンタ最高だよ、マジで。

715 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/10/05(水) 21:39:28 ID:NxNXrSgc
生徒A「おい!あの子可愛くね!」
生徒B「うお!やばいな!」
美紀「…なにかよう?」
生徒A「ねぇねぇこれからどっか行かない?」
美紀「いい」
生徒B「ようでもあるの?」
美紀「別に」
生徒A「ならいいじゃん」
美紀「あんた達と遊んでる暇はない」
生徒A「ちょっと可愛いからってイキがんなよ!」
由紀「おい!お前らうちの妹に用か?」
生徒B「(げっ!山中!こい山中の妹かよ!)」
生徒A「い、いや!なんでもないよ!なぁ!」
生徒B「そうそう!じゃあ俺たちこれで!」
由紀「なんなんだあいつら?」
美紀「ただのナンパ野郎てか兄貴面すんな」
由紀「はいはい」
美紀「アリガト」
由紀「なんかいったか?」
美紀「別に」


由紀「ふぁ〜ねるか」


コンコン
由紀「ふぁい?」
美紀「ぐすっね、ねぇ一緒にねてもいい?」
由紀「またか〜いいよこっちこいよ」
美紀「う、うんありがとお兄ちゃん…」

おしまい

716 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/10/05(水) 21:40:39 ID:NxNXrSgc
>>生徒B「(げっ!山中!こい山中の妹かよ!)」
>>生徒B「(げっ!山中!こいつ山中の妹かよ!)」
に直しておいてください

717 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/10/05(水) 21:50:31 ID:WcOqpTh7
わーい褒められた!なんかめっちゃ嬉しい♪
ハヤシライス食ってる時に思いついたんです

718 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/10/06(木) 01:36:10 ID:s9zIu7rK
俺もさっきカレー食べてたのにハヤシライス食べたくなってきた。
つーかしばらく来ない間に新規さんが増えてるし、>>260氏が台頭
してきてるし、ゴッドは新キャラが登場してるし。
・・・この調子で職人さんが増えてくれれば良いなあと

719 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2005/10/06(木) 20:02:01 ID:N/VanJ8N
職人さんが増えるのはもちろん歓迎だけど、
海中さんとか、すばるさんとか、姐さんとかのSSが読みたいと思ってるのは俺だけだろうか。
最近お姿を見てないのだけど……。

720 :712 ◆isG/JvRidQ :2005/10/07(金) 22:05:56 ID:lYbppSbX
俺を持ちうけていたのは……沈黙の食卓でした。
俺から杏に言うことも特に思いつかず、杏が俺に話しかけてくるわけも無く、必然的にこういうことになっている。
……美味いハズがねぇよ。
これは、何よりも、気まずい。
何か話すこと無いかなー、なんて思いながら、チラッと杏の顔を見ると……
「!?」
また目が合ってしまった。
そして、また全力で視線を逸らす杏。……またもショックを受ける俺。
話をするタイミングまで失ってしまった。
「あ……あの……」
そんな小さな声が聞こえる。
「ん?」
「それ……」
俺が杏ちゃんに目を向けると、杏ちゃんは俯いたまま、俺の顔の右下辺りを指差した。
俺もそちらに目をやると、
「あぁ、醤油ね。どうぞ」
またも俯きながら、俺の出した醤油を取る杏。
「あの……えっと……その……あ、ありがとう……」
段々小さくなっていく言葉。俺には『が』辺りから聞こえなくなった。
まぁ、何を言おうとしているのかは分かったが。
そして、また沈黙の食卓の再開。
いや、それだけは避けねば!!
「そういえば……今日は早いよね?どうかしたの?」
「え……あ……うん」
うん。って……。
俺は別に理由の有無を聞いてる訳じゃないっつーの!!

721 :712 ◆isG/JvRidQ :2005/10/07(金) 22:07:08 ID:lYbppSbX
だけど、こんなこと本人に直接言えるわけも無く
「あ、ああ、そうなんだ。何があるの?」
「えと……当番なの……」
「当番?あぁ、飼育当番とか?」
「ううん……お水……あげるの」
「そうなんだ」
……まぁ、60点だな。
「友達出来た?」
ちょっと調子に乗ってきたので、質問を続ける。
首をコクコクと縦に振る杏。
「そっか。よかったな」
「うん」
杏は少しだけ顔を上げて、頷いた。
「学校楽しい?」
「うん」
さっきよりもまたちょっと顔を上げて頷く杏。
「そっか」
うん、割と満足。
つ−か、会話が成立しただけでも快挙なんじゃないですか?
満足と同時に、朝から疲労した気持ちを感じながら、焼き魚を突付く。
うん、美味い。
そのまま満ち足りた気分でご飯を食べていると……

722 :712 ◆isG/JvRidQ :2005/10/07(金) 22:08:04 ID:lYbppSbX
「あっ……あの……」
杏の小さな声が聞こえたような気がした。
「ん?」
俺がゆっくり杏に目を向けるのにつれて、目を伏せていく杏。
……この行動の意味が分からん。
しばらく見つめていたが、杏はモジモジしたまま何も言わない。
諦めて、下を向くと……
「い、いっしょに……」
確かに杏がそう言った。
あわてて、顔を上げる俺。
「ん?」
「え、えと……い、いっしょに……」
「一緒に……?」
「いっしょに……えと……学校……」
「一緒に学校……?」
「えと……その……行こう……?」
あ……。
顔、上げた。
杏が何かを話してるときの顔、初めて見たかもしれない……。
こんなに顔、真っ赤にして話してたんだ……。
「うん、いいよ」
「あ、ありがとう……!!」
胸の前で組んだ手をせわしなく動かしながら、杏がちょっとだけ笑う。
……そういえば、笑顔も始めてだ。
「いいよ、お礼なんて」
俺がそういうと、杏はご機嫌そうに、食事の続きを始める。
訂正。80点はカタい。
大きな進展を感じながら、俺も朝食をまた食べ始めるのでした
───────────────────────

723 :712 ◆isG/JvRidQ :2005/10/07(金) 22:10:57 ID:lYbppSbX
とりあえず前回のでネタ切れにならなくて一安心。
……でも、続くのやら続かないのやら。とりあえず、頑張ります。

724 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/10/08(土) 00:33:54 ID:3Bx7W86Z
激しく続き期待してます
ただ、この兄妹の年齢設定がワカリマセヌ
このオレが脳内補完もできねーとはね

725 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/10/08(土) 06:18:38 ID:NH8Yq+2P
妹 年齢一桁
兄 おそらく高か大だろう

一緒に行く 妹の学校までの道に駅があり、兄はその駅を使って学校へ行きます 途中まで一緒

漏れの中ではこういう設定になっている

726 :712 ◆isG/JvRidQ :2005/10/08(土) 14:06:49 ID:kScl96pG
今回はあんまり年齢とか細かい設定は考えてないんだけど、
まぁ、妹が小学校高学年、兄は高校一年くらいかな。と。

場所については、>>725さんと逆で、駅までの道の途中に学校が。みたいな。
だから『今日は早いよね』となる訳でして……まぁ、だからどうってことはないですが。

727 :260 :2005/10/08(土) 21:59:14 ID:u8qDI+Ih
「はぁ、涼しいな〜っていてて!!なにするんだよ!?」
「・・・余所見してるからだよ」

冷房の効いた喫茶店でまったりウェイトレスさんを眺め始めた矢先に
耳を軽く引っ張られる。

「見るぐらいならいいじゃないか、タダなんだし」
「そういう問題じゃないの・・・それより、ホントによかったの?」
「ん?注文の事か?いいのいいの」

能天気な返事に零れる呆れた巴の溜め息。
店内に流れるモノラルの音色がそれを俺の耳元でかき消す。

「普通のオレンジジュースでよかったのにスペシャルトロピカルジュースだなんて」
「だってこれだけ値段が一桁違うんだぞ?気になるだろ」

注文しようとした巴を手で制して頼んだ大層な名前の飲み物。
正直、興味本位だったのは否めない。

「俺のおごりなんだから気にするな、飲みきれなけりゃ半分俺が飲むし」
「でも・・・」
「そんなに深刻な事でも無いだろうに・・・責任は俺が取る、それよりだ」
「?」
「またまたアタックを受けてたみたいだったな」
「・・・ああ、その事」

728 :260 :2005/10/08(土) 22:18:39 ID:u8qDI+Ih
今現在、クリスマスSSを頑張って書いてます。
ええ、出来上がるのはちょうどそれ位の時期でしょうから
>>718さん
新規さんも増えて俄かに活気付いてきて嬉しいかぎりですね。
一個人としてはこれからもぼちぼち投下していくつもりです。
>>遊星さん
流石は遊星さん、続きも期待させて頂きます。
杏ちゃん、ぎこちない感じが可愛いですね


729 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/10/10(月) 01:46:56 ID:aojs9GCd
「お兄ちゃん!今日が何の日か知ってる?」
「…知らない」
「あ、ひっどーい!今日は私がこの家に来てから丁度2年だよ」
「ちげぇよ…。俺がお前を好きになった日から丁度2年」
「…え?私もそれ今言おうとしたのぉ!ずるいよ…」

730 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/10/10(月) 02:13:01 ID:VpFNMmyu
9時。居間でテレビを見ていた妹がコタツの中で寝ている
テレビが終わったら風呂に入るとか言っていたのだが…
風呂に入れば眠気も取れたろうに
しかたない。このままでは風邪をひくから抱えて部屋に連れてってやる
よいしょ!…結構重たい
暖房の効いた居間の戸を足で乱暴に開けると冷たい風が頬をかすめた
布団の用意がまだだったので畳の上にそっと寝かせて布団の用意をしてやる
押し入れを開けて布団をだすと、ふと良いにおいがした
布団の用意ができたので上に寝かせてやる
見ると畳の上で寒そうに足を抱えて縮こまっている
手を触ると冷たかった
手が冷たい人は心が暖かいという話を思い出す
この部屋には暖房がない
だから毛布を2枚かけてやる
湯たんぽも用意してやろうかな
立ち上がって台所に行く
湯たんぽは昨日使ったまま、流しに立て掛けられていた
タオルで2重にまいてポットから湯を入れる
湯たんぽの用意もできたので部屋に戻る
部屋に戻ると妹は起きていた
どうやら布団の冷たさで目が覚めたらしい
服を脱がしてパジャマに着替えさせ、布団の横から湯たんぽを入れる
なんか寂しいので手を握ってみた
やっぱり手は冷たい
両手で左手を包むようにして暖める
少しすると規則正しい寝息が聞こえ出した
妹の左手を布団の中に入れて肩が冷えないように布団をかぶせ、部屋から出た


さて、風呂入って寝るか

731 :すばる ◆9l4B6y7T.Q :2005/10/10(月) 11:14:44 ID:VhDinb8P
トリ忘れた・・・これで合ってる・・・・・ハズ(ぇ

>>719
一応は居るんですが忙しくて・・・('A`)
まとめサイト(?)管理乙です〜


732 :712 ◆isG/JvRidQ :2005/10/12(水) 21:58:11 ID:pf6ZEXpT
「……」
「……」
二人、黙ったまま、学校への道を歩いていく。
……いや、こうなるのは分かってましたけどね。
何か話した方がいいのかとも思うけど、
さっきの恥ずかしそうな顔見ちゃうと、無理に話しかけるのも可哀想な気がして……
どうしようかな……。
「あ、あの……」
そんな時、隣の杏が俺の顔を見上げて言う。
「ん?」
「え……えと……」
杏は、腰の辺りで指をモジモジ動かしながら、小さな声で言った。
「どうしたの?」
「え、えっと……その……」
徐々に真っ赤になっていく杏の顔。
「だから……その……」
こういう娘だって分かってるから、別に俺も急かしはしない。
急かしたところで、どうにかなるものでもなさそうだし。
「えっと……その……手……」
「手……?」
ああ、俺ちょっと分かってきたよ。
この感じから行くと……

733 :712 ◆isG/JvRidQ :2005/10/12(水) 21:59:41 ID:pf6ZEXpT
「はい」
杏に手を差し出す。
「え……」
「手、繋ぎたいんでしょ?」
「う、うん……!!」
杏は嬉しそうに、大きく頷いてから、俺の手を優しく握る。
「へへ……」
顔を真っ赤に染めながら、俺の横で並んで歩く杏。
……もう少し、ゆっくり歩かなきゃな。
「……帰りも……いっしょだと……いいな……」
暖かくて、優しい杏の笑顔。
「うん。そうだね」
そんな杏に、優しく笑いかける俺。
……おや、意外と俺も笑顔出来るんだな。
そのまま、何の会話もなく進む。
やがて、杏の学校の前に着く。
小さく手を振りながら離れていく杏に、手を振り返し、
いつもの道とは違う道を、駅に向かって歩き出した。
───────────────────────

734 :712 ◆isG/JvRidQ :2005/10/12(水) 22:01:48 ID:pf6ZEXpT
ええい、筆が進まん!!
つーか……本格的なネタ切れかもしれません、俺……。
クリスマス、正月、バレンタイン……あぁ……。

>260様
GJっス!!続き、期待してます!!
あと、クリスマスSSも、楽しみにしてますよ!!

>>730
季節先取りって感じですな。
ふむふむ……情景描写の描き方とか、勉強になるっス……。

>すばるさん
おぉっ!!久しぶりでござりますです!!
いつか、すばるさんのSSが読める日を待ってますぜ。


さて、そろそろ、次スレ立てましょうかね。

735 :712 ◆isG/JvRidQ :2005/10/12(水) 22:13:38 ID:pf6ZEXpT
ダメでした……カッコ悪ぅ……。テンプレ作ったから、気に入ったら使って。

「あ、お帰りなさい、兄さん。ご飯できてますよ」
ここは、脳内の妹さんが囁いてくれるセリフとかSSとかを暴露しちゃうスレなんです。

【兄さんと私の約束】
・荒らしさんや厨房は、無視してくださいね?
 そうでないと、兄さん自信が居づらいスレになってしまいますよ。
・出来れば、sage進行でお願いしますね。……その……恥ずかしいですから。
 メール欄に『sage』といれてくださいね。
・SS職人さんにはお礼を忘れずに。
 次も素敵なSSを読むことの出来るコツですよ。
・たとえリアル妹さんでも……浮気は、許しませんからねっ!?

【兄さんとの思い出】
妹に言われたいセリフ
http://game.2ch.net/gal/kako/1022/10225/1022257886.html
[第二弾]妹に言われたいセリフ
http://game4.2ch.net/test/read.cgi/gal/1028470988/
[第三弾]妹に言われたいセリフ
http://game9.2ch.net/test/read.cgi/gal/1056993709/
[第四弾]妹に言われたいセリフ
http://game9.2ch.net/test/read.cgi/gal/1106065356/
[第五弾]妹に言われたいセリフ
http://game9.2ch.net/test/read.cgi/gal/1110717816/

過去ログ倉庫
ttp://www.geocities.jp/mewmirror9/

では、このスレも楽しんでくださいね、兄さん?

736 :260 :2005/10/12(水) 23:17:22 ID:WK59l+zx
次スレ、立てました。

[第六弾]妹に言われたいセリフ
http://game9.2ch.net/test/read.cgi/gal/1129126207/l50

737 :すばる ◆9l4B6y7T.Q :2005/10/16(日) 15:01:13 ID:EdtwdGwB
やっと追い付いた!
>>690美桜くん推奨のの暴力的な妹を埋めついでに即興で軽く妄想してみますです

コンコン
「・・・・・」
本日3度目の沈黙。妹が学校帰ってきてから何か様子がおかしい。
人が「おかえり」と言っても「ただいま」どころか返事すらなかった。
いや、「ただいま」はいつもないか・・・いやいや、今の問題はそこじゃない。
いつもならノックをするだけで「うるさい!」だのなんだのとつっかかってくるのに今日は何度ノックをしても返事がない。

「お〜い。寝てるのか〜?」

・・・・・。やはり返事はない。だが俺は負けず嫌いだ。こうなったら何か反応があるまでノックし続けてやる!

コンコンコンコンコンコンコンコンコ・・・「うるさいよバカっ!・・・放っといてよ!」
「人が心配してるのに放っといてはないだろ?お前帰ってから何かおかしいぞ?」
「誰も心配してなんて頼んでない!どっか行ってよ!」

『どっか』とは妹の部屋のドアの前以外なら何処でもいい・と言う事か?なら・・・
俺は目の前のドアを掴み、妹の部屋へ入る。
久しぶりに入る妹の部屋。思わず立ち尽くしてしまった。
そこは俺の知っている妹の部屋ではなく、立派な女の子の部屋だった。
そして当の妹はベットの上で布団を被り蹲っていた。

「なんで入って来んのよ!?どっか行ってって言ったでしょ!」
「どこか行けって言われたから部屋の前から部屋の中に移動したんだが・・・ダメなのか?」
「ダメに決まってんでしょ!早くどっか行ってよ!」
「だが断る。お前が布団から出てきて何があったのか話すなら考えよう。」
「・・・何もないよ!出てって!もう放っといてよ・・・」


738 :すばる ◆9l4B6y7T.Q :2005/10/16(日) 15:36:43 ID:EdtwdGwB
俺は黙って妹のベットの横へ移動する。そしてもう一度

「お前が 布 団 か ら 出 て き て 何 が あ っ た か 話 す なら考えよう」

言い終わるか終わらないかのうちに妹がバッと起き上がり妹の右手が俺の頬に飛んでくる。
つまり、ビンタされた。いつも叩かれてるせいで手加減無しだとわかった。
妹はすぐに顔を反らしたがビンタの反動で妹の目から何かが飛んだのもわかった。

「・・・いい加減にしてよ!そんなに私が嫌い!?こんなからかいに怒ってる私を見てそんなに楽しい!?」
「とりあえず嫌いなやつの心配をするやつは居ないと思うが?まぁ少しからかってたのは否定はしないけど。」
「・・・うるさい!都合のいいときだけ兄貴面しないでよ!」
「俺はいつも通りだが。俺は今のお前にとって都合がいいのか?」
「うるさい!あっち行って!私に構わないで!」
「都合がいいと思うならお前も都合よく妹面すればいいだろ?俺はお前の兄貴だからな。強制はしないけどね。とりあえず夕飯作っといたから食べろよ。じゃ、どっか行くよ。」

なんでこいつは素直になれないんだろうか。強がって、自分を隠してる。
泣きたい時くらい素直に泣けばいいのに。
とにかくこれ以上居ても妹の機嫌を逆撫でするだけだと思って妹に背を向けた。
その時、急に背中の重力が増した。

「・・・この部屋の空気が重いせいか随分と体が重いな。背中に何か乗ってるのか?」
「何も乗ってない。運動不足だ。バカ・・・」
「運動不足とバカは関係ないと思わないか?」
「関係ある。運動してれば重いなんて思わない。それと・・・こっち向くな。こっち見るな。」
「それは困った。もう向いてる。だが幸いまだ見てはない。」

そう言って妹を抱き締める。
布団から体を乗り出して抱きつく妹とぼーっ天井を見つめながら妹を抱き締める兄。

739 :すばる ◆9l4B6y7T.Q :2005/10/16(日) 16:03:47 ID:EdtwdGwB
「端からみたら本当に『バカ』だな・・・」
「兄貴がね。」
「その『バカ』の妹もきっとバカだな。きっと強がりで無器用で、悲しい時でも兄貴に頼れないようなバカだ。」
「そうかもね・・・」
「お前の事だ。」

妹につねられる。やっぱり今のは失敗だったかも。
でも今度は手加減されてるのが分かる、と言うより痛くない。

「背中が痛い気がする。これも運動不足のせいだと思う?」
「当たり前。帰宅部なんかやってるからだよ。少しは運動しろ。」
「どっかのバカが素直になるくらい無理だな。」
「じゃあ出来る。」
「例えば?」
「・・・長距離走・・・気分がすっきりする。」
「つまり一人じゃ寂しいから一緒に走って欲しいって事か?」
「っ!!///」

途端に突き放され妹の顔が真っ赤になる。
真っ赤になった妹の顔にはさっき飛んだ『何か』がなくなっていた。
それを見た俺はにやにやしてしまう。
妹が赤面している事よりも何よりも、妹が兄を頼って、そこに安らぎを感じてくれた事が嬉しかった。
だがバカの妹がバカなように、素直じゃない女の兄も素直じゃない。


740 :すばる ◆9l4B6y7T.Q :2005/10/16(日) 16:20:37 ID:EdtwdGwB
「図星か?そうなんだな?」
「違うっ!兄貴が運動不足で太ったら学校で私が恥をかくからっ!!」
「はいはい。いやぁ妹に頼られる兄貴はつらいなぁ!」
「違うって言ってんでしょ!このバカ!!早くどっか行け!!」

バシンッ

本日2度目。また叩かれた。しかも手加減無しに。
ただ今度は1度目と違い嫌な気分はしない。痛いが。

「はいはいどっか行きますよ。夕飯、忘れるなよ。」

そう言って今度こそ部屋を出る為ドアへと歩く。
今は重力が弱いからか空気がいいからか体が軽い気がする。

「・・・ありがとね。」
「・・・なんか言ったかバカの妹のおバカさん。」
「どっか行くならちょうどいい走って行け。ミスター運動不足。」
「そうだな・・・多分30分後くらいには公園辺りまで走ってるだろうな。じゃあね、寂しがり屋のお姫様。」
「な・・・っ!!////」

言いながら走って部屋を出てドアを閉める。
やはり今は体が軽い。
少し運動した方がいいかも。と少し本気で思った。
長距離走、妹と同じ部活もいいかもとも思った。本当に少しだけ。

ドアを閉め終わるか終わらないかで妹の部屋から「今すぐ地獄まで走ってけバカッ!」と言う大声と枕が飛んで来た気がするが気のせいだろう。きっと。

741 :すばる ◆9l4B6y7T.Q :2005/10/16(日) 16:24:47 ID:EdtwdGwB
あれ?
終わってみたらこれはツンデレかどうかすら危うくなってるような・・・

久々に書いてみたら時間掛るし文章書けないし妹も兄も名前ないし・・・ダメぽ(・ω・`)
駄文で申し訳ないです・・・と言う埋めでした まる

742 :712 ◆isG/JvRidQ :2005/10/17(月) 21:08:28 ID:ccxLyglz
さて、杏ちゃんは少しお休み。遊星的ツンデレ妹のはじまりはじまり〜。
何か冷たいケンカになってしまった……。
───────────────────────
ピーピーピー……
電子レンジが電子音を発する。
そういえば、レンジで暖める事を「チンする」というが……
『チン』と音がなるレンジは最近あまり見ない。
「最高にどうでもいいな、我ながら……」
レンジの中から夕飯のおかずを取り出し、テーブルの上へ運ぶ。
両親が急な用事で出かけてしまって、今日は俺一人。
気楽といえば気楽であるが、静か過ぎるのも少し寂しい。
少々行儀は悪いが、テレビでも見ようかと、リモコンに手を伸ばしたその時……。
コト……。
俺の前に夕飯の生姜焼きの載った皿が置かれる。
「え……?」
突然のことに驚きながら、皿の少し上へ視線を向けると……
「何よ?」
何が気に食わないのか分からないが、ムッっとしている妹、彩の顔が。
「別に。彩が来たのに気付かなかったから、ちょっと驚いただけ」
「お兄ちゃんが、ボーっとしてるからでしょ?」
生意気というか……何でこんなにケンカ売るような事を言うのだろう。
「……」
まぁ、こういうのは無視するに限る。
……というか、腹減って、怒る気になれないだけだが。
俺は、黙って夕飯を食べ始めた。
……空気が重い……。
そうだ、テレビだ。
俺がテレビをつけると、ちょうどバラエティ番組が。
一見何をやっているかはさっぱりだが、今はこのバカらしさが有り難いよ。
てなことを考えながら、しばしテレビを眺めていると……。

743 :712 ◆isG/JvRidQ :2005/10/17(月) 21:10:17 ID:ccxLyglz
プツン……。
何とも無残な音がして、また静寂が戻ってくる。
俺が正面に目を向けると……。
「うるさい」
サラダを食べながら、彩がピシっと言う。
もう一度テレビをつけようと思ったが、リモコンはすでに彩の手の中。
「俺は少し賑やかなほうが好きなんだけど?」
「あっそ」
関係ない、とでも言いたげな彩の顔。
うるさいと思うなら思うで、もう少し言い方ってモンがあるだろうに……。
だが、この挑発に乗る俺ではない。
俺は黙って席を立った。
「どこ行くの?」
「俺、和室でテレビ見るわ」
「え……」
俺がそういうと、何故か、俯く彩。
「どうかしたか……?」
俺が尋ねると、右方が急に騒がしくなる。
どうやら、テレビの電源が入ったようだ。
「え……?」
「わ、私見たいテレビあったの忘れてたよ。お兄ちゃんも一緒に見ても良いよ?」
「あ、ああ……」
何か拍子抜け……。

744 :712 ◆isG/JvRidQ :2005/10/17(月) 21:11:22 ID:ccxLyglz
どうすればいいか分からず、とりあえず黙って座る俺。
「……この番組でいいのか?」
「う、うん!!」
「そうかい……」
まさか彩がこういう番組が好きだったとは……。
やっぱ、人間って変わるもんだなぁ……。
まぁいいや……あんまり相手にしたくないし、とにかく早く飯食って出てこう。
俺が食事に集中しようと、下を向くと……
「ね、ねぇ、お兄ちゃん」
「何だよ?」
「コレ、食べる?」
生姜焼きの皿を突き出して、こちらを睨みつけてる彩。
「何で?」
「別に。もうお腹一杯だし」
「あ、そう……」
「いらないの?生姜焼き、好きでしょ?」
どうしよう……。
このまま貰うのも癪だが……確かに生姜焼きは好物だ。
「じゃ……もらうよ」
プライドよりも食欲の勝ち。
彩の前に置かれた皿に手を伸ばす。

745 :712 ◆isG/JvRidQ :2005/10/17(月) 21:12:57 ID:ccxLyglz
「何だよ、全然食べてないみたいだけど……いいのか?」
「食欲無いから」
「大丈夫か?」
「だ、大丈夫よ」
とは言ったものの……。
俺は立ち上がり、彩の近くへ。
「な、何するのよ!!」
「大人しくしろ。一応だ」
そう言って、彩の額に手を当てる。
「別に熱はないみたいだけど」
「……そう」
何だ、急に大人しくなって……。
「いや……何か熱くなってきたような……」
「え……?」
「顔も赤い。風邪でも引いたか?」
「な、なんでもないわよ、バカっ!!」
俺の手を振り払い部屋を出て行く彩。
「わっかんねぇなぁ……」
一人残る俺。テーブルの上には二人分の生姜焼き。
テレビでは若手お笑い芸人へのドッキリが……オチを迎えたようだ。
───────────────────────
……ツンデレって難しいなぁ、おい。
もうちょいデレ分が欲しいかなーって感じだけど、コレがボクの限界みたいですよ。
お目汚し申し訳ありませんでした。

746 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/10/18(火) 01:52:24 ID:K7iBOljF
贅沢言うとすばるさんの方はツン分が少ない気がする。デレ分は確かに熱いけど。
そして遊星さん本人はデレ分が足りないとのたまっているが、俺にしてみれば全くそんなことはない
しかしお二方のツンデレを連続で拝見するという珍しい事態に遭遇したから感じたのだが遊星さんが
ツンな部分を、すばるさんがデレの部分を書くという風にしてみればと思った。まあ、ツンとデレは
完全に独立している訳ではないので不可能だろうが…
それにしても、いつか職人さん達の合作(リレーSSみたいな感じ)を見てみたいと思った。
それはまさに夢のコラボレーション!!                無理ですか…?

747 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/10/19(水) 18:04:53 ID:hNRJiNA3
とりあえず埋める

748 :712 ◆isG/JvRidQ :2005/10/19(水) 22:10:16 ID:IbZS0PQq
次スレ立ったし、SS貼るのも微妙だし、
せっかくだから、各々のお気に入りSSでも語るってのはどうですか、お客さん?

749 :712 ◆isG/JvRidQ :2005/10/21(金) 22:01:46 ID:z+xtPEDv
俺が、家に着いたのは六時半。
もう辺りは、暗くなっていた。
「ただいま」
俺が玄関のドアを開けると、母さんが奥からパタパタとやってきた。
「啓太郎、おかえり〜」
丁度今頃は夕飯の支度で忙しいはずの母さんが、わざわざ出てくるなんて……。
少し違和感を感じた俺は、一応聞いてみることにする。
「何かあったの?」
「あぁ、別に大したことじゃないんだけどー。杏ちゃんがね、ついさっき帰ってきたんだけど、元気ないのよ」
「いつもでしょ?」
「そう?ちょっと大人しいけど、そこまでじゃないと思うけど」
母さんの前だと元気ですと?
ってことは、別に人見知りしてるワケじゃないんだね……。
つまり、嫌われてるのか……俺だけ……?
いやいや、俺と母さんの感じ方の違いだと思いたいな。
「……まぁいいや。元気ないって何が?」
「おやつも食べないし、部屋から出てこないの」
「ふーん……」
「何か心当たりない?」
「……分かんない」
杏には、何しても問題になりそうな感じだけど……。
「そう……。何か大事じゃないといいけど……」
「だね。何かまたおかしな事あったら教えて」
「そうね。行く?」
「どこへ?」
「杏ちゃんのトコ」
「ううん。杏ちゃん、俺には何も話してくれないから、やめとくよ」
「ふぅん」
そう言う母さんだが……微妙に笑顔。

750 :712 ◆isG/JvRidQ :2005/10/21(金) 22:02:39 ID:z+xtPEDv
「何で笑ってんの?」
「いやー、私、好きよ、そういうの」
「どういうの?」
「私が言うより、自分で気付いた方が何倍も嬉しいわよ?」
「あっそ」
気にはなるが……ここまで言われると、絶対に教えてくれる気はないだろう。
母さんの脇を通り抜け、俺は自分の部屋へと向かう。
「あ、そうそう。もうすぐご飯だから、来るときに、杏ちゃん呼んできてね」
「ん、分かった」
───────────────────────
結局、夕飯のときも話をすることはなく、母さんと杏、ふたりで静かに会話をしているのみだった。
一時は進展したかと思われた俺と杏との仲だが……
一気に、出会ったとき、いや、もしくはそれ以上に後退していたようだ。
やっぱり、杏の考えてることは、よく分からない。
コレは、良い気分ではないが……そのうち突然元に戻るだろうと、若干楽観的になっていた。
その日は、何もなく、夕食後ダラダラして、風呂に入って寝たわけだが……。
「ん……」
時刻は二時。突然目が覚めた。
「ストレスってヤツかな」
そのまま目を閉じる。が、ちっとも眠くない。
とりあえず気分を変えようと思い、水でも飲もうと部屋を後にした。
階段を目指し、廊下を静かに歩いていると、一つの部屋の前で奇妙な音を耳にする。
「ここって……」
俺の部屋の隣の少し小さな部屋。杏の部屋だ。
断続的に聞こえてくる奇妙な音。
考えなくても分かる、これは杏の声……。
「杏ちゃん……?」
ゆっくり杏の部屋のドアを押し、真っ暗の部屋の中を手探りで進む。
その間も杏ちゃんの呼吸は、荒く続いている。
「杏ちゃん……?」

751 :712 ◆isG/JvRidQ :2005/10/21(金) 22:03:24 ID:z+xtPEDv
暗がりの中、もう一度呼びかける。
「けいたろ……さん……」
荒い呼吸の中に、杏の俺を呼ぶ声が確かに聞こえた。
「電気、つけるね」
そういいながら、電気のスイッチを探し、つける。
蛍光灯が何度か瞬いて、杏の顔が次第に見えてくる。
……苦しそうな杏の顔。
「だ、大丈夫なのか!?」
やっと、事の重大さを認識した。
「だ、だいじょうぶ……だよ……?だから……」
苦しそうな顔を無理矢理笑わせて、俺に向ける杏。
「何言ってんだよ、その顔で、大丈夫なワケないだろ!!」
その杏の顔が、あまりに健気で、可哀想で、思わず声を荒げてしまう。
杏は、布団を鼻の辺りまで被りながら、脅えた目を見せる。
「あ……ゴメン」
謝りながら、杏の額に手を置く。
熱い。かなり。
「すごい熱だ」
「私は、だいじょうぶだから……」
「いーや、大丈夫じゃないね。待ってて。色々持ってくるから」
「いいの……メイワク……かけちゃダメだって……」
「いいから。こういうときだけ良く喋るな、お前」
あ……。
何か、すげぇ馴れ馴れしいっつーか、すげぇ砕けた言葉を使ってしまった。
予想通り、脅えた目リターンズ。
「あ……ゴメン。でも、ホントに迷惑なんかじゃないから」
杏の髪を優しく撫で、俺は部屋を出て行く。
「……ありがと」
杏がそう呟いて、微笑んだのを……残念ながら、俺は見ていなかった。
───────────────────────

752 :712 ◆isG/JvRidQ :2005/10/21(金) 22:05:03 ID:z+xtPEDv
無視されちゃったんで、中途半端になるの覚悟で貼っちゃいました。
まぁ、次スレに続く、ってことで。

このスレでは世話になりました。また次スレでもよろしくお願いします、っと

753 :すばる ◆9l4B6y7T.Q :2005/10/22(土) 20:09:32 ID:0O9cwvdc
来るのが遅かった orz

>>遊星さん
無視した訳じゃないんです orz
なんかキャラが初々しくていいですな(´∀`)GJです


俺もお世話になりました〜
神出鬼没の幽霊コテですが次スレでもよろしくお願いしますね、っと

754 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/10/28(金) 22:36:03 ID:srnz0BmZ
浮上

755 : ◆zijNnv0Y/k :2005/10/30(日) 14:44:28 ID:6fPXjCe3
sage

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0ch BBS 2004-10-30