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[第五弾]妹に言われたいセリフ
- 1 :たゆんサマの降臨 :05/03/13 21:43:36 ID:xJ0cSVLy
- 「また会えたね、お兄ちゃん」
ここは、脳内の妹さんが囁いてくれるセリフとかSSとかを暴露しちゃうスレです。
【お兄ちゃんと私のお約束】
・荒らしさんや厨房さんは、ちょっと可哀想だけど、見ないフリをしようね♪
・SS職人さんにはちゃんとお礼を言うこと!!デリケートな職人さんもいるんだからね?
・えっと……いっぱい見られるのはちょっとだけ恥ずかしいから……sage推奨だよ……。
メール欄に『sage』って入れてほしいな……。
・リアルの妹さんの話は程々にすること!!
【お兄ちゃんとの思い出】
妹に言われたいセリフ
http://game.2ch.net/gal/kako/1022/10225/1022257886.html
[第二弾]妹に言われたいセリフ
http://game4.2ch.net/test/read.cgi/gal/1028470988/
[第三弾]妹に言われたいセリフ
http://game9.2ch.net/test/read.cgi/gal/1056993709/
[第四弾]妹に言われたいセリフ
http://game9.2ch.net/test/read.cgi/gal/1106065356/l50
過去ログ倉庫
http://www.geocities.jp/mewmirror9/
このスレでもずぅっと一緒だよ、お兄ちゃん♪
- 707 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/10/03(月) 23:46:29 ID:mCHWU/2X
- 「...兄貴...いっしょに食べよ。」
これだけで俺は多分泣けます。
- 708 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/10/04(火) 03:56:50 ID:/PkeQlI0
- 「お兄ちゃん……お兄ちゃん…………お兄ちゃん!!」
「えっ?あぁ俺のこと?」
「はい…」
「どうしたの急に?いつもは真司さんって呼ぶのに」
「義理でも一応妹ですから…そう呼んだ方がいいかなって………嫌ですか?」
「いや、全然いいけど…なんか照れ臭いな」
「あと私のことも真希ちゃんじゃなくて真希って呼んで下さいね♪」
「はいよ」
「それにしてもお母さんたち遅いですね」
「あぁ〜…今日は外で食うっつってたの忘れてた…」
「えぇ!?じゃあ晩ご飯はどうするんですか!?」
「真希ちゃん作ってよ」
「真希ちゃん…ですか?」
「あぁ〜真希ね、真希、はいはい」
「わかればいいんです♪」
「で?何作ってくれんの?」
「ん〜…じゃあお兄ちゃんの大好きなハヤシライス作ります!」
「おぉ!嬉しいねぇ〜真希のハヤシライスは最高に美味いからなぁ〜」
「おだてても何も出ませんよ♪」
「ハヤシライスが出ます!」
「もう!」
「あはははは」
秋の夜に…ハウスのハヤシライス…
以上、ハヤシライスのCMでした。
- 709 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/10/04(火) 04:31:44 ID:69OZb7lj
- >>708 ..............
こういうの嫌いじゃないな
- 710 :260 :2005/10/05(水) 20:43:49 ID:fu61cigc
- わざわざ声色を変えて話し掛けた俺に弾んだ声が返ってくる。
「・・・気付いてたか、無念だ」
「ボクがお兄ちゃんの声、解らないと思う?ふふっ」
先程までとは打って変わって和やかな笑顔の巴。
人差し指で俺の鼻先に軽くタッチして、くるりとスカートを翻す。
(うっ・・・可愛い過ぎるぞ、巴・・・)
やたらと人懐っこい仕草に思わず鼓動が高鳴る。
意識してこういう事をやっていない分、余計にドキドキさせられてしまう俺。
ちょうど背中越しになって照れた俺の顔が見られなかったのが幸いだ。
「じゃ、行こ」
「は?どこに?」
「お茶に誘ってくれたのはお兄ちゃんだよ」
「・・・あ〜・・・しょうがない、男に二言は無いか」
寄り道したいと思っていた矢先だし、それも悪くない。
まんざらでもない俺の態度に満足したのか上機嫌で肩を並べ隣を歩く巴。
昔と少しも変わらない巴のそんな姿に思わず笑みの零れる俺だった。
- 711 :260 :2005/10/05(水) 20:55:17 ID:fu61cigc
- >遊星さん
お褒めの言葉どうもです。
一ファンとして次回作を期待してますよ。
>708さん
いいですね、こういうほんわかしたのは大好きです。
なんかハヤシライスが食べたくなりました。
文字通り旨いCMだ。
- 712 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2005/10/05(水) 21:23:52 ID:eAYB1uHB
- 朝だ。
何時に起きようと、学校に行くという目標が控えている限り、眠い。
最近やっと、そんなことに気付いた。
休みの日はいくら眠くてもなかなか眠れないしね。
「ふあぁぁぁあ」
俺は、大きな欠伸をしながら、階段を下りる。
「おはよー……って誰もいないよなー」
自分の挨拶に自分で突っ込みながら、キッチンに続くドアを開けた。
……ハズだった。
「……ぇと……」
俺を迎えてくれたのは、小さな小さな女の子。
俺の妹、杏。
まぁ、妹と言っても血の繋がりは無い。
つい最近、母親が再婚して出来た、歳の離れた妹。
とにかく、そんな妹と、ガッツリ目が合ってしまった俺は、なんというか、気まずい思いに駆られた。
それは杏もおなじらしく、杏も全力で視線を下に逸らす。
……ここまでやられると、微妙にショックなんですけど。
「おはよう」
俺も目をそむけたかったが、まだ仲もよろしくないので、挨拶は重要だ。
俺は杏の座っているテーブルに近づきながら、出来るだけの笑顔を杏に向ける。
「……」
俯いて、全身を強張らせている杏は何も言わない。
無視ですか……。
「むぅ……」
杏の隣にでも。と思ったが、あまりの滑りっぷりのため、杏の横を通り抜け、冷蔵庫に向かう。
今となっては、あの笑顔が恨めしいよ、お母さん。
特に意味もなく、冷蔵庫の前までやってきた俺は、別に飲みたくも無い牛乳を取り出してみる。
バタンと冷蔵庫の扉が閉まったとき……
- 713 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2005/10/05(水) 21:25:42 ID:eAYB1uHB
- 「お、おはよう……ございます……」
「ん……?」
今小さな声で、おはようございます、と聞こえたような……。
「杏ちゃん、何か言った?」
黙ってブンブンと首を振る杏。じゃ、気のせいですね。
「そう、ゴメンね」
「……」
返事なし。
……クールですね、杏さんは。
「さてと、朝飯朝飯」
いつものように、食卓の上には朝食。
ちなみに母さんは二度寝中。ご苦労さんです。
「杏ちゃん、朝ごはんは?」
「え……えと……」
俯いて、モジモジする杏。
そんなに俺が嫌いなのか……杏ちゃん。
もうそろそろ、仲良くなるの諦めようかな。
なんて思っていると……
「ま、まだ……です」
「無理して丁寧な言葉しなくてもいいから」
「あ……うん」
「じゃ、一緒に食べようか?」
「う、うん」
杏ちゃんが立ち上がる。
そして、トテトテこちらに歩いてきたかと思うと、背伸びをして、食器棚を覗き始める。
俺はそんな杏を横目で見ながら、箸を出したり、茶碗にご飯をよそったり。
そうだ、茶碗と言えば
「そういえば、杏ちゃん」
「は、はい」
ビクっと体を大きく震わせて、こちらを向く杏。
- 714 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2005/10/05(水) 21:27:10 ID:eAYB1uHB
- 「杏ちゃんのお茶碗って、このクマのでよかったんだっけ?」
クマの茶碗を杏にも見えるように、上げる。
「えっ?……あ……うん」
「……何してるの?」
「えっと……お茶碗……」
「茶碗?」
「……お手伝い、しようと思って……」
「あぁ、そういうことか。そっちの棚は、あんまり使わないのばっかり入ってるからね。
お茶碗とか、よく使うのはコッチなんだよ」
「っ!?ご、ゴメンなさい!!」
凄いスピードで頭を下げる杏。
……謝るときだけ元気だな。
「い、いや。別に謝る事じゃないよ」
って言うか、ここまでされるとコッチが困ってしまう。
「さ、用意できたから、食べよう?」
「……うん」
恐る恐る顔を上げた杏は、いつもの杏で……食卓に向かう俺の後を、ゆっくりとついてくるのでした。
───────────────────────
何か最近新キャラばっかりで……どうなる!?未来、沙耶、双子!?
ってな感じで……新キャラ、杏。
まだ続くつもりです。どうかご期待しないように。
>260様
先生、アナタのSS、大好き。
アンタ最高だよ、マジで。
- 715 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/10/05(水) 21:39:28 ID:NxNXrSgc
- 生徒A「おい!あの子可愛くね!」
生徒B「うお!やばいな!」
美紀「…なにかよう?」
生徒A「ねぇねぇこれからどっか行かない?」
美紀「いい」
生徒B「ようでもあるの?」
美紀「別に」
生徒A「ならいいじゃん」
美紀「あんた達と遊んでる暇はない」
生徒A「ちょっと可愛いからってイキがんなよ!」
由紀「おい!お前らうちの妹に用か?」
生徒B「(げっ!山中!こい山中の妹かよ!)」
生徒A「い、いや!なんでもないよ!なぁ!」
生徒B「そうそう!じゃあ俺たちこれで!」
由紀「なんなんだあいつら?」
美紀「ただのナンパ野郎てか兄貴面すんな」
由紀「はいはい」
美紀「アリガト」
由紀「なんかいったか?」
美紀「別に」
夜
由紀「ふぁ〜ねるか」
コンコン
由紀「ふぁい?」
美紀「ぐすっね、ねぇ一緒にねてもいい?」
由紀「またか〜いいよこっちこいよ」
美紀「う、うんありがとお兄ちゃん…」
おしまい
- 716 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/10/05(水) 21:40:39 ID:NxNXrSgc
- >>生徒B「(げっ!山中!こい山中の妹かよ!)」
>>生徒B「(げっ!山中!こいつ山中の妹かよ!)」
に直しておいてください
- 717 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/10/05(水) 21:50:31 ID:WcOqpTh7
- わーい褒められた!なんかめっちゃ嬉しい♪
ハヤシライス食ってる時に思いついたんです
- 718 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/10/06(木) 01:36:10 ID:s9zIu7rK
- 俺もさっきカレー食べてたのにハヤシライス食べたくなってきた。
つーかしばらく来ない間に新規さんが増えてるし、>>260氏が台頭
してきてるし、ゴッドは新キャラが登場してるし。
・・・この調子で職人さんが増えてくれれば良いなあと
- 719 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2005/10/06(木) 20:02:01 ID:N/VanJ8N
- 職人さんが増えるのはもちろん歓迎だけど、
海中さんとか、すばるさんとか、姐さんとかのSSが読みたいと思ってるのは俺だけだろうか。
最近お姿を見てないのだけど……。
- 720 :712 ◆isG/JvRidQ :2005/10/07(金) 22:05:56 ID:lYbppSbX
- 俺を持ちうけていたのは……沈黙の食卓でした。
俺から杏に言うことも特に思いつかず、杏が俺に話しかけてくるわけも無く、必然的にこういうことになっている。
……美味いハズがねぇよ。
これは、何よりも、気まずい。
何か話すこと無いかなー、なんて思いながら、チラッと杏の顔を見ると……
「!?」
また目が合ってしまった。
そして、また全力で視線を逸らす杏。……またもショックを受ける俺。
話をするタイミングまで失ってしまった。
「あ……あの……」
そんな小さな声が聞こえる。
「ん?」
「それ……」
俺が杏ちゃんに目を向けると、杏ちゃんは俯いたまま、俺の顔の右下辺りを指差した。
俺もそちらに目をやると、
「あぁ、醤油ね。どうぞ」
またも俯きながら、俺の出した醤油を取る杏。
「あの……えっと……その……あ、ありがとう……」
段々小さくなっていく言葉。俺には『が』辺りから聞こえなくなった。
まぁ、何を言おうとしているのかは分かったが。
そして、また沈黙の食卓の再開。
いや、それだけは避けねば!!
「そういえば……今日は早いよね?どうかしたの?」
「え……あ……うん」
うん。って……。
俺は別に理由の有無を聞いてる訳じゃないっつーの!!
- 721 :712 ◆isG/JvRidQ :2005/10/07(金) 22:07:08 ID:lYbppSbX
- だけど、こんなこと本人に直接言えるわけも無く
「あ、ああ、そうなんだ。何があるの?」
「えと……当番なの……」
「当番?あぁ、飼育当番とか?」
「ううん……お水……あげるの」
「そうなんだ」
……まぁ、60点だな。
「友達出来た?」
ちょっと調子に乗ってきたので、質問を続ける。
首をコクコクと縦に振る杏。
「そっか。よかったな」
「うん」
杏は少しだけ顔を上げて、頷いた。
「学校楽しい?」
「うん」
さっきよりもまたちょっと顔を上げて頷く杏。
「そっか」
うん、割と満足。
つ−か、会話が成立しただけでも快挙なんじゃないですか?
満足と同時に、朝から疲労した気持ちを感じながら、焼き魚を突付く。
うん、美味い。
そのまま満ち足りた気分でご飯を食べていると……
- 722 :712 ◆isG/JvRidQ :2005/10/07(金) 22:08:04 ID:lYbppSbX
- 「あっ……あの……」
杏の小さな声が聞こえたような気がした。
「ん?」
俺がゆっくり杏に目を向けるのにつれて、目を伏せていく杏。
……この行動の意味が分からん。
しばらく見つめていたが、杏はモジモジしたまま何も言わない。
諦めて、下を向くと……
「い、いっしょに……」
確かに杏がそう言った。
あわてて、顔を上げる俺。
「ん?」
「え、えと……い、いっしょに……」
「一緒に……?」
「いっしょに……えと……学校……」
「一緒に学校……?」
「えと……その……行こう……?」
あ……。
顔、上げた。
杏が何かを話してるときの顔、初めて見たかもしれない……。
こんなに顔、真っ赤にして話してたんだ……。
「うん、いいよ」
「あ、ありがとう……!!」
胸の前で組んだ手をせわしなく動かしながら、杏がちょっとだけ笑う。
……そういえば、笑顔も始めてだ。
「いいよ、お礼なんて」
俺がそういうと、杏はご機嫌そうに、食事の続きを始める。
訂正。80点はカタい。
大きな進展を感じながら、俺も朝食をまた食べ始めるのでした
───────────────────────
- 723 :712 ◆isG/JvRidQ :2005/10/07(金) 22:10:57 ID:lYbppSbX
- とりあえず前回のでネタ切れにならなくて一安心。
……でも、続くのやら続かないのやら。とりあえず、頑張ります。
- 724 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/10/08(土) 00:33:54 ID:3Bx7W86Z
- 激しく続き期待してます
ただ、この兄妹の年齢設定がワカリマセヌ
このオレが脳内補完もできねーとはね
- 725 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/10/08(土) 06:18:38 ID:NH8Yq+2P
- 妹 年齢一桁
兄 おそらく高か大だろう
一緒に行く 妹の学校までの道に駅があり、兄はその駅を使って学校へ行きます 途中まで一緒
漏れの中ではこういう設定になっている
- 726 :712 ◆isG/JvRidQ :2005/10/08(土) 14:06:49 ID:kScl96pG
- 今回はあんまり年齢とか細かい設定は考えてないんだけど、
まぁ、妹が小学校高学年、兄は高校一年くらいかな。と。
場所については、>>725さんと逆で、駅までの道の途中に学校が。みたいな。
だから『今日は早いよね』となる訳でして……まぁ、だからどうってことはないですが。
- 727 :260 :2005/10/08(土) 21:59:14 ID:u8qDI+Ih
- 「はぁ、涼しいな〜っていてて!!なにするんだよ!?」
「・・・余所見してるからだよ」
冷房の効いた喫茶店でまったりウェイトレスさんを眺め始めた矢先に
耳を軽く引っ張られる。
「見るぐらいならいいじゃないか、タダなんだし」
「そういう問題じゃないの・・・それより、ホントによかったの?」
「ん?注文の事か?いいのいいの」
能天気な返事に零れる呆れた巴の溜め息。
店内に流れるモノラルの音色がそれを俺の耳元でかき消す。
「普通のオレンジジュースでよかったのにスペシャルトロピカルジュースだなんて」
「だってこれだけ値段が一桁違うんだぞ?気になるだろ」
注文しようとした巴を手で制して頼んだ大層な名前の飲み物。
正直、興味本位だったのは否めない。
「俺のおごりなんだから気にするな、飲みきれなけりゃ半分俺が飲むし」
「でも・・・」
「そんなに深刻な事でも無いだろうに・・・責任は俺が取る、それよりだ」
「?」
「またまたアタックを受けてたみたいだったな」
「・・・ああ、その事」
- 728 :260 :2005/10/08(土) 22:18:39 ID:u8qDI+Ih
- 今現在、クリスマスSSを頑張って書いてます。
ええ、出来上がるのはちょうどそれ位の時期でしょうから
>>718さん
新規さんも増えて俄かに活気付いてきて嬉しいかぎりですね。
一個人としてはこれからもぼちぼち投下していくつもりです。
>>遊星さん
流石は遊星さん、続きも期待させて頂きます。
杏ちゃん、ぎこちない感じが可愛いですね
- 729 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/10/10(月) 01:46:56 ID:aojs9GCd
- 「お兄ちゃん!今日が何の日か知ってる?」
「…知らない」
「あ、ひっどーい!今日は私がこの家に来てから丁度2年だよ」
「ちげぇよ…。俺がお前を好きになった日から丁度2年」
「…え?私もそれ今言おうとしたのぉ!ずるいよ…」
- 730 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/10/10(月) 02:13:01 ID:VpFNMmyu
- 9時。居間でテレビを見ていた妹がコタツの中で寝ている
テレビが終わったら風呂に入るとか言っていたのだが…
風呂に入れば眠気も取れたろうに
しかたない。このままでは風邪をひくから抱えて部屋に連れてってやる
よいしょ!…結構重たい
暖房の効いた居間の戸を足で乱暴に開けると冷たい風が頬をかすめた
布団の用意がまだだったので畳の上にそっと寝かせて布団の用意をしてやる
押し入れを開けて布団をだすと、ふと良いにおいがした
布団の用意ができたので上に寝かせてやる
見ると畳の上で寒そうに足を抱えて縮こまっている
手を触ると冷たかった
手が冷たい人は心が暖かいという話を思い出す
この部屋には暖房がない
だから毛布を2枚かけてやる
湯たんぽも用意してやろうかな
立ち上がって台所に行く
湯たんぽは昨日使ったまま、流しに立て掛けられていた
タオルで2重にまいてポットから湯を入れる
湯たんぽの用意もできたので部屋に戻る
部屋に戻ると妹は起きていた
どうやら布団の冷たさで目が覚めたらしい
服を脱がしてパジャマに着替えさせ、布団の横から湯たんぽを入れる
なんか寂しいので手を握ってみた
やっぱり手は冷たい
両手で左手を包むようにして暖める
少しすると規則正しい寝息が聞こえ出した
妹の左手を布団の中に入れて肩が冷えないように布団をかぶせ、部屋から出た
さて、風呂入って寝るか
- 731 :すばる ◆9l4B6y7T.Q :2005/10/10(月) 11:14:44 ID:VhDinb8P
- トリ忘れた・・・これで合ってる・・・・・ハズ(ぇ
>>719
一応は居るんですが忙しくて・・・('A`)
まとめサイト(?)管理乙です〜
- 732 :712 ◆isG/JvRidQ :2005/10/12(水) 21:58:11 ID:pf6ZEXpT
- 「……」
「……」
二人、黙ったまま、学校への道を歩いていく。
……いや、こうなるのは分かってましたけどね。
何か話した方がいいのかとも思うけど、
さっきの恥ずかしそうな顔見ちゃうと、無理に話しかけるのも可哀想な気がして……
どうしようかな……。
「あ、あの……」
そんな時、隣の杏が俺の顔を見上げて言う。
「ん?」
「え……えと……」
杏は、腰の辺りで指をモジモジ動かしながら、小さな声で言った。
「どうしたの?」
「え、えっと……その……」
徐々に真っ赤になっていく杏の顔。
「だから……その……」
こういう娘だって分かってるから、別に俺も急かしはしない。
急かしたところで、どうにかなるものでもなさそうだし。
「えっと……その……手……」
「手……?」
ああ、俺ちょっと分かってきたよ。
この感じから行くと……
- 733 :712 ◆isG/JvRidQ :2005/10/12(水) 21:59:41 ID:pf6ZEXpT
- 「はい」
杏に手を差し出す。
「え……」
「手、繋ぎたいんでしょ?」
「う、うん……!!」
杏は嬉しそうに、大きく頷いてから、俺の手を優しく握る。
「へへ……」
顔を真っ赤に染めながら、俺の横で並んで歩く杏。
……もう少し、ゆっくり歩かなきゃな。
「……帰りも……いっしょだと……いいな……」
暖かくて、優しい杏の笑顔。
「うん。そうだね」
そんな杏に、優しく笑いかける俺。
……おや、意外と俺も笑顔出来るんだな。
そのまま、何の会話もなく進む。
やがて、杏の学校の前に着く。
小さく手を振りながら離れていく杏に、手を振り返し、
いつもの道とは違う道を、駅に向かって歩き出した。
───────────────────────
- 734 :712 ◆isG/JvRidQ :2005/10/12(水) 22:01:48 ID:pf6ZEXpT
- ええい、筆が進まん!!
つーか……本格的なネタ切れかもしれません、俺……。
クリスマス、正月、バレンタイン……あぁ……。
>260様
GJっス!!続き、期待してます!!
あと、クリスマスSSも、楽しみにしてますよ!!
>>730
季節先取りって感じですな。
ふむふむ……情景描写の描き方とか、勉強になるっス……。
>すばるさん
おぉっ!!久しぶりでござりますです!!
いつか、すばるさんのSSが読める日を待ってますぜ。
さて、そろそろ、次スレ立てましょうかね。
- 735 :712 ◆isG/JvRidQ :2005/10/12(水) 22:13:38 ID:pf6ZEXpT
- ダメでした……カッコ悪ぅ……。テンプレ作ったから、気に入ったら使って。
「あ、お帰りなさい、兄さん。ご飯できてますよ」
ここは、脳内の妹さんが囁いてくれるセリフとかSSとかを暴露しちゃうスレなんです。
【兄さんと私の約束】
・荒らしさんや厨房は、無視してくださいね?
そうでないと、兄さん自信が居づらいスレになってしまいますよ。
・出来れば、sage進行でお願いしますね。……その……恥ずかしいですから。
メール欄に『sage』といれてくださいね。
・SS職人さんにはお礼を忘れずに。
次も素敵なSSを読むことの出来るコツですよ。
・たとえリアル妹さんでも……浮気は、許しませんからねっ!?
【兄さんとの思い出】
妹に言われたいセリフ
http://game.2ch.net/gal/kako/1022/10225/1022257886.html
[第二弾]妹に言われたいセリフ
http://game4.2ch.net/test/read.cgi/gal/1028470988/
[第三弾]妹に言われたいセリフ
http://game9.2ch.net/test/read.cgi/gal/1056993709/
[第四弾]妹に言われたいセリフ
http://game9.2ch.net/test/read.cgi/gal/1106065356/
[第五弾]妹に言われたいセリフ
http://game9.2ch.net/test/read.cgi/gal/1110717816/
過去ログ倉庫
ttp://www.geocities.jp/mewmirror9/
では、このスレも楽しんでくださいね、兄さん?
- 736 :260 :2005/10/12(水) 23:17:22 ID:WK59l+zx
- 次スレ、立てました。
[第六弾]妹に言われたいセリフ
http://game9.2ch.net/test/read.cgi/gal/1129126207/l50
- 737 :すばる ◆9l4B6y7T.Q :2005/10/16(日) 15:01:13 ID:EdtwdGwB
- やっと追い付いた!
>>690美桜くん推奨のの暴力的な妹を埋めついでに即興で軽く妄想してみますです
コンコン
「・・・・・」
本日3度目の沈黙。妹が学校帰ってきてから何か様子がおかしい。
人が「おかえり」と言っても「ただいま」どころか返事すらなかった。
いや、「ただいま」はいつもないか・・・いやいや、今の問題はそこじゃない。
いつもならノックをするだけで「うるさい!」だのなんだのとつっかかってくるのに今日は何度ノックをしても返事がない。
「お〜い。寝てるのか〜?」
・・・・・。やはり返事はない。だが俺は負けず嫌いだ。こうなったら何か反応があるまでノックし続けてやる!
コンコンコンコンコンコンコンコンコ・・・「うるさいよバカっ!・・・放っといてよ!」
「人が心配してるのに放っといてはないだろ?お前帰ってから何かおかしいぞ?」
「誰も心配してなんて頼んでない!どっか行ってよ!」
『どっか』とは妹の部屋のドアの前以外なら何処でもいい・と言う事か?なら・・・
俺は目の前のドアを掴み、妹の部屋へ入る。
久しぶりに入る妹の部屋。思わず立ち尽くしてしまった。
そこは俺の知っている妹の部屋ではなく、立派な女の子の部屋だった。
そして当の妹はベットの上で布団を被り蹲っていた。
「なんで入って来んのよ!?どっか行ってって言ったでしょ!」
「どこか行けって言われたから部屋の前から部屋の中に移動したんだが・・・ダメなのか?」
「ダメに決まってんでしょ!早くどっか行ってよ!」
「だが断る。お前が布団から出てきて何があったのか話すなら考えよう。」
「・・・何もないよ!出てって!もう放っといてよ・・・」
- 738 :すばる ◆9l4B6y7T.Q :2005/10/16(日) 15:36:43 ID:EdtwdGwB
- 俺は黙って妹のベットの横へ移動する。そしてもう一度
「お前が 布 団 か ら 出 て き て 何 が あ っ た か 話 す なら考えよう」
言い終わるか終わらないかのうちに妹がバッと起き上がり妹の右手が俺の頬に飛んでくる。
つまり、ビンタされた。いつも叩かれてるせいで手加減無しだとわかった。
妹はすぐに顔を反らしたがビンタの反動で妹の目から何かが飛んだのもわかった。
「・・・いい加減にしてよ!そんなに私が嫌い!?こんなからかいに怒ってる私を見てそんなに楽しい!?」
「とりあえず嫌いなやつの心配をするやつは居ないと思うが?まぁ少しからかってたのは否定はしないけど。」
「・・・うるさい!都合のいいときだけ兄貴面しないでよ!」
「俺はいつも通りだが。俺は今のお前にとって都合がいいのか?」
「うるさい!あっち行って!私に構わないで!」
「都合がいいと思うならお前も都合よく妹面すればいいだろ?俺はお前の兄貴だからな。強制はしないけどね。とりあえず夕飯作っといたから食べろよ。じゃ、どっか行くよ。」
なんでこいつは素直になれないんだろうか。強がって、自分を隠してる。
泣きたい時くらい素直に泣けばいいのに。
とにかくこれ以上居ても妹の機嫌を逆撫でするだけだと思って妹に背を向けた。
その時、急に背中の重力が増した。
「・・・この部屋の空気が重いせいか随分と体が重いな。背中に何か乗ってるのか?」
「何も乗ってない。運動不足だ。バカ・・・」
「運動不足とバカは関係ないと思わないか?」
「関係ある。運動してれば重いなんて思わない。それと・・・こっち向くな。こっち見るな。」
「それは困った。もう向いてる。だが幸いまだ見てはない。」
そう言って妹を抱き締める。
布団から体を乗り出して抱きつく妹とぼーっ天井を見つめながら妹を抱き締める兄。
- 739 :すばる ◆9l4B6y7T.Q :2005/10/16(日) 16:03:47 ID:EdtwdGwB
- 「端からみたら本当に『バカ』だな・・・」
「兄貴がね。」
「その『バカ』の妹もきっとバカだな。きっと強がりで無器用で、悲しい時でも兄貴に頼れないようなバカだ。」
「そうかもね・・・」
「お前の事だ。」
妹につねられる。やっぱり今のは失敗だったかも。
でも今度は手加減されてるのが分かる、と言うより痛くない。
「背中が痛い気がする。これも運動不足のせいだと思う?」
「当たり前。帰宅部なんかやってるからだよ。少しは運動しろ。」
「どっかのバカが素直になるくらい無理だな。」
「じゃあ出来る。」
「例えば?」
「・・・長距離走・・・気分がすっきりする。」
「つまり一人じゃ寂しいから一緒に走って欲しいって事か?」
「っ!!///」
途端に突き放され妹の顔が真っ赤になる。
真っ赤になった妹の顔にはさっき飛んだ『何か』がなくなっていた。
それを見た俺はにやにやしてしまう。
妹が赤面している事よりも何よりも、妹が兄を頼って、そこに安らぎを感じてくれた事が嬉しかった。
だがバカの妹がバカなように、素直じゃない女の兄も素直じゃない。
- 740 :すばる ◆9l4B6y7T.Q :2005/10/16(日) 16:20:37 ID:EdtwdGwB
- 「図星か?そうなんだな?」
「違うっ!兄貴が運動不足で太ったら学校で私が恥をかくからっ!!」
「はいはい。いやぁ妹に頼られる兄貴はつらいなぁ!」
「違うって言ってんでしょ!このバカ!!早くどっか行け!!」
バシンッ
本日2度目。また叩かれた。しかも手加減無しに。
ただ今度は1度目と違い嫌な気分はしない。痛いが。
「はいはいどっか行きますよ。夕飯、忘れるなよ。」
そう言って今度こそ部屋を出る為ドアへと歩く。
今は重力が弱いからか空気がいいからか体が軽い気がする。
「・・・ありがとね。」
「・・・なんか言ったかバカの妹のおバカさん。」
「どっか行くならちょうどいい走って行け。ミスター運動不足。」
「そうだな・・・多分30分後くらいには公園辺りまで走ってるだろうな。じゃあね、寂しがり屋のお姫様。」
「な・・・っ!!////」
言いながら走って部屋を出てドアを閉める。
やはり今は体が軽い。
少し運動した方がいいかも。と少し本気で思った。
長距離走、妹と同じ部活もいいかもとも思った。本当に少しだけ。
ドアを閉め終わるか終わらないかで妹の部屋から「今すぐ地獄まで走ってけバカッ!」と言う大声と枕が飛んで来た気がするが気のせいだろう。きっと。
- 741 :すばる ◆9l4B6y7T.Q :2005/10/16(日) 16:24:47 ID:EdtwdGwB
- あれ?
終わってみたらこれはツンデレかどうかすら危うくなってるような・・・
久々に書いてみたら時間掛るし文章書けないし妹も兄も名前ないし・・・ダメぽ(・ω・`)
駄文で申し訳ないです・・・と言う埋めでした まる
- 742 :712 ◆isG/JvRidQ :2005/10/17(月) 21:08:28 ID:ccxLyglz
- さて、杏ちゃんは少しお休み。遊星的ツンデレ妹のはじまりはじまり〜。
何か冷たいケンカになってしまった……。
───────────────────────
ピーピーピー……
電子レンジが電子音を発する。
そういえば、レンジで暖める事を「チンする」というが……
『チン』と音がなるレンジは最近あまり見ない。
「最高にどうでもいいな、我ながら……」
レンジの中から夕飯のおかずを取り出し、テーブルの上へ運ぶ。
両親が急な用事で出かけてしまって、今日は俺一人。
気楽といえば気楽であるが、静か過ぎるのも少し寂しい。
少々行儀は悪いが、テレビでも見ようかと、リモコンに手を伸ばしたその時……。
コト……。
俺の前に夕飯の生姜焼きの載った皿が置かれる。
「え……?」
突然のことに驚きながら、皿の少し上へ視線を向けると……
「何よ?」
何が気に食わないのか分からないが、ムッっとしている妹、彩の顔が。
「別に。彩が来たのに気付かなかったから、ちょっと驚いただけ」
「お兄ちゃんが、ボーっとしてるからでしょ?」
生意気というか……何でこんなにケンカ売るような事を言うのだろう。
「……」
まぁ、こういうのは無視するに限る。
……というか、腹減って、怒る気になれないだけだが。
俺は、黙って夕飯を食べ始めた。
……空気が重い……。
そうだ、テレビだ。
俺がテレビをつけると、ちょうどバラエティ番組が。
一見何をやっているかはさっぱりだが、今はこのバカらしさが有り難いよ。
てなことを考えながら、しばしテレビを眺めていると……。
- 743 :712 ◆isG/JvRidQ :2005/10/17(月) 21:10:17 ID:ccxLyglz
- プツン……。
何とも無残な音がして、また静寂が戻ってくる。
俺が正面に目を向けると……。
「うるさい」
サラダを食べながら、彩がピシっと言う。
もう一度テレビをつけようと思ったが、リモコンはすでに彩の手の中。
「俺は少し賑やかなほうが好きなんだけど?」
「あっそ」
関係ない、とでも言いたげな彩の顔。
うるさいと思うなら思うで、もう少し言い方ってモンがあるだろうに……。
だが、この挑発に乗る俺ではない。
俺は黙って席を立った。
「どこ行くの?」
「俺、和室でテレビ見るわ」
「え……」
俺がそういうと、何故か、俯く彩。
「どうかしたか……?」
俺が尋ねると、右方が急に騒がしくなる。
どうやら、テレビの電源が入ったようだ。
「え……?」
「わ、私見たいテレビあったの忘れてたよ。お兄ちゃんも一緒に見ても良いよ?」
「あ、ああ……」
何か拍子抜け……。
- 744 :712 ◆isG/JvRidQ :2005/10/17(月) 21:11:22 ID:ccxLyglz
- どうすればいいか分からず、とりあえず黙って座る俺。
「……この番組でいいのか?」
「う、うん!!」
「そうかい……」
まさか彩がこういう番組が好きだったとは……。
やっぱ、人間って変わるもんだなぁ……。
まぁいいや……あんまり相手にしたくないし、とにかく早く飯食って出てこう。
俺が食事に集中しようと、下を向くと……
「ね、ねぇ、お兄ちゃん」
「何だよ?」
「コレ、食べる?」
生姜焼きの皿を突き出して、こちらを睨みつけてる彩。
「何で?」
「別に。もうお腹一杯だし」
「あ、そう……」
「いらないの?生姜焼き、好きでしょ?」
どうしよう……。
このまま貰うのも癪だが……確かに生姜焼きは好物だ。
「じゃ……もらうよ」
プライドよりも食欲の勝ち。
彩の前に置かれた皿に手を伸ばす。
- 745 :712 ◆isG/JvRidQ :2005/10/17(月) 21:12:57 ID:ccxLyglz
- 「何だよ、全然食べてないみたいだけど……いいのか?」
「食欲無いから」
「大丈夫か?」
「だ、大丈夫よ」
とは言ったものの……。
俺は立ち上がり、彩の近くへ。
「な、何するのよ!!」
「大人しくしろ。一応だ」
そう言って、彩の額に手を当てる。
「別に熱はないみたいだけど」
「……そう」
何だ、急に大人しくなって……。
「いや……何か熱くなってきたような……」
「え……?」
「顔も赤い。風邪でも引いたか?」
「な、なんでもないわよ、バカっ!!」
俺の手を振り払い部屋を出て行く彩。
「わっかんねぇなぁ……」
一人残る俺。テーブルの上には二人分の生姜焼き。
テレビでは若手お笑い芸人へのドッキリが……オチを迎えたようだ。
───────────────────────
……ツンデレって難しいなぁ、おい。
もうちょいデレ分が欲しいかなーって感じだけど、コレがボクの限界みたいですよ。
お目汚し申し訳ありませんでした。
- 746 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/10/18(火) 01:52:24 ID:K7iBOljF
- 贅沢言うとすばるさんの方はツン分が少ない気がする。デレ分は確かに熱いけど。
そして遊星さん本人はデレ分が足りないとのたまっているが、俺にしてみれば全くそんなことはない
しかしお二方のツンデレを連続で拝見するという珍しい事態に遭遇したから感じたのだが遊星さんが
ツンな部分を、すばるさんがデレの部分を書くという風にしてみればと思った。まあ、ツンとデレは
完全に独立している訳ではないので不可能だろうが…
それにしても、いつか職人さん達の合作(リレーSSみたいな感じ)を見てみたいと思った。
それはまさに夢のコラボレーション!! 無理ですか…?
- 747 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/10/19(水) 18:04:53 ID:hNRJiNA3
- とりあえず埋める
- 748 :712 ◆isG/JvRidQ :2005/10/19(水) 22:10:16 ID:IbZS0PQq
- 次スレ立ったし、SS貼るのも微妙だし、
せっかくだから、各々のお気に入りSSでも語るってのはどうですか、お客さん?
- 749 :712 ◆isG/JvRidQ :2005/10/21(金) 22:01:46 ID:z+xtPEDv
- 俺が、家に着いたのは六時半。
もう辺りは、暗くなっていた。
「ただいま」
俺が玄関のドアを開けると、母さんが奥からパタパタとやってきた。
「啓太郎、おかえり〜」
丁度今頃は夕飯の支度で忙しいはずの母さんが、わざわざ出てくるなんて……。
少し違和感を感じた俺は、一応聞いてみることにする。
「何かあったの?」
「あぁ、別に大したことじゃないんだけどー。杏ちゃんがね、ついさっき帰ってきたんだけど、元気ないのよ」
「いつもでしょ?」
「そう?ちょっと大人しいけど、そこまでじゃないと思うけど」
母さんの前だと元気ですと?
ってことは、別に人見知りしてるワケじゃないんだね……。
つまり、嫌われてるのか……俺だけ……?
いやいや、俺と母さんの感じ方の違いだと思いたいな。
「……まぁいいや。元気ないって何が?」
「おやつも食べないし、部屋から出てこないの」
「ふーん……」
「何か心当たりない?」
「……分かんない」
杏には、何しても問題になりそうな感じだけど……。
「そう……。何か大事じゃないといいけど……」
「だね。何かまたおかしな事あったら教えて」
「そうね。行く?」
「どこへ?」
「杏ちゃんのトコ」
「ううん。杏ちゃん、俺には何も話してくれないから、やめとくよ」
「ふぅん」
そう言う母さんだが……微妙に笑顔。
- 750 :712 ◆isG/JvRidQ :2005/10/21(金) 22:02:39 ID:z+xtPEDv
- 「何で笑ってんの?」
「いやー、私、好きよ、そういうの」
「どういうの?」
「私が言うより、自分で気付いた方が何倍も嬉しいわよ?」
「あっそ」
気にはなるが……ここまで言われると、絶対に教えてくれる気はないだろう。
母さんの脇を通り抜け、俺は自分の部屋へと向かう。
「あ、そうそう。もうすぐご飯だから、来るときに、杏ちゃん呼んできてね」
「ん、分かった」
───────────────────────
結局、夕飯のときも話をすることはなく、母さんと杏、ふたりで静かに会話をしているのみだった。
一時は進展したかと思われた俺と杏との仲だが……
一気に、出会ったとき、いや、もしくはそれ以上に後退していたようだ。
やっぱり、杏の考えてることは、よく分からない。
コレは、良い気分ではないが……そのうち突然元に戻るだろうと、若干楽観的になっていた。
その日は、何もなく、夕食後ダラダラして、風呂に入って寝たわけだが……。
「ん……」
時刻は二時。突然目が覚めた。
「ストレスってヤツかな」
そのまま目を閉じる。が、ちっとも眠くない。
とりあえず気分を変えようと思い、水でも飲もうと部屋を後にした。
階段を目指し、廊下を静かに歩いていると、一つの部屋の前で奇妙な音を耳にする。
「ここって……」
俺の部屋の隣の少し小さな部屋。杏の部屋だ。
断続的に聞こえてくる奇妙な音。
考えなくても分かる、これは杏の声……。
「杏ちゃん……?」
ゆっくり杏の部屋のドアを押し、真っ暗の部屋の中を手探りで進む。
その間も杏ちゃんの呼吸は、荒く続いている。
「杏ちゃん……?」
- 751 :712 ◆isG/JvRidQ :2005/10/21(金) 22:03:24 ID:z+xtPEDv
- 暗がりの中、もう一度呼びかける。
「けいたろ……さん……」
荒い呼吸の中に、杏の俺を呼ぶ声が確かに聞こえた。
「電気、つけるね」
そういいながら、電気のスイッチを探し、つける。
蛍光灯が何度か瞬いて、杏の顔が次第に見えてくる。
……苦しそうな杏の顔。
「だ、大丈夫なのか!?」
やっと、事の重大さを認識した。
「だ、だいじょうぶ……だよ……?だから……」
苦しそうな顔を無理矢理笑わせて、俺に向ける杏。
「何言ってんだよ、その顔で、大丈夫なワケないだろ!!」
その杏の顔が、あまりに健気で、可哀想で、思わず声を荒げてしまう。
杏は、布団を鼻の辺りまで被りながら、脅えた目を見せる。
「あ……ゴメン」
謝りながら、杏の額に手を置く。
熱い。かなり。
「すごい熱だ」
「私は、だいじょうぶだから……」
「いーや、大丈夫じゃないね。待ってて。色々持ってくるから」
「いいの……メイワク……かけちゃダメだって……」
「いいから。こういうときだけ良く喋るな、お前」
あ……。
何か、すげぇ馴れ馴れしいっつーか、すげぇ砕けた言葉を使ってしまった。
予想通り、脅えた目リターンズ。
「あ……ゴメン。でも、ホントに迷惑なんかじゃないから」
杏の髪を優しく撫で、俺は部屋を出て行く。
「……ありがと」
杏がそう呟いて、微笑んだのを……残念ながら、俺は見ていなかった。
───────────────────────
- 752 :712 ◆isG/JvRidQ :2005/10/21(金) 22:05:03 ID:z+xtPEDv
- 無視されちゃったんで、中途半端になるの覚悟で貼っちゃいました。
まぁ、次スレに続く、ってことで。
このスレでは世話になりました。また次スレでもよろしくお願いします、っと
- 753 :すばる ◆9l4B6y7T.Q :2005/10/22(土) 20:09:32 ID:0O9cwvdc
- 来るのが遅かった orz
>>遊星さん
無視した訳じゃないんです orz
なんかキャラが初々しくていいですな(´∀`)GJです
俺もお世話になりました〜
神出鬼没の幽霊コテですが次スレでもよろしくお願いしますね、っと
- 754 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/10/28(金) 22:36:03 ID:srnz0BmZ
- 浮上
- 755 : ◆zijNnv0Y/k :2005/10/30(日) 14:44:28 ID:6fPXjCe3
- sage
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