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[第五弾]妹に言われたいセリフ

601 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2005/07/31(日) 21:05:32 ID:U1scoXLp
「あ、あのね……羽音ちゃん……」
「はい!!」
「補習……午前中だけなんだけど……」
「えっ!!」
固まる羽音ちゃん。
そして、
「あ、えっと……す、すいませんでした!!」
俺から弁当の包みを奪い取り、走り去ってしまった。
「ちょ!?は、羽音ちゃん!?」
急いで追いかける。
しかし、気付いたときには羽音ちゃんの背中は遥か彼方……。
羽音ちゃん、早ぇ……。
しかし、さすがに俺も男だ。
プライドをかけて、全力で走る。
カーブを最小限で駆け抜け、階段を飛び降り、
やっとのことで、羽音ちゃんが大分近づいてきた。
周りの生徒が迷惑そうに見ているが、そんなことを気にしている余裕はない。
ラストスパート!!
最後の力を振り絞り、何とか羽音ちゃんに追いついた。
「羽音ちゃんっ!!」
羽音ちゃんの肩に手をかける。
「お、お兄ちゃん……?」
羽音ちゃんが急に足を止めて振り返った。


602 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2005/07/31(日) 21:06:13 ID:U1scoXLp
「どうして逃げるの?」
「だ、だって……失敗しちゃって……」
「失敗?何を?」
「えと……だから、お弁当いらないのに……」
俯く羽音ちゃん。
優しくその名を呼んだ。
「羽音ちゃん」
「は、はい!!」
背筋をピンと伸ばし、返事をする羽音ちゃん。
「俺、家遠くて、今から帰ると一時半くらいになるからさ。弁当持って来ようか迷ったんだよね」
「……」
「で、結局面倒で作ってこなかったんだけど……何かお腹空いちゃったなー」
横目で羽音ちゃんを見る。
「お、お兄ちゃん……」
「何かな、羽音ちゃん」
「こ、コレ……食べて……ください……」
羽音ちゃんは、ゆっくりと遠慮がちにさっきの包みを差し出す。
「お、何コレ?」
「え、えと……お弁当です……」
「ありがとう。嬉しいよ」
俺は左手でお弁当を受け取り、右手で羽音ちゃんの頭にポンと手を置く。
「は、はいっ!!ありがとうございますっ!!」
「羽音ちゃん、お昼は?」
「えっと……私も、お弁当を……あ、あれっ!?」
「どうしたの?」
「お弁当……忘れちゃいました……。帰ります……」
肩を落とし、振り返る羽音ちゃん。
俺はそんな羽音ちゃんの肩を掴んで
「俺も行くよ」
「え……?」

603 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2005/07/31(日) 21:06:43 ID:U1scoXLp
「俺、自転車あるから。送ってくよ」
「え、いやっ!!いいですよ!!」
羽音ちゃんは手をパタパタ振って断る。
「そう?良かったら、白田公園で一緒にお弁当でもと思ったんだけど……せっかく良い天気だしね」
「っ!?」
「どうしたの?」
「その……い、行きたい……公園」
「あ、行きたい?」
「はい……」
小さい声で呟く羽根ちゃん。
そんな羽音ちゃんに、俺は……
「声が小さくてよく聞こえないぞー?」
「え……えっと……行きたい……です」
「え?」
「公園、行きたいです!!お兄ちゃんと!!」
「はい、よくできました。行こう」
「はいっ……!」
可愛く返事をして、俺の横に並ぶ羽音ちゃん。
「お兄ちゃん……」
「ん?」
「明日も……お弁当作っても……いい?」
「いいよ。っていうか、お願いします、だよな。俺は作ってもらうんだから」
「ううん。お勉強だから」
「勉強?」
「うん。お兄ちゃんのね……」

604 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2005/07/31(日) 21:07:22 ID:U1scoXLp
「俺の……?」
「えと……お嫁さんになるときの……ね?」
「羽音……ちゃん……?」
頬を赤く染めて、俯く羽音ちゃん。
何だ、そういうことか。
「羽音ちゃん」
「はぃ……」
「待ってるよ」
「お兄ちゃん……!!」
「行こうか?」
「うん」

夏はまだ始まったばかり。
あと何日、羽音ちゃんのお弁当を食べられるのかなー。
───────────────────────
俺の夏はまだだろうか……。
後テストが二つ、レポートが一つ……はぁ……。

新キャラ。また敬語系。でも可愛いよ、羽音……。
兄ちゃん、一気火勢でお気に入りだよ……。

605 :すばる ◆9l4B6y7T.Q :2005/07/31(日) 21:50:22 ID:ryhbClDe
これは俺も古参として久々にちゃんとした何か書くしか・・・

>>604 遊星さん
GJです!
夏ですねー(*´д`)ハァハァ

606 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/08/01(月) 11:30:47 ID:nj8ub4/G
>>600-604
またまた下らん妄想乙。
つまらねえからやめちまえ!!

607 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/08/01(月) 12:45:49 ID:r1cuR4Lr
まあ確かにつまらんわな

608 :二酸化マシンガンBB弾仕様 :2005/08/01(月) 12:51:33 ID:KEBeLpXu
続き
四限目
「はぁ〜」
「なんだ〜またシスコン全開か!」
「ちげ〜よ暇でさ〜現社」
「なんだ〜美咲ちゃんのことでため息ついたかと思ったよ」
「ふっ!もう平気さ!あいつにも友ができたからな!」
「へぇ〜よかったじゃん」
「へ?それだけ?」
「だって俺は心配してなかったし」
「お、おれだってな〜!」
「すご〜く心配してたよな」
「くっ!」
「まぁ、この調子で彼氏もできりゃいいな」
「彼氏…あいつに…」
(あいつ自分の意思あんまださないからあんなことやこんなこと…)
「ダメだ!!!」
ガタッ
「なにがだめたんだ?如月?」
「いや!え〜と自分の頭が…ははは」
「わかってるならちゃんとノートとれ!馬鹿者」
「は、はい」
クスクス
「くそ!直お前が変なこと言うから!」
カリカリ
(このやろ〜我関せずでノートとってやがる!)

609 :二酸化マシンガンBB弾仕様 :2005/08/01(月) 13:09:04 ID:KEBeLpXu
昼休み
ここは私立なので給食がない
「将!お前どうする?」
「美咲の様子見てきてからパン買ってくうよ」
「俺も行くかな」

「あ、お兄ちゃんどうしたの?」
「いや、昼どうすんのかな〜て思ってな」
「こいつさ〜美咲ちゃんが心配で心配で仕方ないらしいよ」
「ち、ちげーよ!」
「美咲!この人噂のお兄ちゃん?」
「う、うん」
「カッコイイじゃん!私は葉っていいま〜す先輩!」
「よ、よろしく」
「将〜モテモテやね〜」
「ち、ちげ〜よ!」
「私らこれから昼なんですけど先輩方一緒にどうです?」
「行くよな!将」
「あぁ」

こうして四人で昼を過ごした


お久しぶりです
過去はあと一、二度くらいかと…
クソ作品を読んでいただけると光栄です

610 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/08/02(火) 15:28:33 ID:A28tHoUy
>>606-607
下らんと思うなら来るな厨房が

611 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/08/02(火) 23:22:20 ID:F6JiBTfn
>>610
相手しなくていいよ。時期が時期だし。

612 :すの字 ◆9l4B6y7T.Q :2005/08/03(水) 12:57:24 ID:qsNSUMhY
こんな時こそ⊂二二二( ^ω^)二⊃ブーンして気分転換しようぜ
二酸化さんGJです!

⊂二二二( ^ω^)二⊃ブーン

613 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/08/03(水) 21:09:30 ID:SPYZt4OY
ギャルゲしかしてないのかココの職人
文章力に難あり杉。本読もうな

614 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/08/03(水) 22:23:12 ID:Tyb0o9H9
>>613
SPY・Z

615 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/08/04(木) 01:21:24 ID:HDpZKf0g
しばらく来ない内に神々が再降臨してるな。
みなさん狂おしいほどにGJ!!。
久々に萌え&燃え(弱火)たよ。ところで

>>遊星さん
「羽音」って何て読めばいいの?

616 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/08/04(木) 02:01:39 ID:lpQqd+9N
はね、ジャマイカ?

617 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2005/08/04(木) 06:10:15 ID:X01QGJc/
>>615
「はね」のつもり。
羽音かわいいよ、羽音……。

618 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2005/08/04(木) 22:24:20 ID:X01QGJc/
夏休みの午後。というか、もう夕方。
リビングで、涼しくなってきた風に当たりながらのんびりと過ごしていた。
風鈴の音が心地よい。
「今日の晩飯何かなー」
力の抜けきった声でそう呟いた時、夕飯の支度に来たと思われる妹の未来がゆっくりドアを開け、入ってくる。
そして、そのままキッチンに向かうと思われたが……倒れるようにソファーに座ると、
「はぁ……」
大きなため息をついた。
「どうした、未来?ため息なんてついて?」
「ちょっと……悩み事です」
「悩み事……?未来にも悩みなんてあるんだ?」
「そりゃ、私だって、悩みぐらいありますよ……」
「まぁ、分かってるけど。未来ちゃんに悩み事って、なんつーかイメージに合わない」
「イメージ……?」
「未来ちゃんってさ、しっかりしてるから、何でもスパッと切り抜けられそうなイメージがあるからね」
「しっかりしてても……無理なものは無理だと思います……」
「まぁね。相談なら乗るよ?」
「いえ、遠慮しときます。聞いても嫌な気分になるだけですから……」
そこまで言って、一層顔を曇らせる未来ちゃん。
「そうかい……」
さっきまで枕代わりにしていたクッションを掴む。
そして……
「てぃ」
未来の顔に投げつけた。
ヒット。
ボフッと音がして、クッションが落ちる。
「いたっ……な、何するんですか、兄さんっ!?」
鳩が豆鉄砲を食らったような顔をして、未来が鼻を押さえた。
「出かけるぞ。ソレ、持って来い」
「えっ!?ど、どこへ!?」

619 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2005/08/04(木) 22:24:50 ID:X01QGJc/
「いいトコ」
「あの……兄さん。私、晩御飯を作らなくちゃ……」
「夕飯は……外だな」
「えっ……ちょっと!?兄さんっ!」
「いいから。行くぞ」
困惑する未来の腕を掴み、そのまま外へ連れ出す。
「に、兄さん!?コレ、何に使うんです!?」
「クッション?自転車に乗るとき、尻に敷く」
そう言いながら、ガレージから自転車を引っ張り出す。
「なるほど……って、自転車ですか!?」
「自転車でなきゃ間に合わないからな」
自転車に跨る。
「間に合う?何に?」
「秘密だ。さ、後ろに乗れ」
「えぇ……あぁ、はい」
恐る恐る後ろに乗る未来。そして、しっかり俺の腰を抱く。
「よし、行くぞ」
両足に目一杯力を入れて自転車を漕ぐ。
空はまだ明るい。
まだ間に合いそうだ。
───────────────────────
家から出て左に曲がり、緩やかな坂道を上る。
途中コンビニに寄って、夕飯とあるものを調達した。
未来は何度も降りることを提案したが、俺はそれを断り、
結局そのままで、坂の一番上まで、もう少しというところまできていた。
「はぁ……はぁ……」
「もう少しですよ、兄さん」
「あぁ……」
俺は最後の力を振り絞って、全力でペダルを踏む。
坂がだんだん平らな道になり、視界が徐々に開けていく。

620 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2005/08/04(木) 22:25:51 ID:X01QGJc/
目に飛び込んできたのは、オレンジ色の世界だった。
俺は坂の一番上で自転車を止め、未来に降りるよう促す。
「わぁ……」
未来は後ろで、ため息のような声を漏らす。
オレンジ色に染まる町並み。
夕日を受けて輝く海。
そして大きな夕日がこの場所から一度に見えていた。
「キレイだろ?」
「はいっ!!」
オレンジ色の光の受けて、一段と可愛く見える未来の顔……。
そんな未来を見ながら、さっきのコンビニで買ったコーラを一口。
未来の横顔に見惚れて、つい零しそうになる。
「未来……」
「はい……?」
「いや……まだ早いな」
「?」
「行こう。自転車乗って」
「はい」
何も考えずに自転車に乗ってしまった未来ちゃん。
「よし、ちょっと怖いけど、我慢しろよ?」
「え……!?に、兄さんっ!?」
未来が驚きの声を上げたが時すでに遅し。
俺は坂道を下り始めていた。
とはいえ、ブレーキをかけたままなのでそんなにスピードは出ない。
夕焼けの町へと、潮風を受けながら、ゆっくり下っていく。
「飲む?」
途中、コーラのペットボトルを掲げて、未来に言う。
「に、兄さん!!前向いてください!!」
「大丈夫だって。で、いる?いらない?」

621 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2005/08/04(木) 22:26:52 ID:X01QGJc/
「あ、じゃあ……もらいますね」
俺の手からペットボトルを取る。
プシュッ
蓋が開き、炭酸の抜ける小気味よい音。
そして、コクコクという液体の流れる音が聞こえた。
「ぷはぁ……」
「美味い?」
「はい。たまにはいいですね。こういうのも」
「うん。美味いよね、こういう時に飲むとさ」
「はい……。えへへ……」
「何?」
「兄さんと……同じ気持ち」
未来が俺の腰を強く抱く。
「ちょっと……嬉しいです」
いつもより、幼いような印象を受ける未来の声。
……未来は時々、こういう大胆なことをするから、ちょっと驚く。
まぁ、可愛いんだけどさ……。
「キレイですよね……」
そんな俺の心境を知ってか知らずか、未来がいつものように呟く。
「だな」
「ありがとうございます。兄さん」
「おいおい、礼を言うのはまだ早いぞ?」
「そうですか?じゃ、これからもよろしくお願いしますね?」
「ああ、まかせとけ」
少しブレーキを強く握る。
夕暮れの下り坂を、妹を自転車の後ろに乗せて、ゆっくり海まで下っていく。
───────────────────────

622 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2005/08/04(木) 22:27:23 ID:X01QGJc/
夜の海。
コンビニで買った夕飯を食べ、二人、砂浜で波の音に包まれている。
「誰もいないね」
「そうですね……」
何だか会話も途切れがちになる。
まぁ、それならそれでもいいんだけど……。
「はぁ……」
未来がため息をつく。
やっぱり、何もしないでジッとしていると悩みを思い出すのかな。
「未来」
「はい」
「花火しようぜ」
「花火?」
「さっき買ったから」
コンビニのビニール袋の中から花火とライターを取り出し、未来に投げる。
「しかし、あんまり花火ってないんだな、こんなもんしかなかった」
「こんなもんって……二人なら多すぎるくらいですよ?」
「そうか?まぁ、多いに越したことは無いけどな。よし、まずはこのデカいのだ」
とりあえず、数少ない吹き上げ花火を地面に置き、火をつける。
ジジジッ……
火花が導火線を伝う。
この瞬間が、結構好きだったりする。
シュワワワワ……
一瞬の間のあと、オレンジ色の炎が舞い上がった。
オレンジから赤や緑に色を変える炎を二人静かに見ている。
そして、徐々に炎が小さくなって、最終的に煙を出して消える。
「キレイだったな、これ」
「そうですね」
「さぁさぁ、どんどんやろう」
「あ、はい」
二人だけの花火。

623 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2005/08/04(木) 22:27:54 ID:X01QGJc/
花火を振り回して未来に怒られたり、
なかなか火がつかないと思っていたら、突然ついてビックリしたり、
花火が何色に変わるか賭けたり、
どっちの花火が長く持つか競ったり……
文字にしてみると些細なことかもしれないが、ずっと未来は楽しそうに笑っていた。
それを見て、俺も嬉しかった。
「やっぱ、最後は線香花火だな。はい、未来ちゃん」
「あ、ありがとうございます」
二人しゃがみこんで、ライターの炎を二本の線香花火にゆっくり近づける。
パチ……パチパチ……
線香花火の作り出す小さな炎。
次第に炎は小さくなり、先端の珠が地面に落ちる。
この穏やかな感じが、他の花火とは違う線香花火の良いところだろう。
「このまったりした感じが、花火の締め、って感じだよな」
「ですね」
「さてと。ゴミをまとめて……」
「帰りますか?」
「ん?どっちでもいいけど……帰りたい?」
「いえ、もう少し、ここにいたいです」
「そう。じゃ、もう少しゆっくりしてくか」
「はい」
とりあえず、花火のゴミを手早く一つにまとめ、海に向かって座っている未来の隣に腰を下ろす。
海を見つめたまま、何も言わない未来。
俺も何も言わず、天を見上げる。
「兄さん……」
しばらくの沈黙の後、未来が海を見つめたままポツリと呟いた。
「どうした?」
「兄さんは……」
「……?」
「兄さんは……私の側にいてくれますか……?」
未来は悲しそうな目で俺を見て、言った。

624 :自治厨よりスルーを込めて ◆isG/JvRidQ :2005/08/04(木) 22:28:48 ID:X01QGJc/
「分からん……」
「そう……ですか……」
「だけど……努力はするよ」
「兄さん……」
「ま、何も出来ないけどね」
「ふふっ。いいですよ、それでも」
ちょっと微笑んで、未来が答える。
「じゃあ、私も出来るだけ兄さんの側にいられるように、努力しますね?」
「おぅ」
未来の頭にポンと手を置く。
「帰るか?」
「はい」
未来は嬉しそうに俺の手を掴み、立ち上がる。
何かよく分からんが……手を繋いでいる。
「兄さん」
「ん?」
「ふふっ。兄さん、いるかなーと思って」
「……ワケ分かんねぇ」

マジメで初心で……だけど時々妙に積極的で……
まだ、未来のことは分からないことばかり。
だけど、だからこそ……未来と一緒にいなきゃ。
多分、未来も同じ気持ちなんじゃないかな。
───────────────────────
とうとう夏休みだぁぁぁぁぁぁ!!夏っぽい話書きまくってやる!!

えっと、正直に言う。とある曲をイメージした、つーかパクった。
結構有名なフレーズをほぼそのまま使ってるから、分かる人は多いでしょう。
アレ聞くと、夏って感じがするんだよね、俺は。

どうでもいいが俺IDがGJ。

625 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/08/05(金) 12:20:12 ID:EAPl+uJz
>>618-624
遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ さん。
今日もくだらない妄想乙かれ様です。
いい加減飽きましたよ。
もっと面白いのを書いてください。

626 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/08/05(金) 17:30:15 ID:DwhB6+R8
>>625
m9(・ω・)プ…プギャ…なんでもない

627 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/08/05(金) 18:55:32 ID:YjJrDYp+
>>遊星氏GJ!!
車輪の唄??
違うかな…

628 :すばr ◆9l4B6y7T.Q :2005/08/08(月) 12:50:41 ID:XVmffpAB
こんな事が現実にあるなんて・・・
(・ω・`)っhttp://www.geocities.jp/siscom71/index.html

629 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/08/11(木) 13:46:18 ID:76UXTf5U
人こないなぁ…
暇だからボウリングでもするか。
ぷ。

630 :終末 ◆ZkGZ7DovZM :2005/08/11(木) 19:37:26 ID:38qE2H9r
いつの間にかネ申たちが降臨しとる〜!!

荒しまで

631 :終末 ◆ZkGZ7DovZM :2005/08/14(日) 23:19:32 ID:izZmFZRR
待ちまつ

(・ω・)つ旦~

632 :終末 ◆ZkGZ7DovZM :2005/08/16(火) 06:31:04 ID:C09nKrjK
ω・`)ノシ



633 :終末 ◆ZkGZ7DovZM :2005/08/19(金) 01:39:36 ID:Kcfuy5tI
えっ、ホントに誰も来ないっ!?
投下お願いしまさぁっ

スレ汚しスマソOTL

634 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/08/19(金) 12:45:03 ID:haUMFEGd
すごいことになっているなぁ。

635 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2005/08/19(金) 22:30:30 ID:1Nvq5qMq
夏になると寂れるのは、ここの特徴みたいなモンだ。
どんな状況でも、俺だけは沸いて出るから気を抜くな。早速、始めようか。

「はぁ……」
胸を押さえて、ため息。

─今日こそ、言うんだ。お兄ちゃんに。
─チャンスは……もう、今日しかないんだから……
─勇気を出さなきゃ……

あと10秒……9……8…………0。
待ち望んでいた授業終了のチャイムが鳴りました。
時計とのにらめっこは、私の勝ちみたいです。
みんなが立ち上がり、礼をする。そして、騒がしくなる。
そんなあの人の教室を私は廊下から、こっそりと見ています。
あの人は……いました。
日直なのでしょうか……黒板を消しています。
お疲れ様です。と心の中で呼びかけます。
あの人は、思ってたよりも、几帳面みたいで……。
何度も黒板の前を往復しています。
それが意外でもあり、微笑ましくもあり……じれったくもあります。
ふと視線を落とす。
私とあの人のお弁当。
今日は一生懸命頑張ったんですよ?
最後……ですから。
そう思うと、少し悲しくなってきました……いけませんね、こんな弱気じゃ。
だって、今日は……


636 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2005/08/19(金) 22:31:01 ID:1Nvq5qMq
「ねぇ、そこのキミ」
そんなことを言う男の人の声が聞こえます。
下を向いているので分かりませんが、コレが、ナンパというものでしょうか。
頑張ってくださいね。
「ねぇ、キミだってば」
またそんな声がします。
あらら……ナンパ、失敗でしょうか……?
……?
何でしょう。
右の肩の上に何か……?
顔を上げて、右の肩を見ると……手が……。
その手の先には……知らない男の人の肩……。
私……?
「私……ですか?」
「うん。キミ、最近いつもいるよねー?カレシ待ち?」
「え……えっと……違います……」
一応……カレシ……では……ないですよね……。
え……?一応……?
少し、引っかかりますが……この際無視します。
「そうなんだー。そんならさ、オレと昼メシでも食いに行かねー?」
「え……?」
「あ?もしかして、こういうの初めて?だいじょーぶだって。変な事しねーから」
「で、でも……」
「あ?迷ってる?じゃあ、オレのオゴリでいいよ。どーよ?」
「……あ、あの……」
「ん?行く?」
「え……えっと……」
困り……ました……。
早くしないと……お兄ちゃんが……。
───────────────────────

637 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2005/08/19(金) 22:31:35 ID:1Nvq5qMq
水道の水でチョークの粉で汚れてしまった手を洗う。
水が冷たくて気持ち良い。
そのまま、つい顔まで洗ってしまう。
「ふぅー」
夏の必需品、タオルで顔を拭く。
窓から外を見ると、気持ち良いほどの青空。
オレも、今日から本当の夏休み。
補習最終日に日直とは運が悪いけど……仕事ももう終わった。
何も気にすることは無い。
「さてと、帰るとしますか」
足取りも軽く、帰り支度のため教室へ向かう。
大した荷物もないので、一瞬で荷物をまとめ、教室を後にした。
教室の戸の前にいたのは、羽音ちゃんの背中と……彼女の前に立つ知らない男。
え……何でっ!?
何もせずにそこに立っているのもアレなので、慌てて教室に身を隠す。
教室内でホッと小さくため息をつく。
とりあえず……そう!状況の整理だ!
えっと……とりあえず、羽音ちゃんと、男A。
あの男A、羽音ちゃんの知り合いだろうか……。
羽音ちゃんの肩に手なんか置いてたし……。
よく考えれば、ここは羽音ちゃんの地元。
しかも、この学校には、この市出身の人が多いみたいだし、
羽音ちゃんの中学の先輩とかがこの学校にいても何もおかしくは無い。
何処にでもある、久しぶりに会った先輩との会話。
そう考えるのが、一番合理的だ。
それだけだ。
それだけ……なのに……何か腹立つ……。

638 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2005/08/19(金) 22:32:06 ID:1Nvq5qMq
まぁ、いい。
合理性の面では、ある程度納得の行く答えを得た俺は、することもなくなったので、
こっそりと羽音ちゃんの様子を伺ってみた。
二人は、まだ話してる。
会話する男と女。別によくある光景だ。
だが……ホント、イライラする。
さっきから、何でこんなに怒ってるんだ。ってぐらい腹が立つ。
さすがに俺がこんなことに口挟むの悪いと思って我慢してたが、もう我慢の限界!!
バッグを背負い、男Aに向かっていく。
羽音ちゃんの背後から、その男に向かって声をかける。
「「あの……」」
ハモった。
振り返った羽音ちゃんと目が合う。
「お、お兄ちゃんっ!?」
羽音ちゃんが、驚きで目を大きくさせて言った。
作戦変更。
この際、羽音ちゃんで良いや。
「よっ」
右手を上げ、羽音ちゃんに挨拶。
「羽音ちゃんの知り合い?」
「いえ……えっと……」
羽音ちゃんが、チラリと男Aを見る。
男Aは困惑したように視線をそらしたが、すぐにこちらに向き直り、
「あ、いえ、何でもないんス。一緒にご飯でも食べに行こうかな。なんて」
「そうなんだ」
心の中で胸を撫で下ろす。
……が、まだ安心は出来ない。羽音ちゃんがどうするかだ。

639 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2005/08/19(金) 22:33:26 ID:1Nvq5qMq
「えっと……それなら、俺はお邪魔かな?」
「い、いえっ!!そんなこと、ないですっ!!」
俺は二人に尋ねたつもりだったが、羽音ちゃんが答えた。
「あ……でも……この人は……」
羽音ちゃんは、もう一度男Aに向き直り……
「あ、あのっ、すいませんが……お断りさせていただきますっ!!」
頭を下げ、言った。
気まずそうに、俯く男A。
ちょっと可哀想だな。とも思ったが……嬉しい気持ちが勝った。
「行こうか?」
「はい」
並んで歩き出す二人。
さっきまでのイライラと一変して、凄く良い気分。
青い空がさっきよりも何倍も気持ちよく見えた。
───────────────────────
「はい、お兄ちゃん、どうぞ」
公園の噴水の前のベンチ。
いつもの場所に二人で座って、羽音ちゃんのお弁当を食べる。
「うん。ありがとう」
緊張した面持ちの羽音ちゃんによって手渡されたお弁当箱。
蓋を開けると、美味しそうなおかずが、キレイに敷き詰められている。
「お、今日も美味しそうだね」
緊張をほぐすため、そう言って羽音ちゃんに笑ってみせる。
「あのね……」
しかし、羽音ちゃんは緊張した顔のまま、小さな声で呟く。
「うん」

640 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2005/08/19(金) 22:33:59 ID:1Nvq5qMq
「今日は……全部、私が作ったんだよ」
「羽音ちゃんが?」
「うん。昨日までは、お母さんと一緒だったんだけど……今日は私一人で作ったんだよ」
そこまで言って、俯いてしまう羽音ちゃん。
「だって……今日で最後だから」
「最後って?」
「補習……今日で終わりなんですよね……?」
「ああ、そうだけど?」
「だったら……もう……お兄ちゃんに会えない……」
「え?何で?」
「だから……もうお兄ちゃんが学校に来ないから……」
だんだん小さくなる声。
最後にはもう、聞こえないぐらいまでになってしまった。
「ねぇ、羽音ちゃん?」
「はい……?」
「俺は今夏休みが始まったトコだよ?
 明日からは、ついでじゃなくて、羽音ちゃんに会うだけのためにこっちに来れるし、
 羽音ちゃんと一緒にどっか遊びにも行けるんだよ?」
「……」
「毎日だって会えるんだよ、俺たち。っていうか、俺は毎日会いたいんだけど」
「え……それって……」
「まぁ、まだ待ってよ。
 話は変わるけど、さっき羽音ちゃんが男と話してて凄くムカついたんだよね」
「うん……」
「だから……何て言うのかな……羽音ちゃんには……
 俺以外の男とは出来るだけ話して欲しくないっていうか……」
「お兄ちゃん……?」
「いつでも羽音ちゃんと一緒にいたいし、俺だけの羽音ちゃんでいて欲しい……」
「……」
「あぁ、もう!!つまり!!上手くいえないんだけど、俺、羽音ちゃんのこと、好きなんだよ!!」

641 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2005/08/19(金) 22:34:30 ID:1Nvq5qMq
……言ってしまった。
肝心な羽音ちゃんは……俯いたまま反応が無い。
さっきの男と同じ、どう断ろうか困ってるって感じかな……。
「あ、変な事言ってゴメン……イヤなら忘れてくれて良いから……」
「……せん……」
羽音ちゃんが何かを呟く。
「え……?」
「私、絶対に忘れませんっ!!だって……凄く……嬉しいから……っ!!
 わ、私も、ずっとずっと……昔から……お兄ちゃんのこと、好きだったから」
「羽音ちゃん……」
「私も……今日言おうと思ってたんです。でも……お兄ちゃんに先に言われちゃいましたね」
微笑む羽音ちゃん。
「可愛いね、その顔?」
「お、おおおおお兄ちゃんっ!?」
顔を真っ赤にして、慌てる羽音ちゃん。
やっぱり可愛い。
今までよりも、ずっとずっと。
「早速だけど、遊びに行こうよ。今から」
「え……?」
「嫌?」
「ううん!!行きたい!!」
「良かった。でも、その前に、お弁当を頂こうかな」
「はい!!」
幸せそうな羽音ちゃんの笑顔を見ながら、茄子の煮物を口に運ぶ。
「うん。美味しいよ」
「ホント?」
「うん。食べてみなよ」
「……あ、ホントだ。良かった……。ちゃんと柔らかくなってますね」
「うん」
「でも……ちょっとお醤油入れすぎかなぁ……」

642 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2005/08/19(金) 22:35:05 ID:1Nvq5qMq
ちょっと考えるように、俯き加減になる羽音ちゃん。
この瞬間でも、羽音ちゃんの顔が可愛すぎて……
「羽音ちゃん」
羽音ちゃんが振り向く。
その瞬間、羽音ちゃんの唇を奪う。
「ん……んー!!」
羽音ちゃんはパニックになって、手をジタバタ。
俺はちょっと意地悪して、強く唇を押し付ける。
とはいえ、さすがに悪い気がするので、お子様のキスだけでやめておいた。
唇を離す。
羽音ちゃんは、俺の顔をジッと見ながら、唇を手で押さえた。
「んー。砂糖かな?甘くて美味しいよ」
「お、お兄ちゃん!!」
「いやぁ、悪い悪い」
「私……初めて……だったのに」
「俺とじゃ嫌?」
「ううん……でも、初めてはもっと素敵なシチュエーションでしたかったな……」
「う……そ、それは悪かった」
「謝っても……手遅れですよ」
「いや、ホント反省してるから……許してくれ……」
「許しません!!だから……お返しですっ!!」
視界に空が広がっていく。
青空をバックに、頬を赤らめた羽音ちゃんの顔。
その顔が、徐々に近づく……。

高校最初の夏休み。
今年は……今までで一番、楽しくなりそうだ。

643 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2005/08/19(金) 22:36:05 ID:1Nvq5qMq
〜エピローグ(?)〜
「い、意外と羽音ちゃんも大胆だね……」
「私も……お兄ちゃんと同じなんです。
 お兄ちゃんのことが、好き過ぎて……我慢できなくなっちゃっただけですよ」
「なるほどね」
「えへへ……お兄ちゃん、大好きです」
「……」
「ほら、お兄ちゃんも」
「え……俺も言うの!?」
「当たり前です。私だけなんてズルいです」
「……あんまり、そういうの何度も言うのってカッコ悪いと思うんだけどな」
「そんなことないですよ!!さぁ!!」
「羽音……」
「はい」
「愛してるよ」
「はい!!」

[終わり]
───────────────────────
この兄妹、前の一回で終わるつもりだったけど……気に入ったんでもう一回。
ここまでハッキリした両思いは初めてだから、やりたい放題書いた。
書いてるうちに、やりたいことがポンポン浮かんできて……。


あと、そろそろ次スレのことも考えなきゃならなくなってきたよ。

644 :終末 ◆ZkGZ7DovZM :2005/08/20(土) 04:14:50 ID:FApac86B
>635-643

GJっ!!遊星様、相変わらず素晴らしいですねぃ。

お気に入りは双子ちゃんですが、この際何でもイイですな!!

645 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/08/20(土) 14:52:39 ID:mrGscolb
>遊星さん
GJです。
とても微笑ましいっすね

俺もSS書いてみようかなぁ〜…

646 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/08/20(土) 19:52:21 ID:IrGWMR+J
>>635-643
つまらない。
いつまでたっても成長しないのな。

647 :終末 ◆ZkGZ7DovZM :2005/08/21(日) 22:40:27 ID:wqtkx04y
>645様
お願いします!!


648 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/08/22(月) 15:40:05 ID:TUCVJXmn
>>647
お題がなかなかみつからない…
リクエストがあれば、言ってください
携帯からだからあまり長い文も書けないですけど…

649 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/08/23(火) 00:19:39 ID:GSr86m9N
ツンデレを希望

650 :終末 ◆ZkGZ7DovZM :2005/08/23(火) 02:49:33 ID:Q59sI3KV
>648様
ソチで決めてもらってイイですよ!書きたいものを書いてくださいなっ
>649氏の言うツンデレでも良いので

グダグダでスマソorz

651 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/08/23(火) 14:33:36 ID:f1TyQfL7
ただ今執筆中……

ツンデレ難カシス……

今週中にはできると思います
短いと思いますが、携帯からなので勘弁して下さい…

できるだけツンデレになるよう頑張ります

652 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/08/23(火) 19:30:55 ID:TLUNl9Lv
暇つぶしに書いてみました。宜しければ感想くださいな。

ついさっき布団に包まってもふもふしてたら飼い猫(通称ロボ)が入ってきた。
可愛かったので一緒にごろごろした。満ち足りていた。
しばらくすると5つ下の妹までもぐりこんできた。
暑いし邪魔だったので蹴っ飛ばした。少し悲しそうな顔をしていた。
しばらくすると暑かったのかロボが暴れて出て行ってしまった。
引き止めたが、振り返ってくれなかった。とても悲しかった。
落ち込んでいると妹と目が合った。寂しそうにこちらを見ている。
妙に妹が愛しくなり手招きでこっちへ来い、と呼び込んだ。
妹の表情(カオ)が輝いた。いそいそと布団に入ってくる。
恥ずかしそうに微笑んでから、そっと身体を摺り寄せてきた。
どぎまぎしながら「暑くないのか」と聞いてみると「あったかいよ、心も体も」とはにかみながら首に手を回してくる。
くらっときた。
堪らず力いっぱい妹を抱きしめた。「いたた、いたいよ」と腕の中でやんわりと抵抗する。
少しだけ力を緩めるも離してやらない。
観念したのか目を閉じて為すがままにされる妹。
胸や腕に感じる幼くも柔らかい感触、甘い髪の香り、手触り。全てが心地良い。
枕が一つしかないので抱擁を解き腕を差し出してやる。おずおずと頭を預けてくる仕草が愛らしい。
暫く妹の長い髪を梳いたり指に絡めたりしていると小さな寝息が。
安心しきったような寝顔が俺の擦れた心を暖かくしてくれる。
思えば最近仕事に付き合いにと色々忙しくて全然構ってやれなかった。
恥ずかしがりやなこいつがこんな事をしたのも一種のアピールだったのだろう。
明日からはぼちぼち相手してやるか。丁度これから暇になるしプールにでも連れて行ってやろう。
そんな事を思いつつ、軽い睡眠を取る為に目を閉じた。




653 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/08/23(火) 19:31:58 ID:TLUNl9Lv
うわ、ageちまいましたスマソ

654 :終末 ◆ZkGZ7DovZM :2005/08/24(水) 04:35:55 ID:K2xTWpL7
>651
ツンデレなんて初かな?期待してまつ(´・ω・`)

>652
GJ。初めエロかと思いました。続きキボーン

655 :終末 ◆ZkGZ7DovZM :2005/08/26(金) 13:16:26 ID:M+QwFBO7
(´・ω・`)ショボーン

656 :海中 ◆xRzLN.WsAA :2005/08/27(土) 01:55:44 ID:7dlh6asL
 『お兄ちゃん……起きてよぉ……』
 「んー……」
 『お兄ちゃん……そろそろ起きないと、濡れタオルを顔に被せちゃうよっ?』
 「んー……」
 『……お兄ちゃん……』
 「…………」
 『………………ばか』


 「―――お客さん、起きて下さいよ!」
意識が戻った瞬間の大声に、俺は驚いて椅子を揺らした。
慌てて顔を向けると、そこには呆れ顔の乗務員が立っていた。
 「お客さん、着きましたよ、駅。この列車は車庫行きなんですから、早く降りてくださいね」
 「あ、ああ……どうも」
それだけ返事をすると、乗務員はさっさと隣の車両に行ってしまった。
頭を振り、小窓から駅のホームを見る。
……馴染みのあるホームだ。俺は、帰ってきた。
浮かれてきた心を抑えつつ、荷物を下ろすために席を立った。

657 :海中 ◆xRzLN.WsAA :2005/08/27(土) 01:56:54 ID:7dlh6asL
 列車を降りると、まるでサウナに放り込まれたかのような熱気に包まれた。
むし暑い。というか、暑すぎる。あまりの暑さに、脳細胞がすべて蒸発しそうだ。
そんな感じでぐでぐでと改札に向かって歩いていると、ふと視界に女の子の姿が映った。
14〜16歳くらいだろうか。制服を着ている。
女の子は友達と楽しそうに話をしながら、通路の向こうへと消えていった。
その様子を眺めて、俺はどことなく懐かしい気分になり、荷物を担ぎなおした。
瞬間。

 「……どこを見ているんですか?」

 「うわっ!?」
女の子の声。
びっくりして背後を振り返ると、そこには。
 「ひどいですよ?再会の第一声が『うわっ!?』なんて」
さっきの子と同じくらいの年齢。気持ち控えめな身長。大人しそうな瞳。馴染んだ制服。
そして……忘れたことのなかった、その顔。
 「おかえりなさい、お兄ちゃん」
―――妹は、可愛らしくはにかんだ。

658 :海中 ◆xRzLN.WsAA :2005/08/27(土) 01:57:50 ID:7dlh6asL
 「……しかし変わったなぁ、お前も」
駅から自宅までのわずかな距離を、ふたり並んで歩く。
隣にこいつの頭があるというのも、なんだか久しぶりだ。俺はじろじろと妹を観察した。
 「そうですか?お兄ちゃんはちっとも変わってないですね」
 「その減らず口も相変わらずだなぁ」
 「そっちこそ、女の子に目がないところは変わってないですね?お兄ちゃん」
 「いや、あれは……」
ふと、言葉を止める。たしかに……あの女の子は少しは可愛かったけど、でも……。
 「お前ほどじゃ無かったよ」
前後に繋がりのない言葉に、妹は目を丸くしてこちらを見た。
 「は、はあ?どういうことですか?」
俺は無言でじろじろと妹を観察する。その様子で気づいたのか、妹は即座に顔を沸騰させた。
 「ば、ばか!!久しぶりに再会した妹を、いきなり口説いてどうするんですかっ!」
 「別に口説いてなんかいないけどなぁ。正直な感想を述べただけだし」
 「え、あ、う……う、嬉しくなんかないですからねっ!?」
妹はそれだけ言うと、つかつかと歩を速めた。
 「お、おーい……荷物持ってくれないのか?」
 「知りません!!お兄ちゃんのすけべ!!嫌い!!」
嫌い、か。俺は苦笑しながら妹の後姿を眺めた。
お前はたしかに、変わったよ。

659 :海中 ◆xRzLN.WsAA :2005/08/27(土) 01:58:47 ID:7dlh6asL
 「―――親父も母さんも出張!?なんだそりゃ!!」
我が家のリビングで荷物を下ろした俺は、突然の知らせに驚愕した。
それをさも当然の反応とでもいうように、妹はため息をもらした。
 「わたしは反対したんです。せっかくお兄ちゃんが帰ってくるのに、海外出張だなんて」
 「……まったく聞いてなかったぞ。初耳だ」
 「……はあ……なんでわたしがお兄ちゃんの世話をしなければならないのでしょうか……」
 「ん。あのな、俺だって大学に入ってから一人暮らしだったんだ。家事くらいできるぞ」
 「そーですか。なら自分のことは自分でしてくださいね、お兄ちゃん」
 「……なに怒ってんだ?お前」
 「怒ってなんかないです!ばか!!」
なんだこいつ。本当は自分が面倒見たいんじゃないのか?
っていうか……。
 「むしろ、面倒見られるのはお前のほうじゃないのか?ええ?」
それを聞いて、妹はぎくりとした表情になる。
そう。今回、俺は妹の高校受験の家庭教師をするために、我が家に戻ってきたのだ。
なので、勉強の面倒を見るのは俺。つまり主従関係では俺に利があるということだ。

660 :海中 ◆xRzLN.WsAA :2005/08/27(土) 01:59:44 ID:7dlh6asL
「うっ……」
 「ほれほれ、どうした?……よし、さっそく勉強を始めるか?」
 「え……あの、まだ着いたばかりですし……」
 「そうやって先送りにするのはいけないんだ。やるなら今すぐやらなきゃ」
 「で、でも……ほら、お昼ご飯、まだですよね?わたし、作りますよ?」
 「……ん」
そういえば、昼はまだだった。ちょうどいいタイミングで俺の腹が鳴る。
 「ほ、ほら!わたしがお兄ちゃんのお昼ご飯、作ってあげますから!!」
 「んー……そうだな。腹が減っては戦はできぬというしな」
 「えっと、お兄ちゃん、たしか冷やし中華好きでしたよね?」
 「おう。……あ、そんな気にしなくていいぞ。簡単なものでいいから」
 「え?ダメですよ。久しぶりに帰ってきたんだから、わたしが美味しいものを作ってあげます」
 「そ、そうか?悪いな」
 「ふふっ、そんなことないですよ。わたし、お料理の手伝いとかしてたんですから」
 「……へ、へえ。いい子だな、お前は」
 「えへへ……。お兄ちゃんの好きな味付けって、たしか―――」

661 :海中 ◆xRzLN.WsAA :2005/08/27(土) 02:00:41 ID:7dlh6asL
そこまでまくし立てて、妹はハッと気づいた。
 「―――なっ、なんでわたしがお兄ちゃんのお昼ご飯を作らなきゃいけないんですか!!」
 「い、いや……俺に言われても」
妹は顔を真っ赤にしてむうっ、とうなり、頬を膨らませた。頭から湯気が出ているようだ。
 「ばかっ!!ばかばかばかっ!!罠にはめましたね!?」
 「ここ数年、罠って単語すら聞いたことなかったぞ」
 「ばかぁ!!お兄ちゃんなんて嫌いっ!」
叫びながら、ドアを開けて出て行った。どかどかと階段を昇る音が聞こえる。
 「……はあ。変わったなぁ、あいつは」
呟きながら冷蔵庫を開ける。ひんやりとした冷気を感じ、そして俺は驚いた。
中には冷やし中華の材料だけでなく、俺の好きだった色々な料理の具材が整頓されていた。
 「……素直じゃないねぇ」
俺は二人分の冷やし中華を作るべく、麺に手を伸ばした。
やっぱり俺は、面倒を見られる側らしい。

662 :海中 ◆xRzLN.WsAA :2005/08/27(土) 02:03:08 ID:7dlh6asL
リアルが忙しくてご無沙汰してました、海中です。お久しぶりです。

久しぶりに色々と書いてみたのですが……どうでしょうか。
またお世話になるかもしれませんが、できれば拾ってやってくださいな。


663 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/08/27(土) 03:08:59 ID:tmS5QLY9
>海中さん
萌えました、GJです。

でも今書いてる奴とかなり被ってる…orz
もう一回書き直すか…

664 :終末 ◆ZkGZ7DovZM :2005/08/27(土) 09:41:29 ID:KPPmLaN5
>656-661
海中様、GJです!
忙しい中お疲れ様ですた。そして続きキボン

665 :海中 ◆xRzLN.WsAA :2005/08/27(土) 10:05:53 ID:po65iWoW
>>663
吊ってきまつorz

>>664
続きはまだ書いてないのですが、できれば書きたいですね。

666 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2005/08/28(日) 20:50:13 ID:yU2K3QNI
>>656-662
海中さんだ、海中さんがいらっしゃったぞ、わーい!!
やっぱ海中さんはすげぇや、感動だよ。

667 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/08/30(火) 19:13:03 ID:eiueUqW0
GJ!

668 :海中 ◆xRzLN.WsAA :2005/08/30(火) 23:27:08 ID:MbMwxm7F
 一歩踏み出すたびにギシギシと軋む階段を昇り、妹の部屋の前に立つ。
ドア越しに室内の気配を探ろうとエスパーみたいな真似もしてみたが、駄目だった。
やはり行くしかない。開いた窓から吹き込んだ風が、俺の背中を押した。
 「……なあ、入ってもいいか?」
 「…………」
返事は無い。ゴン、とドアを小突いてみるも、やっぱり返事は無い。
俺は意を決して、ドアノブに手をかける。静かに開けると、ベッドの上で寝ている妹が見えた。
しかし、ここでひとつ予想外の出来事が起こった。俺はそっとドアを開けたつもりだった。
だが、廊下の窓から入り込んできていた風が、突如として勢いを増したのだ。
当然のようにドアは凄まじい勢いで開いた。そしてすぐ入り口に置いてある本棚に激突する。

ゴンッ!!!

……家中に響き渡るほどの豪快な音が鳴った。瞬間、ベッドの上の妹がびくりと驚く。
けれど起き上がって文句を言ってこない。
(こいつ……まさかこの年にもなってタヌキ寝入りか?)
風に乗って、優しい匂いが鼻をくすぐる。俺は片手に持っていたある物を机の上に置いた。
 「……おーい、生きてるかー?」
 「…………」
返事は、無い。

669 :海中 ◆xRzLN.WsAA :2005/08/30(火) 23:28:13 ID:MbMwxm7F
 「なあなあ、たかが昼飯ごときでむくれてタヌキ寝入りする妹もどうよ?」
なんとはなしに話しかけてみるけど、まったく反応は無い。
 「そろそろ起きないと、兄ちゃん怒って犯しちゃうぞ」
言いながら足の裏をくすぐってみる。すぐにバッと片足が動き、俺の手を蹴り飛ばした。
 「本日は白」
 「―――!!!??!!」
妹はついに起き上がった。おお、顔面真っ赤だ。ついでに奥歯がぎりぎりと鳴っているような。
 「いい加減にしてくださいっ!!」
 「はい」
俺はすっとお盆を差し出した。妹は突然の行動に目を丸くする。
目の前に差し出されたお盆の上には、二人分の冷やし中華が乗っていたからだ。
 「仲直りの冷やし中華、始めました」
 「…………え?」
 「久しぶりなんだ。お前とケンカがしたい訳じゃないんだ。ごめん」
 「………あ…」
しばらくの間、見詰め合ったあと、俺たちはお互いに吹き出した。
 「あはは、はは…………ありがとう、お兄ちゃん」
 「なんで?」
 「えへ……わたしがどんなにワガママしても、結局は来てくれるから」
そう言って恥かしそうに微笑んだあと、妹はベッドの上で膝を抱えた。
 「わたしも、ごめんなさい……」
 「……それじゃ、これであいこにしよう」
 「……はいっ」
その日の昼飯は、格段に美味かった。

670 :海中 ◆xRzLN.WsAA :2005/08/30(火) 23:29:23 ID:MbMwxm7F
 空になった皿をお盆の上に乗せ、俺たちふたりはベッドの上に横になっていた。
そよ風が窓から入り込み、前髪を無遠慮に撫でていく。
 「えへへ……川の字ですねっ♪」
妹はごろりと寝返りを打ち、俺にタコのように絡み付いてきた。
すりすりと頬を擦り付けてくる。ついでに胸のような物も感じる……。
 「川の字にはひとり足りないだろ」
 「あ……そうでした」
呟き、くすくすと笑う。俺はそんな妹がいとしく感じ、ぎゅっと引き寄せる。
妹はさらに頬を緩め、  言った。
 「……三人目、欲しいですか……?」

What?

俺は即座に妹から離れ、そのままベッドから床へダイブした。尻を打った。痛い。
 「じょ、じょじょじょ冗談ですっ!!」
 「冗談にしては顔が赤いぞ!?」
赤面してあわあわと慌てる俺たち。端から見られたくない光景だ。
 「きょっ、きょ兄妹だしな!俺たち!!」
 「そ、そうですよねっ!義理ですけど!!」
 「…………」 「…………」
赤面したまま、しばらく沈黙する。

671 :海中 ◆xRzLN.WsAA :2005/08/30(火) 23:30:22 ID:MbMwxm7F
 「……あのさ」
 「……はい」
 「……俺のこと、どう想ってる?」
 「…………兄として、尊敬してます」
 「……だよね?」
 「……だよです」
 「変な間違い、おかしたりしないよね?」
 「……たぶん……」
 「たぶんかよ!」
 「……だって!!」
妹は言葉を吐き出そうとして、しかし途中で止めた。
 「だって……!!」
いつの間にか、空はもう赤くなっていた。
 「だって…………だって好きなんですっ!!」
 「―――な」
 「好きなんですっ!!お兄ちゃんのことが、ずっと、ずっと!!」
妹は涙をぽろぽろとこぼし、弱弱しく崩れ落ちた。
 「……ずっと……ずっとぉ……うっ……ひっく……」
 「あ……」
―――俺は、決断を迫られる。

672 :海中 ◆xRzLN.WsAA :2005/08/30(火) 23:34:59 ID:MbMwxm7F
>>666
相変わらず下手ですが、そう言ってもらえると嬉しいです。ウホッ
>>667
できればsageで・・・ GJありがとうです。

実はまだ次回を考えていないので、選択肢置いておきますね。
1.「これに応えないのは男じゃない!」
2.「い、いや……俺たちは義理でも兄妹なんだぞ!?」

673 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/08/31(水) 00:21:26 ID:nTmyLxn8
>>海中さん
現時点では 「2」

…畜生、頬が弛んでしまうじゃないか

674 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/08/31(水) 12:04:52 ID:BScVxLm3
彼女いない暦=年齢のキモヲタが妄想しまくるスレはここですか?

675 :終末 ◆ZkGZ7DovZM :2005/09/01(木) 06:28:54 ID:KQaL043r
>668->671
海中様、GJです!!萌えました!!
漏れ的に1キボンです

676 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/09/02(金) 03:08:56 ID:uOBPun7T
【大阪】中学生の妹を脅して淫らな写真を撮り自サイトで公開していた19歳の兄逮捕
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/news7/1124361427

677 :終末 ◆ZkGZ7DovZM :2005/09/02(金) 05:16:18 ID:iKnhGt3L
>675
アンカーミスOTL
>668-671

678 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/09/05(月) 01:36:27 ID:G0VMRxMG
daremoinai

679 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/09/07(水) 18:51:19 ID:D7lyIe+z
面白いスレだな

俺もSS書いてみようかな…

680 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2005/09/09(金) 21:24:19 ID:ncNJ9BGW
業務連絡。
第四弾までのSSをまとめちゃいました。よければ、どうぞ。


ところで、何気に容量が450を超えちゃってるワケですよ。
ぼちぼち次スレのことも考えなきゃですよ。

681 :終末 ◆ZkGZ7DovZM :2005/09/13(火) 01:34:40 ID:gFrinwOE
人がいない(´・ω・`)

>679様
お願いします。期待しております

>遊星様
乙です!
次スレ……ですね。

682 :260 :2005/09/14(水) 21:55:41 ID:icBwl0Ik
「お、お前が俺に?」
「うん」
「本気で?」
「うん」
「タダで?」
「お金なんて取らないよ!!」

思いっきり照れながら妙な具合に怒る巴。
勿論な事だが耳まで赤くしていては説得力の欠片もない。
そんな俺の視線を知ってか知らずか更にそっぽ向いて拗ねた横顔。
他人には絶対に見せない顔、その二だ。

俺と接していると時々こうやって子供っぽくなる事があるんだよな巴は。
まぁ、俺から言わせてもらえばこれこそ巴の真の姿なんだが。

「もう・・・あまりからかわないでよ、お兄ちゃん」
「いや、笑ったり怒ったりせわしないなぁ、と思って」
「お兄ちゃんがそうさせてるんだよ!?」
「はいはい分かった分かった、じゃあ、折角なんで膝借りるぞ」
「あ・・・うん・・・」

ここで言い合いを始めては多分、昼休みが終わるまで続くかもな・・・

不毛な論争を避け、柔らかい膝に潜り込む。
背中越しに伝わる温もりと胸を透くサラリと風に揺れる髪の香り。
想像なんて遥かに及ばない心地よさについ黙り込んでしまう俺。

「・・・あの、お兄ちゃん・・・どうかな?」

俺を膝に乗っけてから黙り込んでいた巴が不意に口を開く。

「えっ、ああ・・・なんというか・・・かなり恥ずかしい」

683 :260 :2005/09/14(水) 22:03:18 ID:icBwl0Ik
お久しぶり、誰も待ってない期待してない260です。
前回から約二ヵ月ぶりに投下します。


684 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2005/09/14(水) 22:20:35 ID:cnkDzGMc
キタ━━━(゚∀゚)━━━!!
待ってましたよ。期待してましたよ!!
アナタの作品、大好きです、俺。

685 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/09/14(水) 23:16:25 ID:/h12MEU3
今日も何時もと同じ朝がやってくる
「シャ!」
カーテンの開く音と共に朝日の眩しい日差しが射し込んでくる…
「何時まで寝てんだよ!もう起きる時間だぞ!」
妹の舞の声が耳に響く…
「あぁもう!何時コイツは!起きろ!」
「ガバッ!」その言葉と同時に布団が取られる
「あと少しだけ……」
「あと少しじゃねぇよ!サッサと起きろ!毎朝起こす身にもなってみろ!」
「でも少し…(ゴニョゴニョ)」
「?何か言った?」
「サッサと起きろってんだよ!!」

「わかった、わかった…わかったからもう怒鳴るな…」
「怒鳴りたくて怒鳴ってるわけじゃねぅんだ!てめぇがサッサと起きねぇから怒鳴ってんだよ!ほら早く朝飯食わねぇと学校遅れちまうぞ!」

何時と同じような時が、何時と同じように流れて行く
そんな何時と変わらない朝…

686 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/09/14(水) 23:19:04 ID:/h12MEU3
645です…諸事情で来れませんでした、スミマセン…
初めてなんで色々ご指摘お願いします…
ツンデレって難しい…

687 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2005/09/15(木) 22:59:23 ID:MhIlxmEh
おお、待ってました!!
続きを期待してますぜ。

そうですねぇ、指摘するなら、
後半どれが誰のセリフか分かりにくい。とか……。
効果音をセリフと同じように書く(二行目と七行目)のは違和感。とか……。

偉そうだね。ゴメン。

688 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/09/16(金) 00:05:00 ID:oiY7qzfM
デレ分が足りない…いや真のツンデレ好きなら分かるのだろうか。
とにかく先を期待している。

オレなんか何も書けないくせに偉そうだね、超ゴメン



689 :ツンデレより愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2005/09/16(金) 18:54:26 ID:dokk7KB2
 忘れたのか!? 『 ツンデレ 』とは

 「なによあんた、半径2m以内に入ってこないで!

  ― でも5m以上離れないで 。― 」だ。


ちょ、ちょっと見つけたからコピペしただけよ!!
ほら、ワタシはこのスレのためを思って……。
だから、勘違いしないでよ!!べ、別にアンタのためとか、全然そういうのじゃ……ないんだからねっ!!
で、でも……折角ワタシが探してきてあげたんだから……ステキなSS、書きなさいよ!?

690 :大日本美桜塾 ◆HenXmdfsKc :2005/09/17(土) 06:18:36 ID:gmTJYAZF
もっと暴力的な方がいい

691 :【官憲上等】大日本美桜塾 ◆HenXmdfsKc :2005/09/17(土) 06:28:54 ID:gmTJYAZF
>>690はツンデレの事ね
最近生塩なキャラが増えたな…と思っただけ

妹じゃないがリアル姪っ子に言われたいなぁこのセリフ↓

あにじゃー
もっと高くなのじゃー
     〃´⌒`ヽ
    〈((リノ)))iiヽ
    l从・∀・ノ!リ人
    ⊂)丕⊂)ヽ)
    ∩</」jゝ((
/   / / ∩
 / / /  ||
   / /  ||
/ / /∧_∧||
  / /´_ゝ`)/
/|    /
 |   /
 |  /⌒l
  ヽ  | /
/ |゙ー| L
/ | /(__ヽ
 / ノ
`/ /
(_ヽ

(*゚Д゚)<まだ二歳なのにツンデレの兆候が!?
御成長が楽しみでつ

692 :終末 ◆ZkGZ7DovZM :2005/09/18(日) 00:11:30 ID:rX9U2ao6
>260様
GJです!続きお願いしますっ!
>645様
GJです!ツンデレ…イイですな
>691氏
イイですねぃ(´Д`)

693 :260 :2005/09/20(火) 20:44:46 ID:BQPS4kNx
随分と今更ながらな感想ではあるが巴が言い出した事も俺がそれに素直に従っ
た事もかなり大胆な話ではなかろうか?
心の天秤は未だにグラグラと上下を繰り返している。
しかし、既に巴の膝の上で安らいでいる自分がいる訳で・・・

「でも・・・良いな」
「・・・うん」

陽の光が巴の顔に影を落とす。
思えばこんな風に巴を見上げたのは初めてかもしれない。
視線の先にある表情は今までで一番、優しさに満ちていた。
俺の知らなかった巴の穏やかな顔。
そっと白い指先が額に触れる。
背中から伝わる暖かな魔法にだんだんと掛かっていく。

「ゆっくり眠っていいからね、予鈴が鳴ったら起こしてあげるから」
「サンキュ、う〜む・・・」
「?・・・どうかしたの?」
「いや、今とてつもなく幸せを感じているんだが・・・これでいいんだろうか?」
「・・・ふふっ、変なお兄ちゃん」

俺の言っている事の意図には全く気付いていないご様子の我が妹。

「ボクも思うよ、これが多分・・・女の子の幸せなんだって・・・」
「なんとまぁ、大胆な言葉」
「言わせてるのはお兄ちゃんだよ」
「はいはい、それも俺の所為ですか」
「所為じゃなくてお蔭だよ、お兄ちゃんと一緒だとボクは心に素直になれる、正直になれる」
「買い被り過ぎだって・・・神様じゃあるまいし・・・」

694 :260 :2005/09/20(火) 20:46:10 ID:BQPS4kNx
単純な事を大袈裟に語ってみせる巴。
神に近いのは巴の方だろ?と思う、本人には照れ臭くてとても言えたものではないが
容姿で言えば立派に女神だし。
太陽に映える漆黒の髪に絹の様な白い肌、薄紅色の唇。
そんな巴の瞳にやたら眠たげな俺の顔が映っている。
この腑抜けが神とは到底思えないな、我ながら。

「目に見えない神様より傍にいてくれたよ、ボクの事を解ってくれたよ」
「そう・・・かな?」
「辛い時、悲しい時、誰よりも傍にいてくれた、手を繋いでいてくれた・・・ホントに嬉しかった」
「・・・」
「今までも、これからもきっと・・・ずっと」
「ん・・・悪い、もう眠くてしょうがない」
「・・・おやすみなさい・・・夢の中でも傍にいてね・・・お兄ちゃん」

薄れ行く意識の中で聞いた言葉はこれまた大胆だったのか?

覚えているのは頭を撫でる冷たくて気持ちのいい指の感覚と陽だまりの様に暖かな膝の感触。
耳の奥にやたらくすぐったい言葉を残したまま俺はフワリと雲の上に浮かび上がった。

695 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2005/09/20(火) 21:07:22 ID:fbNHGDgX
>>693-694
もう、最高です!!
先生と呼ばせてくださいっ!!

っていうか、コテハン、せめてトリップ付けて下さい!!
先生にはその価値が十分ありますから!!

696 :260 :2005/09/20(火) 21:08:14 ID:BQPS4kNx
ようやく一段落付きました。
というか何ヶ月かかってるんだ('A`)
>遊星さん
忘れられてなかっただけで感謝です。
遊星さんのSSも期待してますよ。
羽音ちゃん、可愛いなぁ。
>645さん
ツンデレですか、この先が楽しみです。
期待してますんで無理せずにご自分のペースで頑張って下さいね。
>終末さん
ようやく涼しくなってきたのでまたちょこちょこと投下していきす。
とはいえこんなレベルなんであまり期待せずにお待ち下さい。

697 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/09/21(水) 11:21:07 ID:8DTrhmb/
童貞ヲタの妄想ほどキモいものはない。

698 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/09/22(木) 05:47:33 ID:q31Inh4X

ピザデブ?

699 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/09/22(木) 23:52:43 ID:lBpKqiJt
すっげえ言われたい
いや、解かってるんだ、リアルは違うなんてことくらい。
だからこそオレは、このスレに…居るんだ……(ガクッ

700 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/09/24(土) 02:10:49 ID:I3SxLL4k
>>697
粘着質だなー
よっぽど恵まれない毎日を送ってるんだね君ってw

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