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[第五弾]妹に言われたいセリフ

259 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/05/14(土) 11:46:37 ID:G/qJM4d8
>>257
グッジョッッッ!!!!

260 : 名無しくん、、、好きです。。。 :2005/05/14(土) 23:39:12 ID:pIwIQxj2
ここ最近えらく静かなのでここいらでSSを投下してみます。
神々の邪魔にならぬ様にとタイミングを計ってはや四ヶ月。
いざ!!


261 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/05/14(土) 23:42:39 ID:pIwIQxj2
山も谷も無く平穏無事な一日を終えていざ帰宅と下駄箱へ向かう途中、見覚えのある背中に出くわした。

というより忘れようがない。
遠目に見ても流れる様にサラサラなショートカットの黒髪。
真っ直ぐのびてシャンとした後姿。

・・・あれは俺の妹、巴だ。

「よっ、今帰りか?」
「えっ、ああ、お兄ちゃん」

急に声をかけられ、少し強張った肩が俺の顔を見てホッと下ろされる。

「うん、お兄ちゃんも今帰り?」
「ああ、一緒に帰るか」
「ボクは最初からそのつもりだよ」
「さいですか」

つまり、御丁寧に待っていたという訳か。
内心では予想通りだなと思いつつ肩を並べて歩き出す。

「それより、今日の体育どうだった?」
「どうって・・・そりゃ、お前」

そういえばあったんだよな、山も谷も。
話は遡ること二時間前。
お昼過ぎの授業の体育で偶然に巴と隣合わせとなってしまったのだ。
なるべく気付かれないようにしていたのだが幸か不幸かあっさり目が
合ってしまい輝きを増した瞳で我が妹は大活躍。
バスケットボールでワンマンショーを演じたのだった。


262 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/05/14(土) 23:45:17 ID:pIwIQxj2
「張り切り過ぎだろ、あれは」
「頑張れって言ったのはお兄ちゃんじゃない」
「待て待て、あの時一言も交わしてないだろ?」
「目がそう言ってたの!!」
「んな無茶苦茶な・・・」

ふとその時の状況を思い出してみる。
点を入れる度にわざわざ送ってくる視線。
外見はともかく、中身は何年経っても変わっていない。

「でも、頑張ってたよね?」
「まぁ、確かに」
「・・・それだけ?」
「ん?他には・・・そうだな・・・」
「・・・」
「相手の子達がやたら見惚れたな、また巴のファンが増えたぞきっと」
「・・・ボク、頑張った・・・よ・・・」
「うむ、お前に憧れる子達の為にな」
「お兄ちゃんの為に頑張ったんだよ?」
「ち、ちょっと待て!!誰も頼んで無いだろうが!?」
「ボクは・・・お兄ちゃんに・・・」



263 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/05/14(土) 23:49:35 ID:pIwIQxj2
表情を窺う様に透き通る瞳で上目使いに顔を覗き込んでくる巴。
苦手な視線に思わず上体が反れる俺。
他人には絶対に見せない顔だな。

「うっ・・・用件はなんだ?」
「えっと、その・・・今度の日曜日に」
「日曜日に?」
「どこか一緒に遊びに行きたいかなぁ、なんて・・・駄目?」
「そんだけ?」
「あっ、もちろん先約があるなら無理にとは言わないけど」

とは遠慮しつつも少し甘いこの口調は確実に良い返事を期待している。
相変わらず積極的なんだか奥手なんだか解らんな。

「何を頼んで来るかと思えば・・・まぁ、考えとく」
「考えとくってお兄ちゃん・・・」



264 : 名無しくん、、、好きです。。。 :2005/05/14(土) 23:51:41 ID:SVdBfmiv
何故この子はダンボール箱に置き去りにされた子猫の如き目で
見つめてくるのか?
物凄く罪悪感を感じてしまうではないか。

「どこに行くかを考えとく」
「・・・うん」

夕陽の中で花が咲いた様に綺麗な笑顔を見せる妹。
まったく、黙ってりゃ美人なのに。
そんな事を思いつつも笑顔につられてしまう。
結局、甘いのは俺の方か。

「ねぇ、御夕飯は何が食べたい?ボク、何でも作るからね」

大人びた横顔の甘えん坊を隣に帰り道を歩く。
これから訪れる休日の過ごし方を考えつつ学校内の何倍も喋る
妹の話にいつも通りき合う俺だった。

265 : 名無しくん、、、好きです。。。 :2005/05/15(日) 00:02:39 ID:eluJezXL
なんと言うか我ながら返り討ちって感じが・・・
言い訳するとまぁ、こういうの書くのは約三年振りなのですよ。
続きもあるにはあるけどそれはまた需要があればという事で。
自分で書いて改めて思う、遊星氏はすごいと。
萌えは難しいですなぁ。

266 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/05/15(日) 00:04:05 ID:ovrfYJ7o
( ・∀・ )!
良い物頂きました。

267 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/05/15(日) 00:04:49 ID:4d1sbKdw
リアルタイム
キタ━━━(゚∀゚)━━━!!
GJ!!

268 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/05/15(日) 05:20:39 ID:HBsA9A7h
>261->264
GJっ!!次回も期待しておりますゾ!!

269 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/05/15(日) 05:21:47 ID:HBsA9A7h
>261-264
連投スマソ

270 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2005/05/15(日) 11:10:46 ID:izqXa5zK
>>261-264
おぉ、凄ぇ……。
続き、期待してますよ。


で、迷ったんだけど……ちょっと褒められて気を良くしたんで、このスレにも貼ってみることにしました。
妹成分も無くはないですが、基本はメイドなんで……見るなら、細目で見て下さい。
passは、俺のお気に入りの妹の名前を半角小文字で。
ttp://www.42ch.net/UploaderSmall/source/1116058375.zip

271 :海中 ◆xRzLN.WsAA :2005/05/15(日) 22:25:44 ID:gYP6pxpr
(´・ω・`)コソコソ

>>270
一発でpassを当ててしまいました。やっぱりあの妹でしたか・・・。
メイドさんいいですね。妹&メイドなんて難しい組み合わせを見事に!
私も呼ばれたい・・・。・゚・(ノД`)・゚・。

272 :海中 ◆xRzLN.WsAA :2005/05/15(日) 22:27:08 ID:gYP6pxpr
orz そして駄作貼り。
===
花畑のど真ん中で、俺はぼうっと突っ立っていた。
一面に咲き乱れる花が、一陣の風に流されて、飛ばされていく。
その向こう側に、一人の女の子の姿が見えた。
麦わら帽子を被り、白いワンピースをひらひらさせながら、楽しそうに踊っている。
俺はひどく懐かしいものを感じ、一歩だけ踏み出した。
足元で草花が踏み潰される音がする。たちまち草の匂いが辺りに広がる。
俺はそっと手を伸ばす。女の子はふと踊るのを止めて、こちらを向いた。
その顔は、どこか悲しそうで、胸が締め付けられるようで、そして―――。


 ジリリリリリリリリ!!
 「あー…………はいはい」
眠い頭をフル稼働して、目覚ましを止めた。窓の外から小鳥のさえずりが聞こえる。
カーテン越しの日差しから推測するに、どうやら今日は快晴らしい。
俺はベッドから足を下ろし、ウンと背伸びをすると、今朝の朝食の準備にかかった。

273 :海中 ◆xRzLN.WsAA :2005/05/15(日) 22:28:29 ID:gYP6pxpr
 「……っと、こんなもんか」
エプロンを外し、食卓の上の料理を見下ろす。……うむ、完璧だ。
炊きたてのご飯に緑の野菜。適度な栄養をバランス良く含んでいる。
 「さて、そろそろお姫様を起こしに行きますかね」
誰に言うまでもなく呟くと、俺は居間の戸を開けた。


 戸を開けると、優しい日差しが室内を照らしていて、お姫様はベッドの上ですやすやと
規則正しい寝息を立てていた。俺は足音を立てないようにベッドに近づく。
か、可愛い寝顔だ。見とれつつも、俺はお姫様の頭に手を伸ばす。
そっと、頭を撫でてやる。
 「う……んん……」
気持ち良さそうに頬を緩ませた。ははは、こやつめ!
ギュッと頬をつまんでみる。
 「い、いひゃい!?」
ぱっと目を見開き、しばらく俺の顔を穴が空くほど見つめ、
 「……お、お兄ちゃん……?」
一言だけ、ぽつりと呟いた。
 「はいはい、朝だよ。起きた起きた」
言いながらカーテンを開ける。瞬間、眩しい光が目を射抜き、俺は顔を逸らした。
ベッドの上に視線を戻すと、お姫様……もとい、妹はぼーっとしていた。
ただ虚ろな表情で窓の外を眺めている。
 「朝ご飯出来てるぞ?」
 「……う、うーん……分かったよー……」
 「寝るなよ」

274 :海中 ◆xRzLN.WsAA :2005/05/15(日) 22:30:03 ID:gYP6pxpr
 「んー、ご馳走様でした」
妹は満足そうに両手を合わせ、箸をとん、と食卓の上に置いた。
彼女の茶碗が空になっているのを見て、俺も少し嬉しくなる。
 「お、全部食ったのか。偉い偉い」
 「む。わたしだってお腹空くときは空くんだもん」
 「ふーん」
つまらない会話を交わし、時計を見る。そろそろ学校へ行く時間だ。
 「じゃ、俺は行ってくるから。何かあったらケータイで電話しろよ」
 「うん。行ってらっしゃい、お兄ちゃん」
にっこりと微笑む妹の頭をくしゃりと撫で、俺は家を後にした。


 「…………」
朝独特の忙しさから隔離された居間は、ゆったりとした時間を生み出していた。
女の子はふと立ち上がり、おぼつかない足取りで窓の方へ歩み寄った。
額をごつんとガラスにぶつけ、そのまま動かなくなる。
窓の外では手入れの行き届いた庭が広がり、花たちがその存在を主張していた。
しかし。
彼女の瞳はそれを捉えていない。捉えることが出来ない。
―――そう、彼女は。

 「……見えないなぁ……」
一言だけぽつりとこぼし、目の端の涙を拭い、行ってらっしゃい、と静かにささやいた。

275 :海中 ◆xRzLN.WsAA :2005/05/15(日) 22:31:49 ID:gYP6pxpr
orz 萌えねーっスね。そのうち萌やすので勘弁してください・・・

276 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/05/15(日) 22:36:53 ID:ovrfYJ7o
(*´Д`)

277 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2005/05/15(日) 22:37:13 ID:izqXa5zK
>>272-274
すげぇよ。流石海中さんだよ……。
続き、マジで期待してますよ!!

278 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/05/15(日) 23:05:33 ID:M0+6WxET
ヤバい悲しい系だよ…。俺これに弱いんだよね。
ともあれ海中さんGJです!次回も期待してますよ!

279 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/05/16(月) 05:54:56 ID:hJuKAln+
>272-274
海中様、乙です!!目が、眼がぁっ('A`)

280 :海中 ◆xRzLN.WsAA :2005/05/16(月) 22:26:29 ID:+/U0CZV/
午後七時。学校から帰宅して、夕食の準備をするために台所に入った俺は、
隣の居間から妙な話し声がするのを聞いた。
何気無く戸を開けると、そこには妹が机に突っ伏して眠っていた。
机の上には古いラジオが置かれていて、ちょうど夕方のニュースを流しているところだった。
 「そんな所で寝てると風邪引くぞ」
声に反応した妹は、びくっと体を震わせて、すぐに頭を持ち上げた。
 「んにゃ……?お兄ちゃん?」
 「オレだよ、オレオレ。そんな所で寝てると風邪引くぞ」
 「んー……わたしは丈夫だから平気ですー」
妹はそう言って再び机に突っ伏した。俺も夕食の支度に取り掛かろうとしたが、
ふと机の上のラジオに目が留まった。
 「それ……母さんのか?」
その単語を耳にした妹は、切なそうに笑みをこぼし、軽く息を吐いた。
 「……そうだよ。お母さんのラジオ。かなり昔の型らしいけどね」
 「そんなの持ってたのか。知らなかったな」
 「これはお母さんの形見だから。お兄ちゃんにはナイショだったの」
形見。妹が言ったとおり、我が家の母さんは数年前に病気で死んでいる。
そしてその母親もまた…………。
 「お兄ちゃん。お母さんもさ……目が見えなかったから、こういうの聞いてたんだよね?」
妹の瞳は開いている。けれども、光は無い。真っ暗な闇に覆われたままだ。

281 :海中 ◆xRzLN.WsAA :2005/05/16(月) 22:27:49 ID:+/U0CZV/
 「たぶんな」
 「あは、お母さんの気持ち、なんとなく分かっちゃうよ」
妹は無理して笑い、場を和ませるように夕食をせかし始めた。
俺はそれを無視して歩み寄り、ゆっくりとその小さな両肩を抱いた。
 「んっ?な、なに?」
妹の顔は動かず、色のない瞳が俺の顔を見つめている。俺はごつん、と額をくっ付けた。
 「わっ!お、お兄ちゃん……?」
 「大丈夫さ」
俺はよく聞こえるように喉を潤わせ、一気に続けた。
 「目が見えなくても、音は聞こえるし、何かに触れる。
  お前を必要としている人の呼び声は聞こえるし、人の温もりも分かるだろ?」
俺はあえて分かるように声を出してキザっぽく笑った。我ながら恥ずかしいぞ……。
じわり、妹の目に涙が浮かぶ。
 「お兄ちゃん……うん!お兄ちゃんは、ここにいるんだよね……」
 「そうさ。お前のすぐ側に、ここにこうしているよ」
妹はしばらく俺の胸に顔を押し付けたあとラジオを消して、ありがとう、と小さく囁いた。
そうさ。
たとえ目が見えなくても、愛はいつでも感じ取れるのだから。無論、温もりも。

282 :海中 ◆xRzLN.WsAA :2005/05/16(月) 22:29:09 ID:+/U0CZV/
クサくて萌えない。これが海中クオリティ!


正直スマソ ('A`)

283 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2005/05/16(月) 22:31:22 ID:zgxO72pi
リアルタイムで見えた!!
海中様、凄いっス!!

俺も何か書かなきゃなぁ

284 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/05/16(月) 22:36:07 ID:r994qQ5C
うほっ激萌え!

285 :260 :2005/05/16(月) 23:21:15 ID:Y3jFBU4S
評判はまずまずの様で正直ほっとしているチキンなオレです。
続きはまたタイミング見計らいつつ貼らせて頂きます。
>266>267>268さん
読んで頂けて心より感謝。
まぁ、あんまり期待せずガッカリせず暖かい目で見てやって下さいw
>遊星氏
SS読ませて頂きました。
いや、萌えでは遊星氏に敵いませんマジで。
ちなみに俺的一番は未来ちゃん。
サラちゃんも捨てがたいんですがw
次回作を期待しております。
>海中さん
悲しくて萌える、お見事です。
俺にはとても真似できません、本当に凄い・・・。
続きを期待しておりますよ。

286 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/05/17(火) 00:23:47 ID:u6MXUOnD
海中様キテタ━━━(゚∀゚)━━━!!!
冷たい世界と暖かい人間。
そんなSSを書くあなたが大好きです.゚・(ノд`)・゚.

287 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/05/17(火) 23:11:46 ID:+77P57UZ
おー!ちょっと来ぬ間に海中さん光臨とは
期待してますぜい

288 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/05/18(水) 00:38:00 ID:lwLB+C/i
う〜む、いつも感じるが海中さんの作品は特に情景が浮かびやすい。
これも文章の巧みさ故か…(他の神々を貶めるつもりはないですよ)

289 :二姉持ちの弟 ◆NzGZTaJDAM :2005/05/19(木) 21:40:27 ID:QPn7OdNn
「・・き・・てくだ・・・コウ・・さま」
「・・きて下さい・・朝ですよ。」
 誰だ・・・、俺を様付けするのは。
 我が家に俺を様付けする人間なんて居ない。
 それに今日は学校はないはず・・・。
 まだ回らない頭をフルに使って確かめる
「今日は日曜だぞ・・・それに一体誰だ・・・って!?」
 目の前に美幸『らしき』人が居た。
 しかも・・・・、メイド服。
「おはようございます、幸一様。」
 ちゃっかり決め言葉まで言っている。
「・・・・何でそんな格好をしてるんだ?」
「えへへ、驚いた?」
「お前は本当にユキか?」
「うん、ユキだよ。」
「じゃあ、何故そんな格好してる」
「コウくんに喜んで欲しかったからだよ!」
「喜んで欲しかったのは分かった、でも何故にメイド服なんだ?」
「友達に『男の人はメイドさんと巫女さんには目がない』って聞いたんだよ。」
 なんて事を吹き込んでくれるんだ・・・その友達は。
「・・・ここで話してても仕方がない、朝飯を食うか。」
「只今準備して参ります、御主人様。」
「って、その格好で料理するのか?」
「え・・・そうだけど。」
「そうですか・・・」
「それじゃあ、作ってくるね。」
 そう言って嬉しそうに部屋を出ていった。
 全く、何を考えてるのか。
 でも・・・メイドって言うのも良いかもしれない。
 取り敢えず自分も行くか。

290 :二姉持ちの弟 ◆NzGZTaJDAM :2005/05/19(木) 21:41:30 ID:QPn7OdNn
「幸一様、お食事の用意が出来ました。」
「お、おぅ、ありがとう。」
 なんか調子が狂う・・・。
 食事はいつもと同じ純和風
 手始めに味噌汁を飲む。
「美味しい?」
「いつも通りにな、それよりユキは食べないのか?」
「メイドは御主人様とは一緒に食べないものですから。」
「おいおい、そこまで拘る必要ないだろう。」
「気分の問題なの。」
 そう言う問題かと思いながらご飯をガッつく。
「そうだ、飯食い終わったらちょっと本屋まで行く予定だから留守番頼むな。」
「うん、分かった。」
 最後に残った焼き魚を平らげる。
「それじゃ、行ってきます。」
「え、もう行くの?」
「あぁ、昼までには帰ってくるから。」
「分かりました。行ってらっしゃいませ、御主人様。」
 最後までメイドになりきるとは・・・。
 半分苦笑めいた笑顔を残して家を出る。
「・・・・・暑い。」
 春だと言うのにこの暑さは何だ。
 出かけるなんて言うんじゃなかった・・・。

291 :二姉持ちの弟 ◆NzGZTaJDAM :2005/05/19(木) 21:42:39 ID:QPn7OdNn
 読んでいた本を畳む。
「・・・そろそろ帰るか。」
 本屋に行く予定があるなんて出任せだった。
 俺はコスプレ等には慣れてない。
 だから美幸のメイド姿は刺激が強すぎた。
「まぁ、可愛いから良いんだけどな。」
「誰が可愛いんだ?真田。」
「おわっ!?い・・・石井か!」
 まずい・・・声に出てたらしい。
「驚くこと無いだろ。で、誰が可愛いんだ、もしかして愛しの妹か〜?」
「ち・・違うっ!お前には関係ない事だ。」
「おやおや、図星みたいだな。良いよなぁラブラブで。」
「うるせぇな。俺は帰るから、じゃあな。」
「末永くお幸せに。」

 本屋を出ると暑さが再び襲ってくる。
 湿度が比較的低いのが不幸中の幸いだ。
 しかし、それでも暑いものは暑い。
 地球温暖化を助長させる時代の名器を産んだ方々への呪いを
 頭の中で唱えつつも家を目指す。
 道行く人が振り返っていたからもしかしたらまた声に出ていたかもしれない。
 暑さに絶句しそうになったところでようやく家の前に到着。
 そろそろ美幸の奴も私服に着替えてるだろう。
 暑さから逃げるように家のドアを開ける。

292 :二姉持ちの弟 :2005/05/19(木) 21:43:55 ID:QPn7OdNn
「ただいま〜。」
 だが返事はない。
 そのまま廊下を歩き、リビングに繋がるドアのノブに手を掛ける。
 ガチャリ・・・・
「あ、お帰り!」
「・・・・・。」
 バタン・・・・
 見てはいけない物を見てしまった気がする・・・。
 白い服に赤いズボン・・・いや違う、あれは袴じゃないのか。
 そう言えば、朝に「メイドさんとか巫女さん」とか言ってたっけ。
 もう一度出かけるわけにも行かないし、仕方がない。
 ガチャリ・・・・
「なぁ・・・、一体そんな服どこから仕入れて来るんだ?」
「友達から借りたんだよ。」
「お前は凄い友達を持ってるんだな・・・。」
「えへへ。ねぇ、この格好似合ってる?」
「あ、ああ・・・・似合ってるよ。」
「本当?じゃあ、ご奉仕しちゃおっかな♪」
「ご、ご奉仕って、一体何をするんだ?」
「うーんと、マッサージっ!」
「マッサージか・・・」
 駄目だ、ご奉仕だなんて言うから飛んでもない方向に考えてしまった。
「えっと、じゃあ・・・腰を揉んで貰おうかな。」
「良いよ、じゃあシャツ脱いで!」
「いや、別に脱ぐ必要は・・・。」
「い・い・か・ら!ほら、早く。」
「わかったよ、脱げば良いんだろ。」

293 :二姉持ちの弟 ◆NzGZTaJDAM :2005/05/19(木) 21:44:55 ID:QPn7OdNn
 俺がシャツを脱ぐと美幸の視線が体に注がれる。
「・・・コウ君って、結構筋肉有るんだね。」
「一応毎日筋トレしてるからな。じゃあ、早速頼む。」
 カーペットの上にうつぶせになる。
「あ、うん。やるね。」
 美幸の柔らかい手が腰に触れる。
 徐々に力が入ってくるのが分かる。
 ちょうど良い具合の力で気持ち良い・・・って、いてててて!
「痛い痛い!力入れすぎだ!」
「え、あぅぅ。ごめんなさい・・。」
「いや、良いよ。取り敢えず少し力を緩めてくれれば。」
「うん、わかった・・・。」
 再びリラックスモードに入る。
 しかし、一向にマッサージが再開される気配が無い。
 と思ったら、首筋に手が回ってきた。
 そしてそのまま後ろから美幸が抱きついてきた、半分俺にのし掛かる状態で。
「お、おい。何する気だ?」
「これもご奉仕の一つだよ♥」
 背中に美幸の胸が当たってるのが分かる。
 美幸ってこんなに胸大きかったっけ・・・。
 やばい、心臓がバクバクする。
「ねぇ、コウ君。私のこと・・・好き?」
 美幸が耳元で囁いてくる。
「あぁ・・・・好きだよ。」
「私もコウ君のことが大好きだよ!」
「ははっ、ありがとう。取り敢えずマッサージの続きしてくれないか。」
「りょーかいっ!今度は気を付けるね。」

 嗚呼、神様。俺はなんて幸せな兄なんだろう。

294 :二姉持ちの弟 ◆NzGZTaJDAM :2005/05/19(木) 21:48:12 ID:QPn7OdNn
ごめんなさい、操作ミスでageてしまいましたorz

つくづく文章作成能力がないと感じます。
以前投稿したときに「どっちのコスになるか」と言う声がありましたが、結局両方やることに。
あと、270さん。ネタが被ってしまってすみません。
遊星さんや海中さんの様な文章が書いてみたいです。

295 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2005/05/19(木) 22:31:07 ID:3ec5ld5J
>>289-293
おぉ!!待ってました!!
メイド(;´Д`)ハァハァ、巫女もいいねぇ……。

>ネタが被ってしまってすみません
まぁさ、被ったとかなんとかは言いっこなしだよ。
誰が何考えてるのか。なんて、分かるわけないんだしね。

ま、参考にしたなら、一言あったほうがいいと思うけどね、俺は。

296 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/05/20(金) 09:56:22 ID:UQZHnc6q
二姉持ちの弟様もキタ━━(゚∀゚)━━!!
ユキちゃんいいなぁ(*´д`)
マジ乙です!!

297 :海中 ◆xRzLN.WsAA :2005/05/20(金) 21:40:08 ID:/9YKqLRO
(つд`)ハァハァ・・・ちくしょう、萌えます・・・!
ぜひ、我々を萌やし尽くしてくださlittいleふsiじsterこ

298 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/05/25(水) 01:07:08 ID:WJVEBa5c
ほしゅ

299 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2005/05/25(水) 21:00:40 ID:6U1C6WWx
「ふぅ……今日も終わったなぁ……」
俺、三上修二は友人とともに、昇降口に向かって歩いている。
「だな。どっか寄ってこうぜ!!」
と、友人、州田敬介。
「ま、いいけど……二人でか?」
「しょうがないじゃん……俺たち二人はモテないんだからさ」
「失礼な……」
というようなバカな話をしていると……
「あっ!!お兄ちゃん、み〜つけた〜!!」
後ろからそんな声が聞こえた。
その瞬間、隣の州田が前方に倒れそうになる。
「り、梨那っ!!何しやがる!!」
上半身を三十度ほど傾けた州田が背中に乗った少女に叫ぶ。
「えへへ。嬉しくてね〜♪」
明るく笑う少女。
「よぅ、相川。元気そうだな」
「うん。元気だよ〜」
彼女は相川梨那。州田の……幼馴染らしい。ま、詳しい説明は他に譲るけど。
「でるたも元気そうだね〜?」
「だから……デルタは止めてくれって……」
「何で〜?」
「意味が分からないから」
「ま、意味なんて無いんだけどね〜。今日は、シンちゃんとだでぃはいないの?」

300 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2005/05/25(水) 21:02:02 ID:6U1C6WWx
「真司も立花も妹と一緒に帰った」
『シンちゃん』とは石川真司、『だでぃ』とは立花将人のこと。どちらも俺の友人。
「そうなんだ〜。じゃ、お兄ちゃん、梨那と一緒に帰ろ?」
「いや……意味分からんし……って言うか、退け。重い」
「にゃははっ。レディに重いは失礼だよ?」
「レディ?誰がよ?」
「うにゃ?お兄ちゃんって、意外とバカなんだね〜?梨那のことだよ〜?」
「知ってるよ!!」
「にゃはははははは♪ばーか、ばぁーか♪」
「黙れ、数学赤点三冠が」
「にゃっ!?ま、まだ二冠だもん!!」
「ほぅ?ま、三冠になる日も近いだろうけどな」
「つ、次は大丈夫だよ!!」
「どうだかねぇ?」
……えっと、今回の主人公は俺なんですけど……。
「州田」
何だか寂しくなったので、俺は州田に声をかけた。
「ん?どうした、三上?」
「どうした、デルタ?」
「俺、帰るわ。二人で仲良くやってくれ」
「おっ、デルタ、お主、分かっておるな〜?」
「ちょっ!?三上っ!?」
「じゃあな」
背中越しにそういって、歩き出す。
「にゃはは。これで二人きりだね、お兄ちゃん♪」
「待てって!!おい、三上!!」
背後で、相川の猫なで声と州田の悲鳴のような声が聞こえたが……
俺にはもう関係ないことだ。適当に頑張れよ、相川〜。
───────────────────────

301 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2005/05/25(水) 21:03:02 ID:6U1C6WWx
んー。かなり日も長くなってきたな。
帰る者、部活に励む者で騒がしい夕暮れ前の校庭を一人歩く。
そして、俺が校門を通り抜けたとき……
「あー!!おにぃちゃんだー!!」
後ろから声をかけられた。
慌てて振り返る俺。
「さ、沙耶っ!?」
「うん。サヤだよー」
塀に寄りかかっていた俺の妹、沙耶が、嬉しそうに俺の方に走ってくる。
「どうしてここに?」
「うん。今度のね、遠足のお菓子を買いに行こうと思ったんだー」
中学にもなって、遠足ですか……似合うけど。
「でもね、サヤ、お金持ってなかったから、おにぃちゃんに貰いに来たんだよー」
「あぁ、俺も晩飯の買い物行こうと思ってたし、一緒に行くか?」
「うん!!行くー!!」
右手を高々と挙げて、嬉しそうに笑う沙耶。
俺も微笑んで、沙耶の頭にポンと手を置き、
「よし、じゃ行こう。早くしないと、お菓子売り切れちゃうかもしれないからな」
「はわっ!?は、早くしないとー!!」
「あぁ、急ごう?」
「うん!!」
走り出す二人。
しかし……

302 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2005/05/25(水) 21:04:03 ID:6U1C6WWx
どてっ。
移動距離20メートルにして、沙耶が転ぶ。
転んだまま動かない沙耶……。
俺は体を反転させ、焦って沙耶の元へ走る。
「だ、大丈夫か!?沙耶!?」
「はわわ……転んじゃったよ……てへへ」
起き上がって、恥ずかしそうに笑う沙耶。
ちょっとホッとし、俺は沙耶の両脇を持ち上げて、沙耶を起こしてやる。
「大丈夫か?怪我してないか?」
「うん。痛くないよ!!」
「そっか。沙耶は強い娘だな?」
「えへへ……」
沙耶が笑う。頭を前に傾けて。
俺は沙耶の頭を軽く撫でた後、沙耶の服や膝の土を手で払って、
「よいしょ」
沙耶を抱きかかえる。
流石に軽いなー。
「はわわっ!?」
「コレが一番早いだろ?」
「うん!!」
「よし、出発。舌噛むなよー」
沙耶を抱いたまま、近所のスーパーへと少し早足で歩き出す。
接近する顔と顔。
沙耶は俺の顔を見て、嬉しそうに微笑んだ。
実際……お菓子が売り切れるなんて、そうは無い。
急ぐ理由は、広告の品目当て、だったりして……。
───────────────────────

303 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2005/05/25(水) 21:05:40 ID:6U1C6WWx
『小さいことにクヨクヨしたりしてない?
 自分のやりたいこと、やれること、やればいいんだよ少しずつさ。
 それが、強さになるんだよ、きっと。

 元気ハツラツ! 君は強い。オロナミンC』

えっと、久しぶりの妹台本。
つーことで、キャラの性格を思い出すため、色んな妹を出してみようかなぁ……なんて。
そんな感じ。
まだ続くと思うよ、多分。
気に入らなきゃスルーですよ。それが2chのルール。

304 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/05/25(水) 21:07:31 ID:JmKXC8Bp
│д`*)ミタヨ

305 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/05/26(木) 01:54:05 ID:UXUyueVu
遊星神様もキタ━━(゚∀゚)━━!!

是非僕らが萌え死ぬまで書いて下さい!!

306 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2005/05/26(木) 18:53:37 ID:3wo7B50/
ただいま〜。
あっついなー、今日も。

深夜、コテトリの話が出てたようので、気になって調べてみる。
鳥付けた日:03/2/14、名前付けた日:03/8/19
もう二年近くも使ってんだ……このコテとトリ……愛着も出るよなぁ。

>>308
調べてみたけどよく分かんない……。
専ブラのdatファイルがあれば出来るとか出来ないとか……。

307 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2005/05/26(木) 18:54:31 ID:3wo7B50/
人生初誤爆!?
ゴメン、皆!!

308 :sage :2005/05/26(木) 19:17:54 ID:zRqUAXoK
あの…遊星さん?
沙耶って、咲耶をもじられたのでしょうか?

309 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2005/05/26(木) 21:16:03 ID:3wo7B50/
>>308
┐(´ー`)┌
そんなものより、もっと疑うべき作品があるだろう。と。

310 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/05/26(木) 22:37:18 ID:Y6cWlEoH
>>260-265
GJ!!
是非とも続き読みたいです!

>>海中さん
すごい…!GJ!!
俺、萌え悲しい話に弱いです… 。・゚・(ノД`)・゚・。

>>二姉持ちの弟さん
メイドさん、巫女さん、
両方イイ!!GJ!!

>>遊星さん
デルタキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
三上さんと州田さん、両方の話の続きが読みたいです!!

311 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/05/27(金) 02:15:21 ID:35pn4lqQ
どこの誤爆か気になるが結果的に2回も>>308にレスしてる遊星さんに萌え
ともあれGJです!!

312 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/05/27(金) 14:30:42 ID:G+HqNPVO
これはこっちでいいかな…

今更だけどまだ読んでなくて暇な人はどうぞ
http://moemoe.homeip.net/i/index.php?ac=view&aid=2417
携帯版でスマソ

313 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/05/28(土) 00:15:40 ID:TfJDpUmd
読んだ。
よかった。

314 :海中 ◆xRzLN.WsAA :2005/05/28(土) 23:04:59 ID:Zw9oqKxC
風邪でしばらくの間、くたばってました。orz お久しぶりです。

>>遊星さん
沙耶たん、お持ち帰りはおいくらでしょうか?・・・え、非売品?
ころしてでも(ry それはともかく、GJです!

315 :海中 ◆xRzLN.WsAA :2005/05/28(土) 23:06:18 ID:Zw9oqKxC
「お兄ちゃ〜ん……早く寝ようよ〜……」
「なんだよ、もう寝るのか?まだ早いぞ」
「わたしはお兄ちゃんと違って、やこーせーじゃないの!眠いの!」
「……はいはい。さいですか」
俺は本をぱたんと閉じて、クッションの上に放り投げた。
「あれ?本を読んでたの?」
「ああ。ダヴィンチ・コード」
「あー、それ知ってるよ。ラジオで紹介してたもん」
「なんだ、知ってたのか。読んでやろうか?」
妹は「うー」と唸ったあと、恥ずかしそうに頬を緩め、俺のパジャマに頭をすり寄せた。
「読んで欲しいけど……今日はお兄ちゃんと早く寝たいの……」
「……そっか」
よくそんな恥ずかしい台詞が言えるな、と思いつつ。俺は明かりを消した。

316 :海中 ◆xRzLN.WsAA :2005/05/28(土) 23:07:24 ID:Zw9oqKxC
ふとクッションの上の本に視線を送る。
 妹に言われたい台詞  2005年決定版!(エロバージョン)

 「……倫理的にさ、さすがにお前はマズいよな」
 「え?なんのこと?」
 「なんでもない」

教訓:嘘も方便だが、これはひどい例である。兄はすました顔で鬼畜である。

317 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/05/29(日) 16:59:11 ID:l7/SM/Hp
>>海中さん
風邪をひいていたとはこれはまた…体には気をつけて下さいね。
ともあれGJです!
激萌えです(*´д`)



みなさんも風邪には気をつけて下さいね

318 :好きだよ :2005/05/29(日) 21:42:14 ID:H+UBTrwW
お兄ちゃんは私の苦しいとき、悲しいとき、辛いときに私の相談にのってくれたり、励ましてくれたり、アドバイスをくれたりしてありがとう。楽しいときは2倍楽しくなり、辛いときは少ししか辛くない。私、お兄ちゃんといるだけで楽しいよ。お兄ちゃんとっても好きだよ。

319 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2005/05/29(日) 23:50:46 ID:PkVqgvUK
>海中様
やっぱ、海中さんの書く妹は可愛いですねぇ……。
さすが海中さんッス!!

320 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/06/01(水) 16:16:38 ID:MV+AsTi7
                     〃⌒⌒ヽ
        \            i彡ノノ))))〉   /
          \          l∬ ゚ヮ゚ 八    /ァ[〉 ⌒⌒ 〈]    ./
           \      ⊂/\__〕 ヽ  //ノi ノ/从从|〉  ./
        __  \    ./丶2    |Σノ /┌ゝ!| ゚ヮ゚ノl ./
       , ' ___ヽ  /\  / //7ゝ〇 ノ\  /≡/\丿>/
       i/ノノレリ)〉 / /.\ ///⌒γノ/___). / ≡\/≡/____
○   / <ゝ|| ゚ ヮ゚ノ!/ /○ .\/  ///ノ   /  /  /[〉γ /^lヘ ヽ
 \ / / /ヘ∇ヘ_|. //   \///    /     ./  l i ノリノ )))
    \,ヘ .l⌒l⌒l, ヘ/   |\/\/\//  /   ノ /iハ ゚ ヮ゚ ハ
   l二/\!, '⌒ヽ|,.'\二l   >     妹 〈 /   / ̄`-==-' ̄\
       (人Ξ ノ)     <      ス >   / ,イ/ ̄ ̄\ト \
      ○巛巛○      >  予  レ <   (m / ̄ ̄ ̄ ̄.\m


321 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/06/01(水) 16:17:04 ID:MV+AsTi7
 ̄ィ^8  lヘ `8ヘ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄<     の > ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ァ'   ト ヽ ̄ ̄ ̄
  从iノリノ )))リ         >  感    < .\       (ト)ミノノノ )) 〉
  ノ (li ゚ ヮ゚ノリ           <  !!  \  \     ノノ(リ ゚ヮ゚ ノ、
  /⌒\/⌒ヽ_______     //\/\/ ̄  __\  / ⌒〇二\ノ)⌒
 | ̄⌒\ 彡ノ_   |    /, 〜ーヾ   |  〃/二ヾ\ ─) ⌒ヘ◎>) ─ 彡
 |_________\_|__ 丿____|  .// .イノリ从)))  |  i /フフ77i〉\// \=(_) //
/_____________\彡ノ________ / ヽ !| ゚ -゚ノリ   .| 从|! ゚ヮ゚ノl|  .\\ |(○|(γ⌒ゝ´
 ‖      \ヽ   ./    /(⌒───|  (∧∧)⊂)   \| ──二(◎) |l
         ヽミ  /      | ` ̄| ̄ ̄ .|  .|ΘΘ| ノ     \    ゝ_ノ
           ./ \     |ニ二{]    | (_|;  /_)      \
         ./   \! ̄ ̄i ∨__ ̄ヽ/| ヘД/ヽ         .\
        /    /二二\( iii iii>\ \ |(    )


322 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/06/01(水) 17:24:32 ID:RWT4mKCr
「お兄ちゃん!一緒にぷよぷよしよ♪」
「お兄ちゃん!食べさせてあげる♪ア〜ン」
「お兄ちゃん!一緒にお風呂入ろ♪」
「お兄ちゃん…一緒に寝ていい?」
妹よ…いい加減兄から卒業しような…こんな妹を持った漏れは幸せ者なんでつか?(´・ω・`)

323 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2005/06/01(水) 17:42:21 ID:7HbaUx4g
君の実生活を箇条書きするだけで、俺の台本は軽く超えられそうだ……

っていうか、羨ましいぞ。おい。

324 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/06/01(水) 20:21:57 ID:W5zecRNu
羨ますぃ(´・ω・`)

325 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2005/06/01(水) 22:23:15 ID:7HbaUx4g
沙耶と二人、カートを押しながら歩いている。
沙耶には、お菓子売り場に行くように言ったが、俺と一緒に行きたい様で、
しばらく俺の買い物に付き合ってもらっている。
「晩飯何にしようかな……」
「おにぃちゃん!!サヤ、ハンバーグがいいー!!」
「おいおい。この前も作っただろ?だからまた今度。なっ?」
「うん」
「さてと……どうしようかなぁ」
呟きながら、店内を歩いていく。
「お、キャベツ一玉95円か……安いな、買うか」
と、俺がキャベツに手を伸ばすと……
「きゃっ!?」
偶然、キャベツを取ろうとした俺の手が、
同様にキャベツを掴もうとしていた女の子の手を掴んでしまった。
「あっ、すいません……」
その女の子に軽く謝って、別のキャベツに手を伸ばすと……
「あれ……?三上!?」
「ん?」
何者かに呼ばれ、顔を上げると……
「あ、立花……」
「よっ。三上も買い物?」
「ああ」
ってことは、三上の横に立ってるさっきの女の子は……
「未来ちゃんだったのか……」
「あ、お久しぶりです。三上さん。沙耶ちゃんもこんにちは」
立花の妹、未来ちゃんが、ペコリと頭を下げる。

326 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2005/06/01(水) 22:24:15 ID:7HbaUx4g
「ミクおねぇちゃん、こんにちはー」
「あぁ、久しぶり。前会ったのは……鍋パーティの時だっけ?あの時はどうも」
「いえ。好きでやってますから」
この娘。かなりの料理好きである。
立花家には、何度か食事をご馳走になったが……どれも美味くて驚いた記憶がある。
「今日は何買ったの?」
「えっと……シメジとキュウリとモヤシ、あとニンジンですね。今のところ」
「お、キュウリ買おうかな。いくらだった?」
「確か……三本で98円だったと……」
「ほぅ。安いね。あとで買おう」
「でも、今日はお肉はあんまり安くないんですよね……」
「あぁ、そうだね。魚もそこまで安くないみたいだしね。今晩は何にしようかな……」
「あ、なんでしたら、何かレシピ教えましょうか?」
「えっ?いいのっ!?」
「はい。たまには兄さん以外の感想も聞いてみたいですしね」
「そう?じゃ、お言葉に甘えて……」
俺はバッグから手帳とペンを取り出す。
すると……
「あれ……?」
ちょっと目を放した隙に、未来ちゃんが消えていた。
「……?」
呆然と立ち尽くす俺。
すると、沙耶が俺の服の裾を軽く引っ張って……
「ミクおねぇちゃん、おにぃちゃんに引っ張られて、どっか行っちゃったよー?」
「ち……立花め……」
いい機会だったのに……。
はぁ……。ま、立花らしいといえば……その通りなんだけどさ。
───────────────────────

327 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2005/06/01(水) 22:25:15 ID:7HbaUx4g
「ま、ここまで来りゃ、大丈夫だな。スマンな、未来」
「ぷはっ……はぁ……はぁ……」
「大丈夫?」
「口を塞ぐなんて、いきなり何てことするんですか!!兄さん!!」
「ん〜。強いて言うなら、悪の手先から未来ちゃんを救出したって感じ?」
「はぁ……何言ってるんですか……兄さん……」
「だって、無視されて寂しかったんだもん」
「だからって……あんなことして……三上さんに悪いじゃないですか……」
「まぁね。でも、そりゃお互い様」
「え?」
「いや、沙耶ちゃん、一人ですげぇ可哀想だっただろ?」
「え……」
「気付かなかった?」
「は……はい……」
「ま、料理の話で夢中になるのもいいけどさ」
「はい……」
「沙耶ちゃんには三上が必要だ。分かるだろ?」
「はい」
「それなら良し。さ、行こうぜ」
「はい。えっと……兄さん……」
「ん?」
「意外と優しいんですね?」
「まぁ、未来ちゃんや沙耶ちゃんみたいな可愛い娘には特にな」
「に、兄さんっ!!何言ってるんですか!!」
「いや、もう。未来ちゃん、そのリアクション、ホント可愛い!この場で抱き締めちゃいたい!!」
「に、兄さん!?何言ってるんですか!!」
───────────────────────

328 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2005/06/01(水) 22:26:18 ID:7HbaUx4g
中途半端!!だけど貼る。
ココまで行ったら、双子も出す!!サラは……微妙!!頑張る!!
ってことで、まだ続くよ。
いつも通り、気に食わなきゃスルーして。

しかし……「みく」→「未来」が、デフォルトで変換できるなんて……
新しいパソコンはいいねぇ……。

329 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/06/01(水) 22:29:31 ID:UbWwbHcI
リアルタイムで拝見させていただきました。
遊星さん乙です!ちなみに俺は携帯から見てるんですが、こっちもみくで変換できます。

330 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/06/01(水) 23:45:10 ID:W5zecRNu
>>遊星様
GJです!!
萌えパレード開催の予感w

>>329
('A`)人('A`)ナカーマ>携帯から見てる

331 :322 :2005/06/02(木) 03:27:38 ID:NvBvfeoi
遊星さん>そぉですか?ぢゃぁ今度1日の出来事でも書いてみます…ちなみにお風呂と寝るのは丁重にお断りしました。なんかすいません…

332 :二酸化マシンガソ :2005/06/02(木) 14:04:53 ID:sknVNkwb
遊星さん
やはり神はすごいですね
流石過ぎまつ

333 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/06/02(木) 23:20:30 ID:Y23j4Xg9
>>遊星さん
乙です!GJ!!
続き待ってます!!

334 :海中 ◆xRzLN.WsAA :2005/06/03(金) 19:39:43 ID:yLKLy2se
なんだろう、群発頭痛にかかりました。
台本書きを少し休止します・・・

335 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2005/06/03(金) 20:06:03 ID:k9W6aOnD
携帯から見てる人、やっぱ多いんだねぇ……zip上げは、やらない方がいいか。

>>329
へぇ、変換出来るんだ。
ケータイよりも劣るPCって……orz。

>>334
大丈夫ですか?
ともかく、お大事に。

336 :二酸化マシンガン改 :2005/06/04(土) 15:20:16 ID:q3vbDOQf
妹「あにうえ〜」
兄「どうしたんだ?」
妹「これそこの川原で拾ったのじゃ〜」
兄「綺麗な石だな」
妹「えへへっこれあにうえにあげるのじゃ」
兄「いいのかい?」
妹「うむ!これはあにうえの為に探してきたのじゃ」
兄「?」
妹「あにうえお誕生日おめでとうなのじゃ!」
兄「…そうか今日は俺の誕生日か…ありがとう、詠美」
妹「えへへっ大好きじゃあにうえ!」
兄「俺もだよ…」

なんていうかこんなの貼ってすいません

337 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/06/04(土) 21:25:36 ID:aJum4fyn
二酸化マシンガンさんがカスタム化した!?
戦国娘(?)萌え〜!乙です!

338 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/06/04(土) 22:58:39 ID:q3vbDOQf
>>337さん
どうもです〜
ちょうどこの前に天上天下見てて
それで「〜じゃ」口調の娘書いてみました

改はカスタムでなく動くように直した感じですよ
ハハ…

339 :バiタ兄 ◆0.yvR/lIf. :2005/06/05(日) 15:41:42 ID:vCtwlWzg
>>331の者です。昨日ちょっと萌え的な事があったので書かせてもらいます。始めてなので読みにくいと思いますが…。
俺には2人の妹がいます。中1の長女ハルナ(仮名)と小4の次女ユイ(仮名)です。ハルナは憎たらしいので微妙ですがユイは超甘えん坊なので激萌えです。wじゃあそろそろ話に入ります。

340 :バiタ兄 ◆0.yvR/lIf. :2005/06/05(日) 15:51:33 ID:vCtwlWzg
朝、俺がまだ寝ぼけているとユイが部屋にきました。
ユ「お兄ちゃ〜ん?朝だよ〜?起きないの〜?」オ「今日って土曜だろ?」ユ「そぉだよ」オ「じゃあ寝る…」
俺の高校は土曜休みなので9時になってましたが寝ることにしました。
ユ「じゃあユイも寝る〜」オ「俺のトコで寝るなよ…」ユ「いや〜…」
結局ユイは俺のベットに入って来ました。俺もメンドくさいのでそのまま2人で寝ちゃいました…。

341 :バiタ兄 ◆0.yvR/lIf. :2005/06/05(日) 16:02:04 ID:vCtwlWzg
12時頃になり俺は目が覚めたのでベットに座りタバコを吸いながらテレビを見てました。後ろではユイが寝てます。30分ぐらい経つとユイが目を覚ましました。
ユ「ん〜…お兄ちゃんオハヨー」オ「ん、おはよ」ユ「あ〜っお兄ちゃんまたタバコ吸ってる〜!」オ「ん?どぉした?」ユ「こーこーせーはタバコ吸っちゃイケナイんだよ〜!」オ「はいはい」

342 :バiタ兄 ◆0.yvR/lIf. :2005/06/05(日) 16:13:48 ID:vCtwlWzg
タバコを消してテレビを見てるとユイが
ユ「ねぇお兄ちゃ〜ん」オ「ん〜?」ユ「おはようのチューは〜?」オ「なし」ユ「なんで〜?おねがい〜!」
後ろから抱き付いてくるユイ…。
オ「だめ」ユ「いや〜」オ「離れなさい」ユ「いや〜。チューしてくれるまで離れない〜」
はぁ〜…なんだこの妹は…orzまぁ可愛いからイイけど。w
オ「はいはい。じゃあ目つぶって」ユ「は〜い」
ユイのおでこに優しくキスをする。9歳にもなる実の妹にキスするなんて…人間失格だな…orz

343 :バiタ兄 ◆0.yvR/lIf. :2005/06/05(日) 16:29:01 ID:vCtwlWzg
オ「ところでメシは?」ユ「まだ食べてな〜い」オ「じゃあ何か作るか?」ユ「ユイも手伝う〜!」オ「よしっ!じゃあキッチンへGO!」ユ「GO〜!」
パンを焼いてマーガリンを塗るユイ。炒めた卵とウインナーにケチャップをかけたヤツを作ってだす俺。
オ「よしっ!じゃあ食うか!」ユ「うん!」オ「はい、いただきます」ユ「いただきま〜す!」オ「…うまいか?」ユ「うんっ!おいしーよっ!」オ「ん、ならイイや」
メシを終えて寝汗をかいたので風呂に入る。…風呂から出てユイに
オ「ユイも汗かいたんだったら風呂入っとけ」と言って居間でテレビを見る。ユイは風呂に行った。

344 :バiタ兄 ◆0.yvR/lIf. :2005/06/05(日) 16:40:09 ID:vCtwlWzg
ユ「お兄ちゃ〜んっ!!!!」風呂からユイの大声が聞こえる。俺は急いで風呂まで行く。
オ「どぉしたっ!?」ユ「ドアが…ドアが開かないよ〜っ!!!!」
どうやらユイは内側からカギを掛けてしまいドアが開かなくなって泣いてるらしい。
オ「ユイ〜。カギ掛かってっからドアの下にあるカギ開けろ〜」ユ「わかんないよ〜っ!!!!」
…だめだ…ユイは泣いて言うこと聞かない…orz仕方ないのでドライバーを使い外側から開ける。

345 :バiタ兄 ◆0.yvR/lIf. :2005/06/05(日) 16:52:01 ID:vCtwlWzg
オ「ユイ〜開いたぞ〜」と言ってドアを開ける。
ユ「うわぁ〜んっ!!!!」オ「おいっ!抱き付くなっ!濡れるだろっ!」
オ「っつか体洗ったか?」ユイは小さく頷く。
オ「頭は?」首を横に振る。
オ「じゃあ体洗ってから出ろよ」と言って居間に戻ろうとする。
ユ「行っちゃヤダ!!!!」俺のズボンにしがみつく。
仕方ないのでユイの頭を洗ってやる。可愛いなぁ…体を拭いて服を着せる。俺も服を濡らされたので着替える。

346 :バiタ兄 ◆0.yvR/lIf. :2005/06/05(日) 17:08:35 ID:vCtwlWzg
俺はする事がないので部屋でダラダラ。ユイはずっとついてくる。トイレにまで一緒に入ろうとしてきた。しばらくすると出掛けてたハルナが帰ってきた。
ハ「ただいま〜」オ「おぅ!おかえり」ユ「…」ハ「ユイ何やってんの?」オ「あぁ、ちょっとあってね」ハ「ふ〜ん」
親から今日は帰れないとの連絡を受ける。オレがメシを作るのか…orz3人黙ってメシを食う。なぜかユイは俺の膝の上に座ってる。会話はない…。メシを終え簡単に片付けを済ます。

347 :バiタ兄 ◆0.yvR/lIf. :2005/06/05(日) 17:21:12 ID:vCtwlWzg
風呂に入ろうと思い服を脱ぐ。なぜかユイも脱いでる…。
オ「何やってんの?」ユ「一緒に入っちゃダメ?」
少し考えたが今日の事があったので一緒に入ってあげた。ユイはまだ元気がない…。風呂からでてハルナに風呂が空いたことを伝える。居間で少しユイとダラダラする。そろそろ寝ようと思いユイに
オ「じゃあ俺寝るから。ユイも早く寝ろよ」と言って部屋に戻ろうとしたときズボンを引っ張られた。
オ「ん?」ユ「一緒に寝て…」オ「しゃ〜ね〜なぁ〜。じゃあ今日だけだぞ!」
内心ちょっと嬉しい。w

348 :バiタ兄 ◆0.yvR/lIf. :2005/06/05(日) 17:46:01 ID:vCtwlWzg
風呂から出たハルナにユイと寝ることを伝える。部屋に戻ってユイと寝た。ベットの中でユイはずっと俺の腕にしがみついてた。今日はいつもの元気なユイに戻ってたので安心した。
とまぁこんな感じですね。長文&駄文失礼しました。ちなみに今ユイは俺の部屋でマンガ読んで笑ってます。w

349 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/06/05(日) 18:40:23 ID:n3L74Ajz
ぴゅあぴゅあ(コンシューマ版)から。

美和「お兄ちゃんの・・・ロリコンーーーッ!」

茶をふきました。

350 :二酸化マシンガン改 :2005/06/05(日) 21:17:05 ID:yyKNTugw
バロさん
ギャルゲー的現実体験スレにカキコしてください
みんなよろこびますよん
てかユイちゃん俺にください(;´Д`)ハァハァ(最悪だ俺
しかもユイとは俺の糞SSのキャラと同じ名前…(゚∀゚)b

351 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/06/05(日) 21:40:44 ID:TZ7vrU+f
自分の稼ぎで 生活出来る様 一人立ち出来るまで、喫煙の資格無し!!!
よって、妹 没収!!!

352 :海中 ◆xRzLN.WsAA :2005/06/05(日) 22:11:18 ID:ib2fuB1k
「……ちゃ……て」
―――う。
「……ちゃん……きてよ……!」
―――うん?
 「お兄ちゃん!起きてよっ!」

ソファに寝ながら、薄っすらと目蓋をこじ開けると、まばゆいばかりの光が差し込んできた。
俺はとっさに顔を背け、手のひらで顔を隠した。そのままの体勢で再び目を開けてみる。
どアップで妹の顔。
 「うおわっ!?」 「きゃっ!?」
二人とも磁石のように離れ、お互いにどすん、と尻餅をついた。
 「いて……」 「いたい〜……」
見ると、パジャマ姿の妹が座り込んでいた。胸元のボタンがはだけてブラが……あれ?
ブラをしていない?ああ……それすら早いのか。お兄ちゃん、ちょっと悲しいぞ。
というか、はだけた胸元の奥に、ふたつの小さなぽっちが見える……って、まさか!
……などと不純な想像をしていると、妹はお尻をさすりながら睨みつけてきた。
 「お兄ちゃん!!いきなり驚かさないでよ、ばかっ!!」
しかし、妹の睨みつける先に俺の顔はなくて、代わりに立派にいきり立つ俺の息子が……。
 「お前、どこ見て言ってんだ?」
 「……え?お兄ちゃんの顔、どこ?」
すすすっ、と手を探らせる。―――って、オイ!!
ぐにゅっ。

353 :海中 ◆xRzLN.WsAA :2005/06/05(日) 22:12:24 ID:ib2fuB1k
あ、ダメだ。俺もう終わりだ。死ぬ。殺される。ヤバ、ヤバいよ、ヤバすぎるよ。
いくら義妹とはいえ、妹だよ。そんな妹に欲情していたなんて知れたら、マジ終わりだよ。
ああ、デストロイだ。この世のデストロイ。ああ、デストロイ!?
 「やだっ!?もしかして脛触っちゃった!?やだぁ……」
脛?足の?……ああ、そうか。感触似てないけどな。助かった。
 「人の足を汚いものみたいに言うなよ」
 「だってそうだもん。お風呂入ったばかりなのに……」
 「あのなぁ……って、おい。お前、パジャマのズボン、前後逆にはいてるぞ」
 「えーっ!?うそっ!?」
するり。
ああ、妹よ。目が見えないんだよね。だから“見られている”意識は少ないんだろうけどさ。
兄の目の前でパジャマのズボンを脱ぎだすのは止めておくれ。

354 :海中 ◆xRzLN.WsAA :2005/06/05(日) 22:13:36 ID:ib2fuB1k
まず、ふっくらとした感触を指先に覚えそうなほどの、青と緑のしましま。
健康そうで、触れると温かそうな太もも。そのまま柔らかな曲線を描き、両足へ。
……ビューティホー。合格だ。
 「……あの」
 「え?なに?……って、ひゃ」
数秒後、怒号と悲鳴と近くに落ちてた新聞の広告が飛んできたのは言うまでも無い。

 「ばかっ!もう知らない!お兄ちゃんなんて一生眠ってればいいのよ!!」
 「おーい、元はと言えばお前が悪いんだぞ?なあ、機嫌直せよ」
 「やだっ!!絶対にやだっ!!」
手すりを掴みながら猛スピードで逃げ出す妹。それを追いかける俺。
端から見たら疑われそうな光景だ。
 「なあ、許してくれってば。いいだろ?別に減るもんじゃないし」
 「減るのっ!!」
 「何が―――?」
妹の進行方向にはタンスがある。ごく普通のタンスだ。妹の足は止まらない。
……気づいていないのか?
 「お、おい!前!」
 「なによっ!ばかっ!!―――あ」
そのまま歩を進めて……。

355 :海中 ◆xRzLN.WsAA :2005/06/05(日) 22:14:49 ID:ib2fuB1k
ものすごい衝撃だった。タンスにぶつかり、その振動で上に積んであった物がすべて落下した。
 「お、お兄ちゃん……?」
反射的に妹を庇う姿勢になり、俺は背中に全衝撃を受けていた。
途中、グサッとかいう音が聞こえたりもした。……迂闊だった。
 「お兄ちゃん!?お兄ちゃんっ!!」
 「なんだ?」
ゆっくりと手を伸ばし、妹の頬に触れる。冷たい。どうやらお姫様は泣いてしまったようだ。
そんなこと、触れなくても分かる。―――見りゃ分かるんだ。
 「ごめんなさい……ごめんなさい……」
 「泣くなよ。その水分は減るぞ」
冗談を呟きながら体を起こそうとして、俺は顔をひきつらせた。
背中が痛い。
 「うが……運悪いな、俺」
震える手で背中を探ると、厚紙用のハサミが床に落ちた。ついでに血も。

356 :海中 ◆xRzLN.WsAA :2005/06/05(日) 22:15:53 ID:ib2fuB1k
 「……いいか?」
 「う、うん……」
俺は妹に背中を向け、あぐらをかいて座っていた。妹は消毒液で湿らせたガーゼを
両手に握っている。
 「痛いって言うから、言ったところを軽く拭いてくれ」
 「うん……」
湿ったガーゼの感触が背中を動いていく。
 「もう少し上かな?」
 「うん……」
感触が傷口を捉えた。俺は妹に言う。
適当に拭いたあと、上からナプキンを貼る。これでまあ大丈夫だろう。
 「あの……ごめんなさい……わたしのせいで……お兄ちゃん……ケガ……」
妹は尻すぼみに呟き、再び目尻に涙を溜めた。
 「泣くなよ。怒ってないからさ。むしろ俺が謝りたいんだから」
 「……え?」
 「いや、見ちゃったからさ。……許してくれる?」
 「……う、うん……」
俺は妹の頭をくしゃりと撫で、わざと声を弾ませて言った。

 「それじゃ、これであいこにしよう」

357 :海中 ◆xRzLN.WsAA :2005/06/05(日) 22:17:04 ID:ib2fuB1k
とある二行の描写に頑張った私がいます。誰かこらしめてください……。
風邪なのか群発頭痛なのか分かりませんが、頭痛が。
ヘタクソな台本ですが、しばらく休養に入ります・・・。

358 :名無しくん、、、好きです。。。 :2005/06/05(日) 22:18:21 ID:YGAcd3+Q
二酸化マシンガンさん帰ってキター!!
しかも『改』…なんかカコイイ
GJです!


>>バiタ兄さん
羨まし杉ですorz

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0ch BBS 2004-10-30