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[第七弾]妹に言われたいセリフ

125 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2007/07/12(木) 21:06:19 ID:VZvtDdLR
「奈央の一番得意な料理が……」
「お兄様、そんなに奈央の料理を……!
 わかりましたお兄様!この私、愛するお兄様のため、一生懸命作りますわ」
「あぁ、頑張って……」
「あ!申し訳ありません、お兄様!食材の買出しに行ってきますので、お先に帰って待っててください!」
「あ、うん。頑張ってね」
「はい!では!」
名残惜しそうに僕の顔を見ていたが、覚悟を決めたのか勢いよく走り出した奈央。
こう言っちゃ悪いけど……やっと一人になれた。
───────────────────────
本当に、奈央のことはよく分からない。
確かに僕に懐いていたけど、ここまでだったかどうか。
「お兄様?」
不思議そうに僕の顔を覗き込む奈央。
「美味しく……なかったですか?」
「いや、そんなことは……」
「そうですか!沢山作りましたから、どんどん食べてくださいね!」
ドンと目の前に置かれる大盛りのポテトサラダ。
……こんなに食えないって。
それよりも、
「ねぇ、奈央……?」
「何ですの、お兄様?」
「……何かあったの?」
「え……?」
動揺の色が奈央の顔に浮かぶ。
こういう違和感はなかなか外れないものだ。
「いつもと何か違うから」
「……お兄様には敵いませんね」
奈央がぎこちない微笑みを見せた。
「僕でよければ、話聞くけど」
「……聞かないでください」

126 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2007/07/12(木) 21:07:04 ID:VZvtDdLR
「……?」
「お兄様には言いたくありません……」
「ダメだ」
「……」
「そういう話ほど……僕が聞いといたほうが良い話だと思うよ。だから……奈央?」
「お兄様……」
奈央は覚悟を決めたのか、大きく息を吸い込み
「奈央は……見合いをすることになりました」
「……誰と?」
「許婚と聞きました……ですから、おそらく見合いといっても……」
「……」
「奈央は……お兄様と離れたくありません……」
俯いたままの奈央。
震えた声だけが耳に刺さる。
「奈央は……奈央は……」
「奈央……」
僕に出来ることは何だろう。
慰めることか?送り出すことか?
……違うよ。
もっと大事で大きな一言を、僕は持ち続けてきたんだから。
「奈央……僕は……僕も……」
「え……?」
「ずっと……奈央のこと……好きだから……だから、お見合いなんて止めてくれ」
「お兄様……?」
「ゴメン……僕はあんまり喋るの得意じゃないから」
「……お兄様……」
ガラにもないことを言ってしまった。
奈央が僕を不思議そうに見ている。
熱い頬を隠すため、俯いて奈央の返事を待つ。
「……お兄様」
その返事とは以外にも。

127 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2007/07/12(木) 21:07:58 ID:VZvtDdLR
「では、お父様に早速連絡しませんとね♥」
「……は?」
「お兄様の気持ちはしぃっかり受け取りました♥これで二人は晴れて両想いですものね?」
「あれ……?お見合いは……?許婚は……?」
まさか……
「嘘?」
「嘘じゃありません。お見合いはする予定はありました。
 でも、奈央はお父様に言ったんです『お兄様以外の人と結ばれるつもりはありません』と」
「……で?」
「お兄様次第ということで、許可を頂きました。もちろんダメでしたらきっぱりと諦めるつもりで」
「……許婚は?」
「うーん、随分昔に決められたものですから。今じゃ状況も違いますし、両家とも強制はしてないようです」
「……」
いいのか、それで……。
「もう聞きたいことは無いですか?」
「……一応」
「では難しい話はここまでにして、これからはずっと一緒ですねー、お兄様ー?」
「……ハメられた……」
「やーん♥お兄様、人聞きが悪いですわー♥奈央は、お兄様の本心を引き出しただけですもの♥」
「……」

奈央には負けっぱなし……。
……でも、試合には勝ったのかな。
───────────────────────

128 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2007/07/12(木) 22:01:05 ID:VZvtDdLR
そりゃ、この歳になってできた妹だもの。
普通に可愛いし。
異性として意識するなって方が無理だって思うし……。
「お母さーん!!瞳のブラ、知らないー!?」

「ふぁ……」
小さく欠伸をしながら階段を下りる。
理由はどうあれ、珍しく早起きした自分を褒めながら、最後の一段を飛び降りる。
すると、
「きゃっ……!!」
角の向こうから現れた少女が、俺とぶつかりそうになって咄嗟に身を引く。
「お、お兄ちゃん……?」
「あ、悪い。瞳」
「おはよう、お兄ちゃん。今日は早いんだね?」
「……」
胸を見る。
……結構……ある……。
「どしたの?」
俺の顔を覗き込む妹。
「い、いやなんでも……それより急いでるんじゃないのか?」
「あはは、そうでした」
ペロッと舌を出して笑ってみせる妹。
……そりゃ……可愛いよな。
「じゃね、お兄ちゃん」
俺の脇をすり抜け、勢いよく階段を上がっていく妹。
「あぁ」
そして階段の上で振り返り、
「たまには早起きしなくちゃダメだよー?」
「分かってるよ」
適当に返事をして、ダイニングへ。

129 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2007/07/12(木) 22:01:56 ID:VZvtDdLR
用意された朝食をモソモソと食べていると、
「お兄ちゃん」
ドアから顔だけ出した妹が
「じゃあ、行ってくるね?」
「ああ、朝練頑張れよ」
「うん。お兄ちゃんも、よかったら見に来てね」
「いつかね」
「約束だよ!」
底抜けに眩しい笑顔を見せながら、小さく手を振って家を出て行く妹。
……やっと行ってくれて、ホッとしたやら残念やら。
苦い顔でコーヒーを一口飲むと、
「あ……あのコ、お昼忘れてる」
後ろで義母が呟く。
「あぁ、よかったら届けますよ」
「ホント?あのコも喜ぶわ」
「……喜ぶ?」
「えっと……コッチの話。じゃあ、お願いね。お昼はチア部の部室にいるらしいから」
「わかりました」
俺の昼と、一回り小さい妹のお昼。
……どうやら俺もかなりの本気ぶりらしい。
───────────────────────
「さてと……行こうかね」
昼休みを告げるチャイムを聞いて立ち上がった。
チア部の部室とは聞いたが、そもそも部室の場所を知らない……。
まぁ、運動部の部室は一つに固まっていると聞いたから、大体の場所は分かる。
片手に弁当を二つ持って、歩き出した。
運動部部室群は屋外にあって、この熱気の中を歩いていくのは少し嫌だったが……仕方ない。
汗を流しながら歩いていくと、目的地にたどり着いた。
俺には何の用も無い場所。場違いも良いところだ。
「チア部チア部……っと……」
と呟いて気付いたが、部が部だけに怪しいセリフ……。

130 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2007/07/12(木) 22:04:05 ID:VZvtDdLR
しかもそういう発言ほど、聞き流してくれないもののようで。
「こら!!何してるんだ、そこで!!」
思わず体が震える。
「……いや、別に俺は……」
言い訳しながら振り向くと、
「や。お兄ちゃん」
嬉しそうにこっちに歩いてくる瞳。
「何だ、瞳か……」
全身の力が抜ける。
「もー!声で分かってよね、声でー?」
「まぁ、それもそうなんだけど。ゴメン」
「あはは、素直でよろしい。それより何かご用?あ、何か部活始めるとか?」
「まさか」
即座に否定。
……瞳の前では言えないが、この炎天下。出来れば運動はしたくはない。
瞳は残念そうに唸った後、しばらく考えていたが、
少し遠慮がちに
「じゃあ……練習、見に来てくれた……とか?」
「近いな」
「……近い?」
何だか嬉しそうな顔。
……面倒になってきたので、ネタ晴らし。
「弁当、忘れただろ?」
「え……あ、そういえば……入れてないかも……」
「ほら、これ。お義母さんから預かってきた」
「わー!お兄ちゃん、ありがとー!!」
笑顔が眩しすぎる……。
「んじゃ、俺は……」
「あ……お兄ちゃん?」

131 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2007/07/12(木) 22:07:21 ID:VZvtDdLR
「何か?」
「もうお昼ごはん食べちゃった?」
「まだ昼休み始まったばっかりだぞ?」
「あ、そうなんだ!」
笑顔がさらに眩しく……。
「よかったら、練習見ていって欲しいなーなんて……思うんだけど」
「練習?今から?」
「うん、大会が近いから。お昼半分だけ練習してるんだ」
「ほー、大変なんだな。しかし、俺で良いの?」
「うん。大歓迎だよ。人の目があったほうがやる気になれるし……それに……」
「それに?」
「ううん、なんでもない!!き、着替えてくるね!!」
俺からランチボックスを受け取ると、というか奪い取ると、一目散に部室へ走っていく。
答えを聞かれぬまま、残された俺。
「……なんだか、見ていく流れ……?」
一筋の汗が流れる。
……望むところといいたいが……。
───────────────────────
「あ、お兄ちゃん!」
更衣室から現れた妹。
ブルーのワンピース状のチア服を身にまとっている。
細く締まった二の腕や、ヒラヒラのスカートから覗く太腿が眩しい。
それより目が行ってしまうのは……無防備な二つの膨らみで……。
「お……お兄ちゃん……目が……えっちだよ……」
顔を赤らめながら、胸を隠すように腕を組む妹。
「は!?」
自覚なし。その分、性質が悪し。
「え、えへへー……し、仕方ないよね?お兄ちゃんも、男の人だしー……」
本人の必死のフォローが泣ける……。
「……ゴメン」
「え、あ……いいの。お兄ちゃんにやっと見てもらえて嬉しいよ」
頬を赤らめ、微笑を見せる瞳。

132 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2007/07/12(木) 22:08:31 ID:VZvtDdLR
……あぁ、嫌な予感。
「似合う……かな?」
やっぱり……。
「うーん……」
そりゃ似合う。正直可愛いと思う。
だが。さっきの件もある……正直に言ったらさすがにヤバいのでは……。
「……答えにくいよね……。変なこと聞いてゴメンね?」
応えるより先に、後ろ向きな答えで納得してしまった妹。
「え、いやっ!そんなつもりじゃ!」
必死で取り繕うも、もはや手遅れ。
「ううん。いいのいいの。さ、練習練習!!」
誤魔化すように、仲間の待つ炎天下のグラウンドへ駆けて行く瞳。
……後悔。
───────────────────────
笛の音とともに、舞うチア部部員一同。
足が上がるたびに、その……素敵なものが見えるのだけど。
「チラリズム的にはイマイチ……」
……なにも口に出すこたぁねぇだろ、俺。
まぁ、見えても良い物なんだけどね、アレは。
「だからこそ……」
黙ってくれ。
それにしても、やっぱり瞳は可愛い。
……言い忘れた感があるが、恋愛感情は無い。無いったら無い。
「炎天下でついにおかしくなったか、俺も」
思考の乱れを感じ、思わず呟く。
瞳が頑張っている以上、俺も日陰で観察というワケには行かない。
だが、応援部を応援する気にもなれず、ただ呆然と立ち尽くす怪しい男な俺。
フィナーレに向けて加熱していくチア部一同と、茹っていく俺の脳。
そんな中で、俺はずっと妹に釘付けになっていることに気付いた。
俺の目を奪って放さないのは何だ?
一切の曇りも無い笑顔?
日焼けとは無縁の白い肌?

133 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2007/07/12(木) 22:09:03 ID:VZvtDdLR
『全部』なんて言うのは安っぽいセリフみたいで癪だが……恐らくそれが正解。
気持ちが伝わるってのは、きっとこういうことなんだと思う。
「あ、おーい!!」
だんだん妹に染まっていく俺の脳に止めを刺す妹の声。
「ふぅ、お兄ちゃん。お待たせー」
「おぅ、お疲れ」
「あ、ゴメンね。付き合せちゃって」
「いや、見てるのも楽しかったし」
「そうなんだ。嬉しいなー」
タオルをギュッと握り締め、満面の笑顔。
あぁ、可愛いっ!!
「あ、あの……お兄ちゃん?」
「ん?」
「よかったら……お昼一緒に食べない……?」
「俺と?」
「うん……いつもはみんなと食べるんだけど……みんなが……」
チラッと後ろを見る瞳。
その視線の先には、楽しそうにこちらを見物しているチア部部員。
「ダメかな?」
「いや、全然」
……本心はかなり嬉しいです。
「うん、じゃあ行こう?いつもね、あの木の下で食べるんだ」
スキップするように歩く妹のあとに続く。
「あ、結構涼しい」
木陰となった芝生の上に腰を下ろす。
ここには良い風が吹くようで、さっきまでの暑さからしばし開放され、
体に溜まった熱気を吐き出すように大きく息を吐いた。

134 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2007/07/12(木) 22:09:38 ID:VZvtDdLR
「あ……」
さっきまでの元気な瞳はどこへやら。
急に座るのを躊躇い始める瞳。
「どうした?」
「う、ううん!!なんでもない!!あ……あの……やっぱり一緒に食べるのは止めない?」
「……?まぁ、いいけど……何で?」
「……だって……汗……かいてるし……」
「気にしないぞ?」
「でも匂いとか……」
「気にしないって」
「ホント……?」
「本当だよ」
女の子ってのは大変だなぁ……。
いや、俺だって多少は気にするけどね。
「義理とはいえ、兄貴にそんな気使わなくても良いのに」
何気無く言った一言。
……だが、受け取る側は何かを感じてしまったようで。
「ダメだよ……」
俺の目の前にペタンと座り、真っ直ぐに俺の目を見る妹。
その姿、その視線にドキッとする。
「嫌われたくない……」
「へ?」
「お兄ちゃんのこと大好きだから……だから……そんなことで嫌われたくない」
真剣な眼差し。
……逃げることは許されない。それは男として恥ずべきことだから。
でも、真面目な方向に話を進められそうにない。
……なぜなら、俺の理性は熱で緩くなっているから。熱可塑性だっけ……?
「瞳ー!」
一気に距離を詰め、小さな肩を抱く。
汗?匂い?嫌われる?そんなの知るもんか。
「あぁ、もう!!お前は可愛いな!!」
「お、お兄ちゃん……?」

135 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2007/07/12(木) 22:11:19 ID:VZvtDdLR
「ずっと可愛いと思ってたよ。チア服だって似合ってる」
「ど、どうしたの……?」
キョトンとした妹。
「何?何でそんなに俺の心をくすぐるわけ?」
「え……」
「あぁ、もうはっきり言うよ。俺も瞳のことが好きになった」
「ウソ……?」
「さすがにそんな嘘はつかないぞ」
「……信じていいの?」
「信じてくれなきゃ俺も困る」
……っていうか、今の状況がすでに困っている。
何してくれたんだ、俺は……。
せっかくちょっと静かで知的な……
「うぅ……」
「な、泣くなよ!」
「クスンっ……でも……」
ま、いいか。
「……飯にしようか」
「うん……いっぱいお話しようね?」
「あぁ」
俺に寄りそうように座る瞳。
下から俺の顔を覗き込んだその顔が眩しすぎて。
……少々短絡的で、その場凌ぎの告白。
いや、告白といえるかどうかも怪しいが。
とにかく、この兄妹、新たな段階を迎えたことは間違いないようだ。
「はいお兄ちゃん、あーんして!」
「え、えぇ!?」
「ずっと夢だったんだ。ね?」
「仕方ない……」
……今日は暑いことで。
───────────────────────

136 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2007/07/12(木) 22:15:38 ID:VZvtDdLR
>>118-123暴君妹
>>124-127兄大好き妹
>>128-135チア妹

127を書き込んだ時点で、規制に引っかかってしまいました……
実はあと一つ用意していたのですが……
多分また規制に引っかかってしまいそうなので、ここに貼るのはこれで止めときます。

続きはこちらで。
http://www.geocities.jp/you_say712/fes.htm

では、お騒がせをいたしました。

137 :すばる ◆9l4B6y7T.Q :2007/07/12(木) 22:30:34 ID:6y2cfxK6
乙ですー。
懐かしい言葉でいうと久々のリアルタイムでした。
ひとつだけ。
確かに少し似ている設定ですが、ハヤテはそういうのじゃないですよ。
内容はエロゲの『君が主で執事が俺で』に似てます。

138 :名無しくん、、、好きです。。。 :2007/07/13(金) 01:30:47 ID:HNBBitjv
GJ!!お疲れ様でしたー!!

>>暴君妹
主人公の名前のせいか、
「大河ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
に、物凄い迫力と威圧感を感じた…w
ツンの時は凄い迫力だけどデレの時はやっぱり可愛い!

>>ゾッコン妹
僕の性格のせいか好みのせいか、
これはこれでありですけど
積極的すぎてちょっと怖かったかも…、

>>チア妹
ブルーのワンピース状のチア服を身にまとった姿。
そしてヒラヒラのスカートから覗く太腿、無防備な二つの膨らみ…、
イメージしてみて超エロース!!
主人公はエロスな上に乳フェチとみた!w

>>不幸妹
唐揚げ半分で許してくれる気前の良さに惚れてしまう!
テーブルの上が大惨事になるのも想像して笑えてきましたw
不運もこれくらいの不運なら見ていて微笑ましくて良いですねぇ。

>>いつもの姉弟
遊星さん、いい感じにビール飲んで酔っ払ってますねw
メガネは必須アイテムだとして
問題はスーツか白衣か…、うーん、どちらにするか悩む…w

139 :名無しくん、、、好きです。。。 :2007/07/17(火) 17:24:51 ID:hEHy2MF6
保守

140 :名無しくん、、、好きです。。。 :2007/07/19(木) 20:56:19 ID:s/5B0Fr6
期待あげ

141 :名無しくん、、、好きです。。。 :2007/07/19(木) 22:50:15 ID:oWcKdiN3
妹「お兄ちゃんどいてっ!そいつ殺せない!」
俺「来ちゃだめぇっ!!王蠱の幼虫なんかいないってば!」



リアルでこんな会話してみてぇ

142 :名無しくん、、、好きです。。。 :2007/07/20(金) 06:19:22 ID:cUvj4O4D
妹「お兄ちゃんなんか大っ嫌い!」
とか言われてぇ

その夜に、
妹「ごめんね、やっぱりお兄ちゃん大好きだよ。」
とか謝られてぇ


それだけで萌死しそうだ。

143 :名無しくん、、、好きです。。。 :2007/07/20(金) 19:57:45 ID:E6uv3vON
>「ごめんね、やっぱりお兄ちゃん大好きだよ。」

俺はこの言葉を聞いて萌死する日を今か今かと待っている。
「お兄ちゃんなんか大っ嫌い!」 のフラグはもう半年も前に立ったはずなんだが・・・。

144 :名無しくん、、、好きです。。。 :2007/07/20(金) 20:01:10 ID:8Fp/HzRG
お兄ちゃんには夢が無いね。

145 :名無しくん、、、好きです。。。 :2007/07/21(土) 13:24:30 ID:eOegB1y3
>>143
来世と二次があるさ

146 :名無しくん、、、好きです。。。 :2007/07/22(日) 01:48:28 ID:R9abGzC4
小学校とかは今日から夏休みが始まるらしいですね。
懐かしき夏休み…

夏休みネタでアイデアが閃いたゾというそこのあなたっ!
そのネタを文章にしてこのスレに貼ってみませんか?!
あなたの才能を活かしてみる気はありませんか?!

…へんな言い方は止めにして、
もし夏休みでネタが閃いた方がいらしたら是非お願い致します。

もちろん新職人様も大歓迎ですので宜しくお願い致しますー

147 :すばる ◆9l4B6y7T.Q :2007/07/22(日) 10:56:00 ID:F1RSJdQu
「?」
視線を感じて立ち止まる。視線というか、話し声が聞こえたような気がするんだけど……。
振り返ってみても、誰もいない。
―――ボフッ
「ふにゅっ」
「あ、ごめん」
さっきの僕の言葉に突進してきたゆなが、急にと止まった僕に反応しきれず突っ込む。
「うぅ〜急に止まらないでください……って、先輩、どうかしました?」
「うん。なんかさっきから、誰かに見られてるような気がするんだけど……」
「……?ゆなはいつでも先輩の事を見つめてますよ?今まで気付いてなかったんですか?もぅ♥」
「そ、そうなんだ…?」
「はい♪それはもう先輩がお風呂に入ってるときも、寝ているときも、いつでも……」
それ、世間ではストーカーっていうんじゃないだろうか?
というかそんな事を恥らいながら言われても反応に困るんだけど……まさか、本当じゃないよね…?
「……なんちゃってっ♪さすがにそこまではしませんけど、先輩の事はかなり知ってる自身がありますよ!なんでも聞いてください!」
そう言って目を輝かせてこちらを見つめてくる。
自分の事を自分で聞くって……一体何を聞けばいいのやら。
「あー……そういえばゆなちゃん?」
「はいっ」
「えーと……今日は僕にどうしても聞きたい事があるんじゃなかった?」
反応に困ることを言われて、無理矢理話を逸らしてみる。
「……なんでも聞いてください!」
「今聞いたけど……」
「なんでも聞いてください!」
「えーと……じゃあ、学校での僕はどんな感じ?変なとことかな…」
「カッコイイです!」
「そ、そう…ありがと……あははは……」
「いえいえ!本当のことを言ったまでですよ♥」
これは苦笑いであって、照れてるわけではないんだけど……

148 :すばる ◆9l4B6y7T.Q :2007/07/22(日) 10:56:55 ID:F1RSJdQu
「ゆなならこう答えるに決まってるじゃないですか、もぉっ♥」
両手を頬にあて照れるような仕草をしながら一人でなにやら盛り上がり始める。
こうしてゆなは違う世界へと旅立つのだった。完

――――――
いや、冗談ですよ……?
このテンションはなかなか疲れるのでちょっと遊んだだけです。
最後の一行だけスルーしてくださいorz
過疎気味なのでとりあえず中途半端で投下しましたが、まだ続きます。
相変わらず投下の間隔が開きまくりですが最後までお付き合いいただければ。

149 :名無しくん、、、好きです。。。 :2007/07/23(月) 00:17:42 ID:LNyhh/Qv
待ってました!GJ!
ゆなちゃんは僕のツボにむっちゃジャストミートしてます!
続きも待ってますー!

150 :すばる ◆9l4B6y7T.Q :2007/07/24(火) 02:28:45 ID:qs9co9UR
>>149
どうもです。
そこまで褒められるとやる気が出てきちゃいますw

ですが今日からリトバスのネタバレ回避とプレイの為にしばらく2ちゃんを封印します。
続きを書くのは速くてもコミケ後くらいになるかと……
なので申し訳ないですが結構な期間待ってください……

151 :名無しくん、、、好きです。。。 :2007/07/26(木) 02:51:20 ID:3+W0nljo
コミケ後となると一ヶ月近く先になりそうですね…

続きが投下される日を楽しみにまったりと待っております!

152 :名無しくん、、、好きです。。。 :2007/08/01(水) 07:37:47 ID:GGJyUZ3B
保守

153 :名無しくん、、、好きです。。。 :2007/08/02(木) 15:48:43 ID:jIGw83Ns
にいさま、ごはんができましたの!

154 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2007/08/02(木) 23:04:31 ID:35tDiHOz
雲ひとつ無い青空。
透き通るような青を背景に、ケヤキの木は葉を茂らす。
さらにその下では、太陽の光を受けて二つの影が揺れる。
「はぁ……」
鉛のように重いため息が口から溢れた。
隣の影は得意げな顔をしながら
「『空が青いと、俺が汚れているのがよく分かる……』って?」
「人の心を読むな、遥……」
ため息と同時に諌めると、
「それ、お兄ちゃんの口癖じゃない……」
呆れたと言わんばかりの口調で反撃してくる妹の遥。
「あとは……『どうせ俺なんか……』とか『絶望だ……』とか」
似てない口真似で俺の口癖を紹介する遥。
……正直、楽しい物ではない。
「妹にまで俺は嘲笑われているのか……」
「あ、ゴメンゴメン。機嫌直して!ねっ!?」
「気にするな、いつものことだ」
「あ、ちょっと、歩くの速いよー」
「いつものことだ」
「もー……」
不満を漏らしつつも、早足でついてくる妹。
「あ、そういえば知ってるー?」
「何を……?」
「希望ヶ丘って知ってる?」
「希望……希望……」
呟くたびに胸のあたりがズンと重い……。
「あぁ、ゴメン。お兄ちゃんってそういう言葉嫌いだよねー」
「大丈夫だ、耐えてみせる……」

155 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2007/08/02(木) 23:05:29 ID:35tDiHOz
「そんなに辛いんだ……。
 まぁ、いいや、その……ヶ丘っていう映画がやるんだけど、それ、この辺で撮ってるらしいよ」
「……へぇ」
「それで、その映画誰が出るか知ってる?」
「……俺の知ってそうな芸能人?」
「んーん、全然」
「じゃあ振るなよ、そんな話題……」
「へへー。早く誰かに言いたかったんだよー!!だから、一番最初にお兄ちゃんに教えてあげようと思って」
「とっておきの情報どうも……」
心の底から必要としない情報にうんざりしながら、さらに歩みを速める。
「もしかしたら、この辺にも来るのかなぁ?」
「来ないだろ、こっちには」
「そうかなぁ」
「この辺で丘っていったら、蔵野公園のあたりだろ?」
「うん、多分」
「だったら、こっちじゃなくて十崎市のほうに行くんじゃないか?向こうの方がデカいし」
「夢が無いなぁ……」
「夢……」
「あ、ゴメン」
「……大丈夫。耐えられないほどじゃない」
「世話が焼けるなぁ」
といいつつも何だか嬉しそうな遥。
「うん、ホントお兄ちゃんったら世話が焼けるよ」
「二度も言うな……」
「三回目聞きたい?」
嫌なやつだ……
「急がないと遅刻するぞ」
「あ、待ってよー!!」
暑い一日になりそうな予感を、肌と頭皮で感じつつ。
まさか、あんなことが起こるとは、俺のご自慢のネガティブでも思いつかなかったのだが……。
───────────────────────

156 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2007/08/02(木) 23:06:20 ID:35tDiHOz
あの人を見たときから、ずっと書いてみたいと思っていた台本。
そのせいで妹ほったらかしで兄の性格から決めたワケですが……。
この兄妹の関係は気に入ってるんで、結果オーライといえなくもないかと。

ちなみに今回完璧な見切り発車で、オチはまだ決まってません。
期待は厳禁です。

157 :名無しくん、、、好きです。。。 :2007/08/03(金) 20:47:44 ID:0N/lRERK
>>154-156
遊星さん投下乙

そして保守

158 :二姉持ちの弟 ◆qopBr3PozM :2007/08/04(土) 15:14:47 ID:xI5CJCPU
  ぽつりぽつりと浮かぶ綿雲を眼下にF-22が2機飛んでいた。
  その隊長機のパイロット、真田幸輔が無線を開いた。

 「……まもなく作戦空域だ。メビウス2、火器管制システムの確認をしておけよ。…………おい、ユキ?」
 その呼びかけにユキと呼ばれた2番機のパイロット、真田美幸は我に返った。
 「え? わ、何コウくん、火器管制システム? 何それ? って言うかなんで私達戦闘機に乗ってるの!?」
俺「そりゃ、これ俺の妄想SSだし。何やっても無問題だろ?」
 「そういう問題!? って、今の声どこから聞こえてきた訳!?」
  筆者の声が突然登場したにも関わらずツッコミを入れる美幸。流石、妄想の中の住人である。
  その異様に高いテンションに幸輔は呆れる。
 「何騒いでんだユキ。もうすぐ接敵するぞ、チェックは済んだのか?」
 「っと、そうでした。メビウス2、システムチェック完了!」
  いたって冷静な幸輔に窘められた美幸は、意識を本来の場所に戻す。
  何も知らないそぶりだったのに何故チェックできたのかは謎。
  って言うか、俺の事は完璧無視みたいですねコウくん。
 「うっせぇ、その呼び方を許してるのはユキだけだ。気安く呼ぶな」
 「……なんかキャラ変わってるよぉ、コウくん」
俺「そうだそうだ、筆者の俺に冷たく当たるな」
 「調子に乗るな。あぁ、もう良い。作戦空域に入ったぞ。メビウス2、俺を援護しろ。行くぞ!」
 「わ、メビウス2了解!」

 そうして2機のF-22は翼を翻し敵と味方が入り乱れる空域へ突入していく。


 「「メビウス1(2)、エンゲージ!」」

 完
───────────────────────
なんか久しぶりにこのスレを見たら何か書きたくなって訳の分からない物書いてしまいました。
しかも2年以上前のネタを引っ張り出して……
しかもゲームのネタを取り入れちゃいました。
……戦闘機とかに興味のない人、ごめんなさい。

159 :名無しくん、、、好きです。。。 :2007/08/07(火) 22:22:46 ID:TBvyJy06
age

160 :名無しくん、、、好きです。。。 :2007/08/07(火) 23:13:29 ID:N2Fh1yT+
>>遊星さん
あの人って誰だろう…
これほどネガティブな主人公もめずらしいですねーw
期待は厳禁と言われてもやはり今回も期待してしまいます。
続きも待ってますー!

>>二姉持ちの弟さん
おお!姉スレの職人さんがこのスレに…!
作者みずからSSに登場するとは、なかなか面白かったですよー!
長編の新作も待っておりますー!

161 :名無しくん、、、好きです。。。 :2007/08/07(火) 23:18:19 ID:N2Fh1yT+
このスレは読み手の人数が少なすぎる気がする…
書き込みが無いだけで実際は読んでる人はもっといるのかもしれないけど…

162 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2007/08/08(水) 23:12:42 ID:5ZenRGto
夕方とはいえ、まだ十分すぎるほどの力を持つ太陽を今度は正面に受け、またも揺れる二つの影。
「ふぅ。今日も暑かったねー?」
ハンカチで汗を拭きながら、力の無い声で話しかける遥。
「いや、今でも十二分に暑い……」
「ホント……。ねぇ、コンビニでアイスでも買ってこうか?」
「そうだな」
二人の意見の一致を確認すると、そのままダレたままコンビニへ。
しかし、運命の分かれ道とはこういうところに存在するものだ。
「そういえば、坂野先生って知ってる?」
「……ああいうの俺は苦手だ……」
「だよねー」
遥との道中のたわいも無い会話。
一人の帽子の少女とすれ違った。
そんなこと、俺は気にも留めなかったのだが、
「……っ!?」
しかし、少女は驚いたように振り返ると
「……あの……ちょっといいですか?」
俺たちに向かって話しかけてきた。
いや、正確には俺たちではない……その視線は明らかに俺に向いている。
……変な目で見るなよ、遥……。
「……遥、頼む」
「あ、うん。えと……なんでしょうか?」
人と話すのが苦手な俺と人当たりの良い遥。
どちらが出るのが得策かは比を見るより明らか。
大体こういう場面では、俺は遥に任せることにしている。
「えっと……えっと……その人は……?」
困惑したように、俺を指差して尋ねる帽子の少女。

163 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2007/08/08(水) 23:13:16 ID:5ZenRGto
「え?あの人は私のお兄ちゃんですけど……」
「……」
何ですか。俺に用ですか。……勘弁してください……マジで……。
相手をしたくない俺は、気付かれないように一歩後ろに下がる。
が、そういうわけにはいかないようで。
「あの、人違いだったら申し訳ないんですけど……もしかして大野賢太郎君?」
「……え?」
確かにそれは俺の名前だけど……。
「知り合いなの?」
遥が鋭い目で俺に尋ねた。
「いや……確かにそうだけど……君は?」
「やっぱりそうなんだ!!」
「は?」
「ボクだよ、近野あきら!あきらだよ!!」
近野……あきら……。
その名前を頼りに記憶の糸を辿っていく。
しかし、俺よりも先に
「近野あきらっ!?」
「なんだ、遥の知り合いか」
「違うよっ!!ほら、朝話したじゃない!!」
「何を?」
「映画の話!!」
「あぁ……」
いかにも俺の嫌いなタイトルの……。
「その映画のヒロイン役の娘だよ!!」
「ふぅん……」
「お兄ちゃんの知り合いなんだ!?」
「……」
思い出せません……。
芸能人といわれるとますます分からん……。

164 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2007/08/08(水) 23:13:47 ID:5ZenRGto
「……忘れちゃったんだ……」
悲しそうな『あきら』と名乗る女……。え?俺が悪いの……?
「申し訳ない……」
「あ、あの……お兄ちゃん、女性が苦手なんです。だから……」
そんな彼女を気の毒に思ってか、遥が必死でフォローを入れる。
「いいんです。賢ちゃん私のこと忘れてるんじゃないかって覚悟は……してたから」
「……?」
もしかして……
「もしかして……」
「お兄ちゃん、思い出したの?」
「いや……でも、だって……」
「どうしたの?」
「あの……遥。俺、勘違いしてた……」
「何を?」
「確かに昔、それっぽい名前のヤツがいた。俺のことを賢ちゃんって呼んでた」
「うん。それで?」
「……男だと思ってた」
だって、一人称僕だし、あきらだし……。
「賢ちゃんまでそんなこと言うなんてぇ……」
きっと言われ慣れているのだろう。
不満そうに頬を膨らますあきら。
「でも、覚えていてくれて嬉しいよ!!」
「はぁ……」
といわれても、という感じ。
大体……あきらのことよく覚えてないし。
「ボクね、これは神様の贈り物だと思うんだぁ!!」
「……」
うわぁ……。怖いよ、このコ……。

165 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2007/08/08(水) 23:14:20 ID:5ZenRGto
「……」
遥もチラッと横目で、苦々しい視線を俺に向けた。
「どしたの?」
「いや……何でも……」
「ふーん。変なのー。あ、そだ。賢ちゃん。これ、あげる」
鞄から何かを取り出し差し出した。
「ボクの連絡先。ボクはもう戻らなくちゃいけないから……またゆっくりお話しようね!!」
黙って頷く。
「賢ちゃんもちょうだい?」
「あぁ……」
俺も自分のケータイの番号とアドレスを紙に書いて、あきらに渡す。
「ありがとう!!あとで絶対メール送るから!!」
「……」
メール……。
『あいうえお』は須らく『ぁぃぅぇぉ』になっていたり、
『wa』と読む『は』は『ゎ』になってたり、
顔文字や絵文字のせいで文章なのに文章じゃない、あのメールですか?
……絶対返せない……。
「じゃあ、賢ちゃん。またねー」
手を振って、遠くへ歩いていってしまうあきら。
その姿が完全に見えなくなってから……
「……無理……もう無理……」
「お疲れ様、お兄ちゃん」
「どうなっちゃうんだよ、俺……」
「確かに、お兄ちゃんには辛いかもね」
「辛いよ。何だよ、あのポジティブさんは……」
「うんうん。遥には分かるよ。もう帰ろうか、お兄ちゃん」
メールするという言葉が社交辞令であって欲しいと願う俺。
遥だけが俺の理解者だ……。
───────────────────────

166 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2007/08/08(水) 23:16:10 ID:5ZenRGto
続き。だが、これから先、さらに続くとは限りません。

>>158
なかなか斬新ですね……。参考にさせてもらおう……。

>>160
言って分からないとは思いますが、『仮面ライダーカブト』に出てきた矢車さんがモデルです。
絶望先生の影響も多少受けてますね。

>>161
まとめサイトのアクセス数見る限り、結構読んでるもんだと思いますけどね。
書き込みはこのスレの性質上少なくなるのはしょうがないのでしょうね。
まぁ、個人的には書き込みが少ない方がのんびりしていて良いと思いますがw

167 :二姉持ちの弟 ◆qopBr3PozM :2007/08/09(木) 14:00:00 ID:b7JROsRn
>>160
感想ありがとうございます。
現在のところ他にも色々やらなければならない事があるんで長編を書けるかどうか分かりません。
ちなみにこの短編書くにも20分くらいもかかっていたと思います…。

>>161
ROMの人は多いんじゃないでしょうか?
自分も最初はそうでしたし。

>>遊星さん
相変わらず素晴らしい作品ですね、見習いたいものです。
ちなみに自分の作品は第三者視点だったのがいきなり筆者視点になったりと、小説的にはアウトだと思いますよ。
それにしても凄いネガティブな主人公、筋金入りですねw


レス遅れました、すみません。

168 :名無しくん、、、好きです。。。 :2007/08/12(日) 21:33:52 ID:1sAREIPS
上げ

169 :名無しくん、、、好きです。。。 :2007/08/14(火) 04:46:55 ID:hVSx+Tsa
遊星さんのSSで、ライダー好きな俺はニヤリとさせられてますよ。桃色係長のテイストも入ってたんですね。

170 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2007/08/14(火) 23:27:04 ID:6y8BsDwk
「ごちそうさま。美味かったよ、遥」
「お粗末様。ありがとう、お兄ちゃん」
カチャカチャと食器を片付け始める遥。
「あ、俺も手伝う」
「え?どうしたの?」
「……体、動かしていたい……」
「あぁ……それなら、手伝ってもらいましょうか」
「助かる……」
ため息をつきながら、スポンジを握る。
「ねぇ、お兄ちゃん?」
「ん?」
「この際だから、聞いてもいい?」
「あぁ、何を?」
「あきらさんとはどういう関係なの?」
嫌なことを聞く……。
まぁ、遥になら言ってもいいか。
「……どういう関係っていったって……」
「じゃあ、どうして知り合ったの?」
「……確か、小学一年だか二年だかのときに一ヶ月間だけ俺の学校に転校してきたんだ。で、知り合った」
「で、そのころは?」
「……質問攻めだな。別に特別な関係じゃないと思う。ま、記憶違いしてたくらいだし」
「ふぅん……お兄ちゃんは、昔は今みたいなのじゃなかったんだっけ?」
「……忘れた。でも、嫌だろ、こんな小学生……」
「今でも嫌だけど……」
……突き刺すような言葉。
妹の本音を聞けて嬉しい……ワケは当然無く、心が無惨に凹む凹む……。

171 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2007/08/14(火) 23:27:35 ID:6y8BsDwk
「……絶望した……」
「わわっ!!冗談だよ、冗談!!」
「……ホントにか?」
「ホントだよ!!リアクションが暗いから、こっちが焦っちゃうよ、もう……」
「スマン……」
「謝ることじゃないけど」
食器を濯ぎながら、遥は呆れたようにため息を吐いた。
「変わっちゃうんだよね。人間も。人と人の関係も」
「……俺みたいな理系にはアレルギー出そうな話だな……」
「ゴメン。変な事聞いたね」
「あぁ。ま、俺に言わせればだな……変わるのは当然。大切なのは変わった中でどうするか、だろ」
「ふむふむ……で、すっかり変わっちゃったお兄ちゃんは、あきらさんとはどうするつもり?」
変な話題になってきた……。
だが、聞かれたからには答えねばならない。
満を辞して俺の口から出た言葉は、
「このまま自然消滅を狙う……」
「却下。それじゃ、あきらさんが可愛そうだよ」
「厳しいな……」
半ばマジだったのだが、即座に却下され少し不満が漏れる。
「甘やかすばっかりが妹の役目じゃないんだよ?」
胸を張って答える遥。
……甘やかすのも妹の役目じゃないと思うが。
「……じゃ、どうすればいいんだ……」
「普通で良いんじゃない?話しかけられたら話す。メールしてきたらメールする。受身は得意でしょ?」
「……今日はちょくちょく毒を吐くな……」
「べっつにー。とにかく、逃げるのだけはダメだからね!」
「やけに今野の肩を持つんだな」
「そうかな?……でも、やっぱり女の子のことは女の子が詳しいでしょ?私には分かるんだよ」
得意顔の遥。俺にはさっぱり意味が分からず、

172 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2007/08/14(火) 23:28:09 ID:6y8BsDwk
「うん。で?」
「それだけ」
「答えになってないぞ」
「そうでもないよー」
「そうでもないのか……?」
「うん、そうでもないの」
……いつまで続くんだ。
「まぁ、要するに……近野とは普通に接すれば良いんだな」
「うん。頑張ってね」
「……頑張るよ」
頑張る自信が無い。
……まぁ、やるだけやってみるしか……ないよなぁ……。
───────────────────────
「おはよう、お兄ちゃん……眠そうだね?」
翌朝、いつもどおり爽やかな笑顔の遥が、いつも以上に顔色の悪い俺の顔を覗き込む。
「……寝てないからな」
「何で?」
「……嫌な夢……見そうだったから……」
「あ、そう……じゃあ、その様子だとメールとかはなかったんだ?」
「……ん」
無言でケータイを差し出す。
「えと……『今日は会えて嬉しかったよ』……普通だけど?」
声に出して読む遥。
思い出したくないからできれば控えて欲しいが……俺だって大人の事情は分かっているつもりだ。
「下」
「『お話したいことがいっぱ〜いあるから、
  今度ゆっくりお話しようね。
  明後日は撮影無いから、その日はどうかな?』……あぁ、なるほどね」
納得した顔で、ケータイを閉じる遥。
「行かなきゃダメか……?」

173 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2007/08/14(火) 23:28:40 ID:6y8BsDwk
「うん。逃げるのは卑怯だよ、卑怯」
卑怯……。
それは……嫌だな。
「遥……」
すがるような気持ちで遥の名前を呼ぶ。
「遥はついていかないよ」
即答。
やはり遥にはお見通しと言うわけか……。
「……酷い……」
「あのねぇ……幼馴染と会うのに妹を連れて行くなんて前代未聞だよ?」
「やっぱダメか……」
「少しでもついていくなんて思わないでよ、そんなこと……」
遥はすっかり呆れている。
「なぁ……週刊誌の記者とかいるのかな……?」
「さぁ?でも、多分いないんじゃない?」
「近野に変なイメージつかないかな……」
「大丈夫だよ。ホント心配性……何だかんだで心配なんだ?」
「……俺と偶然出合ったことで、近野の人生が狂ったらって考えたら心配もするさ……」
「私は……私の人生は狂ったとは思ってないけどな」
「そりゃ生まれたときから俺がいたから。だから、遥の人生は生まれつき狂ってんだよ」
「……ネガティブだね」
なにやらガッカリした様子の遥。
……ここでその顔は違わないか?
「これも生まれつきだ。遥には申し訳ないな」
「難しいなぁ……」
「何が?」
「別に。で、それには返事したの?」
「まだ……」
「じゃ、早くしなきゃ」
遥に急かされるようにメールの返事を打ち込む俺。
……遥も常に味方ではないのだな……
───────────────────────

174 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2007/08/14(火) 23:31:19 ID:6y8BsDwk
大分終わりも見えてきました。
この兄妹面白いんで、ぜひ続編も作りたいなと……。

>二姉持ちの弟様
20分で書けるって早くないですか?僕ならもっとかかると思いますが……。
まぁ、とにかく、新作のほうも期待しております。

>>169
ライダーネタを分かってくれる人がいて非常に嬉しいです。
これからも無理矢理ネタ混ぜていくんでよろしくお願いしますw

175 :名無しくん、、、好きです。。。 :2007/08/15(水) 00:49:52 ID:ViJ3FfjW
>>170-174
遊星さん投下乙
相変わらずネガティブな兄様だ

176 :名無しくん、、、好きです。。。 :2007/08/15(水) 21:37:27 ID:xLZcIDb0
age

177 :名無しくん、、、好きです。。。 :2007/08/17(金) 09:19:50 ID:r0frLZ2A
新作期待

178 :名無しくん、、、好きです。。。 :2007/08/18(土) 03:21:55 ID:f9LBOTQs
容姿端麗頭脳明晰の妹に学校帰って寝てたら
その格好ヒドくお似合いねって冷めた眼差しで蔑まれたい



リアルはきゃあきゃあ笑いながら言いながら横に寝てくる超絶うざいこのみみたいな妹('A`)

179 :名無しくん、、、好きです。。。 :2007/08/18(土) 04:25:59 ID:9P7QZqa7
ほとんど会話のみなSSってのもきもいな
れいぱあず作の荒らしコピペみたいw

180 :名無しくん、、、好きです。。。 :2007/08/18(土) 08:27:44 ID:bfniMnZS
>>178
>このみみたいな妹






普通によこせ。

181 :名無しくん、、、好きです。。。 :2007/08/18(土) 10:17:23 ID:EsmQFaKF
>>178
リアルの妹もそれなりに可愛いよ


182 :名無しくん、、、好きです。。。 :2007/08/18(土) 13:55:29 ID:K85C6Hev
リアル妹が駄目なので二次元に走った
現実はもういい

183 :名無しくん、、、好きです。。。 :2007/08/19(日) 13:54:42 ID:Dz2kQ7Yk
新作待ち

184 :名無しくん、、、好きです。。。 :2007/08/21(火) 01:17:49 ID:iJFORBVi
新作お願いします

185 :名無しくん、、、好きです。。。 :2007/08/22(水) 18:19:30 ID:Fl/0rhpe
上げ

186 :名無しくん、、、好きです。。。 :2007/08/24(金) 21:56:33 ID:y/2lxBbr
age

187 :名無しくん、、、好きです。。。 :2007/08/27(月) 19:52:59 ID:qxx74BIU
あげ

188 :名無しくん、、、好きです。。。 :2007/08/29(水) 20:49:34 ID:Ni/k/fCE
もはや保守しか居ないのか

189 :名無しくん、、、好きです。。。 :2007/08/29(水) 21:08:28 ID:wJOIh0rh
おにいちゃんのばか・・・

190 :名無しくん、、、好きです。。。 :2007/08/29(水) 21:31:02 ID:xn6mJxIz
妹「ねぇおにいちゃんお金貸してくれないかな?」
俺「手持ち1万しかないんだが…」
妹「じゃあ1万」



妹はツンデレだお

191 :名無しくん、、、好きです。。。 :2007/08/29(水) 21:33:38 ID:a+Wr5cO2
妹「あぇるぅす」

192 :名無しくん、、、好きです。。。 :2007/08/29(水) 22:48:17 ID:8866hSc7
変にageるから人がいなくなるのに……

193 :名無しくん、、、好きです。。。 :2007/08/30(木) 12:54:52 ID:Se0yfunN
それにしても人がいない…

194 :名無しくん、、、好きです。。。 :2007/08/30(木) 12:55:22 ID:Se0yfunN
すまんsage忘れた

195 :名無しくん、、、好きです。。。 :2007/08/31(金) 00:10:19 ID:7nandioR
保守はしても作品にレスは返さない。そりゃ人もいなくなるわ

196 :名無しくん、、、好きです。。。 :2007/08/31(金) 02:32:44 ID:oggJzQDC
>>195
数人、最低でも4人程度は返してるような気が

197 :すばる ◆9l4B6y7T.Q :2007/08/31(金) 06:46:31 ID:J9rb03rB
一応私はいるんですが、投下するものがないのにコテ出してもなぁ…
という感じなのでROMってたりします…

198 :名無しくん、、、好きです。。。 :2007/08/31(金) 13:09:35 ID:wWw8nGFN
ちょ・・・やめろ!ばかぁ!

199 :名無しくん、、、好きです。。。 :2007/09/01(土) 00:36:03 ID:lKTncX7z
>>198
な、なんだ?

200 :名無しくん、、、好きです。。。 :2007/09/01(土) 02:49:54 ID:A0S2jgSz
中学時代
妹「あにぃ、神社の夜店行くなら私も連れてって」
俺「ええ〜、友達も来るけどいいの?」
妹「うん、お母さんに頼んで着付けしてもらう!」
俺「早くしろよ」(やれやれ)

201 :名無しくん、、、好きです。。。 :2007/09/01(土) 11:48:59 ID:qkowk25z
>>200
で、妹を見て友達が羨ましがるのか
いいなあ

202 :名無しくん、、、好きです。。。 :2007/09/01(土) 23:59:11 ID:BigJzcD9
意外に萌えるな

203 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2007/09/03(月) 21:41:40 ID:nGmxf+GP
全て思い通りにはいかないものだ。
来るな来るなと思っていれば、時間はあっという間に過ぎるし、
いっそ早く終わらせたいと思い始めたら時間は長い。
長いんだか短いんだかよく分からない時間を過ごし、近野との約束の時間になった。
俺が半径100m以内に存在するのも場違いなくらいの洒落た喫茶店で待ち合わせ。
……頼むから早く来い。
遅刻するのが怖くて、二十分も早めに来たのがモロに裏目に出た……。
「あ、賢ちゃん。早いねー。待った?」
約束の時間十分前。これまたオサレな格好の今野が現れる。
場違いすぎて泣けてきた……脇目も振らずに帰りたい……。
「いや……慣れてるから」
……このセリフは何か違う気がする……。
「ふぅん。大人なんだ」
大人……俺が……?
おっと。突っ込み入れすぎか、俺。
「今日は遥ちゃんは来てないの?」
「あぁ、まぁ、いろいろと……」
このノリ……つれて来てよかったのか……。
「じゃ、二人っきりだ?」
「そうなるな」
「そっか……二人っきりか」
必要以上にその言葉を反芻する近野。
「何か都合が悪い?何なら今から遥を呼んでも……」
「いやっ!!いいのいいの!!ほら、遥ちゃんに悪いよ!!」
「まぁ、それもそうだ」
アイスコーヒーの氷を噛み砕く。
しばし相手の出方を探るような世間話が続く。
が、いざというときにはなかなか話題が出てこないものだ。
次第に手詰まりによる沈黙が訪れる。
気まずそうに近野が切り出す。

204 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2007/09/03(月) 21:42:11 ID:nGmxf+GP
「ねぇ……賢ちゃん。驚かないで聞いて欲しいんだ」
「あぁ……」
「ボク、賢ちゃんに会えてすごく嬉しかった。ううん、今でも嬉しい」
汗をかいたグラスを握り締める近野。
「あの時から……ずっと言おうと思ってたんだ。ボクは……賢ちゃんのこと……好きだって」
俺の目を見るな……。
「だから……ボクと……」
「近野」
答えは決まっている。
「……悪い。それはできない」
「え……」
「今野は……俺には眩しすぎる……」
「そっか……」
「もともと俺は女性がダメなんだ。察してくれると……有難い」
まさか俺が女を、まして芸能人をフるなんて思いもしなかったが……やはり、あまり良い気分ではない。
死ぬほど気まずくて、底のほうにうっすら溜まった水を飲み干す。
「えへっ……へへへっ……おかしいな、覚悟してたのに……」
流れてくる涙を隠すように、今野が俯く。
……どうすりゃいいんだ。
「近野、出よう……」
「うん……ゴメンね……」
「いいって……」
泣いたままの近野をホテルまで送る。
……何だってんだ、今日は……。
───────────────────────

205 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2007/09/03(月) 21:42:44 ID:nGmxf+GP
「で……そのまま帰ってきたと」
買い物袋をぶら下げた遥が、昨日の話の経緯をたどる。
「それ以外できねぇよ……」
遥の倍の荷物を持った俺はため息と同時に答えた。
「まぁ、変に誤魔化さないトコがお兄ちゃんの良いトコだね」
「お褒めに預かりまして……」
ホントに褒められたのかという疑問は残しつつ。
「私の勘も馬鹿にできないね」
「……遥は知ってたんだ」
「うん。何となくだけど。目がね、恋する乙女の視線だったの」
「……恋……乙女……」
胃がキリキリする……。
「話が進まないよぉ……耐えて耐えて!!」
「オーケー……続けてくれ」
「はぁ……泣いちゃったんでしょ?撮影とか、影響ないか心配だよね」
「確かに……」
そう考えると責任重大な気も……。
「まぁまぁ、そう気を病まないで。何か甘いものでも食べに行こう?奢るからさ」
「そうだな……」
納得して進路を変える二人。
すると
「お兄ぃーちゃん!!」
反射的に遥のほうを向くが、当の遥すらも困惑した顔を見せている。
声の方向は……後ろ?
二人して振り返ると
「……近野?」

206 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2007/09/03(月) 21:43:17 ID:nGmxf+GP
「こんにちは。お兄ちゃん、お買い物?」
「……あぁ、しかし……近野……?」
「お兄ちゃん。ボクのことは、あきらって呼んでよー」
「はぁ……で、何だその呼び方は……」
「えっと……一晩考えたんだけどー、ボク、まだお兄ちゃんのこと諦められないから……
 だから、お兄ちゃんに女の子に慣れてもらうために、妹から始めようと思って。ねっ?」
「……はぁ……」
今一つ納得しかねる……。
『妹から』どこまでだよ……。
「遥ちゃん!!」
「は、はいっ!」
「ボク、遥ちゃんには絶対負けないから!!」
何の宣言だ……。
「え?……えっと……じゃあ、私も……」
お前もか、遥……。
「あはっ……あはは……さすがポジティブだね……」
「俺、ヤバいかも……」
「お兄ちゃん!ボクも荷物持つよー」
何故か妹が二人。
今度、胃薬買おう……。
───────────────────────
スレが下がれば俺の出番……っと。
このネガティブ兄の話はひとまず終わり。
このままどんどん色んな女の子と知り合ってくのも面白いかも。

……つか、ネガティブ妹ってのも面白そうだな。

207 :名無しくん、、、好きです。。。 :2007/09/03(月) 22:20:47 ID:l29zZGax
GJ!!!


208 :名無しくん、、、好きです。。。 :2007/09/03(月) 23:44:00 ID:LgEe/n45
GJ!!ですが、このスレ的にはピンチの状態なんですよね(汗

でも、あきらに頑張って欲しいと思ってしまう自分、失格だ。

209 :名無しくん、、、好きです。。。 :2007/09/04(火) 20:40:33 ID:pjHIgwzC
乙!!
今気付いたよ、これからもヨロ

210 :名無しくん、、、好きです。。。 :2007/09/04(火) 23:45:07 ID:0mYk6QHZ
>>206
>ネガティブ妹
ストライクゾーンかもしれん

211 :名無しくん、、、好きです。。。 :2007/09/05(水) 14:03:49 ID:46dpeNJp
ggggGJ!!!!!

>ネガティブ妹
待ってます!!

212 :名無しくん、、、好きです。。。 :2007/09/08(土) 23:40:47 ID:nBo8v80r
自分以外に全く懐かない妹に
朝優しい言葉で起こしてもらいたい

213 :名無しくん、、、好きです。。。 :2007/09/13(木) 17:33:57 ID:6qmubI2v
保守

214 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2007/09/15(土) 23:05:38 ID:gYtHtdBt
眩しい太陽。
どこまでも続くアスファルトの黒は視覚的にもかなり暑い。
そんな猛暑の中、俺は妹と二人でスーパーまでの道を歩く。
しかも妹はいつものように俺にピッタリとくっついて……暑い……。
「なぁ、琴?」
「?」
「暑いから……」
「……」
フルフルと首を横に振る琴。
「守ってくれるって……言った……。だから、離れない……」
「そうでした」
まぁ、慕ってくれるのは嬉しいけどさ。
「使う……?」
ハンカチを差し出してくれる琴。
「ありがと。しかし暑いなー」
汗を拭いながら、『しまった』と思った。
「……迷惑なら……いいよ……」
寂しそうに呟いて、少しだけ俺から離れる琴。
「いや、別に迷惑じゃないよ」
「?」
言葉の代わりに首を傾げる琴。
「ホントだよ」
「じゃあ……」
再びくっついてくる琴。
さっきよりも近い……。

215 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2007/09/15(土) 23:06:22 ID:gYtHtdBt
「……琴?」
会話が途切れそうだったので、少し無理矢理話題を切り出す。
「?」
「夕飯は何にするつもり?」
「安いから……キャベツ……」
「キャベツ……?」
単品……?
「うん。ロールキャベツと……お好み焼き……どっちがいい?」
「うーん、じゃあ、お好み焼きかな」
「じゃあ、今晩はロールキャベツ……」
えぇ……そりゃねぇだろ……。
「お好み焼きは明日……」
「え?」
「楽しみは……後の方が良い……」
「……まぁ、いいけど」
「うん。いい」
満足そうに呟いて、会話を終わらせる琴。
なんとも嬉しそうな横顔。
基本的に琴は無表情だから、この微妙な変化に気付くのは俺くらいのものだろう。
俺だけにしか見えない笑顔と考えると、とても可愛らしく思えてくる。
少々沈黙がちに歩いていくと、公園の脇の道、歩道全体が木陰に覆われた場所に差し掛かった。
「琴はさ」
「?」
「食べたい物とか無いの?」
「……我侭は言っちゃ駄目……」
琴の雰囲気が一変する。
空気が重い……。

216 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2007/09/15(土) 23:07:07 ID:gYtHtdBt
「え?」
「いつも言われてた……だから……」
「琴……」
「ゴメン……忘れて……」
辛そうに俯く琴。
嫌な記憶、というワケではなさそうだが、俺も見ていて辛いことに変わりは無い。
「琴の気持ち、俺も少し分かるよ」
「お兄ちゃんも……?」
「琴は大人しくて真面目だから……人より強めに受け取っちゃうんだよね」
「……」
「それって凄く偉いことだと思うけど……いいんだよ、俺には我侭言っても」
「……いいの……?」
「いいよ。琴はいい子過ぎるから」
琴の手を重ねるように強く握る。
「ちょっとワガママなくらいで、丁度良いんじゃないかな」
俯いていた琴は、少し顔を上げて、
「……嫌いにならない?」
「え?何で?」
「琴の中には……お兄ちゃんしかいないから……嫌いになって欲しくない……」
「いや、そういうことじゃなくてね……」
「?」
「嫌いになる理由なんて、何処にも無いってことだよ」
「……信じても……いいのかな……」
「うーむ……信じてくれると嬉しいかな」
「じゃあ……お兄ちゃんに……喜んでもらいたい……」
ゆっくり顔を上げる琴。
その顔は先ほどよりも眩しい笑顔で。
「うん。いい顔だ」
「……え……」
顔を真っ赤にして再び俯いてしまった……。

217 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2007/09/15(土) 23:07:49 ID:gYtHtdBt
まぁ、いいか。
「行こうか?」
「うん……」
歩き出す二人。
まだお互い気付いてないが、手は繋いだまま。
「琴はさ、俺の何処が好き?」
「……私なんかと……一緒にいてくれるとこ……」
「ははは、じゃあ、ずっと一緒にいようかな」
「うん……」
恥ずかしそうに返事をした琴。
無意識のうちにその手をぎゅっと握る。
「……?」
琴がハッとして俺の顔を見た。
だが残念ながら、俺はまだ自分で何をしているか気付かない。
「クスっ……」
笑顔の琴。
繋がった左手を少し上げる。
「おぉっ……!?ゴメン、琴!!」
やっと己のしていたことに気付き、慌てて手を離す。
「あ……止めないで……」
「え……?」
「手……繋ごうよ」
「え……」
「最初の……ワガママ……」
「う、うん……分かった」
木陰のような、穏やかな琴の笑顔。
確実に……琴に癒されている俺がいるのだった。
───────────────────────

218 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2007/09/15(土) 23:08:35 ID:gYtHtdBt
……なんか、また日本語が上手に書けなくなっている……。
妹全然ネガティブじゃないし……可愛いけど……。

そもそもある一言セリフを言わせたいがために……こんな大掛かりな……。
しかも無理にねじ込んだ割にはインパクトないし……。
まぁ、ある意味スレタイ通りかw

219 :名無しくん、、、好きです。。。 :2007/09/16(日) 00:02:51 ID:Quyl/bZT
GJです!!!!
もう最高ッすよ!!!

220 :名無しくん、、、好きです。。。 :2007/09/16(日) 02:00:21 ID:SmNEE+xo
琴は俺が命に代えても守り通す!!

221 :名無しくん、、、好きです。。。 :2007/09/16(日) 18:44:08 ID:OfUGq9cm
なんという萌え妹

投下乙です

222 :名無しくん、、、好きです。。。 :2007/09/17(月) 02:11:25 ID:17QJKmyD
投下来てたー

続きも待ってます

223 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2007/09/23(日) 22:37:50 ID:C+1tGLC4
保守っと。
夏物はもう季節外れ……夏は短いなぁ……。

224 :名無しくん、、、好きです。。。 :2007/09/27(木) 21:10:42 ID:4s283cqj
保守ですよお兄ちゃん

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0ch BBS 2004-10-30