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[第二弾]妹に言われたいセリフ

481 :NO.7 :02/09/03 00:58 ID:???
>>473の続きです。一発目

それからヒロインは戦い続けた。それは怪物だけでは無い、自分に宿った力への恐怖に、
いつか周囲に人を巻き込んでしまう恐怖に、いつまでも終わらない戦いの日々に。誰にも
相談できない苛立ちがさらにそれを増長させる。
ヒロインにとって明るい材料は何故か怪物達が自分しか狙わない事だけだ。
これで、少なくてもヒロインが知らない所で誰かが襲われる事は無い。それだけが安心できた。
理不尽な運命に振り回され傷ついてゆくヒロイン。それは、あまりにも哀れな戦士だ。
いつしか俺は漫画にハマり。夢中になって読み進める。
物語は進み、ついにヒロインの変身能力や怪物達の秘密が語られる場面になった。
怪物がヒロインを狙う理由、それは、ヒロインが前世に関係があった。ヒロインは前世で
敵国の王子と恋におちた姫だったのだ。決して実らない恋だった。その事に嘆き悲しんだ
二人は来世で必ず一緒になると誓いを立てて自ら命を絶ったのだ。
「ちょっと待てよ、これって・・・まさか・・・・・」
物語は続く。


482 :NO.7 :02/09/03 01:01 ID:???
王子と姫、両国の王は怒り狂った。愛する我が子を失ったお互いの王は憎しみに任せて
相手の子へ呪いをかける。
王子の国の王は姫が永遠に魔物に狙われる呪いをかけ、姫の国の王は二人が結ばれない為
に永遠に兄妹として生まれる呪いをかけたのだった。
ヒロインを襲う怪物の謎は解けた。では、変身能力は?それもやはり前世にあった。
それは両国の王妃達が授けてくれた力だった。王子と姫をお腹を痛めて生んだ王妃達は
我が子達へ呪われた運命に対抗する力を与えたのだ。
姫には魔物から自分を、そして、大切な人を守る力。
王子には呪われた運命を断ち切る力を。
真実を知ったヒロインに前世の記憶が蘇る。それと同時に自分が兄に抱いている感情を自覚
する、想い名は「愛」生まれた時からずっと一緒だった兄への想いは前世の時と比べ物に
ならない位に大きくなっている。それでもヒロインはこの事は兄へは言わないつもりだった。
前世の記憶が無い兄に真実を告げても、きっと信じてはもらえないだろう。
だったら、このまま兄妹でいい。そう思いながら家に帰るとそこには兄の後ろ姿があった。
ちょっとした、イタズラ心を出して目隠しをしてやった。まぁ、これ位ならいいだろう、
兄だって許してくれるはずだ、ところが思いのほか手は邪険に払われた。さすがにこれは
悲しかったので泣いてしまった。すると兄がやさしく抱き寄せてくれた。その行為がヒロイン
の想いを弾けさせた。兄は自分のした行為に驚き、慌てて離れてなにやら言っているが、そん
なことはあっさりと聞き流して真実をいきなり言った。
兄には信じてないが、そんな事では愛の狂喜は止まらない。ヒロインは夜になるとTシャツ
一枚の姿で再度、兄の部屋を訪れる。しかし、やはり兄の記憶は戻ってない。
それなら、思い出させるだけだ。ヒロインは兄にキスをして誘惑する。兄はヒロインを受け入れ
その夜、二人は結ばれ。結ばれ事で兄の力が発動した。二人は呪われた運命に勝ったのだ。
「なんだよ、これ・・・・・」


483 :NO.7 :02/09/03 01:04 ID:???
俺は呆然と呟いた。似ている、この漫画はあまりにも今の俺と妹の状況に似すぎていた。
似ている?本当にそうなのだろうか?いや、違う、答えはわかっていた。これは似ている
のでは無い、誰かが似させているのだ。そしてその「誰か」は恐らく妹だ。しかし、何故?
そこまで考えて俺は漫画を手から落としてしまった。漫画は残り最終話があったがとても読む
気にはなれない、俺は台所にいる妹に会いに部屋を出た。
「あっ、王子様どうしたの?もう〜、見られるとはずかしいよ〜」
エプロン姿の妹は俺を見ると恥ずかしいそうに言った。まだ料理の最中らしい。
「あ、ああ。ごめん、ところでお前「魔法っ子シスター☆」って漫画知ってるか?」
「うん、知ってるよ。昔、王子様が買ってくれた本だもん。でも、どんな話だったのか
は忘れちゃったんだ」
包丁で野菜を切りながら妹は答える。だが、俺には妹が嘘を言っているのがわかった。
ずっと一緒にいたんだ、それぐらい分かる。俺はもう一度聞いて見る。
「本当か?本当に忘れたのか?なぁ、お願いだから本当の事を、」
「忘れたって言ってるでしょ!!」
俺の言葉は妹の叫びで止められた。しかし、その反応は知っていますと証言したようなものだ。
「お前・・・、なんでこんな事したんだよ・・・・・」
「知らない!わからない!私には王子様が何を言ってるのかわかんないよ!」
「嘘だ!昨日お前が俺に話した事は、あの漫画の内容にそっくりだ、その前にとった行動もその後
の行動もほとんど漫画と同じじゃないか。お前は漫画のヒロインを自分に重ね合わせたんだろう?」
「やめて!そんなこと言わないで!私は・・・私達は本当に・・・本当に・・・・!」
「違う!それは漫画の話だ!俺は王子様なんかじゃ無い、お前のお兄ちゃんなんだよ。
でも、俺は昨日言った通りに、お前を愛している。それじゃダメなのか?」
「わ、私は・・・・」
妹は泣いていた。俺はそれを見て何も言う事が出来なかった。しばらく妹の泣き声だけが聞こえていた。


484 :NO.7 :02/09/03 01:06 ID:???
やがて涙を出し切った妹が独白するようにぽつり、ぽつりと喋りはじめる。
「・・・私は強くなりたかったの、昨日お兄ちゃんは兄妹でも愛してくれるって言ってくれたけど
私はそこまで強くなれなかった、私の想いは兄妹の壁を超える事ができなかった。だから、あの
漫画と自分を重ねたの。私達は運命で結ばれている、だから兄妹で愛し合って悪くない、て。
そうする事でしか私はお兄ちゃんに想いをぶつける事ができなかった。
こんな妄想で自分を騙してでしか自分の気持ちに素直になれかったの。
ごめんなさい、お兄ちゃん。もう、こんな事は終わらせるからね」
そう言って妹はゆっくりと後ろへ下がって行く。
「一体、何を」するつもりだ?と、聞こうとしたが言葉は妹に遮られた。
「ねぇ、お兄ちゃん。「魔法っ子シスター☆」って最後どうなるか知ってる?」
「いや、知らない」
俺は最終話だけは読んでいなかった。
「だったら、教えてあげるね。あれね、最後はヒロインが自殺して終わるんだよ」
「え?」
「呪いは解けても兄妹である事には変わりは無いでしょ?だから、今度こそ普通の男女として
出会いましょうねって。そうしてヒロインは死んでしまうの、私と同じね」
「そんな・・・」
「だからね、私も・・・・・」
妹は手に持っていた包丁を喉元に当てた。まさか・・・!
「やめろ!」
「さ よ な ら お 兄 ちゃ ん」
妹は笑った、それが最後の笑顔だった。目の前が真っ赤に染まった。
「あ、ああ・・・・・あ・ああ・・・」
赤く濡れた妹を抱きしめながら俺は意味の無い呟きを出す。
どうして、どうしてこんな事になったのだろう?いや、答えはわかっている。
俺が悪いんだ!
俺が妹を追い詰めたんだ!俺が馬鹿な正義感なんかを出さなければ良かったんだ!俺が妹を
抱いたから!俺があの時抱きしめなければ!俺があんな漫画を買いさえしなければ!
俺が、俺が、俺が、俺が、俺が、俺が、俺が、俺が、俺が!
「俺がぁぁっぁぁぁあぁぁぁぁっぁぁぁぁあああっぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」
絶望を叫び続けながら俺の意識は闇に落ちていった・・・。


485 :NO.7 :02/09/03 01:09 ID:???
気が付くと、俺は白い部屋でベットに寝ていた。消毒液の匂いがする、ここは病院らしい。
「気が付きましたか?」
声がする、首を横に向けると白衣を着た青年が立っていた。ここの医者だろう。
「お、俺は・・・?ううっ」
なんだ?頭が酷く痛む。
「まだ、あまり頭を使わない方がいいですよ。あなたの精神は今とても不安定ですから」
「不安定?どういう事です?」
「説明しましょう。あなたはここに運ばれて来た時、あなたの自我はある出来事によって崩壊
寸前だったのです。このままでは確実にあなたは廃人になってしまうと判断した私達はあなたの
記憶から原因となった出来事を消しました。そうする事でしかあなたを救えなかったのです。
ですが、もう安心してください、治療は成功しました。精神が不安定な為しばらくは頭痛等が
すると思いますが、一週間程で退院できますよ」
医者はそう言うと病室を出て行った。それから一週間が過ぎ、俺は退院した。病院にいる間には
医者の言った「ある出来事」を思い出す事は無かった。家に帰ってもそれは同じだった。
どうやら俺は本当に忘れてしまったらしい。
それから、数年が経った。
今、俺の隣には妻がいる。俺は結婚していた。妻とはあの時、世話になった病院で知合った。
俺が世話になった先生に挨拶しに行った時に彼女も同じ目的で来ていたのだ。彼女は昔、意識不明
の重体であの病院に入院した経験があったらしい。
今の俺は幸せだ。俺は妻を心から愛している。
「ねぇ、あなた、どうしたの?さっきから私の方ばかり見てるわよ」
「いや・・・、君の顔に見惚れていたんだ」
「やあ、もう・・。ふふふっ」
そう、俺は妻を愛している。もちろん首に薄く残った傷跡も含めた妻の全てを・・・。

檄長文、失礼しました



486 :名無しくん、、、好きです。。。 :02/09/03 01:48 ID:???
本編
>>412-413>>417>>419-423>>427>>429>>431-433>>437-439
>>441>>444>>446>>450-451>>456>>455>>458>>460>>465-466
>>473>>481-485

>>433>>437の間に実妹編(>>435-436)

>>439>>441の間に番外編(>>440)

参加者
No.2氏 381=No.1氏 No.5氏
No.7氏 No.8氏 Masked Rider Moe ◆ERF1YrA氏 名無しさん数名
お疲れ様ですた。

名前抜け、話抜け、リンク失敗してたらスマソ

487 :NO.5 :02/09/03 03:06 ID:SYA6YQv3
NO.7氏……素晴らしい!!しかも大どんでん返しのおまけつきとは!(笑 最高です!! 二人の人生に幸あらん事を >>486氏もお疲れ様です!ナイスアシストですね(W

488 :No.12 :02/09/03 03:09 ID:???
>>No.7
あなたは最高です!
文才がうらやますぃ〜

489 :NO.5 :02/09/03 03:10 ID:???
しまった! 興奮の余りsage忘れてしまいました m(__)mスミマセン

490 :No.12 :02/09/03 03:53 ID:???
てかここにいる住人はいい人たちです。


491 :No.2 :02/09/03 05:05 ID:???
>>No.7
乙カレー
ラストの一行が、決まってますね

>>No.12
点呼を取った段階では17人でしたが、現在ではそれ以上いるみたいです

492 :No.2 :02/09/03 05:10 ID:???
おっと、手がすべっちまいました

>>No.12
点呼を取った段階では17人でしたが、現在ではそれ以上いるみたいです
このままみんなでマターリ逝きましょう

493 :No.12 :02/09/03 05:52 ID:???
>>No.2
ですね〜。マターリが一番ですね。
漏れも今日一日かんがえてみます

494 :NO.7 :02/09/03 07:02 ID:???
>>486
フォローサンクスです

しかし、改めて見ると長すぎますね。もうちょいスリム化すればよかった・・・


495 :NO.8 :02/09/03 08:14 ID:???
>NO.7氏
素晴らしいです。
2人が幸せになって良かったです。

私も頑張って精進したいです。

496 :Masked Rider Moe ◆ERF1YrA. :02/09/03 21:30 ID:???
やっと暇ができて、久々に訪れてみれば・・・脱帽モノの文章が。
すばらしい・・・俺も頑張らねば。

つーか、第2弾SSはしないのか?ぜひともやりたい・・・

497 :NO.7 :02/09/04 07:43 ID:???
第二弾SSは折れもやりたいなぁ…
でも、やるとしたら新しくはじめるの?
それとも、どっかからストーリー分岐させるの?

498 :NO.8 :02/09/04 15:13 ID:???
スレタイ通りに「こんな事妹に言われたら兄として嬉しいぞ」
と言うことを書くのでどうでしょう?

何処かからストーリー分岐させても良いし、
新しいのを作っても良いと思う。

今、私が温めているネタは日常的な生活の中での兄妹。
でも、来週まで忙しいので書く時間が・・・。

499 :No.2 :02/09/04 15:34 ID:???
んじゃ、新作ということで
トップバッター逝きます♪

洗い物をしながらの鼻歌が、いつになく楽しそうだ
ちょっとしたプレゼントをしただけなのに、余程嬉しかったらしい
「おいおい、そんなに景気よく洗ってると、お皿割っちゃうぞ」
妹は振り向きざまににっこりと微笑み、タオルで手を拭きはじめた
スキップをするような足取りで近づいてきたかと思うと、オレの前にふわりと座った
「だって……」
心なしか頬が上気している
「あたしね……、お兄ちゃんの……」

500 :名無しくん、、、好きです。。。 :02/09/04 20:57 ID:???
お兄ちゃん、大好き!!
(今後、キリ番ゲトーはこれを使うべし

501 :NO.9 :02/09/04 22:57 ID:???
>>499の流れを少し受けて・・・

「お兄ちゃんからのプレゼント、本当に嬉しかったんだよ」
俺は妹の誕生日に花束を買ってやっていた。

先日、妹と買い物をしていたら花屋の前で急に妹は立ち止まった。
熱心に花を見ている妹。
いつも俺の後ろについてきて、半ば弟のような存在だった妹。
そんな妹の女らしい部分を見てしまった俺は、誕生日に合わせて花を買った。

「えへへ。お兄ちゃんの誕生日には、私がプレゼントをあげるね」
にっこりと微笑んで妹は言った。
「お、何をくれるんだ?」
「何がいいか、考えておいてよね♪」
「ああ、考えておくよ」


そして、俺の誕生日、妹はプレゼントのことをすっかり忘れていた。
注:これは実際に作者にあった話。ノンフィクションです(w

502 :NO.5 :02/09/04 23:00 ID:???
第2段始まりましたか!よし!頑張ろう(W デハサッソク・・・ 「…お嫁さんになりたいんだもんっ♪」 よくありがちな言葉だ。俺は笑顔で「おう。頑張れよ」と妹の頭を撫でてやる

503 :NO.5 :02/09/04 23:04 ID:???
うわしまった!被ってしまいましたね。 すみませんNO.9氏。

504 :NO.5 :02/09/05 01:30 ID:???
何やら、自分の悪タイミングの為に流れが止まってしまいましたね… m(__)m申し訳ないです…先程のレスは無かった事にしておいて下さい…

505 :NO.7 :02/09/05 07:17 ID:???
>NO.5
気にしないでいきましょう

よーし、折れも>501の続きを…続きを…って、文が浮かんでこない・・・・
今回はパスしますね

506 :NO.9 :02/09/05 08:22 ID:???
あわわ。何だか被ってしまったようですね。>NO.5氏
こちらこそ済みません。

あと、501の文章は今後のSSに繋げなくても結構です。
ちょっとこの前あったことを書いてしまっただけですから・・・。

507 :NO.8 :02/09/05 15:17 ID:???
ちょっとSSからは離れて、今回は絵を持ってきました。

ttp://www.moemoe.gr.jp/cgi-bin/imgboard/img-box/img20020905151505.gif

でも、実際にこんな事妹に言われたら嫌かも(w

ところで、皆さんが妹萌えになったゲームって何からですか

508 :名無しくん、、、好きです。。。 :02/09/05 18:09 ID:???
>>507
ワラタ

ゲームはシスプリ。 最初はバカにしていたが気づいたら引き返せなくなって
ますた(w

509 :NO.5 :02/09/05 19:21 ID:???
自分は入り口はパソゲーでしたが。本格的な覚醒は(W・TLSのみさきでした。下校会話で1ヒット深夜イベントで脳があぼーんしました(W 着替えシーンで何度世話になったか(W

510 :NO.7 :02/09/05 20:04 ID:???
折れもシスプリから入ったクチですね
はじめは萌え文の勉強目的でやってたのに気が付いたらハマってますた

ところでシスプリって電波、電波って言われてるけど、どこら辺が電波なんですか?
可憐と四葉をクリアしたのに電波を感じなかった折れって一体・・・・

511 :NO.8 :02/09/05 20:25 ID:???
私は最初は「コープスパーティ」と言うゲームでした。
このゲームに出会ったのが運の尽き。
ああ、由香たん・・・。
で、再燃し始めたのが「みずいろ」でしたね。
シスプリはまだプレイしたことないんですよね・・・。
近所には売っていないし。

>NO.7氏
「あんな妹絶対にいないぞ」と言う点で電波なのでは・・・?
超偏見的な見解だけど・・・。
<妹をからかって軽く叩いたときの反応>
シスプリ→「もう、止めてよ、お兄ちゃん」
リアル妹→「何すんじゃぁ!ゴルァ!!」
と言うことでは?

ここの人でリアル妹に悩まされているのは俺だけではないと思いたい(w

512 :Masked Rider Moe ◆ERF1YrA. :02/09/05 22:10 ID:???
俺はPCゲームから入ったクチ。
それからシスプリかな・・・
つーか、みんなリアル妹で苦労しとるんだな・・・
俺は一人っ子だから、妹持ってる人の気持ちが分からない・・・
リアル妹って、そんなにも悩まされるものなのか?

SS続き。

誕生日を迎えたというのに、俺にプレゼントを渡してくれない妹。
最初は突然持ってきておどかすんだろうと思っていたが・・・
すでに夜の10時半を回っている。あと1時間半で今日が終わってしまう。
もしや・・・忘れたのか!? 
聞いてみようと思って、妹の部屋へ向かおうとした瞬間・・・!!
妹の悲鳴が聞こえた!!! 慌てて部屋へと向かう。

513 :Masked Rider Moe ◆ERF1YrA. :02/09/05 22:21 ID:???
途中でうっかり送信してしまった。スマソ。

俺が部屋の前に着くか着かないかのうちに、妹が飛び出してきた。
「どうしたんだ!?」
妹はすごく震えていて、しゃべるのもままならない。とりあえず、部屋に入ってみると・・・
いつもきれいにしてあるはずの部屋はめちゃくちゃになっており、目も当てられない状況になっていた。
「なんでこんな事に?」
問いただすと、やっとこさ妹は言葉をつむぎだした。
「ク・・・」
「く?」
「クモが・・・ベッドの上に・・・」
ベッドに目をやると、通常より大きめのハエとり蜘蛛が居座っていた。
「しょうがないなぁ・・・蜘蛛くらいで大声出すなよ・・・」
「お兄ちゃんだって、一緒に散歩行った時に、突然茂みから蛇が出てきて怖がってたじゃない!」
「う・・・痛いところをつくなぁ・・・」
とりあえず、蜘蛛をティッシュでつかみ、窓の外に放り投げる。
「・・・ありがとう、お兄ちゃん」

友人の実体験をもとに作ってみました・・・
続きを書こうとは思うけど、他の誰かが先に続き書いちゃってもOKっす。

514 :508 :02/09/06 02:22 ID:???
電波、電波って言ってるのは基本的にアンチという気がする。
萌えれば全てを受け入れられるはずだ! と言ってみる。

515 :Masked Rider Moe ◆ERF1YrA. :02/09/06 20:27 ID:???
役目を終え、部屋の片付けも済ませた俺は部屋を出て行こうとする。
そこでハタと気付いて、本来の目的を遂げようとする。
「おまえさぁ、今日何の日だか知ってるか?」
「え・・・・・・あ!」
「忘れてたのかよ・・・」
「う、ううん!そんな事ないよ!」
思いっきり忘れていたようだ。俺はフゥとため息をつく。
すると妹は言った。
「今からちょっと買ってくる。まだやってるお店があるの知ってるから」
「何の店だよ!?」
「いいから!」
妹は身支度もそこそこに、家を飛び出してしまった。
夜11時。明日は学校だというのに・・・
とりあえず、家を出て妹を追いかける。

516 :Masked Rider Moe ◆ERF1YrA. :02/09/06 20:41 ID:???
何とか追いついた。
「こんな夜遅くじゃ何かと物騒だろ・・・一緒に行くよ」
「・・・うん・・・わかった」
深夜の散歩とでもいうべきか。どことなく、ものさびしい。
11時25分、アーケード街に着く。妹は駆け出していった。
「すぐ戻るから!」
・・・10分が経過し、妹はなにやら包みを持って帰ってきた。
「何を買ったんだ?」
「それより、早く家に帰らなきゃ間に合わないよ!」
言われて気付き、小走りに家に帰る。
家に着いたのは11時55分だった。
妹は包みをテーブルの上に置き、手早く開封する。
ストロベリーショートケーキだった。俺の好物の一つだ。
「ごめんね・・・これしか残ってなかったの・・・」
「いいじゃんか、俺はこれでも十分だ・・・」
電気を消し、ろうそくを一本立てて火をつける。
「11時59分・・・間に合ったね、お兄ちゃん」
「ああ・・・ったく、このまま忘れられるかと思ったよ・・・」
「ごめん・・・あ、お兄ちゃん・・・お誕生日おめでとう・・・!」
「うん」
ろうそくの火を吹き消す。そして電気をつける。
「明日は学校かぁ・・・喰ったら、早く寝なきゃな」
「ねぇ、お兄ちゃん・・・一緒に寝ていい?」
「は?」
「だって、また蜘蛛が出てきたら怖いんだもん・・・それに、これもプレゼントの一つだよ?」
「しゃぁねぇな、分かったよ」
「・・・うれしい!」
どういう流れでこうなったのか、今晩は妹と枕を並べる事になった・・・

続きをよろしく。駄文スマソ

517 :NO.9 :02/09/06 20:49 ID:???
私も便乗させて貰っても良いでしょうか・・・?

妹の自転車も物置にはなく、自転車で出かけたことは明白だった。
「あいつ、どこ行ったんだよ」
急いで自転車を取り出し、悪態を吐きながらも自転車を走らせる。
俺もこんな遅くに出かけたことはあまりない。
いつも通り慣れた道のはずだが、どこか異空間のようにも見える。
それに、蒸しているためか、シャツにべっとりと張り付く汗が気持ち悪い。
嫌な予感がしたが、それを打ち消すように額の汗を拭い、ペダルを漕ぐスピードを速めた。

取りあえず、広い通りまで出てきた俺は、どこへ行くべきかを考えた。
「この辺りでこの時間までやっている店と言えば・・・」

@添加物無使用の自然派パン屋
A家族ぐるみでつきあっているケーキ屋
B本格イタリアンピザ屋

食べ物ばっかりかよ、自分!と言うツッコミを入れつつ次の人にバトンタッチ。

518 :NO.7 :02/09/06 22:02 ID:???
>>517の続き
A家族ぐるみでつきあっているケーキ屋

とっさに、そう思った俺は自転車を走らせた。
程なくして問題の店が見えてきた。俺は自転車を止める時間ももどかしく感じそのまま
飛び降りる。主のいなくなった自転車が電柱にぶつかって、ものすごい音を立てたが
そんな事にはかまわずに店に飛び込む。
「いらっしゃいませー」
少しだけ眠そうに声をかけてくるのは昔から付き合いのある店員に妹が来たかどうか
尋ねる事にした。
ああ、そうそう。この店員は俺達の昔からの・・・・・

@俺に惚れてる女幼馴染(犬型+ヤキモチ)
A妹に惚れている男幼馴染
B俺と妹、両方狙ってるヤバイ幼馴染

519 :Masked Rider Moe ◆ERF1YrA. :02/09/06 22:40 ID:???
俺のSSは無視なのか、NO.9殿?
駄文だから仕方ないとはいえ・・・ちと悲しい。

520 :NO.7 :02/09/06 22:44 ID:???
すいません>>518のSS中の下から3番目が致命的に電波文になってしまいました

正しくは

少しだけ眠そうに声をかけてくるのは昔から付き合いのある店員だ。
こいつに、妹が来たかどうか尋ねる事にした。

で、お願いします。スレ汚しすみませんでした

521 :NO.7 :02/09/07 07:57 ID:???
>>519
恐らくNO.9氏は515を読んだ時点でSSを書いたのではないでしょうか?
しかし、カキコ欄に直接書いていたので516のSSに気が付かなかったと予想できます

とりあえず,折れは「515から運命分岐したんだぁ〜☆」なんて勝手に脳内補完して517の続き
を書いてしまいました。混乱の原因を作ったのは折れですね、ごめんなさい

522 :NO.9 :02/09/07 15:20 ID:???
>>Masked Rider Moe ◆ERF1YrA.氏
原因を作ったのは私です。申し訳ありませんでした。
NO.7氏が仰ったように、515を読んで、直接書き込んだのです。
書き込む前に確認すべきでした〜。

これからは落ち着いて行動しよう・・・。
y=ー(゚∀゚)・∵. ターン
逝ってきます。

523 :NO.9 :02/09/08 09:10 ID:???
流れを止めてしまったようで申し訳ありません。
取りあえず、私が書いているSSはまとまり次第うpしますので、
517は歴史の闇にでも葬ってくださいな。

そうなるとNO.7氏に迷惑がかかるか・・・。
NO.7氏、ごめんなさい。

524 :NO.8 :02/09/08 20:11 ID:???
書き込まないことには始まらないので。
NO.9氏&7氏の世界は、パラレルワールドとして、この話が終わったらor平行して
書くのはどうでしょう?

>>516からの続き・・・。
「うう、やっぱり一人用の布団に二人で寝るのは狭いね」
「だから言っただろう。大人しく自分の布団で寝た方が良いんじゃないか?」
「蜘蛛出たら嫌だもん・・・」
ちょっとふてくされる妹。
俺は、妹と寝ることを承諾し、責任がかからないよう、根回しをすることにした。
「まあ、寝ているときにどこを触ったとか言うのは無しだぞ。こんなに狭いんだから


実際、一人用の布団に二人で寝ているのだ。何があるかは分からない。
胸を触った程度で済むならまだ良いが、寝相の悪い妹のことだ。
朝起きたら、俺の口の中に妹の足が入っているかも知れない。
「変なコトしないでよ、お兄ちゃん・・・」
「お前も寝相良くして寝ろよ。昔っから寝相悪かったもんな」
「悪くないよ〜」
「いいや、悪かったぞ。俺は覚えているぞ。
昔、爺ちゃんの家に遊びに行って、同じ布団で寝ていたときだ。
朝起きたら、お前は約90度回転して、お前の足が俺の口の中に入っていたぞ」
「そ、それは昔の話だよ・・・」
これに関しては妹も覚えていたようだ。ばつが悪くなってか、言い淀む妹。
流石に可哀相になってきたのでこの辺で止めてやった。

525 :Masked Rider Moe ◆ERF1YrA. :02/09/09 11:08 ID:???
>>524(NO.8氏)
それでいいと思う。

〜続き〜
妹がしょんぼりしてしまったので、慌てて話題変換をする。
「そっ・・・そういやさ、お前もあの頃から比べると大きくなったよな」
「えっ? あ、うん・・・まあね」
「昔といやぁ、足の事もそうだが・・・」
「足はもういいよ!」
「あ、悪い悪い」
しばらく、小さい頃の話に花を咲かせる。過ぎ去った過去・・・楽しかった日々・・・
・・・・・・色んな思い出があった。今も大事なもの。
話が一段落ついたところで、妹は眠くなってきたらしい。
「眠いな・・・」
「・・・寝るか」
「うん・・・」

526 :Masked Rider Moe ◆ERF1YrA. :02/09/09 11:22 ID:???
俺も、まぶたが重くなってきたようだ。と、妹が不意に口を開く。
「そうだ!お兄ちゃんに抱きついて寝れば、寝相なんて関係ないじゃない」
「・・・本気か?」
「うん♪」
「まあ、それで足が防げるのなら、問題ないか・・・」
「んもう!・・・いい?」
「勝手にしろい」
「ありがとっ!・・・あ、そういえば・・・」
俺にぴったり密着しながら、妹はつぶやく。
「お兄ちゃん、私が小さい頃にお兄ちゃんと約束した事、覚えてる?」
「え?」
「私は・・・お兄ちゃんと・・・」
「っと・・・なんだっけ?」
「・・・・・・」
「・・・あれ?」
妹の顔を覗き込む。
「スー・・・スー・・・」
「寝ちまったのかよ・・・気になるなぁ・・・」
思い出そうとするが、どうにも思い出せない。とりあえず、目をつぶる。
妹の髪をなでながら、つぶやく。
「おやすみ・・・」

「・・・ッッッ」
朝起きると、予想以上の展開になっていた。
「足の方がまだよかった気もする・・・何をどう間違ったらこういう姿勢になるのやら・・・」
とんでもない姿勢だった。
「とりあえず・・・寝るしかないか・・・?だが、目はもう冴えてるしなぁ・・・」
妹は、俺のあしにしっかり抱きついている。しかも、180゜回転している。
妹の顔は、俺の太ももの付け根にあった。当然、俺の目の前には・・・いや、言うまい。
「寝相の悪さは変わんねぇ・・・否、パワーアップしてるぜ・・・」
しばらくこの姿勢のまま、動けないようだ・・・俺はため息をついた。

527 :Masked Rider Moe ◆ERF1YrA. :02/09/09 11:26 ID:???
補足文。

幸い、登校時間までには時間の余裕がたっぷりとある。
「さて、どうしたものか・・・」

1、起こす
2、起きるまで待つ
3、二度寝

528 :NO.8 :02/09/09 20:27 ID:???
>>527の続き

「うーむ、ここはどうすべきか・・・」
3番を選ぶのも良いが、折角起きたんだ。再度寝るには勿体ない。
かといって2番を選ぶと、妹が起きたときに何を言われるか分からない。
結局、1番、つまり妹を起こすことにした。
無論、妹を俺の足から引き剥がし、再度180度回転させてだが。

「おい、朝だぞ。起きろ」
着替えを終わらせ、部屋を出ていくだけの状態になった俺は妹を起こす。
だが、なかなか起きない。昔から寝起きの悪い奴だった。
「起きろってんだ。母さんが来たらどうすんだ?おい!」
妹の肩を揺すって起こしにかかる。
「ちょっと待ってよ、お兄ちゃん・・・」
「待たない。早く起きろ」
「早いよ・・・今、何時?」
「もう6時だ。健全な学生は起きて朝飯を食う時間だぞ」
「普通の人はそんなに早くご飯を食べないよ・・・」
そう言ったきり、また睡眠の波に飲まれる妹。

529 :NO.8 :02/09/09 20:28 ID:???
「おーきーろー!!」
今度は頭をぺちぺちと叩きながら起こす。
うるさそうに俺の手をはねのけ、寝ぼけ眼で俺を見る。
「ほら、起きろ」
「・・・・・」
「・・・・・」
「・・・・・」
「な、何だよ・・・」
「・・・起こして」
そう言って布団から両手を出す妹。
どうやら、手を引っ張って起こして欲しいらしい。
朝っぱらから眩暈のした俺だが、これで妹が起きるのならと思い、手を引っ張った。
「えへへ・・・」
嬉しそうな妹だが、俺の口からは思わず溜め息が出た。
「ほら、はやく部屋に行って着替えてこい」
妹を部屋から押しだし、妹の部屋まで押していく。
もしかしたら、また寝ているのではないだろうかと思い、部屋を覗こうと思ったが、
もし着替え中だったら大変なことになるので止めておいた。

バトンタッチです。


530 :Masked Rider Moe ◆ERF1YrA. :02/09/09 23:06 ID:???
〜続き〜

・・・着替えの済んだ妹と食卓を囲む。
「お兄ちゃん、覗いてなかった?」
「はぁ!?なにバカなこと言ってるんだよ!!」
「だって、気配がしたんだもん」
「いい加減な根拠で人を覗き魔にすなッッッ!!」
いつもの食卓。ふんわかと過ごす飯の時間。
「っと・・・そろそろ行かなきゃな・・・」
「うん♪」


531 :Masked Rider Moe ◆ERF1YrA. :02/09/09 23:07 ID:???
家を出る。しばらく歩いてるうち、ふと思い出した事があった。
食卓の壁に掛けてある時計って、狂ってなかったか・・・!?
登校路の途中にある大手スーパーの前には、待ち合わせの場所として使われている時計塔がある。
妹を促して、時計塔まで小走りに行く。
「・・・しまったぁ!!」
登校時間は8時15分までである。家から学校までは15分の道のりだ。
そこでいつも、余裕を持って7時50分に出るようにしているのだが・・・
時計塔は8時12分を指していた。このままでは、間に合わない。
「やっぱり時計は狂ってたんだ・・・ッッッ!」
時計塔から学校までは、“秒速”ダッシュで行ければ5分はかからないはずだった。
“秒速”ダッシュを考えるのと同時に、俺は妹の手を引っ張って走り出した。
「っしゃあ!!いっくぞぉぉぉッッッ!!!」
「え?え!?ちょっと、お兄ちゃん!!」
俺は妹の手をつかんで“秒速”で走った。妹も、かろうじてついてくる。

「はぁ、はぁ、はぁ・・・つ、着いたァ・・・」
ぎりぎりで滑り込めた。もう少しで、校門が閉められるところだった。
「はぁ、はぁ・・・お兄ちゃん、ちゃんと言ってよ・・・遅れそうだって・・・」
「いちいち説明してたら、間に合わなかっただろうが・・・」
「でも、嬉しいな。お兄ちゃん、わたしの手をギュ〜〜〜って 握って走ってくれたから・・・」
「当たり前だろが!一緒に遅刻するのも嫌だし、一方が遅刻になるのも嫌だからな」
「えへへ・・・そうだね」
話している間に靴箱を通過し、教室へと向かう。妹は2階、俺は3階だ。
「んじゃ、今日もがんばるか・・・」
「うん、お互いにがんばろっ、お兄ちゃん」
そうして、俺達は互いの教室に向かうのであった。


532 :NO.7 :02/09/11 00:53 ID:???
>>524
遅レスだけど了解
パラレルワールドで折れはOKです
今、続いているSSを追う形でいいですかね?

533 :名無しくん、、、好きです。。。 :02/09/11 00:58 ID:???
なんか>531できれいに終わってるような気が・・・
もうこのままパラレルいっちゃってもいいんでは?
意見キボーン

534 :名無しくん、、、好きです。。。 :02/09/11 14:45 ID:???
パラレルの方キボーン

535 :名無しくん、、、好きです。。。 :02/09/11 16:50 ID:???
なんとかして、>>531と上記のパラレルをつなげられないかな?

536 :NO.7 :02/09/11 21:31 ID:???
>>535
やりたいけど
どう工夫しても最近発売した某KID作品のパクリって言われそうで
ちょっと恐いかも


537 :名無しくん、、、好きです。。。 :02/09/12 23:04 ID:???
>>536 NO.7氏
それでも十分良いと思われ。
もしかして、某作品とはE○ER17?

538 :NO.7 :02/09/13 18:22 ID:???
>>537
そうです
折れの貧弱な頭ではパラレルに繋げるネタは哲学視点・超能力・トンデモ科学
ぐらいしか思いつかないので、ほとんどネタが被ってしまう
ところで、パラレルSSも萌え方向でいくのですか?

539 :名無しくん、、、好きです。。。 :02/09/13 20:09 ID:???
>>538


  萌  え  ぬ  妹  な  ど  妹  に  あ  ら  ず

540 :名無しくん、、、好きです。。。 :02/09/15 01:38 ID:???
落ちかけてるので、age

・・・SSはまだ載らないの?
楽しみなんだがなぁ

541 :名無しくん、、、好きです。。。 :02/09/15 10:04 ID:???
お兄ちゃん、ボク妊娠しちゃうぅぅ!!!

542 :NO.7 :02/09/15 10:11 ID:???
いまさら聞くのもアレなんだが
SSって、どこから再開すればいいの?

543 :名無しくん、、、好きです。。。 :02/09/15 13:48 ID:???
>>542
>>531のあとに、>>518を無理やり持ってくるとか?

544 :名無しくん、、、好きです。。。 :02/09/15 14:03 ID:o4xatiAW
実の妹に“○○くん”と、実名で呼ばれてますが、何か?

545 :名無しくん、、、好きです。。。 :02/09/15 14:50 ID:???
〜番外編〜 (80%実話)
残暑も終わりかけの先日、妹は帰ってくるなり一言発した。
「お兄ちゃん、私、生まれて初めて変質者に会ったよ」と。
俺は「は?」としか言えなかった。

「まあ、変質者と言ってもね、露出狂だったんだけど」
部屋に帰り、制服から私服に着替えて来た妹はそう言った。
「何もされなかったのか?」
心配になって俺は聞いてみた。
が、見た限り、あっけらかんとしているところを見ると、何もなかったのだろう。
「うん、車が止まっていてね、何か下半身だけ出していたんだ。
最初は着替えているのかと思ったよ」
のんきな妹だ。
「しかも、眼鏡をかけていなかったから殆ど見えなかったんだけどねー」
妹は目が悪く、眼鏡をかけないと遠くのものはハッキリ見えない。
が、自転車を走らせたり、日常生活動作は裸眼でも行えるくらいだ。
「まあ、何にもなかったのなら良いが、これからは気を付けろよ」
兄としては非常に心配だ。
「うん、多分大丈夫だと思うよ。それじゃあ、私、勉強するから部屋に戻るね」
そう言って妹は部屋に帰った。
だが、妹は扉を閉める瞬間、一言を発した。
「あんまりよく見えなかったけど、アレ、お兄ちゃんのより小さかったと思うな」

俺が驚いて妹の方を向くと、妹は既に扉を閉めていた。
俺はすぐさま妹の部屋のドアを叩きながら叫んだ。
「おい、何故お前がそんなものの大きさを知っているんだ?どこで知った!?」
部屋の中から妹の声が聞こえる。
「いや、何となくだよ、何となく」
どこか笑いを含んだような声。

俺は背筋が寒くなるのを感じた。


546 :545 :02/09/15 14:53 ID:???
と言うわけで実話が殆どの話です。

>NO.7氏
ケーキ屋を生かそうとするなら、学校の帰りにケーキ屋に寄ったという方向ではどうでしょうか?
ちょっとその前を変革する必要が出てきますが・・・。

547 :名無しくん、、、好きです。。。 :02/09/15 16:57 ID:???
>>544
(・∀・)イイ!


548 :Masked Rider Moe ◆ERF1YrA. :02/09/15 17:29 ID:???
>>546
では、学校帰りという設定を使用する。

授業が全て終了し、放課後になった。朝、秒速ダッシュをしてきた道を帰っている。
と、妹があるケーキ屋の前でとまった。
「どうしたんだ?」
「あ、なんでもないよ。おいしそうだなって」
「ふぅん・・・んじゃ、買うか?」
「ううん、いいよ」
「そうか」
そして、家にたどり着く。
・・・それから、風呂入って晩飯食って・・・
寝るときになって、妹の部屋がやけにシーンとしているのに気付いた。
(この時間はまだ起きているはずだが・・・?)
ノックして、部屋をのぞいてみる。
「・・・・・・ッッッ」
人の気配がしないはずである。
部屋の主・・・すなわち俺の妹はいなかったのだから。

>>517-518 に続く〜

549 :Masked Rider Moe ◆ERF1YrA. :02/09/15 17:38 ID:???
>>518からの続き〜
独断ですまないが、@を選ばせていただく。

「あら、いらっしゃい」
答えている時間ももどかしく、早急に尋ねる。
「おい、あいつこなかったか?」
「あいつ?」
「俺とお前の間で、あいつって言ったら一人しかいねぇだろ」
「ああ、妹さんね」
女幼馴染は、しばらく髪をいじって考えていた。
考え事をする時に、髪をいじくって考えるのはこいつの癖である。
「来たわよ、ケーキ買いに。欲しかったケーキがあったけど、その店が閉店してたって」
「ケーキ?」
「昨日はちゃんとしたケーキを出してあげられなかったからって。すごく急いでいたわよ」
「そ、そうか・・・で、いつまでここに居たんだ?」
「時計見てなかったから分かんないけど・・・15分くらい前かしら?」
「って事は、入れ違いかぁ・・・わり、サンキュ。すぐ追っかけるよ」
俺は急いで店を飛び出そうとした。

550 :Masked Rider Moe ◆ERF1YrA. :02/09/15 17:43 ID:???
すると、呼び止められた。
「なんだよ!急いでるの分かってんだろ!?」
俺が叫ぶのと同時に、箱を手渡す。
「・・・これは?」
「昨日、誕生日だったんでしょ。プレゼントよ」
どうやら、新作のケーキらしい。とりあえず、礼を言う。
「ありがとな。じっくり賞味するぜ。じゃな」
言うが早いか、俺は店を後にした。
彼女が、今にも泣き崩れそうな、悲しげな顔をしていたのにも気付かずに。

551 :NO.7 :02/09/15 23:38 ID:???
>>550の続き
 〜不確定妹編〜(勝手に命名スマン)

俺は店を出ると、壊れた自転車を無視して商店街に走った。
しかし、この時間まで開いている店があいつの店以外にあるわけ無く。結局、無駄足になった。
「どこに行ったんだ?あとはあのスーパーしかないぞ…」
俺は最後の可能性を確かめに登校路にあるスーパーまで行ってみた。
「やっぱり、いないか」
そこにも妹はいなかった。俺はその場に座り込んだ。思えば先程から走りっぱなしなのだ、
少しは休んでもいいだろう。ちょうどケーキだってある、休憩タイムだ。
それにしても、今は一体何時なのだろう?妹を捜し始めてから随分と時間が経っている気がする。
俺は時間を見ようとしたが時計の携帯も家に置いてきた事を思い出した。仕方が無い、あの
時計塔でガマンするか。そう、思って時計塔の方を見る。しかし・・・
「あれ…?」
そこに時計塔は無かった。
そして、その代わりにそこにあったのは妹の後ろ姿だった。
「お、おい…!」
俺がパニックを抑えながら声をかけると妹は振り返った。そして、その顔は・・・・

@無邪気に笑っていた
A悲しそうに泣いていた


552 :名無しくん、、、好きです。。。 :02/09/16 18:14 ID:???
ホシュニキタキタキタキタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!!!!!!!!!

553 :名無しくん、、、好きです。。。 :02/09/16 23:38 ID:???
漏れら極悪非道のageブラザーズ!
今日もネタもないのにageてやるからな!
 ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ∧_∧   ∧_∧    age
 (・∀・∩)(∩・∀・)    age
 (つ  丿 (   ⊂) age
  ( ヽノ   ヽ/  )   age
  し(_)   (_)J

554 :名無しくん、、、好きです。。。 :02/09/18 09:55 ID:???
お兄ちゃん。保守だよ〜。

555 :No.12 :02/09/18 19:18 ID:???
みなさんお久しぶりです

556 :おにい :02/09/19 00:54 ID:???
妹「おにいちゃん、ガーターベルトはショーツの上か下かどっち?」
兄「う〜〜〜〜〜ん」

557 :名無しくん、、、好きです。。。 :02/09/19 03:14 ID:???
ガーターだけで。

558 :ょぅι゛ょダイスキ :02/09/20 02:39 ID:???
さっき実妹に「ねえ、クンニリングスってなぁに?」とか聞かれますた。
もうね(略。

559 :名無しくん、、、好きです。。。 :02/09/20 03:23 ID:???
実地で教育。

560 :名無しくん、、、好きです。。。 :02/09/23 00:51 ID:???
流れ流れた葱妹萌話スレ!
ついに!
兄@えいえん ◆OBvsnTQE さんが降臨!
これからも!やってくれます萌話スレ@葱板!
われこそはと思わん方は
さぁご来場歓迎!萌えバナ大歓迎!
葱スレ継承は、追い出され組のしたらばでも
荒らしの立てた葱でもありません!
難民板なのです!
したらばや葱をブッ潰しましょう!
勇者集まれ!集え!神よ!

【ビューティフル】萌話群島妹島2【ドリーマーズ】
http://ex.2ch.net/test/read.cgi/nanmin/1032632345/



561 :名無しくん、、、好きです。。。 :02/09/24 23:53 ID:AAfu3b4m
兄上、動きめさるな!ハエが止まっておりますぞ。(チャキッ
バキューン

562 :名無しくん、、、好きです。。。 :02/09/25 00:17 ID:FxSulJa0
兄上、動きめさるな!ハエが止まっておりますぞ。(チャキッ
バキューン

563 :名無しくん、、、好きです。。。 :02/09/25 00:25 ID:???
待て待て待て待て!!じゃあ何か!?お前は近親相姦がやりたいって言うのか!?お前バカだろ!!

564 :名無しくん、、、好きです。。。 :02/09/25 22:39 ID:JK3vPmn/
近親強姦こそ、世界最強の格闘技である

565 :名無しくん、、、好きです。。。 :02/09/26 23:55 ID:???
保守

566 :名無しくん、、、好きです。。。 :02/09/28 04:13 ID:???
hosyu

567 :名無しくん、、、好きです。。。 :02/09/28 22:49 ID:???
保守

568 :名無しくん、、、好きです。。。 :02/09/29 02:56 ID:???
保守

569 :名無しくん、、、好きです。。。 :02/09/30 00:46 ID:???
保守

570 :名無しくん、、、好きです。。。 :02/10/02 04:28 ID:???
みんなどこへ逝ったのやら・・・

571 :Masked Rider Moe ◆ERF1YrA. :02/10/02 21:39 ID:???
さりげなく帰ってきてみる。
スマソ・・・myPCが逝っちまってたのさ・・・
SSはもうしばらく待っといてくれ・・・

572 :名無しくん、、、好きです。。。 :02/10/02 22:01 ID:???
自分は何も出来ないけどせめて応援だけでも、
>>571さん期待してます。

573 :Masked Rider Moe ◆CAERF1YrA. :02/10/04 01:27 ID:???
PCの調子がいいうちに、短文掲載しておこう。一応、ageておく。

(@を選択する・・・)

「お兄ちゃぁ〜ん!」
こっちへ走ってくる妹。やれやれ、心配掛けやがって・・・とつぶやきつつ、そっちに向かう。
「お前なぁ・・・こんな時間に何やってんだよ!」
「・・・だってぇ」
「だってもクソもねぇ!心配したんだぞ!!」
とりあえず、妹を家まで引きずって帰る。

有志よ、続きを・・・たのむ。

574 :No.8 :02/10/04 07:14 ID:???
入院してますた。
と言っても全身打撲程度の怪我でしたが。

家に帰って・・・。
「そうそう。俺の誕生日だと言ってな、アイツが新作ケーキくれたんだよ」
「アイツって・・・?」
「俺とお前の間で『アイツ』と言えば1人しかいないだろう」
「あ、お姉ちゃんね」
「そうそう。と言うわけで俺はお茶を入れるから、お前はケーキの用意をしてくれ」
「うん。分かったよ」

美味しそうな紅茶が入って俺は少し満足げだった。
だが、そこに妹の困ったような声が響いた。
「お兄ちゃん。ケーキ持って走ったでしょ」
そう言えば妹を捜すために全力で走った記憶が。
ん?全力で走った・・・と言うことは・・・。
「・・・ケーキ、バラバラだよ」
そう言ってケーキの箱を開ける妹。
中には既に原型を留めないケーキがあった。
言葉を失う俺。
「いや、違うぞ。妹よ」
「ん?」
「腹に入れば全て同じ。この様になっても食べれば美味しいのは変わらない!」
「まぁたお兄ちゃんのこじつけが出たよ・・・」
「うるさいなぁ。美味しければ良いだろう?」
「でも、お姉ちゃんが作ったんだからきっと美味しいよね。見た目は悪いけど」
「そうだ。大切なのは見た目じゃない。本質を見抜くのだ妹よ」
「はいはい、言ってなさい私は食べるから」

そう言って妹は箱の中に直接フォークを差し込み、ケーキを食べ始めた。

続きは頼みます。

575 :名無しくん、、、好きです。。。 :02/10/04 20:03 ID:???
リレーSSが始まると、良スレも糞スレになる罠

576 :名無しくん、、、好きです。。。 :02/10/05 01:18 ID:???
いままでのどこが良スレだっだのか小一時間(略

577 :名無しくん、、、好きです。。。 :02/10/06 05:24 ID:???
>>574
大変でしたね。おかえりなさい。

578 :名無しくん、、、好きです。。。 :02/10/06 05:25 ID:???
>>575-576
(・∀・)カエレ!!

579 :名無しくん、、、好きです。。。 :02/10/08 06:59 ID:???
保守。
SS作家さん頑張れ〜。

580 :NO.8 :02/10/08 18:08 ID:???
続きです

妹がそう言ってケーキを口に入れた瞬間、動きが止まった。
「おい、どうした?」
俺が声をかけても全く反応せず、宙を見つめたままだ。
「おーい、帰ってこい」
そう言って頬を軽く叩こうとしたとき、妹の口がかすかに動いた。
「これは・・・凄い」
ぼそりと一言だけ言って、また動きが止まる妹。
凄いって、ケーキのことだろうと思い、俺も口にしてみる。
口に入れた瞬間、俺も動きが止まってしまった。
「どう、凄いでしょ・・・」
妹の問いかけにも暫くは答えられなかったほどだ。
これほど美味しいケーキを食べたことが俺の人生で今まであっただろうか?
これから先も、こんなに美味しいケーキを食べることは無いように思われる。
そこまで美味しいケーキだった。
「お姉ちゃん、凄いね。こんなに美味しいケーキを作れるんだから」
妹の言葉に、俺は無意識のうちに頷いていた。
「よし、私もお姉ちゃんにケーキの作り方を習って、お兄ちゃんに食べさせてあげるね」
妹はそう宣言すると立ち上がり、部屋に行ってしまった。
「やれやれ・・・お前の料理下手はみんな知っているだろう。止めとけ止めとけ」
目の当たりにして言うと怒りそうなセリフを吐いて、俺も立ち上がった。
いつの間にかケーキは無くなっていた。無意識のうちに食べてしまっていたようだ。
あれだけのケーキを無意識で食べてしまうのは勿体ないな、と思いつつ、
ケーキの箱を『燃えるゴミ』のゴミ箱に入れる俺だった。

何か主題がずれて来てしまった・・・。
一応、次回は3人で料理をする予定です。

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0ch BBS 2004-10-30