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[第二弾]妹に言われたいセリフ

531 :Masked Rider Moe ◆ERF1YrA. :02/09/09 23:07 ID:???
家を出る。しばらく歩いてるうち、ふと思い出した事があった。
食卓の壁に掛けてある時計って、狂ってなかったか・・・!?
登校路の途中にある大手スーパーの前には、待ち合わせの場所として使われている時計塔がある。
妹を促して、時計塔まで小走りに行く。
「・・・しまったぁ!!」
登校時間は8時15分までである。家から学校までは15分の道のりだ。
そこでいつも、余裕を持って7時50分に出るようにしているのだが・・・
時計塔は8時12分を指していた。このままでは、間に合わない。
「やっぱり時計は狂ってたんだ・・・ッッッ!」
時計塔から学校までは、“秒速”ダッシュで行ければ5分はかからないはずだった。
“秒速”ダッシュを考えるのと同時に、俺は妹の手を引っ張って走り出した。
「っしゃあ!!いっくぞぉぉぉッッッ!!!」
「え?え!?ちょっと、お兄ちゃん!!」
俺は妹の手をつかんで“秒速”で走った。妹も、かろうじてついてくる。

「はぁ、はぁ、はぁ・・・つ、着いたァ・・・」
ぎりぎりで滑り込めた。もう少しで、校門が閉められるところだった。
「はぁ、はぁ・・・お兄ちゃん、ちゃんと言ってよ・・・遅れそうだって・・・」
「いちいち説明してたら、間に合わなかっただろうが・・・」
「でも、嬉しいな。お兄ちゃん、わたしの手をギュ〜〜〜って 握って走ってくれたから・・・」
「当たり前だろが!一緒に遅刻するのも嫌だし、一方が遅刻になるのも嫌だからな」
「えへへ・・・そうだね」
話している間に靴箱を通過し、教室へと向かう。妹は2階、俺は3階だ。
「んじゃ、今日もがんばるか・・・」
「うん、お互いにがんばろっ、お兄ちゃん」
そうして、俺達は互いの教室に向かうのであった。


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0ch BBS 2004-10-30