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[第六弾]妹に言われたいセリフ

422 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2006/08/24(木) 23:03:18 ID:fyYMaYoF
恥こそ、もっとも身近な精神的苦痛ではないだろうか。
ほら、いつもいる場所から一歩入れば、ここは恥多き地……。
皆の視線が俺に集まっているような気がする……。
「んー……迷っちゃうなぁ〜」
……隣のお嬢さんは、俺の気など知らず、のんきに水着を選んでいる。
葵がどうしてもっていうから……仕方ないんだ、これは……。
そう自分に言い聞かせる。
「ねぇ、お兄ちゃんはどう思う?」
青いが二種類の水着を見せながら、俺に尋ねた。
どう思うといわれても……。
俺は戸惑いながら、
「え……あぁ……えっと……葵の好きな方でいいんじゃないか?」
「だから、どっちも凄く好きだから困ってるのよ」
「そっか……そうだよな……」
女の子と水着、という組み合わせが俺はどうしても恥ずかしくて、思わず眼を背ける。
すると……
「いててっ!!」
顎をガッ!とつかまれ、そのまま無理矢理首を曲げられる。
……な、なんて力だ……。
「お兄ちゃん?」
いつもより低いトーンで語りだす葵。
心なしか、笑顔も硬い……。
「は、はい、なに?」
「……別に。なんでもないけど……」
「はぁ……」
……また、ワケも分からず怒られるかと思ったけど……今日は機嫌が良いのかな……。

423 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2006/08/24(木) 23:03:54 ID:fyYMaYoF
「あ、コレもいいなぁ!!う〜ん、ホントに迷う……」
新しい水着を見つけてはしゃぐ葵。
やっぱり機嫌はよさそうだ。
「ねぇねぇ、お兄ちゃんはどんな水着が好き?」
「いや、俺は何でも良いけど」
「何でも?」
「いや、まぁ……限度はあるけど」
別に着ないしね。別に海にもプールにも行かないから。
「まぁ、学校のがあるし、俺は別にいいかなと思うんだけど」
「学校の……?それは……えっと……つまり……」
……顔赤いぞ、何だ……?
「あ、葵……?」
「帰ろっ!!」
「え?」
「いいからっ!!」
俺の手をひっぱり、どんどん進んでいく葵。
「そんなに急がなくても……いや、ありがたいけど……」
「だって、お兄ちゃんがそういうこと言うの珍しいじゃない!?」
「珍しいか?」
「うん。だから、ちょっと恥ずかしいけど……私……」
恥ずかしい……?
って、手、繋いじゃってるよ……確かに、コレは恥ずかしいな……。

424 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2006/08/24(木) 23:04:39 ID:fyYMaYoF
「ねぇ……お兄ちゃん」
「何だ?」
「ふふっ、別に〜♪お兄ちゃんも好きなんだから〜♪」
俺『も』好き……つまり、葵も好き……?
あぁ、何か美味いモンでももらったんだな……。
しかし、ホントに機嫌良いんだな……。
「ふむ、それなら早く帰らないと」
「ふふっ♥お兄ちゃんったら♥」


誤解は続く。
さらに続く。
ちなみに、事が起こった後も、俺は全ての誤解を解くことが出来なかったのだが……。
───────────────────────
永遠の前座、遊星登場。
夢ノ又夢先生の新作に強く期待する。

あと、>364-367あたりに酷似しているが、私は謝らない。
嘘です。ゴメンなさい。謝ります。
まぁ、夢ノ又夢先生の作品は凄いから……ねぇ。

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0ch BBS 2004-10-30