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[第六弾]妹に言われたいセリフ

333 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2006/06/04(日) 23:21:14 ID:poml9Ru4
「へへー。買っちゃったー♪」
店員さんに見送られながら、お店を後にする。
お店から出るとすぐに、鞄の中に入れた小さな箱を確認。
これが、お兄ちゃんと仲良くなる秘密兵器。
なかなか入手困難らしいけど、意外と簡単に買うことが出来た。
やっぱり運命は二人に味方してくれてるみたい。
「お兄ちゃんとおそろい♪」
まぁ、当然色違いになるんだろうけど、やっぱり好きな人と同じものが持てるのは幸せだ。
鞄ごと秘密兵器を抱きしめる。
「お願いね!!」
秘密兵器にしっかりと想いを込めて、私はお兄ちゃんの待つ我が家へと全力で駆け出した。
───────────────────────
コンコン。
俺の部屋のドアを優しく叩く。
「誰?」
ドアの向こうから聞こえる、今一番聞きたい人の声。
「お兄ちゃん、入っても良い?」
「葵か。どうぞ」
「うん。おじゃまします」
ドアを開け、割とミステリーなゾーン。
お兄ちゃんの部屋に入る。
「どうした?」
お兄ちゃんが、読んでいた本をパタンと閉じて、私に尋ねる。
「ねぇ、お兄ちゃん」
「何だ?」
「私、お兄ちゃんに見せたいものがあるんだ」
「見せたいもの?」
「うん。当ててみて」
「いや……無理だろ」
「適当でいいから、ね?」
「んー……」
お兄ちゃんは少し考えてから、

334 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :2006/06/04(日) 23:21:49 ID:poml9Ru4
「新しいバッグとか財布とか?」
「残念。お兄ちゃんも持ってるものだよー」
「俺の……持ってる……」
考えてる考えてる♪
真剣になってくれるなんて、嬉しいな。
「ダメだ、余計分からん……」
「しょーがないなぁー。じゃーん!!」
「ゲーム機……?」
「そう。お兄ちゃんが持ってたから、私も欲しくなっちゃった」
「へぇ。で、ソフトは何を買ったんだ?」
え、ソフト……?
「ソフトって……?柔らかい……?」
「いや、そうじゃなくて……ゲームするためには必要って言うか……」
「えっ!?それがなくちゃ、ゲームできないのっ!?」
知らなかった……。
私、ゲームなんて全然しないし……。
下調べが足りなかったぁ……。
「まぁ……そうだな」
「なんだ……そうなのか……」
思わず肩を落としてしまう。
策士策に溺れるってことかなぁ……。
「そんなにゲームがやりたいなら、俺のソフト、貸してあげるよ?」
「でも、一人でしか出来ないんでしょ?」
「まぁ、そうだけど……何か?」
「私は……二人で出来るゲームがやりたいな」
「んー、そうか……じゃあ、買いに行くか?」
「え?」
「二人で出来るやつを」

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0ch BBS 2004-10-30