■スレッドリストへ戻る■ 全部 1- 101- 201- 301- 401- 501- 601- 701- 801- 最新50
[第四弾]妹に言われたいセリフ
- 686 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :05/02/23 21:06:14 ID:SxoPB1G5
- 「おにぃちゃん……怒らない……?」
「わかった。怒らないから、言ってみな」
「じゃあ、言うね……えっと……ゴメンなさい、おにぃちゃん……」
「ゴメンなさいって……何が?」
「食べちゃったの……」
「何を?」
「お使いの帰りにね……ゆなおねぇちゃんと、ちなおねぇちゃんに会ってね……
『すいーとぽてとぱい』を作ったから食べない?って言われて……」
「それで食べちゃったのか?」
「ううん……サヤが、『おにぃちゃんと、おやつ食べちゃダメだよって約束したから……』って言ったら……」
ここから長くなるので、要約。
つまり、真司の妹たちに会った沙耶は、スイートポテトパイを薦められたが、沙耶はそれを断った。
それなら、持って帰って俺と二人で食べてね♥と言われ、二切れ持って帰ってきたが……
「一口……食べちゃったの……」
一口だけかよ……。
「なるほどね……で、ベッドの上で何してたの?」
「運動しておなか減らそうと思って……」
全く……何処までバカ正直なんだか……。
「沙耶……お兄ちゃんとの約束を守る悪い娘は……?」
「やっぱり……オシオキ……?」
「当たり前だ……」
「はわわ……」
髪の毛を引っ張ることを見越してだろうか、俺に差し出すように、沙耶は両手でツインテールを掴んで持ち上げた。
「よし、覚悟しろよー?」
ゆっくり手を伸ばす俺。俯いてギュッと目を閉じる沙耶。
そこで、
- 687 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :05/02/23 21:07:28 ID:SxoPB1G5
- 「あっ!俺も約束破っちゃったな!!」
「えっ……?」
「俺、怒らないって約束したのに……ゴメンな、沙耶」
「おにぃちゃん……」
「ま、でも、コレでチャラだよな?」
俺は、沙耶の頬に手を触れて微笑む。
「うん!!」
沙耶も本当に嬉しそうに無邪気に笑った。
「じゃ、気を取り直してハンバーグ作ろうか」
「うん!!楽しみだなー!!ハンバーグ!!」
「あぁ、楽しみだな」
俺は沙耶の頭の上に手を置いて、優しく撫でる。
沙耶はちょっとくすぐったそうに笑って、
「でもね、おにぃちゃん、ハンバーグ、あんまり大きくなくてもいいよ?」
「何で?」
「ちなおねぇちゃんと、ゆなおねぇちゃんにもらったパイがあるもんね?」
「そう言えばそうだな。後で二人で食べような?」
「うん!!」
大き目のハンバーグ。付け合せのニンジンのグラッセ。美味しいパイ。
そして、大切な妹の笑顔……幸せってヤツを感じるね。
───────────────────────
ピンポーン
「誰か来たな……」
「あっ、お兄さん。私行きますね」
「千奈ちゃん、いってらっしゃーい」
パタパタと玄関に向かっていく千奈。
俺も隣に座っている唯奈も、黙って、玄関の会話に耳を澄ましている
- 688 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :05/02/23 21:08:36 ID:SxoPB1G5
- すると……
「お兄さん、お客さんですよ」
「誰?」
「三上さんですよ」
「修二か……何の用だろ……」
俺はそんなことを考えながら、玄関に向かう。
「よぅ。修二」
「こんばんは、真司」
「えっと……こんばんは……」
修二の後ろに隠れていた修二の妹の沙耶ちゃんが顔だけ出して、言った。
「こんばんは、沙耶ちゃん……で、何か用か?」
「ああ、ウチの妹が、お前の妹さんに良い物貰ったからな。コッチもお裾分け。沙耶」
「うん、どうぞ」
修二に言われて、沙耶ちゃんが大きな皿を俺に差し出した。
「何だ、コレ」
「三上修二特製ハンバーグ。皆で食べてくれ」
「わぁー!!美味しそー!!」
唯奈が横から首を出す。
「うぉっ!?唯奈、何時からいた!?」
「さっきからいたよー!!ね、千奈ちゃん?」
「はい、すみません……」
「千奈もか!?」
そんな俺たちのやり取りを見て、修二が笑う。
- 689 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :05/02/23 21:10:05 ID:SxoPB1G5
- 「じゃ、兄妹水入らずの邪魔になっちゃ悪いから、俺たちも帰ろうか?沙耶」
「うん」
「ああ、悪いな。何のお構いもしないで」
「いいって。じゃあな」
「おぅ。また明日、学校でな」
軽く手を振って、ドアから出て行く三上兄妹。
「俺たちも晩飯にしようか?」
「うん!!」
「はい」
ハンバーグあり、デザートありで、今日の晩飯はちょっと豪華。
友人と妹たちの有難みを感じるね。
───────────────────────
少年よ、旅立つのなら晴れた日に胸を張って……。
沙耶と双子のコラボ台本。そして、あまり人気の無い双子、プッシュ計画第一弾。
でも、こんな話でゴメンよ、千奈、唯奈……orz。
やっぱり俺はダメ人間だ……。
>>670
未来はホワイトデーに備えて待機中です。しばらくお待ちください。
ま、エロではないけどね。
>>681
ネ申→神→紙→薄くて軽い→俺の台本は軽くて薄っぺら……
まさにその通り。
なるほど、ネ申とはよく言ったものだな。
- 690 :670 :05/02/23 21:12:58 ID:TGm50Rph
- リアルタイム!GJ!
ID変わってると思いますが、キニシナイ。携帯なので。
ホワイトデーまで
お あ ず け で す か ?
- 691 :名無しくん、、、好きです。。。 :05/02/23 21:32:46 ID:fRgeocak
- 乙ですー。
双子プッシュ計画第一弾とゆー事は第二弾も期待していいんですね(゚∀゚)
- 692 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :05/02/23 21:46:30 ID:SxoPB1G5
- >>690
しょうがない。ネタが無いから……なりきりやると怒られるし……。
でも、ホワイトデーは割とマシな話になったと思うよ。
>>691
うん。そのうち、他の妹とコラボさせるかも。
- 693 :名無しくん、、、好きです。。。 :05/02/23 21:46:59 ID:Lve4HgLc
- 乙〜
受験前の緊張吹っ飛んだ
- 694 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :05/02/23 21:54:17 ID:SxoPB1G5
- >>693
国公立前期の二次はもうすぐだからねぇ……。頑張って。
- 695 :名無しくん、、、好きです。。。 :05/02/23 22:07:55 ID:Lve4HgLc
- >>694
ありがとう〜
そろそろ現実に戻ります(ノД`)゜。
- 696 :名無しくん、、、好きです。。。 :05/02/23 22:36:14 ID:GRdBrqt+
- >>683
過去ログ倉庫ならある・・・・ってテンプレに書いてるから知ってるか
まとめが欲しいならぬしが作るが良いぞよ
俺には無理だー
- 697 :691 :05/02/23 22:36:25 ID:fRgeocak
- >>692
何人かの妹を持つ遊星さんだからこそ出来る事ですね。
期待しちゃいます!!
(*´∀`).。oO(萌え妹×萌え妹=2x萌え)
頑張って下さい!
- 698 :雨音は紫音の調べ ◆cXtmHcvU.. :05/02/24 00:02:38 ID:gSFBhbl7
- おお…!
ついに夢のコラボレーションがキタ――!!
第二弾も期待してます〜!
- 699 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :05/02/24 22:34:16 ID:RMcbQ+qQ
- >>690
エロバージョンに一つ話を貼りましたよ。
ま、あんな話でよければ、ホワイトデーまでの時間つぶしに見てやって。
あの長さの話を一時間で書き上げるとは……相当溜まってるな、俺も。
- 700 :海中時計 ◆xRzLN.WsAA :05/02/24 23:22:18 ID:MbsMlPVZ
- さすが遊星師匠です……。次元が違います……(*´ー`*)ーЭ
('A`) さあ、つまらないSSでも貼ろうかな。
- 701 :海中時計 ◆xRzLN.WsAA :05/02/24 23:23:32 ID:MbsMlPVZ
- ある日の夕方、
「おっかしいですねぇ……おっかしいですねぇ……」
「な、何が?」
ぶつぶつと謎の呪文を唱えつづけていた優希によって、俺の沈黙はついに破られた。
優希は――平安時代のお姫様のような――長い髪をふわりとなびかせて振り向く。
「にいさま、私のパジャマ知りませんか?」
「パジャマ?優希の?」
「はい。昨日はちゃんと着ていたんですけど……どこいっちゃったんだろぉ……」
ぎくり。
……思い当たる節があった。
- 702 :海中時計 ◆xRzLN.WsAA :05/02/24 23:24:46 ID:MbsMlPVZ
- ―――昨夜、
「ねぇねぇ……おにぃたん、もう寝ちゃった?」
「いいや。まだ起きてるよ」
「えへへ……真夜中なのに起きてるって、なんだかどきどきするよねっ」
例のごとく、夜モードの優希は楽しそうに笑った。昼の優希とは違った笑みだ。
またも怖くて眠れないと言って、勝手にベッドにもぐりこんで来たのだった。
「そうだなぁ……たしかに昔はドキドキしたけどな」
「あは♪おにぃたんといっしょー♪」
「でも、今は全然そんなことないぞ。小さな頃だけだろ?」
「……むーっ!おにぃたんはもう純粋な心じゃなくなっちゃいました……」
「な、なんだそりゃ」
「でもでもっ!ゆきといっしょにいれば、おにぃたんも純粋な心に戻れるのですっ♪」
「……寝る」
「あわわっ!ご、ごめんなしゃい!だからもうちょっとお話しようよぉ……」
「嫌だ。寝る」
「おにぃたん……うう……」
さすがにやり過ぎただろうか。声のトーンは落ち、今にも泣き出しそうに聞こえた。
「……仕方ない。もう少しだけだぞ?」
言いながら優希のほうへ寝返りを打つ。すると、彼女の体がわずかに震えた。
「ん。どうした?」
「……おしっこ」
- 703 :海中時計 ◆xRzLN.WsAA :05/02/24 23:26:00 ID:MbsMlPVZ
- まず、ガバッ!と擬音が出そうなほど飛び上がり、優希を見た。
……シーツは汚れていない。
「ち、違うよっ!?まだしてないもん!」
「いや、まだとか言うなよ!早くトイレに行ってこい!」
「でも……おそと、真っ暗だよね……?」
「ついていってやるから!ほら、行くぞ!」
嫌がる優希の手を引っ張り、俺は部屋を飛び出した。
優希の言うとおり。廊下は真っ暗だった。しかも今は草木も眠る丑三つ時。
ああ、たしかに怖いかもしれない。
少しだけひるんだ、その間に。隣の優希はぶるるっと震えた。
…………。
- 704 :海中時計 ◆xRzLN.WsAA :05/02/24 23:27:14 ID:MbsMlPVZ
- 「……あー。洗ったんじゃないのか?」
「え?にいさま、洗濯機に入れたんですか!?」
「あ、ああ。思い出した。コーヒーこぼしちゃってさ」
とっさに口から出たウソに感心していると、いつのまにか優希の姿はなくなっていた。
すぐにドアが開き、優希が戻ってくる。
「あった?」
「ありました……。あれじゃ明日まで乾きません……」
「あらら。悪かったよ」
「……にいさまのばかっ!私、パジャマは一着しかないんですよ!?」
……はあ。また優希を怒らせてしまった。
こうなると一日は確実に口を利いてもらえないのだ。ちなみに前回は二日つづいた。
「もうっ……ジャージなんてあったかなぁ……」
「あの、優希?」
「な、ん、で、す、か?」
うわぁ……めちゃくちゃ怒ってる。
「ええと、俺の服貸してやるよ」
うん。自分でもびっくりした。
- 705 :海中時計 ◆xRzLN.WsAA :05/02/24 23:28:48 ID:MbsMlPVZ
- 「……ちょっと大きいです……」
「文句言うなよ。仕方ないだろ?」
「もとはと言えば、にいさまのせいなんですけどねぇ……」
「う。悪かったよ……」
優希は俺のお古のパジャマを着ていた。
思いっきり裾をまくっているズボンに、だぶだぶの上着。
「しかも、にいさまの匂いがします。……最悪です」
言いながら優希は服の首元を引っ張り、自らの可愛らしい鼻から下を覆った。
「おいおい、何してるんだよ」
「べっ、別になんでもないです。なんでもないですよっ?」
なんだろう。心なしか声がうわずっているように聞こえる。
それに何やら頬が赤い。隠れた口が、かすかに微笑んでいるような……。
「ん……にいさまの匂い……」
「とりあえず、機嫌直してくれるかな?」
「はい……今日は特別ですからね?」
「……肝に銘じておきます」
「はい」
優希は裾をずるずると引きずり、ドアノブに手をかけ、
「にいさま、おやすみなさいっ」
何故かとても嬉しそうな表情で、ばたんとドアを閉めた。
……やれやれ。
その日、優希は俺の部屋には来なかった。
- 706 :海中時計 ◆xRzLN.WsAA :05/02/24 23:30:03 ID:MbsMlPVZ
- 「あれ?優希、昨日貸した服は?」
「えっ!?あ、ああ、洗っちゃいましたよ?」
「そっか。ま、洗っといたほうがいいか」
「そ、そうですっ。……あのままじゃとても返せませんから……」
「何か言ったか?」
「なっ、なんでもないですっ」
- 707 :海中時計 ◆xRzLN.WsAA :05/02/24 23:43:31 ID:MbsMlPVZ
- ( ´−`) .。oO(しばらく旅に出ます。探さな(ry
- 708 :名無しくん、、、好きです。。。 :05/02/24 23:48:19 ID:Xv2ABRV9
- 嫌〜!神様行かないで〜!!
最高級のSSを書いておきながら旅に出ることはありませんよ!
しかし疑問なのは借りたパジャマを洗った原因はお漏らしか?それとも愛えk(ry
- 709 :名無しくん、、、好きです。。。 :05/02/25 04:02:58 ID:t5VC0NUG
- >>708
洗ってないんじゃない?返さない為の言い訳かと
- 710 :名無しくん、、、好きです。。。 :05/02/26 00:32:38 ID:35738s6a
- 何気におまいらも神くさい
いろんな意味で
- 711 :雨音は紫音の調べ ◆cXtmHcvU.. :05/02/26 00:36:38 ID:PcmdVnuw
- 神が…神が旅に……
戻ってきてくださ〜い!!・゜・(つД`)・゜・
兄さまのにおいであんな事やこんな事を……?!(*´Д`)ハァハァ
- 712 :名無しくん、、、好きです。。。 :05/02/26 00:39:10 ID:1ZxCtb55
- >>710
おまいのIDのほうが神くさい希ガス
- 713 :名無しくん、、、好きです。。。 :05/02/26 00:48:08 ID:7YqZQ6IS
- その夜の優希ちゃんの裏話をエロスレでキボン
- 714 :名無しくん、、、好きです。。。 :05/02/26 14:53:45 ID:hFl08Qfj
- >>714
俺がかわりに書いてやってもいいぞ?
- 715 :名無しくん、、、好きです。。。 :05/02/26 14:59:11 ID:hFl08Qfj
- まちがえた
>>713○
>>714×
- 716 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :05/02/26 16:43:39 ID:FiyifdD8
- SS書きにとって、自分のキャラは大切な仲間!!
(俺は全く関係ないが)誰かが代わりに書くなど、言語道断だ!!
でも、実はかなり読みたいよ……(;´Д`)
- 717 :710 :05/02/27 04:13:27 ID:l4kLR0Wd
- >>712
35738s6a
巫女な沙耶・・・・か?
神かも。
- 718 :コンズ :05/02/27 04:59:41 ID:RQMGDSBc
- 遊星さん、海中時計さん、乙です!!
遊星さん>双子の出番をもっとください〜!!
海中時計さん>戻ってきてー!!てかホントに良かったですよ!!素直じゃない所がたまらないっ(´Д`)ハァハァ
- 719 :遊星より愛を込めて(変態) ◆isG/JvRidQ :05/02/27 18:30:13 ID:vX1Ndpm0
- 「はわわっ!?おにぃちゃん、この服、何なの!?」
「あの……巫女さんの服かな……?」
「みくさん?」
「巫女さん。えーと、大きな神社とかで働いている女の人の事かな……」
「じゃあ、何でサヤが神社の女の人の服を着てるの?」
「知らん」
「はわ……」
ちょっと落胆した顔をする沙耶。俺は沙耶の頭にポンと手を置いて、
「でも、可愛いよ、沙耶」
「可愛いのっ!?嬉しいなー!!」
そう言って両手を高く上げ、パタパタ振った。
そして、一通り喜びを表現した後……沙耶がブルッと震える。
「寒い?」
「ううん……おしっこ……」
「ああ、行ってきな」
「うん」
沙耶がトイレに行こうと、歩き出すと……
「はわわわわ……足が……はわっ!!」
裾を踏んで、沙耶が豪快に転ぶ。
「大丈夫か!?」
「うん……大丈夫……でも、トイレ……行けないよぅ……」
「しょうがないなぁ……。抱っこして連れてってやるよ」
「うん。ありがと……」
俺は沙耶を抱きかかえて、放り込むようにトイレに入れる。
「ふぅ……間に合った……」
「はわわわわわわわわわっ!!!脱げないよぅ!!漏れちゃうよぅ……おにぃちゃん……助けてよぅ」
「助けるって……どうすればっ!?」
「はわ……わわ……おにぃちゃぁん……クスン……」
「まさかっ!?沙耶!?」
(´-`).。oO(>>717巫女な沙耶……こんな感じか……?でも、38で無くて39だったら……エロスレで一本書けたな……)
- 720 :712 :05/02/27 19:26:55 ID:THn0lA1V
- >>717
素晴らしいと思いません?巫女ですよ巫女w
>>719
乙です!!
まさか書いてしまうとは……可愛い(*´д`)ハアハア
語呂合わせでネタを探す前スレ921でしたorz
- 721 :1:小学生SS :05/02/28 04:32:49 ID:4QHPzMiZ
- さて、今日の授業が終わったわけです。
未来を担う若人であるボクは、今日も今日とて倶楽部活動に励もうと思っております。
ランドセル背負って校庭へGO。
「またねー、かなちゃーん」
「うん、またね、なおちゃん」
たったかたったか廊下を走っちゃいます。
ボクの学校はただいま併合移転の真っ最中。 校庭は校庭でも中学校の校庭を使います。
そんな訳で、移動に無駄な時間を掛けてられないのです。
中庭。
2メートルのフェンスも幅跳びで鍛えたボクの前には無意味。
ほいほいほいっと登っちゃいます。
てっぺんまで来て折り返そうとしてたら・・・中学校側に人がいた。
「キミ・・・・パンツ見えてるよ?」
「・・・・えへへ」
一瞬ドキッっとしたけど、女の人みたい。
「降りれるの?」
「うん」
ぴょんと一っ跳び。
「中々体力あるね。 アクティブな性格だし・・・・なんでスカートなの?」
「えへへ・・。 お兄ちゃんが女の子らしくしろって言うからです」
- 722 :2:勧誘SS :05/02/28 04:33:59 ID:4QHPzMiZ
- 「ふ〜ん・・・。 キミ、何年生?」
「えと、6年生です」
「そっか、来年中学か・・・・ね、羽球――バドミントン興味ない?」
「あ・・・・えと、ごめんなさい。 ボク・・・じゃない、わたし幅跳びやってるんです」
「む・・そっか、残念。 いい戦力になりそうだったんだけどなぁ」
ごめんね、お姉さん。
ボク、幅跳びがスキなの。
「んじゃ、引き止めて悪かったね。 気が向いたらオレんとこ来て見て。
コートなら大体開いてるから、息抜きにでもやりに来るといいよ」
「あ、はい、有り難うございます」
「じゃね〜」
体育館の方に駆けて行く。
今の人・・・・自分のこと、オレって・・・言ってたな・・。
あ、いけない、練習遅れちゃう。
グランドの角、砂場の方に行こうとすると――。
「なお〜」
道路の方からボクを呼ぶ声。 この声は――。
「なおくんっ」
「よ、なお。 今から練習か?」
「うんっ。 ねね、なおくんはどうしたの? 学校終わったの?」
「ああ、試験中だから早めに終わったんだ」
「そ〜なんだ〜」
この人がボクのお兄ちゃん、尚登。
車で20分くらいのところに通ってる高校二年生なんだよ。
背はボクよりずっと高くてサッカー部。 勉強は・・・・まぁ普通くらい、かな?
それで・・・ボクの大好きなお兄ちゃんなんだ♪
- 723 :3:地獄極楽SS :05/02/28 04:35:12 ID:4QHPzMiZ
- 「一緒に帰ろうかと思ったけど、無理か」
「ん〜・・・そうだね〜」
「何そんなにへこんでんだよ」
「だってぇ・・・折角一緒に帰れたかも知れなかったのにぃ・・」
なおくんと一緒に学校通えたのは、ボクが一年生でなおくんが六年生だった一年間だけ。
しかも帰りの時間なんて滅多に合わないから、一緒に帰れたことなんて・・・・えと、全部で四回しかないや。
「そんなんでへこむか、普通? ま、それじゃあ帰りは遅いんだな?」
「ん、多分ね」
「んじゃ、俺は商店街でしばらくブラブラしてから帰るわ」
「またゲーム?」
「だはは、起き上がり大門の悪夢、再びだ」
「なにそれ?」
「お前は分かんなくていいよ。 とにかく、なんかあったら携帯に入れてくれ」
「ん、分かったよ」
「じゃ、頑張れよ」
「うん、ボクがんばっちゃう!」
「な〜お〜?」
「あ・・・・えへへ、わたし、がんばるねっ」
「うむ、精進するがよいぞ。 じゃな」
「気を付けてね〜」
後姿を見送る。 あ〜・・・我が兄ながら、かっこいいなぁ・・・・。
後姿もいいんだよねぇ・・・。
「あっ、練習!!」
- 724 :4:臨時コーチSS :05/02/28 04:36:16 ID:4QHPzMiZ
- 急いで砂場に駆ける。
あれ? 洋介さんがいない?
きょろきょろ・・・・あ、いた。
「よ〜すけさ〜ん、なにしてるの〜? こっちだよ〜?」
ボクを見付けた洋介さんが、ちょっと早歩きでこっちに来る。
「洋介さん、遅刻?」
「違うよ。 素直ちゃん、話聞いてないでしょ?」
「え?」
「俺がコーチ出来るのは昨日までだって言ったろ?」
「え・・・・ウソーっ?!」
「あのねぇ・・・もともと十日間だけの約束でしょ?」
「あ・・・そうだったかも」
「もうテスト期間も終わりだから、時間も合わないしね」
「洋介さんの学校は今日で終わりなんだ・・」
「そう。 今日はちょっと用事があるしね。 だから、今日の練習はなし」
「ええ〜? ボ・・わたし、一人でも練習出来るよ〜」
「駄目。 一人で練習なんてやらせられないよ。
怪我したら『特別に面倒見てくれ』って千葉先生に言われた俺の立場がないでしょ。
もともと学校にも無理言ってるみたいだし」
- 725 :5:大会前SS :05/02/28 04:37:17 ID:4QHPzMiZ
- 「でもぉ・・・・」
「それに、その格好で跳ぶ気?」
「え・・・あ、着替え忘れてた」
スカートのままだったよ。
「コレは着替えればいいでしょっ。 それより練習させてよぉ」
「ダダこねないでよ・・・なんでそんなに跳びたいのさ?」
「それは・・・幅跳び、スキだし」
「それだけ?」
「今度の大会で、勝ちたいから・・」
「なんでさ?」
「その・・・・お兄ちゃんに・・・幅跳び、中学校いっても続けていいって言ってもらいたいから」
「ふ〜む・・・・お兄さん、幅跳び反対か?」
「その・・・女の子らしくしろって、いつも言ってるから」
「そうか・・・。 なんにしろ、今日はナシだ」
「そんな〜」
「体休めるのも練習のうちだぞ」
「う〜・・・・うん」
「よし。 それじゃな」
「は〜い、さよなら〜」
- 726 :6:忍び込みSS :05/02/28 04:38:26 ID:4QHPzMiZ
- いきなり暇になってしまいました。
なんにもすることがないから家に帰っちゃいます。
「ただいま〜」
誰も居ない家に鍵を開けて入ります。
用心のために鍵をかけておきます。
茶の間にランドセルを降ろして一呼吸置きます。
ん〜・・・なおくんもいないしどーしよっかなぁ。
ちょっとゲームケースを漁ってみます。
「・・・・格闘ゲームと、サッカーゲームばっかり」
なおくんの趣味です。
ボクは格闘ゲームやらないし、サッカーゲームだって一人じゃやらないので困りものです。
「なおく〜ん、は〜やくかえってこ〜いっ」
こんな時間がもったいないです。
一分一秒、なおくんと遊んでたいです。
今、なおくんは居ません。 ボク一人です。
「なおく〜ん・・・さびしいよぉ・・・・」
一人・・・しょうがないから一人で何か楽しいことを探しましょう。
一人・・・一人でするもの・・・・一人じゃなきゃ出来ない・・なおくんがいたら出来ないこと・・・・。
「あ・・・・」
一個、浮かびました。
「なおくんのお部屋・・・・最近入ってないなぁ・・・・・」
あ、でも駄目駄目。 勝手にお部屋入るなんて・・・・。
でも・・ちょっと気になっちゃうよね・・・・・でも駄目だもん。
「あ・・・ボクの漫画・・一冊返してもらってないや・・・・」
・・・・・・なんか、急に読みたくなった・・・・ような気がするな〜。
「返してもらいに行くだけ・・・・だよ?」
そうだよ。 早く返してくれないのが悪いんだもん。
- 727 :7:ガサ入れSS :05/02/28 04:39:41 ID:4QHPzMiZ
- こんこん。
「入るよ〜・・・」
返事がないのが分かっていても、やっぱりノックとかしてしまう。
がちゃ――。
あ、以外に片付いてる・・・・。
ちょっと前よりキレイになったお部屋。
壁にはサッカー選手のポスターが何枚か。
それと――なおくんのにおい。
あれ? なんかどきどきしてきちゃった・・・・。
「ま、漫画・・・どこだろ?」
あわてて辺りを見る。
「ないなー・・・本棚?」
上から見てって・・・・しゃがんで下の段を見る。
雑誌だね。 じゃあ違うね。
「どこかなー・・・ふう」
ベッドに腰掛ける。
ベッド・・・なおくんの、ベッド。
なおくんがいつも寝てるベッド・・・・・。
あ、あれ? またどきどきしてきちゃった・・・・。
なおくんのベッド・・・・・。
ぽふっ。
ちょっと寝転がってみる。
「なおくん・・・・お兄ちゃんのにおい・・・・」
どうしよう・・・・・心臓がばくばくいってる・・。
でも、やな気分じゃない・・・もっとこうしてたい・・・・。
「なおくん・・・・」
ころんと転がってみる。
あれ?
右腕に異物感・・・・何コレ?
掛け布団をめくってみる。 本・・・・雑誌だ。
- 728 :8:妹が見付けちゃう本といえばSS :05/02/28 04:40:45 ID:4QHPzMiZ
- 「も〜、なおくんてば、ちゃんと本棚に戻しとかなきゃ駄目だよ〜?」
何となく、ぺらぺらとめくってみる。
「・・・・・・・あれ?」
なんか・・・・コレって・・・。
「えっちな・・・・本?」
女の人が・・裸で・・・・わぁ、男の人もっ?!
「わぁー、わぁー、なにこれなにこれなにこれっ!?」
ばん、と閉じる。
「も、も、もお! なおくんてば、こんなえっちな本読んでたんだね!」
ボクのことお部屋に入れなくなったのはこーいうことなんだねっ!
む〜、なんか頭にきちゃうよ。
こんな・・こんな本なんかに・・・・こんな・・・・・・・・・。
ちら、っと見る。 表紙からじゃ、とてもあんな中身は予想出来ないよ。
「こ、こんな・・・こんな、えっちな本・・・・なおくん、読んでるんだね・・・」
ぺらっ・・・・・ぺらっ・・・・・。
あ、あれ? ボク、なにしてるんだろ?
そ、そんな、じっくり読んじゃってなんか・・・・わ・・・何コレ・・・?
読み進めるうちに、気になる単語で手が止まる。
「お兄ちゃん・・・・」
兄と妹の、禁断の・・・・・・・・き、禁断の、愛・・・・。
お兄ちゃん・・・・なおくんと・・・ボク・・・。 ボ、ボクとなおくんが・・・。
目を閉じて、想像してみる。
恋人になった、なおくんとボク・・・・。
・・・・・またどきどきしてきたよ・・・もっと、もっとどきどき・・・・したい・・。
ボクは夢中になってその妄想を追いかけていった―――。
- 729 :9:寝起きSS :05/02/28 04:41:54 ID:4QHPzMiZ
- 「んう・・・・?」
いつの間にか・・・寝てたんだ・・。
う〜、すごくいい夢だった気がするのに・・・思い出せないや。
ちょっと寒い。 身を縮こまらせる。
とんとんとんとん・・・・階段を登る音。
誰か帰ってきたのかな?
がちゃ―――。
「あれ・・・・なお? 帰ってたのか? ってかなんで俺の部屋に?」
あ・・・・わ、忘れてたっ。 ここ、なおくんのお部屋だよう!
「あ、ご、ごめん、まん、漫画、取り来たら、その、寝ちゃってっ」
「ん、陸上で疲れてたんだな」
「あの・・・・怒った?」
「なんでさ? 疲れてたんだろ? 仕方ないさ」
あ・・・なおくん優しい・・・。
「い、今起きるね・・・」
「ん? 寝ててもいいぞ?」
「そ、そんな訳にも・・・」
ゆっくり起き上がる。
「ん? なお、なに抱えてんだ?」
「え?」
腕を見る。
大事そうに抱きしめられた雑誌が一冊。
あれ・・・コレって・・・・。
離してみる。
「うあっっ!!? そ、それはっ!!??」
「えっちな・・・本」
え・・・・ボ、ボク、えっちな本を大事そうに抱えて寝てたのっ!?
や、やだぁっ。
- 730 :10:追いかけっこSS :05/02/28 04:44:15 ID:4QHPzMiZ
- 「なななおくん、ごめんなさいっ! ボ、ボク、そんな、その、偶然・・・じゃなくて、そのっ」
言葉が上手く繋がらないよっ。
「そ、その・・・・あう〜っっ」
もう逃げちゃうよ、こんなの〜っっ!!
「あ、コラ、置いてけソレ!!」
「あうぅ〜、あうぅ〜っ」
なおくんのばかっ、なおくんがぜ〜んぶ悪いんだもんっ!
か、顔が真っ赤だよ〜っ!
「ま、待てぇ、なお!」
「ふああっ!? 何で追っかけてくるのぉ?!」
い、今なおくんの顔見たら、顔見たらっ!!
顔がぐんぐん熱くなってくのが自分でも・・・・やぁっ!!
「そ、その本返せってば!」
「やぁ、こ、来ないでよぉっ」
「待てぇ、このっ!」
「来ないでぇ、来ないでってば、なおくんのばかぁ〜〜〜っっっ!!!」
- 731 :名無しくん、、、好きです。。。 :05/02/28 04:50:16 ID:4QHPzMiZ
- 置いときます。
この台本には続きみたいのがありまして・・・・まぁ多分公開はしません。
ってかですね、かなりやばいんですよ、コレ。
一人称が僕と同じ。 歳の差も、サッカー部なのも一緒。
こんなのうちの兄に見られたら、と思うとどきどきものですよ。
うむ、「おにいちゃんのにおい」って一回使ってみたかった台詞でした。
設定がヤバイ台本 >>721-730
- 732 :名無しくん、、、好きです。。。 :05/02/28 04:52:21 ID:4QHPzMiZ
- 兄 →尚登 で、妹からはなおくん
妹 →素直 で、兄からはなお
分かりづらい名前でごめん。
- 733 :名無しくん、、、好きです。。。 :05/02/28 08:31:39 ID:h6YHOE7w
- ここまで書いておいて続きを書かない手はありませんよ!
かなり期待してますんで続ききぼん!
- 734 :海中時計 ◆xRzLN.WsAA :05/02/28 17:17:32 ID:c2O8WETf
- 。・゚・(ノД`)・゚・。ごめんね。試験期間だから。ごめんね。
- 735 :名無しくん、、、好きです。。。 :05/02/28 23:06:37 ID:4QHPzMiZ
- うふふ、早く帰ってこないと僕のちらしの裏ですよ〜?
>>733
やぁ・・・続きじゃないんですよ。 間話?
期待は裏切ると思いますから・・・・。
嗚呼、兄の部屋に忍び込んでた時期が懐かしい。
今では堂々と兄パソから2chやってます。 駄目いも。
- 736 :名無しくん、、、好きです。。。 :05/02/28 23:09:23 ID:4QHPzMiZ
- あ゛、海神様へのレスか?
いかんにゃ〜、最近調子に乗ってるで、自分。
ちょっとしめてくる。 きゅっ。
暫く僕も旅に出るわさ。
- 737 :前スレ931 :05/02/28 23:13:45 ID:9/ojwIIT
- >>736
いやいや、ナイスでしたよ姐さん
ボクっこは自分的にツボなんで、続き期待ですー
- 738 :名無しくん、、、好きです。。。 :05/03/03 01:26:55 ID:Zqdoy3mC
- 関係ないいけど、元ネタこれかな?
ttp://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20020905/thing.htm
- 739 :遊星より愛を込め(消滅中) ◆isG/JvRidQ :05/03/03 20:55:55 ID:h2dCEBvZ
- 俺のコテハンの元ネタのこと?だったら、全然違うけど。
- 740 :名無しくん、、、好きです。。。 :05/03/03 21:01:05 ID:Zqdoy3mC
- あ、そうですか。 無駄レスすいません。
- 741 :海中時計 ◆xRzLN.WsAA :05/03/03 22:55:15 ID:zkpi/qH3
- Σ(゚Д゚;≡;゚д゚)ゆ、遊星ししょー!?
- 742 :前スレ931 :05/03/03 23:10:08 ID:OqjEgbXZ
- うう…近頃めっきりSS減って悲しい限りです…
今はみんな充電中っつーことっすか…
- 743 :前スレ921 :05/03/03 23:29:35 ID:o+KQxof7
- 近頃SS書かずにD.C.P.S.やりまくってるわな……
しばらくPCはネット復活させられそうにないし、携帯からだと迷惑ですし
('A`).。oO(俺のSSなんて無い方がいいだろうし)
>>742
みんな受験関係で忙しいんじゃないですかね……確か3/01に試験があった気がします('A`)
- 744 :前スレ931 :05/03/03 23:39:15 ID:OqjEgbXZ
- >>743
そんな!前回の凄く面白かったっすよ。続き待ってますよう?
俺っちも、飲み会ラッシュが終わってやっとSS書き始めましたぁ(出来るだけ面白いものにするため
努力はしてるんですが…ヒロインが主人公の妹じゃないんですよねこれが。いいのかしらん?)
にしても受験かぁ…去年にやっと開放されましたよ俺は…
皆さんにも最後まで頑張って欲しいものですねぇ
- 745 :名無しくん、、、好きです。。。 :05/03/04 00:02:35 ID:9LuaOXsS
- 「遊星より愛を込めて」とくれば、ウルトラセブンに決まっておろう。と
- 746 :前スレ921 :05/03/04 00:20:48 ID:/TyYmNgR
- >>744
そんな事言われたらまた書いちゃいますよ 笑
俺は順調に行けば今年受験だったハズなんですがねぇ……何処で人生が狂ったのか今じゃ社会人兼学生WWWWorz
て何書いてんだ俺
受験は頑張って欲しいですね。
てか、ヒロインが妹じゃないのはスレタイ的にさすがにやばいのでは?
妹と限定されているのがこのスレの良い所であり、悪い所でも…ある…ような…
どうなんでしょう
- 747 :名無しくん、、、好きです。。。 :05/03/04 00:24:32 ID:+AWeJDjL
- >>230-231
僕は姉を書きましたよ、と。
- 748 :前スレ931 :05/03/04 00:27:06 ID:7UGQEFJN
- >>746
んと…兄と妹っていう関係そのものがテーマなんで、ギリギリいけるかなーとか思ったんですけど…
ダメかなぁ…
- 749 :前スレ921 :05/03/04 00:44:42 ID:/TyYmNgR
- >>748
なるほど…そういう事なら大丈夫じゃないでしょうか。
俺の視野が狭かったです。すいません。
期待してますね!
>>747
と、いう訳で俺のはやとちり&勘違いでした…申し訳ないです…
- 750 :前スレ931 :05/03/04 01:03:53 ID:huXytmWO
- >>749
いえ、こちらの設定の方がヤバイだけっすから…もうちょっとスレタイに沿うように
しときますです。
前スレ921さんのも期待してますからねー
- 751 :名無しくん、、、好きです。。。 :05/03/04 01:27:18 ID:+AWeJDjL
- >兄と妹っていう関係そのものがテーマ
すごい期待したのは僕だけじゃないハズだ!
ワクワクドキドキ。
- 752 :前スレ921 :05/03/04 01:47:18 ID:/TyYmNgR
- >>750
931さんは今のままで良いと思いますよ!おかげで少しネタが浮かびました。
(;´-`).。oO(そっかぁ…偽妹もありだよな……)
無理に妹(義妹)にする必要はないんですよね…『妹な存在』
>>751
同じく激しく期待してます。
清次郎の人さん(ですよね?)の次回作も楽しみにしてますよ……清次郎の人・では失礼なんで何か呼び方はないでしょうか…('A`)
- 753 :遊星より愛を込(消滅中) ◆isG/JvRidQ :05/03/04 08:25:00 ID:GANQieSP
- >>745
御名答。そこまで分かれば、由来については言う事も無いでしょう。
>>747
つ[試作]姉に言われたいセリフ
>>750
一応貼ってみるといいと思うよ。
例えスレタイに沿って無くても、萌えられたら儲けもんだw
ま、俺個人としては「お兄ちゃん(またはそれに類する語)」で呼んでくれれば、妹の条件としては十分なんだけど。
>前スレ921 前スレ931 清次郎の中の人
コテハン、せめてトリップを付けたらどうだろうか……。
- 754 :海中時計 ◆xRzLN.WsAA :05/03/04 17:41:08 ID:HjVkiM0L
- ―――それは正に象牙の塔。
月下の草原を舞台に、二人の剣士は戦闘の極致を迎えていた。
その対照的な動きはさらに加速し、幾重の剣戟を重ねる。
片や、烈火の如き騎士。灼熱を思わせる剣線。
対するは、流水の如き騎士。変幻を思わせる剣線。
しかし絢爛さは微塵も無い。ただ無機質な、殺意の剣。
……それは正に象牙の塔。
突然、赤の騎士は後方に飛んだ。仕切り直しをするつもりだろうか。
「……やるな。だが、」
白刃の切っ先を向ける。
「勝つのは俺だ」
それを憮然と見つめていた青の騎士は、毅然とした態度で答える。
「もう手加減しませんよ?」
沈黙。
……空気が張り詰めていく。殺意がすべてを塗り潰していく。
重層の殺意。そして。
―――緊迫は一気に崩れた。
二人の輪郭が歪み、時間を超越する―――!!
瞬間。
……赤の騎士はすれ違い様に一閃されていた。
- 755 :海中時計 ◆xRzLN.WsAA :05/03/04 17:42:11 ID:HjVkiM0L
- 2P WIN!
「…………」
俺はコントローラーを落とした。食い入るように画面を睨む。
「今の……俺のほうが速かったよな?優希」
横を見ると、優希はえへへと可愛らしく胸を張っていた。
「にいさま。言い訳は見苦しいですよ?」
「……はい。負けました……」
しぶしぶ“夕食を創る者”と書かれたエプロンを手に取る。
「今夜はピーマン使うか」
「ぴっ、ピーマンですかっ!?ちょ、ちょっと待ってくださいっ!!あああ、ダメぇ!!」
- 756 :海中時計 ◆xRzLN.WsAA :05/03/04 17:43:21 ID:HjVkiM0L
- _| ̄|○ むしゃくしゃして書いた。
ピーマン嫌いなら何でもよかった。今は反省している。
- 757 :名無しくん、、、好きです。。。 :05/03/04 20:57:00 ID:+AWeJDjL
- スキキライはいけないと知りつつ、好き嫌いする娘は良いものだ・・・。
コテハンて、自分、名乗る程の者じゃないんで・・・・。
- 758 :兄:尚登サイト :05/03/05 03:41:46 ID:xWjP97C2
- 「あ〜あ、早く春になんないかな〜」
この冬何度目だろう、そのセリフを聞いたのは。
「もう三月だ、すぐに春になる」
「ん〜、そ〜だけど〜・・・。 早く雪、とけないかなぁ?」
「お前なぁ・・・毎日毎日、そればっかりだぞ」
いい加減嫌になってくる。
「だって〜・・・早くまた跳びたいんだもん」
「あ〜あ・・・幅跳び中毒だよ、これじゃ」
「むぅ、なおくん、なんかやな感じっ」
ぷんむくれて、窓を見やる。
「あ〜あ、早く春になんないかな〜」
「・・・・・やれやれ」
オレは立ち上がり、壁に掛けてあるコートを掴んだ。
「ん・・・・なおくんどっか行くの?」
「コンビニ」
「じゃ、ボクも行く」
立ち上がって上着を掴む。
「だめだ」
「えっ、何で?」
きょとんとした顔。 まぁ断られるとは思ってなかったんだろう。
「何でだと思う?」
「えと・・・・・あ、あの、わたしも・・わたしも連れてって」
「いいぜ、なお」
「うん、ありがと」
なおの奴はもうじき中学だってのに、どうにもガキっぽいというか、男の子っぽいというか。
前から特に言葉遣いに関しては注意してきたが・・・一向に「ボク」が治らない。
将来困るぞ・・・・。
- 759 :兄:尚登サイト :05/03/05 03:43:05 ID:xWjP97C2
- 「コンビニって、ドコの?」
「一番近く。 わざわざ遠いとこ、こんな寒い中行くかよ」
「あはっ、そうだね〜寒いよね〜」
「あ〜・・・一つ言いたいことがある」
「な〜に、なおくん?」
「・・・・・・・・なんで短パンなんだ?」
そう、信じられないことに短パンなのだ、このおぜうさんは。 上着は着てるクセに。
「コレぐらいが丁度いいんだよ」
「ウソだ・・・・・」
「ってゆーかなおくんが寒がりすぎなの。 それでも北国育ちかぁ〜」
「気温が一桁なんだ・・・コレぐらいが正しいリアクションだ」
「運動してないからだよぉ〜。 なおくん、体力あるクセに。 サッカー部のクセに」
「知るか。 オレは寒いの、とにかく」
さっさと行っちまおう。
「あ、まってよなおくんっ」
並んで歩き出す。
「何しに行くの?」
「雑誌」
「雑誌・・・・・?」
「雑誌だ。 買いに行くんだよ」
「雑誌って・・・・」
「あん?」
なんか様子が・・・・?
- 760 :妹:素直サイト :05/03/05 03:44:17 ID:xWjP97C2
- 「雑誌って・・・・」
ボクの頭の中に数ヶ月前のことが蘇ります。
なおくんの部屋にあった・・・・えっちな・・・・。
「なお?」
「えっ?! な、なに?!」
「なにって・・・・どーかしたか?」
「う、ううん! なんでもないよっ!!」
ぶんぶん、っと首を振ります。
「・・・・行くぞ?」
「う、うんっ」
なおくんが歩きだします。 ボクも遅れずについて行きます。
うう・・・なんだか顔が火照ってきたよ・・・・・。
ちら、となおくんを見ると、何も知らないなおくんは真っ直ぐ前を見ているだけです。
いつものカッコイイ顔のままで・・・・・。
・・・・うぅ〜、また顔が・・もぉ、なおくんのせいだもんっ。
なおくんがえっちなのがいけないんだもんっ!
「・・・・・なおくんのバカ」
「・・・なんだと?」
「なんでもないもん」
ぷいっ、だもん。
「何いきなり不機嫌になっとるんだ・・・・?」
「ふんっ、だ」
- 761 :妹:素直サイト :05/03/05 03:45:21 ID:xWjP97C2
- 結局なおくんが買ったのはサッカーの雑誌でした。 ・・・でも、別のときにきっと買うんだもん。
「真っ直ぐ帰るぞ」
「え〜? 折角出てきたのにぃ?」
「寒い」
「だったらさ、商店街行こ?」
「商店街ぃ〜?」
「ホラ、なんか暖かいの食べてこーよっ」
「暖かいのか・・・・それならいいかな」
「やったぁ、決まり♪ 何食べよかな〜♪」
折角なんだから寒いのも楽しまなくちゃ。
「・・・・ふぅ」
「ん? どしたの、なおくん」
「いや、機嫌直ったみたいだな、って」
「へ? 機嫌?」
「・・・・いや、何でもない」
変ななおくんです。 そんなことより、何食べよっかな〜。
「甘いのがいいな〜。 鯛焼きとか」
「鯛焼きは・・・・お前はマズイような・・・」
「へ? なにそれ? 何でボクが鯛焼き食べちゃ駄目なの?」
「ボクって言うからだ」
「何ソレぇ? ヒドイよ、そんなこじつけ!」
「そんなこと言うならやめにする」
「あ、あ、ごめんなさい、ボ、わたしが悪かったよっ」
「よろしい」
「・・・・・むぅ、食べ物を盾にするなんて・・」
「何か言ったか」
「なんでもないもん」
- 762 :兄:尚登サイト :05/03/05 03:46:23 ID:xWjP97C2
- 「なんでもないもん」
またまたなおがむくれてしまった。
う〜む、ちょいとひどかったかもな・・・・。
しかし、ボク、背が低い、生足、ショートカット、に鯛焼きまでプラスされたら・・・・色々マズイ気がする。
それだけは阻止しろと天が言ってる気がする。
「・・・・で、何にする?」
「えと・・・・甘くて暖かいの・・」
「甘いのじゃなきゃ駄目なのか?」
「んー・・・・なおくんは甘くない方がいい?」
「俺は甘いのはそんなに好きじゃない」
「そだったね。 じゃ、肉まん!」
「肉まんか・・・コンビニに戻るのか?」
「おやおや〜? なおくん知らないの〜?」
「・・・・なんだよ」
「最近おにがわらさんとこの近くに中華まん屋さんが出来たんだよ〜?」
おにがわらさんとこ、とは、おにがわら診療所のことだが・・・。
「ちゅうかまんやぁ〜?」
何だソレ。 聞いたことが無い。
「なおくんもボ・・・わたしも田舎者だから知らないだけだよ〜。 都会じゃ中華まん屋さんくらいあるんだよ」
・・・・・そうなのか。
「ね、行ってみよ?」
「むぅ・・・百聞は一見にしかずか」
「決まりだねっ。 肉まん肉まん〜♪」
「あれ・・・ってゆーかそれならお前はあんまん食えばいいだろ」
「なおくんと同じのがいいんだもん」
「・・・・そーかよ」
- 763 :兄:尚登サイト :05/03/05 04:08:21 ID:xWjP97C2
- 「ん、ここか」
確かに・・・中華まん屋、とでっかく看板に書いてあるな・・・・なんで病院の近くに食い物屋・・・・・・。
「尚登さん?」
「あん? 誰だ俺を呼ぶのは」
「えーと、虎鉄です」
後ろに立っていたのは中学のときの後輩だった。
「鉄か。 なにやってんだ?」
「あの、ここ、俺の家です」
指差すのはおにがわら診療所。
「そーいやそーだったな」
「先輩は?」
「中華まん屋に」
「あー・・・・あそこですか・・」
「あん? 何だよ、その思わせぶりなセリフ」
「いえ・・・・そちらは?」
と、なおを見やる。
「あ、えと、妹の素直です。 今度中学生になります」
ぺこりとお辞儀。
「こんにちは。 俺は虎鉄。 よろしくね」
「あ、はいっ」
「さてさて挨拶も済んだ所で話を戻そうか」
「・・・・逸らそうとしたのに」
「そんなことは許さん。 吐け」
「あ〜、その・・・・店に入るの、この時間帯は先輩だけにした方がいいですよ」
「は?」
「それじゃ」
「あ、こら待てっ」
なんだよ・・・逃げるようなことなのか?
- 764 :妹:素直サイト :05/03/05 04:10:55 ID:xWjP97C2
- 「それじゃ」
虎鉄さんが家に入って行ってしまいました。 なんだろ・・・・?
「・・・・・まぁ、一応俺だけで入るから待っててくれ」
「・・・うん」
なおくんがお店に入って行きます。 待ちます。 ・・・・・・。
「・・・・・うぅ、遅い〜」
時計を見ます。 もう三分は経ってます。
「早く〜。 なおく〜ん、一人で外に居る身にもなってよ〜」
五分以上待たせたらデコピンしちゃいます。
「う〜、う〜、遅いよ〜」
「・・・・・誰か待ってんの?」
「え・・・あっ、お姉さん」
「や、憶えててくれたんだ」
それはこの間パンツを見られたお姉さんでした。
「誰待ってるの? お兄さん?」
「はい。 なおくんってばヒドイんです。 もう五分・・あ〜、六分も! ボクのこと待たせてるんですよ!」
「六分って・・・・はは、せっかちさんなんだ」
「そんなことないですよ〜。 なおくんの方がよっぽどせっかちです。 ボクが着替えるのも待てないんだから・・・」
この間、着替えてる所を見られたんです・・・。 恥ずかしかったです、あれは・・・。
「似たもの兄妹か・・・羨ましいね」
「え・・そうですか? 似ててもいいことなんてないですよ?」
「ん〜、オレ、アニキと全然似てないからさ」
「お兄さん、いらっしゃるんですか?」
「うん。 中々かっこいいよ?」
「そ、それならなおくんだってっ」
「あはは・・・・誰だって自分のアニキが一番だよね。 キミもお兄さん好きなんだ?」
「え・・あ、あの、その・・・・」
「オレもね〜・・・なんか素直になれないんだけどさ、アニキのこと好きだよ」
「ボ、ボクも・・好き・・・・です。 でも・・ボクも、素直じゃないかも・・・」
「ん〜・・・お互い、要努力、だね」
- 765 :妹:素直サイト :05/03/05 04:12:20 ID:xWjP97C2
- 「じゃ、またね」
「あ、はいっ」
お姉さんが歩いていきます。
「素直に、かぁ・・・」
ボクの名前なのになぁ・・・。 なれないんだよね・・・。
きぃ・・・と、お店のドアが開きます。
「あ、なおくん」
「・・・・・無駄に疲れた」
「・・・・なおくん?」
「いや・・・何でもない。 ほら、肉まん」
「わ、ありがとー。 待ってて、お金・・・・」
「いらねーよ」
「え、でも・・・」
「奢る、ソレくらい」
「あ・・・あ、ありがと」
袋から熱い肉まんを取り出します。
「わ、あっついねぇ」
「まぁわざわざ店で買って冷めてたら最悪だからな」
「ん〜、おいしいねぇ」
「そうか・・・」
「あれ、なおくん食べないの?」
「・・・・疲れたからいい・・・」
「え〜、一緒に食べよ〜よ?」
「いや・・・・食欲がない。 ってか買ってない」
え・・買ってないの? そ、そんなぁ・・・・一緒に同じの食べたかったのに・・。
「むぅ・・・しょうがないなぁ」
「ああ・・・・悪いな」
「はい」
「ん?」
- 766 :兄:尚登サイト :05/03/05 04:14:25 ID:xWjP97C2
- 「はい」
と差し出された右手。
「・・なんだよ?」
「半分こ」
「はぁ? だから、いらないって―――」
「だめだもん、食べなきゃ」
「なんで・・?」
「なおくんと・・・・同じがいい。 一緒の食べたいんだもん」
コイツ・・・なかなか可愛いことを言いよるわい・・・。
「まぁ、そこまで言うなら」
右手から食べかけ肉まんを頂く。
「って、半分以上残ってるぞ」
「食べてもいいよ?」
「バカ、コレはもともとお前のために買ったんだから、それじゃ本末転倒だろ」
「でも、疲れたときは美味しい物いっぱい食べれば元気になれるよ」
「あ、いや・・そんな心配されるほど疲れた訳じゃないから」
「そお? でも食べて。 ボクおなかいっぱいだから」
「んなわけ・・・・まぁいいや、食うぞ?」
「うん」
「ん・・・言うだけあって、なかなか美味いな」
あの女、腕だけは確かか・・・。
「おいしいよね」
「ん。 やっぱりお前も食え」
「え・・? いーよ、ボクはもう」
「遠慮なんかすんなって」
「してないよぉ」
「くのやろう、あんまり遠慮するのも失礼なんだぞ」
「してないってば〜」
- 767 :兄:尚登サイト :05/03/05 04:15:59 ID:xWjP97C2
- 「そんなに嫌なら・・・・こうだ!」
「え・・むぐっ?!?」
肉まんを無理やり突っ込んでやる。
「むぐむぐ・・・・?!」
「ほーれほれ。 食わんと窒息するぞ?」
「む、むぐ・・・・・・んぐ・・」
食い始めたようだな。 手を放してやる。
「んぐんぐ・・・ぷは、ひ、ヒドイよぉ、なおくんっ」
「なにおう。 お前があんまり嫌がるからだろ?」
「嫌がってなんかないよぉ。 ボクはただ、なおくんにいっぱい食べて欲しかっただけだもん」
「嘘吐けぇ、俺が口にしたもんなんて食べたくないだけだろ?」
「そ、そんなことなっ・・・!!」
「・・・・?」
「か・・・・間接キス?」
「は・・・? 何を今更」
肉まんでキスもなにも無いと思うが・・・。 でも、一応そうなる・・・よな?
「え、やだ、ボ、ボク、なおくんと間接・・・?!」
そーゆーの気にする辺り、まだ小学生だよなぁ・・・もうすぐ中学だけど。
「まぁはじめにしたのは俺の方だけどな。 なおの食べかけ食ったから」
「わ、わ、そ、それじゃ、お互いに・・・!?」
なんか面白いな。
「これじゃ本当にキスしたのと変わんないかもなぁ〜?」
「ええ??!! そそ、そんなぁ?!」
「なんだなお、俺とキスは嫌か」
「え、あの、その・・・・っ」
「やっぱそーなのかぁ・・・お兄ちゃん傷ついたなぁ」
「あ、あう・・・・」
- 768 :妹:素直サイト :05/03/05 04:24:14 ID:xWjP97C2
- 「やっぱそーなのかぁ・・・お兄ちゃん傷ついたなぁ」
な、なおくんとなら・・いやじゃないケド・・・・・・・。
う〜・・・ヒドイよ・・ファーストキス・・・・もっとちゃんとしたのがよかったよぉ・・・。
「うぅ・・・ヒドイ、ヒドイよぉ・・・ぐす」
「おわ、なお、泣くなよ!」
「だってぇ・・ボクのファーストキス・・・」
「あ、アレは冗談だって」
「・・・本当?」
「本当だって! 泣かないでくれよ、な?」
「う・・うん」
ごしごし、と涙を拭います。
「わ、悪いなお、まさか泣くとは思わなかった」
「う、ううん、ボクこそ泣いちゃったりしてゴメンね?」
「いやいや、今のは俺が完全に悪い。 女の子なのにな・・・あーいうからかい方はまずかったな」
「ん・・・えへへ、いっつもボクに女の子らしくしろとか言ってるのにね〜?」
「う・・・・スマン」
なおくんってば、口ばっかりなんだから。
「う〜む・・俺が女の子のこと分かってないんだもんなぁ・・・もっと乙女心を学ばねばならんな」
「ぷっ・・なおくんってば真面目な顔でなに言ってるの〜?」
「いやぁ、深刻な問題だぞ。 こんなんじゃいつまで経っても彼女の一人も出来ん・・・」
「え・・・・彼女?」
「いつまでもフリーじゃなぁ。 何かとお前にも世話させちまうし」
「う、うん・・・・・」
なおくんに・・・彼女・・・・。
「そ、そんなに焦んなくてもいいんじゃない?」
「ん〜・・・まぁ焦って身に付くモンでもないか」
「そ、そ〜だよ!」
「まぁこんなんだから、彼女出来ても世話になるかもしんねーな。 そんときは頼むわ」
「う、うん・・・・・」
なんか・・・・やだな・・。
- 769 :妹:素直サイト :05/03/05 04:29:21 ID:xWjP97C2
- なおくんも・・・彼女、つくっちゃうんだね・・・。
そう、だよね・・・・男の人だもん、それが普通だよね・・・・。
いつまでも・・・・ボクと一緒じゃ・・・ないんだもんね・・・・。
「なお・・?」
「ん、なに?」
「いや・・・なんか沈んでるから・・やっぱ結構傷ついたか、アレ」
「ううん、そんなことないよ?」
「う〜ん・・・分かった、何か一つ言うことを聞いてやろう」
「そ、そんな、別にそんなことしなくても・・・」
「遠慮なく言え」
「・・・・・・・・」
ボクの、願い・・・・・。
なおくん・・・ボク・・ずっとこのままがいいよ・・・・。 二人で居たいよ・・・彼女なんてつくっちゃやだよ・・。
でも・・・こんなの、ただのワガママだよね・・。 素直になるとか・・そんなんじゃないよね・・・。
「なおくん・・・」
「おう」
「なんでも・・・いいの?」
「二言はない」
「だったら・・・・ちゃんとして」
「なにを?」
「キス・・・・ちゃんと、して」
「は・・・・はいっ?!」
「ボク・・初めては、なおくんがいい・・・・なおくんじゃなきゃ、やだ・・」
「ば、バカお前、そんなの・・・・っ」
「やだもん・・・なおくんと離れるの、やだもん。 でも、ワガママだから、それだと・・・だから、代わりに、キスして・・・」
ちょっと・・・泣いてた。 泣き落としなんて・・卑怯かな? でも・・・・。
「なおくん・・・・・」
ボクは、目を閉じた。
「な、なお・・・・」
そして―――――。
- 770 :名無しくん、、、好きです。。。 :05/03/05 04:36:51 ID:xWjP97C2
- 終わりだよ?
封印したのはネタが被ったんで永久封印です。
こんなのでよければあげます、先生。
「お兄ちゃん(またはそれに類する語)」じゃないけど、妹だからセフってことに。
設定がアレなのの続きみたいなの >>758-769
サイトチェンジの生かし方を模索中。 コレじゃ読みづらいだけですからねぇ。
しかし連投規制がウザいです・・・・。
どうしても呼ぶ名前が欲しいという奇特な方は、>>3を。
- 771 :名無しくん、、、好きです。。。 :05/03/05 04:46:09 ID:xWjP97C2
- 妹サイトが敬語混じりで読みづらいのは、小学生っぽいかなーって思ったからです。
駄目だこりゃ。
次回からの台本に期待しないで下さい。
なんかホントにちらしになっちゃいそうでこあい。
神々のSS所望。 もっとだ、もっと僕に力を・・・・!!!
- 772 :名無しくん、、、好きです。。。 :05/03/05 05:08:31 ID:/Y8RxE+v
- えっと…清次郎の中の人ですか?
GJです!
Kanonネタキタ━━━( ゚∀゚ )━(∀゚ )━(゚ )━( )━( ゚)━( ゚∀)━( ゚∀゚ )━━━!!!!
兄は一体中で何をされたんですか?
- 773 :コンズ :05/03/05 08:06:15 ID:XC1qqSCF
- キタ━━(°∀°)━━━
乙華麗様です!!次回に期待っ!!
まだかね?
- 774 :雨音は紫音の調べ ◆cXtmHcvU.. :05/03/05 08:37:43 ID:g2Iqivhb
- GJ!Σd(>ヮ<)
兄が中で何をしたのか僕も気になるっス。
肉まん作ってたのかな?
- 775 :中華:偽妹 1 :05/03/05 14:37:16 ID:xWjP97C2
- どうして自分がこんなことをするのか、よく分からなかった。
「それじゃあ始めるよ」
なんで女の子が僕を不敵に睨んでいるのか分からなかった。
「勝負は一本。 お題は――言わなくても分かってるね?」
女の子が頷く。 ばあさんが僕を見る。
「いいね?」
ここで駄目、って応えても駄目なんだろうね・・・。
しかたなく頷く。
「それじゃあ厨房担当決めの一本勝負・・・・はじめ!」
調理場に声が響き渡った。
「ここかな・・・・?」
求人ちらしを頼りに着いた場所。 開店前で看板も出していない。
「病院の隣・・・ここだよ・・ね?」
戸をこんこん、と叩く。
「あの・・・すみませーん。 ちらし見て来たんですけど・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・。
なかなか返事が返ってこない。
「あれ・・・開いてる?」
手をかけると戸が動いた。
「あの・・・・」
首だけ入れて中を覗く。 うわ・・・・な、なにこれ・・・。
「ぼ、ボロい・・・・」
「あんだって?」
「うわぁっ!?」
後ろから声。 驚いて僕は奇声を発してしまった。
「あんた、何してんだい?」
そこに居たのは一人のばあさん。
「えと・・・その」
「見てのとおり、うちは開店前で金目のモンなんかないよ」
- 776 :中華:偽妹 2 :05/03/05 14:38:26 ID:xWjP97C2
- 「金目・・・って違います! 泥棒なんかじゃないですよ!」
「ならなんだってんだい?」
「あ、あの・・・これ」
と差し出すちらし。
「ほう・・・あんた、うちで働く気かい?」
「は、はい、出来れば」
「見てのとおりうちは貧乏だからいい待遇なんて出来ないよ?」
「・・・・いいんです」
「ふん、ワケありかい。 まぁいいさ、安月給でなら雇うよ」
「あ、有り難う御座います!」
「まぁ中に入んな」
中に通される。 まぁ、なんというか・・・・。
「ボロいかい?」
「そ、その・・・・」
「ま、安く買い叩いたからね。 でも」
と、そこは―――。
「ここだけはしっかりしとる」
「わ・・・す、すごい、ちゃんとした厨房だ・・・・!!」
周りがボロいせいもあって、厨房の設備は格段に良く見えた。
「どうだい? 料理屋の一つでもやれそうなモンだろ?」
「は、はい、すごいです」
「かっかっかっ。 その目付き、あんたも厨房希望かい」
「え・・・あんたも?」
「ま、中に入んな」
「あ、はい」
事務室らしき所に入れられると、そこには・・・。
「ばばさま、何してるか?」
・・・・女の子がいた。
- 777 :中華:偽妹 3 :05/03/05 14:39:28 ID:xWjP97C2
- 「うちはただの中華まん屋。 調理に二人もいらん。 ちゃっちゃと決めちまいな」
そ、その理屈は分かるけど・・・。
「ふふふ・・・この勝負、わたしの勝ちね!」
そのちょっと怪しい日本語も分かるけど・・・・。
「な、なんでホイコーロー勝負!?」
「オトコが決まったコト、グダグダ言わないアル!」
「あ、アル・・・!? ば、ばあさん、この娘、なんなの?!」
「うん? あたしの孫さね。 広東育ちの」
「いや、アルって・・・・」
「そんなことより料理しなくていいのかい?」
「おわぁ、そーだった!」
野菜を切っていく。 ふと目をやると・・・。
「わ、なんだあの手つき!?」
・・・・・・野菜が宙を舞って切られていく。
「あの子はホイコーローが一番得意なんだ」
「って、僕が不利じゃないですか!!」
「イチイチうるさいアル! オトコならビシッとするアル!」
うー、このままじゃ負けちゃうって! 折角見付けた僕の居場所なのに・・・・!
「ま、負けられるかぁ!!」
僕はペースを上げた・・・・。
- 778 :中華:偽妹 4 :05/03/05 14:40:36 ID:xWjP97C2
- 「そこまで!」
どうにか僕が作り終えた所で、ばあさんが言った。
「ふふーん、わたしの回鍋肉が冷めてしまうとこだたアル」
「う・・・」
「まず食ってみるのが先さね」
先にあの娘のから食べる。
「ふむ・・・腕を上げたね」
「当然アル」
「・・・・美味い」
ちゃんとしたホイコーローは肉より野菜が美味い・・・・コレは、まさにそれだ。
「ふふふーん、どうやら勝負あったカンジアル」
「それじゃあこっちも食うよ」
う・・・・ど、どうだ・・・?!
「ほう・・・・これは・・・・」
何その微妙なリアクション!?
「勝負あったね」
「当然アル」
「厨房担当は―――アンタだよ」
「・・・・・・ぼ、僕!?」
「・・・・・・ええ?! な、なんでアル、ばばさま!!」
「食ってみな」
「む・・・・あむ」
神妙な面持ちで食べていく・・・。
「そ、そんな・・・ウソアル・・・・・」
「この勝負、アンタの負けさ」
「ウソ・・・ウソアル!!」
「あ・・・っ」
女の子は飛び出して行った。
「ほっときな。 アンタは明日から来な」
い、いいのかな・・・でも、他人の僕が出来ることなんてないし・・。
- 779 :中華:偽妹 5 :05/03/05 14:42:27 ID:xWjP97C2
- 翌日、僕は店の前に居た。 昨日の今日で・・・あの娘に会うのは、ちょっと気が引けるなぁ。
相当な自身があったみたいだったからなぁ・・・。 しかも一番得意なホイコーロー・・。
「っていうか開店もしてないのに何させるつもりなんだろう・・・」
「やることならいっぱいあるんだよ」
「うわぁ、ばあさん、また後ろかよ!?」
「何をビビってんだい。 店内の片付けがあるんだ、とっととお入り」
「わ、ちょ、待って、心の準備が・・・」
無理やり中に入れられると―――。
「あ、お兄ちゃん、ようこそアル!」
あの娘が・・・・ってええ!?
「お、お兄ちゃん・・・・!?」
「昨日お兄ちゃんに負けて分かたアル。 わたし、テングなてた。 上には上が居るアル。
お兄ちゃんの回鍋肉、とてもおいしかた・・・・だから、お兄ちゃんてよばせて欲しいアル!」
「だ、だからの使い方が変なような・・・なんでお兄ちゃん?! 意味分かってる!?」
「尊敬できる、身近、年上、って聞いたら、ばばさまが教えてくれたアル。 間違てたアルか?」
「ば、ばあさん!?」
「かっかっかっ。 いいじゃないか、アンタシスコンだろ?」
「うぐ、何故ソレを・・・・!?」
「駄目アルか・・・?」
「だ、駄目って言うか・・・」
「お兄ちゃん・・・・」
「・・・・・・・是非そう呼んで下さい」
「やったぁ、んこぃ、どもありがと!」
「わわ、跳び付かないでよっ」
「わたし、藍、らん言うアル。 お兄ちゃんは?」
「ぼ、僕は浩人・・・・」
「ひろと・・・かこいい名前アル。 これからよろしくアル、浩人お兄ちゃん!」
う・・・お、お兄ちゃん・・・・ぼ、僕の理性、もつんだろうか・・・・。
僕の、新しい日常が始まった・・・騒がしく。
- 780 :名無しくん、、、好きです。。。 :05/03/05 14:47:37 ID:xWjP97C2
- 中華ならなんでもよかった・・・とういう話。
ホイコーローは四川料理、ランは北京読み、育ちは広東・・・とバラバラ。
一応わざとですよ?
続かせようかと思ったけど、止めた方がいいカンジ・・・。
プロジェクト僕のチラシの裏。
- 781 :名無しくん、、、好きです。。。 :05/03/05 14:53:34 ID:xWjP97C2
- 一時間半じゃこんなんですた。
身近、ていうのはこれから身近になるってことですよ。
ほぼ毎日顔あわせるようになるから。
中華な偽妹 >>775-779
>>772 >>774
秘密です・・・って対したことじゃないんですが。
- 782 :海中時計 ◆xRzLN.WsAA :05/03/05 16:20:14 ID:+Xb4ZXZv
- 「お兄ちゃん?……もうっ、早く起きてよ〜!」
………………。
「わたし朝練があるんだからね?先に行っちゃうよ?」
…………。
「……ふんだ。いいもん、お兄ちゃんなんて知らないから!」
……。
「―――あれ?」
俺は目を開けた。もぞもぞと布団から這い出て、目覚まし時計を引っ掴んだ。
……すでに8時。
…………あはは。
完っ璧に遅刻コースだ!!
「くそっ!比奈のやつ、起こせっての!!」
―――あれ?
待てよ。そういえば何か聞いたような気がする。
俺はせわしなく動きながらも、わずか数行上のやりとりを回想してみる。
……ああ。そういや言ってたな。
「はあ……間に合うかなぁ」
絶望的な期待を込めて、俺は制服の袖に腕を通した。
- 783 :海中時計 ◆xRzLN.WsAA :05/03/05 16:21:48 ID:+Xb4ZXZv
- 「なんだ、余裕じゃないか」
校門をくぐり、備え付けの時計を見上げ、俺は呼吸を整えた。
本気で走ったら案外早く着いてしまった。さすが俺だ。元テニス部なだけある。
緩やかなスロープをのぼっていくと、ふと視界に嫌なものが入った。
「……朝練か」
見ると、テニス部の連中がコンクリートの壁に打ち込みの練習をしているところだった。
その中に見慣れた後ろ姿があるのを見つけ、俺はゆっくりと近づいていく。
「よう、比奈。朝から元気ですねぇ」
「ひゃうっ!?」
突然、背後から声をかけられた制服の女の子―――比奈は、慌ててボールを打ち損なった。
ふたりのすぐ横を通過して、ボールはスロープを転がっていく。
「あ!あああっ!!」
それを比奈は呆然と眺め、がっくりと肩を落とした。
「お兄ちゃん……?」
「ははは。愉快、愉快」
そのまま背中を向けて立ち去ろうとすると、がしっと手を掴まれた。
「拾ってきて」
「嫌だ」
……ゴゴゴゴゴ、と擬音が聞こえてきそうな雰囲気に変わっていく。
ところが。比奈は本気で怒っているつもりだろうけど、まったく怖くない。
そもそも比奈は校内で1、2を争うほど可愛いのだ。ぷくっと頬を膨らませても、むしろ可愛い。
「……お兄ちゃん、もう一回言うね?……拾ってきて?」
「もう一回言うぞ、比奈。……い、や、だ」
周囲が後ずさりを始めた、瞬間。
- 784 :海中時計 ◆xRzLN.WsAA :05/03/05 16:23:28 ID:+Xb4ZXZv
- 「―――コラ!比奈さん、朝練はジャージに着替えてやりなさいって言ったでしょ!?」
げ。
「は、はいっ!すみません、先輩……」
向こうから一人の女生徒が歩いてくる。そいつは俺の顔を見て、にんまりと笑みを浮かべた。
「あらあら、真司君。ついに我がテニス部に戻ってくれる気になったのね?」
「アホ」
現テニス部部長で、同級生でもある女子を睨む。
「俺は戻らないって言ってるだろ」
……そう。昔、俺はテニス部に入っていた。
しかしある試合でケガをしてしまい、そのまま退部した。
そのケガは今も俺の右腕を呪っているからだ。
「……そうよね。テニスできる腕じゃないもんね」
「そういうこと。じゃあな。そろそろチャイム鳴るぞ?あと、比奈」
「は、はいっ!?」
「……朝練はジャージですること。じゃないと白いものが見え隠れして非常にいい」
きょとんとした比奈はまず下を見て、それからじわじわと顔を赤くした。
ワケの分からないセリフを吐いた俺は背中を向ける。
「おっ、お兄ちゃん!?それは早く言ってよぅ!」
「もうひとつ」
元テニス部のエースとしてではなく、兄として言う。
「今度から、朝は無理矢理にでも起こしてくれ。お前が困りそうだしな」
「あ……う、うん」
- 785 :海中時計 ◆xRzLN.WsAA :05/03/05 16:25:26 ID:+Xb4ZXZv
- 大方、俺のせいで朝練に遅れ、制服のまま練習をしていたのだろう。
やれやれ。俺はため息をもらしながら下駄箱を開けた。
―――さあ、一日が始まる。
=====
_| ̄|○ このスレの役立たず、海中時計です。
何を発狂したか、これからテニス部の妹SSを書くつもりのようです。
すみませんが、また俺のくだらないSSに付き合っていただけると幸いです。
501KB
新着レスの表示
スレッドリストへ戻る 全部 前100 次100 最新50
0ch BBS 2004-10-30