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[第三弾]妹に言われたいセリフ
- 443 :名無しくん、、、好きです。。。 :04/06/11 23:46 ID:???
- 腹筋にゃ自信あるけど水月は鍛えんの難しいんだよなー…で無空波ってなにさ?
- 444 :名無しくん、、、好きです。。。 :04/06/12 00:09 ID:???
- 無空波じゃ無理だな
- 445 :名無しくん、、、好きです。。。 :04/06/12 00:11 ID:???
- 無空波でググりなさい。
- 446 :名無しくん、、、好きです。。。 :04/06/12 05:23 ID:???
- 俺が居間で寝ているのが邪魔だったらしく、「こら、起きろ」って妹が俺の手を引っ張って起こそうとした。
面倒くさかったのとからかい半分で、引っ張られた手を逆に引いてやって、そのまま妹を抱いて床に押し倒した。
俺は目をつぶったまま妹の顔の横に俺の顔をつけて、そのまま寝たふり。
「へんたーい!クソ!どけ!」
俺の下で妹は暴れたが、俺は強く抱きしめて妹を離さないようにする。
そのうちおとなしくなったので、そろそろ開放してやろうと思った矢先、なぜか妹は俺を抱きしめ返してきた。
逆にからかわれているのかと思い、妹を抱きしめていた手を緩めて腰の方をやさしくなでてやった。
そうすると、妹が下半身を少しもじもじして、呼吸の間隔が長くなったのがわかった。
俺の下半身もちょっと刺激され、これ以上はやばいと感じ、「納豆臭い。お前歯磨いた?」
と言って突き放すように妹を解放した。
妹は一瞬、動きが止まったように俺を見た後、顔を真っ赤にして立ち上がり、部屋から走って出て行ってしまった。
- 447 :名無しくん、、、好きです。。。 :04/06/12 23:30 ID:???
- 借りてきたCDをMDに録音するため妹の部屋に侵入
終わるのを待っていたら眠くなったので妹のベッドで昼寝
しばらくしたら妹が入ってきて「なに人の部屋で寝てるのよ!」って言ってきた
寝たふりを続けようと思ったら唇に柔らかい感触が
我が家の愛犬ですた orz
- 448 :名無しくん、、、好きです。。。 :04/06/13 01:12 ID:???
- iiotida!
- 449 :名無しくん、、、好きです。。。 :04/06/13 18:52 ID:???
- 「自分が本当にお兄ちゃんに恋していたのか、私なんにもわからないんです。
幼かった頃から、ずっとお兄ちゃんのことは嫌いじゃなかった。
子どもの頃から、来るのをいつも心待ちにして過ごしてました。
でも、嫌いじゃないなんて恋とは違うし、待ってるだけも恋じゃない。
でも、本当に嫌いじゃないんです!
お兄ちゃんのことが好きなのかもしれないって、最近思ったこともありました。
自分はお兄ちゃんに恋しているのかもしれない、この私の気持ちは恋愛なのかもって
それを認めなきゃいけないって。でも、わからないんです!
最初は自分が逃げてるだけなのかと思ってたけど、
恋愛を見つめないようにしているだけなんだと思ってたけど、
でも、それでも、これは恋じゃないかもしれないです!
だって、私、お兄ちゃんが受け入れられなかった!
夕べ、私はお兄ちゃんが受け入れられなかったんです!
好きだって言ってくれたのに!私の為にここに来たって言ってくれたのに!
私は怖くて、ただ本当に怖くて、お兄ちゃんが受け入れられなかった!
好きなのかもしれない、恋かもしれない、きっとそうなんだって思っていたのに!
でも、私はお兄ちゃんが受け入れられなかった!怖かったのは本当です!
でも、お兄ちゃんを傷つけたかった訳でもないんです!私を好きだって言ってくれたのに!
泣きそうな傷ついた顔をさせたくなんかなかったのに!
私、お兄ちゃんに恋してるんでしょうか?これで本当に恋してるなんて言えるんでしょうか?
教えてください!お願いします!!」
(以上、1分16秒以内に一気に喋ること!!)
- 450 :名無しくん、、、好きです。。。 :04/06/13 22:43 ID:???
- 顔面に飛んできた匕首を主人公が指二本で挟んで
弟子に投げ返す。
「にし・・・・しんくうは、ですね・・・・」
「ん?知っているのか?」
「はい・・・ゆうめい、です・・・」
- 451 :エルボードロップを防御せよ :04/06/14 00:03 ID:???
- 今朝もムリだった。休日くらいゆっくり寝かして…
- 452 :名無しくん、、、好きです。。。 :04/06/14 00:39 ID:???
- 妹より早起きして吃驚させてやれ
- 453 :エルボードロップを回避せよ :04/06/14 07:50 ID:???
- やったぜ!5:45に目覚ましセット。そのまま待ってたら6:00頃に妹が入ってきた。ベッド脇にきたところでガバッと上半身を起こすと驚いて尻餅ついた。
- 454 :名無しくん、、、好きです。。。 :04/06/14 08:52 ID:???
- 冗談で、「お前の妹、一晩貸してくれたらお金貸すよ」って言ったら、
ホントに妹ちゃんが家に来た時ビビっちまったぞ、Mよ!w
妹ちゃん、まだ小学生だろーが!w
金借りるの何が悪いんだよ――と、ことある毎に言うけどな、
借りる事自体は悪くはないんだ。
そ れ を 返 さ な い 事 が 罪 悪 な ん だ よ 。
そのうえ自分以外の家族に迷惑掛けるのは最悪だ。
Mよ。地道に働いて返済せーよ。頼むから。
妹ちゃんにピザとケーキ奢ってあげたって言ったら、おまいは「じゃあ俺にも金くれよ!」って言ったけどよ、
ギラギラした目で毟るように金持ってくやつ(しかも返さない)と
おいしそうにご飯とかを食べる女の子、おまいだったらどっち選ぶよ?w
- 455 :名無しくん、、、好きです。。。 :04/06/18 19:57 ID:???
- ここにいる香具師はみんなこれ買ったよな?
ttp://www.ne.jp/asahi/yu-show/sukisuki/imouto/index.html
- 456 :名無しくん、、、好きです。。。 :04/06/18 22:04 ID:???
- 死ぬほど恥ずかしい表紙になってございますなw
- 457 :名無しくん、、、好きです。。。 :04/06/19 05:30 ID:???
- 今日買いに行くぜ・・・ッ!
- 458 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :04/06/20 22:25 ID:???
- えーと……yの関数y=logX/Xがある。
この曲線の接線のうちで点(1,0)を通るものを求めよ……?
簡単簡単。だけど、この微分は面倒だな……。
コンコン
優しいノックの音。
「はい?」
「お疲れ様、兄さん。お茶でもいかがですか?」
「おぉ、未来。気が利くな」
「もちろんですよ。兄さんのためですもの」
……へっ?
何か、違うような……。
「あの……未来ちゃん?ひょっとして、熱とかあるんじゃないか?」
「やだなぁ〜。ありませんよ〜」
単純に俺を労ってくれただけか?わーい。
いや、待て、落ち着け……このパターンは……。
「未来、何かあるなら正直に言え」
「えっ……?あはは……やっぱりバレましたか?」
「手の込んだことをしてくれるねぇ。そんなに俺がケチに見えるか?」
「そういうわけじゃないんですけどぉ……」
「なんかショックだから、そういうのやめようぜ?
言いたい事があるならハッキリ言ってよ。俺と未来ちゃんの仲だろ?」
「止めてください。そういうの。兄妹でもセクハラですよ」
「コイツ……ハッキリ……言いやがった……。もう死にたい……」
「に、兄さん!!早まらないで下さい!!じょ、冗談ですから!!」
「冗談がキツすぎる……。まぁ、いいや……で、何なのよ?」
- 459 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :04/06/20 22:26 ID:???
- 「あの……メール……」
「メール?」
「メールって、どうやって読むんですか?」
未来がケータイ開いて、俺に見せる。
「誰かから……たぶん友達だと思うんですけど……メールが来たみたいで……」
そうだった。
完全無欠の未来だが、実は機械オンチ。ケータイだって、電話をかけるぐらいにしか使えないのだ。
「相変わらずだねぇ」
「苦手な物は苦手なんですよぅ……」
「お前さんがケータイ持ちはじめて、何ヶ月になるよ?」
「うっ……」
「一応、若者なんだから、メールぐらいは……」
「分かってますよぅ……」
「まぁ、メールばっかりやってるのもどうかと思うけどさ」
「分かってますってば……だから、早く教えてくださいよ……」
「ああ、ちょっと貸して」
こんなこともあろうかと、未来のケータイは俺のとお揃いにしてあるので、操作は分かる。
「ほら、ココのボタン押して、コレを選ぶんだ。分かる?」
「はい……何とか……」
「で、読みたいメールを選ぶ。簡単だろ?」
「はい」
短い返事をして、ジッと画面に見入る未来。
「誰から?」
「あ……全然知らない人からみたいです……誰からでしょう?」
「開くな。消せ。広告メールだ」
「はい……」
返事はしたが、たぶん消し方なんて分かんないんだろうな……
- 460 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :04/06/20 22:27 ID:???
- 「あのさぁ、前から言おうと思ってたんだけど……そんなんで、洗濯機とか掃除機とかどうしてんの?」
「洗濯機も掃除機もボタンが少ないですから、なんとか……」
ケータイだって、そんなに無いだろう……。
「それで……兄さん、メールを送るのはどうしたら良いんですか?」
「ああ……コレを選んで、送信相手を選択、あとは文字を入れるんだ」
「こうですか?」
「ああ。そんで文字が打てたら送信、っと……」
「送信……」
パラピラピリリ……
間抜けな着メロが鳴り響く。
「メールか……」
と、ケータイを取り出そうとして、ふと未来の顔を見ると……
ニヤニヤと笑っているではないですか……。
「君かね……」
「へへへ……はい」
やっぱり……。
「でも良かった。ちゃんと届いたみたいですね」
「あぁ、お前にしては大きな進歩だな」
「はい、これで兄さんとメールが出来ます」
ここで、『友達と』では無く『兄さんと』と言ってくれたことが、内心ものすごく嬉しかったり……
「ま、期待してるよ」
- 461 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :04/06/20 22:28 ID:???
- 「はい。良かった……これで学校帰りに兄さんにお買い物が頼めます」
「……」
悲しい……オチだった……。
「裏切られた気分だ……」
「あの……そんなに落ち込まないでください……」
「誰のせいだよ、誰の……」
「あの、ほら……あんまり無駄なメールしてると、兄さん怒るかなぁ……って。ははは……」
「言い訳はいい……余計悲しくなる」
「はぁ……ホントの事、言うしかないですか……」
「どういうこと?」
「……もうちょっと、練習したいんです!!私……文字も満足に打てないんですから……」
「未来ちゃん……」
「ですから……もうちょっとメールは待ってください……」
「ああ、待つ!!待つともさ!!」
「はい、ありがとうございます」
「なんなら、俺が練習相手に……」
「駄目!!絶対、駄目です!!恥ずかしいです!!」
「そうか……まぁ、頑張ってくれや」
「はい」
丁寧にお辞儀をして、俺の部屋から出て行く未来。
「まぁ、完璧な人間よりも、少し弱点があったほうが……可愛いよな」
「何か言いました?」
聞こえていたのだろうか……未来がひょっこり、ドアの向こうから顔を出す。
「別に。ただ、未来は可愛いなぁ……って」
「な、何言ってるんですか!!兄さん!!」
勢いよくドアが閉まり、未来が消える。
いやぁ、やっぱ可愛い!!マジ可愛い!!
- 462 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :04/06/20 22:29 ID:???
- 『さっきの話、ホントにホントだから。
マジで可愛いよ、未来は』
からかう気持ちで、そんなメールを未来に送る。
読めるのかどうかは不安だったが、
「えぇぇぇぇ!!に、兄さん!!」
隣の部屋から、そんな声が聞こえたので、一応読むことは出来たのだろう。
俺は満足してニヤニヤ笑いながら、勉強の続きをしていると……。
パラピラピリリ……
またも間の抜けた着メロが。
俺が何気なく見ると……
『にいさんのばか』
とだけ書かれたメールが……。
言われちまったよ……
『結局、メールの練習になってるじゃん』
『もうしませんよ』
『まぁまぁ、そう言わずに気軽にお話しよーよ』
『はずかしいです』
『そんなに気にすること無いのに』
『きにしますよぉ だって にいさんに』
『俺に……何?』
『なんでもないです だいたい なんでわたしとめーるがしたいんですか』
『未来が大好きだから、もっとお話したいんだよん♥』
『あの はーとってどうやってだすんですか』
『未来ちゃんが俺に♥を使ってメールしてくれるってんなら教えてあげるけどなぁ?』
『そのつもりですよ』
『マジ!?』
『さあ どうでしょう』
顔文字も絵文字も無い。記号はおろか、漢字やカタカナもない。
確かに、冷たい感じのメールだけど……
一生懸命な未来のことを考えると、俺の今までで、一番大事なメールなんだ……。
未来だって、何だかんだ言っても、俺とメールしてくれてるって事は……結構楽しんでもらってるみたいだね。
- 463 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :04/06/20 22:30 ID:???
- 盛り上がってるところ申し訳ありません。お久しぶりです。
今回の作品は、一ヶ月ぶり、前回の兄妹の続きです。
前回とほとんどやってることは同じなような感じですが、飽きずに読んでもらえたら嬉しいです。
あと、読んでもらえれば分かると思うんですけど、妹のほうが機械オンチと言う設定にしたんで、
最後のメールの部分は大変読みづらいです。ゴメンなさい。
- 464 :名無しくん、、、好きです。。。 :04/06/21 00:08 ID:???
- スゴクイイ━━(・∀・)━━( ・∀)━━( ・)━━( )━━(・ )━━(∀・ )━━(・∀・)━━━ !!
- 465 :名無しくん、、、好きです。。。 :04/06/21 01:48 ID:???
- GJ!! お疲れ様ですー 相変わらずイイ萌えですな!
- 466 :名無しくん、、、好きです。。。 :04/06/25 21:42 ID:44qcTO4Y
- ひどいよ、お兄ちゃん・・。
なんであたしの嫌がるようなことばかりするの・・?
ご飯食べてる時にじっとあたしの顔を見たり
いつもノックもせずに、用もないのにあたしの部屋に入ってきたり
食べたいなんて言ってないのに、毎日お菓子を買ってきたり
もしかしてあたしの気持ちを知ってて、そんなことするの?
もしそうなら・・意地悪だよ、お兄ちゃん・・。
- 467 :妹 :04/06/25 22:59 ID:8AcRFYtK
- お兄ちゃん!今日の夕飯、なに食べたい?
……え?私?
も、もうっ!変な冗談は言わないでよ!
やだ、ちょっと……どこ触って……あ……
お兄ちゃん……本気なの?
……うん……私も、お兄ちゃんのことが……
え?え……冗談なの?
…………。
お兄ちゃんの……っ!バカッ!!
……でも、好きだよ、お兄ちゃん。
あと……や、夜食なら……いいよ?
- 468 :芋ウト :04/06/26 00:09 ID:bhPEYUUQ
- 氏ね!クズ!
- 469 :刃 :04/06/26 00:16 ID:mvpPfmyr
- ↑てめぇ〜がクズ
- 470 :刃 :04/06/26 00:20 ID:mvpPfmyr
- 俺と戦え!
- 471 :名無しくん、、、好きです。。。 :04/06/26 01:53 ID:???
- >>466-470 同ホストID 晒したろかH!!
- 472 :466 :04/06/26 02:00 ID:???
- >471
残念ながら他のやつと俺は同ホストIDではない。プッ
- 473 :名無しくん、、、好きです。。。 :04/06/26 02:51 ID:pIp7Hi5I
- ♥
- 474 :467 :04/06/26 14:17 ID:???
- ニヤニヤ
- 475 :名無しくん、、、好きです。。。 :04/07/02 22:05 ID:???
- 保守
- 476 :名無しくん、、、好きです。。。 :04/07/03 01:34 ID:???
- 無意味
- 477 :名無しくん、、、好きです。。。 :04/07/03 02:41 ID:???
- オマエの存在其の物がな
- 478 :名無しくん、、、好きです。。。 :04/07/14 15:06 ID:???
- 廃墟
- 479 :名無しくん、、、好きです。。。 :04/07/14 16:28 ID:???
- そろそろ戻ってきて欲しいな…。期待してるんで
- 480 :名無しくん、、、好きです。。。 :04/07/19 17:39 ID:???
- 一度あげてみるか…
ダメだと思うけど。
- 481 :名無しくん、、、好きです。。。 :04/07/19 21:26 ID:???
- ageても、来るのは変な人ばかりですよ、多分
- 482 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :04/07/20 22:28 ID:???
- 何が起こっているか存じませんが、間が持ちそうに無いので、ちょっと試作品置いていきますね。
「おにぃちゃん……」
小さな体、幼い顔、そして特徴的なツインテールの少女が俺に呼びかけている。
俺のことをこう呼ぶって事は、この子は俺の妹なのだろうか……
「……」
「おにぃちゃん……好きだよ」
「は、はぁ?」
「おにぃちゃんが大好きなの!!」
『妹』に抱きつかれる。
ぐっ……結構力強いな……。
……マズい……苦しくなってきた……。
ヤバイ……もうダメ……かも……。
「はっ!?はぁ……はぁ……」
夢か……夢なのか……!?
あんな夢見るなんて……欲求不満か!?俺!?
「あっ、おにぃちゃん。おはよ〜!!」
戸惑う俺に、Yシャツ姿の妹、三上沙耶が無邪気に声をかける。
俺の腹の上から……。
沙耶は中学一年生。低身長、ガキ顔、ツインテールという完璧なロリ……いや、幼……少女。
オマケに物事を深く考えない、超短絡的思考だからタチが悪い。
……って、そんな解説をしている余裕は俺には無かったり……。
「おにぃちゃん、朝だよー。起きてよー」
そう言って、妹が体を上下に揺らす。
「うぐぉ!?」
- 483 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :04/07/20 22:29 ID:???
- 「おにぃちゃん、どうしたの?すごく苦しそうだよ?」
「沙耶……言いたいことは山のようにあるが……まずは退いてくれ……重い……」
俺は声を振り絞って、全く何も気付いていない様子の沙耶に言う。
「うん。よいしょ」
「ふぅ……あのな……沙耶。まず……その服装から聞こうか……何で……何で俺のYシャツを着とるんじゃい!!」
「沙耶の新しいパジャマだよー?」
「確かさ、それって、捨てようと思って、あの辺に置いてあったやつじゃないか?」
「うーん、分かんないけど。これ、廊下で拾ったんだー」
「じゃあ、間違いなく俺のだな……で、何故そんな物を着てる?」
「あのね、これね、すごく楽なんだよー」
「楽って……」
「それにね、いい匂いなんだよ。おにぃちゃんの匂い」
「はぁあ……止めてくれよ、恥ずかしい」
「えー?なんでなんでー?」
「何ででも!!」
「わかったよー。じゃあ、違う服ちょうだい?おにぃちゃんの匂いがするやつがいい!!」
……分かってねぇな。
「まぁ、いい。次の質問だ、どうして、俺の腹に馬乗りになってたんだ?」
「あのね、おにぃちゃんを起こそうと思ったんだぁ〜」
「ああ、そうなんだ……あのね、苦しかったんだけど?」
「でも、目は覚めたよね?」
「いや、そういう問題じゃなくて……ハッキリ言って死を覚悟したんだけど?」
「そうかなぁー?サヤの体重、ミィちゃんよりも軽いんだよ〜?」
「いや……誰より軽いとか、そういう問題じゃなくて……」
「?」
妹が意味が分からない。とでも言うように、首を傾げる。
「もういいです。何でもないです」
「それよりも、おにぃちゃん。朝のあいさつがまだだよー?」
「ああ……おはよう」
「おはようございます、おにぃちゃん」
沙耶が深々とお辞儀。
- 484 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :04/07/20 22:30 ID:???
- 「そして、お休みなさい!!」
俺は布団をすっぽりと被り、二度寝を試みる。
目覚めは最低だったが、それほど眠いわけではない。ちょっと沙耶をからかってやろうと思ったのだ。
「わわわ!!おにぃちゃん、寝ちゃダメだよー!!」
そう言って、沙耶が布団を引き剥がそうとする。
しかし、沙耶如きに負ける俺ではない。
俺は布団をしっかり掴んで、沙耶に対抗する。
当然のことながら、沙耶が俺に敵うワケが無く、すぐに諦めてしまったようだ。
「ねぇ……おにぃちゃん……起きてよぉ……」
「悪いけど……俺だってまだ眠いんだ……勘弁してくれ」
「……うん。分かった。ごめんなさい……」
布団のせいで、沙耶の顔は見えないが、どんな顔をしているのかはよく分かる。
俺に起きて欲しい何かしらの理由があるのだけど、
無理には言えなくて、泣きそうになってる。そんな顔だ。
「……お休み、おにぃちゃん。でも……出来るだけ、早く起きてきてね……」
こういうネガティブな急かし方も沙耶らしいといえば沙耶らしい。
……もうこれ以上は可哀想かな。
「了解……はい、起きた!!」
俺は布団を跳ね除け、立ち上がる。
「わわわ!!おっ!?おにぃちゃん!?」
「おはよう、沙耶」
「うん!!おはよぉございます!!」
沙耶が嬉しそうにピョコピョコと跳ねる。
沙耶の耳……もとい、ツインテールが揺れ、シャツの裾がふわっと上がる。
一瞬、パン……いや、下着が見えたが、沙耶は気にしない。
「おにぃちゃん、朝ご飯食べるよね?」
「あっ、あぁ。食べるか」
「うん」
- 485 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :04/07/20 22:31 ID:???
- 「あーあ、腹一杯」
朝食後、ソファーに飛び込み、横になる。
今日は休みだ。ダラダラ出来る。最近忙しかった俺とっては、いい休日だ。
「わわっ!!おにぃちゃん!!食べてからすぐ寝るとウシさんになっちゃうよ!?」
「じゃあ、その辺の蛙と組んで漫才でもやるさ……」
「どういう意味ー?」
ダメだな……冗談だってコトも分かってない。
「別に……おやすみ……」
「だから、寝ちゃダメだってばー!!」
「嫌だ……」
「サヤ……おにぃちゃんと遊びたいのにぃ……」
「また今度な……」
「今度って……いつ?」
「さぁ、来週か……再来週か……」
「サヤ、そんなに待てないー!!遊ぼっ!ねぇ、遊ぼっ!!」
「うるさい……」
「……!!……ゴメン……なさい……」
またか……。遊んで欲しいなら、もっと粘ればいいのに……。
俺だって、そんなに冷たく無いんだから……。
それから、二人は黙って、しばらく経った。
俺は目を閉じているのだが、沙耶の気配は確かにまだあった。
しかし、あまりにも静かなので、気になって、うっすら目を開けて、沙耶を見た。
沙耶はひざを抱えて座りながら、時々窓の外を見てはため息をついたり、
俺に声をかけようとして、首を横に振って我慢したり……。
どうして、ここまで健気なのかねぇ、コイツは……。
- 486 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :04/07/20 22:33 ID:???
- しかし、ココで起きるのもなぁ……。
何かきっかけでもあれば、起きれるのに……。
そう、思った瞬間……
プルルルル……プルルルル……。
電話のベルに、俺も沙耶も大きく体を振るわせる。
「はい、三上です……おにぃちゃんですか?えっと……今、いません……
はい。分かりました……」
「誰から?」
「わっ!!おにぃちゃん!?」
沙耶の体が、ビクッと跳ねる。
「電話なんだろ?誰からだったんだ?」
「えっと……知らない人……多分……かんゆーだと思う」
「そう」
「あの……おにぃちゃん……もう、寝るのはいいの?」
「ああ、十分」
「じゃあ……サヤと……あそぼ?」
沙耶必殺、斜め60度の上目遣い。
「うん。遊ぼうか?」
「うん!!」
【続く可能性は否定できない】
────────────────────
ということで、さっきも言ったとおり、試作品です。
というか、出すとは思ってもみませんでした。つまり、半ばボツとなるべき作品。
続きます。いや、続くかもしれません。気分次第です。
まぁ、もし、また、間が持たないようなら……と言うことで。
- 487 :名無しくん、、、好きです。。。 :04/07/20 22:52 ID:???
- キタ━(゜∀゜)━!! 待ってて良かった〜。
すっごくいいですよ。次回、期待しちゃっていいですか?
- 488 :名無しくん、、、好きです。。。 :04/07/21 23:43 ID:???
- キタ━━(゚∀゚)━━( ゚∀)━━( ゚)━━( )━━(゚ )━━(∀゚ )━━(゚∀゚)━━━ !!!
スゴク(・∀・)イイ!よ
- 489 :名無しくん、、、好きです。。。 :04/07/22 22:17 ID:tPl2vcd2
- GJ!! 良い感じですな!
- 490 :名無しくん、、、好きです。。。 :04/07/23 08:25 ID:V5HIAssc
- 拍手喝采!!!
- 491 :288 :04/07/24 11:20 ID:V7Qcq+yn
- 夏。
どの学校も長期休暇に入り、海は涼しさ目当ての客で賑わう、そんな季節。
普段なら家でごろごろしている俺も、人々が浮かれるこの時期だけは外交的になる。
そう、外交的になるはずだったのに………。
「なんで身内に振り回されてるかなぁ……」
冷房の効いた店内で、俺はひとり呟いた。
今日は月曜日。とはいっても夏休み中なので毎日が日曜日と同じだ。
いや、それは浮かれすぎか?
- 492 :288 :04/07/24 11:21 ID:V7Qcq+yn
- 「なにひとりでぶつぶつ言ってるのよ、お兄ちゃん?」
呆れ顔の少女が向こうから歩いてきた。透き通るような黒い長髪がさらさらと揺れる。
こいつは俺の妹、千夏。少々勝気で男勝りなところがある。
「なんでもない。それよりも、水着は決まったのか?」
そうなのだ。俺は妹に引きずられ、水着を買いに来ているのだった。
「うん。私はこれにしようかなぁ、と」
そう言って千夏が見せたのは、淡い青色のビキニの水着だった。
「……どう?似合ってる?」
「俺に訊かれてもなぁ。それにこういう時、似合ってるとしか言いようがないだろ」
「それはそうだけど、兄妹なんだから遠慮なく言ってよ」
「じゃ、本音を言う。似合ってる。つーか可愛い」
瞬間、千夏の顔がぼっ、と赤くなる。
「か、かかかかか、可愛い?」
「ああ、可愛いぞ」
そう言うと、なにやら「可愛い、可愛い……」とエンドレスで呟き始めた。
まったく、こいつは………。
- 493 :288 :04/07/24 11:22 ID:V7Qcq+yn
- 俺がひとりでくっくっくっと笑っていると、服の袖が誰かに引っ張られた。
振り返る。
「よう、千秋。決まったか?」
「う、うん」
このショートカットの可愛らしい女の子は千秋。言うまでもなく、俺の妹だ。
そして千夏の双子の妹でもある。
「わたしはこれにしたの」
言いながら、白いワンピースの水着を見せる。やはり似合っていた。
「うん、似合ってて可愛いぞ」
「か、可愛い……」
じわじわと顔が赤くなっていく。姉と違って、沸騰するのに時間がかかるらしい。
………妄想力の差か。
- 494 :288 :04/07/24 11:24 ID:V7Qcq+yn
- その間に千夏が戻ってきた。
「あ、あれ?千秋も決まったの?」
「うん。お姉ちゃんも?」
「やっとふたりとも決まったな。待ちくたびれたぞ」
「ご、ごめんなさい……」
「なによ。可愛い妹の水着が見れるんだから、それくらい我慢しなさいよ」
「あのなぁ、お前……」
「千秋もよ!お兄ちゃんに謝る必要なんかないんだからね?」
「そ、そうなの?」
「そうなの!」
「そうじゃないだろ」
「ふ、ふええ………?」
おろおろとする千秋を尻目に、睨み合う俺と千夏。
「ふん、まあいいわ。水着姿を想像して頭がとち狂ったってことにしておくわ」
「誰がとち―――」
涙目の千秋が、必死で俺にしがみつく。
「ケンカはだめ……!」
「千秋?こんなお兄ちゃんの肩持つこと―――」「千秋、あんなお姉ちゃんの―――」
「ケンカはだめっ!」
「……はい」「……分かったよ」
俺たちがそう言うと、千秋は急に笑顔になって、
「うん♪それじゃ、お願いね?」
俺に水着を渡す。
「え?」
「あ。それじゃあ、私のもよろしくね♪」
千夏からも渡される。そして会計を指差された。
- 495 :288 :04/07/24 11:25 ID:V7Qcq+yn
- 「―――え?いや、ちょっと待て」
「お兄ちゃん、ありがと〜!」
千秋が走り去る。
「ごめん!後でお昼でもおごってあげるから、ね?」
千夏が走り去る。
「………どう考えても昼食より高いだろ……」
と、ぼやきながらも内心では微笑みながら、俺は会計へと向かうのだった。
夏は続く。―――はずだ。たぶん。
「しかし……これを見る限り、千夏は成長しているようだが千秋は………」
- 496 :名無しくん、、、好きです。。。 :04/07/24 21:54 ID:KBVZ7cG2
- おお! あの時の神キタ━(゜∀゜)━!!
- 497 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :04/07/24 21:58 ID:5WzA4+ee
- 双子……いい!!すごくいい!!!!
最高です!!萌えです!!ありがとうございます!!
俺も書きたくなって来たな……双子モノ……
- 498 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :04/07/26 23:18 ID:N/AvjIuO
- 自分の書き込みで時が止まってる……微妙に責任感じて、貼り。
公園に行く途中。
「わーい!!」
妹が前日降った雨で出来た水溜りに、大きくジャンプして飛び込む。
パシャ
水しぶきが跳ね、俺の足にかかった。
「あ……」
「まぁ、元気なのは良いことだがな」
「わわわ!!ゴメンなさい、おにぃちゃん」
「俺だけならいいよ。ただし、他の人に迷惑掛けちゃダメだぞ?」
「うん!!」
こういう教育も無邪気な妹を持つ兄の仕事……っと。
俺は妹を見守りながら、はしゃぎまわる妹の後をついていく。
「ねぇ、おにぃちゃん!!サヤ、いいこと考えたよ!!」
前を歩いていた妹が突然振り返る。
「ん?どんな?」
「あのね、このままお散歩にしちゃおうよー!!」
「散歩かあ……沙耶がいいなら俺は別に良いけど」
「わーい!!お散歩お散歩っ〜♪」
散歩如きでそんなに嬉しいのかねぇ……。
まぁ、かく言う俺も久しぶりの晴天で、いい気分なのだが。
「久しぶりの太陽、気分がいいね」
「うん!!沙耶もー」
「天気予報だと、また明日から雨みたいだから、今日のうちに一杯遊ぼうな?」
「うん!!」
沙耶が嬉しそうにピョコピョコ跳ねる。
無邪気だねぇ……。
そう思っていた瞬間……
「わっ!!わわわ!!」
- 499 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :04/07/26 23:20 ID:N/AvjIuO
- ドテッ。
何も無いところで、沙耶が豪快にすっ転ぶ。
あ、ズボンだった……悔しいような、安心したような……。
んー……やっぱ見たかったかも……。
って、そんな恥ずかしいことを考えてる場合では無くて!!
「大丈夫か?」
「いたた……転んじゃった……テヘへ……」
沙耶が道端にしゃがみ込んで、膝を見ている。
「気をつけろよ、ホレ」
沙耶に手を差し出す。
「うん、ありがとぉ」
沙耶は嬉しそうに俺の手をとり、立ち上がる。
「まったく、地面になんか座るから……」
パンパンと妹の尻の辺りを軽く払ってやる。……勿論、この時は邪なことは何も思ってない。
「でさ……手、離してくれない?」
「えっ?」
「だから、手」
「おにぃちゃんは……イヤ?」
「別に嫌ってワケじゃないけど……なんて言うか……なぁ……」
沙耶は気にしないだろうが、俺もこの歳になると人目が気になってくる。
出来れば、勘弁して欲しいけど……。
「なぁに?」
だろうね、この展開はなんとなく分かってたよ……。
沙耶に俺の気持ちはわかんないよなぁ……。
「……やっぱり、手、繋いで欲しい?」
「うん!!」
「しょうがない子だな、沙耶は……」
- 500 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :04/07/26 23:21 ID:N/AvjIuO
- 「うん、だって、サヤは甘えん坊さんなんだよ?」
「確かに……しかし、んなことを自分で言うかね……」
「おにぃちゃん、どうかした?」
後半、かなり小声で言ったつもりだったのだが……沙耶には聞こえていたらしい。
「いいや、何も」
「んー?サヤ、耳はいいんだけどなー」
「空耳なら誰にでもあるって。例えば、その人の事を考えてる時、とかな」
「じゃあ、空耳だよ。サヤ、おにぃちゃんのこと考えてたもん」
「へぇ?俺の何を?」
「えへへ、ヒミツだよー」
「気になるだろうが……言え。言わんと……」
「言わないと?」
「こうしてやる!」
俺は沙耶のツインテールをあまり痛くない程度に引っ張ってやる。
「わわわ!!くすぐったいよぉ!!」
「じゃあ、言う?」
「わわわ!!ダメ!!おにぃちゃんの頼みでもそれだけはゼッタイにダメなんだからぁ!!」
「ふぅ。しょうがない……今回は勘弁してやるよ」
「でも、いつか教えてあげるからね?」
「まぁ、期待しないで待ってるよ……」
【続くノリ】
────────────────────
言い訳。
梅雨直前ぐらいに書いたものを、ちょいと手を加えて出しております。
季節的に会わないところもありますが、ご了承ください。
また、辻褄が合わないところがあるのは仕様です。加えてご了承ください。
- 501 :名無しくん、、、好きです。。。 :04/07/26 23:33 ID:NLLOrEi2
- 遊星さん。GJです!
相変わらず良い萌えですね。 続き期待してます!
- 502 :名無しくん、、、好きです。。。 :04/07/27 00:08 ID:fsG00ERY
- イイ━━(゚∀゚)━━( ゚∀)━━( ゚)━━( )━━(゚ )━━(∀゚ )━━(゚∀゚)━━━ !!!
- 503 :名無しくん、、、好きです。。。 :04/07/27 20:51 ID:JxfI+VNN
- 萌えもぇGJ!!
- 504 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :04/07/27 22:05 ID:F6BT1Tk7
- 「ふぅ、疲れたぁー」
「暑いねー?」
「ああ。喉渇いたな……」
「うん」
ジュースでも飲もうか?……と言いたいところだが、沙耶に勧誘形で語りかけるのは禁句。
沙耶は、変なところで遠慮してしまう。だから……
「なぁ、沙耶……」
「なぁに?おにぃちゃん?」
「俺、ちょっと寄りたいところがあるんだが、いいか?」
「うん、いいよ」
よし、作戦第一段階成功。
俺は、沙耶の手を引っ張りながら歩き出す。
「ねぇ、おにぃちゃん……何処に行くの?」
「いや、別に」
「教えてよぉー!!」
「別に言うほどのところじゃないって」
沙耶の質問に適当に答えながら、俺はあるところに向かっていた。
「よし、到着」
「ねぇ……おにぃちゃん……ココって、喫茶店だよね?」
「そうだよ。さぁ、入ろう」
「えっ……ええぇっ!!」
クーラーの効いた店内に入り、ウエイトレスさんに案内されて、席に座る。
「ねぇ……おにぃちゃん……どうして、こんなトコに……?」
「いや、悪いな。すごく喉が渇いててさ。どうしても、何か飲みたかったんだ」
俺の回答に、少し困ったような表情を浮かべる沙耶。
その時、
「ご注文はお決まりでしょうか?」
さっきのウエイトレスさんが、注文を聞きに来る。
「え〜と……アイスコーヒーと……チョコレートパフェ、一つずつ」
「はい、以上でよろしいですか?」
- 505 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :04/07/27 22:06 ID:F6BT1Tk7
- 「はい……沙耶、いいよな?」
「う……うん……」
「ふふっ。かしこまりました」
微笑んで、席を離れるウエイトレス。それを確認すると、沙耶が俺に重い口調で言う……。
「おにぃちゃん……あの……パフェは……」
「もちろん、沙耶のだよ?」
「あの……でも、サヤ、お金……」
「ああ、もちろん俺の奢り。沙耶に無理言ってここまで付き合ってもらったんだ。そのお礼だよ」
「おにぃちゃん……」
「あっ……迷惑だったか?」
「ううん。サヤ……嬉しいよ……」
「うん、よかった」
沙耶に微笑む俺。
……まったく、余計な手間をかけさせるなぁ……沙耶は。
「お待たせしました。アイスコーヒーとチョコレートパフェをお持ちしました」
「あ、どうも」
「はい、カノジョさん」
「えっ……あっ……えっと……サヤは……」
沙耶は顔を真っ赤にして、モジモジと指を組んだり離したり……。
「ふふっ♪可愛い♪」
それにしても、妙に馴れ馴れしいと言うか……積極的な店員だなぁ……。
「ま、気にしないで、食べてよ」
「うん。ねぇ、おにぃちゃん……」
「ん?」
「サヤ……」
「?」
「サヤ……こんな大きなパフェ、一人で食べられないよー!!」
「はは、二人で食べよう」
「うん♪」
やっぱり、沙耶は色気よりも食い気か……。
それが沙耶らしいと言えば、沙耶らしいんだが。
- 506 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :04/07/27 22:07 ID:F6BT1Tk7
- 輝く太陽を背に、沙耶と手を繋いで歩いている。
お昼も近づいたので、今日のお散歩はコレでお終いだ。
「おにぃちゃん」
「何?」
「今日は楽しかったよ、ありがとう!!」
「別に礼を言うほどじゃないよ」
「ううん。おにぃちゃんのおけげで、サヤ、本当に楽しかった!!」
「そうか?」
「うん。また連れてってね?」
「ああ……考えとく」
会話が途切れる。
「なぁ、沙耶」
「なぁに?」
「疲れてないか?」
「うん。ちょっとだけ」
「それなら、兄ちゃんがおんぶしてあげようか?昔みたいにさ」
「えっ……でも……」
「いいからいいから」
俺は沙耶を無理矢理持ち上げ、俺の背中に。
「わわわっ!!いいよぉ!!」
「嫌か?」
「ううん!!そんなこと無い!!でも……」
- 507 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :04/07/27 22:09 ID:F6BT1Tk7
- 「でも?」
「重いんでしょ?サヤって……」
「もしかして、朝のこと、気にしてる?」
「だってぇー!!おにぃちゃん、怖い顔して怒るんだもん!!」
「ははは。腹はダメだけど、背中なら大丈夫だよ」
「そう……良かった……」
首筋にやわらかい感触。
沙耶が頬を擦り付けているようだ。
「おにぃちゃん……サヤね。ここにいると……なんだか安心する……」
「何で?」
「よく分かんないけど……おにぃちゃんがいて……おにぃちゃんのいい匂いがして……
それで……おにぃちゃんが優しくて……おにぃちゃんが温かくて……」
「俺が?」
「うん……サヤね、今、おにぃちゃんの妹でよかったと思ってるんだ」
何を言っても沙耶は俺の妹。
ちっこくて、バカで、向こう見ずで……ホント、危なっかしいヤツだけど……。
俺は、この子の兄として──沙耶が俺に守られていてくれる限り、だけど──俺が出来るだけのことをしてやりたいんだ。
それに、思い込みかもしれないけど、沙耶も俺を必要としている。そんな気がするから……。
「おにぃちゃん……ダイスキだよ……。この背中も……おっきな手も……みんな……大好き……
これからも……ずっと一緒……ずっと、ずっと……」
【もう続かない】
────────────────────
言い訳。
面倒臭いんで一気に出しちゃいました。
コレで、とりあえず、この沙耶編は一段落。
最初は、犬耳の似合う妹が書きたかったのに……
自分の勉強不足で、ただのロリータな妹になってしまった……。かなり悔しい……。
- 508 :名無しくん、、、好きです。。。 :04/07/27 22:20 ID:fsG00ERY
- >>507
GJ!
終わってしまうのが残念だけど、ほんとお疲れさんでした。
また作ってくれw
- 509 :名無しくん、、、好きです。。。 :04/07/27 23:34 ID:iCOXhlvr
- >>507
お疲れさまでした。( ´∀`)っ且お茶ドゾー
GJ!です。萌えさせていただきました。
確かにちょっとロリーだったよーな気もするけど、それはそれで!w
- 510 :名無しくん、、、好きです。。。 :04/07/30 20:20 ID:nvf7TKbX
- お前、ロリコンの妄想力を舐めてる。
笑顔の立ちCG一枚あれば、
弱みを握り輪姦し、回しまわしまわし、地下室で奴隷として
特別に調教し、日々奉仕させ、飽きたら公衆トイレに開脚状態で縛りつけて性欲のはけ口として一般公開、
精神が壊れ切って目の焦点が完全にトンだ状態で性器からは常に精液が爛れ落ち体中精液にまみれ略
であれ、
隣に済んでて、部屋も向かい合ってるから子供の頃からお互いの部屋の窓越しに
色々話したりする密接な仲の自分とその少女。中学半ば、段々色恋に興味を持ち出すお年頃。
二人はどちらが告白する訳でもなく、親友以上恋人未満の関係を続けるが、その関係を崩し
動く事を決意、紆余曲折あり面倒だから略
だろうが、なんでも妄想して、自分に都合よくエロゲ1本分のシナリオ捻り出すぐらい、
ロリコンなら標準レベルとして要求される妄想力でしょや。(あくまで妄想するだけで、出力は別問題だが)
そんな中、 遊星より愛を込めて氏があんだけのネタを出してるわけで、そりゃ青感くらい妄想するつの。
ロリ妹は間違いなく定番なんだから妄想力に比較的欠けたエロゲマでも可能。
- 511 :名無しくん、、、好きです。。。 :04/08/04 20:01 ID:shjmpQ8v
- 保守
- 512 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :04/08/05 21:32 ID:CpJA/f2J
- aution!! 義理妹です!!しかも双子です!!下手糞です!!
七月下旬。ある日曜日。
どこにも行かずに、部屋でゴロゴロしていた。
しかし、ある時を境に、下が騒がしくなる。
「あぁ……今日だったか……」
今日は家に家族が増える日。
つまり、父親の再婚相手が俺の家に来る日だった。
『なぁ、父さん、再婚しようと思うんだ……』
俺が小さいころ、母を亡くした父が俺に言った。
『親父の人生だろ?好きにしろよ』
そう言ってみる。
この歳で虐待を受けることは無いだろうし、俺にとって別に損は無いだろう。
そろそろ親父も幸せになる番だ、とは常々思っていたし、
なんとなくだが、多分俺の母さんだってこう言うだろうと思った。
コンコン。
そんなことを考えていると、ノックの音が聞こえる。
「どうぞ」
新しい母さんが挨拶に来たのかな……。
「はい。失礼します」
若い声だな……。あんな親父のために……物好きな人だ。
「こんにちは」
「あの……始めまして」
入ってきたのは……二人!?しかも相当若い!!下手すりゃ俺より小さいぞ!?
まぁ、一人は母さんとして……じゃあ、一人は?
でも、二人ともホントによく似てるしなぁ……
一方のセミロング、片方の長い髪を除けば、他は特に違いが見つからないぐらいだ。
「あの……誰?」
「こんにちは。北村唯奈です」
短めの髪の子が自己紹介。
「……唯奈ちゃん、もう北村じゃないよ?」
- 513 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :04/08/05 21:34 ID:CpJA/f2J
- 長い髪の子が囁く。
「あっ、そうだった。えっと……石川唯奈です」
「千奈です」
「あ、石川真司です。って自己紹介じゃなくて……キミ達は……誰?」
当たり前の質問のつもりだったが……キョトンとして顔を見合わせる。
「えっと……ゆ……じゃなかった……えと……私が唯奈でぇ」
「私が千奈ですけど……」
「そうでなくて……まぁいいや、質問を変えよう。どっちが……俺の母親ってことになるんだ?」
俺の質問に二人の少女が笑い出す。
「な、何!?」
「ははは、お母さんはまだですよ」
「ふふっ……」
「じゃあ、キミ達は?」
「えっと……真司さんの妹ってことになりますね」
聞き間違えたか?……確かに今『いもうと』という魅力て……いや、アリエナイ言葉が聞こえたような……
「はぁ?……初耳なんだけど……」
「あははっ、道理で」
「ってコトは……キミ達は……双子か何か?」
「はい。私がお姉さんで、唯奈。コッチが妹の千奈です」
さっきから黙り込んでいた千奈と呼ばれた少女が、ペコリと頭を下げる。
どうやら千奈ちゃんは、大人しいと言うか、無口な子らしかった。
「そうなんだ。悪かったね、何も知らなくて」
「いいえ」
「まぁ、とりあえずよろしく……えっと、唯奈さんだっけ?」
「そんなぁ〜。呼び捨てでいいですよ」
「じゃあ、唯奈……」
結構、抵抗はある。
しかし、これから一緒に暮らしていくのだ。これぐらいすぐ慣れるだろう。
「はい?」
「よろしく」
- 514 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :04/08/05 21:35 ID:CpJA/f2J
- 「はい!!」
唯奈と軽く握手を交わす。
「よろしく、千奈さん」
「私も……呼び捨てで構いません……」
「そう?まぁ、よろしく」
唯奈と同じように、握手をしようと、手を差し出したが……
「えっ……?えっ……?」
「千奈ちゃん……握手だよ?」
「う、うん……」
千奈が恐る恐る差し出した手を軽く握る。
「ま、俺のことは何とでも呼んでくれよ」
「じゃあ、お兄ちゃん。だね?」
急に唯奈の態度が変わる。
まぁ、無理に気を使って余所余所しくなるよりは、自然なほうがコチラとしても嬉しいが。
「そう言えば、僕の妹ってことになるんだよね?歳はいくつ?」
「やだ……女の子に歳を聞くなんて」
顔を赤くして俯く唯奈。
「あっ……悪かったね」
「な〜んてね♪冗談冗談♪私たち高校一年生なんだよ〜」
「そっか……俺の一つ下だね……えっと、それで二人とも学校は?」
「転校するんだぁ。お兄ちゃんと同じ学校に!!」
「ふぅん……千奈は?」
突然、千奈に話を振ってみる。
よく考えたら、千奈はさっきから黙ったままで、話に入ってきてなかったからだ。
「え……あっ……えっと……同じ……です」
途切れ途切れの言葉。
ちょっと可哀想だったかな?
「そうなんだ。分からないことがあったら、何でも聞いてくれよ?」
ちょっとだけ兄貴ぶって、微笑みながら言ってみる。……兄貴ってこんな感じで、いいのかな?
「は……はい」
- 515 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :04/08/05 21:37 ID:CpJA/f2J
- 「あっ、じゃあ唯奈からしつも〜ん!!お兄ちゃんは、何年何組の何番なの〜?」
「二年六組七番……一年の教室からは結構遠いね」
「石川で七番なの〜?遅いね〜?」
「まぁ、理系クラスだからね。男子が多めなんだよ」
「ふぅん……」
興味ないご様子……と思ったら……
「ねぇねぇ……千奈ちゃん……リケイって何?」
聞こえてる聞こえてる。
「えっと……真司さん、きっと数学とか理科が得意ってコトなんじゃないかな……?」
「ふ〜ん。お兄ちゃん、算数得意なんだ〜。カッコいいなぁ〜」
だから聞こえてるってば!!
「うん。勉強、教えてもらえるね」
君もかい!!
どう反応したものかと困っていると、階下から天の声……
「おーい!!みんなー!!ちょっと来てくれー!!」
流石です、お父様。俺の状況をちゃんと察してらっしゃる。
「今行くよ!!」
ドアに向かって、そう叫んで、
「さぁ、行くよ?」
「うん」
「はぃ」
【続く】
────────────────────
ホントに書いちゃいました。双子モノ。
>288さんの二番煎じですが、まぁ、今までどおり、暇なときにでも読んでくれれば良いと思います。
いや、しかし……登場人物が三人いると書いてても楽しいなぁ。
ということで、しばらく続きますんで、見たくない人はしばらく放置をお願いします。
- 516 :名無しくん、、、好きです。。。 :04/08/06 00:21 ID:EFVEB0JJ
- キ━(゚∀゚)━(∀゚ )━(゚ )━( )━( ゚)━( ゚∀)━(゚∀゚)━タ━━!!
- 517 :751 ◆FFV1SjUAV2 :04/08/07 00:19 ID:mrj0dO5C
- 遊星さん、お疲れさまです。
これから続くそうなので、今後の展開に期待します。
昨日、3ヶ月に及ぶ合宿から戻ってきました。その間、ネットがほとんど出来なくて、
かなりキツかったです。
これから僕も執筆再開しようと思いますので、出来たら掲載したいです。そのときは
またよろしくお願いします。
- 518 :名無しくん、、、好きです。。。 :04/08/07 10:31 ID:lBhIeniA
- 皆さんGJ! ガンバレー!
- 519 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :04/08/09 22:09 ID:M2tDyK+M
- 「おぅ、来たな。車に乗れ」
玄関で、親父が外を指差して言う。
「車?どこに行くんだよ?」
長年親父と二人だったので、親父と言うよりは友達に近い。
「何処って、昼飯食いに行くんだよ。準備してないしな」
「全く……アンタは何でもかんでもいきなりだな……」
「何のことだ?」
「あの子達のことだよ……妹が出来るなんて聞いてないぞ」
「ああ、スマンな。まぁ、大した事じゃないだろ?」
「大したことだろ!!」
「まぁ、それはともかく……あの子達と……仲良くしてやってくれよ」
「ああ、親父こそな」
何時に無くシリアスな二人。
「それにしても可愛いだろ?ドッチが好みだ?」
親父が俺に耳打ちする。
「はぁ……?」
「唯奈と千奈、どっちが好みかって聞いてんだよ」
「俺は……」
二人の妹をチラリと見て……
「興味ねーな……」
「おいおい、あんな可愛い子達を前にして……興味ない。は無いだろ。病気か、お前?」
「あのなぁ、あの子達は俺の妹だぞ?何考えてるんだよ?」
「真面目だねぇ……可愛いと思ったら、積極的に攻めろ。幸運にもあの子達は、義理だしな」
「はぁ……親父の台詞じゃねぇな」
ま、これ以上親父と話してても埒があかんだろう。
妹たちも心配そうな顔をしてるし……。
- 520 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :04/08/09 22:10 ID:M2tDyK+M
- 「さぁ、親父の車に乗って。ご飯食べに行くんだって」
俺は急に振り返って、妹たちに言う。
「「うん」」
二人同時に返事をする。……やっぱ双子だねぇ。
「さぁ、行こう?……親父、鍵空けて」
「お、おぅ」
親父に従って、妹たちを案内し、俺も車に乗る。
動き出す車。俺は一言も喋らず、黙って腕を組んでいた。
飯を食いながら、妹たちといろんなことを話した。
前の学校のこと。
俺の親父のこと。
彼女たちの母のこと。
そして、俺のことも……。
唯奈は何でも気兼ねなく話してくれたし、千奈も聞かれれば答えてくれた。
二人の特徴としては、俺に話してくれた限りではだが、
唯奈は明るく、素直な子。勉強はあんまりだが、テニスとかスポーツが得意らしい。
対照的に千奈は大人しく、恥ずかしがり。趣味は読書とお菓子作りらしい。
不思議なくらい正反対な二人だが……俺は、それが仲の良い理由ではないかと思っている。
帰りの車の中でも、俺は二人と話していた。
- 521 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :04/08/09 22:11 ID:M2tDyK+M
- そして、家に帰ると、すぐに新しい母親が来た。彼女たちの荷物も来た。
一応の挨拶を交わして、一応の自己紹介をする。
新しい母親も仕事をしているらしく、
その顔からは女手一本で二人の娘を育ててきた苦労みたいな物が感じられた。
……なるほど、親父と話してても幸せそうだ。
勿論、金銭的な問題からだけのものではないことは分かっているが。
とりあえず、新しい家族揃って、皆で宴会みたいな物をする。
ソレが楽しくなかったといえば嘘になるが、それ以上に気になることも多々あった。
「で、新婚旅行は何時から?」
親父に冷やかして言ってみる。
「明日から、一週間だ」
本気で行くのか……。
「聞いてない……」
「言わなかったからな」
「おいおい……」
そういえば思い出したのだが、親父は何度も妹たちに会っていたらしい。
つまり、全く何も知らないのは俺だけだったのだ……。
だが、このことに関して、全く親父が何も言ってくれないの何故だろう……。
ま、しかし、そんなコトよりも、明日からの三人の生活を心配しなければならない……。
対女性経験のほとんどない俺にとって、妹との生活は何より過酷であるような気がするから
- 522 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :04/08/09 22:12 ID:M2tDyK+M
- 「唯奈、千奈、集合!」
「何かな?お父さん?」
「ちょっと、君たちには言っておきたいことがあってな」
「何?」
「まず聞くけど、真司はどうだった?」
「うん。すごく優しそうで、いい人みたいだよ」
「千奈はどう思う?」
「えっと……いい人だと思います……」
「そうか、それなら良かった。ところで、アイツに何かおかしな事なかったか?」
「おかしなこと?……う〜ん……」
「あっ……そういえば……私たちのことを知りませんでした……」
「そう、それだよ、千奈。実は真司にはワザと言わなかったんだ」
「「えっ……?」」
「別に。そのほうが面白いからだよ」
「えっ……」
「そんな……」
「はははは、冗談だって。それも少しはあるけど。
ホントのところは、お互い、緊張せずに話して欲しかった。ってトコかな。
アイツはいろいろ考えすぎる癖があるから、不安だったんだ」
「うん。確かに緊張はしてなかったみたいだけど……」
「私たち……お母さんに間違えられましたよ?」
「はははっ!!そりゃいいや!!」
「笑い事じゃないよ!!」
「悪い悪い。でも、唯奈はその調子なら大丈夫そうだな」
「うん」
「千奈は……直に慣れるよ、俺と同じようにな。俺が言うのもナンだけど、アイツはいいヤツだぞ?」
「はい……」
「明日から俺たちは家を出るけど……ま、上手くやれや。俺からとやかく言う気はねぇから」
「うん!!」
「はい」
「よし、いい返事だ。今日は、解散」 【続く】
- 523 :名無しくん、、、好きです。。。 :04/08/09 23:04 ID:sGgjQ35o
- GJ!
- 524 :RSDS ◆zx3mKfp8M. :04/08/10 01:44 ID:m3p2uz+6
- 皆さん上手過ぎですね(汗
どうにも自分にはアニメやゲームに出てくるようなクールな兄や可愛らしい性格の妹は書けそうにないです(鬱
羞恥心をお空の彼方に投げ飛ばし投下してみます。(ワラ ダメなところには容赦なく突っ込んで下さると嬉しいです。萌えませんけど。
高3の夏、受験勉強終わって一休み。
椅子にもたれてぼーっとしていると不意に部屋のドアが開いた。
「にーさん、おにぎり差し入れー。感謝しろー」
「おーいえーサンキューまいしすたー」
お互いやる気のない挨拶を交わす。入ってきたのは妹の凛。
名前が持つ意味とは正反対でいつもだらーっとしている。変なところで妙に活発だったりするが。
まぁ、とにかく兄妹の仲はかなり良好だ。
机におにぎりの皿を置く妹を見ながらそんな事を考えてみる。
「つーかノックしないで入ってくるのマジにやめれ。そう迄して兄の痴態を覗き見たいのか、妹よ?」
「あはは、んな訳ないでしょ。馬鹿な事言ってないで早く食べなよぅ。私も手伝ったんだからさー」
ケラケラと笑いながら中々に意外なことをのたまう妹。
普段自分の当番以外は家事などしないというのに。
「ふーん、お前がねぇ…。どーいう風の吹き回しだ?」
皿から妹が握ったと思われるやや不恰好なおにぎりを頬張りながら訪ねてみる。
こいつの事だから見返りを期待している訳でもないだろう。
尤も、この程度のことで何かしてやろうとも思わないが。
「んぅー、大好きなにーさんが勉強で疲れていると思うと居ても立っても居られなくなってー♪」
あからさまに媚びた目で体を摺り寄せて来る妹。
「……ッ! ええい、離れんか鬱陶しい!」
「ああーん♪」
- 525 :RSDS ◆zx3mKfp8M. :04/08/10 01:47 ID:m3p2uz+6
-
抱きついてくる妹を押しのける。ヤバイ。一瞬自分の妹に欲情してしまった。
兄として、いや人としてダメだろ、こればっかりは。
自己嫌悪で悶えていると再び凛が抱きついてくる。
「こらっ、やめろと言うのがわからんのか!」
「えへへー、お兄ちゃーん♪」
「うっわ気色悪ッ!!」
何なんだ「お兄ちゃん」って!? 楚々とした可愛らしい性格の子ならともかく、こいつが言ったって恐いだけだっつーの!
引っ付いて来る妹から逃れようとして仕舞いには2人して床に落ちてしまう。
ドスン、とかなり大きな音がした。痛みは殆ど無かったのは幸いか。
「あーもう!少し落ち着けぇ!」
逃げるよりもこいつを無力化させた方が良さそうだ。
妹の猫撫で声やら体の感触やら何もかも無視して反撃に出る。
「やー!」
妹も反抗してくるが部活で鍛えた俺に適う筈も無く、丁度馬乗りのような体勢になる。
右手で妹を小突こうとした時、またしても部屋の扉が開いた。
「ちょっとアンタたち何やってん……ッ!!」
「「あ…」」
母だった。俺たちの格好を見て凍り付いている。
激しく揉み合ったせいか、お互いに服装がかなりヤな感じに乱れていた。
加えて、この体勢である。傍目から見たら俺がコイツを襲っているようにしか見えないだろう。
まじゅい。非っ常ーーに拙い。
「あ、ああ、あ、あなたーーー!!!」
そして気付いた時には母の姿は無く。父にこの惨劇を伝えに走り出していた。
「えへへー、誤解されちゃったねー♪」
何故かとっても嬉しそうな妹に抱きつかれながら、俺は明日からの人生にしこたま絶望するのであった。
終
- 526 :名無しくん、、、好きです。。。 :04/08/10 01:50 ID:m3p2uz+6
- 今までネタ文章やコピペ改変は色々やってきましたが、小説を書いてみたのはこれが初めてです。
ちゃんと書けたのかどうか分かりません…(汗
- 527 :RSDS ◆zx3mKfp8M. :04/08/10 01:51 ID:m3p2uz+6
- あ、↑の発言は自分です。名前入れ忘れました。何度もスミマセン。
- 528 :名無しくん、、、好きです。。。 :04/08/10 03:57 ID:5k4yEBG2
- >>525
そんなところで終わるなYO
消化不良だ( ゚Д゚)ゴルァ!
続きキボンヌ!!!
- 529 :名無しくん、、、好きです。。。 :04/08/10 05:48 ID:pBepvCAR
- 続き!続き!続き! キボンヌ!キボンヌ!キボンヌ!
- 530 :RSDS ◆zx3mKfp8M. :04/08/10 08:58 ID:m3p2uz+6
- ま、まじっすか?
自分ではこれくらいでいいかなー、なんて思ってたんですけど…(汗
まあ、続き頑張ってみます。
- 531 :RSDS ◆zx3mKfp8M. :04/08/10 11:50 ID:m3p2uz+6
- 続きですが、ネタ2つ程考えました。↑の続きとキャラ同じで全くの別展開。どちらがいいでしょう?
高校受験が大変なのであまり時間が割けません(´・ω・`)
- 532 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :04/08/10 20:14 ID:bG0sSuWU
- >>531
出来れば両方……。
>高校受験が大変なのであまり時間が割けません
頑張ってください。
ま、俺は大学受験なのに、こんなことしてるけどね、はっはっはっは!!!……はぁ……。
- 533 :名無しくん、、、好きです。。。 :04/08/10 20:32 ID:m3p2uz+6
- >>532
はぁ、何とか頑張ってみます&ドンマイ。
そういえば何ヶ月か前におっそろしく下品な妹物のネタ文章を何処かに投下した覚えがあります。
何故か住人にやたらウケて自演扱いされますた(ワラ
- 534 :RSDS ◆iU13RtydUA :04/08/11 00:10 ID:UufFzcTa
- トリップ生成文字列忘れた上にハンドル保存し忘れました。トリップ違ってても気にしないでください。
今回は萌え一切なしです。繋ぎの話も必要かな、と思ったので。あと、>>532は見なかったことにしていただけると嬉しいです(鬱
机を挟んだ目の前に親父のしかめっ面。頬が引き攣っている様に見えるのは幻覚か―――
親父の隣には母。人を見下したような嫌悪の視線の先に在るのは、俺の顔。普段の気さくな彼女は何処へ―――
俺の隣に凛。まさか本気にされるとは思っていなかったのだろう。柄にも無く緊張しているようだ。
言い換えれば、何時も飄々としているコイツがこうなるほど、家の親父は怒った時が恐いのだ。
普段は物分りのいい、話し易い人でもあるのだけれども。
ってゆーか何故自分がこの様な立場に立たされているのか。理不尽な扱いに怒りがこみ上げてくる。
「……おい」
「…何?」
無意味な思考に耽っていると唐突に親父に声をかけられた。何を聞かれるかは簡単に予想できるが。
「凛を押し倒してたんだってな?」
隣に居る諸悪の根源がビクッと反応する。何顔を赤らめてるんだ、アホ妹め。余計ややこしくなるだろうがっ!
「……絶対に信じて貰えないとは分かっているが敢えて言おう、誤解だ」
事実その通りなのだから他に言い様が無い。それに、両親の間違った認識をそのままにしておく気も無い。
「―――ッッ! 嘘仰い!私はこの目でしっかり見ましたからね!」
「お、お母さん…」
「アンタは黙ってなさい!」
案の定、全く信じてくれない母。そればかりか凛の言い分を耳に入れようともしない。つーか落ち着け、マイマザーよ。
- 535 :RSDS ◆iU13RtydUA :04/08/11 00:13 ID:UufFzcTa
- ぐあ、また間違えた…(汗 >>532じゃなくて>>533です。 遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ さん、すみません
「……どういうことだ?」
ややヒステリー気味にな母を一瞥して父が問いかけてくる。今程何時でも冷静なこの人に感謝の念を抱いた覚えは無い。
それを聞いた母がまた何か言おうとするが父に止められて、渋々押し黙る。
「凛のヤツがじゃれ付いてきたんだ。それで揉み合いになってああなった。落ち着かせようと思ったんだよ!」
凛もうんうん、と頷く。しかし我ながらものすごく嘘っぽい。もう少しそれっぽい言い訳考えろよ、俺。
「本当なんだな?嘘ついてないな?」
親父が確認するように問いかけてくる。
「本当だよ。俺が真剣な話をしている時は絶対に嘘つかないこと、知ってるだろ?」
「ああ、そうだったな。疑ったりして悪かった。」
よかった。何とか信じてもらえそうだ。隣で凛のヤツもほっと胸を撫で下ろしている。親父バンザイ!
「………………」
母はまだ不満そうな顔をしているが何も言えない。真面目な雰囲気の親父に逆らえる人間など、この家には居ないのだから。
「お前も早とちりするんじゃないぞ、全く。涼の奴が凛を襲ったなんて聞いた時は心臓が止まるかと思った」
強張った表情を元に戻し、笑いながら冗談めかして母を注意する親父。
「……悪かったわね、2人とも御免なさい」
まだ少し態度がぶっきらぼうな母。まぁ、俺でもそうなってしまうとは思うが。
「ん、お前らもう自分の部屋に帰っていいぞ」
親父の言葉に促されてそそくさと2階に帰っていく俺たち。今日だけで寿命が数ヶ月程縮んだ気がする。いやマジで。
- 536 :RSDS ◆iU13RtydUA :04/08/11 00:27 ID:UufFzcTa
- 一応、1日1話って感じで連載していこうかな、と思っています。どこまで続くか分かりませんが。
生暖かく見守ってやって下さい。頑張ります(`・ω・´)
- 537 :名無しくん、、、好きです。。。 :04/08/11 20:30 ID:rN6xjNbg
- 妹欲しいなぁ〜
ゼロインのあゆなタンみたい子がイイ
無駄にチョップされてぇ
- 538 :751 ◆FFV1SjUAV2 :04/08/12 20:31 ID:juDTmyNP
- RSDSさん、お疲れさまです。今後も期待しています。
皆さん、いろいろと大変そうですね〜。かく言う僕も、次回作の構想に四苦八苦して
いる毎日ですが・・・できるだけ早めに仕上げたいと思っています。
- 539 :RSDS ◆iU13RtydUA :04/08/12 23:44 ID:XXIeqtGm
- どうも、昨日堂々と毎日連載発言したのにいきなり挫折しますた。
滅茶苦茶忙しかったです。今日。ソレはもうPCが1時間しかできないくらいに。
今、3話20lくらいできてます
- 540 :名無しくん、、、好きです。。。 :04/08/13 03:13 ID:qsyekD6K
- >>RSDS殿
いつもお疲れ様です
毎回楽しませてもらっとります
御自分のペースで、無理せず活動なさって下さい
このスレの住人なら、待つのはそれほど苦では無いハズなんで、気にしなくてよいかとw
- 541 :RSDS ◆iU13RtydUA :04/08/13 23:43 ID:YUGGltcJ
- 今3話書いてます。何というか、元々連載するつもりの無かったやつなので構想が練れません。ダメダメです。
自分が呼んで面白いと思える物を書きたいな、と常々思っているのですが、やっぱり難しいです。ホントに。
誤魔化すようにネタ投下。
社会に出て一人暮らしを始めてから2年。唐突に妹が俺のマンションを訪ねてきた。酷く落ち込んでいる様子。
雨でびしょ濡れだったのでとりあえず風呂に放り込み、妹が体を温めている間に家に連絡を取る。
両親は妹から俺の所に来ることは聞いていたらしい。特に慌てた様子も無く、「今丁度夏休みだし、しばらく面倒を見てやれ」との御達しが。
家での理由は本人から聞けとのこと。言いたがらないようなら無理には聞くんじゃないぞ、と釘を刺される。
子供じゃあるまいし。そんな事くらい分かっている、と言い返して受話器を置いた。
妹が洗面所から出てくる。服装は俺のワイシャツ1枚と下着のみ。男の一人暮らしの部屋なのだから、女物の服がある訳無いので仕方ない。
やや大柄な体格の俺のYシャツは妹には大きすぎたらしい。袖のところが幾重にも折り返してある。
あまり妹の方に視線を向けないようにしながら何故家出したのか聞いてみる。
途端に妹の目に涙が浮かぶ。ぽろぽろ泣き出してしまった。本当に辛い事があったのだろう。
落ち着かせるように頭を撫でてやる。家にいた頃はこうしてよく妹をあやしていたものだ。
もう一度理由を聞くと、ようやく妹は理由――彼氏と大喧嘩してしまったこと――を話してくれた。
お互いの勘違いで、相当酷いことになってしまったらしい。
続く
- 542 :RSDS ◆iU13RtydUA :04/08/14 00:31 ID:P3mfO8gp
- まだ泣いている妹の涙を手で拭ってやる。
人並み以上に繊細なこいつは相当傷ついた事だろう。
惚、とした顔でこちらを見てくる妹に「辛かったな、しばらく此処に居ていいぞ」と言ってやる。
瞳に涙を浮かべたままぎこちなく笑顔を作り、それでも妹は嬉しそうに何度も頷いた。
空いている部屋に余った布団と毛布を敷き、妹を寝かしつける。
自室に戻って残った仕事を片付けて俺も布団に潜り込む。
さあ寝るぞ、という所で不意に部屋のドアがコンコン、とノックされた。どうしたのだろう?
ドアを開けてみるとそこには枕を抱えた妹が。
寝苦しかったのか、胸元のボタンが外されてはだけている。
どうした?と聞くと、案の定「そっちで一緒に寝てもいいかな?」とお願いされる。
此処で断ったらまたこいつが泣いてしまうだろう。
別に構わんぞ、と言ったら嬉しそうに身を寄せてきた。
暑くて寝苦しくなりそうだが、仕方が無いだろう。しかしこいつ一緒に寝るなんて5年振りだ。
恐い映画を一緒に見たときはよく泣きついてきたものだったが。
やや大きめの布団の中、少しの隙間を開けてお互いに向かい合う。妹はやや頬を赤らめている。
どうすればいいか分からず、しばらくぼーっとしていると、不意に妹に声をかけられた。
よく聞き取れなかったので「何だって?」と聞き返すと真っ赤になって俯いてしまう。
そして妹は俯いたまま、ぎゅっと抱きついてきた。俺の胸に顔を埋めたまま、また涙を零し始める。
辛い事や悲しい事があった時に抱きついてくる癖はまだ直っていなかったようだ。
小さい頃のように妹の背中に片腕を回し抱きしめ、片方の腕で腕枕をしながら髪を梳いてやる。
こうしてやると妹は直ぐに泣き止む。実際、今も俺の腕の中で大人しくしている。
ただ、昔と違い、今は胸の辺りに2つの柔らかい物体が当たって潰れている。
こみ上げてくるものを抑えながら、こいつも成長したもんだな、と感動を覚える。
抱いている妹の感触が心地よすぎて、寝苦しさを感じるまでもなく俺は眠りに落ちていた。
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