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[第四弾]妹に言われたいセリフ
- 102 :名無しくん、、、好きです。。。 :05/01/24 11:57:02 ID:9PnOAbP1
- GJ!
- 103 :('A`) :05/01/24 12:20:48 ID:1muglDcX
- しつこいですが、誰か名前下さい。 おれが付けると・・・・ほらね?
→名前を入れて下さい
苗字 :高橋 たかはし
受験生兄 :
強がりオレ妹 :
ゲーマーインドア妹 :雛 ひな
謎の母親 :奈緒子 なおこ
謎の父親 :
高橋雛・・・・センスナーイ!
- 104 :名無しくん、、、好きです。。。 :05/01/24 13:21:05 ID:9PnOAbP1
- 受験生兄 昌宏 まさひろ
強がりオレ妹 馨 かおる
ゲーマーインドア妹 雛
ひな謎の母親:奈緒子 なおこ
謎の父親 孝司 こうじ
なんて。
- 105 :ありがて〜 :05/01/24 16:08:50 ID:1muglDcX
- ほうほう・・・・。 (´▽`)
今みずいろの新しい日和さんクリアしたけど、
離れたくない、一緒にゲーム、風邪(あっちは仮病だけど)・・・とか。
おれってひょっとして予知能力者か?
- 106 :名無しくん、、、好きです。。。 :05/01/24 21:42:21 ID:JH4mMRLa
- 日和すか。その日和は“お兄ちゃん”て呼ぶんですよね。
日和、かわいいよ日和
- 107 :名無しくん、、、好きです。。。 :05/01/25 00:16:48 ID:LBCNAKog
- GJ!!
遂に捕まってしましたな
- 108 :('A`) :05/01/25 00:57:05 ID:IFgVc6no
- 捕まるとか捕まらないとか、なんのスレだ、って話。 w
今日中に後編書こうかとも思ったけど起きたらメガネないし・・・。 メガネメガネ!
書けナーイ。 みずいろつづき出来ナーイ。
そして「まさひろ」知り合いに似た名前〜。
明日からがんがるよ、明日から。
- 109 :こっちにはまだ張ってないから貼るよ :05/01/25 02:51:53 ID:IFgVc6no
- いっちゃうよ・・・お兄ちゃん・・・
http://comic5.2ch.net/test/read.cgi/otaku/1077037305/l50
竜之介さんとともえさんのお話が読みたい方はこちら。
まぁ何も言わず、クリックしてみそ。
- 110 :名無しくん、、、好きです。。。 :05/01/25 03:23:43 ID:l9Qn/gZB
- >>109
あ、前スレでも貼られていた場所ですね。GJです!
- 111 :名無しくん、、、好きです。。。 :05/01/25 20:29:56 ID:kcmLfbpt
- このスレ激しくGJ!
- 112 :第四話:受験生、看病する・後編 :05/01/26 00:26:07 ID:n91dOKVc
- なんだかあたたかいです。 目が覚めました。
今・・・・何時でしょう? 外は暗いです。 寝起きで頭がはっきりしません。
学校・・・今日は平日のはずです。 学校はどうなったのでしょうか。
いつもは兄さんか、馨ちゃんが起こしてくれます。 今日は起こしてくれなかったのでしょうか?
自慢になりませんが、私は寝起きがとても悪いです。 ま、まさか見捨てられたのでしょうか?
い、いえ、あの優しい兄さんがそんなことをする筈がありません。 馨ちゃんだって、たまに喧嘩もしますがとても仲の良い姉妹です。
では、どうして私はこんなに暗くなるまで寝ていたのでしょうか?
たとえば、彗星が衝突し、粉塵が巻き上げられ、地表に太陽光が届かなくなったとか。 大変です、天地戦争が始まってしまいます。
・・・・・まだ頭が動かないようです。 第一、それじゃあ私が起こされなかった理由になりません。
そんな危機的状況なら、なおさら起こしてくれるでしょう。
というか、いい加減布団から出ましょう。 下に行けば、誰か居るかもしません。
そこで私はやっと、なにかあたたかいものの存在を思い出しました。 コレは何でしょう・・・?
あたたかかったからでしょうか、私の態勢はソレにしがみつくような格好です。
大きいですね。 抱き枕でしょうか。 しかし、私の所持品にそのようなものは無かった筈です。
何かこう・・・・やわらかいようで、硬いようで・・・・そしてあたたかくて・・動い・・・・てる?
そこでやっと私は気付きました。 コレは人間であると。
人間・・・・私と一緒に寝る人間・・・・・馨ちゃんでしょうか? 最近はあまり一緒に寝なくなりました。 少々寂しいというのは、馨ちゃんには内緒です。
久しぶりに来たのでしょうか。 ・・・・いえ、違います。 馨ちゃんはこんなに大きくありません。
お母さんでも・・・無いですね。 お父さんは、恥ずかしがって、私と一緒に寝たことがありません。
- 113 :名前、有り難く貰いました。 dクス :05/01/26 00:27:13 ID:n91dOKVc
- ・・・・・・・・・・・・・・では。
こ、この人は。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・兄さんでした。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・はっ、フリーズするところでした。
ににに兄さんが、わたわた、私のベッドで寝て・・・??! 一緒に?!
こここれはどーいうことでしょーか? 兄さんと一緒に寝た・・・兄さんと寝た・・・兄さんと一晩すごした・・・・
って、違います!! いけません、最近そういったゲームのやり過ぎですね!
こ、こんないかがわしい妹は嫌われてしまいます。 自粛しましょう。
話を戻しましょう。 今、兄さんは私と同じベッドの上で寝ています。 私に抱きつかれて。
抱きつかれて・・・・・・・・・はっ、またいかがわしいコトを考えてしまうところでした。
いけません、このままではふしだらな妹になってしまいます。 ここは兄さんに起きて貰いましょう。
でも、どうやって起きて貰いましょう。 出来れば、私が抱きついたまま起きて貰いたいです。
一分一秒でも長く、くっ付いて・・・・ではなく! す、少し寒いんです!
起こす方法、起こす方法・・・・。 そこで浮かんだのは、先日プレイしたゲームのワンシーン。
・・・・・・・・・・キスで起こす。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っっっ!!! ////
- 114 :っていうかおればっか貼り杉だよな・・・ :05/01/26 00:29:03 ID:n91dOKVc
- き、決めました! 兄さんをき、キスで起こします! 昨日も未遂でしたし、丁度良い機会です!
だいたい兄さんは酷いんです。 私たちの気持ちを知ってるクセにはぐらかして。
そのくせ、馨ちゃんとはもうキスしてるらしいじゃないですか! (←カン違い)
これは、お仕置きなんです!
もぞもぞと、兄さんを登っていきます。 ターゲットを見付けました。 しっかりと眠っているようです。
獲物を目に焼き付けます。 ・・・・・・・ぽっ。 ////
でででは、いきます!
き、緊張して、なかなか近づけません。 唇と、唇と、あわせるだけなのに・・・・人間って不可解です。
これはお仕置き・・・これはお仕置き・・・! 自分に言い聞かせて、ゆっくり・・顔を近づけます・・・・。
・・そういえば・・・・ゲームはどう・・・なったんでしたっけ・・・・・・。
「ん・・・雛・・・・?」
「ひゃ、ひゃいっ!」
「起きたのか・・・?」
「は、はひっ、おお起きましたっ!」
そうでした。 ゲームの彼は寸前に起きたのでした。
- 115 :みんなも貼れ! おれの粗が目立つ! :05/01/26 00:30:32 ID:n91dOKVc
- 「熱は・・・・もうないみたいだな」
「は・・・はい・・」
あの謎のテンションも消え、残ったのはいつもの私でした。 兄さんの前では、ろくに喋ることも出来ない、根暗な妹・・・・・。
ちょっと鬱です。
「裏雛も治ったみたいだな」
「はい・・・?」
「あ、いや、気にしないでくれ」
ふと、部屋に見慣れないダンボールが積まれて置かれているのを見付けました。
「あの・・・兄さん・・?」
「何だ?」
「あの・・・・箱、は?」
「アレか? あれは蜜柑だ」
「みかん・・・・全部・・?」
「えーと、右半分の3箱が蜜柑だ」
「左・・・は?」
「林檎」
「そんなに・・・たくさん・・・?」
「親父がな・・・・。 下に後2箱ずつある」
そ、そんなに買ってどうするのでしょうか?
「みんな心配したんだぞ。 馨なんか救急車呼ぶとか言い出して」
「ごめん・・・・なさい・・」
「いや謝ることじゃないさ。 ま、雛が無事ならそれでいいさ」
「ご迷惑・・・・おかけしまし・・・・た・・・・・・」
嫌になる。 家族にどれだけの迷惑をかけたか。 そのくせ自分は兄さんのことで舞い上がって・・・・。
あ、駄目、泣きそう・・・。
- 116 :前半と後半でテンションが違います :05/01/26 00:32:33 ID:n91dOKVc
- 「いやしかし、肺炎とか言われてどーしよーかと思ったよ」
「え・・・?」
「いや、雛、肺炎起こしかけてたらしいぜ」
「肺炎って・・・言うと・・子供が良く遊ぶ」
「そりゃ公園」
「アニリンを・・・塩酸で・・中和・・・」
「それ、アニリン塩酸塩」
「不死の存在である屍人を、永遠に消し去る力を秘めた・・・」
「それは宇理炎」
「ハッピーエンド」
「大団円」
「タフターン山にいる」
「魔龍グゥエイン。 あの話は感動したな・・・ってそうじゃなくて。 肺炎だよ」
「肺炎・・・ですか・・・・?」
「そう! 下手したら死んじゃうこともあるんだぞ」
「そう・・・・・らしい、ですね・・」
「らしいって・・・あのなぁ。 俺はソレ聞いたときブッとんだぞ。 めちゃくちゃ心配したぞ」
「ご、ごめんな・・・さい・・・・」
「いやだから謝んなくてもいいけどさ」
「ごめん・・なさい・・・・ごめんなさ・・・い・・・・・ごめ・・ん・・・・」
・・・・涙が溢れてきた。
「ひ、雛!? どうした!? どっか苦しいのか?!」
- 117 :雛がヒロインみたいだ・・・馨は!? :05/01/26 00:34:36 ID:n91dOKVc
- 「・・・ち、ちがい・・・・まっ・・ぐすっ」
言葉が続かない。 ただただ想いだけが溢れていく。
みんなに心配かけたこと。 兄さんが心配してくれたこと。 自分はそんな心配を受ける資格などないこと。
自分は本当に情けなくて。 我侭で。 自己中心的で。
そんな自分が本当に嫌で。
「ごめん・・・なさ・・い・・・ひっく・・・ごめ・・・・い・・・」
ただ、泣くしかなかった。
「・・・・・よしよし」
兄さんが、私を抱きしめた。 そして、私の頭を撫でる。
「に・・・兄、さん・・・?」
「よしよし」
「・・・・・兄さん・・・・・・・」
「よしよし」
何も言わずに、私を撫でる、兄さんの、手。
「う・・・・うぁぁーーーーーん」
私は泣いた。
産みの親が死んだときも、泣かなかった・・・泣けなかった私が。
ただ、子供の用に。
泣いた。
涙が流れなくなっても、兄さんは抱きしめ続けてくれた。
ひどく安心する、この温もり。
やっぱり私は、兄さんが好きなんだ、と気付いた。
妹としてでもいい。
こんな私でも、兄さんは受け入れてくれますか?
- 118 :おまけ :05/01/26 00:36:48 ID:n91dOKVc
- 「兄さん・・・」
「ん?」
泣くだけ泣いた私は、一つ、どうしても聞きたいことが出来ました。
「馨ちゃんと・・・・・キス、したの・・・?」
「ぶっ、な、何をっ!?」
「した・・・・の?」
「い、いや、してないから!」
「そう・・なんだ・・・・」
「そうそう、してないしてない!」
「じゃあ・・・・私に、して・・・?」
「・・・・・へ?!」
「わがまま・・・・もう、言わない・・から・・・・お願い・・」
「ひ、雛、だってそれはっ」
「妹で・・・・いいから・・・キス・・・・・キス、だけ・・」
「ひ、雛・・・・」
私はやっぱり卑怯ものですね。 兄さんは優しいから、きっと断れない。
「ん・・・・・」
目を閉じる。
心の中で、馨ちゃんに謝りながら。
・
・
・
がたたーーーーーん!!
突然大きな物音・・・い、いったい何ですか!?
- 119 :おまけのさいご :05/01/26 00:38:18 ID:n91dOKVc
- 「あはは〜・・・。 戸、開いちゃったみたいね〜」
「か、母さん!? それに馨!?」
「いや〜、馨ちゃんが暴れるもんだから〜」
「お、お母さんに、かか馨ちゃん・・・!? み、見てたの・・・・・・?!」
「え〜と、キス、したの・・・? のあたりからよ、今日は」
「聞いてねーーっっ!! 覗いてんじゃねーよお前ら!!」
「な、何だよアニキ! 自分のこと棚に上げてさ! 今、絶対にキスしようとしてたろ!?」
「な、んんんなわけねーだろっ!」
「いーや! 絶対にそーだった!!」
「くおら、いい加減なこと言うな!!」
「まぁまぁ、二人とも〜」
「母さんも同罪だろっ!」
「話を逸らすな、バカーニキ!」
やいのやいの。
この家族は、変わってませんね。 私が来たときから、多分来る前から、ずっとこう。
小さいことでも大騒ぎして。 大きいことなら、もっと騒いで。
初めは馴染めなかった。 けれども、兄さんのおかげで「家族」になれた。
今は心から思う。
「ぷっ・・・・・ふふふ」
「ひ、雛?」
「あは、あははははっ・・・・!」
「あらあら雛ちゃん、楽しそうね〜。 奈緒子さんも笑っちゃえ〜。 ふふふ〜」
「な、なんだよ二人して笑って・・・」
「置いてかれた・・・? オレたち」
「み、みたいだな。 よし、笑っとけ! はっはっはっは!」
「・・・??? あ、あはは・・?」
「あははは・・・・!」
お母さん、お父さん、馨ちゃん、兄さん。
私は、この家族が、大好きです。
- 120 :('A`) :05/01/26 00:43:57 ID:n91dOKVc
- 前編と書いた以上、後編も書かないといけん、ということで。
メガネなくてガン飛ばしながら打ちますた。
ってかさてかさ! 誰か貼ってよ! おればっか貼ってるみたいでやじゃん!
貼り逃げしてやる。 行くぞ清次郎・・・って捕まったままや〜ん。
- 121 :名無しくん、、、好きです。。。 :05/01/26 00:51:48 ID:h/PNtmnc
- わーいリアルタイムで見せて頂きましたー
>>112-119 GJです〜
- 122 :名無しくん、、、好きです。。。 :05/01/26 01:31:55 ID:K5YaezFY
- GJ
触発されて書いてはみるものの・・・orz
- 123 :前スレ921 :05/01/26 02:06:53 ID:avf9n28g
- 乙です。
バレンタイン前に一回は貼ろうと思ってますが……書く暇が……orz
今PCぶっ壊れとるんでしばらくは携帯から貼ります。
- 124 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :05/01/26 18:38:26 ID:0Ja95ntO
- 無理言うなって……。
俺のフォルダに入ってるファイルをざっと数えてみたら、俺、もう34作も書いてんだぜ……。
もうネタ切れでも仕方ないよな、ははははっ……はぁ……。
- 125 :('A`) :05/01/26 23:02:50 ID:n91dOKVc
- すげぇ・・・そんだけあれば絶対ネタかぶってるよな〜、おれのと。
過去ログ見る時間があんまりないです。 ごめんなさ。 ('A`)
- 126 :第五話:受験生、悩む・前編 :05/01/27 04:15:34 ID:+qlL+pIN
- 「はぁ・・・・」
いつもの帰り道。 俺の足取りは重かった。
「俺の点数じゃ、無理か・・・・」
第一志望、D判定。 その言葉が俺に重くのしかかっていた。
「第二は予想点どうりA判なのに・・・」
今年の俺の第一志望仲間たちは、例年よりレベルが高いらしい。
「ギリギリC判定にいけるかと思ったんだが・・・・はぁ」
どうしたものか。 家のことを考えると、私大なんてもっての他。 今年、来年と高校受験も重なっている。
「あ〜、しかも締め切りせまる! だしなぁ・・・・」
「何の締め切り?」
「いや、願書の・・・っていつからいた」
「さっきから」
「答えになってな・・・待て、俺声に出してたか?」
「ん、だから聞いたんじゃん、何の締め切りって」
・・・・かなり悩んでるな、俺。 漫画やゲームじゃあるまいし、独り言なんて・・・・。
「アニキって悩むと結構声に出すのがクセだからね」
・・・・漫画やゲームのみんな、すまない、俺も仲間らしい。
「あれ、何でお前がいるんだ?」
「何でって・・・はぁ、アニキよっぽど悩んでるだろ?」
「そんなことないぞ」
「嘘ばっか。 ここがどこだかも分かってないじゃん」
言われて見渡すと・・・。
「あ、東中だ・・・」
「そ。 オレと雛ちゃんが通ってて、アニキも昔は通ってた、東中の正門前」
「・・・・・いつの間に俺はここまで・・・」
なんか電車降りた記憶がないぞ。
「・・・・・ほんとに悩んでるみたいだね」
「や、そんなことは」
「・・待ってて、いまオレの鞄取ってくるから」
「ああ」
- 127 :何か、昨日の今日ですがネタ的に :05/01/27 04:18:03 ID:+qlL+pIN
- 「お待たせ」
「いや、別に。 ・・・着替えなくていいのか?」
「待たせたら悪いだろ」
「そんくらい待つっての」
「それに、せ、せくしーだろ」
「は?」
「な、何でもねーよっ」
顔を真っ赤にして、何でもないですか? 慣れない冗談言うからだっての。 あ、いかん、俺までなんか恥ずかしくなってきた。
「あんまりそーいう寒いかっこすんなよ。 こっちまで寒くなるだろ」
「なっ! アニキ、さむいとはなんださむいとは! 確かにオレ、胸も色気もないけどさ!」
「な、なにを勘違いしてんだ、お前は!! 物理的に寒いって話だ!!」
「へ・・・? あ、あ、そそそうか、そうだよなあはははは」
あーまた顔赤くして・・・・。
「生足晒してると、雛みたいに風邪引くぞ」
「・・・・・オレも風邪引いたら」
「ん?」
「・・何でもない」
やれやれ。 コイツも変なとこで焼きもち焼きというか、それでいて意地っ張りと言うか。
「看病してやるよ」
頭に手をのっけてそう言ってやる。
「あ・・・・う、うん」
「じゃ、帰るぞ」
「そ、そーだな」
「ってかお前、マジで寒くないかその格好」
「へ? いやへーきだけど?」
マジか・・・・? 見てるだけで風邪引きそうなんだが。
「それに雛ちゃんが言ってた」
「何て?」
「ブルマーは滅び行く日本の魂だから、絶対に保護が必要だって」
・・・・・・・・・・雛、お兄さんはキミの将来に不安を抱かずにいられないよ。
- 128 :この時期がぎりぎりですんで :05/01/27 04:20:12 ID:+qlL+pIN
- あ、将来・・・・そういえば俺、そのことで悩んでたんだっけ・・・・。
なんかコイツと話してると、そーいうの飛んでくんだよなぁ・・・。
「アニキ? 行こ?」
「あ、ああ」
「部活はどーよ?」
「何、いきなり?」
「や、そーいう格好見たからさ」
「ま、順調かな。 県はかたいね」
「そっか」
「まぁ、ここらでバドミントンやってる学校少ないから」
「だな。 アレって地味に疲れるんだよなぁ・・・・」
小さい頃は俺ともやってたんだが・・・・今は勝負にならないんだろうな。
「・・・・」
「・・・・」
何となく訪れる沈黙。
「あの、さ」
「・・・・ん?」
「アニキ・・・・やっぱりあの大学、受けるのか?」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・そのことなんだけど、さ」
「ん?」
- 129 :半リアルタイムですから :05/01/27 04:22:20 ID:+qlL+pIN
- 「何か俺、判定がピンチらしいんだよ」
「え・・・? だってアニキ、Cくらいは取れそうって」
「ぎりぎり取れそうって言ったんだよ。 何か今年の受験生、レベル高いみたいでな。 Dだってよ」
「でぃ、D・・・!?」
「ああ・・・まず受かんないな」
「そ、そんな・・・アニキ、頑張ってたのに・・・・・」
「足りなかったんだろーなぁ、俺のは」
「・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・」
「・・・そ、それで、アニキは・・・・・どうすんのさ?」
「ん・・・・選択肢は二つ。 もうちょっと北に、そこそこな大学があるんだ。 判定はA」
「花大?」
「そ。 かなり近場になるな」
「近い・・・・んだ」
「・・・・・もう一つ。 学部を変えて受ける」
「学部って・・・」
「理学諦めて、工学にすんのさ。 それだけで判定C」
「で、でもアニキ、その、理学のために頑張ってたんだろ?」
「ん・・・まぁな。 花大ならこっから通うことも出来るしな〜」
「・・・・・・っ」
「・・ん、どした?」
「・・・・何でも、ない・・」
「・・・・・・」
それから家に着くまで、俺たちは無言だった。
- 130 :因みに花大は実在しません :05/01/27 04:25:38 ID:+qlL+pIN
-
部屋に入って、ベッドに身を投げる。
『花大ならこっから通うことも出来るしな』
ソレを聞いて気付いた。
オレたちはアニキの負担になってる。 オレたちがどこかでアニキの足を引っ張っている。
アニキはきっとこう言う。 そんなことない、って。
でもそれはアニキが優しいから。 アニキがいい兄だから。
アニキが前に話してくれた。 俺の目指してる大学は最高だ、って。
アニキは忘れてるのかもしれない。 でも、オレは憶えてる。 すごく、すっごく楽しそうだったから。
あそこで俺が勉強したいと思ってるのを勉強出来たら、幸せってやつだな、って。
アニキが勉強したいっていう理学、オレにはよく分かんない。
でもアニキは、あそこで勉強したかったんだと思う。
多分、花大じゃ意味がないんだ。
でも、アニキは花大を選ぶ。 優しいから。 いい兄だから。
きっと自分の望みを、無意識に殺して。
「そんなの・・・・・駄目だよ・・・・・・」
何が駄目なんだろう?
アニキはやりたかった理学が出来る。
アニキは家を出ることが無い。
アニキは何も苦しまない。
ソレがアニキにとって、当然だから。
今までずっと、そうだったから。
一緒に居られて雛ちゃんは嬉しいハズ。
一緒に居られてオレも嬉しいハズ。
でも・・・・。
「分かんない・・・・分かんないけど、それじゃ駄目だよ・・・・・アニキ・・・」
- 131 :がんがれ受験生 :05/01/27 04:29:23 ID:+qlL+pIN
- 「ふぅ・・・」
一息つく。
「雛は・・病院か」
病み上がりだからな。 多分親父あたりに連れてって貰ってるんだろう。
「・・・・・大学、か」
本当のことを言えば、俺の心は大体決まっている。
「あいつらに寂しい思いさせんのも、な・・・・」
住めば都。 何処でだって、勉強は出来るさ。
「花大で決まり、かな・・・・」
「・・・それでいいの?」
「うわ、居たのかよ? って俺、また声に出してたんか・・・」
「アニキ、それで・・・・花大でいいの・・?」
「ん・・・・そーだな。 やっぱ理学は捨てがたいし。 それになんてったって、家から通えるのがポイント高いし・・・」
- 132 :後編・・・・気が重い・・・・ :05/01/27 04:31:20 ID:+qlL+pIN
- 「嘘だ・・・」
「え?」
「嘘だ・・・・アニキ、嘘吐きだ・・」
馨が俺に詰め寄る。
「アニキ、ほんとは花大じゃないんだろ?! あそこで勉強したいって、言ってただろ!!」
「い、いや・・・俺は、理学を・・」
「嘘だ! アニキ、また自分を犠牲にしようとしてる!」
「そっ、そんなことっ」
「あるよ! アニキはいっつも自分殺して、オレとか、雛ちゃんとか、家族を優先してる!!」
「お、俺は・・・・」
「・・・・・・嫌だよ・・・アニキと離れるのも、嫌だけど・・・・オレたちのせいでアニキが苦しむなんて・・・もっと嫌だよ・・!!」
「・・・・・俺は・・・」
「・・・・・」
「・・俺は、自分の意思で、花大に決めたんだよ・・・・・・」
ぱしーーーん。
一瞬何をされたか分からなかった。
馨が、俺を平手打ちにしたのだ。
「・・・お兄ちゃんの、バカっ!!」
反転して走り出す馨。
馨の涙ぐんだ顔を見た俺は、玄関の戸が閉まる音を呆然と聞くことしか出来なかった。
- 133 :('A`) :05/01/27 04:37:43 ID:+qlL+pIN
- おれの駄文ばっかでごめんよ〜。
でも受験生SSなんで、時期的にいろいろあるんだよ〜。
てわけで、いろんなヒトが経験する、進路先のお話。
なんか雛と交互みたいでやだけど、馨っちのお話。
おれも引っ叩かれたい・・・。 ('A`)
がんがって後編書こ・・・。 誰かおれのメガネ知らない?
そしてそろそろ清次郎返して・・・。 ('A`)人('A`)
貼り逃げっ!
- 134 :清次郎捕獲者 IDたぶん変わってる、携帯だから :05/01/27 06:56:10 ID:WtFRVN7o
- メガネなら清次郎が掛けてますよ。
SSが完結したら解放します。
というわけで、
GJ!!
- 135 :('A`) :05/01/27 18:39:55 ID:+qlL+pIN
- 清次郎・・・・。 ('A`)
言い訳しておきますが、これは 受 験 生 S S ですから!
はっきり言ってスレ違いですから! でも最後までやんないと お れ が すっきりしませんから!
だってさ、あの二人、萌え的にスペック低いし・・・・。 ('A`)
自己中はしばらくナリを潜めますかにゃ。
- 136 :(´▽`;) :05/01/27 20:05:03 ID:+qlL+pIN
- あれれ〜? 調子乗ってんじゃねーぞこのクソが! ってレスを期待してたんだけど・・・。
まぁなんて〜かあれですよ、おれ眠いと暴力的になるんでつよ。
ごめんなさいな。 土下座!
- 137 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :05/01/27 20:10:54 ID:MVG9pUnl
- はっはっはっ。
毎日SSを張ってくれる職人様に、誰がそんな失礼な事を言いますか!!
つーか、少し俺に力を分けてください……。
- 138 :清次郎捕獲者 :05/01/27 20:45:15 ID:WtFRVN7o
- 清次郎がメガネ壊しました。
どうやら帰りたく無い模様。
「早くSSを投下汁!」
と叫んでおります。
- 139 :前スレ931 :05/01/27 20:47:05 ID:l9Y8A936
- >>126-132
毎度のことながらお見事です。続き待ってますよー。
つーかホント書くの早いっすねぇ。
- 140 :メ、メガネ・・・ :05/01/27 21:00:31 ID:+qlL+pIN
- 安かろう悪かろうですから!
遊星さんほかほか、みんな優しい。 惚れる。
- 141 :('A`) :05/01/28 02:11:09 ID:qAhXftYp
- 今日貼れそうにないや。 お休み〜。
やな思いさせてごみんね〜。
- 142 :名無しくん、、、好きです。。。 :05/01/28 11:37:34 ID:nBfojL6g
- >>126-133
糞ss乙(wwww
- 143 :(ノд`)゜。゜ :05/01/28 22:35:02 ID:qAhXftYp
- 糞SSの続き、そろそろ貼るから覚悟しといて。
そ、それと>>133はSSじゃないから・・・・・。
- 144 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :05/01/28 22:40:35 ID:f9zS/9CD
- ぬぁー……やっと60%ぐらい書き終えたよ……。いいネタ閃けぇ……。
>>143
|/|-|\
| 0M0)よし!がんばれ!!
| ⊂/
| /
- 145 :前スレ931 :05/01/28 22:41:00 ID:xakP0ZtY
- >>143
ま、ま、こういう人もいますから。気落とさずに。
続きよろしくです
- 146 :前スレ931 :05/01/28 22:43:45 ID:xakP0ZtY
- >>144
おー期待してますよ〜
俺もやっとネタと時間ができましたー。土日で書いちゃえ。
- 147 :(ノд`)゜。゜ :05/01/29 01:49:38 ID:+6YUzIlZ
- 続きはるぞぉ。
だ、誰もいないよなぁ?
- 148 :第六話:受験生、悩む・後編 :05/01/29 01:52:52 ID:+6YUzIlZ
- それから暫くして。 馨があの格好のまま飛び出したことに気付いて。
探さなくちゃ、って思ったけれど。
多分、俺も心のどっかで妹たちを疎んでた部分があったんだ、って気付いて。
あわせる顔がなくて。
ただ探すでもなく、街を歩いていた。
二月の近い街。
商店街に踊るバレンタインの文字。 ぼんやりと見て。 思い浮かぶのは、去年の冬。
- 149 :(ノд`)゜。゜自分のためにがんがります :05/01/29 01:54:05 ID:+6YUzIlZ
- 『あ、アニキ、その・・・』
『あ、の・・・・ふ、二人で・・・・・作りまし・・た・・・・』
『・・・・黒い泥魔人?』
『ち、チョコだよっ!』
『・・・黒いマドハンド?』
『ち、違う、よっ・・・!』
『く、食える・・・・・モノなのか?』
『チョコだっていってるだろ! 男らしくない! 食え!』
『ま、待て、これは前衛芸術としてオークションにかければ数百万はいける』
『んなわけあるか!』
『兄さん・・・・』
『う・・・分かった、俺も覚悟を決める決めるから泣かないでおくれ』
『最初からそーしろ!』
『う、む・・・に、ニイタカヤマ ノボレ!』
『・・・・・・』
『・・・・・・どう、かな・・?』
『・・・・・・・・・・・・辛い』
『か、辛い?! そんなハズ・・・・・・・辛っ!』
『う・・・・今年も・・失敗・・・・・だね・・』
『くあ・・・から、辛いぞこれ! くそ、辛いっ!』
『あ、アニキ、無理して食べなくてもっ!』
『ぐぬ〜、辛い! ひ、雛! 水取ってきてくれ! くそ〜、あと半分かよっ!』
『あ、は、はい・・・・っ』
『くあ〜、馨!』
『な、何っ!?』
『来年もこうだったら、許さん!』
『あ・・・・う、うん!』
- 150 :所詮女が男向けのを書くのが無理なわけで :05/01/29 01:56:17 ID:+6YUzIlZ
- 公園のベンチでそんなことを思い出していた。
あのときも・・・・アニキに無理させて・・ホント、ダメな妹だよな。
・・・・・だから、オレ、これ以上アニキの足を引っ張りたくないよ。
これ以上オレがアニキの妹でい続けたって、アニキにいいことなんてないんだ。
なら、話は早いよ。 妹をやめればいいんだ。 どうせオレたちは本当の兄妹じゃないんだ。
オレが、あそこに戻ればいい。 家族から離れて。 家族をやめて。
「あれ・・・・おかしいな・・?」
拭っても拭っても、目から流れる水が止まらない。
「なんだろ・・・これ、雨かなぁ・・・・・?」
そんな強がりを言ってみる。 だって、悲しくなんかないんだから。
「そう、だよ・・・・オレたち・・本当の兄妹じゃないじゃん・・・・・元に戻るだけじゃん・・」
でも、段々雨が強くなってきて、周りの風景が滲んで見えなくなってくる。
「っく・・・そだよ・・それが・・・・フツウ・・なんだよ・・・・あ〜もう、冬だってのに、雨なんか降らしやがって!」
オレの、大好きなアニキのために。 妹のオレが出来る一番。
「や〜めたっ! 兄妹、や〜め・・・・た・・・・・・」
天気予報は嘘吐きだ。 今日は夕方から雪って言ってたのに。
土砂降りじゃん。
- 151 :第六話:副題は親父の背中、なわけで :05/01/29 01:58:19 ID:+6YUzIlZ
- 当てもなく歩いて、着いたのは日多上川。 川辺は雪で覆われて、かろうじて一部に川原の石ころたちを覗かせている。
それを辿って、川辺に立つ。
ここで遊んだのは、馨とだったか。 雛がまだ来ていない頃、親父と三人で釣りをしたんだ。
さっぱり釣れなかったけど、馨だけぴったり四匹釣って、晩御飯のおかずを確保してくれたんだっけ。
「親父のやつ、言い出した割に下手だったな」
「あの日は食い付きが悪かったんだ」
「・・それはもう聞いたぜ、親父」
「そうか」
「雛はどうした?」
「用事があるとさ。 大方材料でも買いにいったんだろうさ」
「材料?」
「チョコレートだろ。 今年も二人で作ります、って言ってたからな」
「・・・・・・そうか」
「で、お前は何を悩んでるんだ?」
「・・・・今年のチョコをどうやり過ごすか」
「はっはっはっは。 俺は貰えんぞ、この贅沢者」
「親父は母さんのがあるだろ」
「そうだな。 で、だ」
「あん?」
「何を悩んでる?」
「・・・・・分かるか?」
「段々と父親も板についてきただろう?」
「そうだな・・・・」
何を話そうか。 何を話せるのか。
「俺は、駄目な兄・・・・・だったのかな」
出てきたのは、そんな言葉。
「言われたよ。 俺は、馨や雛、家族のために自分を殺してる、って」
「そりゃ、いい兄じゃないのか?」
「いい兄なら・・・あいつらが一番だろ? 自分を殺すなんてしない。 殺す自分なんか、持たないよ」
そうだ。 俺は自分の欲求を持ってしまった。 何よりもあいつら家族を一番に考えなきゃいけないのに。
- 152 :無理やりバレンタインネタを入れたわけで :05/01/29 02:00:46 ID:+6YUzIlZ
- 「俺は、兄失格だよ・・・・・・」
「・・・・・・ふむ」
向かい合うでもなく、二人して向こう岸をながめ続ける。
「何をそんなに恐れてる?」
「えっ・・・?」
「・・自分より優先したい誰か。 それは幻想だ。 それは『自分の中の誰か』でしかない」
「・・・・・・・・」
「頭のいいお前のことだ、そんなことは分かってるんだろ?」
「・・・・・それは、そう・・・だけど・・・・俺は、そうじゃ駄目なんだ」
「何故?」
「家族を・・・守るために・・いい兄じゃなきゃ、駄目だから・・・・」
「家族を守る、とは?」
「それは・・・その・・」
「んじゃ取り敢えず、妹たちを守るってなんだ?」
「・・・・あいつらの、幸せ・・それを守る・・・・・かな」
「あの子たちの幸せ、ってなんだ?」
「・・・・・・・・それ、は・・」
「分からんか。 なら教えてやろう」
「え・・・?」
「お前の幸せだ」
「・・・・・・へ?」
「あの子らはお前が全てだよ。 俺でもわかる。 馨は、自分がお前の不幸せの原因になってる、って感じたんだろうな」
馨ってばれてるし・・・。
「お前は今まで不幸せだったか? あの子達や、俺たち家族と暮らしてきて」
「そんなわけ・・・・ない」
「だろう? 例えお前が自分を殺していて、しかも駄目な兄だったとしてもだ。 お前は幸せだったんだろう?」
「・・・・・・当たり前だろ」
俺たち家族は、誰よりも「家族」を求めていたんだ。 家族と居られる。 それ以上の幸せがあるものか。
「なら、今までどうりでいいんじゃないか?」
- 153 :何はともあれ、いい親父名訳で :05/01/29 02:03:22 ID:+6YUzIlZ
- 「でも、それじゃ」
「お前が幸せなら、あの子たちも幸せ。 そんなら俺も奈緒子さんも幸せだ。 家族みんなが幸せ。 オールおっけー」
「・・・・そんなん、ただの屁理屈だ」
「息子、俺が四年間大学で学んだ哲学の答え、聞きたいか?」
「は?」
「人生、そんなもんだ」
「・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・くっ」
「・・・・はははははっ」
「くはっはっはっはっはっ!」
馬鹿みたいに笑い転げる二人。 馬鹿げてる。 俺の悩みをそんなもんだ、で片付けちまった。
適わない。 この人は、本当の父親だ。
「馨なら、春木場公園だ」
「何?」
「さっき見た。 お兄ちゃんお兄ちゃん、ってわんわん泣いてたぞ」
「ほっといたんか」
「お前にしか泣き止ませられんだろーと思ってな」
「正解だ。 馨は俺にしか泣き止ませられん」
「ほう? そのココロは?」
「俺がいい兄貴だからだ」
「くっ、だっはっはっはっは、そうか、そりゃそうだ。 自分で泣かして、自分で泣き止ますなんて、いい兄貴にしか出来んな」
「ああ、いい兄貴じゃなきゃ、とっくに兄妹の縁をきられてるぜ」
「ならきられんうちに早く行け」
「分かってる」
雪道を走り出す。
「親父」
「ん?」
「あんたは最高の親父だよ」
親父は背中を見せたまま、ただ右手を上げた。
- 154 :このアニキは妹泣かしてばっかな訳で :05/01/29 02:05:52 ID:+6YUzIlZ
- 雪が降ってきた。
「おいおいおいおい・・・・あいつ、あの格好で大丈夫なのかよ!?」
思わず、独り言を吐く。 春木場のベンチなら確か屋根があった筈だが、テンパってるあいつが雪宿りなんて発想が出来るのかどうか。
この角を曲がればすぐ。 公園の隅のベンチ。 ・・・・・いた。
流石に雪まみれにゃなってなかったか。 ふぅ。 息を整える。 全力疾走しちまったぜ。
「ひく・・・おにい・・・ちゃん・・」
「呼んだか」
後ろから応えてやる。 びくっ、と振り向く。
「お兄ちゃん・・・!?」
「何でそんな驚くよ?」
「だ、だって・・・オレなんかを探しに来たの?!」
「そうだけど」
「う・・・・また、オレ・・お兄ちゃんに迷惑・・・・・」
「はいはい、帰るぞ。 寒いんだから」
「お、お兄ちゃん、待って、ちょっと聞いて」
「ん? 帰ってからじゃ駄目なのか? 寒いんだが」
「ま、真面目な話!」
「そーか」
「・・・・あの、さ・・オレ、考えたんだけど・・・・」
「ん」
「・・・・・・オレ、家族・・やめ・・・・ようかな・・・・って」
「は?」
「だ、だから、オレがあそこに戻ればこれ以上お兄ちゃんに迷惑かかんないしさっ」
「・・・・・で?」
「だ、だから・・・! 兄妹、やめるのっ!」
- 155 :思ったより長くなった訳で :05/01/29 02:08:18 ID:+6YUzIlZ
- 「・・・・はぁ? おいおいなんだよ真面目な話って、そんな話かよ?」
「そ、そんな話って・・・ひ、ヒドイよ! オレ、一生懸命考えて、それで出した答えなんだよ!」
「お前なぁ・・・。 ガキんときから聞き飽きてるぜ、ソレ」
「な、何言ってんの!?」
「『わたし、妹やめるの! お兄ちゃんのお嫁さんなる!』って」
「な、バ、バカっ! いつの話だよ! そーいうんじゃないよ! ふざけないでよ!!」
「ははははは、その言葉、そっくり返すぜ」
「え・・・?」
「そういうこと、もう二度と言うなよ」
冷え切った体を抱きしめてやる。
「あーあー、こんな体冷やして。 本気で風邪引く気か?」
「・・・・・・」
「帰ろうぜ」
「・・・・だって、オレ・・」
「お前がいなきゃ、意味が無いんだよ。 それじゃ例え志望どうりに大学行けたって、無意味なんだよ。
他の何があったって・・・・お前らが居なきゃ」
いつもの様に。 頭を撫でて。
「俺の妹でいてくれよ。 じゃないとさ、俺、駄目なんだよ」
「うく・・・」
「・・・・泣くか?」
「んん・・・もう、涙流し尽くしちゃった」
「そっか。 ごめんな」
- 156 :高校入試はもうすぐらしい訳で :05/01/29 02:10:11 ID:+6YUzIlZ
- 「よいせ・・・どうにか入る・・・・かな」
「あ、アニキ、やめよ? は、恥ずかしいよ」
「お前な・・・あのままだと確実に風邪引くぞ?」
「だ、だからってこんなの・・漫画とかじゃないんだからさ・・・・」
「いやしかし、でかくなったと思ったけどまだ小せーな。 どうにか入る」
「う・・・悪かったな、成長してなくて」
「あまり急にでかくなられても困るがな」
「困るの?」
「困るとも。 抱っこしてベッドに連れてけなくなる」
「ななな何それ?!」
「お前酔うとぐでんぐでんになるからな。 今年の正月もそうだった」
いやあれは重かった。
「あ・・・そーいうことか・・・・・なんだ・・」
「じゃ、帰るか」
「ええ?! この格好で!?」
「当たり前だろ?」
「ででも、歩きづらいし・・」
「お前に風邪引かれるよりましだ。 ほら、歩け」
「わ、わ、ちょっと待ってよっ。 や、やっぱり恥ずかしいよっ」
俺のコートから頭だけだして、馨が文句を言う。
「二人羽織りだと思えばいいだろ」
「余計恥ずかしい!」
「まぁ暖けーからいーじゃん」
「うう・・・・こんなん、恥ずかしいよ・・・」
「生足晒してるやつが何を言うかね」
「客観的にこっちのが恥ずかしいって!」
「さっきから五月蝿い。 俺に迷惑かけたくないんじゃなかったのかよ?」
「う・・・それは、その・・・・」
「ほら、ちゃきちゃき歩け」
「う〜、分かったよ!」
- 157 :ネタは尽きない訳で :05/01/29 02:13:09 ID:+6YUzIlZ
- ひょこひょこと歩き出す。 顔の下に頭が近づいたり離れたり。
「そのうち顎にヘッドバッドくらいそうだ・・・」
「じゃ、止める?」
「止めない」
「・・う〜」
「・・・お前、リンスとか使ってんのか?」
「ん? うん、トリートメント」
「家にトリートメントなんてあったか?」
「お母さんのがあるじゃん」
「ああ・・・あのセットのか。 なんとなく近寄りがたい」
高そうで。
「アニキとお父さんだけだよ、シャンプーだけなの。 でも何で?」
「いや、いい匂いがするから」
「へっ? そ、そお?」
「他は同じだよな?」
「ん、そだね・・・・・そっか、そしたら・・」
「なんだ?」
「い、いや何でもない・・・・(頭以外はアニキと同じ匂い・・・////)」
何赤くなってんだか・・・。
「・・・・・・」
「・・・・・・」
何となく訪れる無言。
でも、これは自然な無言。
気を許した二人だから、訪れる無言。
家が近づく。
「あのさ、アニキ」
「ん?」
「お願いがあるんだけど」
「言ってみ」
- 158 :も少し貼らせてくれると嬉しい訳で :05/01/29 02:14:46 ID:+6YUzIlZ
- 「大学・・・・」
「ん・・・」
「ちゃんと、行きたい所に、行って欲しい」
「・・・・・花大」
「・・・・・っ」
ぎゅっと身を縮こまらせる馨。
「は、諦めるよ」
「・・・・・本当?」
「ん。 あ〜あ、A判定で楽勝だったのにな〜。 挑戦受験だぜ」
「・・・・・・・有り難う・・・」
「全く、妹の我侭に付き合うのも大変だ」
「うん・・・ごめんね」
「まぁ、我侭言われた方が嬉しいけどな」
「そなの?」
「ああ。 いい兄になった気分になれる」
「じゃ、じゃあさっ、も一つ我侭きいてっ」
「キスはしない」
「う・・・・先手取られた・・」
「ってかお前ら何でそんなキスにこだわるんだ」
「だって・・・それは・・・・・」
「何だよ?」
「・・・・ひ、秘密っ」
- 159 :(ノд`)゜。゜ってか意地でも貼るつもりな訳で :05/01/29 02:16:56 ID:+6YUzIlZ
- 「教えてくれたらキスしてやろう」
「えええっっ!? ほほ本当!? 話す話す!!」
「うわ、大声出すなよっ」
「あ、あのね、ほら、昔絵本読んだじゃん? あれだよ、あれ」
「あれって・・・まさか、あのキスしたら王子様とお姫様が幸せになりましたーとかいうアレか?」
「そうそう! お母さんが描いてくれたやつ!」
「・・・お前らまさか、いまだにそれ信じてるとか?」
「そ、そういう訳じゃない・・・・・ケド」
刷り込み・・・・か?
「ねね、ほら、話したよっ?」
「そんなに瞳ぇ輝かすなよ・・」
「ほらぁっ!」
「はいはい。 んじゃ」
ちゅっ。
「はい、終了」
「・・・・・・・・」
「そろそろ中に入ろうぜ?」
「・・・ず、ずるーい!! 騙したなー!!」
「なんだよ、ちゃんとしてやったろ?」
「あ、頭じゃんかー!!」
「俺は口にするなんて一言も言ってない」
「ずるいずるいずるーい!!」
- 160 :(ノд`)゜。゜オチがいつも同じな訳で :05/01/29 02:19:05 ID:+6YUzIlZ
- 「あーはいはい、まずは中に・・・・」
「・・・? アニキ?」
「ひ、雛さん、何時からそこにいらっしゃったんですか?」
「ひ、雛ちゃん?!」
ああ、俺はなんてタイミングがいいんだろう。 この間からこんなんばっかり。
雛ったらゴゴゴって擬音まで出しちゃって・・・・。
「・・・・・二人で・・一緒の、コート・・・頭に・・ちゅっ、て・・・・・」
「ひ、雛さ〜ん? 落ち着いて〜。 これはね、馨のやつが風邪引きそうな格好だったからね、しょうがなく・・・」
「・・・ちゅーは?」
「え?! あ、あれはね、その、なんだ、昔を懐かしんで・・・なぁ、馨?!」
「そそそう! そうだよ! 決してアニキの方から持ちかけてきたとかじゃないから!!」
「お前はわざと言ってんのか!?」
「ずるい・・・・馨ちゃんばっかり、ずるい〜〜〜っっっ!!!」
「わ、雛ちゃんがキレたぁ!!」
「に、逃げ、おわ、雛、雪を投げるなぁ!」
「ずるいですずるいですずるいです!! 馨ちゃんばっかりずるいです〜〜っっ!!」
「く、くそ、このままじゃ雪まみれだっ。 変形!」
「わ、ちょっ」
コート越しに馨を抱きかかえる。
「あああ〜〜、今度は抱っこまでぇ!! 兄さんの馬鹿〜〜っ!!」
「おわ、火に油!? わぷっ」
「あ、アニキ、逃げるなら逃げてよぉ!」
「あ〜ん、馨ちゃんの馬鹿〜〜っっ!! 兄さんの馬鹿〜〜っっ!!!」
- 161 :(ノд`)゜。゜ :05/01/29 02:22:30 ID:+6YUzIlZ
- 貼りますた。 みんなの優しさに甘えて。
女の意地でつ。 がんがれ自分!
孝司さんがいかす・・・。 マテ、ここは妹スレだったハズだ!
取り敢えずにげるさ! 清次郎・・・。 ('A`)
- 162 :名無しくん、、、好きです。。。 :05/01/29 02:55:06 ID:dYQ4G9qC
- 女だったのかーーーーー!Good Job!!
- 163 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :05/01/29 09:35:48 ID:GuXpsRSJ
- 乙彼。
ホント書くの早いなぁ……上手だし、羨ましい。
つーか、女性だったのか……。
女性から見たら、俺のSSってすげぇ陳腐かも……・。今更ながら、なんか恥ずかしくなってきた……。
- 164 :前スレ921 :05/01/29 15:04:08 ID:9rSBXa29
- 激しく乙ー
てか女の子だったのね……
なんかヲトコの醜態を晒した気分だ……orz
- 165 :前スレ931 :05/01/29 15:36:16 ID:lvC3pbpn
- GJですー。その家族の続編待ってますよう
ってか名前呼びにくいっすよT姐さん
- 166 :(´▽`;) :05/01/29 22:05:11 ID:+6YUzIlZ
- 半分オトコみたいなもんだから気にしないのがベター。
誰ですか、陳腐とか言ってるの。 この神野郎め。
誰ですか、ヲトコの醜態とか言ってるの。 そこに混じってるのはおれですよ。
誰ですか、コテを微妙に晒してるには。 Kさんですね。
ってかね、「お兄ちゃん」と呼ばれても萌えられるようになったおれは廃人ってやつでね。
いやね、なんてーか妹最高! ってことで。
みなさんのマダー?
- 167 :清次郎捕獲者 :05/01/29 22:55:29 ID:sBIGNit7
- 清次郎が氏にますた。
- 168 :Σ('A`) :05/01/29 22:57:51 ID:+6YUzIlZ
- (ノд`)゜。゜
- 169 :名無しくん、、、好きです。。。 :05/01/30 12:20:15 ID:v/yDe3cA
- みなさんのを待つ間、こんなのでもどーぞ。
ttp://cyakui.myphotos.cc/data/cyakui1116.jpg
- 170 :名無しくん、、、好きです。。。 :05/01/30 12:27:48 ID:ghaw3oQt
- 相変わらず
| 丶 _ .,! ヽ
> ``‐.`ヽ、 .|、 |
゙'. ,ト `i、 `i、 .、″
| .,.:/"" ゙‐,. ` /
` .,-''ヽ"` ヽ,,,、 !
、,、‐'゙l‐、 .丿 : ':、
、/ヽヽ‐ヽ、;,,,,,,,,,-.ッ:''` .,"-、
,r"ツぃ丶 `````` ../ `i、
,.イ:、ヽ/ー`-、-ヽヽヽ、−´ .l゙`-、
_,,l゙-:ヽ,;、、 、、丶 ゙i、,,、
,<_ l_ヽ冫`'`-、;,,,、、、、.............,,,,、.-`": │ `i、
、、::|、、、ヽ,、、. ```: : : ``` 、.、'` .|丶、
.l","ヽ、,"、,"'、ぃ、、,、、、、.、、、.、、、_、.,,.ヽ´ l゙ ゙).._
,、':゙l:、、`:ヽ、`:、 : `"```¬――'''"`゙^` : ..、丶 .l゙ `ヽ
,i´.、ヽ".、".、"'ヽヽ;,:、........、 、、...,,,、−‘` 、‐ |゙゙:‐,
,.-l,i´.、".`ヽ,,,.".` `゙゙'"`'-ー"``"``r-ー`'": _.‐′ 丿 ,!
j".、'ヽ,".、".、"`''`ー、._、、、 、._,、..-‐:'''′ .、,:" 丿
゙l,"`"`''ヽヽ"`"` ```゙'''"ヽ∠、、、、ぃ-`''''": ` 、._./` ._/`
`'i`ヽヽヽ`''ーi、、、: : 、.,-‐'` 、/`
``ヽン'`"` : `~``―ヽ::,,,,,,,,,,.....................,,,,.ー'``^ ,、‐'"`
`"'゙―-、,,,,..、、 : ..,、ー'"'`
: `‘"`―---------‐ヽ``"''''''""
みてえなssだな。
こんなの公開して恥ずかしくないの?
- 171 :(´▽`;) :05/01/30 13:05:59 ID:v/yDe3cA
- おれは恥ずかしいです。
- 172 :前スレ921 :05/01/30 15:01:05 ID:ZpARkjRA
- 恥ずかしいからインターネッツで公開してるわけで。
- 173 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :05/01/30 15:06:23 ID:5hTzqYnt
- 放置だ、放置。
- 174 :名無しくん、、、好きです。。。 :05/01/30 18:04:24 ID:hGWdyx83
- 藻前こそ恥ずかしくないのかと小一時間
- 175 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :05/01/30 18:26:35 ID:5hTzqYnt
- 俺?
そりゃ恥ずかしいさ。
- 176 :(´▽`;) まぁまぁ、みんな :05/01/30 18:48:59 ID:v/yDe3cA
- _
 ̄| ̄| ̄ ヽ | _|_ ヽ |┌| __|__ ____ __ヽヽ
| ̄| .| ヽ | | フ | ̄ ̄| __|___ | | / / |  ̄ ̄
| ̄| /| | | フ | 口亅 / | | / |
 ̄ ̄| .L_ノ | ○ヽ '\___ '───\ |_____| / | (__
__
, 、 ノ-, 十` _
ー──一 ノ─十一 /V 土 /
─十一 / / 乂 / ゙̄ヽ
__|__ / ノ ヽ 〇_ノ ○
ってことで、そろそろ荒らしと遊ぶ会を終了しようゼ!
恥ずかしいのはお互い様サ!
- 177 :前スレ921 :05/01/30 19:20:31 ID:ZpARkjRA
- まぁ携帯から来てる漏れには何のAAが貼られてるか分からなかった罠
そろそろSS書こうと思うんですが携帯(字数制限500/半角)でSS貼るのは控えた方がいいでしょうか?
- 178 :(´▽`;) :05/01/30 19:28:48 ID:v/yDe3cA
- よく分かんないケド、やっちゃえ!
↓言われたいセリフ。
ttp://sylphys.ddo.jp/upld2nd/niji7/src/1107022527621.jpg
こんな妹が欲しかった・・・・。 orz
- 179 :前スレ931 :05/01/30 19:57:19 ID:sp//r7za
- >>177
いえいえ、ぜひ貼ってくださいな。
>>178
そんな妹いたら逆に怖いって…
- 180 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :05/01/30 20:20:06 ID:5hTzqYnt
- >>177
どうぞどうぞ。ですが、パケ死には気をつけてくだされ。
でも、最近は定額ってのもあるからいいのか……。
>>169>>178
(;´Д`)
>>179
>そんな妹いたら逆に怖いって…
だがそれが良いのですよ。
名有りで雑談はしない。ってのが俺の心情だったけど、最近はそれも薄れてきたなぁ……
- 181 :清次郎捕獲者 :05/01/31 07:02:03 ID:GCPXFYiB
- 清次郎氏んだと思ってたら寝てただけですた。
- 182 :(;´▽`)ー3 :05/01/31 18:52:06 ID:/W2cHqZa
- 寝てたんかい。
ってかね、調べたら高校入試まだ結構先でやんの。 大学入試前期より後じゃん。
くはー、アレの続き、暫く書けなそ・・・。
別のネタ、無いこともないけど・・・ま、みんなのが来るまで待ちまつ。
ネタ被ったらヤだしね・・・・。
以上、独り言。
- 183 :名無しくん、、、好きです。。。 :05/01/31 19:04:43 ID:GCPXFYiB
- 高校入試?何かあるんですか?
- 184 :あの家の長女の :05/01/31 19:34:07 ID:/W2cHqZa
- 雛さんが中学三年なんで。 ソレをネタになんか書こうかと思ってた次第。
タイムリーなネタで行きたい欲求。
受験生SSなんで、出来るだけ受験に関係あるのを書きたいという欲求。
そんな感じです。
- 185 :名無しくん、、、好きです。。。 :05/02/01 12:55:11 ID:emYOGRI1
- 下手糞だからもう書かなくていいぞ。
二度と来るなDQNが。
- 186 :名無しくん、、、好きです。。。 :05/02/01 14:34:47 ID:Scc2m7Vc
- >>185
まずはキミもSSを書いてみようよ。
- 187 :名無しくん、、、好きです。。。 :05/02/01 16:57:16 ID:sfgSwPv+
- >1をよく読め。
変なのに居付かれると、職人さんみんな逃げちゃうよー。
- 188 :名無しくん、、、好きです。。。 :05/02/01 19:30:52 ID:2AhLtcbX
- >>185
空気を読めないあなたに正直同情の念を覚えずにはいられない。
い`。
- 189 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :05/02/01 21:36:36 ID:sfgSwPv+
- >>188
お前さんも空気が読めてないねぇ
- 190 :名無しくん、、、好きです。。。 :05/02/01 21:48:05 ID:2AhLtcbX
- まかしとけ。
- 191 :黄昏の風来人 ◆cXtmHcvU.. :05/02/01 23:01:55 ID:Scc2m7Vc
- やっとです。やっとできました・・・
かなりむちゃくちゃな内容のSSですが完成しました・・・
何回も書き直しましたがここらがもう僕の精一杯でした。
あとは内容に何かのパクリが入っていない事を祈ってます・・・
一応、妹の名前だけは決まっています。
「彩音(あやね)」です。
ありふれた内容すぎてちっとも萌えませんが
萌えなさ、つまらなさには「自信有り」です。
ちょっと下ネタ爆発気味ですので
下ネタ嫌いなお方は読み飛ばして頂いて構わないです。
ただエロは無いのでご安心ください。
どちらかと言うとお約束チックな感じでしょうか・・・?
読みにくく、無駄に長いですが投下させて頂きます。
- 192 :1黄昏の風来人 ◆cXtmHcvU.. :05/02/01 23:04:52 ID:Scc2m7Vc
-
朝。
兄 「・ぐー・・・」
妹 「お兄ちゃーんっ!朝だよぉー!起きてー!」
誰かの声に起こされ目が覚める。まだ眠いのに・・・
兄 「・・・ん〜・・?」
妹 「お兄ちゃん朝だよ?ほら〜起きてよぉ〜」
兄 「・・うるせーなぁ・・もう少し寝させてくれよ・・休みなんだしさぁ・・・」
俺は休みの日の前日は目覚ましのセットをしない。
勝手に目が覚めるまで寝ていたいからです。
妹 「こ〜んなに良い天気なのに〜♪」
と言い、閉まっていたカーテンを彩音がいきなり開ける。
兄 「(うわッ!まぶしーッ!!)」
クソ眩しい太陽の光が俺の目を直撃する。
妹 「ねぇお兄ちゃんっ」
兄 「あ?」
妹 「私ね、今日お兄ちゃんと行きたいところあるんだ〜♪一緒に行ってくれる?」
兄 「やだね(即答)」
妹 「あーんっ そう言うと思った!」
兄 「俺は寝るんだ。行きたきゃ1人で行けよ」
妹 「1人で行っても意味ないもん・・・」
兄 「じゃあ友達と行けば良いだろが」
妹 「お兄ちゃんとじゃなきゃ駄目なのっ!」
兄 「俺は今日は一日寝ていると昨日から決めてたんだ。寝るぞ」
彩音に背を向けるように横に寝返りをうつ。
妹 「ねぇ行こうよぉ〜」
そう言いながら俺の肩を揺さぶってくる。
- 193 :2黄昏の風来人 ◆cXtmHcvU.. :05/02/01 23:07:49 ID:Scc2m7Vc
- 兄 「俺は寝るのだ。せっかくだから理由教えてやる
昨日、夜中ずっとゲームやってたから眠いのだよ」
妹 「そんなの理由にならないよぉ」
兄 「十分理由になるだろ。また今度一緒に行ってやるよ」
妹 「どうしても今日行きたいの〜っ!」
兄 「わがまま言うな」
妹 「・・・む・・どうしても一緒に行ってくれないんだね?
ならこっちにもお兄ちゃんを起こすための秘策があるよ?」
兄 「何をする気か知ら――」
妹 「ふーーっ」(兄の耳に息を吹きかける)
兄 「!!!」
言葉を喋り終える前にその秘策とやらをモロに食らってしまった・・・
兄 「やめろアホッ!!鳥肌立つだろが!!」
妹 「あはははっ 目覚めた〜?」
兄 「覚めるか!!寝る!!」
妹 「・・・む・・しぶといね・・じゃあ次の秘策っ」
今度は俺の枕もとにスタスタ歩いてきた。
兄 「(今度は何する気だ・・・)」
妹 「妖怪っ!まくら返し〜!!」
声が聞こえたと思ったらいきなり枕をすっこ抜かれた。
兄 「うげっ!」
突然だったので俺の頭は重力に逆らうことが出来ず下布団に「ボスッ」っと、
まあ下は布団だから痛く無いけどさ、
兄 「枕返せ!!」
妹 「あっ」
ベッドから起き上がり枕を奪い返す。
- 194 :3黄昏の風来人 ◆cXtmHcvU.. :05/02/01 23:10:07 ID:Scc2m7Vc
- もと有った場所に戻し再び寝る。
妹 「まだまだっ!終わらないよ〜っ!」
今度は足元に走って行く。足の裏をくすぐる気だろうか
兄 「(何のセリフだ・・・つーかえらくしつこいな・・・)」
ふと、今日が何かの日である事に気がついた。
兄 「(はて、今日何の日だったっけ・・・?何かあったかな・・・?)」
妹 「彩音自己流!スーパーどっかーんプレスーッ!!」
何の日かを思い出してる間に次の秘策とやらが俺を襲う。
兄 「(プレス技かーッ!いやその前に何だそのネーミングセンスはッ!)」
何か良い防御策はっ!?と思った瞬間、
妹 「わっ!!」
兄 「!?(何だ?)」
ベッドに飛び乗ろうとした彩音の足に何かがひっかかる。
転びそうになりながらとっさに手と膝を下につく。
ムニュッ
兄 「うおッ!!(ナニーーッ!?)」
妹 「・・え・・・っ? 」
自分の手の下にあるモノに気がつく。
妹 「(こ・・・これって・・・・・)」
掛け布団が割と薄かったからか、すぐにわかった。
今自分の手がさわってるモノが兄の体のどこの部分なのかを・・・
兄 「・・あの〜彩音さん?・・・今キミの手の下にあるモノ、俺の――」
妹 「わーーーーーーッ!!!ゴ、ご、ゴ、ゴメんナさイッッ!!!!」
ものすごい勢いでベッドから飛び退く。
- 195 :4黄昏の風来人 ◆cXtmHcvU.. :05/02/01 23:12:52 ID:Scc2m7Vc
- 兄 「(いや、そんなにものすごい勢いで飛び退かんでも・・・)」
一時沈黙する二人
妹 「・・・(ど・・どうしようっ・・・えっと・・えっと・・っ)
兄 「・・・(ははっ・・朝特有の現象が今日は起きてなくてある意味助かったぜ・・・)
妹 「あ・・あの・・・えっと・・その・・・・」
顔を真っ赤にしながら うつむいて もじもじしている彩音。
兄 「(おいおい、何でそんなに真っ赤になってんだよ・・・w)」
そりゃ俺もビックリはしたけどさぁ、
兄 「(ウブいなァ・・・コイツ・・・w)」
そんな彩音を見てたら何か妙に笑えてきた。
兄 「ハハハッ」
妹 「お兄ちゃん・・・?」
兄 「(面白いから少しからかってやろっかな)」
兄 「おまえ、今のわざと触ったんじゃね〜の?w」
妹 「ち、ちがうよっ!わざとじゃないよっ!コードに足が引っかかってそれで――!」
聞いた所によると、「スーパーどっかーんプレス」とやらをキメようとして飛んだ時、
横に置いてあったテレビの電源コードに足が引っかかってコケたらしい。
そんでとっさに手をついたところが俺の急所の上だったってワケね・・・
兄 「ほうほう、なるほどね。キミはあれは事故だったって言いたいのかな?」
妹 「うん・・・」
兄 「だけどさぁ、普通こうも都合よくココに手がくるかなぁ?モロだったぜ?w」
妹 「そんなこと言われても・・・たまたまそこに手がきちゃったから・・・」
兄 「「タマ」だけに「たまたま」ってか!?ははははっ!こりゃいいや!w」
- 196 :5黄昏の風来人 ◆cXtmHcvU.. :05/02/01 23:16:11 ID:Scc2m7Vc
- 妹 「しょうがないじゃないっ!本当にわざとやったんじゃないんだもんっ!」
さすがに怒ったのか、でかい声で怒鳴られる。
兄 「(ぷくくw 面白えよコイツw じゃあこれはどうだ?)」
兄 「わるいわるい、信じるよ。でもさ、俺だけ触られたままってのは不公平じゃない?」
妹 「えっ・・・?」
兄 「じゃあこうしようぜ?お互い公平にするために俺はお前の「乳」をさわる。」
妹 「え・・・えーーーッ!?な、何言ってるのっ?!そんなのダメっ!」
あわてて腕で胸を隠すようにしながら後ろにあとずさる。
兄 「チッ、何で?何で触ったら駄目なの?」
妹 「何でって・・・だって・・っ 恥ずかしいもん・・・・っ」
兄 「お前は俺のに触っただろ」
妹 「でもあれはさわろうと思ってさわった訳じゃなくて・・・」
兄 「あーあ、俺ショックだぜ。
まさかお前に「触んじゃねえよ!キモイんだよ!」なんて言われるなんて・・・」
妹 「私そんな事一言も言ってないよっ!?」
兄 「ほんとかよ・・・?」
妹 「ほんとに言ってないよっ!」
兄 「ふーん・・・」
兄 「(そろそろ止めとくかな・・・これ以上やるとセクハラで訴えられかねん。)」
妹 「・・・・わかった・・」
胸を隠すようにしていた腕をゆっくりとおろす彩音。
兄 「ん?何が?」
考え事をしていて聞いてなかった。
妹 「ちょっとなら・・いいよ・・・?」
兄 「だから何が?」
- 197 :6黄昏の風来人 ◆cXtmHcvU.. :05/02/01 23:20:11 ID:Scc2m7Vc
- 妹 「え?・・だ・・だから・・・私の・・ここを・・・」
そう言いながら胸に手をあてる彩音。
兄 「は!?(なんとぉーーーーーーーーーッ!!!)」
妹 「でもちょっとだけだよ・・? ほんのちょっとだけだからね・・・?」
お、おいおいっ!マジか!?マジでいいのか!?
お前俺に触られるのイヤじゃないのか?!どうなの!?
いや、でもこれは物凄くおいしい状況じゃないのかっ!
ここで触らなきゃ男がすたるぞっ!
でもこいつは妹だぞ!?でも本心はさわりたいっ!!
それ以前に何で俺こんなにドキドキしてんだってっ!
ごくっと唾をのむ俺。
無意識に彩音の方へ右手がのびる。
兄 「(うおおっ!いかん!!手が勝手にィッ!!)」
慌ててもう片方の手で右手を抑える。
チラッっと妹の方を見る。
少し不安そうな、モノ欲しそうな(ォィ、目をして俺を待っている彩音。
兄 「(そんな目で俺を見るなァーーーッ!!触るだけじゃすまなくなるぞォーーッ!!)」
ふと何かのセリフが頭をよぎる。
「私の愛馬は凶暴です。」 違う!凶暴になってどうする!!今は静まれ!!
「静まれ黒王!!」 そうだ!静まれ!静まるのだ俺!!
「ガハハ!ワシの馬は凶暴じゃぞ!!」 ・・・・東方不敗?
- 198 :名無しくん、、、好きです。。。 :05/02/01 23:21:19 ID:WTopcGga
- (゚∀゚)b
- 199 :7黄昏の風来人 ◆cXtmHcvU.. :05/02/01 23:23:14 ID:Scc2m7Vc
- 兄 「・・・」(腕を抑えながら無言でうつむいている)
妹 「・・・(ど、どうしたのかな・・・? お兄ちゃん・・・)」
兄 「は、はははははっ!」
妹 「・・・?」
兄 「な〜に言ってんだよお前〜っ あんなの冗談に決まってんだろ〜!ははは」
すげー根性無しだな俺・・・
妹 「・・・あ・・じょ、冗談だったんだ・・・・」
少しホッとしたような、残念そうな(ォィ、顔をする。
妹 「もお〜っ お兄ちゃんそうゆういじわるはやめてよぉ〜っ」
兄 「わるいわるい!」
妹 「すっごく恥ずかしかったんだからねっ?」
兄 「悪かったよ。俺と行きたい所あるんだろ?いじわるしたお詫びに一緒に行ってやるよ」
妹 「ほんと!?わーいっ!」
兄 「(わーいって・・・子供みたいな奴だな・・・)」
兄 「まあ今日はお前の「誕生日」だしな。一日付き合ってやるよ」
妹 「えっ・・・?」
兄 「あれ・・?違ったか? (しまった!違ったのか!?)」
妹 「あ、ううん・・あってるよ・・・覚えててくれたんだね・・・」
兄 「ま、まあな」
本当はついさっきまで忘れてたんだけどその事は言わないでおこう・・・
妹 「お兄ちゃん、私の誕生日なんかもう忘れちゃってると思ってた・・・」
兄 「そりゃ覚えてるだろよ (ウソです。すみません)」
妹 「うん。ごめんね」
兄 「でもさ、何で今日が自分の誕生日だって言わなかったんだよ?
本当に忘れてたら分からない所だったぞ?(本当は忘れてました。ごめんなさい)」
- 200 :8黄昏の風来人 ◆cXtmHcvU.. :05/02/01 23:26:17 ID:Scc2m7Vc
- 妹 「うん・・もし忘れちゃってるなら・・・私が言う前に思い出してほしかったから・・・」
兄 「なぜに?(思い出せて良かった・・・)」
妹 「なんでかな・・・? わかんない・・・けどそうしたかったの・・・」
兄 「ふ〜ん・・・・あ!」
誕生日といえば欠かせない物を用意していなかった事に気づく。
妹 「? なに?」
兄 「すまん、プレゼントまだ買ってないや・・・何か好きなの買ってやるよ」
妹 「いいよ♪プレゼント無くてもっ」
兄 「いや、でもさ、」
妹 「お兄ちゃんお金あんまりないでしょ?」
兄 「そりゃたしかに今、金欠だけど・・・」
妹 「今日一日お兄ちゃんが一緒にいてくれる事・・・
それが私にとってはもうプレゼントなんだから・・・・ね?」
頬を赤く染めながら少し恥ずかしそうに少女は言う。
兄 「な、何だそれは・・・・っ (か・・かわいい・・・っ)」
つーか何だこの甘ったるい空気は!
この甘ったるい変な空間から脱出するため話をかえる。
兄 「そ、そんで、お前どこに行きたいんだよ?」
妹 「あ、そう言えばまだ言ってなかったね」
兄 「おう。何も聞いてない。(何処に連れて行かれるのか・・・)」
妹 「ケーキ食べに行くのっ♪」
兄 「ケ、ケーキだぁ?!食べに行くのか!?買ってくるんじゃなくて?!」
- 201 :9黄昏の風来人 ◆cXtmHcvU.. :05/02/01 23:28:52 ID:Scc2m7Vc
- 朝っぱらからケーキか・・・笑えねぇなぁ・・・・
まあ誕生日と言えばケーキだし、しゃあねえか・・・
妹 「すっごくおいしいって評判のお店があるのっ
そのお店のチョコレートケーキ、お兄ちゃんと一緒に食べたいなぁ〜って」
ケーキなんてどこも同じ味じゃないのか?知らんけど・・・
まあケーキのお金は俺が出してやるか・・・
兄 「わかったよ。今日一日お前に付き合ってやるって決めたからな、行ってやるよ」
妹 「わーいっ ありがと〜っ♪」
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友達に聞いたうわさ話なんだけど
そのお店にあるとくべつなチョコレートケーキを
自分の誕生日の日に好きな人と二人で食べると
ぜったいに切れることの無い「運命の赤い糸」で二人は結ばれるって・・・
その話・・・本当だったらいいな・・・・
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END
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