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[第三弾]妹に言われたいセリフ
- 790 :名無しくん、、、好きです。。。 :04/12/21 17:08:39 ID:UujjZMBj
- >>788
1.スレが目立つようになる。
2.荒らしが湧く。
3.厨が湧く。
らしいですよ。兄さん。
時期が時期ですから、特に3番には注意したいですね。
- 791 :名無しくん、、、好きです。。。 :04/12/21 22:51:48 ID:NlZSL3Ao
- 目立たせたければあげればいいんですね(ぉ
dクス、なくおアニキ
- 792 :(1/4) :04/12/21 22:55:31 ID:STQNYpRX
- 「お兄ちゃ〜ん!こっちこっちー!」
――ああ、今行くよ!
「もっと早く〜!」
――まったく……なんだよ?
「ほら!見て〜!あのイルカさん、可愛い〜!」
――そうだな。食べると美味そうだ。……イルカって食えたっけ?
「……お兄ちゃん、食べちゃダメだよぅ」
――分かってるって。冗談。
「むー。本気の目だったよ」
――冗談だっつの。ほら、次行こうぜ。
「…うん。イルカさ〜ん!またね〜!」
妹の声が、焼けた空に響く。
俺はまだイルカのほうを向いている妹の手を掴み、歩き出す。
なんてことない、よくある風景。
よくある日常。
だけど。
これが、もう長続きしないのは分かっていた。
- 793 :(2/4) :04/12/21 22:56:30 ID:STQNYpRX
- 「…………」
俺は目を覚ました。
目覚まし時計の音が鳴っている。ぼうっとした頭のまま手を伸ばし、止めた。
再び静寂が戻る。
「またあいつの夢か……」
俺はうんざりしながら頭を抱えた。体がひどく冷たい。冬だから、だろうか。
俺にはふたつ年下の妹がいた。名前は紗枝。
今、俺は18だから……16歳か。
自分で言うのもなんだが、可愛い妹だった。変な意味じゃなくて。
純粋にいい妹だった。明るくて、世話好きで、家事もこなせて。
俺にはもったいないくらい。とにかく、それくらいよくできたやつだった。
両親が離婚し、離れ離れになる前までは。
- 794 :(3/4) :04/12/21 22:58:06 ID:STQNYpRX
- 当時12歳だった俺は、成す術もなかった。もちろん紗枝も。
突然の離婚により、俺は親父に。紗枝は母さんに引き取られた。
それ以来だ。今日みたいな夢を見るようになったのは。
もう永遠に会えないのだろうか。俺の中の紗枝はずっと10歳のままなのだろうか。
俺は……いつもそう思う。
親父は郵便局で働いているので、朝は早い。だから俺が目を覚ます頃には誰もいない。
……ハズだ。
ガタン。
音がする。階下のキッチンから。
ドロボウ?まさか。
俺は忍び足で階段を下りていった。
- 795 :(4/4) :04/12/21 22:59:14 ID:STQNYpRX
- 音を立てずにキッチンの戸を開けた。わずかな隙間から覗き込む。
(OK,落ち着け俺。昨日やったメタル○アの要領だ。ゆっくり近づけ)
慌てて訂正する。
(いや、近づいてどうするよ。警察だ。確認したら警察を呼ぶんだ)
ガタン。
あ。今のはどっちが出した音だ。
「――誰?」
俺か。
「誰かいるの?」
綺麗な声。女だ。足音がこっちに向かってくる。
(やばっ!隠れなきゃ!)
また訂正する。
(いや、隠れてどうするよ!ここは俺の家だぞ!)
「そ、そっちこそ誰だ!?」
戸を勢いよく開ける。相手は女だ。高見盛似でもない限り、勝てる。
しかし―――。
- 796 :名無しくん、、、好きです。。。 :04/12/21 23:00:56 ID:STQNYpRX
- 続きはまた明日。寝ます
- 797 :名無しくん、、、好きです。。。 :04/12/21 23:12:01 ID:NlZSL3Ao
- 就寝ハヤー。
がんがってくださ。
- 798 :名無しくん、、、好きです。。。 :04/12/21 23:27:42 ID:kCiO3lCV
- つづきが気になる・・・
- 799 :名無しくん、、、好きです。。。 :04/12/22 06:13:52 ID:/P/8+j7M
- 789vs792
互角!!
と言っておく。
- 800 :名無しくん、、、好きです。。。 :04/12/22 06:16:28 ID:/P/8+j7M
- 789>長文わ無いかね?
sage以外わ入れちゃダメかね?
- 801 :名無しくん、、、好きです。。。 :04/12/22 12:54:15 ID:K/zwzhF1
- >>800
なんでも良いんだったらわざわざsageって入れてくださいなんて言いませんよぅ…
- 802 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :04/12/22 15:20:33 ID:Bo/7yRWZ
- もう放置でいいんじゃねぇの……
>>792-795
いいなぁ……。続きを楽しみにしています。
- 803 :名無しくん、、、好きです。。。 :04/12/22 22:28:53 ID:np3U8G6l
- そろそろ「明日」が終わっちゃうよぉ・・・
- 804 :789 その1 :04/12/23 00:04:18 ID:vxtkSel8
- なんかジャンルが変わってほのぼの系だが長文行くぞ。
軽い設定。ゆき(中2)兄(高2)
「今日はおにいちゃんといっしょに買い物だ。(ウキウキ)」
そう。今日はゆきと買い物に行くことになった。
服を買いに行くから見て欲しいのだという。
それというもの昨日…
「ねーねー。明日暇?」
「ああ暇だけど。何?」
「よかった。じゃあいっしょに買い物いこ。服買うの。」
「えぇっ」
「いやなんだ。ゆきと買い物いやなんだ。」
「そんなことないよ。」
「じゃあいこ。」
俺はこの手の言い方に弱いからまんまと言いくるめられてしまった。
で、今日はその買い物につきあってやることになったのだ。
- 805 :789 その2 :04/12/23 00:11:03 ID:vxtkSel8
- 「買い物ってこんなに遠いのかよー。聞いてないぞ。」
「だって買い物付き合ってくれるって言ったじゃん。」
「まあな。」
(それにしても服買いに行くのに片道1時間半もかけるか普通。ま、男の俺には理解できないのかな?)
「ついたよー。」
「ついたって。ここ?」
「だってこの店男物のショップだぞ?」
「だから、いっつも服がぱっとしないお兄ちゃんのために服を選ぶの。」
「もしかして買い物って、俺の服?」
「そうだよ。」
「マジで?(おいおいほんとかよ)でも、俺金もって無いぞ?」
「いいの。ゆきからの誕生日プレゼントだよ。」
「誕生日明後日でしょ。」
「ありがと」
- 806 :789 その3 :04/12/23 00:22:31 ID:vxtkSel8
- 俺は、「ありがと」と言いつつもかなりキョドっていた。
周りを見ると、服一着が見たことも無いような値段だ。
なんか店の雰囲気に飲まれている。
「お兄ちゃん」
「…」
「お兄ちゃん」
「あ?何?」
「なんかキョロキョロしちゃってるからさ。」
「こんな店来るの初めてなんだから仕方ないだろ。つーかこんな高いの買えんのか?」
「だいじょぶだよ。ちゃんとお金おろしてもらったもん。」
「あ、そう」
「で、どんな服が欲しいの?」
「どんなって言われても、あんまそんなの気にしたこと無いからな。」
「じゃあゆきが選んであげる。」
「ありがと。」
「じゃあ選んでくるからここで待ってて。」
「待っててって。おい。」
行ってしまった。こんな異空間で一人って。
まあ待つしかないか。
- 807 :789 その4 :04/12/23 00:31:29 ID:vxtkSel8
- パタパタパタ
「お?」
「選んできたよ。」
「ありがとう」
「早く着てみてよ。」
「え?」
「試着だよ。ほら、試着室で着替えるの。」
「わかった。」
(えっと、これがこうでこうでっと)
「着れたぞ。」
「見せて。うーん。またちょっと待ってて。」
また行ってしまった。待つか。
「うーん。どっちだろう。」
「パンツこれに変えてみて」
「パンツ?」
「ズボンのことパンツって言うの」
「あ、あぁ。」
「でも2個あるぞ」
「最初こっちはいてみて」
「はいよ。」
後はそんなことの繰り返しだった。
「これでいいよ。」
「そうか?いいのか?(あぁつかれた。やっと終わりか)」
「鏡見てみなよ。」
「うん。(あ、なかなかいいじゃん)結構いいな。ありがとう」
「じゃあ決まりね。それ脱いでもとの服に着替えて。」
「はーい」
- 808 :789 その5 :04/12/23 00:39:52 ID:vxtkSel8
- 「お会計は、2万と4350円になります。」
「おい、いいのかそんなに高いもの」
「いいって言ったじゃん。誕生日プレゼントなんだから。」
「あぁ、そうか。ありがと。」
「ありがとうございました。」
「さて帰るか。ってもう暗いな。」
「これから帰ったらもう飯だな。」
「そうだね。そうだ、来週の日曜日さ今日買った服着てお出かけしようよ。」
「え?」
「いいでしょ。水族館。」
「いいけど、おごらないぞ。あんま金ないし」
「わかってるって。じゃあ来週の日曜日だよ。」
「あぁ。」
今思うと、ゆきは今日の買い物も来週の水族館とセットで考えてたんじゃないかと思う。
つーかこんな高い服もったいなくて着れないと思ってたしちょうどいいかな?
来週は水族館か。また疲れそうだな。まあいっか。俺っていい妹持ったなぁ。
〜fin〜
まあ、妹がいない俺にはこれが限界だな。
- 809 :名無しくん、、、好きです。。。 :04/12/23 01:34:00 ID:zd+5EYUQ
- おっ?
知らない間に・・・
- 810 :名無しくん、、、好きです。。。 :04/12/23 01:38:46 ID:fEMHw+eJ
- でも>>792-795の続きも気になる
- 811 :名無しくん、、、好きです。。。 :04/12/23 02:27:59 ID:D/kN/WsM
- >>792-795 はもちろんだが、
>>789 の続きも読みたい。水族館での話を
- 812 :789から ◆LS6RgCUyNA :04/12/23 15:07:06 ID:df1vgWvD
- 水族館のことか。流れ上で考えただけだから考えてないや。
よし、これから考えよう。
今日明日中には。書けなかったら旅行行くからしばらく無理。
- 813 :名無しくん、、、好きです。。。 :04/12/23 16:00:05 ID:hNLck9R6
- お兄ちゃん、何故そんなに優しくするの……?
そんなに優しくされたら私…、迷っちゃうじゃない……。
ねぇ、お兄ちゃん。兄妹で好きになったりしちゃ駄目なんだよ…?
だから諦めようと思って我慢してるのに……そんな事されたら私……私……っ!
- 814 :名無しくん、、、好きです。。。 :04/12/23 19:02:25 ID:CSrWQkt9
- そんな長い台詞を言われたいと常日頃から思っている
真性妹萌えお兄ちゃんに乾杯。
好きだ。
- 815 :名無しくん、、、好きです。。。 :04/12/24 00:12:55 ID:tfI7eGoI
- 同一人物???
- 816 :名無しくん、、、好きです。。。 :04/12/24 00:14:12 ID:IyWujSrd
- え、誰と誰が?
- 817 :名無しくん、、、好きです。。。 :04/12/24 00:38:05 ID:IAZMkTmy
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- 818 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :04/12/24 19:14:57 ID:clp1zFgO
- 12月24日。
赤や緑の装飾、デカいサンタ、眩しいくらいの電飾……。
「まだまだ先だと思ってたけど、もうクリスマスなんだねぇ……」
スーパーのカートを押しながら、俺はキャベツを選んでいる未来に話しかける。
「そうですか?私は待ち遠しかったですよ?」
「俺は、この歳になると別に楽しみでもないけどなぁ……」
「でも、みんな楽しそうで……なんだかウキウキしませんか?」
「まぁ、そうだな……クリスマスなんて日本人にしてみりゃ、楽しめればいい。みたいな感覚だしな」
「そうですよね?」
「ところで、未来よ……」
「何ですか?」
「今年は……プレゼント買ってないんだ……」
「あぁ……私はいいんですよ?別に……」
「いや、そういうわけにはいかないだろ……つーことで、明日二人で買い物に行かないか?」
「いいですよ。じゃあ、私も明日、兄さんのプレゼント買いますね?」
「うん、楽しみにしてる」
「……ところで、兄さん……今何時ですか?」
「ん?四時五分前だけど?」
「あと五分か……」
「えっ?何が?」
「何って……タイムサービスに決まってるじゃないですか!!」
「うぇ!?まだ買うのか!?」
目の前のかごの中には、もはやいつもと同じぐらいの食料品が……。
これだけでも、十分重そうだってのに……。
「はい!これから大掃除とかで忙しくなりますから、買い溜めしておかないと!!」
考えてるんだなぁ……感心するよ、全く。
「さぁ、未来ちゃん、もう時間だよ?」
「えっ!?よぉし!!兄さん、行きますよ!!」
「はいはい、お供しますよ」
小走りに駆け出した未来を追いかけながら、
ふとサンタ姿の女性店員が目に入り……つい、未来ちゃんのミニスカサンタ姿を想像してしまうのでした。
- 819 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :04/12/24 19:16:33 ID:clp1zFgO
- 「はぁ……やっと出来ました……」
「お疲れ様でした」
時刻は七時半。料理が完成したようだ。
『あんまり時間が無いんで、料理、手伝ってくださいね?』と言われていたが、
結局、俺は買い物の荷物持ちしかせず、途中『邪魔だから』という理由でキッチンから追い出されてしまった。
料理への情熱は、俺への愛をも凌ぐようだ。
……このことは多分、悲しみとともに一生忘れない記憶となろう。
「さぁ、食べましょうか」
未来がエプロンを外しながら、ダイニングに入ってくる。
「おい!!未来!!」
「は、はいっ!?」
「何だ、その格好は!」
「はぃ?」
「今日はクリスマスだぞ?ドレスとか着ないのか?」
「持ってないですって……」
「じゃあ、その動きやすさ第一のパンツは止めろ!!せめてスカートを穿け!!」
「何だか、今日は厳しいですね……」
「だってよ、カノジョには、常に可愛いくあって欲しいだろ?」
「か、彼女!?も、もう!!兄さん!!何言ってるんですか!!」
「まぁ、未来は何着ても可愛いんだけどな」
「も、もう!!恥ずかしいですよぉ……」
ま、お約束通りの可愛い反応を見せる未来。
「あの……でも、兄さんがそう言うなら、私……ちょっと着替えてきますね?」
「うん!!待ってる!!」
- 820 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :04/12/24 19:17:24 ID:clp1zFgO
- 「あ……あの……兄さん」
十数分後、未来がゆっくりとドアを開け、戻ってくる。
「待ってたよ」
「あの……兄さん……似合いますか?」
そう言われて、未来のほうを振り向く。
……ふむ、なかなか色っぽいじゃないか!!
「うん。可愛い。似合ってるよ」
「えへへ……ありがとうございます」
未来は、いつもより子供っぽい笑顔を見せる。
こういう顔もいいねぇ……。
「さ、ご飯食べよう?」
「はい!」
「未来ちゃん、シャンパン買ってきたんだ。二人で乾杯しよう?」
「えっ、何時の間に……」
「未来ちゃんが料理作ってる時……一応声かけたけど、気付かなかった?」
「はい……全然……」
料理>>>(越えられない壁)>>>>俺。
切ねぇ……。
「に、兄さん!?急に倒れて、大丈夫ですか!?」
「ああ、大丈夫。気にしないで……」
「そうですか?」
「うん。まぁ、気を取り直して乾杯だ!テンション上げろ!!」
「あ、はい……」
「じゃあ、かんぱ〜い!!」
「か、かんぱーい」
棒読み。別にいいけど。
俺はシャンパンを一気に飲み干し、未来の料理に手を付ける。
「いっただっきまーす!!」
「ふふっ……兄さん、慌てて食べると危ないですよ?」
- 821 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :04/12/24 19:18:27 ID:clp1zFgO
- 「何が?……げほっ!!」
「あぁ、だから言ったのに……!!大丈夫ですか、兄さん……」
「けほっ……ちょっと咽た……」
「はい、お水」
「ありがと……いやさ、未来ちゃんの料理が美味しすぎて、思わず急いで食べちゃったよ」
「口だけは減りませんねぇ……でも、ありがとうございます。お世辞でも嬉しいですよ」
「お世辞じゃねぇって。コレ、ホントに美味いよ?ほれ、未来ちゃんも。はい、あーんして?」
「あーん……って、しませんよ!!」
「み、未来!?何時の間にノリツッコミを会得したんだ……」
「べ、別にいいじゃないですか……」
「うむ、確かにそんなことは小さな事だな。……さぁ、気を取り直してあーん、って」
「だから、しませんってば……」
「何で……?」
「だって……兄さんと……」
「俺と?」
ちょっとイジワルだな……。つーか、なんかHなビデオとかのノリ……。
「間接キスに……なっちゃう……」
「いいじゃん?」
「嫌ですよ……恥ずかしいじゃないですか……」
何時も通り、未来ちゃんの顔が真っ赤。
- 822 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :04/12/24 19:19:58 ID:clp1zFgO
- 「つーか……隙有りぃ!!」
未来の口にフォークを押し込む。
危険なので良い子はマネしないように!!
「わ、わぁ!」
「どうよ?美味いだろ?」
「……」
口を手で覆ったまま、固まっている未来。
「どうした、未来?」
「も、もう!!!!!兄さん!!何するんですか!!!!」
「案ずるな。間接ならば、ファーストキスにはカウントされない!!」
「そ、そんなこと心配してません!!
……もう……兄さんは全然女心を分かってないんだから……そんなこと、冗談半分でするものじゃ無いですよ……」
「何か言った?」
「いえ、何も!!!!」
「そう?ま、いいけど……それよりさ!!未来ちゃんも俺に食べさせてよ!!」
「何馬鹿なこと言ってるんですか……」
「えー!?いいじゃん!!」
「ダメです!!普通に食べたって十分美味しいですよ、私の料理は!」
いつもと特に変わり映えも無く、恋人たちの聖夜は更にふけていく……。
- 823 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :04/12/24 19:20:57 ID:clp1zFgO
- 『好きだ……君を愛している!!』
『うん……嬉しいよ……』
まぁ、飯も終わり、ケーキも食べ、
未来と二人で、友人から借りたクリスマスモノの恋愛映画のDVDを見てるわけですが……
すごくつまらない……今年一番の話題作とか言ってたクセに……。
やっぱ、映画はアクションかSFに限るなぁ……。
「ふぁぁ……」
欠伸のついでに隣を見ると……真剣な未来の顔が……。
しかし……何でこんなに夢中になってるのかねぇ……この娘は……。
ま、価値観の違いってヤツか……。
しかし、退屈だ………って、まだ一時間あるのか!?
これで、ハッピーエンドでいいじゃねぇかよ、監督!!何か一波乱あるのか!?
まぁ、映画の監督に文句を言ってもしょうがないけど……。
…
……
………
不思議に眠たくならないので、仕方なく、俺はこのタルい映画を見続けている。
しかし、内容は本当につまらないので、主人公の滑舌の悪さとか、そんなところばっかりに注目している……。
……トサッ。
俺の肩に力が加わる。
見ると、未来が俺に寄り添っているではないですか!!
おいおい!!!ここまで、いいシチュエーションは珍しいんじゃない!?
……と、一瞬思ったが……。
ま、どうせ寝てるんでしょ?……うん、確かに寝てるし。
疲れてるんだよな……寝かしといてやるか。
っていうか、それでもこの展開は美味しい!!美味しすぎ!!
「にぃ……さん……」
「ん?どうした、未来?」
- 824 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :04/12/24 19:21:56 ID:clp1zFgO
- 「くぅ……くぅ……」
何も無いのかよ!!他にあるだろ!!『好き』とか、『大好き』とか、『愛してる』とか言えよぉ!!
こんな欲望を寝てる未来に押し付けてもしょうがない。
ここは、未来を起こすか部屋まで連れて行くかしなければ。
ま、起こすのも可愛そうなので、部屋まで連れて行くことにする。
……いや、決して寝顔が可愛いからぜめてもう少し長く見ていたいとか、そんな理由じゃない!!……こともない。
俺は未来をお姫様抱っこで抱きかかえ、階段を上っていく。
つーか、軽い……。
俺の手の中の未来はとても軽くて、柔らかくて……儚い物のように思われた。
「ん……にぃさん……?」
「あ、起きちゃったか……?」
「寝ちゃったんだ、私……」
「疲れてるんだよ」
「でも……あの映画……最後まで見たかった……」
「うん、じゃあ、明日また見ような?」
「いやです……今日じゃなきゃ……ダメです……」
「何でよ?」
「よく……分からないけど……兄さんと……あの映画を見たかったんです……」
「でも……眠いんだろ?」
「眠くなんて……ないですから……」
「嘘つけ。そんな、目をトロ〜ンとさせて何を言うか」
「でも……」
「あっ、いいこと思いついた」
「何です?」
「王子様のキスで、お姫様は目を覚ますんだよな」
「ちょっ!?ちょっと!!にぃさ……んっ!!」
……まぁ、ここから先は皆様の想像にお任せすることにする……
- 825 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :04/12/24 19:26:06 ID:clp1zFgO
- メリークリスマス。このスレにおける立場がもはや無い遊星よ(ryです。
長かった……でも全部貼れてよかった……。
ちょっと今回時間があんまり無かったので、かなりやっつけ仕事ですな。
ホントはこの後も、もうちょっと考えてたんだけど……暇が無いのが辛いです。
ま、こんなですけど、次回、正月ネタで何か書けたらいいなぁ……と。
- 826 :名無しくん、、、好きです。。。 :04/12/24 20:21:19 ID:IyWujSrd
- かなりはにゃーん。良いものだ。
- 827 :789から ◆dUGeRb1xb6 :04/12/24 20:42:11 ID:t6B5iCpK
- 水族館の話行きまーす。
「お兄ちゃん起きて」
「…」
「お兄ちゃん起きてよ」
「ん?」
「やっと起きた。今日は水族館行くんだから早く起きてよ。」
「今何時だよ。うわ、まだ7時じゃん。」
「だって8時には家出るんだよ。今起きないと間に合わないよ。」
「8時に家出るって水族館まで何時間かかるんだ?」
「2時間くらい」
「えっ。…マジで?そんな遠いの?」
「うん。いいじゃん。1週間も楽しみにしてたんだから。」
「まあいいけどさ。」
「なら早く起きて。ほら、早く」
「はいはい。飯は?」
「私が作っといたよ。じゃあリビングで待ってるからね。」
ゆきはリビングに走って行った。
今日は水族館に行くことになっていた日だ。それにしてもゆきが飯を作るなんてめずらしい。
さて、俺も着替えてリビングに行くとしよう。
- 828 :その2 ◆LS6RgCUyNA :04/12/24 21:07:28 ID:t6B5iCpK
- 「お兄ちゃん、遅いよ。また寝たかとおもって呼びに行くところだったよ。」
「そんなはず無いだろ。普段着ない服だったから着るのに時間かかったんだよ。」
実際は財布に二千円しか入ってなくてあわてて万札を探していたのだが…
「もう。何ぼーっとしてんの。早くご飯食べてよ。」
「あぁ。お、うまい。」
実際ゆきが作った飯はかなりうまかった。2年くらい前に食ったときはかなりまずかった気がするんだがいつの間にこんなにうまくなったのだろうか。
「本当?おいしい?ありがとう。」
「さて、今日は何もってきゃいいんだ?」
「お金だけあればいいよ。ほかに必要なものは全部持ったから」
「あ、ほんと?じゃあ軽く準備してくるよ。ごちそうさま。」
「はーい。」
さて、金は持った。ほかに要る物はない。ゆきも準備がいいな。
「準備終わったぞー。」
「じゃあ行こう。早く早く。」
「お、おい引っ張るなって。」
なんだかんだ言って俺楽しんでるな。妹のテンションが俺に合ってるのか?
「今日は、イルカ見るんだからね。そこはイルカショーが有名なんだから。」
「イルカね。ハイハイ。」
なんだかんだと話してるうちに駅に着いた。
「電車はこれね。」
「おい、電車来てるぞ。走るか」
「お兄ちゃん待ってよ。そんなに速く走れない」
「間に合ったな。」
「うん。」
「じゃあ俺寝るから着いたら起こせよ。」
「寝ちゃうの?」
「寝る。俺は寝不足なんだ。」
「わかった」
「じゃあヨロシク。」
- 829 :その3 ◆LS6RgCUyNA :04/12/24 21:17:02 ID:t6B5iCpK
- トリップ変わっちまったのはミスだから気にすんな。その2のほうが本物。
じゃあ本編
「お兄ちゃん起きて。」
「ん、あぁ。」
「次だよ。」
「もうついたんか?」
「乗換えだよ。」
「おう。」
「次は私寝ていい?今日早くおきたから眠くて。降りるの終点だから。」
「いいけど、今日何時におきたんだ?」
「5時だよ。」
そうか、がんばってくれたんだな。
「着いたぞ。降りるんだろ。」
「うん。」
「乗り換えこれだろ。」
「うん。じゃあいくよ。」
「また電車来てるぞ。走るぞ。」
「だからそんなに速く走れないって。」
- 830 :その4 ◆LS6RgCUyNA :04/12/24 21:40:06 ID:t6B5iCpK
- 結局また電車には間に合って順調に乗ることが出来た。
「じゃあ私寝るね。」
「終点で起こせばいいんだろ。」
「うん。おやすみ。」
寝てしまった。さて、暇だな。つーかよく見るとゆき結構かわいいな。いつもあんまり気にしなかったけど…学校では結構もてるだろうな。
よく考えれば水族館なんて5,6年ぶりだよな。今日は俺も楽しむかな。
ん?次は終点か。起こしてやろう。
「おーい。次だぞ。起きろ。」
「ん?次。うん。」
「降りるぞー。」
つーか降りる人多いな。人気あるんだな。
「お兄ちゃん。入場券買いに行こう。」
「ああ。つーかいくらだ?」
「高校生は、3000円だね。」
「あぁ。3000円な。」
「イルカ楽しみだね。輪くぐるらしいよ。」
「ふーん。でもまだ開いてないのか?」
「10時からだからね。電車が順調だったからあと15分くらいかな。」
「ここはアシカはいるのか?アシカショーも見てみたいんだが。」
「なんだ、お兄ちゃんも結構楽しみなんだ。ふーん」
「悪かったな。イルカショーは見たことあるがアシカショーは見たことないんだ。」
「アシカショーもあるらしいよ。10:10からの会あるからそれ見よ。」
「おう。あ、もう開くぞ。」
「早く行こう。ね。」
今日はここまでだ。もう体力の限界。あとは旅行から帰ってきてからだから。29か30日だな。
- 831 :名無しくん、、、好きです。。。 :04/12/24 23:04:24 ID:IyWujSrd
- 乙可憐。
早く帰ってきやがれ。
- 832 :名無しくん、、、好きです。。。 :04/12/24 23:33:08 ID:t1G910YJ
- みんなすごいぜ・・・
どうやったらそんな萌えるストーリー考えられるんだ?
俺はまったく思いつかんぞ・・・
- 833 :名無しくん、、、好きです。。。 :04/12/25 00:24:40 ID:3jTZGPjQ
- 妹「お兄ちゃ〜ん!私にクリスマスプレゼントは?」
兄「え?(やべ、すっかり忘れてた……)も、もちろん用意してあるよ」
妹「本当!?嬉しいなぁ〜♪お兄ちゃんのことだから、きっと高いものを(妄想中)」
兄(どうしよう……今さら買ってなかったなんて言えないし……。……よし!!)
妹「……で、結局なにを買ってきてくれたの?お兄ちゃん♪」
兄「―――だよ」
妹「え?」
兄「プレゼントは、俺だよ」
妹「……」
兄(よっしゃ!!いい反応だ!……おい、なにとろけそうな顔してるんだ!冗談だよ!!)
妹「お兄ちゃん……実は私のプレゼントも……(赤面)」
兄「な、なん(ry」
俺たちの脳内はいつだってクリスマス。そうだろ、兄弟?
- 834 :名無しくん、、、好きです。。。 :04/12/25 01:38:23 ID:xBg1AHEg
- そうさ、ブラザー
- 835 :名無しくん、、、好きです。。。 :04/12/25 04:00:59 ID:5VhvkYP1
- 甘いわっ!
兄『ウィ〜ス』
妹『遅いよっ!何やってたの!?』
兄『あぁ、ちょっとな……』
妹『まさか、お兄ちゃん彼女居るの?』
兄『いや、友達の家で遊んでたんだよ』
妹『な〜んだ、良かった』
兄『ん?何が良いんだよ?』
妹『何でもないよ〜ん☆』
どーよ!!(笑)
- 836 :名無しくん、、、好きです。。。 :04/12/25 11:56:02 ID:idsGV/U5
- 『実は私たち、本当の兄妹じゃないの…。このあいだお母さんが言ってるの聞いたの』
『だ、だから…あのね…(赤面)』
夢が膨らむよ
- 837 :たゆん ◆BUK/i6Ymmg :04/12/25 18:28:29 ID:xBg1AHEg
- 本当にもう、ここの連中大好きだ。
だれかクリスマスプレゼントに妹が届いたお方はいらっしゃいますか?
- 838 :名無しくん、、、好きです。。。 :04/12/25 19:22:30 ID:5VhvkYP1
- 極上の妹が届いたゼ!
ハァハァ
- 839 :名無しくん、、、好きです。。。 :04/12/25 19:50:27 ID:VfWXX70m
- >>838
ウチの弟と交換しないか?
- 840 :名無しくん、、、好きです。。。 :04/12/27 01:46:23 ID:JZkgu6v5
- 839>ヤダ!オレのもんだぁー!!
- 841 :名無しくん、、、好きです。。。 :04/12/27 02:53:01 ID:i+tC3kps
- 弟を取り合うスレはここですか?
- 842 :名無しくん、、、好きです。。。 :04/12/28 11:45:49 ID:fAbnQCK9
- お兄ちゃんどいて!そいつ殺せない!
- 843 :名無しくん、、、好きです。。。 :04/12/28 21:26:21 ID:kt6kCdi/
- いつの間にか厨がはびこるスレとなってしまったな、ココも。
早く終われ、冬休み!!
- 844 :名無しくん、、、好きです。。。 :04/12/29 01:43:40 ID:aDRDaEyE
- 犯人わ誰だっ!?
- 845 :たゆん ◆BUK/i6Ymmg :04/12/29 01:48:50 ID:5r8Qp5XM
- なんだ・・・彼が帰ってきたのかと思った。
- 846 :名無しくん、、、好きです。。。 :04/12/29 02:24:15 ID:k0VEQ1PJ
- 姉さん、ちっ違・・・
- 847 :名無しくん、、、好きです。。。 :04/12/29 11:03:54 ID:Mis7d8RF
- 妹「おらのオメコなめてくれろ兄ちゃん〜」
妹「昨日から風呂さはいっていんずもんだけん。かいくてかいくてしょうがないねん」
兄「えっ…でんで、俺さ好いちょるコばおんねん。よってからにそないなこさできんばい…」
妹「ひどか〜兄ちゃんはおらのことよりそのコば大事にすんばい?」
兄「そんなあこたないよ…どっぢもおらにとっては大切なコですたい」
妹「ならばいいやんけ〜ささはようおらのお目子に兄ちゃんのデラぷっちおいナメタケさいれてくれろ」
兄「しゃあないのお、節子。これっきりやで」
妹「わあ、きれいなホタルやぁ〜」
- 848 :名無しくん、、、好きです。。。 :04/12/29 11:52:18 ID:f1ClVi+A
- 萎える
- 849 :名無しくん、、、好きです。。。 :04/12/29 13:28:50 ID:Qjv6WrDo
- 「お兄ちゃんの求めた戦争だ」
- 850 :名無しくん、、、好きです。。。 :04/12/29 20:16:51 ID:vmfm4qnx
- そんなこという人嫌いです。
- 851 :たゆん ◆BUK/i6Ymmg :04/12/29 20:23:35 ID:5r8Qp5XM
- ◆LS6RgCUyNA さん、まだかな。
- 852 :名無しくん、、、好きです。。。 :04/12/29 21:51:06 ID:KydwnRYx
- うちは兄妹揃ってガノタで、俺が自分の部屋で勉強していると、妹がいきなりドアを開けて
妹「ララァが死んだ時のあの苦しみ、存分に思い出せ!!」と言い放って新聞を筒にした奴で殴りかかってくるので、
俺「情けない奴!!」と叫んで傍にあったカレンダーの筒で殴りあいになった。さらに、
妹「貴様こそ、その力を無駄に消費していると何故気づかん!!」
俺「貴様こそぉ!!」と逆シャア風味の討論を繰り広げながらの殴り合いが続き、最終的に、
俺が力ずくで妹の肩を押して部屋から押し出そうとしている時に、
妹がソファーのクッションを投げてギラ・ドーガとジェガンとガンダムMk-UのフィギュアにHIT
俺「ギラ・ドーガまで!!無理だよみんな下がれ!!」
妹「しかし、ララァは私の母親になってくれたかもしれなかった存在なのだぞ!!」
俺「お母さん…うわぁ!!」と本物の母上に見つかり何故か俺だけ部屋を散らかしたと言われ説教
あ、ちなみにノンフィクションね……もうこんな妹いらねぇよウワァァンヽ(`Д´)ノ
誰か交換キボンヌ、っていうかタダであげるよ、ちなみに顔はまぁ普通かなぁ。
- 853 :たゆん ◆BUK/i6Ymmg :04/12/29 23:00:56 ID:5r8Qp5XM
- 萌え。
- 854 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :04/12/30 19:48:23 ID:mZlxsNd/
- 寒いくらいの海風が強く吹き付けている。
海を見ていると、何かセンチメンタルな気分になる……ような気がする。
「あっ、兄さん。こんなところにいたんですか?」
「なぁ、未来。海って広いなぁ……」
「はぁ……」
「ときに未来よ。何故、俺たちは船なんかに乗ってるんだっけ?」
「え?私、言いましたよね?」
「ああ……忘れたかもしれない。教えてくれ」
「もう……」
───────────────────────
ルルルルルルル……
「はい、結城です」
未来が電話をとる。
「あっ、お父さん。お元気ですか?」
親父か……
「はい。えっ!?」
驚いてる……。
「ありがとうございます。嬉しいですよ!!」
喜んでる……なんだろ
「はい。ありがとうございました。兄さんに代わりますか?」
俺?
「ああ、そうですか。はい、さようなら」
親父に会話を断られた……話す事も無いが、なんかショックだ……。
そういえば、親父ははるか遠くで出張中。母さんも一緒ですよ。
「で、あの飲んだくれ親父、なんだって?」
「の、飲んだくれ……?」
「異論あるのか?」
「……無いですね」
「うむ。よろしい。で、あのビール腹中年男性がなんて?」
- 855 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :04/12/30 19:50:02 ID:mZlxsNd/
- 「……えーと、船のチケットを送ってくれるそうですよ」
「船?何故?」
「えっと……九州におばあちゃんが居ますよね?」
「ああ」
「もうすぐお正月なんですけど、今九州にいるみたいなんで……」
「バアさんの家で落ち合おうって訳か?」
「そうなんです!」
「うーん……でも、それなら、飛行機でもいいのにな?」
「そうですね。でも、すごく大きな船らしいですよ?」
「ふーん」
「楽しみですね?」
「うん、そうだな」
俺も乗り物は嫌いじゃないし、船酔いしやすいと言う訳ではない。
冬休みなどダラダラするためにあるようなもの。退屈している俺には、楽しみと言えば楽しみだった。
「あの……それで、兄さん……新しい服買ってもいいですか?」
「おぅ、未来ちゃんも結構女の子してるねぇ?」
「だって……やっぱり欲しいじゃないですか……」
「いいよ。買って来いよ。ただし、俺を萌えさせて見ろ!!」
「もえる?」
「いや……こっちの話だ」
───────────────────────
「……そうだったな」
「思い出しました?兄さんったら、もうボケですか?」
「いや……ホントに急な話だったからな。何か実感が……」
「確かにそうですね」
「そういえば、バアさんの家に行くんだよな?ヒロ姉ぇはどうしてる?」
「東京の大学に行ってるらしいですよ。だから、お祖母ちゃんの家にはいないんじゃないんですか?」
「ふぅん……じゃあ、サチ姉ぇは?」
「地元の企業に就職したって聞きましたけど……」
ヒロ姉ぇとサチ姉ぇは俺たちの従姉。俺の親父の兄の娘で、昔はバアさんの家に住んでいた。
はっきり言って憎らしい姉どもだ……まぁ、スタイルだけは良いんだが。
- 856 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :04/12/30 19:51:38 ID:mZlxsNd/
- 「じゃあ、会えるかもな」
俺が何気なく発した言葉に……
「そう……ですね」
どこか遠くを見ながら、何か呟くように応える未来。
「あっ!?もしかして、未来ちゃん妬いてる!?」
「そっ、そんなことないですよぅ!!」
「嘘だねー」
「嘘じゃありません!!」
「いいや!『大好きな兄さんが、サチ姉ぇにとられちゃう!!どうしよう!!』とか考えてたんだろー?」
「考えてません!!」
「ホントかなー?」
「ホントです……って、兄さん、泣かないで下さいよ……」
「泣いてないもん!!カモメが目に突き刺さっただけだもん!!」
「なんなんですか……その奇怪な言い訳は……」
「ホントだもん!!」
「はぁ……もう知りませんからね」
「なんだよ、もうちょっとノッてくれても……」
「そうじゃありません。もうお姉ちゃんとでも何でも、仲良くしてください」
冷たい口調でそう言って、どこかへ歩き去ってしまう未来……。
やっべぇぇぇ!!完全に怒ってるよ!!!
調子に乗りすぎたぁぁぁ!!!!!!
「あの……未来ちゃん……ゴメン、馬鹿なこと言って悪かったよ……」
「兄さんが謝る事はありませんよ」
……ぬぅ、次の一言が思いつかん。
そんな感じで、何も話しかけられないまま、俺たち二人の船室の前まで来てしまう。
「ちょっ!!待てよ!!」
「ごめんなさい。ちょっと眠くなってしまいました」
一言で俺を突き放し、部屋に入って鍵を閉めてしまう。
……どうしたもんかねぇ。
つーか、閉め出された!!
- 857 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :04/12/30 19:52:56 ID:mZlxsNd/
- こんばんは。
粘着力だけは一人前。遊星より愛を込めてです。
実はコレ、正月の話に発展していくのですが……。
連投規制のせいで、長い文章を一回で貼るのがかなり面倒臭いので……。
正月を迎えた気持ちで読んでください。
- 858 :名無しくん、、、好きです。。。 :04/12/30 20:35:26 ID:AMjpbEmx
- GJ!
- 859 :たゆん ◆BUK/i6Ymmg :04/12/30 20:52:26 ID:E5lUq+NZ
- がんがってね。
- 860 :名無しくん、、、好きです。。。 :04/12/31 00:24:07 ID:8akdgAQ+
- かなり昔のことだけど、夜中に妹が通知表の成績が悪いっていう理由で叱られてた。
たまたまトイレに行こうとしていて、偶然聞いちゃったんだよね。戸もかすかに開いてたし。
戸の隙間からこっそり覗くと、親父に激昂されて立ちながら泣いてる妹が見えた。
当時、俺と妹はあまり仲がよくなかった。親は俺ばかり甘やかして妹には厳しかったから。
だから、朝起きて俺が「おはよう」とか言っても「おはよ」とか素っ気無いもんだった。
そんな妹が泣いてるのを見て、なんかカッときた。今まで生きてきた中で一番ムカついた。
- 861 :名無しくん、、、好きです。。。 :04/12/31 00:24:56 ID:8akdgAQ+
- 俺は戸を開けて中に入って、「なにやってんだよ!!」って怒鳴った。
親は突然の乱入者に驚いて固まり、妹はぽかんと俺を見た。
「どんなことだって本人が一番反省するに決まってるだろ!!」
……と吐き捨てて、妹の手を掴んで部屋から連れ出した。そのまま自分の部屋に戻った。
鍵をかけてもう一度妹を見たら、小さな肩をガタガタ震わせながら「ぅぅぅ…」とか言ってんの。
なんか自然に体が動いていて、気づいたら抱きしめて頭を撫でてた。
結局その日は妹と同じ部屋で寝て、翌日、親が謝ってきた。
- 862 :名無しくん、、、好きです。。。 :04/12/31 00:26:36 ID:8akdgAQ+
- 最初に言った通り、かなり昔のことなんだけど、いまだに覚えてんだよね、あいつ。
その時からものすごく仲良くなった。何の用事もないのに部屋に来て、
「へへ〜」とか言って人のベッドの上でごろごろしてんの。
「なに?」とか訊くと「んー?なんでもないよー」とか言って笑って誤魔化される。
その時だよ。
別にシスコンとかロリコンとかじゃなくて、ずっと妹を守りたいって思った。
純粋にずっと笑っていてほしいって思った。
……今年の初詣はふたりで行こうと思ってる。どうせ毎年向こうから誘ってくるし。
長くなったけど、これで終わり。なんかあったらまた書き込む。
- 863 :たゆん ◆BUK/i6Ymmg :04/12/31 00:50:14 ID:G4NQY4WZ
- あんた・・・・兄貴だよ・・・・。
- 864 : ◆LS6RgCUyNA :04/12/31 01:29:02 ID:aKzfsC4z
- 昨日帰ってきて、今日ネット復帰して大掃除。(もう1日ずれてるけど気にしない)
帰ってきましたよ。
明日(今日)書けると思います。ただ大掃除が半分しか終わってないんで(実家ってつらいね)出来ない可能性もありです。
ただ、できるだけ書くようにします。(もう話はほとんど出来てますんで)今日は大掃除疲れと明日の初詣に備えて寝ます。
- 865 :名無しくん、、、好きです。。。 :04/12/31 06:38:22 ID:ObHDHGv+
- >>860-862
あんた、カッコいいよ……
- 866 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :04/12/31 20:52:10 ID:ObHDHGv+
- 「ねぇ、未来……もう浮気しないから許してー!!」
ドア越しに未来に話しかける。
「……」
「俺が悪かったからー!!」
「大きな声出すのは止めてください。恥ずかしいんで」
……一言一言がキツい。
「いや、もうホントに悪かったって!!」
「本当にそう思ってます?」
「思ってる!!」
「ウソですね」
「何でそう思うんだ?」
「服……」
「服?」
「三時間も迷って買ったのに……一回も褒めてくれてない……」
拗ねてるー!!可愛いー!!!!
「……え?」
そういえば、新しい服買ったんだっけ……。
でも……どんな服だっけか……。
「そりゃあ……ちょっとタイミングをだな……」
「じゃあ、さっきどんな服着てたか言えますか?」
「ゔ……」
「やっぱり……」
「ほ、ほら……未来は何を着ても可愛いから……」
「今日はその手には乗りませんよ」
「……」
あぁ、どうしよう!!
「未来……頼むからもう一回だけチャンスをくれ!!」
「……お断りします」
「いや……一生のお願いだ!!もし、未来が満足しなかったら……」
しなかったら……何も考えてない……。
「しなかったら……?」
- 867 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :04/12/31 20:53:09 ID:ObHDHGv+
- 「何も思いつかんし、海にでも飛び込むか」
「だ、ダメですよ!!」
「じゃあ、どうしてほしい?」
「分かりました……それは後で考えましょう」
「えっ、じゃあ、いいの?」
「仕方ありません。ただし……一回だけですからね」
「うん。感謝するよ」
ちょっと躊躇いながら、部屋に入る。
そこに立っていた未来を、とりあえず、嘗め回すように全身を見つめる。
……ん?
……ふむふむ。
「未来!?とりあえず、言いたい事があるんだが!!」
「な、何です?」
「スカート短くないか?」
はっきり言って、未来がこれほど短いスカートを穿いているのは見たことが無い。
例えて言うなら……見えそうで見えないぐらいの長さ。だが、それがいい……。
つーか……未来ちゃんの生足〜♥長ぇー!!細ぇー!!白ー!!
「えっと……どうですか……?」
「どうって……そそられるね」
「な、何ですか、その褒め方は……」
「ミニスカートも似合ってるよ。未来ちゃん、足キレイだし」
「そ、そうですか?」
うん。何度見ても美脚だ。
「うん。いくら校則が厳しいからって、制服のスカートもそれぐらいにしたらいいのに」
「嫌ですよ……」
「ま、未来は優等生だからねぇ」
「違います……」
「まぁまぁ、謙遜するなって」
- 868 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :04/12/31 20:54:05 ID:ObHDHGv+
- 「そうじゃありません……。えっと……だって、スカート短いと……見えちゃうじゃないですか……」
「ああ。パン……」
「そ、それですっ!!……だから……兄さん以外には見せたくないかな……」
「……ん……?つまり、俺には見せたいと?」
「いっ!?いやっ!!そういうわけじゃなくて!!えっと……兄さんは、兄さんだしっ!!だから……!!」
未来が手を後ろで組んで、頬を赤らめて、俯いて、モジモジして……可愛いぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!
「しかし……俺も、こんな可愛い未来ちゃんに気付かなかったとはねぇ……」
「あ……やっぱり……」
「ん?何が?」
「この服……さっき着替えたばっかりですよ?気付きませんでした?」
「やはりそういうことか!!いやさ、何か違和感あるとは思ってたんだよ」
「本当ですかぁ?」
「うん。確か……さっきはスカートじゃなかったよな?あと、セーターも色がちょっと違うな……?」
「あれ……?忘れてたんじゃ……」
「うん。結構覚えてるもんだねぇ。いや、でも、あれも未来ちゃんらしくて似合ってたよ?」
「はぁ……兄さんには敵いませんね……」
「思い知ったか!!」
「はい……。やっぱり……姉さんたちには取られたくないです」
何処か虚空を見ているものの、しっかりとした口調。
つーか、やっぱり嫉妬してる……こいつは一気に攻めるチャーンス!!
「やっぱり、不安?」
「ちょっと……」
「じゃあ……」
左手で軽く肩を抱いてやる。
「俺は、未来だけしか見てないから。安心してよ」
「にぃさん……」
- 869 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :04/12/31 20:54:51 ID:ObHDHGv+
- 「今日は嫌がらないんだな?」
「……二人きり……だから……」
うむ。いい雰囲気。
……チャンスじゃん♪
「てぃ!!」
右手で未来のスカートを捲ってみる。
この体勢では肝心の中の物は見えませんけど。
「きゃっ!?」
顔の赤い未来はスカートを押さえながら、俺から飛び退く。
うむ、こういう行動もまた可愛いねぇ。
「うんうん。予想通り、可愛い反応だ」
「な、何するんですかぁっ!!!!!!!!!」
「いや、一度やってみたかったんだよ、スカートめくり」
……断っておくが、いくら俺でも、そこまで思っちゃいない。
「ええぇぇぇぇっ!?」
「成る程、スカート捲りをするのは、女の子が恥ずかしがるのを見て楽しんでるからと言うが……真実だな!!」
「もう……変態みたいな事言わないで下さいよ……たかがスカート捲りと言えども、立派な犯罪ですからね!?」
「妹だからいいんじゃないの?」
「妹でも犯罪です!!」
「あ、そうなの?……ま、でも、未来ちゃんは嫌がってないから犯罪は成立しないよね?」
「何を言ってるんですか!?嫌ですよ!!」
「そうかなぁ?」
「そうです!!」
でも、態度からすると、あながち嫌って訳でもなさそうだけど……
- 870 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :04/12/31 20:55:42 ID:ObHDHGv+
- 「まぁ、いいよ。さぁ、飯の時間までまだ時間あるし、未来ちゃんを自慢しに行こうか」
「えぇっ!?外に出るのは恥ずかしいですよ!!」
「それじゃ何のための服なんだよ!さぁ、行く行く!!」
未来の手を掴んで、強く引っ張る。
「あぁん!!に、兄さん、待って下さい!!」
「待たん!!」
「お願いですから、せめてスカートだけでも……」
「ダメ。可愛いんだから、自信持ちなさい!!」
あくまで抵抗を試みる未来を、全力で部屋から引っ張り出し、ドアを閉める。
「……もう、ムリヤリなんだから……」
「ま、気にすんな。さぁ、デッキにでも行こうか?」
「セクハラですか……?」
「何で……?」
「だって……風、強いじゃないですか……」
「大丈夫。どうせ誰もいないから」
「そういう問題じゃありません!!」
「まぁ、気にするな。別に未来ちゃんのパンツ見ようって訳じゃないから」
「じゃあ、何でですか!?……理由によっては、今晩外で寝てもらいますからね!!」
「最近忙しかったからなぁ、なんかのんびり海でも見てたい気分なんだよなぁ……」
「ふぅん……兄さんでもそんな時があるんですね」
「何だよ、その言い方?」
「いや、別に。いつも無駄に元気良いから、意外だなって思っただけです」
「惚れ直した?」
「何言ってるんですか……さ、行くなら行きましょう?」
「ああ、そうだな」
まだまだのんびりと船旅は続く……。
そういえば、未来と俺、部屋同じだけど……今夜大丈夫かな……。
- 871 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :04/12/31 20:56:40 ID:ObHDHGv+
- >>860-862様の素晴しい話の後で、こんな物を貼るのも気が引けるが……
自分もあまり時間が無い身故、お許し願いたい。
大晦日の夜だが……この話の時間設定は、一月二日から三日にかけての話のつもり。
ただ……ホントに書きたいものを書いただけなので、こんな船が実在するのかどうか……。
- 872 :たゆん ◆BUK/i6Ymmg :04/12/31 20:58:48 ID:G4NQY4WZ
- どっちも兄貴だよ・・・。
- 873 :No.2 :04/12/31 23:33:12 ID:1tKFQDNj
- お久しぶりです
前スレがdat落ちして、HTML化される予定がないようなので
過去ログ倉庫をつくりました
http://www.geocities.jp/mewmirror9/
では、よいお年をお迎えください
- 874 :名無しくん、、、好きです。。。 :04/12/31 23:34:17 ID:E/v9ZGdK
- >>873
貴様に今年最後の「よくやったよ!!最高だ!!」を授けよう。
- 875 :たゆん ◆BUK/i6Ymmg :05/01/01 00:33:18 ID:Ju7b0EMj
- あけました。
今年もお兄ちゃん、お姉ちゃんがたにとっていい年でありますように。
- 876 :@引T ◆LS6RgCUyNA :05/01/01 00:48:13 ID:+k0Xuz6e
- 公開プロキシに通しても無いのに引っかかってた◆LS6RgCUyNAです。
トリップだけじゃ呼びにくいと思うのでHNつけました
@引Tでアップルティーとお読みください。(何でそうなるのかはわかると思いますが)
と言うことでかけなかったので今から書きたいところですが初詣帰りの疲労と明日から親戚が来てドンチャンに備えて寝ます。
そんなことで親戚来てリビングでドンチャン⇒PCリビング⇒小説かいてる暇なし。
よってしばらくかけませぬ。ご勘弁を。
4日以降には必ず。ハイ
- 877 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :05/01/01 19:35:30 ID:Q1JlFlbO
- 正月である。
我が家の場合は家でのんびり……というワケには行かず、毎年九州の祖母の家に行く事になっている。
俺たちは無事両親と九州で落ち合い、祖母の家で宴会などを楽しんでいる。
つなみに、ヒロ姉ぇは海外へ行ってしまったらしい。一安心と言うか、なんと言うか……。
……しかし、未来ちゃんの周り、心なしか人が多いような……。
と言っても、酔ったオッサンばかりなワケだが……。
未来ちゃんのうんざりした顔を見た俺はその人々の間をすり抜け、未来ちゃんの隣に座る。
「よっ!楽しんでる?」
「そう見えますか……?」
未来ちゃんが俺に耳打ちする。
「……見えないね」
「はぁ……勘弁してほしいですよ……」
「美しさは罪ってやつですかね?」
「全く……兄さんまで。冗談は止めてくださいよ」
相当参ってるな……未来ちゃん……。
「でも、チヤホヤされるのって悪い気分じゃないだろ?」
「まさか……。だって……私……」
未来ちゃんが口篭る。
「どうしたんだよ?」
「触られたんですよ……その……お尻を……」
俺の耳に近づけられた未来の顔から熱が伝わってきて、未来がまた真っ赤になっている事が分かった。
ついでに……俺の頭も怒りで真っ白に……。
「……おい、未来……どいつだ……!!」
「えっ……?」
「未来にそんなことしたのは、どの酔っ払いだ……!?」
「突然だったんで……ちょっと分からないですけど……」
「じゃあ片っ端から狩るか……!!」
「め、目が本気ですっ!?」
「大丈夫だ……命は取らん……」
「に、兄さんっ!!私は気にしてませんからっ!!だから、落ち着いて!!」
- 878 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :05/01/01 19:36:25 ID:Q1JlFlbO
- 「大事な妹の大事な部分を触られて、そう簡単に落ち着けるかぁっ!!」
「に、兄さん!!声が大きいですっ!!」
「俺も触りた……もがっ!!!」
「ああ、もう!!兄さん、ちょっと来てください!!」
───────────────────────
「頭冷えましたか?」
使っていない部屋。
俺は未来に無理矢理引っ張られて、ここに来た。
「うん……面目ない……」
「まったく……今日のは冗談になりませんよ……?」
「分かってるよ」
「昔から、兄さんは頭に血が上ると手がつけられませんからね……」
「だってよぉ……」
「だって。じゃありませんよ。向こうは酔ってるんですから」
「じゃあ、未来は我慢できるのって言うのかよ?」
「そりゃ……嫌ですけど……怒ってもしょうがないですよ……」
もう諦めたと言う様子の未来……。
「じゃあ、未来は我慢できるってのか!?」
「仕方ないじゃないですか……反抗なんて出来るわけないですし……」
「好きでもないヤツに体触られて……嫌なんだだろ!?」
「だから、言ってるじゃないですか……我慢するしかないんです……」
未来の悲しそうな顔……。
未来は、真面目で大人しいほうだから……
何もいえなくて、じっと我慢してるのが簡単に想像できて……。
やっぱり、俺は……未来のこんな悲しい顔は見たくないなぁ……。
- 879 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :05/01/01 19:37:44 ID:Q1JlFlbO
- 「分かった……。仕返ししてやろうなんて、もう思わないよ」
「……」
「だから、今からは俺が未来ちゃんを守る事にする」
「兄さん……」
「もう二度と、未来に嫌な思いはさせない……これならいいだろ?」
……ちょっとキザだったかも……。
つーか、言ってるこっちが恥ずかしいんだけど……。
「……はい!!嬉しいです!!」
未来に笑顔が戻る。
未来の笑顔を見るのは、凄く久しぶりのような気がした。
「さ、戻ろう?まだ、食い足りないんだ」
「はい!」
そういって、ドアを開け、廊下に出ると……
「うおっ!?未来、何してるんだ!?」
未来が俺の腕に抱きついてきた。
……まさか、未来ちゃんの偽者!?
「だって……兄さんは、私を守ってくれるんですよね?」
「そりゃそうだけど……。母さんも父さんもいるんだぞ!?」
「いいじゃないですか。それよりも、早く行かないと、料理なくなっちゃいますよ?」
「ま、まぁ……そうなんだけどさぁ……」
未来が……壊れた……。
もしかして……酔ってるのかな……。
「だって……兄さん、私を守ってくれるんじゃないんですか……?」
ギャー!!!見上げるないで!!!上目遣いは可愛すぎるってば!!!
「は、はは……参ったな……」
「♥」
皆さんも妹を大切に……。
- 880 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :05/01/01 19:39:11 ID:Q1JlFlbO
- うん。>>860-862様とネタが被ってます。
いや、パクリじゃないんです。パクってもしょうがないですし……。
貼るのやめようかと思ったんですけど……第一回目を貼っちゃった後だったし……。
でも、それほど>>860-862様は自分の理想の兄貴像に近かった。ということだけは知っておいて貰いたいです。
- 881 :名無しくん、、、好きです。。。 :05/01/01 22:13:53 ID:ucFqFCDv
- 神だ…。
- 882 :たゆん ◆BUK/i6Ymmg :05/01/01 23:05:42 ID:Ju7b0EMj
- 兄神様。
- 883 :@引T ◆LS6RgCUyNA :05/01/04 10:49:45 ID:6AN8BhqX
- 長らくお待たせいたしました。連日連夜のドンチャンで疲れ気味の@引Tです。
では本編
「アシカ見に行くぞー。で、どこでやるんだアシカショー。」
「えっとね。こっちの道をまっすぐ行って突き当たりを右だよ。」
「あと10分しかないんだ。急ぐぞ。」
「だから走らないでってば。お兄ちゃん。もう」
「これだな、アシカショーはここだろ。」
「う、うん。お兄ちゃんが走ったせいでもう疲れたよ。」
「ごめんごめん。こっちも楽しみだからつい、な。」
「やっぱ楽しんでるんだ。」
「いいだろ別に。水族館だって久しぶりなんだから。」
「へへへ。よかった。」
「ん?何が?」
「あの、ね。私が無理矢理誘ったりしてお兄ちゃん困ってたり怒ったりしてるんじゃないかって思ってたんだ。」
「そんなこと無いって。俺は、ゆきに服かってもらって嬉しかったし水族館だって、そりゃぁちょっと疲れるかなくらいは思ったけど、でも楽しみだったし。」
「よかった。私ちょっと心配だったんだ。」
「だいじょぶだって。俺そんなこと思ってないから。つーか時間。速く入るぞ」
「そうだそうだ。早く入ろう。」
「あれ?お前泣いてんのか?もうだいじょぶだから泣くなって。」
「うん。ありがと。あ、一番前の席開いてるよ。すわろ。」
「おう」
- 884 :@引T ◆LS6RgCUyNA :05/01/04 11:13:03 ID:6AN8BhqX
- 「もう始まるね。」
「あぁ。楽しみだよ。」
「はじまったよ。あ、アシカがボール乗っけたまんま出てきたよ。」
「おぉ。移動も出来んのか乗っけたまんま。」
「アシカってやっぱすごいよね。」
「あぁ。お、係の人とキャッチボールしてるぞ。」
「あれってキャッチボールなの?」
ボールを乗っけては返し乗っけては返ししているんだがまあキャッチボールかどうかは微妙である
「このアシカのトトちゃんとキャッチボールしてみませんか?では、そこのお子さんどうでしょう。」
「ほら、やっぱりキャッチボールじゃんか」
「それどころじゃないって。うまく投げられない子供でも出来るのかな?」
「できるんじゃん?」
「あ、ほんとだ。出来てる出来てる。」
「すっげーなやっぱアシカって。」
「本日は最後までのご観覧とご声援ありがとうございました。」
「あ、終わったね。」
「終わったな。すごかったなアシカ。あ、そういえばどこ行く?次」
「この近くにある建物で熱帯魚見れるみたいだから見よ。」
「いいぜ。じゃあ行くか。」
だめだ。ねみぃ。寝る。また今度を待ってくれや
- 885 :名無しくん、、、好きです。。。 :05/01/04 16:01:31 ID:dV3foUi5
- 妹が風邪で学校を休んでいました。兄もショックです。
テレビには、終始投げやりに司会を進めるタモリが映し出されています。
妹と目が合いました。まず汗をかいたパジャマを脱いでください。無抵抗ですか。
お兄ちゃんがシスコンなのを忘れるほど発熱しているんですね。
床に投げ出された体温計が、なおも妹脱衣ショーで3分経過とピーピー鳴き蠢いています。
笑って安心させようたって駄目です。しかし葛根湯を選んだセンスは評価したい。
いま妹がご就寝されました。妹の寝顔に兄もそっとでこちゅうです。
- 886 :名無しくん、、、好きです。。。 :05/01/05 00:23:26 ID:fEQI9faX
- 世界のSONY赤っ恥社員が勤務中に精を出す「セックス相手」募集
http://news13.2ch.net/test/read.cgi/news/1104815617/
他社製品を貶し続け、自社製品を褒めるという情報操作を繰り広げてきた
ソニー直属の自作自演工作員、通称GKの悪行の一部が
ついにマスコミと2チャンネラーの手によって白日の下に晒された!
集えソニーに苦しめられてきた消費者よ!
聖戦はまだ始まったばかりなのだ!!
【ゲートキーパーズ悪行まとめ】
http://perape.sakura.ne.jp/memo/001/1218_gatekeeper.htm
【Sonny祭りのまとめサイト】
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Oakland/1030/
関連スレ
PSP欠陥・初期不良とソニー社員による他社製品中傷に関する問題★63
http://news13.2ch.net/test/read.cgi/news/1104755382/
- 887 :名無しくん、、、好きです。。。 :05/01/05 02:09:19 ID:24pGpn9j
- 待つ。
- 888 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :05/01/06 21:20:22 ID:aGef6N1A
- あ゙〜!!
古文ってのは、どうしてこんなに面倒臭いんだ!!
明日提出の課題を終わらせるため、俺は眼鏡をかけ、辞書とシャーペンを持って、テキストの前で唸っている。
数学や物理なら得意なのだが……国語は苦手。典型的な理系だった。
コンコン。
ノックの音が聞こえる。
「どうぞ?」
「失礼します、お兄さん」
軽くお辞儀をしながら、妹の千奈が入ってくる。
「勉強、お疲れ様です」
「あぁ、大変だよ」
俺は椅子を回転させて、体全体を千奈に向ける。
「あっ、お兄さん……ソレ……」
千奈が俺の顔を指差して、言う。
「ああ、眼鏡のことか?頭良さそうに見えるだろ?」
「はっ、はいっ!!似合ってます!!」
冗談のつもりだったのに……。まぁ、いいか。
「でも、いつの間に……?」
「前から軽い近視なんだ。まぁ、勉強には全然関係無いけどな」
「そうですか?でも、いつもと違って感じで……あの……か……か……」
千奈が言葉を詰まらせ、俯く。
「ゴメンなさい……なんでもないです」
「ああ、そう……そういえば、千奈は宿題はいいのか?」
「宿題ですか?今日の分は終わりましたよ」
ちゃんと計画立ててるんだなぁ……。流石千奈と言うか……。
「そうなのか。ところで、親父はどうしてる?気配がないけど……」
- 889 :遊星より愛を込めて ◆isG/JvRidQ :05/01/06 21:21:42 ID:aGef6N1A
- 「旅行に行きましたけど?」
「旅行ぉ!?何で!?」
「お母さん……旅行がすごく好きなんです」
「へぇ……」
「でも……お父さんが亡くなってから、ほとんど行けませんでしたから……」
「そっか……」
そうだった……千奈と唯奈のお父さんも……
「変な話をしてすいませんでした……」
「いや、こっちも変な話して悪かった。で、話が大分逸れたが、何か用があったんじゃないか?」
「あっ!忘れてました!!えっと……暇だったから……シフォンケーキ、焼いたんですけど……お茶にしませんか?」
「ケーキ?千奈が?」
「はぃ」
「おぉ!!食べたい食べたい!!」
「ふふっ。じゃあ、準備してきますね?」
「あぁ。ところで……唯奈は?」
「勉強してますよ。そうだ。ちょっと呼んで来てくれませんか?」
「ああ、いいよ。先に行ってて」
「はい」
千奈が階段を下りていく音を聞き、俺は眼鏡を外して唯奈の部屋へ行く。
俺は唯奈の部屋のドアを軽くノックをして、しばらく待つ。……が、返事は無い。
「おい?唯奈?」
名前を呼んでみても、やはり返事は無い。
「入るぞ?」
一応の確認。
まぁ、多分聞こえてないと思うけど、しておいたほうが気分的には安心だ。
ドアを開けると、机に突っ伏している唯奈の姿。
「唯奈……!?」
「……」
ココまで来ても、まだ返事が無い。……まさか!?
「おい!!唯奈!!しっかりしろ!!」
俺は唯奈の肩を揺すり、強く名前を呼ぶ。
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0ch BBS 2004-10-30