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[第二弾]妹に言われたいセリフ
- 599 :名無しくん、、、好きです。。。 :02/10/16 07:35 ID:???
- 毎朝、妹を起こしに行っていますが何か?
普通に起こしてもなかなか起きないので、いつもふとんを剥ぎます。
それでも起きないので毎日蹴りを入れる→妹怒る→朝から喧嘩と言うことを毎日やっています。
朝飯食う頃には仲直りしているけど。
朝飯食う前から何であんなにエネルギー使わなければならないのやら・・・。
- 600 :NO.8 :02/10/16 09:30 ID:???
- 遅くなりましたが、SSの続きです。
「ただいま」
そう言って俺が家に帰ったら、妹の声が聞こえた。
「うん。そういうわけでお願いしたいんだけど・・・」
どうやら誰かと電話をしているようだ。
「いい?ありがとう!うん、じゃあ日曜日に。じゃあね。ありがとう」
がちゃりと受話器を置く音がして、電話は終わったようだ。
俺はと言うと部屋に行って今日の授業の復習をしていた。
そこに妹がドタドタと走ってきた。
「お兄ちゃん。次の日曜日、お姉ちゃんの所に行くよ」
唐突な申し出だった。
「ああ、そうか。気を付けて行って来いよ。あまりあいつに迷惑かけるなよ」
そう言って勉強を再開しようと思ったが、妹はまだしゃべり続ける。
「違うよ。お兄ちゃんも行くんだよ」
「何で俺まで?」
ノートから目を離さず、俺は返答する。
「この間言ったでしょ〜。お兄ちゃんにも私の作った美味しいもの、食べさせてあげ
るって」
「ああ、そう言えば・・・」
この前のケーキのことか。すっかり忘れていた。
と言うより、お前は基本的な調理の仕方を学んでから料理を作った方が良いぞ。
と心の中で付け加えておく。
「お兄ちゃんも行くんだからね。分かった?」
「はいはい。分かりました」
「ならばよろしい!」
上機嫌で妹は出ていった。
長いと言われたので切ります。
- 601 :NO.8 :02/10/16 09:34 ID:???
- 次の日 学校にて
やっと午前の授業も終わり、弁当を食べようとしていた所にアイツがやって来た。
「ちょっと話があるんだけど」
「何だ?」
そう言うとアイツはすっと手を差し出した。
「何だ?」
同じ言葉を再度繰り返す俺。
「アンタの妹、ついでにアンタが日曜日来るんでしょ」
「ああ、行くと言うことになっているらしいが・・・」
再度手をずいっと出される。
「だからこの手は何だよ?」
「まず、アンタの妹に料理を教える教習料。それにアンタの妹は料理がド下手でしょ
う。その料理を食べて体調を崩すかも知れないので保険料。それから・・・」
「ちょっと待て」
「それから、最初から難しいものは厳しいので、今回は簡単な料理で行く。材料費も
」
「・・・マジで?」
「マジ。と言うよりさっさと頂戴。今なら全部で1000円にしてあげるから」
「・・・何か、俺、騙されているような気がするんだが・・・」
「気のせいだと思うよ」
しぶしぶ財布から1000円を出す俺。
またしても切ります。
- 602 :NO.8 :02/10/16 09:38 ID:???
- 「体調不良が起こらなかった場合、保険料は次回も持ち越しにしてくれ」
「分かったわ」
「それと、材料は以後はこちらで用意する。
だから教習料は妹の料理が食べられると言うことで何とか・・・」
「あんたは毒物を食べさせて貰ってお金を払うんだ」
「うっ・・・」
妹は食べられる食材を調理して、食べられないものを作り出す。
という離れ業をやってみせるのだ。
「大丈夫。私がきちんと『食べられる』ものを作れるようにしてあげるから」
「ありがたい」
「じゃあ、日曜日、10時頃に」
「分かった」
料理開始まで時間がかかるなぁ・・・。
次こそ、やっと調理開始です。
しかし、向こうのスレの>686とほぼ同じ事を私もやっている・・・。
済まぬ、妹よ。
- 603 :名無しくん、、、好きです。。。 :02/10/16 09:46 ID:???
- >>600-602
(・∀・)イイ!ガムバッテ
- 604 :No.2 :02/10/16 12:55 ID:???
- ご無沙汰していました
みなさん、お元気ですか?
俺に惚れてる女幼馴染(犬型+ヤキモチ)という設定なので
合いの手を入れてみます
オレは弁当のふたを開けようとした
「ねえ......」
背中の方から声が聞こえる
「仲がいいのね」
仲がいいと言われれば思わず否定したくなるオレだが、世間ではそう見られているのだろうか
「そうかな......。まあ、そうだな」
そう言って振り向くと、アイツは途端に目をそらした
なんだ?この反応は
アイツは視線を彼方に向けたまま、哀しげにつぶやいた
「......あんたに毒を盛ってやりたい」
- 605 :名無しくん、、、好きです。。。 :02/10/17 02:31 ID:???
- >>604
ご無沙汰でっす
- 606 :名無しくん、、、好きです。。。 :02/10/19 05:57 ID:???
- 保守します。
- 607 :名無しくん、、、好きです。。。 :02/10/20 00:20 ID:???
- 捕手
- 608 :名無しくん、、、好きです。。。 :02/10/21 05:29 ID:???
- 穂種
- 609 :Masked Rider Moe ◆CAERF1YrA. :02/10/21 16:21 ID:???
- >>604から始めればいいのか?
話の流れに逆らわない形で参加できるまで、しばしリードオンリーで行く。
- 610 :名無しくん、、、好きです。。。 :02/10/21 18:39 ID:???
- あれ?向こうの妹スレの次スレに関連スレとしてこのスレが…
ありがとう!向こうの>1。
- 611 :名無しくん、、、好きです。。。 :02/10/22 02:07 ID:???
- >>610
ワロタ
- 612 :名無しくん、、、好きです。。。 :02/10/22 21:30 ID:???
- >>609
別に流れが変わってもいいから、書いてくれ
話の流れがどんどん変わっていくのもリレーSSの面白さだと思う
- 613 :NO.8 :02/10/24 22:45 ID:???
- 保守。
風邪のおかげでちょっと滞っていました。
近いうちに続きを送りますので〜。
薬飲んでさっさと寝よう。
- 614 :NO.8 :02/10/25 08:02 ID:???
- と言うわけで貼ります。
ぴんぽーん
チャイムの音が響く。
「はい、どちら様ですか?」
インターホンから声がする。
「私とお兄ちゃんだよ〜」
「あ、来たのね。今開けるから待っていて」
そう言うとブツリという音を立ててインターホンは切れた。
ドタドタと走る音が外まで聞こえて、目の前のドアが開く。
俺達2人を見て、ニコリと笑う。
「いらっしゃい。上がって」
「うん。おじゃましま〜す」
「おう。邪魔するぞ」
そう。今日は日曜日。
あの妹が料理を作る日だ。
俺は、昨夜は緊張のあまりよく寝られなかった。
妹の作った料理を食べたのはこれまでの人生で3回しかないが、
そのいずれもが必ず1週間以上、俺の内臓を不調にしていた。
一番ひどいのは、中学校の時、俺が風邪を引いたときのことだ。
俺が動けないので妹が食事を作ってくれたのだが・・・
(俺は必死にコンビニで買ってくるように言ったのだが、妹は嫌だと言い張った)
妹が作ってくれたお粥(らしきもの)を食べた俺は、
症状が悪化し、救急車で病院に運ばれるということをやからしていた。
- 615 :NO.8 :02/10/25 08:09 ID:???
- 〜数時間前〜
「あいつ・・・まだ起きてこないのか」
俺は朝食を食べながらぼやいた。
本当なら2人で朝食を食べようと思っていたのだが、
なかなか妹が部屋から出てこない。
時間も差し迫っているので仕方無しに1人で朝食を食べているのだ。
俺の家はよく両親が出張でいなくなるので、料理は主に俺が作る。
俺ばかりが作るから妹が下手なのかも知れないが・・・。
そんな事を思いつつ、朝食を食べ終わる。が、妹はまだ部屋から出てこない。
流石に時間もヤバイので、妹の部屋に進入する。
途端に妹が悲鳴を上げる。
「お兄ちゃん!!着替え中だから出ていって!!」
だが、そんな事で怯む俺ではない。
「大丈夫だ。昔は一緒に風呂に入っていたんだから」
「それは昔の話でしょ!いいから出ていって」
しかし、まだ抵抗して部屋から出ていかない俺。
部屋の中には色々な服が散乱していた。
どうやら、いつもの悪い癖、どの服を着ていくか悩むのが出たらしい。
溜め息を付きつつ、俺は言った。
「お前なぁ・・・。もう時間がないぞ。それに今日は料理を作りに行くんだから
そんなに良い格好をしなくてもいいだろう」
「だって、折角お兄ちゃんと出かけるんだから・・・」
「落ち着け。妹よ。俺とならいつでも出かけられるだろう?」
「うん・・・」
「だから、さっさと飯食って行くぞ。
遅くなったらアイツに何を言われるか分かったものじゃない」
「お姉ちゃん。お兄ちゃんには厳しいもんね」
「ああ、お前には甘いのにな」
2人でフフフと笑う。
- 616 :NO.8 :02/10/25 08:11 ID:???
- そして今に至る訳である。
俺は、今日という日を無事に終えることが出来るのだろうか・・・?
アイツの家の中を進む妹の背中を見つつ、俺はそんな事を思っていた。
そしていよいよ、俺の運命を決める料理が作られる・・・。
と言うわけで場つなぎですね・・・。済みません。
何か、最後は何にもなく、平凡で終わりそうです。
夢物語ではなく、普通の物語を目指していたのですが、良いでしょうか?
それと、「犬チック」ってのはどんな感じなのでしょうか?
よく判らないので適当に書いていますが・・・。
- 617 :名無しくん、、、好きです。。。 :02/10/25 15:46 ID:???
- >>614
乙カレー!
とても(・∀・)イイ!
(;´Д`)ハァハァ
- 618 :名無しくん、、、好きです。。。 :02/10/27 13:20 ID:???
- 保守。
ここに人は本当にいるのだろうか?
- 619 :名無しくん、、、好きです。。。 :02/10/27 15:43 ID:???
- 一応ねw
- 620 :名無しくん、、、好きです。。。 :02/10/29 15:18 ID:???
- 保守!
- 621 :NO.8 :02/10/29 21:00 ID:???
- 取りあえず続きです。
こまめに書いていくことにします。
「じゃあ、今日は昼食も兼ねてカレーにしよう」
「うん。分かったよ」
妹は上手くアイツに乗せられているようである。
俺はと言うと特にやることもないので、
2人が料理をしているのを背にテレビを見ていた。
男子厨房に入るべからず。と言う言葉もあるし、実際3人居ても邪魔になるだけだ。
調理開始直後から「ぎゃー、なにやってんの!!」とか
「うわ。そんな事したらダメ」とか聞こえてきたが、
取りあえず無視しておくことにする。
- 622 :NO.8 :02/10/29 21:01 ID:???
- 「ちょっとアンタ・・・」
いきなり後ろから頭をものすごい力で掴まれる。
「ギブギブ!痛いって。どうしたんだよ!!」
必死で手を振り払おうとするが、力はどんどん強くなるばかりである。
「アンタ、家で料理は何食べているの?殆どコンビニ?」
「俺が作っているんだよ。信じないだろうけど」
「信じられる訳無いでしょう。めんどくさがりのアンタが作っている?」
「ああ、そうだよ。朝食も弁当も夕食も全部俺が作っているよ」
「・・・マジ?」
「大マジだ」
「・・・だから妹、料理しないの?」
「ああ、最初は作らせていたんだが・・・見ての通りだろ?」
「材料費が無駄になる。と言う訳ね」
「そういうわけ。だから頑張って食べられるものを作ってくれ」
いつの間にか頭から手は取れていた。
それでもまだ痛む頭をさすっていると、今度は耳を引っ張られた。
「痛い痛い痛い!おい、マジで痛いって!」
「・・・アンタの責任でもあるんだから、アンタも作るの手伝いなさい!!」
一歩でも立ち止まるとその瞬間に耳が引きちぎられそうな勢いだった。
「何で俺の責任なんだよ?」
「せめて料理の基本だけでも覚えさせておこうと思わないの?
アンタがいるうちは良いけど。将来的には可哀相だと思わない?」
「それはそうかも知れないが・・・」
「そう思うならアンタも手伝いな!!」
最早キレていて会話にならないと思った俺は、手伝うことにした。
- 623 :Masked Rider Moe ◆84pVTCj5bA :02/10/29 21:21 ID:???
- 相変わらずPCがおかしいので・・・文字化けするかも。
台所へ行って、まず感じたのは・・・異臭だった。
「なんぢゃこらぁ・・・」
簡易テーブルの上に乗っかっている、「遊星から来た物体X」。
もう、なにがなにやら判別もつかない。
と、耳を引っ張られる。
「それはいいから、さっさと手伝うの!」
やむなく、材料を切り始める。
あいつは、感嘆の声を上げた。
「手際いいじゃない」
「言ったろ!? 俺が作ってるって」
「・・・」
材料を切り終えた。
「で、何を作るんだ? 材料を見ればおおよその見当はつくが」
続き頼む。
- 624 :名無しくん、、、好きです。。。 :02/11/01 07:07 ID:???
- (・∀・)イイ!
がんがれ〜。
楽しく読ませて貰っています。
- 625 :名無しくん、、、好きです。。。 :02/11/04 02:24 ID:???
-
- 626 :名無しくん、、、好きです。。。 :02/11/04 02:36 ID:???
- 話の流れを止めてしまってすまん。
妹に言われたいセリフ
「お兄ちゃん。ほっぺたにごはん粒がついてるよ。
私がとってあげるね」
- 627 :NO.8 :02/11/04 21:15 ID:???
- のんべんだらりと続きです。
「お兄ちゃ〜ん」
妹の情けない声が聞こえる。
物体Xに気を取られていたが、妹は妹で作業をしていたようだ。
ふと声がする方をみると、なんと黒煙がもくもくと上がっている。
何事かと思い、急いで換気扇のスイッチを入れる。
相変わらず黒煙は上がり続けているが、それでも幾分少なくなった。
その煙の発生源を見ると・・・。
それは鍋の底だった。
「何やってんだ・・・?お前・・・」
思わず口から出てしまう言葉。嘘偽り無い本心だったのだが・・・。
少なくとも、俺の記憶の中では、鍋の底から黒煙が吹き出すなんて事はない。
「何だ?新手の手品か?」
「違うよう・・・タマネギが・・・」
「タマネギ・・・?タマネギを使った手品か。凄いなぁ。いつの間に練習したんだ」
「そうじゃないよ。焦げちゃったんだよ・・・」
「は?焦げた?タマネギが?」
「うん・・・」
「だったら早く火から下ろせ。そうすればそれ以上焦げないだろう?」
「あ、それもそうだね」
鍋の底を見て俺は再び驚いた。
真っ黒に、炭のようになっているタマネギがそこにあった。
- 628 :NO.8 :02/11/04 21:18 ID:???
- いつの間にか俺の後ろからアイツも鍋をのぞき込んでいる。
「その鍋、洗わないと使えないわね。しっかり洗ってよ・・・」
そんな事言われなくても分かっている。
「・・・仕方ないな。俺が洗ってやるから、もう一度作り直すぞ」
「ごめんね、お兄ちゃん・・・」
「謝るなら俺よりアイツに謝れ。アイツの家の物を焦がしたんだからな」
「うん、ごめんね、お姉ちゃん」
「気にしなくていいのよ。誰にでも失敗はあるんだし」
「・・・何か、俺に対する待遇と妙に違わないか?」
「当たり前でしょ、男女区別よ。男女区別」
「俺には男女差別に見えるんだが・・・」
「それはアンタの被害妄想。じゃあ、さっさと鍋、洗っちゃってね」
「へいへい」
こうして、3人で再びカレーを作ることとなった。
俺とアイツは妹の行動から一時も目を離さないことを再確認しあった。
今日はここまでです。
>>626さん
ほっぺたにご飯ネタ・・・オイシイですね。
SS中にそのネタを使っても良いでしょうか?
- 629 :名無しくん、、、好きです。。。 :02/11/05 17:40 ID:???
- >>627-628
(・∀・)イイ!オロモクナッテキマスタ
- 630 :名無しくん、、、好きです。。。 :02/11/07 20:11 ID:???
- 捕手あげ
- 631 :初島稔(兄) :02/11/08 22:23 ID:???
- 初島杏(妹)イイ!
- 632 :NO.8 :02/11/10 19:14 ID:???
- 続きです〜。
「くそ・・・何だこの汚れ。こびり付いてなかなか取れない」
俺は鍋を洗うのに悪戦苦闘していた。
妹はアイツの監視下の元、材料を再び切り始めている。
が、その手つきの情けなさ。初心者丸出しだ。
まあ、実際初心者なわけだが・・・。
「それじゃ手を切っちゃう。危ない!」
「それはもっと揃えて切る。そうすれば回数も少なくて済むし大きさも揃うの」
「皮の剥き方が雑。ジャガイモもきちんと芽を取って」
アイツの声(半ば悲鳴だが)が殆どひっきりなしに飛んでくる。
もう少しで材料も切り終わる。急がないとマズイ。
更に力を入れ、鍋の底を洗い出した。
何とか俺の鍋洗いの方が先に終わり、後は材料を入れるだけだ。
そこでやっと切られた材料を見たが・・・。
最初、手本のためにアイツが切った材料と、妹が切った材料の違いがすぐに分かる。
(何で同じ切り方をして形が違うんだ・・・?)
俺の中に疑問が浮かんできたが、それを慌てて打ち消す。
- 633 :NO.8 :02/11/10 19:15 ID:???
- 妹が肉を切っているのをぼんやりと見ていると急に声が響いた。
「ちょっとアンタ。タマネギ炒めておいて」
アイツに言われ、鍋にバターと少量のニンニク・ショウガを入れる。
ニンニクとショウガがきちんと炒まったのを確認して、俺はタマネギを入れようとし
た。
小さい声が聞こえたのはその時だった。
「・・・ちょっと待って。お兄ちゃん」
妹がこちらを見ている。おれは手を止め、妹を見た。
「私の我が儘と思われると思うけど、迷惑も沢山かけちゃうと思うけど・・・。
それでも、私が最初から最後までやってみたいの。ダメ・・・?」
妹の目はいつになく真剣だ。
俺は、妹の後ろにいるアイツをチラリと見た。
アイツはちょっと困った顔をしながらも、笑って頷いた。
それを見た俺は妹の目をしっかりと見ながら言った。
「よし、じゃあ頑張ってやれよ。俺達は手伝うだけだ。
『調理』をするのはお前だ。このカレーはお前が作るカレーだ!」
「うん!ありがとう。お兄ちゃん、お姉ちゃん」
妹の方もやる気満々だ。
- 634 :NO.8 :02/11/10 19:17 ID:???
- 「ほら、じゃあ気合い入れて行くよ!」
「「「おーー!!」」」
そう言って拳を突き上げる3人。
これは昔から俺達の合図とも言える行為だった。
俺と妹は右手を。アイツは左手を挙げる。
最後にこれをやったのはいつだったか。
思えば、随分と長い間、これをやっていなかった気もする。
だが、俺はこの2つの目でしっかりと見た。
右手を挙げた妹の手には、未だ包丁が握られていたことを。
アイツもそれを発見して、ほぼ同時に後ろに飛び退く俺達。
妹はきょとんとした顔でなにが起こったか分からないようだった。
アイツは引きつった顔をしている。多分、俺の顔も引きつっているだろう。
「・・・気を抜かずに行こう」
「・・・ええ。そうね」
半ば呆れ気味に俺達は誓い合った。
「???」
まだ分かっていない妹だった。
次かその次でやっとカレーライス完成の予定です。
無意味に長くて済みませんです・・・。
- 635 :名無しくん、、、好きです。。。 :02/11/10 23:17 ID:???
- どーでもいい事かもしれんが
昔いた、SS作家達はどこに行ったの?
もう、こないのかな
- 636 :名無しくん、、、好きです。。。 :02/11/11 03:00 ID:???
- ほんわかしててとても(・∀・)イイ!ね
>>635
そうだねぇ。どこにいっちゃったんだろう・・・帰ってきて( ゚д゚)ホスィ…
- 637 :NO.5 :02/11/11 21:42 ID:???
- 皆様お久しぶりですm(__)m 携帯からのROM&書き込みでパケ代がとんでもない事に(泣 第二作目イイ!ですね また機を見て参加させて頂ければ幸いです
- 638 :名無しくん、、、好きです。。。 :02/11/11 21:47 ID:???
- 向こうの妹スレも殺伐としてるし、今がチャンスだな。(何のだ?)
- 639 :Masked Rider Moe ◆84pVTCj5bA :02/11/13 02:09 ID:???
- 今、新作を温めている所だ・・・
現在進行しているSSが終わったら、投稿しようかと思う・・・
ただ、PCの調子が悪いため、短文掲載になるだろう・・・
- 640 :名無しくん、、、好きです。。。 :02/11/13 08:33 ID:???
- >>NO.5氏、おかえりなさい
あとは、NO.1とNO.7が帰ってくれば完全復活だな
- 641 :名無しくん、、、好きです。。。 :02/11/15 07:01 ID:???
- 見事にマターリしているスレだよね。
今日は保守+画像と言うことで。
ttp://www.moemoe.gr.jp/cgi-bin/imgboard/img-box/img20021115070242.jpg
ttp://www.moemoe.gr.jp/cgi-bin/imgboard/img-box/img20021115070337.jpg
あ〜、画像選びのセンスの無いわ、やっぱり(w
2枚目はちょっとスレ違いかも。注意してね。
- 642 :名無しくん、、、好きです。。。 :02/11/15 16:48 ID:???
- >>641
最高にありがとう
- 643 :641 :02/11/17 15:57 ID:???
- 俺は俺で画像貼りの援護でもしてようかな。
でも、これってやっぱり半角行け!とか言われるのかな?
- 644 :名無しくん、、、好きです。。。 :02/11/17 16:16 ID:???
- >643
少なくとも、俺は二十一歳未満だからここで貼ってくれると有り難いです。
- 645 :641 :02/11/18 21:35 ID:???
- 取りあえず、あまり数もないので、出し惜しみせずに一番良いのから出す。
ttp://www.geocities.co.jp/Playtown-Domino/8613/cg/rakugaki/yfr0017.jpg
ちょっとスレ違いかも知れずスマソだが、これを見たときはある意味ショックを受けた。
と言うわけで、一押しの画像ですた。
- 646 :名無しくん、、、好きです。。。 :02/11/19 18:57 ID:???
- (;´Д`)ハァハァ
- 647 :名無しくん、、、好きです。。。 :02/11/21 22:47 ID:???
- 保守。
と言うより645氏、あんたは最高。
萌え死にそうでした。
- 648 :Masked Rider Moe ◆/gMR5eBC/k :02/11/22 22:14 ID:???
- パソを応急処置して来てみれば、すばらしい画像を貼っているではないか・・・
・・・保存させていただこう。
カレーはまだできないのだろうか?
これが終わらないと、きりよく次のヤツが投稿出来ないのだが・・・
- 649 :No.2 :02/11/22 22:24 ID:???
- ご無沙汰していました
やたら忙しい毎日です
ゆとりができたら、またSSを投稿します
>>648
禿同
早くカレー食いたい
- 650 :NO.8 :02/11/24 06:54 ID:???
- 送れてしまい、皆さん済みませんでした。
構想は出来ているのですが、なにぶん最近はネットに繋ぐ時間もあまり無く・・・。
取りあえず、出来た分だけ載せますね。
「やっと・・・」
「やっとね・・・」
「完成〜♪」
ついに、カレーライスが完成した。
時間にすれば、最初から最後までわずか3時間程度だが、
俺達はそれ以上の達成感を味わっていた。
まあ、カレー一つでここまで達成感が味わえるのもなかなか無い経験だが。
最後の準備は全員でしようと俺は提案したが、
妹が皿を出して、食卓まで運ぶと言いだし、
俺とアイツは頬杖をつきながら、食卓でぼんやりとしていた。
と、そんな時、いきなりアイツが口を開いた。
「しかしまあ、ホントにアンタは料理するんだねぇ」
「バカにすんなよ。作っているって言ってあったじゃないか」
「いやいや、妙に手慣れているというか、家庭の味が出ているというか・・・」
「まあな。母さんが料理を作るのをよく見ていたしな」
「だからカレーにケチャップや醤油、ソースとか色々入れていたんだ」
「ああ、母さん、市販品で満足しない人だからな。
ま、おかげで美味しく食べられるけどな」
「うん・・・材料、というか工夫は確かに良いと思うけど・・・」
「ああ、それは言うな・・・」
ここにおいて分かったことは、妹の料理下手の原因。
それは、料理慣れをしていないため、何事においても感覚がつかめていないこと。
どの程度の火なら、鍋の底が焦げ付かないか。
どの程度のカレーのルーを入れるべきなのか。
どの程度の時間、煮込むべきなのか。
その辺を知らなさすぎたのだ。
- 651 :NO.8 :02/11/24 06:54 ID:???
- 「でも、まあこれでアンタの妹も経験を積めば料理が上手になることが分かったし。
良い経験だよ」
「料理なんて経験を積めば誰でも上手になるんだぞ・・・」
「まあね〜。それに、私達で口出しはしていたしね」
「全くだ。口を出さなかったら今頃飯にありつけないぞ」
「丁度昼食に間に合って良かったね」
「ああ、心配ばかりしていたら腹が減った」
「私も。でも面白かったよ」
「面白いと言えば面白かったが・・・」
面白いより疲れた・腹減ったの方が先に来る俺だった。
と、そこに3人分のカレーを妹が運んできた。
「おまちどうさま。カレー3人前です」
そう言ってお盆から皿を取り出す。コップを置いて食事準備万端。
「それでは!」
アイツが声を大きくする。
「「「いただきます」」」
3人で手を合わせ、カレーを食べ始めた。
何か、色が妙に黒っぽいが、あまり気にしないでおこう・・・。
- 652 :641 :02/11/24 23:27 ID:???
- 何となく少々エロのような気もしないではないが・・・。
援護です。
ttp://www.moemoe.gr.jp/imgboard/img/46.jpg
ttp://www.moemoe.gr.jp/imgboard/img/47.jpg
>NO.8氏
お忙しいそうですが、大丈夫ですか?
日曜の朝から御苦労様です。楽しく読ませて貰っています。
みんないい味出していて(・∀・)イイ!ですね。
本当に「普通」の物語で、どこにでもありそうな雰囲気が好きです。
- 653 :名無しくん、、、好きです。。。 :02/11/25 13:19 ID:???
- >652
きゃ、きゃわいい…
絵師さんはなんと言う人ですか?
詳細を教えてくださいヽ(´∀`)/
- 654 :名無しくん、、、好きです。。。 :02/11/25 16:40 ID:???
- ごとPかね?
- 655 :NO.8 :02/11/25 22:19 ID:???
- 続きです。ラストは近い。
思い切ってスプーンでカレーを切り取り、口に運ぶ。
何か、背筋に冷たい物が走ったが、あえて無視する。
(これを、口に入れても良いのか・・・?)
(大丈夫だ。3人で作ったんだぞ)
(だからといって何でカレーがこんな色になるんだ?)
(それは・・・色々入れたからだ)
(食べて腹壊しても知らないぞ)
(そうなったらトイレを借りるだけだ)
(病院送りになったりしてな。前みたいに)
「ちょっと、お兄ちゃん。どうしたの?」
妹の声がして、ハッと我に返る。
どうやら、スプーンを口の前に持ってきたまま、動きが止まっていたらしい。
「ああ、いや、何でもない。ちょっと食べるのが惜しくてな・・・」
(そうだ。何度も味見をしたじゃないか。大丈夫だ大丈夫だ大丈夫だ大丈夫だ)
そう自分に暗示をかけ、スプーンを口に入れる。
- 656 :NO.8 :02/11/25 22:20 ID:???
- 「美味い・・・」
そんな声が俺の口から漏れる。
色々な物を入れ、長時間煮込まれたカレーは俺が作るのとはまた違った味がした。
やはり、いくら工夫すると言えども、自分が作り続けた物はいささか飽きる。
特に、味の濃いカレーなどは少しずつ変えているつもりでも、
同じ味のように感じられてしまうのだ。
(ああ、これがみんなで料理をすると言うことなのか・・・)
何となく、胸の奥が暖かいような味。
わーわーと騒ぎながら、大変だったけれども面白かった時間。
それが、このカレーの中に詰まっている。そんな気がした。
「ホント、美味しいよね。このカレー」
そう言ってアイツは4杯目を食べようとしている。
「お姉ちゃん・・・3杯目だけど、お腹は大丈夫・・・?」
「何言っているの。これは4杯目よ。美味しいものは別腹なのよ。ふふっ」
不敵に笑って4杯目を食べ出すアイツ。
ホント、よく食べる奴だなぁ・・・。
今日はここまでです。
ごとPさんの絵、良いですねぇ・・・。
- 657 :名無しくん、、、好きです。。。 :02/11/27 22:19 ID:???
- 保守〜。
しかし、まったりとした感じで良スレだな。本当に。
- 658 :名無しくん、、、好きです。。。 :02/11/30 15:09 ID:???
- 捕手っておこう
- 659 :名無しくん、、、好きです。。。 :02/12/03 07:03 ID:???
- 保守。カレーの続きはまだか〜。
- 660 :名無しくん、、、好きです。。。 :02/12/05 07:36 ID:???
- カレー・カレー・カレー保守。
- 661 :名無しくん、、、好きです。。。 :02/12/08 08:21 ID:???
- カレー食いてぇ・・・。
- 662 :名無しくん、、、好きです。。。 :02/12/09 06:21 ID:???
- 次回でカレー話は終わると予想。
んで、捕手
- 663 :名無しくん、、、好きです。。。 :02/12/11 18:29 ID:???
- hozen
- 664 :NO.8 :02/12/12 07:20 ID:???
- 「お兄ちゃん・・・怒らない?」
「何があったのかは知らないが、状況によっては怒るかも」
「実は・・・PC壊しちゃった。全く動かないんだ・・・」
「なにぃー!?」
と言うわけで、リアル妹のおかげでPCを修理に出す羽目になりました・・・。
やってくれたな、妹よ・・・。
何とか復帰してきたので近々最終話を載せます。
- 665 :名無しくん、、、好きです。。。 :02/12/13 17:57 ID:???
- 妹ほしい・・・・
- 666 :名無しくん、、、好きです。。。 :02/12/14 23:10 ID:???
- >665
もしかして一人っ子?
だったら兄弟姉妹が欲しいのも分かる。
けど、兄弟姉妹のどれかがいる人であれば、
それなりの苦しみや喜びも分かると思うよ。
良い面もあれば、悪い面もあるし。良い面だけじゃないよ・・・。
散々言われているが、今いる人の中で、リアル妹が居る人挙手お願い。
まず、俺が1ね。
- 667 :名無しくん、、、好きです。。。 :02/12/15 00:54 ID:???
- 2
- 668 :名無しくん、、、好きです。。。 :02/12/15 06:56 ID:???
- 3
二人います。でも弟が欲しい
- 669 :名無しくん、、、好きです。。。 :02/12/17 18:33 ID:???
- 4番目
人間、持っていないものを欲しがる。これ原則。
妹がいる俺は、他に弟が欲しかったと思う。
- 670 :名無しくん、、、好きです。。。 :02/12/19 20:41 ID:???
- No.8氏! は、早く続きを・・・ッッッ(禁断症状
- 671 :NO.8 :02/12/21 10:06 ID:???
- 色々書き直し・書き足しをしていたら遅くなりました。
手直しをしても、この程度ですが・・・。
「よーし、どっちが多く食べられるか、競争しようじゃないか」
唐突に俺はそんな事を切り出した。
無論、相手は妹ではなく、バクバクと食べ続けているアイツだ。
「俺はお前には負けんぞ。勝ってみせる」
「・・・・・」
「おお、そうだ。辞退するなら今の内だぞ。俺に勝てないことを悟ったら、
今のうちに戦いを放棄した方が良いだろう。恥をかくだけだしな」
「・・・・・」
いくら言っても返事がない。俺の言葉は無視されているのだろうか?
「あのー、もしもし?今の俺の話、聞いていました?」
「・・・・・」
腰を低くして訊ねてみるが、やはり返答は無し。
「チッ、都合が悪いときはだんまりか。いいよいいよ。俺の不戦勝だな」
そう言って再度食べようとしたとき、勢いよくアイツが立ち上がった。
「その挑戦。受けて立とうじゃないの!」
「つーか、なんでお前は今まで俺のことを無視し続けていたんだよ?」
冷静に突っ込む俺だが、アイツはそれを無視して話を続けた。
「アタシに大食いで挑もうとはいい度胸よ。負けるのはどっちか、見せてあげるわ」
とにかく、相手もやる気は満々の模様だ。
心おきなく戦えるというもの。
「ふふん。そのセリフは俺に勝ってから言うんだな」
「アンタなんか瞬殺よ、瞬殺」
こうして、俺とアイツの大食い対決が始まった。
ちなみに、妹はと言うとこうなることを予想していたのか、何も言わなかった。
考えれば、何かあれば俺とアイツは昔から大食い対決をしていたなぁと、
昔のことをふと思い出したりしていた。
- 672 :NO.8 :02/12/21 10:10 ID:???
- で、勝負を始めたわけだが・・・。
結局、アイツが4杯目を先に食べ始め、俺も続いて4杯目を食べようとした時、
炊飯器の中にご飯が無いことに気がついた。
アイツの方をみるとニヤリと笑っていやがる。確信犯だ。
「おい、これじゃ勝負にならないぞ。公平な勝負を要求する!」
「そこまでは面倒見切れないわよ。ふふっ」
さも『勝ったり』と言う顔をしていやがる。
「チッ・・・仕方無いか・・・」
ご飯がない以上、食べ続けることは出来ない。
仕方なしに、俺は勝負を諦めた。
「アタシの勝ちね。やーい、男のくせに弱いぞ〜」
何やらヤジを飛ばしてきているが、無視する。
それにしても『男のくせに』と言うのは男に対する差別用語だと思うのは俺だけか?
などと場違いなことまで考えていた。
- 673 :NO.8 :02/12/21 10:13 ID:???
- ふてくされて椅子に座ると、妹が声をかけてきた。
「まあ、お兄ちゃんもそんなに怒らないで、ね?
別に勝負に負けたって、何にも悪いことは無いんだし。別に良いじゃない」
「そりゃあそうだけどな。けど、勝負に負けるというのは悔しいんだよ」
「まあ、そりゃあ勝負は勝った方が良いけどね。あ、ちょっと動かないで」
妹は俺の顔の方に指を伸ばす。
俺の唇の下に触れ、そこにあった何かを取った。
「うん、取れたよ。落ち着いて食べないからこうなるんだよ」
そう言って妹は指先についたご飯粒を食べた。
「ああ、済まんな」
俺が例を言うとアイツが茶化してきた。
「あーあ。兄妹にしてはお熱いもので」
俺と妹も負けじと返す。
「いいだろう?兄妹仲良いんだから」
じとーっと俺の方を睨むアイツ。
「そうだよ。私、お兄ちゃん大好きだもん」
「おう。俺も妹が大好きだ。こんな理想的な兄弟関係はないぞ」
妹と俺がそう言うと、アイツは一瞬だけ寂しそうな顔をした後、笑顔になった。
「昔っからアンタ達は仲良いもんね・・・」
- 674 :NO.8 :02/12/21 10:16 ID:???
- と言うわけで、あとはエピローグ的なものだけです。
一応、本編はここで終了。と言うことになっています。
ほっぺたについているご飯つぶの事を入れ忘れていて、
書き直す羽目になったという笑い話もあります。
よければ、もう少しおつきあい下さい。
- 675 :NO.8 :02/12/21 11:08 ID:???
- 一カ所致命的なミスが・・・。
673の書き込みで17行目です。
何で「兄弟」なんでしょう。「兄妹」の間違いです。
スミマセンでした・・・。
- 676 :名無しくん、、、好きです。。。 :02/12/21 14:08 ID:???
- NO.8キタ━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━( ゚)━( )━(゚ )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━ !!!
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- 677 :開拓者 :02/12/22 11:39 ID:oqu19omG
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- 678 :名無しくん、、、好きです。。。 :02/12/22 12:19 ID:sp4bcUnl
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- 679 :名無しくん、、、好きです。。。 :02/12/24 19:57 ID:???
- はいっ、お兄ちゃん♪ クリスマスプレゼントだよっ。
前からずっと編んでたマフラーなんだけど・・・これでいいかな?
あっ・・・ちょっと長かったね・・・失敗しちゃったぁ・・・
えっ? 二人の首に巻けばちょうどいいって?
え、えと・・・今日と明日だけだよっ!
以上、我が友人の、兄妹水入らずのクリスマスの風景でした。
- 680 :名無しくん、、、好きです。。。 :02/12/24 20:16 ID:???
- 現実にもいるんだな、こんな妹が…
つーかネタだよな?
- 681 :NO.8 :02/12/24 22:35 ID:???
- そして、昼食の後はDVD鑑賞となった。
3人で並んで往年の名作映画を見る。
・・・が、俺はどうにも面白く感じない。
両隣の2人を見ると、真剣に食い入るように画面を見つめている。
そんなに面白い映画だろうか・・・。と思うが、どうも面白いとは思えない。
だがしかし、ここでうたた寝など始めようものなら、
両方からあとで何を言われるか分かったものではない。
昼食後で、眠い中、俺は意識を集中させてTV画面を見つめた。
っと、意識が飛んでいた。
マズイと思って画面を見ると、ヒロインが斧を持って暴れ回っている。
いや、主人公が手錠をかけられていたのか。しかし、斧でぶった斬るとはなぁ・・・。
眠気も一瞬で吹っ飛び、画面を見つめる俺。
だが、左の肩に軽い衝撃が。
見ると、妹の頭が俺の肩に乗っかっている。
「おい・・・」
と言おうとして声が止まる。妹は寝ていたのだ。
気配だけで察知したのか、無言でTVの音量を下げるアイツ。
「寝てるんでしょ?」
「ああ」
なかなか気が利く奴だなぁ、と思った。
- 682 :NO.8 :02/12/24 22:37 ID:???
- 「今だから言うけどさぁ・・・」
小声でアイツは言い出した。
「ん?何だ?」
聞き返す俺。
「実は、アタシは秘密にしていることがあるんだ・・・」
「え・・・?」
「ほら、小学校3年の時だっけ?秘密事は無しにしようって言い合ったよね」
「ああ」
そういえば、仲良くなっていったのはその頃からだった。
「けど、その時からずっと秘密なことがあるんだ」
「実はお前は男だった。とか?」
無言で殴られる。
「別に言わなくても良いことなんだけどね・・・」
しかも、俺を殴ったことは見事に無視されている。
「いつか、言おうと思っているけど、その時はもしかしたら来ないのかも知れない」
「ふーん」
「だから、言いたいけど、言わない。アンタにはアタシが秘密を持っていることを知っていて欲しい」
「だったら、今言っちまえば良いだろう」
「言いたいけど、言ったら最後、アタシ達3人はもうバラバラになっちゃうと思う・・・」
思わずぞっとしてしまった。
アイツの、本当に真剣な顔を見たからだ。
「そんなに、そんなに大切なことなのか・・・」
俺もつられて真面目になる。
「だから、秘密を持っていることを覚えていて」
「ああ」
- 683 :NO.8 :02/12/24 22:37 ID:???
- 気が付くともう映画はクライマックスになっていた。
ヒロインが大声で主人公の名前を叫ぶ。
その声で、妹も目が覚めたようだ。
「ん・・・寝ちゃってた・・・?」
俺の顔を見ながら小首を傾げる。
「ああ、だけど今良いところだ。ここを見なけりゃこの映画を見たとは言えないな」
「逆に言えば、この映画はこのシーンのためにあると言っても良いわね」
アイツも俺に加勢する。
「良かった・・・」
まだ半分寝ぼけながら妹は姿勢を正す。
- 684 :NO.8 :02/12/24 22:38 ID:???
- 映画が終わり、妹は感動して涙を流していた。
アイツも妹につられ、もらい泣きしていた、が、俺は泣けなかった。
「感動だったねぇ」
「うん・・・」
鼻声になりながらも言っているが、俺は泣くまで感動は出来なかった。
「お兄ちゃんも感動したでしょ?」
「ああ、まあな・・・」
適当にお茶を濁す。まあ、それなりに感動は出来なんだけどなぁ。そこまでは。
「それより、もうそろそろ帰らないか?」
もういい加減な時間だ。そろそろ帰った方が良い。
「え?もうそんな時間?」
「ああ、そろそろ帰らないと迷惑にもなりかねないしな」
俺と妹は立ち上がり、帰る準備を始める。
だが、アイツが「夕飯も食べていったら?」と言い出した。
まあ、食べていった方が俺は帰ってから何も作らなくて良いから楽なんだが・・・。
しかし、昼食もお世話になったようなものだ。夕飯までお世話になるわけにはいかない。
「ああ、有り難いが、気持ちだけ受け取っておくよ」
俺は少し笑いながら答えた。
「そう、か・・・」
寂しそうな言葉とは裏腹に、笑うアイツ。
「ま、今日の所は帰るわ。本当に邪魔したな」「うん、じゃあね」
「今日はどうもありがとう。お姉ちゃん」「どういたしまして」
えらく反応が速かった気もするが・・・。気にしないでおこう。
「玄関まで送るわ」
そう言って玄関まで出てきてくれた。
「じゃあ、また明日学校でね」
「ああ」「うん」
そう言って、俺と妹は帰った。
- 685 :NO.8 :02/12/24 22:39 ID:???
- 帰り道
「今日は楽しかった・・・」
夕日を見ながら妹がそう呟く。
「そうか。それは良かった」
「お兄ちゃんは楽しくなかった?」
「楽しくなかったと思うか?」
「ううん」
「当たり前だろ?楽しいに決まっているじゃないか」
「ケーキが作れなかったのが残念」
「最初からケーキは難しいぞ。簡単な物から作り始めて、練習していけば大丈夫だ」
「じゃあ、お兄ちゃん教えてくれる?」
俺は一瞬躊躇った。
「ダメ?」
妹が聞いてきた。
「ダメな訳ないだろう?」
妹の頭を撫でてやった。
「ゆっくり、練習していこうな」
嬉しそうに目を細める妹。
「お兄ちゃん。ありがとう。大好き!」
そう言って俺の手を取る妹。
手を繋いで家に帰る兄妹の影は、長く長く延びていた。
- 686 :NO.8 :02/12/24 22:45 ID:???
- クリスマスにあわせるべく、何とか書き上げました。
これにて、終了。となります。
稚拙な文章を読んでいただいた方に感謝の気持ちを捧げます。
ちなみに、私は妹にプレゼントとして、市民オペラに連れて行ってやりました。
喜んでくれたのか微妙なところですが・・・。
何はともあれ、メリークリスマス!
- 687 :名無しくん、、、好きです。。。 :02/12/24 22:47 ID:???
- >NO.8氏
ご苦労様でした。次回も楽しみにさせてもらいますよ
- 688 :名無しくん、、、好きです。。。 :02/12/25 06:39 ID:???
- なんばー8氏お疲れ様でした。
・・・秘密って何でつか?
- 689 :名無しくん、、、好きです。。。 :02/12/25 06:53 ID:???
- >>688
最初からよく読めば分かるんじゃないかな?
- 690 :名無しくん、、、好きです。。。 :02/12/25 15:30 ID:???
- >>680
Not ネタ。
つーか、その場に俺は居た・・・取り残される事10数分だよ・・・放置プレイに等しい・・・
- 691 :Masked Rider Moe ◆/gMR5eBC/k :02/12/25 15:49 ID:???
- No.8氏、ご苦労だった。堪能させてもらったよ・・・
では、こちらも投稿させていただこう。
登場人物:色気づいた妹、淡白な兄
「お兄ちゃん♪今日はクリスマスだよっ」
「・・・だから?」
「クリスマスなんだよっ!? 久々に外出して外食しようよ」
「・・・家でケーキ食えば済むだろ」
「・・・もー! じゃあ、友達と行くから! お兄ちゃんは家で一人でお祝いしてればいいのよ!」
━━━━━━━━━━━━━━━(゚∀゚)閑話休題(゚∀゚)━━━━━━━━━━━━━━━
「・・・おい」
「何よっ! もう、一人で行ってくるから!」
「友達と行くんじゃなかったのか?」
「みんな予定があるって・・・だから一人で行くのっ!」
「・・・ふん。んじゃ、行くか」
「えっ?」
「外食するんだろ? 何がいいんだ?」
「・・・お兄ちゃん・・・」
「どうした?」
「ううん、なんでも。プレゼントいっぱい買うからね!」
「マヂですか・・・ま、いいか・・・っしゃ、行くかぁ」
「うん♪」
短文掲載ですまない。
- 692 :名無しくん、、、好きです。。。 :02/12/25 17:31 ID:???
- ここ見てたら無性に自分もSSを書いてみたくなった…そのうち書き始めましょうかね
- 693 :名無しくん、、、好きです。。。 :02/12/29 10:38 ID:???
- hosyuage
- 694 :名無しくん、、、好きです。。。 :03/01/01 01:40 ID:???
- 皆さん、あけましておめでとうございます。
>Masked Rider Moe様
続きを楽しみにしていますよ(まさかそれで終わりじゃないですよね?)
- 695 :NO.8 :03/01/01 11:57 ID:???
- 新年あけましておめでとうございます。
と言うわけで、カレー3人組で、新年会の様子を書きましたが・・・。
妹 暴 走
と言う出来になってしまいました。
とりあえず、どうぞ。
ぴんぽーん
1月1日で静まりかえった俺の家にチャイムの音が響く。
仕方無しに俺がインターホンに出る。
今年も、両親は仕事のために家におらず(31日の夜に出かけた)
妹と2人の正月だった。
いかんせん、わびしいのは確かである・・・。
「はい、正月早々どちらさまですか?」
正月くらい休ませてくれと思い、何ともいい加減な口調で応対する。
「アタシよアタシ。さっさとドアを開けなさいっての」
「我が家は正月から喧噪に巻き込まれたくないため、元旦はドアは開かない設計となっております。
ご了承下さい」
「何馬鹿なこと言ってんの。色々と持ってきてあげたんだからさっさと開けなさいよ」
「へいへい」
そう言って俺は玄関の鍵を開けに行った。
アイツを家の中に連れてきたとき、妹は会話から誰が来たのか分かっていた様で、
3人目の座布団も用意してあった。
「まずは、あけましておめでとう」
「こちらこそ、あけましておめでとう」
「おめでとー」
新年の挨拶を済ませる。
「そうそう。年賀状持ってきたわよ」
年賀状を持ってくる奴があるか・・・と内心呆れながら俺は年賀状を受け取った。
- 696 :NO.8 :03/01/01 12:00 ID:???
- 「今日は、アンタたちが2人で寂しいだろうと思って、色々持ってきたよ」
そう言って取り出すのはおせち料理。
「うわー。凄い豪華だね・・・」
料理に感嘆する妹。
まあ、今年のおせちは殆どは買って終わらせたからな。
何せ2人分では作る気もあまり起きないし、おせち料理は難しいからな。
「ちょっと作りすぎて余っちゃったのが本音だけどね〜」
と屈託無く笑うアイツ。
「ま、それでも味の方は保証するよ。さ、食べよう」
そう言ってテーブルの上に料理を広げ出す。
どうやら、新年会を開く模様のようだ。
だが・・・。
「あれ?これ・・・ビール?」
妹がビールを発見。
外国製のらしく、何やら色々と書いてある。
「そう。お正月だし、無礼講よ。無礼講」
「え・・・いいの?」
俺はあきれ顔で呟いた。
「頼むから、未成年の新年会にアルコールを持ってくるなよ・・・」
「良いじゃない。1年に1回くらい。それにお正月なんだから」
そう言ってプルタブを開け、ビールを飲み出す。
「あーあー。早速1年に1回を使い切っちゃったよ・・・」
俺は哀れみのこもった目で見てやる。
- 697 :NO.8 :03/01/01 12:02 ID:???
- 「これ・・・苦いね・・・」
ふと声がする方を見てみると、妹も何とビールを飲んでいる!
「おい、やめろって!お前は飲むな!」
妹は無茶苦茶酒に弱いのだ。甘酒でも簡単に酔うくらいだ。
妹の側によって、肩を掴み、正面から顔を覗き込んでみる。
もう、妹の目はとろんとして、頬は赤い。
急性アルコール中毒にならなかっただけ、マシとしよう。
何を隠そう、俺も妹と同じく、酒にはとても弱い。
「お前がビールを持ってくるからだぞ・・・ったく・・・」
新年早々疲れる。
「お兄ちゃん〜。お兄ちゃんも飲もうよ〜」
妹が絡んでくる。
「そうよ。アンタも飲みなさいよ」
アイツは酒には強いらしく、酔ってはいないようだ。
「だからな、俺達は未成ね・・・」
そう言った俺の首は強い力にねじ曲げられた。
何だ?と思う間もなく、口を何かに塞がれた。
瞬間。世界が、止まったと思った。
状況を理解するのに、1秒もかからなかっただろうが、かなり長い時間のように思えた。
妹の口が、俺の口を塞いでいた。
そして、俺の口に流れ込んでくる苦い味。ビールだ。
俺の口一杯にビールが流れ込んで、苦しくて嚥下する。
喉がかぁっと熱くなる。
もう、何が何だか分からない。一瞬、これは夢ではないかと思ったくらいだ。
そして、唐突に妹が離れた。
ふと、現実も戻ってきた。
- 698 :NO.8 :03/01/01 12:02 ID:???
-
「えへへ・・・これでお兄ちゃんも同罪だよ」
にたーっと笑う妹。ダメだ。素面ではあんな顔は絶対にしない。もう完全に酔っている。
どうやら、妹は俺だけビールを飲んでいないのが不満だったらしい。
まあ、確かにあのままだったら俺は絶対にビールは飲んでいなかっただろうが・・・。
心臓が意思とは関係無しに、暴れ回る。
俺の心拍数が上がっているのは、ビールを飲んだためか、なんのせいなのやら最早分からない。
「お、お前なぁ・・・」
俺は、それだけ言うのが精一杯だった。
「あ〜、ずるい〜」
アイツの声が聞こえ、何やらまた口を塞がれた気がしたが、俺の意識はもう沈んでいた。
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0ch BBS 2004-10-30