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[第三弾]妹に言われたいセリフ

288 :名無しくん、、、好きです。。。 :04/03/29 19:39 ID:???
  「ただいま」
俺は玄関の重いドアを開けた。靴を乱雑に脱ぎ捨て、どかどかと上がる。
コンビニ袋をぶら下げてリビングに入るが、そこに俺以外の人の姿は無かった。
……いや、誰もいないことは分かっていた。俺は一人暮らしをしているのだから。
テーブルの上にジュースやら何やら入った袋を置き、テレビのスイッチを入れた。
明るいバラエティ番組が流れる。
  「アイツ、寂しくて泣いてなんかいないだろうな」
無表情でぽつりと呟いた。


 俺には三歳年下の妹がいる。今は離れ、家族と一緒に暮らしている。
まだ俺が家族の元にいたころ、深夜によく「眠れないよぅ……」とか「怖いよぅ……」とか
涙声で部屋を訪れてきたものだった。
他にも、料理が下手なくせに「任せなさ〜い♪」とか見栄を張って、キテレツな料理を
創り出したこともあった。ずいぶん世話好きな奴だった。
そして今、俺はアイツがいてくれたことの有難さを、身をもって痛感していると言うわけだ。
本音を言うと寂しい。やっぱり誰かと一緒にいたいという気持ちはある。
しかし、何故アイツが頭に中に出てくるのか、俺にはよく分からなかった。


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0ch BBS 2004-10-30