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[第二弾]妹に言われたいセリフ
- 684 :NO.8 :02/12/24 22:38 ID:???
- 映画が終わり、妹は感動して涙を流していた。
アイツも妹につられ、もらい泣きしていた、が、俺は泣けなかった。
「感動だったねぇ」
「うん・・・」
鼻声になりながらも言っているが、俺は泣くまで感動は出来なかった。
「お兄ちゃんも感動したでしょ?」
「ああ、まあな・・・」
適当にお茶を濁す。まあ、それなりに感動は出来なんだけどなぁ。そこまでは。
「それより、もうそろそろ帰らないか?」
もういい加減な時間だ。そろそろ帰った方が良い。
「え?もうそんな時間?」
「ああ、そろそろ帰らないと迷惑にもなりかねないしな」
俺と妹は立ち上がり、帰る準備を始める。
だが、アイツが「夕飯も食べていったら?」と言い出した。
まあ、食べていった方が俺は帰ってから何も作らなくて良いから楽なんだが・・・。
しかし、昼食もお世話になったようなものだ。夕飯までお世話になるわけにはいかない。
「ああ、有り難いが、気持ちだけ受け取っておくよ」
俺は少し笑いながら答えた。
「そう、か・・・」
寂しそうな言葉とは裏腹に、笑うアイツ。
「ま、今日の所は帰るわ。本当に邪魔したな」「うん、じゃあね」
「今日はどうもありがとう。お姉ちゃん」「どういたしまして」
えらく反応が速かった気もするが・・・。気にしないでおこう。
「玄関まで送るわ」
そう言って玄関まで出てきてくれた。
「じゃあ、また明日学校でね」
「ああ」「うん」
そう言って、俺と妹は帰った。
- 685 :NO.8 :02/12/24 22:39 ID:???
- 帰り道
「今日は楽しかった・・・」
夕日を見ながら妹がそう呟く。
「そうか。それは良かった」
「お兄ちゃんは楽しくなかった?」
「楽しくなかったと思うか?」
「ううん」
「当たり前だろ?楽しいに決まっているじゃないか」
「ケーキが作れなかったのが残念」
「最初からケーキは難しいぞ。簡単な物から作り始めて、練習していけば大丈夫だ」
「じゃあ、お兄ちゃん教えてくれる?」
俺は一瞬躊躇った。
「ダメ?」
妹が聞いてきた。
「ダメな訳ないだろう?」
妹の頭を撫でてやった。
「ゆっくり、練習していこうな」
嬉しそうに目を細める妹。
「お兄ちゃん。ありがとう。大好き!」
そう言って俺の手を取る妹。
手を繋いで家に帰る兄妹の影は、長く長く延びていた。
- 686 :NO.8 :02/12/24 22:45 ID:???
- クリスマスにあわせるべく、何とか書き上げました。
これにて、終了。となります。
稚拙な文章を読んでいただいた方に感謝の気持ちを捧げます。
ちなみに、私は妹にプレゼントとして、市民オペラに連れて行ってやりました。
喜んでくれたのか微妙なところですが・・・。
何はともあれ、メリークリスマス!
- 687 :名無しくん、、、好きです。。。 :02/12/24 22:47 ID:???
- >NO.8氏
ご苦労様でした。次回も楽しみにさせてもらいますよ
- 688 :名無しくん、、、好きです。。。 :02/12/25 06:39 ID:???
- なんばー8氏お疲れ様でした。
・・・秘密って何でつか?
- 689 :名無しくん、、、好きです。。。 :02/12/25 06:53 ID:???
- >>688
最初からよく読めば分かるんじゃないかな?
- 690 :名無しくん、、、好きです。。。 :02/12/25 15:30 ID:???
- >>680
Not ネタ。
つーか、その場に俺は居た・・・取り残される事10数分だよ・・・放置プレイに等しい・・・
- 691 :Masked Rider Moe ◆/gMR5eBC/k :02/12/25 15:49 ID:???
- No.8氏、ご苦労だった。堪能させてもらったよ・・・
では、こちらも投稿させていただこう。
登場人物:色気づいた妹、淡白な兄
「お兄ちゃん♪今日はクリスマスだよっ」
「・・・だから?」
「クリスマスなんだよっ!? 久々に外出して外食しようよ」
「・・・家でケーキ食えば済むだろ」
「・・・もー! じゃあ、友達と行くから! お兄ちゃんは家で一人でお祝いしてればいいのよ!」
━━━━━━━━━━━━━━━(゚∀゚)閑話休題(゚∀゚)━━━━━━━━━━━━━━━
「・・・おい」
「何よっ! もう、一人で行ってくるから!」
「友達と行くんじゃなかったのか?」
「みんな予定があるって・・・だから一人で行くのっ!」
「・・・ふん。んじゃ、行くか」
「えっ?」
「外食するんだろ? 何がいいんだ?」
「・・・お兄ちゃん・・・」
「どうした?」
「ううん、なんでも。プレゼントいっぱい買うからね!」
「マヂですか・・・ま、いいか・・・っしゃ、行くかぁ」
「うん♪」
短文掲載ですまない。
- 692 :名無しくん、、、好きです。。。 :02/12/25 17:31 ID:???
- ここ見てたら無性に自分もSSを書いてみたくなった…そのうち書き始めましょうかね
- 693 :名無しくん、、、好きです。。。 :02/12/29 10:38 ID:???
- hosyuage
- 694 :名無しくん、、、好きです。。。 :03/01/01 01:40 ID:???
- 皆さん、あけましておめでとうございます。
>Masked Rider Moe様
続きを楽しみにしていますよ(まさかそれで終わりじゃないですよね?)
- 695 :NO.8 :03/01/01 11:57 ID:???
- 新年あけましておめでとうございます。
と言うわけで、カレー3人組で、新年会の様子を書きましたが・・・。
妹 暴 走
と言う出来になってしまいました。
とりあえず、どうぞ。
ぴんぽーん
1月1日で静まりかえった俺の家にチャイムの音が響く。
仕方無しに俺がインターホンに出る。
今年も、両親は仕事のために家におらず(31日の夜に出かけた)
妹と2人の正月だった。
いかんせん、わびしいのは確かである・・・。
「はい、正月早々どちらさまですか?」
正月くらい休ませてくれと思い、何ともいい加減な口調で応対する。
「アタシよアタシ。さっさとドアを開けなさいっての」
「我が家は正月から喧噪に巻き込まれたくないため、元旦はドアは開かない設計となっております。
ご了承下さい」
「何馬鹿なこと言ってんの。色々と持ってきてあげたんだからさっさと開けなさいよ」
「へいへい」
そう言って俺は玄関の鍵を開けに行った。
アイツを家の中に連れてきたとき、妹は会話から誰が来たのか分かっていた様で、
3人目の座布団も用意してあった。
「まずは、あけましておめでとう」
「こちらこそ、あけましておめでとう」
「おめでとー」
新年の挨拶を済ませる。
「そうそう。年賀状持ってきたわよ」
年賀状を持ってくる奴があるか・・・と内心呆れながら俺は年賀状を受け取った。
- 696 :NO.8 :03/01/01 12:00 ID:???
- 「今日は、アンタたちが2人で寂しいだろうと思って、色々持ってきたよ」
そう言って取り出すのはおせち料理。
「うわー。凄い豪華だね・・・」
料理に感嘆する妹。
まあ、今年のおせちは殆どは買って終わらせたからな。
何せ2人分では作る気もあまり起きないし、おせち料理は難しいからな。
「ちょっと作りすぎて余っちゃったのが本音だけどね〜」
と屈託無く笑うアイツ。
「ま、それでも味の方は保証するよ。さ、食べよう」
そう言ってテーブルの上に料理を広げ出す。
どうやら、新年会を開く模様のようだ。
だが・・・。
「あれ?これ・・・ビール?」
妹がビールを発見。
外国製のらしく、何やら色々と書いてある。
「そう。お正月だし、無礼講よ。無礼講」
「え・・・いいの?」
俺はあきれ顔で呟いた。
「頼むから、未成年の新年会にアルコールを持ってくるなよ・・・」
「良いじゃない。1年に1回くらい。それにお正月なんだから」
そう言ってプルタブを開け、ビールを飲み出す。
「あーあー。早速1年に1回を使い切っちゃったよ・・・」
俺は哀れみのこもった目で見てやる。
- 697 :NO.8 :03/01/01 12:02 ID:???
- 「これ・・・苦いね・・・」
ふと声がする方を見てみると、妹も何とビールを飲んでいる!
「おい、やめろって!お前は飲むな!」
妹は無茶苦茶酒に弱いのだ。甘酒でも簡単に酔うくらいだ。
妹の側によって、肩を掴み、正面から顔を覗き込んでみる。
もう、妹の目はとろんとして、頬は赤い。
急性アルコール中毒にならなかっただけ、マシとしよう。
何を隠そう、俺も妹と同じく、酒にはとても弱い。
「お前がビールを持ってくるからだぞ・・・ったく・・・」
新年早々疲れる。
「お兄ちゃん〜。お兄ちゃんも飲もうよ〜」
妹が絡んでくる。
「そうよ。アンタも飲みなさいよ」
アイツは酒には強いらしく、酔ってはいないようだ。
「だからな、俺達は未成ね・・・」
そう言った俺の首は強い力にねじ曲げられた。
何だ?と思う間もなく、口を何かに塞がれた。
瞬間。世界が、止まったと思った。
状況を理解するのに、1秒もかからなかっただろうが、かなり長い時間のように思えた。
妹の口が、俺の口を塞いでいた。
そして、俺の口に流れ込んでくる苦い味。ビールだ。
俺の口一杯にビールが流れ込んで、苦しくて嚥下する。
喉がかぁっと熱くなる。
もう、何が何だか分からない。一瞬、これは夢ではないかと思ったくらいだ。
そして、唐突に妹が離れた。
ふと、現実も戻ってきた。
- 698 :NO.8 :03/01/01 12:02 ID:???
-
「えへへ・・・これでお兄ちゃんも同罪だよ」
にたーっと笑う妹。ダメだ。素面ではあんな顔は絶対にしない。もう完全に酔っている。
どうやら、妹は俺だけビールを飲んでいないのが不満だったらしい。
まあ、確かにあのままだったら俺は絶対にビールは飲んでいなかっただろうが・・・。
心臓が意思とは関係無しに、暴れ回る。
俺の心拍数が上がっているのは、ビールを飲んだためか、なんのせいなのやら最早分からない。
「お、お前なぁ・・・」
俺は、それだけ言うのが精一杯だった。
「あ〜、ずるい〜」
アイツの声が聞こえ、何やらまた口を塞がれた気がしたが、俺の意識はもう沈んでいた。
- 699 :NO.8 :03/01/01 12:03 ID:???
- 次に俺が気が付いたときは太陽が沈もうとしていたところだった。
西日に目を細める。
見ると、妹とアイツも寝ていた。
テーブルの上の料理が減っているところを見ると、意識が無いながらも食べていたらしい。
うーむ、器用な俺。と思う。
まあ、下手をすると俺と妹がさっさと寝てしまい、アイツが1人で沢山食べたのかも知れないが。
それにしても、3人とも、何か、妙に薄着なのはアルコールのため、暑くなったと思いたい。
いい加減、暗くなる前にアイツも帰らないとマズイだろうと思い、起こしにかかる。
「おい、そろそろ起きろ。帰らないと暗くなるぞ」
そう言って揺すると、目を覚ました。
「あれ・・・。いつの間に寝ちゃっていたんだろ・・・」
寝ぼけ眼のまま、周囲を見回す。
アイツがぼけーっとしている間に、俺は妹を起こす。
ぺちぺちと頬を叩くと、簡単に起きた。
「おはよう、お兄ちゃん・・・」
眠そうながらも、何やら満足げだ。何か怖いぞ・・・。
そうして片付けをして帰るアイツ。
曰く「明日も遊びに来るからね〜」らしい。
正月くらい、ゆっくりさせてくれよ・・・と思うが、妹は嬉しそうだ。
ま、カレー事件もあったしな。仲も良くなるわな。
「じゃあ、元旦からお邪魔しました〜」
「じゃあな」「また明日ね〜」
そう言って帰るアイツ。
やっと、落ち着いた正月だな。
ま、何となく寂しい感じはするがな。騒がしい奴だからな。
「でも、お姉ちゃんが来てくれたから、そんなに寂しく無かったよね」
「まあ、確かにな・・・」
- 700 :NO.8 :03/01/01 12:07 ID:???
- 〜帰り道〜
「ふぅ、しかし、ビールに見事引っかかってくれるとはね。
あんなもの、ノンアルコールビールで、アルコールは入っていないのに」
そう言って背中のリュックを背負い直す。
「また楽しいから来年もビールで遊んでやろうっと」
満足そうに微笑む笑顔がそこにあった。
と言うわけで突発SS終了です。
推敲を殆どしておらず、いつにも増して見苦しいですが、よければ、どうぞ。
と言うわけで、皆さん、今年もよろしくお願いします。
>Masked Rider Moe氏
楽しみにしています。頑張って下さい。
- 701 :名無しくん、、、好きです。。。 :03/01/01 12:20 ID:???
- No.8氏新年早々お疲れです。 萌えますた。
みずいろをやっているせいかSSに書かれている妹が全部雪希タンに思えてかなわん。
- 702 :Masked Rider Moe ◆/gMR5eBC/k :03/01/01 13:32 ID:???
- No.8氏、新年早速の投稿ご苦労様。
>>694氏
一応、あの短文はあれでおしまいだ。次回、長いのを投下しようと思っている。
現在、早急に片付けなければいけない用事があるので、しばし待ってほしい。
P.S. 初日の出 見る事かなわず 漢泣き (字余り
- 703 :勝手に691の続き :03/01/01 19:18 ID:???
- 「しっかし…お前もクリスマスを一緒に過ごす男とかいないのか?」
「な、何よっ! お兄ちゃんだって同じじゃない!」
「ぐっ…お、俺の事はいいんだよ! それに…俺だって全く当てがない訳じゃない」
「うそっ! だ、だれのこと!?」
「何ムキになってんだよ…」
「分かった! この前つれて来た人でしょ!」
「いてっ、いてて、止めろって!」
「はくじょうしなさい〜!!」
━━━━━━━━━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━━━━━━━━━
クリスマスソングの流れる商店街を無言で歩く二人。
兄はなにも言わないが歩調を合わせて歩いていることを妹は知っていた。
気がつけば回りはカップルばかり…
「ね、ねえお兄ちゃん…私たちって周りからどう見えてるのかな…」
「んあ? どうって何だ?」
「た、例えば…例えばだけど…恋人…同士…とか…」
「あ! おい! あそこの吉○家なんてどうだ? 並が150円引きだってよ!あ、お前特盛だっけ?」
「…(ぷるぷる)」
「しかし並を二つ頼むって手も…ん?どした?」
…今日が特別な日であることを全く理解していない兄であった。
- 704 :703 :03/01/01 19:18 ID:???
- ∧||∧
( ⌒ ヽ カッテナコトシテゴメンナサイ…
∪ ノ
∪∪
- 705 :Masked Rider Moe ◆/gMR5eBC/k :03/01/02 21:11 ID:???
- >>703-704
いい出来だ。むしろ、こちらが感謝したい。
では、初詣verを投下する。(登場人物がNo.8氏のとは違う点に注意)
「ふぁ〜〜っ」
俺の元旦の朝は、大あくびと頭痛から始まった。
(おいおい・・・なんか、幸先よくねェな。そもそも、年明けてから何してたっけ?)
記憶をたどろうと、ベッドから降りようとしたが、できなかった。
(・・・なんで、こいつが隣にいるんだ?)
妹が、俺の腕にしがみついて寝ていた。しかも、下着姿で。
(こ、こいつ・・・なんちゅうカッコを・・・あ、でも黒はそそられるものが・・・って!)
慌てて妄想をかき消すと、妹を引き剥がしにかかった。が、想像以上の力でしっかりとしがみついたままだ。
(やれやれ・・・どうしたものか・・・・・・お?)
「あふぁ〜〜っ」
妹も目を覚ました。コアラのように引っ付きやがって、と思いつつ、引き剥がす。
「あ、あれ・・・にぃにぃ、おはよ〜・・・と、あけおめことよろ〜」
まだ、夢うつつの状態のようだ。少し強めにでこピンをかまして起こす事にする。
「・・・いった〜い!」
「そりゃ、痛くなるようぶち込んだからな。目ぇ覚めたか?」
「おかげさ・・・ッッッ」
どうやら、妹も頭痛のようだ。ああ、俺も頭痛のおかげか、記憶が甦ってきた。年明けの晩・・・
━━━━━━━━━━━━━━━( ゚∀゚)つ〜回想中〜⊂(゚∀゚ )━━━━━━━━━━━━━━━
「あっけまして、おっめでと〜〜〜♪」
「・・・おめーとう」
「もう、盛り上がってな〜い!ほら、がんがん飲むよぉ!」
(・・・ミスったぜ。親父秘蔵の焼酎を出してきたのはよ・・・)
「あ〜〜〜、にぃにぃ、やらしい目してるぅ。そんな目でこっち見ないでよぅ」
(こいつがこんな酒乱とは思わなかったぜ・・・さて、どうしたものか・・・っと?)
- 706 :Masked Rider Moe ◆/gMR5eBC/k :03/01/02 21:14 ID:???
- 「・・・そんなに見たい?」
「あ?」
「いいよ、見せても・・・うふふ・・・」
(まずい、完全にできあがってやがる!ううっ、ぬ、脱ぐなぁ!)
「ほら〜〜下着だけになっちゃった〜〜〜♪にぃにぃ、どう?」
(ぬぅ、我が妹ながら、発育よすぎだ・・・じゃなくて!)
「ばっ、バカっ!風邪引くぞ!ほら、上着かけてやるから」
「きゃはは〜!赤くなってる〜」
「酒飲んだんだから、たりめぇだ!(それだけじゃないが・・・)」
そして、上着掛けようとして、妹はこっちへつんのめってきた。
―――――どさっ―――――
- 707 :Masked Rider Moe ◆/gMR5eBC/k :03/01/02 21:18 ID:???
- 「あ・・・」
「・・・にぃにぃ」
互いの息がかかる距離まで、顔が近づいた。
「にぃにぃ・・・私の事、好き?妹じゃなくて、女として・・・」
「そっ、それは・・・」
「答えてよ!にぃにぃ・・・!」
「・・・・・・ッッッ」
(なんて答えればいいんだよっ!・・・お?)
「すー・・・すー・・・」
「・・・こいつ、散々破廉恥な事しといておねんねかよ・・・ま、これで一段落だな」
とりあえず、部屋へ抱えていってベッドに寝かせる。
「あ〜あ、朝が頭痛だな・・・こりゃ。しゃあねぇか・・・」
ベッドに横たわると、あっという間に意識がブラックアウトした。
- 708 :Masked Rider Moe ◆/gMR5eBC/k :03/01/02 21:30 ID:???
- ━━━━━━━━━━━━━━━( ゚Д゚)つ〜回想終了〜⊂(゚Д゚ )━━━━━━━━━━━━━━━
・・・妹も同じように回想していたみたいが、如何せん泥酔してたので、殆ど思い出せてないようだ。
「・・・にぃにぃ」
「ん?」
「こンの・・・エロオヤヂ(not誤植)〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッッッッ!!!」
―――――ごきぃぃぃぃぃん―――――
「フッ・・・ナイスストレートだぜ・・・いいパンチだ・・・」
「あ・・・」
「意識が朦朧として・・・じゃねぇ!なにさらすんじゃゴラァ!」
10数分後、必死に謝る妹の姿があった。昨晩の事を、98%思い出したらしい。
「ホントにごめん、にぃにぃ」
「・・・ふん」
「ごめんってば〜〜」
「・・・もういい。それより、全部思い出したか?」
「自分で脱いだあたりまでは思い出したけど・・・」
「そうか・・・ま、とりあえず支度するかぁ」
「?」
「初詣に行くぞ!頭痛が小康状態のうちにな・・・」
「あ、うん・・・そうだね・・・」
1時間後、片づけやら身支度やらをして、近所の神社に向かった。
- 709 :Masked Rider Moe ◆/gMR5eBC/k :03/01/02 21:39 ID:???
- 賽銭を放り投げ、願い事をした後。
「・・・ふん・・・末吉かよ・・・」
「中吉だぁ♪」
俺も妹も、まずまずの運勢のようだ。
「ところで、お前は何てお願いしたんだ?」
「教えない」
「じゃ、俺も」
「え〜〜〜」
「お前が教えたらな」
「ずるい〜〜〜」
家路に着く。妹は、昨日の自分の行いを思い出して、ほおを赤く染めていた。
そして、その状態で上目遣いに俺に話しかけてくる。
「・・・御節の用意しなきゃね」
「作っといて正解だったな。それにしても、ホントに後の事が思い出せないのか?」
「うん・・・」
「そっか。まあ、その方がいいな」
「・・・(ホントは、全部思い出したけど)・・・」
「ん?なんだ?」
「う、ううん!なんでもないよっ!」
家に帰り、御節を喰ったところで、2人して頭痛再発。
「・・・寝るか」
「・・・そうだね」
すごすごと部屋へ退散する俺と妹であった。
- 710 :Masked Rider Moe ◆/gMR5eBC/k :03/01/02 21:43 ID:???
- ・・・このあと、また一悶着あるのだが、後日。
実は、アドリブでいつも作っているのだが・・・楽しんでいただけると幸いである。
遅ればせながら、あけましておめでとう・・・今年もよろしく・・・
- 711 :703 :03/01/04 14:24 ID:???
- >>705ありがとうございます〜
。。
。 。 + ヽヽ
゜ 。・ 。 +゜ 。・゚ (;゚´дフ。
ノ( /
/ >
>705-709
いつも萌えなSSお疲れ様です。
私はいつもこのスレを楽しみにしてるROMなのですが
住民の方々はいなくなっちゃったんでしょうか…(つд`)
- 712 :名無しくん、、、好きです。。。 :03/01/04 14:36 ID:???
- >>711
まぁ、いないことは無いだろ。
俺も一応、下手糞なSS書いてるんだけど…
皆上手いし、380周辺の点呼の辺りには参加してなかったから貼るのは気兼ねするんだよなぁ…
- 713 :703 :03/01/04 14:52 ID:???
- Σ(・∀・ )!!
>712さんのSSが貼られる日を楽しみに待っております
- 714 :名無しくん、、、好きです。。。 :03/01/06 14:43 ID:???
- 捕手上げ
- 715 :Masked Rider Moe ◆/gMR5eBC/k :03/01/06 22:33 ID:???
- 一悶着の話を。
「・・・ん?」
ふと目が覚めた。午前2時。妙な時間に起きてしまった。
横に目をやると、妹がぐっすりと寝ている。
「またか・・・」
妹は、時々夜中に起きては、夢うつつのまま俺のベッドに潜り込む事が多々あった。
だが、今回はちょっと(いやかなり)違った。
「・・・ッッッ!」
上着は俺のトレーナー。以前、寒い晩に貸してやって、そのまま寝間着にされちまったやつだ。
下は・・・ぱ・・・もとい、下着オンリーだ。
「う・・・ん・・・」
妹が寝返りを打つ。妹には大きすぎるトレーナーのため、胸元がちらりと覗く。
「・・・ふう、上は着けてないわけか。風邪を引きたいのかこいつは」
部屋へ連れて行こうと思ったが、頭痛の余波か身体がだるい。
「しかたない・・・体勢的にきついが、背を向けて寝るか・・・」
横になろうとして、妹がしっかりと腕を絡めている事に気付いた。
「むにゃ・・・にーにー・・・そんなとこさわっちゃだめだよぅ・・・」
「何の夢を見ているだこいつは・・・のんきなもんだぜ」
やむなく、元の体勢のまま寝る事にした。
- 716 :Masked Rider Moe ◆/gMR5eBC/k :03/01/06 22:41 ID:???
- 朝。その日の朝は、一発の渾身の右フックが俺のテンプル(側頭部)を捕らえたとこから始まった。
―――――ごぃぃぃぃぃん―――――
「なぁに考えてるのよ、にぃにぃ!!!」
「ってぇ! 何すんだよッ!」
「ナニしたのか、白状しなさ〜〜〜〜〜〜〜〜い!!」
今度は延髄斬りをまともに喰らう。
―――――がつぅぅぅぅぅん―――――
「がはぁっ! こ、こんのぉぉぉ・・・! 俺は怒ったぞ〜〜〜ッッッ!!!」
妹のバックを取り、脇をくすぐる。
「はぁっ!? きゃ、きゃははははははっ!」
「散々かましてくれやがって〜〜〜! 降参して話聴くまでやめないからなぁ!」
「わ、わ、分かった! 降参するからぁ〜〜〜! やめて〜〜〜!」
・・・その後、また一戦を経て妹を納得させた俺であった。
この間、2時間半。昼まで続いた事になる・・・
妹よ、もうちっとおとなしくなってくれぃ。
ま、そんなお前も・・・。
- 717 :Masked Rider Moe ◆/gMR5eBC/k :03/01/06 22:43 ID:???
- いかがかな?萌えには程遠いがな・・・
他の人も、がんがんSSを投下してくれい。
きっと、俺よりはるかに出来がいいだろうから。
- 718 :名無しくん、、、好きです。。。 :03/01/08 19:01 ID:???
- hosyuage
- 719 :NO.5 :03/01/09 00:44 ID:???
- 皆様大変遅れ馳せながら(大汗)新年明けましてお目出度う御座居ますm(__)m >>712さん、全然無問題かと思います。是非よろしくお願いします。Masked Rider Moeさん NO.8さん。相変わらずの萌え文堪能致しました…いずれ自分もお邪魔させて頂きます
- 720 :山崎渉 :03/01/09 09:54 ID:???
- (^^)
- 721 :名無しくん、、、好きです。。。 :03/01/11 11:02 ID:???
- 保守
>Masked Rider Moeさん
続きが気になります。楽しみにしています。
- 722 :712 :03/01/11 23:06 ID:???
- それではお言葉に甘えて…
土曜の夜8時過ぎ、俺は特に何をするわけでもなくベットに寝転んでいる
「お〜い、お兄ちゃ〜ん。起きてる〜?」
ゆっくりドアが開いて、半開きのドアの向こうから妹が顔を出す
「ノックぐらいはしろ!」
俺は天井を見ながら、妹に怒鳴る。
「何よ〜、お兄ちゃん今日は機嫌が悪いんだね〜?」
「そうか?いつも通りだと思うが…。まあいい、次は気をつけろよ」
「気をつけろ…ってノックだったらさっきから何度もしてたよ〜。お兄ちゃん気付かないんだもん」
「そりゃ悪かったな。で、何の用だ?」
「え〜と…勉強を教えて欲しいんだけど、ダメ?」
「…」
「ダメ…だよね…。ごめんね、変なこと聞いて…」
「…いいよ、教えてあげるから持って来な」
「うん、ありがとう!ちょっと待っててね♪」
今度は表情を明るくさせ、妹は俺の部屋を後にする
「顔をコロコロ変える奴だな…」
俺はのっそりと起き上がった。
- 723 :712 :03/01/11 23:06 ID:???
- 「お兄ちゃん、お待たせ〜♪」
部屋に入ってきた妹をテーブルの前に座らせ、俺も向かいに座る
「で、俺は何を教えればいいんだ?」
「えーと、コレなんだけど…」
と言って妹が差し出したテキストは国語、数学、社会、理科、英語
即ち…
「全教科じゃないか!」
「うん、そうだよ〜。お兄ちゃん頭いいからこんなの簡単だよね?」
あっさりと言ってくれるな妹よ。まあ、これぐらいならなんとかなるだろう
「じゃ、まずは国語からやっていくか」
「うん♪」
妹はテキストを開き、静かに読み始める
しかし、数分いや数十秒と経たないうちに、妹は声を上げる
「お兄ちゃ〜ん、コレ何て読むの〜?」
と言って指差した文字は『梅雨』
「お前、まさかこんな字も読めないのか…?」
「も〜、お兄ちゃんのいぢわる…。読めないから聞いてるんだよぉ…」
「『つゆ』だ…」
「へぇ〜、やっぱりお兄ちゃんって頭良いんだね?」
「……」
そんなこんなで結局、国語を終わらすのにかなりの時間がかかってしまった…
- 724 :712 :03/01/11 23:06 ID:???
- それにしても…
「お前、もしかして…国語苦手か?」
少し休憩時間をとって、妹に聞いてみる
「ううん、得意なほうだけど、どうかしたの?」
「いや…なんでもない…。さて、休憩終わり!次は数学にしようか」
「ね、ねぇ、お兄ちゃん。数学は明日にしようよ!」
突然、妹は焦ったように言った。
「え?何で?」
「だって…私、数学苦手だから…」
「前のテストは何点だった?」
「………38点」
「何ぃ!」
驚きのあまり大声が出てしまった
「次のテストでも50点以下だったら…補習を受けなきゃいけないんだよ。
そうしたらお兄ちゃんと一緒に学校に行けなくなっちゃう…」
「そっか、頑張らなきゃな…。で、次のテストはいつだ?」
「来週の月曜日…」
「何ぃ!もうすぐじゃないか!」
「うん、時間が無いよね…、これからもずっとお兄ちゃんと一緒に学校に行きたかったけど…諦めるよ…」
妹は俯きながら力無くそう言った。
「…よし、じゃあこうしよう」
「…?」
「お前が数学のテストで50点以上取れたら…お前の言うことを何でも聞いてやるよ」
「ホント?絶対、約束破っちゃダメだよ!」
「もちろんだ…」
これで妹は元気を取り戻したようだ、妹の顔にも笑みが見える。
「よし、俺も頑張って教えるからな!」
「うん、私も頑張るぞ〜」
俺たちはカリカリと勉強を再開した。
- 725 :712 :03/01/11 23:07 ID:???
- もうこんな時間か…風呂に入って寝よう…」
「う〜ん、私はもう少しだけ…」
「人間は眠いと物事が頭に入らないらしいぞ。だから今日はお終いだ」
「…ねぇ、お兄ちゃん。一緒にお風呂入ろ♪」
「ダメだ」
「いいじゃない〜、一緒にお風呂入ろうよ〜」
こういうところは小さい頃から何も変わっていない。
まあ…それがコイツのいいところなのであるが…
「ダメだ」
さすがにコレを聞き入れる訳にはいかない、またキッパリと断った
「何でダメなの〜?理由を教えてよ〜」
「ぐっ…それは…」
「あ、恥ずかしいんでしょ〜?お兄ちゃん、顔が真っ赤だよ〜」
「恥ずかしい恥ずかしいって…お前は恥ずかしくないのか?」
「え?何で?兄妹なんだから全然恥ずかしくないよ〜」
「俺には兄妹だからって言う理由が分からんぞ…とにかくダメって言ったらダメだ」
「何で〜?お兄ちゃんだって私の裸見たいでしょ〜?」
「み、見たくない…。だ、大体お前どうして俺と入りたがるんだよ?」
「あのね…怖い話を…聞いたから…」
そういえば、コイツは昔から怖がりだった。
そんなことを考えているうちにも、妹はなおも俺に甘えてくる
「だから〜、お兄ちゃん。お風呂入ろ〜よ〜」
「あー、分かった。一緒に入るわけにはいかないけど、俺は脱衣場にずっといる。いいだろ?これで」
「やっぱり一緒にお風呂が…」
「まだ言うか…。準備して来い。俺は先に風呂場に言ってるから」
「はーい…」
妹は不服そうに言って自分の部屋へと歩いていった。
- 726 :712 :03/01/11 23:07 ID:???
- 脱衣場の外で俺は座っている。
「お兄ちゃん、ずっと私とお話ししててね!」
「ああ、そうする」
「絶対だよ!」
「約束するから、早く入れって!」
「う〜、分かったよぉ…」
「おい!」
「なぁに?」
「見られちゃ不味い物は隠しとけよ」
「も〜、お兄ちゃんのえっち〜。ちゃんと隠してあるよ〜」
妹はそう言って風呂場の方へ入って行ったようだ
「お兄ちゃ〜ん、いいよ〜」
そんな声が聞こえ俺は脱衣場の中に入り、風呂場のドアにもたれかかる。
「ねぇ、お兄ちゃん」
「ん?何だ?」
「お兄ちゃんは…その…えーと……」
「あー!早く言え!」
「お兄ちゃんは…その…彼女とかはいないのかな…?」
「俺がいるように見えるのかよ?」
「ううん…そうじゃないけど…。じゃあ、好きな人は…いるの?」
「別に…。お前、さっきから何でそんなこと聞くんだ?」
「別にぃ。ちょっと気になったからね♪」
妹の声は何処と無く弾んでいた。
「俺のことはどうでもいいんだよ、お前にはいるのか?好きな人とか、彼氏とかが」
「あれ〜?お兄ちゃん、まさか私に彼氏が出来るのが心配なのぉ〜?」
「まあ、心配と言えば心配かな…。お前も恋愛ぐらいは経験しとかなきゃな」
まあ、俺が言うのも説得力が無いが…
その後、妹は何も言わなくなってしまった。
- 727 :712 :03/01/11 23:07 ID:???
- 妹が風呂から出た後、俺も適当に風呂を済ませる。
もう妹はもう寝てしまったのだろう、俺の出す物音以外は静かなものである。
着替えを終え、脱衣所から出ようとドアノブに手をかけドアを軽く押す
が、ドアが開かない。
今度は全力で押してみる。するとズズズと音を立てながらドアが開いた、そこには…
「なんて奴だ…。こんなところで寝てるよ…」
ドアにもたれかかって、妹が寝ていた。
「おい、起き…」
妹の肩を掴み起こそうとした瞬間、妹が寝言を呟いた
「おにい…ちゃん…いっしょにねるのって…ひさしぶり…だよね…」
なるほど、俺と一緒に寝る約束をしようと思ってここで待っていたが、結局眠ってしまったと言うわけか
夢に見るとはそこまで俺と一緒に寝たかったのだろうか…
「おい、起きろ」
肩を軽く揺すってやると、妹はゆっくり目を開けて俺の方を見た
「ん?ああ、お兄ちゃん、おはよう…」
「おはよう…じゃない」
「お兄ちゃん、何言ってるの〜?朝のあいさつは『おはよう』だよ〜?」
「もういいや…。寝るぞ」
「お兄ちゃん、さっきから何言ってるの?寝るのは夜だよ?朝になったら起きなきゃ…」
ダメだ、完全に寝惚けてる
「まあいいや、なんだか私も眠たいし…もう一回寝よう…」
「おまえ一人じゃ不安だから、その…一緒に…寝てやるよ…」
「うん、いいよ〜。好きにして〜」
意外とあっさりとした答えに落胆しながらも、俺は半分寝ている妹と共に妹の部屋へ歩いていく
妹の部屋はきれいに片付いていて…女の子らしい部屋だ
俺は妹をベッドに寝かせ、その隣に横になった。
意識が遠くなるのはそう後のことではなかった…
- 728 :712 :03/01/11 23:10 ID:???
- ここで終わってもいいのですが…とりあえず前半です。
内容は、小学生の作文レベル(w ですので、暇つぶし程度に読んでいただければ幸いです。
- 729 :703 :03/01/12 23:55 ID:???
- >>722-727
Σ(・∀・ )イイィィィィィ!!
お世辞とかでなく純粋に面白いです。続きも楽しみにしてますよ〜。
にわかに活気付いてきたヨカーン
- 730 :名無しくん、、、好きです。。。 :03/01/14 21:49 ID:???
- 712氏、面白いです。萌えますた。
これからも頑張って下さい。
- 731 :NO.5 :03/01/15 04:19 ID:???
- >>712さん ご馳走様でした(W 堪能しました! 続きキボンヌです(W と、偉そうな事ばかり書いて何にもしていないDQNな自分…
- 732 :712 :03/01/16 21:33 ID:???
- 「お〜い。お兄ちゃ〜ん、起きてよ〜」
妹の声で目が覚めた
「珍しいな、いつもは俺のほうが早いのに…」
「ねぇ、お兄ちゃん。お兄ちゃんはどうして私の横で寝てたの?」
「え…それは…」
「まさか…お兄ちゃん、私にえっちな事を…?」
「やってない!」
「ムキになるところが怪しいな〜。そういえば私のムネも小さくなってるよ〜?」
「元々その大きさだろうが!」
「何もしてないんだったら。エロエロなお兄ちゃんは一体私の横で何をやってたの〜?」
「いや、その…俺が風呂から出たらお前が寝てたから…ここに連れて来て俺もここで寝た…これでいいか?」
「そうじゃなくて〜!どうしてここで寝たのかを聞いてるんだよ〜?」
「理由なんか無い、眠かったから寝た。それだけだ」
「じゃあ…今日のところはお兄ちゃんがえっちだったってことで許してあげるよ」
「どうしてそうなるんだよ!」
「ウソウソ、冗談だよ。そんなに怒らなくってもいいのに〜」
妹はそう言って軽く頬を膨らませた。
「でもね…私、嬉しかったよ♪実は昨日、お風呂のところでお兄ちゃんを待ってたんだ♪」
妹は微笑みながら、俺に昨日の夜の記憶を話し始める
「で、そこで寝ちゃったんだけど…。夢の中でお兄ちゃんが『一緒に寝てやる』って誘ってくれて…
それで朝起きたらお兄ちゃんが隣で寝ているからビックリしちゃった」
…何も言えなくなってしまった…
「でも最初はお兄ちゃんと寝ている夢だったんだけどなぁ…順番がおかしいよね?」
「…」
「…お兄ちゃん…?お〜い、お兄ちゃん?にぃ!兄貴!兄や!…何でもいいから返事してよ〜!」
「ああ…何?」
「…無視するなんて酷いんじゃない?」
「…さ〜て、朝飯だ!」
俺は適当に話をすり替えて、部屋を後にした
- 733 :712 :03/01/16 21:33 ID:???
- 午前中は妹の勉強で半日を費やしてしまった。
妹の学力の程はと言うと…酷すぎる。
公式や文法だけでなく常識すら怪しいのだ…
「ふぅ…疲れた…」
「お疲れ様♪」
「そういえば…テスト明日だったよな?自信の程は?」
「ん〜、全然…」
「おいおい…大丈夫かよ?」
その言葉に反応して、妹がニヤッと笑った
「お兄ちゃんが、一緒にお風呂に入ってくれたら、きっとテストもよく出来るよ♪」
「断る」
「え〜?何で〜?私がテストダメでもいいの〜?」
「俺には関係ない…」
「そんな酷いこと言わないでよ〜、私とお風呂に入るだけだよ?何がそんなに嫌なの〜?」
「全てだ…」
「…お兄ちゃんは私のこと嫌いなの…?」
妹は泣きそうな声を出す。まぁ、演技なのは分かっているが…
…しかし、困ったぞ。この状況では…
1.「しょうがないな…」といつか妹に負けて一緒にお風呂
2.「やだぁ!絶対、お兄ちゃんとお風呂に入る!」と無理矢理一緒にお風呂
のどちらかだ。
どちらにしろ俺の望むべきところではない。仕方ないな…
「………腹減った…」
俺はポツリと呟く
「そういえば、もう十二時過ぎて…って、そうじゃな〜い!」
「たまには、外飯でもするか!よし行くぞ!」
「あ〜、話をすり替えるなんてズルイよ〜!」
「さーて行くか」
「あ、待ってよ〜」
俺はかなり強引に妹を外へ連れ出し、お昼時の町を歩き出した
- 734 :712 :03/01/16 21:33 ID:???
- 「何が食べたい?奢ってやるから遠慮なく言ってみろ」
商店街を歩きながら俺は妹に尋ねる
「何でも…いいよ…」
と言いながらも、妹の目はある一点に釘付けになっている。
「もう一度聞くぞ。『遠慮なく言ってみろ』」
「え〜と…あのお店…。でも…違うところでいいよ…。お兄ちゃんにムリさせちゃ悪いから…」
「よし…そこに決定。行くぞ」
「でも…高いよ…?だから…やめようよ…」
「…お前のためじゃない。俺がそこに行きたいから行くだけだ…」
「…お兄ちゃん…ありがとう!」
「…さあ行こう、腹も減ったしな」
と言って動き出す俺の腕に何か暖かいものが触れた
「お兄ちゃん、手を繋いで歩こう?」
「…まったく…最近妙に積極的じゃないか?」
「いいじゃない♪たまには昔みたいに…ね♪」
「ったく…、今日だけだからな…」
差し出された俺の手を、妹は小さな手で軽く握る。
そして、再び歩き出した俺を妹が止めた
「ねぇ、お兄ちゃん。顔、真っ赤だよ?」
「…黙ってろ!」
「冷たいなぁ、折角可愛い妹が手を繋いであげてるって言うのにぃ!」
俺たちはそんな話をしながら、レストランに向かう。
二人の手は触れる程度だが結ばれていた。
- 735 :712 :03/01/16 21:33 ID:???
- 「ねぇ、お兄ちゃん♪お料理とっても美味しかったね♪」
帰り道、二人で並んで歩く。
俺の隣から発する声は何時に無く弾んでいた。
「…そうだな」
「また一緒に来たいね♪」
「今度は、俺とじゃなくて彼氏と行けよ…」
「今度も…だよ、お兄ちゃん」
「ん?何か言ったか?」
「なんでもないよ♪」
そう言って、俺の腕に抱きつく
「バッ…バカ!止めろ!」
妹を振り払い、怒鳴る
「何で〜?理由を聞かせてよ〜」
「ダメと言ったらダメだ。俺は腕なんか組まん!」
「もういいよ〜。勝手にやらせてもらうから〜」
そういって再度抱きついてくる妹。
さっきよりも力が強く簡単には振り払えなかった。
「ねぇ、お兄ちゃん、恥ずかしいでしょ?」
「…そう思うのなら放してくれ…」
「やだよ〜。真っ赤になったお兄ちゃんも可愛い〜!」
「兄をからかうなよ…」
「ほらほら、私のムネがお兄ちゃんの腕に当って…キャー!お兄ちゃんのえっちぃ!何考えてるの〜?」
「…少しは黙って歩け!」
「まったく、嬉しいくせにぃ!」
傍から見たら、カップルに間違われそうな二人だった…
- 736 :712 :03/01/16 21:33 ID:???
- 「う…朝か…」
俺は大きな欠伸をして布団から這い出る。
時計を見ると…少し遅い。
「アイツは…まだ起きていないのか…。まぁ昨日、一人で遅くまで勉強してたみたいだからな…」
俺は少し迷ったが妹を起こしてやることにした。
手早く着替えを済ませ妹の部屋に向かう。
「おい、起きろ。遅刻するぞ。」
「お兄ちゃん…あと五…」
「五分も待ってられるか…早く起きろ」
「あと五時間…」
俺は無言で引っぱたく
「痛!何するのよ〜?」
「おはよう。目ぇ覚めたか?」
「…おはようのキスは…?」
「いいかげんにしろ…」
また妹を叩く
「痛!何よ〜、冗談だよ〜」
「…アホな事やってないで、早く準備しろよ…」
妹は起き上がるとジッと俺のほうを見る
「何だよ?」
「着替えるから…出てってよぉ…」
「ああ、すまんな…。先に飯食ってるぞ…」
「うん。すぐ行くね♪」
足早に妹の部屋を出る。
「アイツ…冗談キツイぞ…」
そんな愚痴をこぼしながら、俺は妹の分の朝食も準備してやるのだった…
- 737 :712 :03/01/16 21:34 ID:???
- それからいつもと変わらない生活が一日過ぎ、二日過ぎ…そしてまた土曜日の夜が巡り来た。
「ジャ〜ン!」
妹が五枚の紙を俺に見せる。
「ん?テストか?」
「うん。よく見てよ〜」
「どれ…78点、65点、70点、68点、83点…おお、よく出来たじゃないか…」
「そうでしょ〜♪」
「まぁ、お前がここまでやれたのも俺のおか…」
「お兄ちゃん!」
「ん?何だ?……!!」
全ては一瞬だった。
俺が振り向くと同時に迫ってくる妹の顔。そして…唇にやわらかい感触。
「ぷはぁ…お兄ちゃんとキス…しちゃった…」
「ババババ…バカヤロウ!何するんだ!」
「エヘヘ…だってお兄ちゃん、何でも言うこと聞くって言ったでしょ?」
「そういう問題じゃない!」
「まったく…顔を真っ赤にしちゃって…見てるこっちが恥ずかしいよぉ」
「そりゃ…こんなこと…初めてだったから…」
「でも…お兄ちゃん、嬉しそうだよ?」
「嬉しい嬉しくないは関係ない。俺たちは兄妹なんだぞ!分かってるのか?」
「妹だからってお兄ちゃんとキスしちゃいけないの〜?それはおかしいよ〜!」
「そもそも、何でこんなことすんだよ!」
「決まってるじゃない…。お兄ちゃんのことが大好きだから…だよ♥」
普通ならば、ここで抱きしめたり、キスなどをすべきところなのだろうが…
でも俺は今の生活が好きだから…
…『恋人』であることを望むコイツには悪いが、俺はこのままコイツと『兄妹』でいよう…と思う…
- 738 :名無しくん、、、好きです。。。 :03/01/16 21:38 ID:???
- >>722-737
萌え長文キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━ !!!
モヘ━(゚∀゚)━( ゚∀)━( ゚)━( )━(゚ )━(∀゚ )━(゚∀゚)━ !!!
- 739 :712 :03/01/16 21:41 ID:???
- お待たせしました(誰も待ってないか…)後半です。
これで終わりと言うことになりますが、今まで読んでくれた皆さん、どうもありがとうございました。
また機会があれば、貼らせて貰いたいと思います
- 740 :NO.8 :03/01/18 08:33 ID:???
- >712さん
とても面白かったです。萌えです。
やはりここのSSは萌え系で行かないとダメですね・・・。
ビバ、兄妹愛!美しいです。
・・・今書いているバレンタインものも上手く行かない予感。
萌え文章って難しいですねぇ。
- 741 :712 :03/01/19 08:34 ID:???
- 「お兄ちゃん、起きろ起きろ〜」
ペチペチと額を叩く妹。
「寝かせてくれよ…今日は日曜だぞ…?」
「やだ〜!今日はお兄ちゃんと遊びに行くんだよ〜」
「遊びに…って何処に…?」
「え〜と…コレ…」
といって一枚の紙を俺に見せる妹
「『あのヒーロー達と供に、あのイベントがやってくる!!』…何だこれは…?」
「うん♪え〜と、私が見たいのはここなんだけど…」
とチラシの一部に指を指す。
「『仮面ライダー龍騎出演の俳優が来場!トークショーを繰り広げます!! 』…なるほどね…」
「エヘヘ…すごくカッコいいんだよぉ♥」
「…一人で行け…」
「一人で行けたら頼まないよ〜。ね、だからお願い!」
「嫌だ…」
「何で〜?理由を言ってくれなきゃ納得しないよ〜?」
「ほら…可愛い妹が…コイツに取られちゃったら…困るからな…」
「大丈夫だよ!私の一番はお兄ちゃんなんだから!…だから連れてってくれるよね?」
「…もしかして…俺、上手くハメられたのか?」
「よ〜し、そうと決まれば…気合入れておしゃれしちゃうぞ〜!」
と言って騒がしく自分の部屋に走っていく妹を寝惚け眼で見送った…
「聞いてないね…。…俺も支度するか…」
- 742 :712 :03/01/19 08:34 ID:???
- ─まったく…アイツがああいうのが好きだったとはな…
─まさか、お兄ちゃんが私のことをそこまで言ってくれるなんて♪
─へ〜、こんなこともやるんだ…。懐かしいな…この番組、子供の頃よく見てたよ…
─キャ〜!松田君とお兄ちゃん…どっちかなんて選べないよ〜♥
─最初から…意地悪しないで素直に『連れてく』って言えばよかったかな…?
─最初から…お兄ちゃんとデートしたいって言えばよかったのかな…?
─いつも…アイツの頼みを聞いてやることなんて無いからな…。今日ぐらいは付き合ってやるか…
─いつも…ワガママ言って迷惑かけてるからなぁ…。今日ぐらいは大人しく…って訳にはいかないか…
─つまらない顔見せたらアイツも責任感じるだろうからな…。俺もテンション上げていくか!
─私が無理矢理お兄ちゃんを連れ出すんだから…私が盛り上げないとね!
「忘れ物は無いか?」
「うん♪カメラも持ったし、双眼鏡も持ったよ!」
「よし、出かけるか!」
「ねぇ…お兄ちゃん…」
「ん?」
「お兄ちゃん…嬉しそう…」
「お前もな…」
俺は少し戸惑いながらも妹に手を差し出す。妹は嬉しそうにその手を掴む。
二人の想いが交差する休日。
まぁ…こういう休日も…悪くない…かも…
──────────────────────────────────────────────────
仮面ライダー龍騎、最終回記念!…と言うのは半分嘘です(w
前の物の続きというか…補足というか…番外編というか…です。
※この話は一部、実際の話をモデルにしております(w
部外者がでしゃばり過ぎてしまったので、俺が貼るのはコレで最後にします。
今まで感想をくれた方々、ありがとうございました。
- 743 :名無しくん、、、好きです。。。 :03/01/19 09:26 ID:???
- 部外者も何も無いだろうに。
気兼ねすることなく、貼ってくれること希望。
俺も点呼には参加していないので部外者と言えば部外者だけど。
ここのマターリ感が好きで、途中から保守参加している(w
実際の話をモデルって、もしや712さんもリアル妹が?
などと言ってみる。
- 744 :712 :03/01/19 09:37 ID:???
- >>743
そういってもらえると有り難いですね。
男に二言は無い…つもりでしたが、またバレンタインデーにでも…
>実際の話をモデルって、もしや712さんもリアル妹が?
います。でもウチのは妹と言うより弟(w
ttp://www.toei.co.jp/tv/ryuki/cast/matsuda.asp
ちなみに彼↑が『松田君』です。
- 745 :名無しくん、、、好きです。。。 :03/01/19 20:25 ID:???
- >712
次からはNo17を名乗り
がんがんSSを貼り付けてください(w
- 746 :名無しくん、、、好きです。。。 :03/01/22 11:25 ID:???
- uysoh
- 747 :名無しくん、、、好きです。。。 :03/01/23 19:24 ID:aTrlGfSq
- それより>>1よ、うちの妹を何とかしてくれ。
外で嫌なことがあったらしく(教師に怒られたらしい)、家に帰ったとたん
チューハイ飲みながら俺の部屋に入ってきて、愚痴はじめやがった。
仕方なく聞いてやっていたら、30分後にいきなり俺のベッドに寝転がって
寝ちまった。そのままずっと起きてこない。
てめえ、いきなり入ってきて、人の部屋占領してんじゃねえよ!
俺はどこで寝りゃいいんだ! 何とか言いやがれゴルァ!
- 748 :名無しくん、、、好きです。。。 :03/01/23 19:32 ID:???
- 妹「おまえはもう、死んでいる!」
- 749 :名無しくん、、、好きです。。。 :03/01/23 21:23 ID:???
- >>747
まぁ、落ち着いて…
愚痴ならばこっち↓のほうが良いぞ
http://game.2ch.net/test/read.cgi/gal/1036681042/
- 750 :名無しくん、、、好きです。。。 :03/01/25 18:21 ID:???
- hosyu
- 751 :名無しくん、、、好きです。。。 :03/01/26 21:09 ID:NrRGIs74
- SS作ってみました。暇つぶしにどーぞ。
(うん……?)
ゴトッ、という物音に、俺は目を覚ました。
枕元の時計に目をやると、2時半。まさに草木も眠る丑三つ時ってやつだ。
こんな時間に、誰が起きてるんだ……そんなことを考えていると、俺の部
屋のドアが開く音がした。
その直後、ヒタヒタという足音が俺に近付いてくるのが聞こえた。それは
ゆっくりと近付いてきて、俺のベッドの真横でピタリと止まった。
「だ、誰だ!」
俺は恐怖を振り払い、ベッドから跳ね起きて電気をつけた。
その瞬間、
「きゃあっ!」
可愛らしい女の悲鳴が響いた。
そこにいたのは、俺の妹だった。ピンクのパジャマを着て、胸に花柄の
枕を抱いた妹だった。
- 752 :名無しくん、、、好きです。。。 :03/01/26 21:10 ID:NrRGIs74
- 「お、お前……何してんだよ? こんな時間に?」
「いや、あの、その……」
「さっさと帰って寝ろよ。俺はまだ眠いんだよ」
「あ、あの……お兄ちゃん!」
妹は俺のパジャマの袖を引っ張り、恥ずかしそうに顔をうつむかせた。
「ねえ、お兄ちゃん……今日、寒いよね?」
「まあ、冬だからな」
「一人で寝てると、寒いでしょ? だから、その……二人で一緒に寝れば、
きっと暖かいと思うの。だから……お兄ちゃん、あたしと一緒に寝てもら
えない?」
「……お前、もう中学生だろ? いつまで甘えたこと言ってんだよ!」
「む、昔はいつも一緒に寝てたじゃないの! なんで昔は良くて、今はダ
メなの?」
「お前、それ何年前の話だよ……仕方ねえな、今夜だけだぞ」
俺はそう言って、掛け布団を開いた。
「へへっ。ありがとう、お兄ちゃん! じゃ、お邪魔しまーす!」
妹はベッドに入るなり、俺の身体に腕を絡めてきた。二人の身体が密着し、
胸の柔らかみが俺の身体に伝わった。
「お、おい……抱きついてくるなよ」
「いいじゃん、この方が暖かいんだから。じゃ、おやすみ、お兄ちゃん」
妹はそう言って目を閉ざした。それから数秒もしないうちに、妹は静かな
寝息を立て始めていた。
(やれやれ……身体は成長しても、まだ子供か)
妹を抱きしめていた俺は、そいつの身体が震えていることに気付いていた。
きっと、怖い夢を見たんだな……俺はそう第六感でそう悟った。こいつは
昔、怖い夢を見ると、いつも泣きながら俺の部屋まで来ていた。さすがに最
近はそんなこともなかったが、久しぶりに耐えられないほど怖い夢を見たの
で、俺に助けを求めてきたのだろう。
俺は妹の背中に両腕を回し、軽く力を入れた。
可愛いらしい唇が、わずかに開かれている。その唇から、小さな寝声が漏
れた。
「お兄ちゃん……好き」
- 753 :名無しくん、、、好きです。。。 :03/01/26 21:12 ID:???
- 気持ちは嬉しいが次からはsageような
- 754 :Masked Rider Moe ◆84pVTCj5bA :03/01/26 22:29 ID:???
- >>751-752
よい出来なのだが・・・流石に、「一緒に寝る」のネタは使い古されたかも知れぬ。
もう少し描写を詳しく書くと、よくなると思うが。
まあ俺も人の事は言えないくらいSS下手くそなわけだが・・・
あと、sageを覚えよう。
ここは基本的にまったり系だからな。
- 755 :名無しくん、、、好きです。。。 :03/01/26 23:05 ID:???
- ageたのはアレだけどなかなかよかったよ。
- 756 :名無しくん、、、好きです。。。 :03/01/27 13:33 ID:???
- >>751さん、また書いてください。
今度はいつSS神がくるのかなぁ…
- 757 :山崎渉 :03/01/27 18:51 ID:???
- (*^^*)
- 758 :名無しくん、、、好きです。。。 :03/01/27 19:48 ID:???
- >>751-752
あ…俺と同じ飛び入りの方だ(w ご苦労様でした。
俺も頑張らなきゃな…
- 759 :712 :03/01/27 19:56 ID:???
- あ、名無しになってた…
すいません。758=712です。
- 760 :751 :03/01/29 20:47 ID:F8F7unE6
- >>751-752です。
感想下さった方々、どうもありがとうです。そこそこ受けたみたいで良かったです。
次も頑張って書きますね。
- 761 :名無しくん、、、好きです。。。 :03/01/30 01:49 ID:???
- >>751
次回作、期待してます。
- 762 :名無しくん、、、好きです。。。 :03/02/02 04:05 ID:???
- hosyu
- 763 :751 :03/02/02 20:14 ID:pKCUrFR3
- >>751-752ですが、性懲りもなくまた作ってみました。暇つぶしにどーぞ。
はぁっ、はぁっ、はぁっ……
小さな部屋に、苦しそうな呻き声が響く。
ベッドの上に、一人の少女が横たわっている。その顔は耳まで真っ赤に
染まり、小さな唇から苦しそうな吐息が漏れ続けていた。
少女は二日前から、風邪をひいて寝込んでいた。医者に診てもらったり、
薬を飲んだりしたが、いっこうに良くなる気配はなかった。屋外で身体を
動かしたり、友達と遊んだりするのが大好きな少女にとって、一日じゅう
家に閉じこもっているのは、苦痛以外の何者でもなかった。ぜんぜん良く
ならない自分の身体を、少女は恨めしい思いを抱き始めていた。
トン、トン。
扉をノックする音が聞こえると同時に、一人の少年が扉を開いて部屋に
入ってきた。少年の右手にはタオルが握られ、左腕には氷水の入った洗面
器が抱えられていた。
「よう。どうだ、調子は?」
「……あんまり良くない」
「だろうな。ほれ、新しい水を持ってきてやったぞ。これで頭を冷やして
やるよ」
「ありがとう、お兄ちゃん……」
少年は少女の額にかけられたタオルを取り、自分の膝の上に置いた。そ
れから持ってきた新しいタオルを洗面器に入れ、冷たい水に浸して絞り上
げると、それを広げて少女の額の上に置いた。
スーッ、と心地よい冷たさが広がり、少女はホッと息を吐いた。
- 764 :751 :03/02/02 20:15 ID:pKCUrFR3
- 「どうだ? 少しは気分良くなったか?」
「うん。とっても気持ち良いよ……」
少女は弱々しい動きで片手をベッドの中から差し出すと、少年の手を握
り締め、小さな声を発した。
「お兄ちゃん、ゴメンね……私が病気になったばかりに、お兄ちゃんに看
病させちゃって……学校まで休ませちゃって……」
「気にするなよ。オレ達は兄妹だろ? 助け合うのは当然じゃないか」
「……ありがと、お兄ちゃん」
「さ、少し休めよ。眠れば少しは熱も下がるだろうぜ」
「うん。お休み、お兄ちゃん……」
少女は布団をかぶり、目を閉ざした。それから数秒もしないうちに、少
女は眠りに入っていった。
スー、スーと寝息を立て眠る少女。その顔は紅く染まり、額に汗が浮か
んでいた。汗は玉となって、少女の顔から枕に向かって流れ落ちていた。
(しかし、すげえ汗だな……そういえば、前に母さんが言ってたっけ。風
邪を引いたときは、こまめに汗を拭かなきゃいけない、って……)
少年は、懐から新しいタオルを取りだし、少女の頬と首筋にタオルを当
てた。
途中で少年は、少女のパジャマが汗で濡れていることに気付いた。
水色のパジャマが、胸元からお腹の辺りにかけて藍色に染まっている。
パジャマで覆われて見えないが、ここもきっと、グッショリと濡れている
に違いない。
(……ここも拭いてやるか)
少年はパジャマに手をかけ、上から順番にボタンを外していった。
ボタンを外し終わり、パジャマを左右に開くと、少女の裸の上半身が露
わになった。……その瞬間、少年はハッと息をのんだ。
- 765 :751 :03/02/02 20:21 ID:???
- ほっそりと締まった腰つき、それに反するかのように膨らんだ胸。絹
のように滑らかな肌は、汗に濡れていっそう艶っぽく映える。少女が呼
吸をするたびに、豊かな胸が上下し、尾根の突起が細かく震えた。
少年は数年ほど前まで、少女と一緒に風呂に入っていた。そのときは
胸も平らで、女っぽい部分など全然なかった。「お前、ホントは男なん
ねえのじゃ?」とからかって、顔にお湯をかけられたこともあった。
あれからほんの数年しか経っていないのに、いつの間にこれだけ成長
したんだろう。少女は今も、兄と一緒にテレビゲームをしたり、本を読
み合ったりして遊んでいる。中身は小学校の時とほとんど変わっていな
いように思える。なのに、身体のほうは……
(お、落ち着け、オレ! こいつは血の繋がった、実の妹じゃないか!
変な感情を持ってどうするんだよ……!)
少年は雑念を振り払うかのように、頭を左右に振った。そして手に持っ
たタオルを、少女の胸にそっと当てがった。
見た目以上に柔らかな膨らみに、少年はドキッと肩を震わせた。必死
に目を逸らしながら、手探りで少女の身体に手を滑らせていく。手を動
かすたびに、少女の身体の温もりが、柔らかみが、凹凸が、タオル越し
に伝わってくる。そのたびに少年の心臓は、ドクン、ドクンと跳ねるよ
うに動いた。
お腹のところを拭き終えたところで、少年はタオルを洗面器の中に入
れた。少女の身体を直視しないよう、横目になりながら、ボタンを下か
らはめていく。そして一番上のボタンをはめたところで、
「……お兄ちゃん?」
不意に、少女が目を開き、声を出した。
- 766 :751 :03/02/02 20:21 ID:???
- 少年はびっくりして飛び跳ね、数メートルほど後ずさりした。
「どうしたの、お兄ちゃん? まだいたの?」
「あ、いや、その……汗が凄かったからさ、拭いてやったんだよ。安心
しろよ、もう終わったから」
「ありがとう、お兄ちゃん……あたしのために……」
少女は真っ赤な顔に笑みを浮かべ、兄に向けた。
その笑顔に、少年はギクリと身体を震わせた。熱に苦しみながらも、
必死に笑いを作る妹。病に冒されているはずなのに、兄に礼を言おうと
する妹……その健気さと可愛らしさに、奇妙な感情を抱いてしまったの
だ。
少年は慌てて洗面器を手に取ると
「じ、じゃあオレ、行くからな。何かあったら、いつでも呼べよ」
と言って、部屋から出ていった。
それを見た少女は、軽く首を傾げ、独り言を呟いた。
「どうしたんだろ……変なお兄ちゃん」
「な……何やってんだよ……オレは……!」
少年は、居間のテーブルに突伏しながら、重々しい声で唸った。
彼にとって少女は、ただの妹だ。少なくとも今までは、それ以上の感
情を持ち合わせていなかった。だがさっき、少女の裸体を目にした瞬間、
それ以上の感情を抱いてしまった。「妹」ではなく、「一人の女性」と
いう感情を……。
少年は、部屋の隅にかかっているカレンダーに目を移した。
少年の父親は商社勤務で、海外に単身赴任していた。週刊誌の編集員
として働いている母親は、ちょうど今が締め切り前だから、出版社に籠
もりきりになっているはずだ。ということは、少なくともあと数日、こ
の家には少年と少女の二人しかいないことになる。
少年は天井を見上げ、溜め息を吐いた。
「オレ達……これからどうなるんだろう?」
- 767 :751 :03/02/02 20:22 ID:???
- ごめんなさい。すっかりsageるのを忘れてました。
お詫びします。すみませんでした。
- 768 :712 :03/02/02 20:54 ID:???
- >>751
「上手だね〜。この調子でどんどん頑張ってよ〜♪751お兄ちゃん♥」
ごめんなさい。今、風邪引いてるんでろくな感想が言えないッス(w
- 769 :名無しくん、、、好きです。。。 :03/02/02 21:27 ID:???
- >>751
冒頭数行見て一瞬エロ小説かとオモタ。
- 770 :名無しくん、、、好きです。。。 :03/02/03 12:06 ID:???
- な〜んか先っぽからでてる〜
http://pink7.net/blon/
- 771 :NO.8 :03/02/04 17:04 ID:???
- カタカタカタ
タイピングの音が部屋に響く。
こんこん
控えめなノックの音がする。
「お兄ちゃん。間に合いそう?」
妹だ。ドアから顔だけを出してこちらを見ている。
「ああ、何とかなるだろう。と思ったんだが・・・」
「ん?どうかしたの?」
「ちょっとこれを見てくれ」
近づいてきた妹に俺はディスプレイを見せる。
数分後
兄妹は悩んでいた。
「どうするの?これ・・・」
「どうすると言われてもなぁ」
「今書いているバレンタインのシナリオって、確か私が風邪を引いちゃって、
チョコレートを作れない。ってシナリオだったよね?」
「ああ、ものの見事に751氏のものと中枢が同じになってしまったな」
「今から書き直せる?」
「微妙なところかもな・・・。アイツを出せば何とかなるかも」
「え?お姉ちゃん今回出ないの?」
「言ってなかったっけ?アイツは今回は殆ど出番無しだぞ」
「そうなんだ。ふーん」
と言うわけで751氏や皆さんに質問です。
私が書いていたバレンタインのものも妹が風邪を引くと言う点で同じなのですが、
やっぱり似たようなネタはやめた方が良いでしょうか・・・?
それとも、そのまま突っ走っても良いでしょうか?
- 772 :751 :03/02/04 21:12 ID:???
- >>771
いいんじゃないですか? 僕の書いたやつだって、このスレッドでいくつか
似たようなのがありますし。
内容が似ているものがあっても、妹萌えSSならOK! だと思いますよ。
- 773 :名無しくん、、、好きです。。。 :03/02/06 14:39 ID:???
- 保守
- 774 :名無しくん、、、好きです。。。 :03/02/06 18:36 ID:???
- 妹に言われた台詞
昨日から念願の一人暮らしなのだが‥‥
家をでる直前に、
「絶対電話してね、お兄ちゃん!」
と、潤んだ目で言われた俺。
むー、家ではギャルゲばっかやってたのに、何でこんなに寂しがられてるんだろ?
- 775 :名無しくん、、、好きです。。。 :03/02/06 20:43 ID:???
- >>774
貴方の大切さに気付いたんだよ・・・
- 776 :名無しくん、、、好きです。。。 :03/02/06 21:41 ID:???
- >774
大丈夫。俺も妹に同じ事を言われ、電話をちょくちょく入れていたのだが、
今では「またお兄ちゃん?私今忙しいんだよね」とか言って切られるよ。
実家の方では見ることが出来ないTVの録画だけは俺に頼んでくるが・・・。
ま、お互いに良い兄でいましょう。
ちなみに、我が妹はギャルゲーだけでなく、エロゲー・801ゲーもお手の物です。
今年は受験なので少しはゲームから足を洗えよ、我が妹よ。
- 777 :名無しくん、、、好きです。。。 :03/02/06 21:59 ID:???
- >>774
「絶対電話してね、お兄ちゃん!(潤んだ目で)」
「お…おう…(不思議な気はしながらも頷いてみる)」
「お兄ちゃん、女の子が出るゲームばっかりやっちゃダメだよ!」
「お前には関係ないだろうが!」
「関係なくないよ!…だって会えなくなったら…お兄ちゃんは私のこと忘れちゃうかもしれない…」
「…大丈夫だよ…俺はおまえのことを忘れない」
「ホントに!?絶対、約束だからね!」
う〜む…上手くいかんな…
- 778 :774 :03/02/07 02:19 ID:???
- >>777
>「お兄ちゃん、女の子が出るゲームばっかりやっちゃダメだよ!」
神降臨。
一字一句、寸分違わぬことを言われたよw
俺の返答は「ほっとけ」だったけど。
>>776
明日、とりあえず電話してみるよ。
結果は順次報告する。
- 779 :774 :03/02/07 23:57 ID:???
- 電話してみたけど、
長電話になっただけだった‥‥
耳が痛い(ぉ
NO.8氏まだかな‥‥
- 780 :NO.8 :03/02/08 09:58 ID:???
- ただ今バレンタインの作品を書いています。
今回は妹萌えより、兄燃えの作品になってしまいそうです。
今回はほのぼのではなく、ちょっと緊迫感漂う作品にしたいのですが、
果たして上手く行くかどうか。微妙なところです。
書いていても妹の風邪はちょっとやりすぎの感じがしますが・・・。
では、頑張って書きますよ〜。
バレンタインまでには確実に間に合いますので。
- 781 :NO.8 :03/02/09 14:59 ID:???
- 何か無駄に長くなってしまったので、少しずつ載せていきます。
ピピッ。
電子的な音がする。
「鳴ったぞ〜。出せ」
「うん・・・」
もそもそと妹は布団の中で動く。
「はい」
そう言って俺に細長いものを渡す。
「39度2分・・・。誰がどう見ても病人だな」
今日は2月13日。
俗に言う「バレンタイン」とやらの前日であるが、
我が家ではとある事件が起こっていた。
俺の妹が熱を出したのだ。
昨日から、妹の調子が悪そうなのは分かっていた。
今朝も、顔色が悪いのは分かっていた。
今晩も、食欲がないのは気にかけていた。
俺なりに考え、晩飯は体が温まるようにとシチューを作ったのだが、
どうやら、その効果もあまりなかったらしい。
- 782 :NO.8 :03/02/09 15:00 ID:???
- 「何はともあれ、きちんと休め。いいな?」
「う〜」
「『う〜』じゃない。9度も熱があるんだぞ。9度も」
「でも、明日は・・・」
「風邪が治ってからにしろ。もしかしたらインフルエンザかも知れないし。
今薬を持ってくるから、大人しくしていろ」
そう言って薬箱のある茶の間に移動する。
「粉薬は嫌」と言う声が聞こえるが、
しかも、こんな時に限って両親は不在。
3日前までは居たというのに、我が妹ながら何たる間の悪さよ。
とも思うが、俺はまだしも、妹はまだ両親が精神的にも支えとなっているだろうし。
短期の出張とは言え、寂しいのかな。とも思う。
もともと妹は体が丈夫で最近は風邪など引いたこともなかった。
だから、家の薬箱はもっぱら俺が使う薬が多い。
その中から風邪薬を探し出す。
実際は9度もあるのだから病院へ行って解熱剤が欲しいところだが、
あいにく俺は免許は持っていても車は持っていない。
流石に救急車を使うのは気が引けるし・・・。
まさか妹を後ろに乗せて、自転車で夜間病院に行くわけにも行かないし。
と、考えながら風邪薬を探していると視界の隅に湿布が入った。
俺が小さい頃、熱を出したときにいつも親は俺に湿布を貼っていたのを思い出す。
風邪薬と湿布を持って、妹の部屋に向かう。
- 783 :NO.8 :03/02/09 15:02 ID:???
- 「おーい、入るぞ」
念のため声をかけて部屋に入る。
大人しく寝ていたようだ。熱が9度もあるのだから当然かと思う。
「ほら、風邪薬だ。飲め」
そう言って湯冷ましの入ったコップと薬を渡す。
こくんと小さく喉を鳴らして薬を飲む。
「・・・美味しくないね」
「当たり前だろ。それと、湿布を持ってきたので、貼っておけよ」
「あ、うん」
「まあ、胸の辺りに貼っておけば大丈夫か。喉が痛いんだったら喉にも貼れ。
おでこに貼るのも良いかもな」
「お兄ちゃん昔から湿布貼っていたも・・・ケホッ、ケホッ」
笑おうとして息を吸い込んだところで咳が出る。
「大丈夫か?無理するな」
「うん、大丈夫」
「それより、湿布は一人でも貼れるな?」
「湿布くらい大丈夫」
「じゃあ、貼ってゆっくり休めよ」
そう言って湿布を渡し、部屋を出る。
後ろ手にドアを閉めて茶の間に向かう。
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