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[第二弾]妹に言われたいセリフ
- 722 :712 :03/01/11 23:06 ID:???
- それではお言葉に甘えて…
土曜の夜8時過ぎ、俺は特に何をするわけでもなくベットに寝転んでいる
「お〜い、お兄ちゃ〜ん。起きてる〜?」
ゆっくりドアが開いて、半開きのドアの向こうから妹が顔を出す
「ノックぐらいはしろ!」
俺は天井を見ながら、妹に怒鳴る。
「何よ〜、お兄ちゃん今日は機嫌が悪いんだね〜?」
「そうか?いつも通りだと思うが…。まあいい、次は気をつけろよ」
「気をつけろ…ってノックだったらさっきから何度もしてたよ〜。お兄ちゃん気付かないんだもん」
「そりゃ悪かったな。で、何の用だ?」
「え〜と…勉強を教えて欲しいんだけど、ダメ?」
「…」
「ダメ…だよね…。ごめんね、変なこと聞いて…」
「…いいよ、教えてあげるから持って来な」
「うん、ありがとう!ちょっと待っててね♪」
今度は表情を明るくさせ、妹は俺の部屋を後にする
「顔をコロコロ変える奴だな…」
俺はのっそりと起き上がった。
- 723 :712 :03/01/11 23:06 ID:???
- 「お兄ちゃん、お待たせ〜♪」
部屋に入ってきた妹をテーブルの前に座らせ、俺も向かいに座る
「で、俺は何を教えればいいんだ?」
「えーと、コレなんだけど…」
と言って妹が差し出したテキストは国語、数学、社会、理科、英語
即ち…
「全教科じゃないか!」
「うん、そうだよ〜。お兄ちゃん頭いいからこんなの簡単だよね?」
あっさりと言ってくれるな妹よ。まあ、これぐらいならなんとかなるだろう
「じゃ、まずは国語からやっていくか」
「うん♪」
妹はテキストを開き、静かに読み始める
しかし、数分いや数十秒と経たないうちに、妹は声を上げる
「お兄ちゃ〜ん、コレ何て読むの〜?」
と言って指差した文字は『梅雨』
「お前、まさかこんな字も読めないのか…?」
「も〜、お兄ちゃんのいぢわる…。読めないから聞いてるんだよぉ…」
「『つゆ』だ…」
「へぇ〜、やっぱりお兄ちゃんって頭良いんだね?」
「……」
そんなこんなで結局、国語を終わらすのにかなりの時間がかかってしまった…
- 724 :712 :03/01/11 23:06 ID:???
- それにしても…
「お前、もしかして…国語苦手か?」
少し休憩時間をとって、妹に聞いてみる
「ううん、得意なほうだけど、どうかしたの?」
「いや…なんでもない…。さて、休憩終わり!次は数学にしようか」
「ね、ねぇ、お兄ちゃん。数学は明日にしようよ!」
突然、妹は焦ったように言った。
「え?何で?」
「だって…私、数学苦手だから…」
「前のテストは何点だった?」
「………38点」
「何ぃ!」
驚きのあまり大声が出てしまった
「次のテストでも50点以下だったら…補習を受けなきゃいけないんだよ。
そうしたらお兄ちゃんと一緒に学校に行けなくなっちゃう…」
「そっか、頑張らなきゃな…。で、次のテストはいつだ?」
「来週の月曜日…」
「何ぃ!もうすぐじゃないか!」
「うん、時間が無いよね…、これからもずっとお兄ちゃんと一緒に学校に行きたかったけど…諦めるよ…」
妹は俯きながら力無くそう言った。
「…よし、じゃあこうしよう」
「…?」
「お前が数学のテストで50点以上取れたら…お前の言うことを何でも聞いてやるよ」
「ホント?絶対、約束破っちゃダメだよ!」
「もちろんだ…」
これで妹は元気を取り戻したようだ、妹の顔にも笑みが見える。
「よし、俺も頑張って教えるからな!」
「うん、私も頑張るぞ〜」
俺たちはカリカリと勉強を再開した。
- 725 :712 :03/01/11 23:07 ID:???
- もうこんな時間か…風呂に入って寝よう…」
「う〜ん、私はもう少しだけ…」
「人間は眠いと物事が頭に入らないらしいぞ。だから今日はお終いだ」
「…ねぇ、お兄ちゃん。一緒にお風呂入ろ♪」
「ダメだ」
「いいじゃない〜、一緒にお風呂入ろうよ〜」
こういうところは小さい頃から何も変わっていない。
まあ…それがコイツのいいところなのであるが…
「ダメだ」
さすがにコレを聞き入れる訳にはいかない、またキッパリと断った
「何でダメなの〜?理由を教えてよ〜」
「ぐっ…それは…」
「あ、恥ずかしいんでしょ〜?お兄ちゃん、顔が真っ赤だよ〜」
「恥ずかしい恥ずかしいって…お前は恥ずかしくないのか?」
「え?何で?兄妹なんだから全然恥ずかしくないよ〜」
「俺には兄妹だからって言う理由が分からんぞ…とにかくダメって言ったらダメだ」
「何で〜?お兄ちゃんだって私の裸見たいでしょ〜?」
「み、見たくない…。だ、大体お前どうして俺と入りたがるんだよ?」
「あのね…怖い話を…聞いたから…」
そういえば、コイツは昔から怖がりだった。
そんなことを考えているうちにも、妹はなおも俺に甘えてくる
「だから〜、お兄ちゃん。お風呂入ろ〜よ〜」
「あー、分かった。一緒に入るわけにはいかないけど、俺は脱衣場にずっといる。いいだろ?これで」
「やっぱり一緒にお風呂が…」
「まだ言うか…。準備して来い。俺は先に風呂場に言ってるから」
「はーい…」
妹は不服そうに言って自分の部屋へと歩いていった。
- 726 :712 :03/01/11 23:07 ID:???
- 脱衣場の外で俺は座っている。
「お兄ちゃん、ずっと私とお話ししててね!」
「ああ、そうする」
「絶対だよ!」
「約束するから、早く入れって!」
「う〜、分かったよぉ…」
「おい!」
「なぁに?」
「見られちゃ不味い物は隠しとけよ」
「も〜、お兄ちゃんのえっち〜。ちゃんと隠してあるよ〜」
妹はそう言って風呂場の方へ入って行ったようだ
「お兄ちゃ〜ん、いいよ〜」
そんな声が聞こえ俺は脱衣場の中に入り、風呂場のドアにもたれかかる。
「ねぇ、お兄ちゃん」
「ん?何だ?」
「お兄ちゃんは…その…えーと……」
「あー!早く言え!」
「お兄ちゃんは…その…彼女とかはいないのかな…?」
「俺がいるように見えるのかよ?」
「ううん…そうじゃないけど…。じゃあ、好きな人は…いるの?」
「別に…。お前、さっきから何でそんなこと聞くんだ?」
「別にぃ。ちょっと気になったからね♪」
妹の声は何処と無く弾んでいた。
「俺のことはどうでもいいんだよ、お前にはいるのか?好きな人とか、彼氏とかが」
「あれ〜?お兄ちゃん、まさか私に彼氏が出来るのが心配なのぉ〜?」
「まあ、心配と言えば心配かな…。お前も恋愛ぐらいは経験しとかなきゃな」
まあ、俺が言うのも説得力が無いが…
その後、妹は何も言わなくなってしまった。
- 727 :712 :03/01/11 23:07 ID:???
- 妹が風呂から出た後、俺も適当に風呂を済ませる。
もう妹はもう寝てしまったのだろう、俺の出す物音以外は静かなものである。
着替えを終え、脱衣所から出ようとドアノブに手をかけドアを軽く押す
が、ドアが開かない。
今度は全力で押してみる。するとズズズと音を立てながらドアが開いた、そこには…
「なんて奴だ…。こんなところで寝てるよ…」
ドアにもたれかかって、妹が寝ていた。
「おい、起き…」
妹の肩を掴み起こそうとした瞬間、妹が寝言を呟いた
「おにい…ちゃん…いっしょにねるのって…ひさしぶり…だよね…」
なるほど、俺と一緒に寝る約束をしようと思ってここで待っていたが、結局眠ってしまったと言うわけか
夢に見るとはそこまで俺と一緒に寝たかったのだろうか…
「おい、起きろ」
肩を軽く揺すってやると、妹はゆっくり目を開けて俺の方を見た
「ん?ああ、お兄ちゃん、おはよう…」
「おはよう…じゃない」
「お兄ちゃん、何言ってるの〜?朝のあいさつは『おはよう』だよ〜?」
「もういいや…。寝るぞ」
「お兄ちゃん、さっきから何言ってるの?寝るのは夜だよ?朝になったら起きなきゃ…」
ダメだ、完全に寝惚けてる
「まあいいや、なんだか私も眠たいし…もう一回寝よう…」
「おまえ一人じゃ不安だから、その…一緒に…寝てやるよ…」
「うん、いいよ〜。好きにして〜」
意外とあっさりとした答えに落胆しながらも、俺は半分寝ている妹と共に妹の部屋へ歩いていく
妹の部屋はきれいに片付いていて…女の子らしい部屋だ
俺は妹をベッドに寝かせ、その隣に横になった。
意識が遠くなるのはそう後のことではなかった…
- 728 :712 :03/01/11 23:10 ID:???
- ここで終わってもいいのですが…とりあえず前半です。
内容は、小学生の作文レベル(w ですので、暇つぶし程度に読んでいただければ幸いです。
- 729 :703 :03/01/12 23:55 ID:???
- >>722-727
Σ(・∀・ )イイィィィィィ!!
お世辞とかでなく純粋に面白いです。続きも楽しみにしてますよ〜。
にわかに活気付いてきたヨカーン
- 730 :名無しくん、、、好きです。。。 :03/01/14 21:49 ID:???
- 712氏、面白いです。萌えますた。
これからも頑張って下さい。
- 731 :NO.5 :03/01/15 04:19 ID:???
- >>712さん ご馳走様でした(W 堪能しました! 続きキボンヌです(W と、偉そうな事ばかり書いて何にもしていないDQNな自分…
- 732 :712 :03/01/16 21:33 ID:???
- 「お〜い。お兄ちゃ〜ん、起きてよ〜」
妹の声で目が覚めた
「珍しいな、いつもは俺のほうが早いのに…」
「ねぇ、お兄ちゃん。お兄ちゃんはどうして私の横で寝てたの?」
「え…それは…」
「まさか…お兄ちゃん、私にえっちな事を…?」
「やってない!」
「ムキになるところが怪しいな〜。そういえば私のムネも小さくなってるよ〜?」
「元々その大きさだろうが!」
「何もしてないんだったら。エロエロなお兄ちゃんは一体私の横で何をやってたの〜?」
「いや、その…俺が風呂から出たらお前が寝てたから…ここに連れて来て俺もここで寝た…これでいいか?」
「そうじゃなくて〜!どうしてここで寝たのかを聞いてるんだよ〜?」
「理由なんか無い、眠かったから寝た。それだけだ」
「じゃあ…今日のところはお兄ちゃんがえっちだったってことで許してあげるよ」
「どうしてそうなるんだよ!」
「ウソウソ、冗談だよ。そんなに怒らなくってもいいのに〜」
妹はそう言って軽く頬を膨らませた。
「でもね…私、嬉しかったよ♪実は昨日、お風呂のところでお兄ちゃんを待ってたんだ♪」
妹は微笑みながら、俺に昨日の夜の記憶を話し始める
「で、そこで寝ちゃったんだけど…。夢の中でお兄ちゃんが『一緒に寝てやる』って誘ってくれて…
それで朝起きたらお兄ちゃんが隣で寝ているからビックリしちゃった」
…何も言えなくなってしまった…
「でも最初はお兄ちゃんと寝ている夢だったんだけどなぁ…順番がおかしいよね?」
「…」
「…お兄ちゃん…?お〜い、お兄ちゃん?にぃ!兄貴!兄や!…何でもいいから返事してよ〜!」
「ああ…何?」
「…無視するなんて酷いんじゃない?」
「…さ〜て、朝飯だ!」
俺は適当に話をすり替えて、部屋を後にした
- 733 :712 :03/01/16 21:33 ID:???
- 午前中は妹の勉強で半日を費やしてしまった。
妹の学力の程はと言うと…酷すぎる。
公式や文法だけでなく常識すら怪しいのだ…
「ふぅ…疲れた…」
「お疲れ様♪」
「そういえば…テスト明日だったよな?自信の程は?」
「ん〜、全然…」
「おいおい…大丈夫かよ?」
その言葉に反応して、妹がニヤッと笑った
「お兄ちゃんが、一緒にお風呂に入ってくれたら、きっとテストもよく出来るよ♪」
「断る」
「え〜?何で〜?私がテストダメでもいいの〜?」
「俺には関係ない…」
「そんな酷いこと言わないでよ〜、私とお風呂に入るだけだよ?何がそんなに嫌なの〜?」
「全てだ…」
「…お兄ちゃんは私のこと嫌いなの…?」
妹は泣きそうな声を出す。まぁ、演技なのは分かっているが…
…しかし、困ったぞ。この状況では…
1.「しょうがないな…」といつか妹に負けて一緒にお風呂
2.「やだぁ!絶対、お兄ちゃんとお風呂に入る!」と無理矢理一緒にお風呂
のどちらかだ。
どちらにしろ俺の望むべきところではない。仕方ないな…
「………腹減った…」
俺はポツリと呟く
「そういえば、もう十二時過ぎて…って、そうじゃな〜い!」
「たまには、外飯でもするか!よし行くぞ!」
「あ〜、話をすり替えるなんてズルイよ〜!」
「さーて行くか」
「あ、待ってよ〜」
俺はかなり強引に妹を外へ連れ出し、お昼時の町を歩き出した
- 734 :712 :03/01/16 21:33 ID:???
- 「何が食べたい?奢ってやるから遠慮なく言ってみろ」
商店街を歩きながら俺は妹に尋ねる
「何でも…いいよ…」
と言いながらも、妹の目はある一点に釘付けになっている。
「もう一度聞くぞ。『遠慮なく言ってみろ』」
「え〜と…あのお店…。でも…違うところでいいよ…。お兄ちゃんにムリさせちゃ悪いから…」
「よし…そこに決定。行くぞ」
「でも…高いよ…?だから…やめようよ…」
「…お前のためじゃない。俺がそこに行きたいから行くだけだ…」
「…お兄ちゃん…ありがとう!」
「…さあ行こう、腹も減ったしな」
と言って動き出す俺の腕に何か暖かいものが触れた
「お兄ちゃん、手を繋いで歩こう?」
「…まったく…最近妙に積極的じゃないか?」
「いいじゃない♪たまには昔みたいに…ね♪」
「ったく…、今日だけだからな…」
差し出された俺の手を、妹は小さな手で軽く握る。
そして、再び歩き出した俺を妹が止めた
「ねぇ、お兄ちゃん。顔、真っ赤だよ?」
「…黙ってろ!」
「冷たいなぁ、折角可愛い妹が手を繋いであげてるって言うのにぃ!」
俺たちはそんな話をしながら、レストランに向かう。
二人の手は触れる程度だが結ばれていた。
- 735 :712 :03/01/16 21:33 ID:???
- 「ねぇ、お兄ちゃん♪お料理とっても美味しかったね♪」
帰り道、二人で並んで歩く。
俺の隣から発する声は何時に無く弾んでいた。
「…そうだな」
「また一緒に来たいね♪」
「今度は、俺とじゃなくて彼氏と行けよ…」
「今度も…だよ、お兄ちゃん」
「ん?何か言ったか?」
「なんでもないよ♪」
そう言って、俺の腕に抱きつく
「バッ…バカ!止めろ!」
妹を振り払い、怒鳴る
「何で〜?理由を聞かせてよ〜」
「ダメと言ったらダメだ。俺は腕なんか組まん!」
「もういいよ〜。勝手にやらせてもらうから〜」
そういって再度抱きついてくる妹。
さっきよりも力が強く簡単には振り払えなかった。
「ねぇ、お兄ちゃん、恥ずかしいでしょ?」
「…そう思うのなら放してくれ…」
「やだよ〜。真っ赤になったお兄ちゃんも可愛い〜!」
「兄をからかうなよ…」
「ほらほら、私のムネがお兄ちゃんの腕に当って…キャー!お兄ちゃんのえっちぃ!何考えてるの〜?」
「…少しは黙って歩け!」
「まったく、嬉しいくせにぃ!」
傍から見たら、カップルに間違われそうな二人だった…
- 736 :712 :03/01/16 21:33 ID:???
- 「う…朝か…」
俺は大きな欠伸をして布団から這い出る。
時計を見ると…少し遅い。
「アイツは…まだ起きていないのか…。まぁ昨日、一人で遅くまで勉強してたみたいだからな…」
俺は少し迷ったが妹を起こしてやることにした。
手早く着替えを済ませ妹の部屋に向かう。
「おい、起きろ。遅刻するぞ。」
「お兄ちゃん…あと五…」
「五分も待ってられるか…早く起きろ」
「あと五時間…」
俺は無言で引っぱたく
「痛!何するのよ〜?」
「おはよう。目ぇ覚めたか?」
「…おはようのキスは…?」
「いいかげんにしろ…」
また妹を叩く
「痛!何よ〜、冗談だよ〜」
「…アホな事やってないで、早く準備しろよ…」
妹は起き上がるとジッと俺のほうを見る
「何だよ?」
「着替えるから…出てってよぉ…」
「ああ、すまんな…。先に飯食ってるぞ…」
「うん。すぐ行くね♪」
足早に妹の部屋を出る。
「アイツ…冗談キツイぞ…」
そんな愚痴をこぼしながら、俺は妹の分の朝食も準備してやるのだった…
- 737 :712 :03/01/16 21:34 ID:???
- それからいつもと変わらない生活が一日過ぎ、二日過ぎ…そしてまた土曜日の夜が巡り来た。
「ジャ〜ン!」
妹が五枚の紙を俺に見せる。
「ん?テストか?」
「うん。よく見てよ〜」
「どれ…78点、65点、70点、68点、83点…おお、よく出来たじゃないか…」
「そうでしょ〜♪」
「まぁ、お前がここまでやれたのも俺のおか…」
「お兄ちゃん!」
「ん?何だ?……!!」
全ては一瞬だった。
俺が振り向くと同時に迫ってくる妹の顔。そして…唇にやわらかい感触。
「ぷはぁ…お兄ちゃんとキス…しちゃった…」
「ババババ…バカヤロウ!何するんだ!」
「エヘヘ…だってお兄ちゃん、何でも言うこと聞くって言ったでしょ?」
「そういう問題じゃない!」
「まったく…顔を真っ赤にしちゃって…見てるこっちが恥ずかしいよぉ」
「そりゃ…こんなこと…初めてだったから…」
「でも…お兄ちゃん、嬉しそうだよ?」
「嬉しい嬉しくないは関係ない。俺たちは兄妹なんだぞ!分かってるのか?」
「妹だからってお兄ちゃんとキスしちゃいけないの〜?それはおかしいよ〜!」
「そもそも、何でこんなことすんだよ!」
「決まってるじゃない…。お兄ちゃんのことが大好きだから…だよ♥」
普通ならば、ここで抱きしめたり、キスなどをすべきところなのだろうが…
でも俺は今の生活が好きだから…
…『恋人』であることを望むコイツには悪いが、俺はこのままコイツと『兄妹』でいよう…と思う…
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