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[第二弾]妹に言われたいセリフ

655 :NO.8 :02/11/25 22:19 ID:???
続きです。ラストは近い。

思い切ってスプーンでカレーを切り取り、口に運ぶ。
何か、背筋に冷たい物が走ったが、あえて無視する。
(これを、口に入れても良いのか・・・?)
(大丈夫だ。3人で作ったんだぞ)
(だからといって何でカレーがこんな色になるんだ?)
(それは・・・色々入れたからだ)
(食べて腹壊しても知らないぞ)
(そうなったらトイレを借りるだけだ)
(病院送りになったりしてな。前みたいに)

「ちょっと、お兄ちゃん。どうしたの?」
妹の声がして、ハッと我に返る。
どうやら、スプーンを口の前に持ってきたまま、動きが止まっていたらしい。
「ああ、いや、何でもない。ちょっと食べるのが惜しくてな・・・」
(そうだ。何度も味見をしたじゃないか。大丈夫だ大丈夫だ大丈夫だ大丈夫だ)
そう自分に暗示をかけ、スプーンを口に入れる。


656 :NO.8 :02/11/25 22:20 ID:???
「美味い・・・」
そんな声が俺の口から漏れる。
色々な物を入れ、長時間煮込まれたカレーは俺が作るのとはまた違った味がした。
やはり、いくら工夫すると言えども、自分が作り続けた物はいささか飽きる。
特に、味の濃いカレーなどは少しずつ変えているつもりでも、
同じ味のように感じられてしまうのだ。
(ああ、これがみんなで料理をすると言うことなのか・・・)
何となく、胸の奥が暖かいような味。
わーわーと騒ぎながら、大変だったけれども面白かった時間。
それが、このカレーの中に詰まっている。そんな気がした。

「ホント、美味しいよね。このカレー」
そう言ってアイツは4杯目を食べようとしている。
「お姉ちゃん・・・3杯目だけど、お腹は大丈夫・・・?」
「何言っているの。これは4杯目よ。美味しいものは別腹なのよ。ふふっ」
不敵に笑って4杯目を食べ出すアイツ。
ホント、よく食べる奴だなぁ・・・。

今日はここまでです。
ごとPさんの絵、良いですねぇ・・・。

657 :名無しくん、、、好きです。。。 :02/11/27 22:19 ID:???
保守〜。
しかし、まったりとした感じで良スレだな。本当に。

658 :名無しくん、、、好きです。。。 :02/11/30 15:09 ID:???
捕手っておこう

659 :名無しくん、、、好きです。。。 :02/12/03 07:03 ID:???
保守。カレーの続きはまだか〜。

660 :名無しくん、、、好きです。。。 :02/12/05 07:36 ID:???
カレー・カレー・カレー保守。

661 :名無しくん、、、好きです。。。 :02/12/08 08:21 ID:???
カレー食いてぇ・・・。

662 :名無しくん、、、好きです。。。 :02/12/09 06:21 ID:???
次回でカレー話は終わると予想。
んで、捕手

663 :名無しくん、、、好きです。。。 :02/12/11 18:29 ID:???
hozen

664 :NO.8 :02/12/12 07:20 ID:???
「お兄ちゃん・・・怒らない?」
「何があったのかは知らないが、状況によっては怒るかも」
「実は・・・PC壊しちゃった。全く動かないんだ・・・」
「なにぃー!?」

と言うわけで、リアル妹のおかげでPCを修理に出す羽目になりました・・・。
やってくれたな、妹よ・・・。
何とか復帰してきたので近々最終話を載せます。

665 :名無しくん、、、好きです。。。 :02/12/13 17:57 ID:???
妹ほしい・・・・

666 :名無しくん、、、好きです。。。 :02/12/14 23:10 ID:???
>665
もしかして一人っ子?
だったら兄弟姉妹が欲しいのも分かる。
けど、兄弟姉妹のどれかがいる人であれば、
それなりの苦しみや喜びも分かると思うよ。
良い面もあれば、悪い面もあるし。良い面だけじゃないよ・・・。

散々言われているが、今いる人の中で、リアル妹が居る人挙手お願い。
まず、俺が1ね。

667 :名無しくん、、、好きです。。。 :02/12/15 00:54 ID:???
2


668 :名無しくん、、、好きです。。。 :02/12/15 06:56 ID:???
3

二人います。でも弟が欲しい

669 :名無しくん、、、好きです。。。 :02/12/17 18:33 ID:???
4番目

人間、持っていないものを欲しがる。これ原則。
妹がいる俺は、他に弟が欲しかったと思う。


670 :名無しくん、、、好きです。。。 :02/12/19 20:41 ID:???
No.8氏! は、早く続きを・・・ッッッ(禁断症状

671 :NO.8 :02/12/21 10:06 ID:???
色々書き直し・書き足しをしていたら遅くなりました。
手直しをしても、この程度ですが・・・。

「よーし、どっちが多く食べられるか、競争しようじゃないか」
唐突に俺はそんな事を切り出した。
無論、相手は妹ではなく、バクバクと食べ続けているアイツだ。
「俺はお前には負けんぞ。勝ってみせる」
「・・・・・」
「おお、そうだ。辞退するなら今の内だぞ。俺に勝てないことを悟ったら、
 今のうちに戦いを放棄した方が良いだろう。恥をかくだけだしな」
「・・・・・」
いくら言っても返事がない。俺の言葉は無視されているのだろうか?
「あのー、もしもし?今の俺の話、聞いていました?」
「・・・・・」
腰を低くして訊ねてみるが、やはり返答は無し。
「チッ、都合が悪いときはだんまりか。いいよいいよ。俺の不戦勝だな」
そう言って再度食べようとしたとき、勢いよくアイツが立ち上がった。
「その挑戦。受けて立とうじゃないの!」
「つーか、なんでお前は今まで俺のことを無視し続けていたんだよ?」
冷静に突っ込む俺だが、アイツはそれを無視して話を続けた。
「アタシに大食いで挑もうとはいい度胸よ。負けるのはどっちか、見せてあげるわ」
とにかく、相手もやる気は満々の模様だ。
心おきなく戦えるというもの。
「ふふん。そのセリフは俺に勝ってから言うんだな」
「アンタなんか瞬殺よ、瞬殺」

こうして、俺とアイツの大食い対決が始まった。
ちなみに、妹はと言うとこうなることを予想していたのか、何も言わなかった。
考えれば、何かあれば俺とアイツは昔から大食い対決をしていたなぁと、
昔のことをふと思い出したりしていた。

672 :NO.8 :02/12/21 10:10 ID:???
で、勝負を始めたわけだが・・・。
結局、アイツが4杯目を先に食べ始め、俺も続いて4杯目を食べようとした時、
炊飯器の中にご飯が無いことに気がついた。
アイツの方をみるとニヤリと笑っていやがる。確信犯だ。
「おい、これじゃ勝負にならないぞ。公平な勝負を要求する!」
「そこまでは面倒見切れないわよ。ふふっ」
さも『勝ったり』と言う顔をしていやがる。
「チッ・・・仕方無いか・・・」
ご飯がない以上、食べ続けることは出来ない。
仕方なしに、俺は勝負を諦めた。
「アタシの勝ちね。やーい、男のくせに弱いぞ〜」
何やらヤジを飛ばしてきているが、無視する。
それにしても『男のくせに』と言うのは男に対する差別用語だと思うのは俺だけか?
などと場違いなことまで考えていた。



673 :NO.8 :02/12/21 10:13 ID:???
ふてくされて椅子に座ると、妹が声をかけてきた。
「まあ、お兄ちゃんもそんなに怒らないで、ね?
 別に勝負に負けたって、何にも悪いことは無いんだし。別に良いじゃない」
「そりゃあそうだけどな。けど、勝負に負けるというのは悔しいんだよ」
「まあ、そりゃあ勝負は勝った方が良いけどね。あ、ちょっと動かないで」
妹は俺の顔の方に指を伸ばす。
俺の唇の下に触れ、そこにあった何かを取った。
「うん、取れたよ。落ち着いて食べないからこうなるんだよ」
そう言って妹は指先についたご飯粒を食べた。
「ああ、済まんな」
俺が例を言うとアイツが茶化してきた。
「あーあ。兄妹にしてはお熱いもので」
俺と妹も負けじと返す。
「いいだろう?兄妹仲良いんだから」
じとーっと俺の方を睨むアイツ。
「そうだよ。私、お兄ちゃん大好きだもん」
「おう。俺も妹が大好きだ。こんな理想的な兄弟関係はないぞ」
妹と俺がそう言うと、アイツは一瞬だけ寂しそうな顔をした後、笑顔になった。
「昔っからアンタ達は仲良いもんね・・・」

674 :NO.8 :02/12/21 10:16 ID:???
と言うわけで、あとはエピローグ的なものだけです。
一応、本編はここで終了。と言うことになっています。

ほっぺたについているご飯つぶの事を入れ忘れていて、
書き直す羽目になったという笑い話もあります。

よければ、もう少しおつきあい下さい。

675 :NO.8 :02/12/21 11:08 ID:???
一カ所致命的なミスが・・・。
673の書き込みで17行目です。
何で「兄弟」なんでしょう。「兄妹」の間違いです。
スミマセンでした・・・。

676 :名無しくん、、、好きです。。。 :02/12/21 14:08 ID:???
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677 :開拓者 :02/12/22 11:39 ID:oqu19omG
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678 :名無しくん、、、好きです。。。 :02/12/22 12:19 ID:sp4bcUnl

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679 :名無しくん、、、好きです。。。 :02/12/24 19:57 ID:???
はいっ、お兄ちゃん♪ クリスマスプレゼントだよっ。

前からずっと編んでたマフラーなんだけど・・・これでいいかな?

あっ・・・ちょっと長かったね・・・失敗しちゃったぁ・・・

えっ? 二人の首に巻けばちょうどいいって? 

え、えと・・・今日と明日だけだよっ!






以上、我が友人の、兄妹水入らずのクリスマスの風景でした。

680 :名無しくん、、、好きです。。。 :02/12/24 20:16 ID:???
現実にもいるんだな、こんな妹が…



つーかネタだよな?

681 :NO.8 :02/12/24 22:35 ID:???
そして、昼食の後はDVD鑑賞となった。
3人で並んで往年の名作映画を見る。
・・・が、俺はどうにも面白く感じない。
両隣の2人を見ると、真剣に食い入るように画面を見つめている。
そんなに面白い映画だろうか・・・。と思うが、どうも面白いとは思えない。
だがしかし、ここでうたた寝など始めようものなら、
両方からあとで何を言われるか分かったものではない。
昼食後で、眠い中、俺は意識を集中させてTV画面を見つめた。

っと、意識が飛んでいた。
マズイと思って画面を見ると、ヒロインが斧を持って暴れ回っている。
いや、主人公が手錠をかけられていたのか。しかし、斧でぶった斬るとはなぁ・・・。
眠気も一瞬で吹っ飛び、画面を見つめる俺。
だが、左の肩に軽い衝撃が。
見ると、妹の頭が俺の肩に乗っかっている。
「おい・・・」
と言おうとして声が止まる。妹は寝ていたのだ。
気配だけで察知したのか、無言でTVの音量を下げるアイツ。
「寝てるんでしょ?」
「ああ」
なかなか気が利く奴だなぁ、と思った。

682 :NO.8 :02/12/24 22:37 ID:???
「今だから言うけどさぁ・・・」
小声でアイツは言い出した。
「ん?何だ?」
聞き返す俺。
「実は、アタシは秘密にしていることがあるんだ・・・」
「え・・・?」
「ほら、小学校3年の時だっけ?秘密事は無しにしようって言い合ったよね」
「ああ」
そういえば、仲良くなっていったのはその頃からだった。
「けど、その時からずっと秘密なことがあるんだ」
「実はお前は男だった。とか?」
無言で殴られる。
「別に言わなくても良いことなんだけどね・・・」
しかも、俺を殴ったことは見事に無視されている。
「いつか、言おうと思っているけど、その時はもしかしたら来ないのかも知れない」
「ふーん」
「だから、言いたいけど、言わない。アンタにはアタシが秘密を持っていることを知っていて欲しい」
「だったら、今言っちまえば良いだろう」
「言いたいけど、言ったら最後、アタシ達3人はもうバラバラになっちゃうと思う・・・」
思わずぞっとしてしまった。
アイツの、本当に真剣な顔を見たからだ。
「そんなに、そんなに大切なことなのか・・・」
俺もつられて真面目になる。
「だから、秘密を持っていることを覚えていて」
「ああ」

683 :NO.8 :02/12/24 22:37 ID:???
気が付くともう映画はクライマックスになっていた。
ヒロインが大声で主人公の名前を叫ぶ。
その声で、妹も目が覚めたようだ。
「ん・・・寝ちゃってた・・・?」
俺の顔を見ながら小首を傾げる。
「ああ、だけど今良いところだ。ここを見なけりゃこの映画を見たとは言えないな」
「逆に言えば、この映画はこのシーンのためにあると言っても良いわね」
アイツも俺に加勢する。
「良かった・・・」
まだ半分寝ぼけながら妹は姿勢を正す。

684 :NO.8 :02/12/24 22:38 ID:???
映画が終わり、妹は感動して涙を流していた。
アイツも妹につられ、もらい泣きしていた、が、俺は泣けなかった。
「感動だったねぇ」
「うん・・・」
鼻声になりながらも言っているが、俺は泣くまで感動は出来なかった。
「お兄ちゃんも感動したでしょ?」
「ああ、まあな・・・」
適当にお茶を濁す。まあ、それなりに感動は出来なんだけどなぁ。そこまでは。
「それより、もうそろそろ帰らないか?」
もういい加減な時間だ。そろそろ帰った方が良い。
「え?もうそんな時間?」
「ああ、そろそろ帰らないと迷惑にもなりかねないしな」
俺と妹は立ち上がり、帰る準備を始める。
だが、アイツが「夕飯も食べていったら?」と言い出した。
まあ、食べていった方が俺は帰ってから何も作らなくて良いから楽なんだが・・・。
しかし、昼食もお世話になったようなものだ。夕飯までお世話になるわけにはいかない。
「ああ、有り難いが、気持ちだけ受け取っておくよ」
俺は少し笑いながら答えた。
「そう、か・・・」
寂しそうな言葉とは裏腹に、笑うアイツ。
「ま、今日の所は帰るわ。本当に邪魔したな」「うん、じゃあね」
「今日はどうもありがとう。お姉ちゃん」「どういたしまして」
えらく反応が速かった気もするが・・・。気にしないでおこう。
「玄関まで送るわ」
そう言って玄関まで出てきてくれた。
「じゃあ、また明日学校でね」
「ああ」「うん」
そう言って、俺と妹は帰った。

685 :NO.8 :02/12/24 22:39 ID:???
帰り道

「今日は楽しかった・・・」
夕日を見ながら妹がそう呟く。
「そうか。それは良かった」
「お兄ちゃんは楽しくなかった?」
「楽しくなかったと思うか?」
「ううん」
「当たり前だろ?楽しいに決まっているじゃないか」
「ケーキが作れなかったのが残念」
「最初からケーキは難しいぞ。簡単な物から作り始めて、練習していけば大丈夫だ」
「じゃあ、お兄ちゃん教えてくれる?」
俺は一瞬躊躇った。
「ダメ?」
妹が聞いてきた。

「ダメな訳ないだろう?」
妹の頭を撫でてやった。
「ゆっくり、練習していこうな」
嬉しそうに目を細める妹。
「お兄ちゃん。ありがとう。大好き!」
そう言って俺の手を取る妹。
手を繋いで家に帰る兄妹の影は、長く長く延びていた。

686 :NO.8 :02/12/24 22:45 ID:???
クリスマスにあわせるべく、何とか書き上げました。
これにて、終了。となります。

稚拙な文章を読んでいただいた方に感謝の気持ちを捧げます。

ちなみに、私は妹にプレゼントとして、市民オペラに連れて行ってやりました。
喜んでくれたのか微妙なところですが・・・。
何はともあれ、メリークリスマス!

687 :名無しくん、、、好きです。。。 :02/12/24 22:47 ID:???
>NO.8氏
ご苦労様でした。次回も楽しみにさせてもらいますよ

688 :名無しくん、、、好きです。。。 :02/12/25 06:39 ID:???
なんばー8氏お疲れ様でした。
・・・秘密って何でつか?

689 :名無しくん、、、好きです。。。 :02/12/25 06:53 ID:???
>>688
最初からよく読めば分かるんじゃないかな?

690 :名無しくん、、、好きです。。。 :02/12/25 15:30 ID:???
>>680
Not ネタ。
つーか、その場に俺は居た・・・取り残される事10数分だよ・・・放置プレイに等しい・・・

691 :Masked Rider Moe ◆/gMR5eBC/k :02/12/25 15:49 ID:???
No.8氏、ご苦労だった。堪能させてもらったよ・・・
では、こちらも投稿させていただこう。

登場人物:色気づいた妹、淡白な兄
「お兄ちゃん♪今日はクリスマスだよっ」
「・・・だから?」
「クリスマスなんだよっ!? 久々に外出して外食しようよ」
「・・・家でケーキ食えば済むだろ」
「・・・もー! じゃあ、友達と行くから! お兄ちゃんは家で一人でお祝いしてればいいのよ!」

━━━━━━━━━━━━━━━(゚∀゚)閑話休題(゚∀゚)━━━━━━━━━━━━━━━

「・・・おい」
「何よっ! もう、一人で行ってくるから!」
「友達と行くんじゃなかったのか?」
「みんな予定があるって・・・だから一人で行くのっ!」
「・・・ふん。んじゃ、行くか」
「えっ?」
「外食するんだろ? 何がいいんだ?」
「・・・お兄ちゃん・・・」
「どうした?」
「ううん、なんでも。プレゼントいっぱい買うからね!」
「マヂですか・・・ま、いいか・・・っしゃ、行くかぁ」
「うん♪」

短文掲載ですまない。

692 :名無しくん、、、好きです。。。 :02/12/25 17:31 ID:???
ここ見てたら無性に自分もSSを書いてみたくなった…そのうち書き始めましょうかね

693 :名無しくん、、、好きです。。。 :02/12/29 10:38 ID:???
hosyuage

694 :名無しくん、、、好きです。。。 :03/01/01 01:40 ID:???
皆さん、あけましておめでとうございます。

>Masked Rider Moe様
続きを楽しみにしていますよ(まさかそれで終わりじゃないですよね?)

695 :NO.8 :03/01/01 11:57 ID:???
新年あけましておめでとうございます。
と言うわけで、カレー3人組で、新年会の様子を書きましたが・・・。
 妹 暴 走
と言う出来になってしまいました。
とりあえず、どうぞ。

ぴんぽーん
1月1日で静まりかえった俺の家にチャイムの音が響く。
仕方無しに俺がインターホンに出る。
今年も、両親は仕事のために家におらず(31日の夜に出かけた)
妹と2人の正月だった。
いかんせん、わびしいのは確かである・・・。

「はい、正月早々どちらさまですか?」
正月くらい休ませてくれと思い、何ともいい加減な口調で応対する。
「アタシよアタシ。さっさとドアを開けなさいっての」
「我が家は正月から喧噪に巻き込まれたくないため、元旦はドアは開かない設計となっております。
 ご了承下さい」
「何馬鹿なこと言ってんの。色々と持ってきてあげたんだからさっさと開けなさいよ」
「へいへい」
そう言って俺は玄関の鍵を開けに行った。

アイツを家の中に連れてきたとき、妹は会話から誰が来たのか分かっていた様で、
3人目の座布団も用意してあった。
「まずは、あけましておめでとう」
「こちらこそ、あけましておめでとう」
「おめでとー」
新年の挨拶を済ませる。
「そうそう。年賀状持ってきたわよ」
年賀状を持ってくる奴があるか・・・と内心呆れながら俺は年賀状を受け取った。

696 :NO.8 :03/01/01 12:00 ID:???
「今日は、アンタたちが2人で寂しいだろうと思って、色々持ってきたよ」
そう言って取り出すのはおせち料理。
「うわー。凄い豪華だね・・・」
料理に感嘆する妹。
まあ、今年のおせちは殆どは買って終わらせたからな。
何せ2人分では作る気もあまり起きないし、おせち料理は難しいからな。
「ちょっと作りすぎて余っちゃったのが本音だけどね〜」
と屈託無く笑うアイツ。
「ま、それでも味の方は保証するよ。さ、食べよう」
そう言ってテーブルの上に料理を広げ出す。
どうやら、新年会を開く模様のようだ。
だが・・・。
「あれ?これ・・・ビール?」
妹がビールを発見。
外国製のらしく、何やら色々と書いてある。
「そう。お正月だし、無礼講よ。無礼講」
「え・・・いいの?」
俺はあきれ顔で呟いた。
「頼むから、未成年の新年会にアルコールを持ってくるなよ・・・」
「良いじゃない。1年に1回くらい。それにお正月なんだから」
そう言ってプルタブを開け、ビールを飲み出す。
「あーあー。早速1年に1回を使い切っちゃったよ・・・」
俺は哀れみのこもった目で見てやる。


697 :NO.8 :03/01/01 12:02 ID:???
「これ・・・苦いね・・・」
ふと声がする方を見てみると、妹も何とビールを飲んでいる!
「おい、やめろって!お前は飲むな!」
妹は無茶苦茶酒に弱いのだ。甘酒でも簡単に酔うくらいだ。
妹の側によって、肩を掴み、正面から顔を覗き込んでみる。
もう、妹の目はとろんとして、頬は赤い。
急性アルコール中毒にならなかっただけ、マシとしよう。
何を隠そう、俺も妹と同じく、酒にはとても弱い。
「お前がビールを持ってくるからだぞ・・・ったく・・・」
新年早々疲れる。
「お兄ちゃん〜。お兄ちゃんも飲もうよ〜」
妹が絡んでくる。
「そうよ。アンタも飲みなさいよ」
アイツは酒には強いらしく、酔ってはいないようだ。
「だからな、俺達は未成ね・・・」
そう言った俺の首は強い力にねじ曲げられた。
何だ?と思う間もなく、口を何かに塞がれた。
瞬間。世界が、止まったと思った。
状況を理解するのに、1秒もかからなかっただろうが、かなり長い時間のように思えた。
妹の口が、俺の口を塞いでいた。
そして、俺の口に流れ込んでくる苦い味。ビールだ。
俺の口一杯にビールが流れ込んで、苦しくて嚥下する。
喉がかぁっと熱くなる。
もう、何が何だか分からない。一瞬、これは夢ではないかと思ったくらいだ。
そして、唐突に妹が離れた。
ふと、現実も戻ってきた。

698 :NO.8 :03/01/01 12:02 ID:???

「えへへ・・・これでお兄ちゃんも同罪だよ」
にたーっと笑う妹。ダメだ。素面ではあんな顔は絶対にしない。もう完全に酔っている。
どうやら、妹は俺だけビールを飲んでいないのが不満だったらしい。
まあ、確かにあのままだったら俺は絶対にビールは飲んでいなかっただろうが・・・。
心臓が意思とは関係無しに、暴れ回る。
俺の心拍数が上がっているのは、ビールを飲んだためか、なんのせいなのやら最早分からない。
「お、お前なぁ・・・」
俺は、それだけ言うのが精一杯だった。
「あ〜、ずるい〜」
アイツの声が聞こえ、何やらまた口を塞がれた気がしたが、俺の意識はもう沈んでいた。

699 :NO.8 :03/01/01 12:03 ID:???
次に俺が気が付いたときは太陽が沈もうとしていたところだった。
西日に目を細める。
見ると、妹とアイツも寝ていた。
テーブルの上の料理が減っているところを見ると、意識が無いながらも食べていたらしい。
うーむ、器用な俺。と思う。
まあ、下手をすると俺と妹がさっさと寝てしまい、アイツが1人で沢山食べたのかも知れないが。
それにしても、3人とも、何か、妙に薄着なのはアルコールのため、暑くなったと思いたい。
いい加減、暗くなる前にアイツも帰らないとマズイだろうと思い、起こしにかかる。
「おい、そろそろ起きろ。帰らないと暗くなるぞ」
そう言って揺すると、目を覚ました。
「あれ・・・。いつの間に寝ちゃっていたんだろ・・・」
寝ぼけ眼のまま、周囲を見回す。
アイツがぼけーっとしている間に、俺は妹を起こす。
ぺちぺちと頬を叩くと、簡単に起きた。
「おはよう、お兄ちゃん・・・」
眠そうながらも、何やら満足げだ。何か怖いぞ・・・。

そうして片付けをして帰るアイツ。
曰く「明日も遊びに来るからね〜」らしい。
正月くらい、ゆっくりさせてくれよ・・・と思うが、妹は嬉しそうだ。
ま、カレー事件もあったしな。仲も良くなるわな。

「じゃあ、元旦からお邪魔しました〜」
「じゃあな」「また明日ね〜」
そう言って帰るアイツ。
やっと、落ち着いた正月だな。
ま、何となく寂しい感じはするがな。騒がしい奴だからな。
「でも、お姉ちゃんが来てくれたから、そんなに寂しく無かったよね」
「まあ、確かにな・・・」


700 :NO.8 :03/01/01 12:07 ID:???
〜帰り道〜
「ふぅ、しかし、ビールに見事引っかかってくれるとはね。
 あんなもの、ノンアルコールビールで、アルコールは入っていないのに」
そう言って背中のリュックを背負い直す。
「また楽しいから来年もビールで遊んでやろうっと」
満足そうに微笑む笑顔がそこにあった。

と言うわけで突発SS終了です。
推敲を殆どしておらず、いつにも増して見苦しいですが、よければ、どうぞ。
と言うわけで、皆さん、今年もよろしくお願いします。

>Masked Rider Moe氏
楽しみにしています。頑張って下さい。

701 :名無しくん、、、好きです。。。 :03/01/01 12:20 ID:???
No.8氏新年早々お疲れです。 萌えますた。
みずいろをやっているせいかSSに書かれている妹が全部雪希タンに思えてかなわん。

702 :Masked Rider Moe ◆/gMR5eBC/k :03/01/01 13:32 ID:???
No.8氏、新年早速の投稿ご苦労様。
>>694
一応、あの短文はあれでおしまいだ。次回、長いのを投下しようと思っている。
現在、早急に片付けなければいけない用事があるので、しばし待ってほしい。




P.S. 初日の出 見る事かなわず 漢泣き (字余り

703 :勝手に691の続き :03/01/01 19:18 ID:???
「しっかし…お前もクリスマスを一緒に過ごす男とかいないのか?」
「な、何よっ! お兄ちゃんだって同じじゃない!」
「ぐっ…お、俺の事はいいんだよ! それに…俺だって全く当てがない訳じゃない」
「うそっ! だ、だれのこと!?」
「何ムキになってんだよ…」
「分かった! この前つれて来た人でしょ!」
「いてっ、いてて、止めろって!」
「はくじょうしなさい〜!!」

━━━━━━━━━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━━━━━━━━━

クリスマスソングの流れる商店街を無言で歩く二人。
兄はなにも言わないが歩調を合わせて歩いていることを妹は知っていた。

気がつけば回りはカップルばかり…

「ね、ねえお兄ちゃん…私たちって周りからどう見えてるのかな…」
「んあ? どうって何だ?」
「た、例えば…例えばだけど…恋人…同士…とか…」
「あ! おい! あそこの吉○家なんてどうだ? 並が150円引きだってよ!あ、お前特盛だっけ?」
「…(ぷるぷる)」
「しかし並を二つ頼むって手も…ん?どした?」

…今日が特別な日であることを全く理解していない兄であった。

704 :703 :03/01/01 19:18 ID:???
 ∧||∧
(  ⌒ ヽ カッテナコトシテゴメンナサイ…
 ∪  ノ
  ∪∪


705 :Masked Rider Moe ◆/gMR5eBC/k :03/01/02 21:11 ID:???
>>703-704
いい出来だ。むしろ、こちらが感謝したい。
では、初詣verを投下する。(登場人物がNo.8氏のとは違う点に注意)


「ふぁ〜〜っ」
俺の元旦の朝は、大あくびと頭痛から始まった。
(おいおい・・・なんか、幸先よくねェな。そもそも、年明けてから何してたっけ?)
記憶をたどろうと、ベッドから降りようとしたが、できなかった。
(・・・なんで、こいつが隣にいるんだ?)
妹が、俺の腕にしがみついて寝ていた。しかも、下着姿で。
(こ、こいつ・・・なんちゅうカッコを・・・あ、でも黒はそそられるものが・・・って!)
慌てて妄想をかき消すと、妹を引き剥がしにかかった。が、想像以上の力でしっかりとしがみついたままだ。
(やれやれ・・・どうしたものか・・・・・・お?)
「あふぁ〜〜っ」
妹も目を覚ました。コアラのように引っ付きやがって、と思いつつ、引き剥がす。
「あ、あれ・・・にぃにぃ、おはよ〜・・・と、あけおめことよろ〜」
まだ、夢うつつの状態のようだ。少し強めにでこピンをかまして起こす事にする。
「・・・いった〜い!」
「そりゃ、痛くなるようぶち込んだからな。目ぇ覚めたか?」
「おかげさ・・・ッッッ」
どうやら、妹も頭痛のようだ。ああ、俺も頭痛のおかげか、記憶が甦ってきた。年明けの晩・・・

━━━━━━━━━━━━━━━( ゚∀゚)つ〜回想中〜⊂(゚∀゚ )━━━━━━━━━━━━━━━

「あっけまして、おっめでと〜〜〜♪」
「・・・おめーとう」
「もう、盛り上がってな〜い!ほら、がんがん飲むよぉ!」
(・・・ミスったぜ。親父秘蔵の焼酎を出してきたのはよ・・・)
「あ〜〜〜、にぃにぃ、やらしい目してるぅ。そんな目でこっち見ないでよぅ」
(こいつがこんな酒乱とは思わなかったぜ・・・さて、どうしたものか・・・っと?)

706 :Masked Rider Moe ◆/gMR5eBC/k :03/01/02 21:14 ID:???
「・・・そんなに見たい?」
「あ?」
「いいよ、見せても・・・うふふ・・・」
(まずい、完全にできあがってやがる!ううっ、ぬ、脱ぐなぁ!)
「ほら〜〜下着だけになっちゃった〜〜〜♪にぃにぃ、どう?」
(ぬぅ、我が妹ながら、発育よすぎだ・・・じゃなくて!)
「ばっ、バカっ!風邪引くぞ!ほら、上着かけてやるから」
「きゃはは〜!赤くなってる〜」
「酒飲んだんだから、たりめぇだ!(それだけじゃないが・・・)」
そして、上着掛けようとして、妹はこっちへつんのめってきた。
―――――どさっ―――――

707 :Masked Rider Moe ◆/gMR5eBC/k :03/01/02 21:18 ID:???
「あ・・・」
「・・・にぃにぃ」
互いの息がかかる距離まで、顔が近づいた。
「にぃにぃ・・・私の事、好き?妹じゃなくて、女として・・・」
「そっ、それは・・・」
「答えてよ!にぃにぃ・・・!」
「・・・・・・ッッッ」
(なんて答えればいいんだよっ!・・・お?)
「すー・・・すー・・・」
「・・・こいつ、散々破廉恥な事しといておねんねかよ・・・ま、これで一段落だな」
とりあえず、部屋へ抱えていってベッドに寝かせる。
「あ〜あ、朝が頭痛だな・・・こりゃ。しゃあねぇか・・・」
ベッドに横たわると、あっという間に意識がブラックアウトした。

708 :Masked Rider Moe ◆/gMR5eBC/k :03/01/02 21:30 ID:???
━━━━━━━━━━━━━━━( ゚Д゚)つ〜回想終了〜⊂(゚Д゚ )━━━━━━━━━━━━━━━

・・・妹も同じように回想していたみたいが、如何せん泥酔してたので、殆ど思い出せてないようだ。
「・・・にぃにぃ」
「ん?」
「こンの・・・エロオヤヂ(not誤植)〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッッッッ!!!」
―――――ごきぃぃぃぃぃん―――――
「フッ・・・ナイスストレートだぜ・・・いいパンチだ・・・」
「あ・・・」
「意識が朦朧として・・・じゃねぇ!なにさらすんじゃゴラァ!」

10数分後、必死に謝る妹の姿があった。昨晩の事を、98%思い出したらしい。
「ホントにごめん、にぃにぃ」
「・・・ふん」
「ごめんってば〜〜」
「・・・もういい。それより、全部思い出したか?」
「自分で脱いだあたりまでは思い出したけど・・・」
「そうか・・・ま、とりあえず支度するかぁ」
「?」
「初詣に行くぞ!頭痛が小康状態のうちにな・・・」
「あ、うん・・・そうだね・・・」
1時間後、片づけやら身支度やらをして、近所の神社に向かった。

709 :Masked Rider Moe ◆/gMR5eBC/k :03/01/02 21:39 ID:???
賽銭を放り投げ、願い事をした後。
「・・・ふん・・・末吉かよ・・・」
「中吉だぁ♪」
俺も妹も、まずまずの運勢のようだ。
「ところで、お前は何てお願いしたんだ?」
「教えない」
「じゃ、俺も」
「え〜〜〜」
「お前が教えたらな」
「ずるい〜〜〜」

家路に着く。妹は、昨日の自分の行いを思い出して、ほおを赤く染めていた。
そして、その状態で上目遣いに俺に話しかけてくる。
「・・・御節の用意しなきゃね」
「作っといて正解だったな。それにしても、ホントに後の事が思い出せないのか?」
「うん・・・」
「そっか。まあ、その方がいいな」
「・・・(ホントは、全部思い出したけど)・・・」
「ん?なんだ?」
「う、ううん!なんでもないよっ!」

家に帰り、御節を喰ったところで、2人して頭痛再発。
「・・・寝るか」
「・・・そうだね」
すごすごと部屋へ退散する俺と妹であった。

710 :Masked Rider Moe ◆/gMR5eBC/k :03/01/02 21:43 ID:???
・・・このあと、また一悶着あるのだが、後日。

実は、アドリブでいつも作っているのだが・・・楽しんでいただけると幸いである。

遅ればせながら、あけましておめでとう・・・今年もよろしく・・・

711 :703 :03/01/04 14:24 ID:???
                   >>705ありがとうございます〜
           。。   
   。     。 +   ヽヽ
゜ 。・ 。 +゜  。・゚ (;゚´дフ。
            ノ( /
              / >

>705-709
いつも萌えなSSお疲れ様です。
私はいつもこのスレを楽しみにしてるROMなのですが
住民の方々はいなくなっちゃったんでしょうか…(つд`)

712 :名無しくん、、、好きです。。。 :03/01/04 14:36 ID:???
>>711
まぁ、いないことは無いだろ。

俺も一応、下手糞なSS書いてるんだけど…
皆上手いし、380周辺の点呼の辺りには参加してなかったから貼るのは気兼ねするんだよなぁ…

713 :703 :03/01/04 14:52 ID:???
Σ(・∀・ )!!
>712さんのSSが貼られる日を楽しみに待っております

714 :名無しくん、、、好きです。。。 :03/01/06 14:43 ID:???
捕手上げ

715 :Masked Rider Moe ◆/gMR5eBC/k :03/01/06 22:33 ID:???
一悶着の話を。

「・・・ん?」
ふと目が覚めた。午前2時。妙な時間に起きてしまった。
横に目をやると、妹がぐっすりと寝ている。
「またか・・・」
妹は、時々夜中に起きては、夢うつつのまま俺のベッドに潜り込む事が多々あった。
だが、今回はちょっと(いやかなり)違った。
「・・・ッッッ!」
上着は俺のトレーナー。以前、寒い晩に貸してやって、そのまま寝間着にされちまったやつだ。
下は・・・ぱ・・・もとい、下着オンリーだ。
「う・・・ん・・・」
妹が寝返りを打つ。妹には大きすぎるトレーナーのため、胸元がちらりと覗く。
「・・・ふう、上は着けてないわけか。風邪を引きたいのかこいつは」
部屋へ連れて行こうと思ったが、頭痛の余波か身体がだるい。
「しかたない・・・体勢的にきついが、背を向けて寝るか・・・」
横になろうとして、妹がしっかりと腕を絡めている事に気付いた。
「むにゃ・・・にーにー・・・そんなとこさわっちゃだめだよぅ・・・」
「何の夢を見ているだこいつは・・・のんきなもんだぜ」
やむなく、元の体勢のまま寝る事にした。

716 :Masked Rider Moe ◆/gMR5eBC/k :03/01/06 22:41 ID:???
朝。その日の朝は、一発の渾身の右フックが俺のテンプル(側頭部)を捕らえたとこから始まった。
―――――ごぃぃぃぃぃん―――――
「なぁに考えてるのよ、にぃにぃ!!!」
「ってぇ! 何すんだよッ!」
「ナニしたのか、白状しなさ〜〜〜〜〜〜〜〜い!!」
今度は延髄斬りをまともに喰らう。
―――――がつぅぅぅぅぅん―――――
「がはぁっ! こ、こんのぉぉぉ・・・! 俺は怒ったぞ〜〜〜ッッッ!!!」
妹のバックを取り、脇をくすぐる。
「はぁっ!? きゃ、きゃははははははっ!」
「散々かましてくれやがって〜〜〜! 降参して話聴くまでやめないからなぁ!」
「わ、わ、分かった! 降参するからぁ〜〜〜! やめて〜〜〜!」
・・・その後、また一戦を経て妹を納得させた俺であった。
この間、2時間半。昼まで続いた事になる・・・
妹よ、もうちっとおとなしくなってくれぃ。
ま、そんなお前も・・・。

717 :Masked Rider Moe ◆/gMR5eBC/k :03/01/06 22:43 ID:???
いかがかな?萌えには程遠いがな・・・
他の人も、がんがんSSを投下してくれい。
きっと、俺よりはるかに出来がいいだろうから。

718 :名無しくん、、、好きです。。。 :03/01/08 19:01 ID:???
hosyuage

719 :NO.5 :03/01/09 00:44 ID:???
皆様大変遅れ馳せながら(大汗)新年明けましてお目出度う御座居ますm(__)m >>712さん、全然無問題かと思います。是非よろしくお願いします。Masked Rider Moeさん NO.8さん。相変わらずの萌え文堪能致しました…いずれ自分もお邪魔させて頂きます

720 :山崎渉 :03/01/09 09:54 ID:???
(^^)

721 :名無しくん、、、好きです。。。 :03/01/11 11:02 ID:???
保守

>Masked Rider Moeさん
続きが気になります。楽しみにしています。

722 :712 :03/01/11 23:06 ID:???
それではお言葉に甘えて…

土曜の夜8時過ぎ、俺は特に何をするわけでもなくベットに寝転んでいる
「お〜い、お兄ちゃ〜ん。起きてる〜?」
ゆっくりドアが開いて、半開きのドアの向こうから妹が顔を出す
「ノックぐらいはしろ!」
俺は天井を見ながら、妹に怒鳴る。
「何よ〜、お兄ちゃん今日は機嫌が悪いんだね〜?」
「そうか?いつも通りだと思うが…。まあいい、次は気をつけろよ」
「気をつけろ…ってノックだったらさっきから何度もしてたよ〜。お兄ちゃん気付かないんだもん」
「そりゃ悪かったな。で、何の用だ?」
「え〜と…勉強を教えて欲しいんだけど、ダメ?」
「…」
「ダメ…だよね…。ごめんね、変なこと聞いて…」
「…いいよ、教えてあげるから持って来な」
「うん、ありがとう!ちょっと待っててね♪」
今度は表情を明るくさせ、妹は俺の部屋を後にする
「顔をコロコロ変える奴だな…」
俺はのっそりと起き上がった。

723 :712 :03/01/11 23:06 ID:???
「お兄ちゃん、お待たせ〜♪」
部屋に入ってきた妹をテーブルの前に座らせ、俺も向かいに座る
「で、俺は何を教えればいいんだ?」
「えーと、コレなんだけど…」
と言って妹が差し出したテキストは国語、数学、社会、理科、英語
即ち…
「全教科じゃないか!」
「うん、そうだよ〜。お兄ちゃん頭いいからこんなの簡単だよね?」
あっさりと言ってくれるな妹よ。まあ、これぐらいならなんとかなるだろう
「じゃ、まずは国語からやっていくか」
「うん♪」
妹はテキストを開き、静かに読み始める
しかし、数分いや数十秒と経たないうちに、妹は声を上げる
「お兄ちゃ〜ん、コレ何て読むの〜?」
と言って指差した文字は『梅雨』
「お前、まさかこんな字も読めないのか…?」
「も〜、お兄ちゃんのいぢわる…。読めないから聞いてるんだよぉ…」
「『つゆ』だ…」
「へぇ〜、やっぱりお兄ちゃんって頭良いんだね?」
「……」
そんなこんなで結局、国語を終わらすのにかなりの時間がかかってしまった…

724 :712 :03/01/11 23:06 ID:???
それにしても…
「お前、もしかして…国語苦手か?」
少し休憩時間をとって、妹に聞いてみる
「ううん、得意なほうだけど、どうかしたの?」
「いや…なんでもない…。さて、休憩終わり!次は数学にしようか」
「ね、ねぇ、お兄ちゃん。数学は明日にしようよ!」
突然、妹は焦ったように言った。
「え?何で?」
「だって…私、数学苦手だから…」
「前のテストは何点だった?」
「………38点」
「何ぃ!」
驚きのあまり大声が出てしまった
「次のテストでも50点以下だったら…補習を受けなきゃいけないんだよ。
 そうしたらお兄ちゃんと一緒に学校に行けなくなっちゃう…」
「そっか、頑張らなきゃな…。で、次のテストはいつだ?」
「来週の月曜日…」
「何ぃ!もうすぐじゃないか!」
「うん、時間が無いよね…、これからもずっとお兄ちゃんと一緒に学校に行きたかったけど…諦めるよ…」
妹は俯きながら力無くそう言った。
「…よし、じゃあこうしよう」
「…?」
「お前が数学のテストで50点以上取れたら…お前の言うことを何でも聞いてやるよ」
「ホント?絶対、約束破っちゃダメだよ!」
「もちろんだ…」
これで妹は元気を取り戻したようだ、妹の顔にも笑みが見える。
「よし、俺も頑張って教えるからな!」
「うん、私も頑張るぞ〜」
俺たちはカリカリと勉強を再開した。

725 :712 :03/01/11 23:07 ID:???
もうこんな時間か…風呂に入って寝よう…」
「う〜ん、私はもう少しだけ…」
「人間は眠いと物事が頭に入らないらしいぞ。だから今日はお終いだ」
「…ねぇ、お兄ちゃん。一緒にお風呂入ろ♪」
「ダメだ」
「いいじゃない〜、一緒にお風呂入ろうよ〜」
こういうところは小さい頃から何も変わっていない。
まあ…それがコイツのいいところなのであるが…
「ダメだ」
さすがにコレを聞き入れる訳にはいかない、またキッパリと断った
「何でダメなの〜?理由を教えてよ〜」
「ぐっ…それは…」
「あ、恥ずかしいんでしょ〜?お兄ちゃん、顔が真っ赤だよ〜」
「恥ずかしい恥ずかしいって…お前は恥ずかしくないのか?」
「え?何で?兄妹なんだから全然恥ずかしくないよ〜」
「俺には兄妹だからって言う理由が分からんぞ…とにかくダメって言ったらダメだ」
「何で〜?お兄ちゃんだって私の裸見たいでしょ〜?」
「み、見たくない…。だ、大体お前どうして俺と入りたがるんだよ?」
「あのね…怖い話を…聞いたから…」
そういえば、コイツは昔から怖がりだった。
そんなことを考えているうちにも、妹はなおも俺に甘えてくる
「だから〜、お兄ちゃん。お風呂入ろ〜よ〜」
「あー、分かった。一緒に入るわけにはいかないけど、俺は脱衣場にずっといる。いいだろ?これで」
「やっぱり一緒にお風呂が…」
「まだ言うか…。準備して来い。俺は先に風呂場に言ってるから」
「はーい…」
妹は不服そうに言って自分の部屋へと歩いていった。

726 :712 :03/01/11 23:07 ID:???
脱衣場の外で俺は座っている。
「お兄ちゃん、ずっと私とお話ししててね!」
「ああ、そうする」
「絶対だよ!」
「約束するから、早く入れって!」
「う〜、分かったよぉ…」
「おい!」
「なぁに?」
「見られちゃ不味い物は隠しとけよ」
「も〜、お兄ちゃんのえっち〜。ちゃんと隠してあるよ〜」
妹はそう言って風呂場の方へ入って行ったようだ
「お兄ちゃ〜ん、いいよ〜」
そんな声が聞こえ俺は脱衣場の中に入り、風呂場のドアにもたれかかる。
「ねぇ、お兄ちゃん」
「ん?何だ?」
「お兄ちゃんは…その…えーと……」
「あー!早く言え!」
「お兄ちゃんは…その…彼女とかはいないのかな…?」
「俺がいるように見えるのかよ?」
「ううん…そうじゃないけど…。じゃあ、好きな人は…いるの?」
「別に…。お前、さっきから何でそんなこと聞くんだ?」
「別にぃ。ちょっと気になったからね♪」
妹の声は何処と無く弾んでいた。
「俺のことはどうでもいいんだよ、お前にはいるのか?好きな人とか、彼氏とかが」
「あれ〜?お兄ちゃん、まさか私に彼氏が出来るのが心配なのぉ〜?」
「まあ、心配と言えば心配かな…。お前も恋愛ぐらいは経験しとかなきゃな」
まあ、俺が言うのも説得力が無いが…
その後、妹は何も言わなくなってしまった。

727 :712 :03/01/11 23:07 ID:???
妹が風呂から出た後、俺も適当に風呂を済ませる。
もう妹はもう寝てしまったのだろう、俺の出す物音以外は静かなものである。
着替えを終え、脱衣所から出ようとドアノブに手をかけドアを軽く押す
が、ドアが開かない。
今度は全力で押してみる。するとズズズと音を立てながらドアが開いた、そこには…
「なんて奴だ…。こんなところで寝てるよ…」
ドアにもたれかかって、妹が寝ていた。
「おい、起き…」
妹の肩を掴み起こそうとした瞬間、妹が寝言を呟いた
「おにい…ちゃん…いっしょにねるのって…ひさしぶり…だよね…」
なるほど、俺と一緒に寝る約束をしようと思ってここで待っていたが、結局眠ってしまったと言うわけか
夢に見るとはそこまで俺と一緒に寝たかったのだろうか…
「おい、起きろ」
肩を軽く揺すってやると、妹はゆっくり目を開けて俺の方を見た
「ん?ああ、お兄ちゃん、おはよう…」
「おはよう…じゃない」
「お兄ちゃん、何言ってるの〜?朝のあいさつは『おはよう』だよ〜?」
「もういいや…。寝るぞ」
「お兄ちゃん、さっきから何言ってるの?寝るのは夜だよ?朝になったら起きなきゃ…」
ダメだ、完全に寝惚けてる
「まあいいや、なんだか私も眠たいし…もう一回寝よう…」
「おまえ一人じゃ不安だから、その…一緒に…寝てやるよ…」
「うん、いいよ〜。好きにして〜」
意外とあっさりとした答えに落胆しながらも、俺は半分寝ている妹と共に妹の部屋へ歩いていく
妹の部屋はきれいに片付いていて…女の子らしい部屋だ
俺は妹をベッドに寝かせ、その隣に横になった。
意識が遠くなるのはそう後のことではなかった…

728 :712 :03/01/11 23:10 ID:???
ここで終わってもいいのですが…とりあえず前半です。
内容は、小学生の作文レベル(w ですので、暇つぶし程度に読んでいただければ幸いです。

729 :703 :03/01/12 23:55 ID:???
>>722-727
Σ(・∀・ )イイィィィィィ!!
お世辞とかでなく純粋に面白いです。続きも楽しみにしてますよ〜。

にわかに活気付いてきたヨカーン

730 :名無しくん、、、好きです。。。 :03/01/14 21:49 ID:???
712氏、面白いです。萌えますた。
これからも頑張って下さい。

731 :NO.5 :03/01/15 04:19 ID:???
>>712さん ご馳走様でした(W 堪能しました! 続きキボンヌです(W と、偉そうな事ばかり書いて何にもしていないDQNな自分…

732 :712 :03/01/16 21:33 ID:???
「お〜い。お兄ちゃ〜ん、起きてよ〜」
妹の声で目が覚めた
「珍しいな、いつもは俺のほうが早いのに…」
「ねぇ、お兄ちゃん。お兄ちゃんはどうして私の横で寝てたの?」
「え…それは…」
「まさか…お兄ちゃん、私にえっちな事を…?」
「やってない!」
「ムキになるところが怪しいな〜。そういえば私のムネも小さくなってるよ〜?」
「元々その大きさだろうが!」
「何もしてないんだったら。エロエロなお兄ちゃんは一体私の横で何をやってたの〜?」
「いや、その…俺が風呂から出たらお前が寝てたから…ここに連れて来て俺もここで寝た…これでいいか?」
「そうじゃなくて〜!どうしてここで寝たのかを聞いてるんだよ〜?」
「理由なんか無い、眠かったから寝た。それだけだ」
「じゃあ…今日のところはお兄ちゃんがえっちだったってことで許してあげるよ」
「どうしてそうなるんだよ!」
「ウソウソ、冗談だよ。そんなに怒らなくってもいいのに〜」
妹はそう言って軽く頬を膨らませた。
「でもね…私、嬉しかったよ♪実は昨日、お風呂のところでお兄ちゃんを待ってたんだ♪」
妹は微笑みながら、俺に昨日の夜の記憶を話し始める
「で、そこで寝ちゃったんだけど…。夢の中でお兄ちゃんが『一緒に寝てやる』って誘ってくれて…
 それで朝起きたらお兄ちゃんが隣で寝ているからビックリしちゃった」
…何も言えなくなってしまった…
「でも最初はお兄ちゃんと寝ている夢だったんだけどなぁ…順番がおかしいよね?」
「…」
「…お兄ちゃん…?お〜い、お兄ちゃん?にぃ!兄貴!兄や!…何でもいいから返事してよ〜!」
「ああ…何?」
「…無視するなんて酷いんじゃない?」
「…さ〜て、朝飯だ!」
俺は適当に話をすり替えて、部屋を後にした

733 :712 :03/01/16 21:33 ID:???
午前中は妹の勉強で半日を費やしてしまった。
妹の学力の程はと言うと…酷すぎる。
公式や文法だけでなく常識すら怪しいのだ…
「ふぅ…疲れた…」
「お疲れ様♪」
「そういえば…テスト明日だったよな?自信の程は?」
「ん〜、全然…」
「おいおい…大丈夫かよ?」
その言葉に反応して、妹がニヤッと笑った
「お兄ちゃんが、一緒にお風呂に入ってくれたら、きっとテストもよく出来るよ♪」
「断る」
「え〜?何で〜?私がテストダメでもいいの〜?」
「俺には関係ない…」
「そんな酷いこと言わないでよ〜、私とお風呂に入るだけだよ?何がそんなに嫌なの〜?」
「全てだ…」
「…お兄ちゃんは私のこと嫌いなの…?」
妹は泣きそうな声を出す。まぁ、演技なのは分かっているが…
…しかし、困ったぞ。この状況では…
1.「しょうがないな…」といつか妹に負けて一緒にお風呂
2.「やだぁ!絶対、お兄ちゃんとお風呂に入る!」と無理矢理一緒にお風呂
のどちらかだ。
どちらにしろ俺の望むべきところではない。仕方ないな…
「………腹減った…」
俺はポツリと呟く
「そういえば、もう十二時過ぎて…って、そうじゃな〜い!」
「たまには、外飯でもするか!よし行くぞ!」
「あ〜、話をすり替えるなんてズルイよ〜!」
「さーて行くか」
「あ、待ってよ〜」
俺はかなり強引に妹を外へ連れ出し、お昼時の町を歩き出した

734 :712 :03/01/16 21:33 ID:???
「何が食べたい?奢ってやるから遠慮なく言ってみろ」
商店街を歩きながら俺は妹に尋ねる
「何でも…いいよ…」
と言いながらも、妹の目はある一点に釘付けになっている。
「もう一度聞くぞ。『遠慮なく言ってみろ』」
「え〜と…あのお店…。でも…違うところでいいよ…。お兄ちゃんにムリさせちゃ悪いから…」
「よし…そこに決定。行くぞ」
「でも…高いよ…?だから…やめようよ…」
「…お前のためじゃない。俺がそこに行きたいから行くだけだ…」
「…お兄ちゃん…ありがとう!」
「…さあ行こう、腹も減ったしな」
と言って動き出す俺の腕に何か暖かいものが触れた
「お兄ちゃん、手を繋いで歩こう?」
「…まったく…最近妙に積極的じゃないか?」
「いいじゃない♪たまには昔みたいに…ね♪」
「ったく…、今日だけだからな…」
差し出された俺の手を、妹は小さな手で軽く握る。
そして、再び歩き出した俺を妹が止めた
「ねぇ、お兄ちゃん。顔、真っ赤だよ?」
「…黙ってろ!」
「冷たいなぁ、折角可愛い妹が手を繋いであげてるって言うのにぃ!」
俺たちはそんな話をしながら、レストランに向かう。
二人の手は触れる程度だが結ばれていた。

735 :712 :03/01/16 21:33 ID:???
「ねぇ、お兄ちゃん♪お料理とっても美味しかったね♪」
帰り道、二人で並んで歩く。
俺の隣から発する声は何時に無く弾んでいた。
「…そうだな」
「また一緒に来たいね♪」
「今度は、俺とじゃなくて彼氏と行けよ…」
「今度も…だよ、お兄ちゃん」
「ん?何か言ったか?」
「なんでもないよ♪」
そう言って、俺の腕に抱きつく
「バッ…バカ!止めろ!」
妹を振り払い、怒鳴る
「何で〜?理由を聞かせてよ〜」
「ダメと言ったらダメだ。俺は腕なんか組まん!」
「もういいよ〜。勝手にやらせてもらうから〜」
そういって再度抱きついてくる妹。
さっきよりも力が強く簡単には振り払えなかった。
「ねぇ、お兄ちゃん、恥ずかしいでしょ?」
「…そう思うのなら放してくれ…」
「やだよ〜。真っ赤になったお兄ちゃんも可愛い〜!」
「兄をからかうなよ…」
「ほらほら、私のムネがお兄ちゃんの腕に当って…キャー!お兄ちゃんのえっちぃ!何考えてるの〜?」
「…少しは黙って歩け!」
「まったく、嬉しいくせにぃ!」
傍から見たら、カップルに間違われそうな二人だった…

736 :712 :03/01/16 21:33 ID:???
「う…朝か…」
俺は大きな欠伸をして布団から這い出る。
時計を見ると…少し遅い。
「アイツは…まだ起きていないのか…。まぁ昨日、一人で遅くまで勉強してたみたいだからな…」
俺は少し迷ったが妹を起こしてやることにした。
手早く着替えを済ませ妹の部屋に向かう。
「おい、起きろ。遅刻するぞ。」
「お兄ちゃん…あと五…」
「五分も待ってられるか…早く起きろ」
「あと五時間…」
俺は無言で引っぱたく
「痛!何するのよ〜?」
「おはよう。目ぇ覚めたか?」
「…おはようのキスは…?」
「いいかげんにしろ…」
また妹を叩く
「痛!何よ〜、冗談だよ〜」
「…アホな事やってないで、早く準備しろよ…」
妹は起き上がるとジッと俺のほうを見る
「何だよ?」
「着替えるから…出てってよぉ…」
「ああ、すまんな…。先に飯食ってるぞ…」
「うん。すぐ行くね♪」
足早に妹の部屋を出る。
「アイツ…冗談キツイぞ…」
そんな愚痴をこぼしながら、俺は妹の分の朝食も準備してやるのだった…

737 :712 :03/01/16 21:34 ID:???
それからいつもと変わらない生活が一日過ぎ、二日過ぎ…そしてまた土曜日の夜が巡り来た。
「ジャ〜ン!」
妹が五枚の紙を俺に見せる。
「ん?テストか?」
「うん。よく見てよ〜」
「どれ…78点、65点、70点、68点、83点…おお、よく出来たじゃないか…」
「そうでしょ〜♪」
「まぁ、お前がここまでやれたのも俺のおか…」
「お兄ちゃん!」
「ん?何だ?……!!」
全ては一瞬だった。
俺が振り向くと同時に迫ってくる妹の顔。そして…唇にやわらかい感触。
「ぷはぁ…お兄ちゃんとキス…しちゃった…」
「ババババ…バカヤロウ!何するんだ!」
「エヘヘ…だってお兄ちゃん、何でも言うこと聞くって言ったでしょ?」
「そういう問題じゃない!」
「まったく…顔を真っ赤にしちゃって…見てるこっちが恥ずかしいよぉ」
「そりゃ…こんなこと…初めてだったから…」
「でも…お兄ちゃん、嬉しそうだよ?」
「嬉しい嬉しくないは関係ない。俺たちは兄妹なんだぞ!分かってるのか?」
「妹だからってお兄ちゃんとキスしちゃいけないの〜?それはおかしいよ〜!」
「そもそも、何でこんなことすんだよ!」

「決まってるじゃない…。お兄ちゃんのことが大好きだから…だよ♥」

普通ならば、ここで抱きしめたり、キスなどをすべきところなのだろうが…

でも俺は今の生活が好きだから…
…『恋人』であることを望むコイツには悪いが、俺はこのままコイツと『兄妹』でいよう…と思う…

738 :名無しくん、、、好きです。。。 :03/01/16 21:38 ID:???
>>722-737
萌え長文キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━ !!!
モヘ━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━ !!!

739 :712 :03/01/16 21:41 ID:???
お待たせしました(誰も待ってないか…)後半です。
これで終わりと言うことになりますが、今まで読んでくれた皆さん、どうもありがとうございました。
また機会があれば、貼らせて貰いたいと思います

740 :NO.8 :03/01/18 08:33 ID:???
>712さん
とても面白かったです。萌えです。
やはりここのSSは萌え系で行かないとダメですね・・・。
ビバ、兄妹愛!美しいです。

・・・今書いているバレンタインものも上手く行かない予感。
萌え文章って難しいですねぇ。

741 :712 :03/01/19 08:34 ID:???
「お兄ちゃん、起きろ起きろ〜」
ペチペチと額を叩く妹。
「寝かせてくれよ…今日は日曜だぞ…?」
「やだ〜!今日はお兄ちゃんと遊びに行くんだよ〜」
「遊びに…って何処に…?」
「え〜と…コレ…」
といって一枚の紙を俺に見せる妹
「『あのヒーロー達と供に、あのイベントがやってくる!!』…何だこれは…?」
「うん♪え〜と、私が見たいのはここなんだけど…」
とチラシの一部に指を指す。
「『仮面ライダー龍騎出演の俳優が来場!トークショーを繰り広げます!! 』…なるほどね…」
「エヘヘ…すごくカッコいいんだよぉ♥」
「…一人で行け…」
「一人で行けたら頼まないよ〜。ね、だからお願い!」
「嫌だ…」
「何で〜?理由を言ってくれなきゃ納得しないよ〜?」
「ほら…可愛い妹が…コイツに取られちゃったら…困るからな…」
「大丈夫だよ!私の一番はお兄ちゃんなんだから!…だから連れてってくれるよね?」
「…もしかして…俺、上手くハメられたのか?」
「よ〜し、そうと決まれば…気合入れておしゃれしちゃうぞ〜!」
と言って騒がしく自分の部屋に走っていく妹を寝惚け眼で見送った…
「聞いてないね…。…俺も支度するか…」

742 :712 :03/01/19 08:34 ID:???
─まったく…アイツがああいうのが好きだったとはな…
─まさか、お兄ちゃんが私のことをそこまで言ってくれるなんて♪
─へ〜、こんなこともやるんだ…。懐かしいな…この番組、子供の頃よく見てたよ…
─キャ〜!松田君とお兄ちゃん…どっちかなんて選べないよ〜♥
─最初から…意地悪しないで素直に『連れてく』って言えばよかったかな…?
─最初から…お兄ちゃんとデートしたいって言えばよかったのかな…?
─いつも…アイツの頼みを聞いてやることなんて無いからな…。今日ぐらいは付き合ってやるか…
─いつも…ワガママ言って迷惑かけてるからなぁ…。今日ぐらいは大人しく…って訳にはいかないか…
─つまらない顔見せたらアイツも責任感じるだろうからな…。俺もテンション上げていくか!
─私が無理矢理お兄ちゃんを連れ出すんだから…私が盛り上げないとね!

「忘れ物は無いか?」
「うん♪カメラも持ったし、双眼鏡も持ったよ!」
「よし、出かけるか!」
「ねぇ…お兄ちゃん…」
「ん?」
「お兄ちゃん…嬉しそう…」
「お前もな…」
俺は少し戸惑いながらも妹に手を差し出す。妹は嬉しそうにその手を掴む。
二人の想いが交差する休日。
まぁ…こういう休日も…悪くない…かも…
──────────────────────────────────────────────────
仮面ライダー龍騎、最終回記念!…と言うのは半分嘘です(w
前の物の続きというか…補足というか…番外編というか…です。
※この話は一部、実際の話をモデルにしております(w

部外者がでしゃばり過ぎてしまったので、俺が貼るのはコレで最後にします。
今まで感想をくれた方々、ありがとうございました。

743 :名無しくん、、、好きです。。。 :03/01/19 09:26 ID:???
部外者も何も無いだろうに。
気兼ねすることなく、貼ってくれること希望。
俺も点呼には参加していないので部外者と言えば部外者だけど。
ここのマターリ感が好きで、途中から保守参加している(w

実際の話をモデルって、もしや712さんもリアル妹が?
などと言ってみる。

744 :712 :03/01/19 09:37 ID:???
>>743
そういってもらえると有り難いですね。
男に二言は無い…つもりでしたが、またバレンタインデーにでも…

>実際の話をモデルって、もしや712さんもリアル妹が?
います。でもウチのは妹と言うより弟(w

ttp://www.toei.co.jp/tv/ryuki/cast/matsuda.asp
ちなみに彼↑が『松田君』です。

745 :名無しくん、、、好きです。。。 :03/01/19 20:25 ID:???
>712
次からはNo17を名乗り
がんがんSSを貼り付けてください(w

746 :名無しくん、、、好きです。。。 :03/01/22 11:25 ID:???
uysoh

747 :名無しくん、、、好きです。。。 :03/01/23 19:24 ID:aTrlGfSq
それより>>1よ、うちの妹を何とかしてくれ。
外で嫌なことがあったらしく(教師に怒られたらしい)、家に帰ったとたん
チューハイ飲みながら俺の部屋に入ってきて、愚痴はじめやがった。
仕方なく聞いてやっていたら、30分後にいきなり俺のベッドに寝転がって
寝ちまった。そのままずっと起きてこない。

てめえ、いきなり入ってきて、人の部屋占領してんじゃねえよ!
俺はどこで寝りゃいいんだ! 何とか言いやがれゴルァ!

748 :名無しくん、、、好きです。。。 :03/01/23 19:32 ID:???
妹「おまえはもう、死んでいる!」

749 :名無しくん、、、好きです。。。 :03/01/23 21:23 ID:???
>>747
まぁ、落ち着いて…
愚痴ならばこっち↓のほうが良いぞ
http://game.2ch.net/test/read.cgi/gal/1036681042/

750 :名無しくん、、、好きです。。。 :03/01/25 18:21 ID:???
hosyu

751 :名無しくん、、、好きです。。。 :03/01/26 21:09 ID:NrRGIs74
SS作ってみました。暇つぶしにどーぞ。

(うん……?)
 ゴトッ、という物音に、俺は目を覚ました。
 枕元の時計に目をやると、2時半。まさに草木も眠る丑三つ時ってやつだ。
 こんな時間に、誰が起きてるんだ……そんなことを考えていると、俺の部
屋のドアが開く音がした。
 その直後、ヒタヒタという足音が俺に近付いてくるのが聞こえた。それは
ゆっくりと近付いてきて、俺のベッドの真横でピタリと止まった。
「だ、誰だ!」
 俺は恐怖を振り払い、ベッドから跳ね起きて電気をつけた。
 その瞬間、
「きゃあっ!」
 可愛らしい女の悲鳴が響いた。
 そこにいたのは、俺の妹だった。ピンクのパジャマを着て、胸に花柄の
枕を抱いた妹だった。

752 :名無しくん、、、好きです。。。 :03/01/26 21:10 ID:NrRGIs74
「お、お前……何してんだよ? こんな時間に?」
「いや、あの、その……」
「さっさと帰って寝ろよ。俺はまだ眠いんだよ」
「あ、あの……お兄ちゃん!」
 妹は俺のパジャマの袖を引っ張り、恥ずかしそうに顔をうつむかせた。
「ねえ、お兄ちゃん……今日、寒いよね?」
「まあ、冬だからな」
「一人で寝てると、寒いでしょ? だから、その……二人で一緒に寝れば、
きっと暖かいと思うの。だから……お兄ちゃん、あたしと一緒に寝てもら
えない?」
「……お前、もう中学生だろ? いつまで甘えたこと言ってんだよ!」
「む、昔はいつも一緒に寝てたじゃないの! なんで昔は良くて、今はダ
メなの?」
「お前、それ何年前の話だよ……仕方ねえな、今夜だけだぞ」
 俺はそう言って、掛け布団を開いた。
「へへっ。ありがとう、お兄ちゃん! じゃ、お邪魔しまーす!」 
 妹はベッドに入るなり、俺の身体に腕を絡めてきた。二人の身体が密着し、
胸の柔らかみが俺の身体に伝わった。
「お、おい……抱きついてくるなよ」
「いいじゃん、この方が暖かいんだから。じゃ、おやすみ、お兄ちゃん」
 妹はそう言って目を閉ざした。それから数秒もしないうちに、妹は静かな
寝息を立て始めていた。
(やれやれ……身体は成長しても、まだ子供か)
 妹を抱きしめていた俺は、そいつの身体が震えていることに気付いていた。
 きっと、怖い夢を見たんだな……俺はそう第六感でそう悟った。こいつは
昔、怖い夢を見ると、いつも泣きながら俺の部屋まで来ていた。さすがに最
近はそんなこともなかったが、久しぶりに耐えられないほど怖い夢を見たの
で、俺に助けを求めてきたのだろう。
 俺は妹の背中に両腕を回し、軽く力を入れた。
 可愛いらしい唇が、わずかに開かれている。その唇から、小さな寝声が漏
れた。
「お兄ちゃん……好き」

753 :名無しくん、、、好きです。。。 :03/01/26 21:12 ID:???
気持ちは嬉しいが次からはsageような

754 :Masked Rider Moe ◆84pVTCj5bA :03/01/26 22:29 ID:???
>>751-752

よい出来なのだが・・・流石に、「一緒に寝る」のネタは使い古されたかも知れぬ。
もう少し描写を詳しく書くと、よくなると思うが。
まあ俺も人の事は言えないくらいSS下手くそなわけだが・・・

あと、sageを覚えよう。
ここは基本的にまったり系だからな。

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