■スレッドリストへ戻る■ 全部 1- 101- 201- 301- 401- 501- 601- 701- 801- 最新50
[第四弾]妹に言われたいセリフ
- 612 :前スレ921 :05/02/20 19:45:11 ID:Lep92P5F
- 暗闇に居た。
何も見えない、光の無い世界。
気付いた時にはそこに居た。
(ここは…どこ……)
当然な疑問。
ただ、声に出したつもりだが、声が出ていたかわからない。
何もわからず立ち尽くしている。そう、何も……
名前すらわからない。
不安も恐怖も感じない。
何も感じない。ただ、胸に空いた気持ちを除いては―――。
何か足りないような……とても大切なものを忘れているような……。
暗闇の恐怖も不安も感じないのに、この気持ちだけが気になって考え込んでしまう。
『――夢亜――』
- 613 :前スレ921 :05/02/20 19:46:15 ID:Lep92P5F
- 突然声がした。
いや、声というより心に直接響いてきたと言った方が正しいかもしれない。
夢亜。
そうだ。私の名前。
しかし、声の主はいったい……
そう思った瞬間、突然景色が変わった。
暗闇にぽつぽつと淡く青白い、小さな優しい光が瞬き始めた。
光は瞬く間に広がっていきすぐに辺り一面に広がった。
幻想的な風景。まるで満天の星空の中に舞い降りたような、とても綺麗だ。
何となく、近くの淡い光に触れようと手を伸ばす……
光に手が触れた。
それと同時に今まで無かった感情が沸き起こる。
- 614 :前スレ921 :05/02/20 19:48:29 ID:Lep92P5F
- 不安……広い世界に一人だけ取り残されてしまったような不安。そして恐怖。
苦しい……意識が朦朧(もうろう)としていく……目の前の『世界』が霞んでいく……
意識が薄れていく……恐い……
(……お兄……ちゃん……)
501KB
新着レスの表示
スレッドリストへ戻る 全部 前100 次100 最新50
0ch BBS 2004-10-30