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[第四弾]妹に言われたいセリフ
- 495 :前スレ921 :05/02/17 00:28:53 ID:1fTUDrHw
- 夕飯の仕度をしながら夢亜が降りてくるのを待つ。
仕度と言っても、既に夕飯は作り終えてるから箸や皿を運ぶだけだ。
そうこうしてる内に夢亜が降りて来た。
整った顔立ちに透き通るような白い肌、身長は150程度、天然でマイペースなところがある。かなり華奢な体格だ。
ちなみに今日の服装は黒のパーカー、赤と黒のチェックの短めのスカートにニーソックスだ。
「あれー?お父さんはぁ?」
「俺の記憶が正しければ昨日から出張のはずだが。」
「そうだったね。忘れてたよ」
リビングの火燵に収まってまだ少し眠そうに会話を続ける。
- 496 :前スレ921 :05/02/17 00:31:25 ID:1fTUDrHw
- 「自分の父親の事を忘れる妹を持ってなんて兄さん悲しいぞ。小さいのは体だけにしてくれ」
「なっ…私の体は関係ないでしょっ!!そんなコトより早くご飯!!」
そんなコトとは夢亜の体の事なのか父親の事なのか、問いただしたいところだ……
今日のところは火燵をバンバン叩いている育ち盛りの為に夕飯にしてやろう。
「それにしても寝起きですぐご飯食べられるのか?今日はなんとカレーだ!」
「もっちろん♪カレーは夢亜ちゃんの大好物だよぉ♥」
他愛のない会話をしながら兄妹二人で夕飯を食べた。
- 497 :前スレ921 :05/02/17 00:32:59 ID:1fTUDrHw
- 「いやぁ〜、やっぱりお兄ちゃんの作ったカレーは最高だよ〜♪満腹満腹♥」
「そう言って貰えると作った甲斐があるってもんだ。じゃ、片付けは頼んだぞ。」
「はぁ〜い♪お兄ちゃんはテキトーに寛いでて〜」
夕飯も食べ終わり、片付けは夢亜の仕事だ。
普通は逆なのだろうが、夢亜は不器用だ。
夢亜もあまり自分からは料理はしようとしない。
そのかわりこうして片付けや掃除は進んでやってくれる。夢亜は夢亜なりに気にしているんだろう。
- 498 :前スレ921 :05/02/17 00:35:17 ID:1fTUDrHw
- 「夢亜のおかげで食後に楽ができて俺は幸せだよ。じゃあ俺はゆっくりテレビでも見させていただくよ。」
と、さりげなくフォローをしつつテレビをつけた。
夢亜は台所で洗い物をしてるのでもちろん大きめの声で話した。
が、返事が来なかった。まぁ聞こえなかったのなら聞こえなかったでいいだろう。
俺は火燵に潜り込み黙ってテレビを見る事にした。
テレビでは調度夜景の特番がやっていた。星が綺麗なところを紹介する特番らしい。
俺は夜空もそうだが昔から空を見るのは好きな方だ。
- 499 :前スレ921 :05/02/17 00:36:48 ID:1fTUDrHw
- 火燵の暖かさもあってか、ぼーっとしながら暫くテレビを眺めていると夢亜が片付けが終わったのだろうか、台所の方が少し騒がしくなった。
「はーい!食後のおっ茶でっすよ〜♪」
「おぉ、サンキュー。気が効くなぁ」
「食後にゆっくり出来て、お茶まで出てきて、可愛い妹を持って幸せでしょ〜♥」
片付けが終わった夢亜が二人分のお茶を持って俺の隣に割り込んできた。
随分とご機嫌なようだ。
さっきの言葉はしっかり聞こえていたらしい。
こんな事で機嫌が良くなるなんて可愛い妹を持ったものだ。
- 500 :前スレ921 :05/02/17 00:38:44 ID:1fTUDrHw
- だが俺はそんな事を素直に言うような出来た人間になった覚えはない。
「狭い。」
「そんな事ないよ!私痩せてるからねー♪それに、ここに座った方がテレビが見やすいんだよ♪」
夢亜は俺がからかおうとしたのを上手く返したと思い、得意な顔になってみせた。
甘い。
「そうだなー。夢亜は痩せてるもんなぁー。胸とか」
夢亜の顔が一気に赤くなる。漫画ならボッ!!と擬音が出てるだろう。
「な…べ、別に大きければ良いってもんでもないもん!!」
「じゃあ小さい方が良いのか?」
「う……それは……やっぱり、大きい方が良いのかなぁ……?」
- 501 :前スレ921 :05/02/17 00:40:12 ID:1fTUDrHw
- なんて単純なんだ……
「冗談だ。小さくても可愛いと思うぞ。」
「……ホントに??」
頬を赤らめながら上目使いに怖ず怖ずと聞いてくる。
この顔はやばい。さっさと話題を変えるべきだな。
「あぁ。大きければ良いってもんじゃない」
夢亜は顔を上げ、満面の笑みになる。
勢いよく顔を上げたせいで体も動いて火燵が少し揺れた。
「そうだよね!!さっすがお兄ちゃん!わかってるぅ♪」
「ところで夢亜、テレビ見る為にここに座ったのに見なくていいのか?」
- 502 :前スレ921 :05/02/17 00:42:30 ID:1fTUDrHw
- と言ったが実はもうとっくに終わっていて、テレビではホッカイロのCMが流れていたりする。
元々夢亜が来た時にはもう番組も終盤だったが。
「あぁーっ!!終わってる……そんなぁ……」
表情がころころと変わる夢亜は見ていて飽きない。
- 503 :前スレ921 :05/02/17 00:45:16 ID:1fTUDrHw
- 火燵に顔を乗せるかたちになっていてわかりずらいが、夢亜の顔は少し膨れていた。
「お兄ちゃんのせいだよぉ…お兄ちゃんが変なコト言うから夜景見れなかったよぅ……」
夜景の特番が終わってから暫く経つが、夢亜はまだふてくされている。
そんな事を言いつつもちゃっかり未だに俺の横に座っている。
「だから悪かったって。」
もう何度謝っただろうか。二人ともすっかりお茶も飲み干し、暇を持て余している。
夢亜は火燵の中で足をバタバタさせたり、火燵に乗っている顔を膨らませたままぶつぶつ俺の文句を言ったりしている。
- 504 :前スレ921 :05/02/17 00:47:50 ID:1fTUDrHw
- 「ごめんで済んだらこの世には警察も法律も殺し屋もいらないよ……」
殺し屋は全く関係ないと思うのだが、ツッコミを入れるのは間違いだろう。
「じゃあデザートをおごってやるよ。これならどうだ?」
夢亜は大が付いても足りない程の甘党だ。これで大低は機嫌を治す。
現に言った瞬間表情が緩み足のバタバタも止まっている。
「うーん…どうしようかなぁ……」
……おかしい。普段はこの一言でケリがつくのだが、今日はいまいち効き目が薄いようだ。
「とりあえず夢亜に損はないんだし、今から買いに行こう?」
「うん。そうだね…」
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0ch BBS 2004-10-30