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夏目房之介さんスレッドver.4

484 :夏目房之介 :2000/11/06(月) 21:05
250 10.9いち漫画書きさん 他 この前後のどわさん
設定、舞台、世界観、キャラ立てなどについて:
これらの用語について、かなり混乱があったように思えます。
混乱を整理するためには、
それぞれの言葉の出自や、
どういう文脈で使われているかの検討が必要です。
が、ここで「漫画書きさん」が「どわさん」の整理した文について、
「理性的な意見という気がする。漫画を書く動機って単純だと思うんですよ。」
と書いてるのは、どわさんが「理性的」に整理したものについて、
「理性的」だといってるだけで、あまり意味をもちません。
「漫画書きさん」は、マンガを描く実際の作業についていっていて、
そのことを整理して考えることと、描くことそのものは別のことですね。
一人の作家の中でも、実際の作業はかなり無意識な混沌としたもので、
それを言葉で整理するときは別の抽象的なレベルの問題になります。
なぜ、僕がここにこだわるかというと、
こういう違うレベルの問題を混乱させると、
「ロクなマンガも描かないくせに偉そうなこといいやがって」とか、
「マンガも描けない癖に偉そうに批評なんかするな」
という見当違いの反発と同じ論理的混乱になっちゃうからです。
現場と技術的整理や批評・論理のレベルは違うし、
僕の書いてきた「表現論」と現場的技法論も、
相互に利用は可能ですが、
理論的なレベル、場は違うと思います。
ここを押さえるのと、そうでないのとでは、
議論がうまくかみあって生産的になるかどうかのキワなので、
とても大事な問題だと思っています。

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