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夏目房之介さんについて

193 :名無しさん@1周年 :2000/09/01(金) 03:34
ホントに本人か?マンガ夜話で居眠りしていたほど夜に弱いんだぜ。
昼間来るなら分かるが・・・・どうなんだ?

194 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/01(金) 03:46
これでネタだったらすごいが・・・。本人だとしても毎日来る義務は
ないからなあ。


195 :モナー :2000/09/01(金) 03:46

  Λ_Λ
 ( ´∀`)<信じる物は救われるモナー


196 :1 :2000/09/01(金) 03:54
これだけ人が集まって質問だらけになっては
もう来てくれないかな〜。
まして、本物の証明を求められるような雰囲気ができてたら
そんなわずらわしい所へは来てくれまいなぁ…。
少し日があいて落ち着いたらあるいは…。

197 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/01(金) 04:19
>193
でも、あんだけちゃんとした返答をしていて本人じゃなかったらそれはそれで凄いと思うぞ。



198 :名無しさん :2000/09/01(金) 05:10
 年の離れた人とまんがの話ができることがうれしい。
 おやじと同年代の人間と好きなことについて話せることが幸せだ。

199 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/01(金) 05:35
夏目さんがここに書きこみしていたとは!
不覚!

夏目さんの世代の人で「漫画が好き」と公言するのは勇気いるよな。
それに文豪の孫っていうプレッシャーもあるのに。
今でこそ漫画は認められているけど、昔はちがっただろう。
かっこいいよな。夏目さん。
人の目を気にして価値観を社会に委ねて偉そうにしている
連中と違うな。
最近よく目に付く漫画を持ち上げて自分を偉く見せようとしている
連中に爪の垢でも飲ませてやってください。



200 :1 :2000/09/01(金) 06:14
夏目さんの世代のまんがは、反体制の象徴の1つだったけどね。
安保とかフォークとかの流れの中にまんが青年と言われる人達がいた。

201 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/01(金) 08:18
夏目さんが来られるまでの暇潰しに、
http://piza.2ch.net/test/read.cgi?bbs=comic&key=964952770
の105あたりを読みなされ。(夏目さんのコラムの転載がある)

202 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/01(金) 09:26

この人 だれ?

203 :>200 :2000/09/01(金) 10:59
「右手に朝日ジャーナル、左手に少年マガジン」の世代ですね。

204 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/01(金) 12:43
夏目さんの登場の前に、その世代でマンガ評論を書く人たちがいて、
「ガロ」の投稿欄で激論を交わしたりしていた。でもこの人たちは
たいてい絵が描けないから、興味の対象がセリフやストーリーにかたよっ
てて、おまけに埴谷豊とか吉本隆明が流行る時代だったからやたらと観念的で
訳わかんなかった。この板で叩かれてるいしかわじゅんを何倍も頑迷で
独断的にしたような思いこみの激しい論客がしのぎを削っていた。
その頃の評論家で今残っていると言えるのは、文章が面白かった呉智英
ぐらいかな。いずれにしても絵描きの観点からマンガ評論のできる夏目さんの
登場は画期的だったといえる。

205 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/01(金) 12:48
先生も忙しいからみんな返レスしてくれるわけじゃないからねえ。

206 :どう? :2000/09/01(金) 15:06
                       ________
        ∧ ∧          /
   シコ  ( ゚Д゚)     /|  < れれれのれ〜   ドピュ !
      /    \  //    \________
 シコ  ||  ゚ ゚   /⊂//
      \\_  /⊂//
        \_⊃/
      (  // |
       | |○○\\
       | |     \\
       | /       | |
      //        | |
     //         U
     U

207 :名無しさん :2000/09/01(金) 16:19
思わずネット本屋で夏目さんの本あるだけ注文しちゃった…

208 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/01(金) 16:29
夏目先生って、緒方けんに似てる。

209 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/01(金) 17:05
質問責めのところ更に質問で済みませんが
BS漫画夜話でドラえもんを取り上げたとき
全巻読めないまま番組に臨まれて居られましたが
その後残りも読み終えましたか?
また読み終えられたなら、それを踏まえて新たに
発見したこと、感じたことがあれば教えて下さい。

210 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/01(金) 17:20
こんな礼儀正しい2ちゃんねらーは気味が悪い

211 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/01(金) 17:33
あげ

212 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/01(金) 17:41
2ちゃんねらーも数が増えて、普通の人の割合が増えたんだよ。

213 :トム読者 :2000/09/01(金) 19:05
夏目先生はトムプラスで描かれることはないんでしょうか。
マンガ夜話で「風雲児たち」が取り上げられる可能性はあるのでしょうか。

214 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/01(金) 19:40
何が2ちゃんねらーなんだか、アホか。
妙な自意識持つなよ、どうせ2ちゃんねらーだから・・・・
とか言って煽りまくってたんだろ。

215 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/01(金) 19:54
漫画評論家か…
ホントおいしい職業
考えたもんだよなあ。


216 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/01(金) 20:09
>214
初心者さんいらっしゃい
たしかにもうここは一年前とは違いますからね

217 :名無しさん@お腹いっぱい :2000/09/01(金) 20:13
このスレッドを堅実に続けていけば、またお会いすることも
あるだろう。とにかくじっくり待つと同時に、もしあれが最初で
最後でも悲しまず、2chなりの夏目論を続けましょう。

>213
「マンガ夜話」もかなりマイナーであっても取り上げるから可能性が
ないとは思わんが、ここですらあの作品のスレがないからなあ(笑)。

つーか、近日中に「風雲児たち」スレッド作りたいと思ってるんで
そのときは宜しくたのむ。



218 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/01(金) 20:35
>217
みなもと先生が成年向けどうして描いてるの?

219 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/01(金) 20:38
似顔絵書きが政治家評論してるようなもん。痛い。

220 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/01(金) 20:59
>215
じゃあ、お前やってみろ。
そうそう稼げるようになれるもんじゃないぞ。

221 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/01(金) 21:03
>216
1年前は人を初心者とバカにするアホはいなかった。
お前はいつ頃来たんだ?

222 :名無しさん@お腹いっぱい :2000/09/01(金) 21:31
>218
?????少年版で作るべきだってこと?
でも「横山三国志」も「諸星大二郎スレッド」も
こっちだからコミックトムは青年板でしょ

223 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/01(金) 22:18
なんか話が夏目氏からずれはじめてないか・・・?

224 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/01(金) 22:24
>215
おいしい職業かもしれんが、漫画見る度に仕事のこと思い出す職業って、実は
つらいと思う。純粋に楽しもうと思って読んでもついつい分析しちゃったり。

225 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/01(金) 22:26
煽るようで申し訳ないが今しばらくは夏目さんにたいして
質問するのはやめたほうがいいと思う。質問攻めがどうこう、
ということだけではなく、有名人好きなミーハーまるだしが
見ぐるしいなぁと感じる。(私自身も夏目さん好きだし聞きた
いことはあるけどね)


226 :夏目房之介 :2000/09/01(金) 22:29
なんだか、5時間つなぎっぱなしとか、ご迷惑までかけているようで、
申し訳ありません。
仕事もあるし、適当にきて、適当に帰りますので、まぁ適当にみてください。
でも、酒場・喫茶店のしゃべりと半公開匿名欄の丁度中間の感じが、
今のところ興味深いので、まだ覗かせていただきます。
質問については、かなり恣意的に、できる範囲で、興味のあるものに答えます。
でも、あまり期待しないでください。



227 :夏目房之介 :2000/09/01(金) 22:35
210 こんな礼儀正しい2ちゃんねらーは気味が悪い

これ、笑いました。そうなでしょうね。
でも、ふつうの会話でもきっとそうでしょう。
人間、そういうもんですよ。
僕がいても、そのうちそうなるでしょう。
僕は匿名では文を書かないので、そうはできないでしょうが。


228 :ユウ :2000/09/01(金) 22:37
夏目先生、適当にやって下さい。
期待してませんので(笑)
先生がこちらへこられているだけで
私は十分満足しております。

229 :夏目房之介 :2000/09/01(金) 22:37
213 夏目先生はトムプラスで描かれることはないんでしょうか。
マンガ夜話で「風雲児たち」が取り上げられる可能性はあるのでしょうか。

コミックトム「名作」はほんとに楽しい仕事でしたが、
今んとこ予定はないです。
「風雲児」は僕自身ファンですが、長いし、
やるとなると「ホモホモ7」になるんじゃないかな。




230 :夏目房之介 :2000/09/01(金) 22:50
209 BS漫画夜話でドラえもんを取り上げたとき
全巻読めないまま番組に臨まれて居られましたが
その後残りも読み終えましたか?

すいません。読んでません。
何しろ、1回ごとに50冊から読まねばならず、他の本も読まねばならず、
遅読の僕としてはほんとに一杯いっぱいでやってますんで。

マンガ以外にどんな本を、という質問もあったようなので、あげてみますと。
現在、小田光雄「出版社と書店はいかにして消えていくか」(ぱる出版)
大塚英志・吉本隆明「だいたいでいいじゃない。」(文春)
今田高俊他「社会学の基礎」(有き閣)を読んでいます。
最近読んだのは、
玉村豊男「回転スシ世界一周」(世界文化社)
竹田青じ「はじめての現象学」
佐藤勝彦「量子論を楽しむ本」(PHP)
村上龍「失われた10年を問う」
長谷川裕「貸本屋のぼくはマンガに夢中だった」
などです。

231 :夏目房之介 :2000/09/01(金) 22:56
193 ホントに本人か?マンガ夜話で居眠りしていたほど夜に弱いんだぜ。

夜更かしで睡眠障害気味なんですが、遊びには強いが、仕事には弱い。
居眠りはしてないけど、エンジンかかるのが遅いんです。
前回の「天才柳沢」は好きなのに、半分ぼーっとしててもったいなかった。
3日目でやっとエンジンかかったんです。それもテレビの面白さですけど。

190 「戦後漫画の表現空間」(大塚英志)と夏目先生の「マンガの描き方」(別冊宝島)
に触発されて、マンガ評論と研究に目覚めた

うれしいです。冥利につきます。頑張ってください。

232 :夏目房之介 :2000/09/01(金) 23:05
>>124 丁寧に質問に答えられていますが、こうした質問の応酬の場に2chのような
匿名掲示板を選んだのはなぜでしょうか?

選んだんじゃなくて、知人に教えられて偶然きました。
いろんな人の質問に答えるのが好きだし、勉強になるんですね。

>>121 OUT時代の事を教えて頂ければ幸いです。
いしかわ先生に対する評もお伺いしたいです。

OUTにはマンガのパロディを描いてました。
「仮面ライダー」「ウルトラマン」などの。
いしかわさんのスタンスは僕に似てるけど、
彼は基本的に作家・個人として発言し、彼の好みを最高の基準にします。
僕は、落ちこぼれの漫画家なので、批評というより客観的で普遍的な基準、
架空のものでも、それをスタンスにしたいと思っています。
いしかわさんは、直感的にはやはり凄くいいことをいいますよ。

>>133 名オリジナルのマンガ作品を描かれる お気持ちは一切ないのですか?

才能がないです。好きは好きなんですが、趣味になっちゃうかな。

>>137 BS漫画夜話のギャラはいくらぐらいでしょうか?

ノーコメント。




233 :>夏さん :2000/09/01(金) 23:09
BS漫画夜話でジョジョがとりあげられたら嬉しいですか?

234 :夏目房之介 :2000/09/01(金) 23:11
125 文章をお書きになるという点では 夏目漱石の影響は大きいのでしょうか?

どうでしょう? 無意識にはむろんあるし、漱石の文は好きですから、
ないとはいえないでしょうね。

>>127 :49 現在出版されている漫画週刊誌、月刊誌等で
先生がよく読まれるものはありますか?
また、少女漫画雑誌を読まれる時はありますか?

基本的に雑誌はほとんど読まず、単行本です。
送られたものと、ときにピックアップして読みますが、少女系は弱いですね。

アニメは無関心なのかな。

世代的に昔のはみてますが、あまりみません。エヴァですら再放送録画です。

>>141 夏目さんが一番好きな作家と作品

よくきかれますが、答えようがないです。マンガ歴長いんで、たくさんありすぎて。


235 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/01(金) 23:12
もう漫画のライバルはテレビゲームよりネットやケータイという
位置付けなのでしょうか?

236 :夏目房之介 :2000/09/01(金) 23:16
123 名昔のマンガにくらべ、今の作品は画面を大きく使い
見開き2ページの派手な演出をする作品が多いようです。
それに比べて今の作品は、なんでこんなに
大きなコマが必要になってしまったのでしょうか。

>>144 夏目先生は現在の4コママンガについてどうお考えでしょうか。

>>146 コミケット準備会主催の著作権を考えるシンポジウムについて、
内容や事後の感想などについて、

これらの御質問は、いずれもちゃんと答えるとこの狭い範囲では難しいし、
つづめてしまうと誤解も多いでしょうから、今回はパスさせていただきます。
すいませんが。
それと、質問まとめていただいて、ありがとうございました。



237 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/01(金) 23:22
先生ぜんぶ答えるつもりなのか、、すごい。

238 :夏目房之介 :2000/09/01(金) 23:23
176 模写して作品分析していますよね。
あれは、いつ頃に、どのようにして思いついたのでしょうか?、

もともとマンガのパロディばっかり描いていた時期があって、
わりと自然に思い付いたんですね。方法として「発見」したのは、
82年の「女体論序説」(「漫画学」所収)でしょう。
「手塚どこ」できちんと理論化するのに10年かかったってことですね。

239 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/01(金) 23:23
うーん、やっぱり2ちゃんねらーとは違う。かっちょええわ。
偽者だとしてもそれはそれで凄い

240 :夏目房之介 :2000/09/01(金) 23:24
176 模写して作品分析していますよね。
あれは、いつ頃に、どのようにして思いついたのでしょうか?、

もともとマンガのパロディばっかり描いていた時期があって、
わりと自然に思い付いたんですね。方法として「発見」したのは、
82年の「女体論序説」(「漫画学」所収)でしょう。
「手塚どこ」できちんと理論化するのに10年かかったってことですね。

241 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/01(金) 23:24
たしかにここで長文は書きにくいだろうなあ。
メルマガでも作ったらいいのに(って負担増やしてどうする)。

242 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/01(金) 23:25
>先生がこちらへこられているだけで
>私は十分満足しております。

まったくそのとおりですね
先生も細く長くいてほしいものです
今日もありがとうございました
っておれがいうのも何ですが


243 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/01(金) 23:27
これほどたたかれない人も珍しい
人柄の勝利なのだろう


244 :キラス(176) :2000/09/01(金) 23:27
>夏目先生
お答え頂きありがとうございます。

今後も頑張ってください。

245 :夏目房之介 :2000/09/01(金) 23:34
235 漫画のライバルはテレビゲームよりネットやケータイという
位置付けなのでしょうか?

それはよく経済記事などで若者の所得がそっちにいっちゃうから、という話ですかね。
その分析自体、どこまで当たっているのか、僕には全部受け入れがたいところがあります。
基本的に、若者市場、産業としての分析としてってことですが、マンガを表現としてみれば、ライバルっていう考えは、も少し間接的ですよね。
マンガが売れないってことなら、マンガと出版・流通・小売りの構造的問題を考えない分析は意味がないのではないでしょうか。

さっき、二重に書き込みしてしまいました。
ごめんなさい。



246 :144 :2000/09/01(金) 23:35
>>236
やはり質問がでかいというか曖昧だったでしょうか。
こういった話題は連載記事や単行本で扱われることを期待すべきものでしたね。
ありがとうございました。

247 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/01(金) 23:36
他の板から噂を聞いて初めてここに来ました。
夏目さん、ファンになりそうです。
本読ませて頂きます。


248 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/01(金) 23:41
なんで今までこの質問が出てこなかったんだろう。
呉智英氏のマンガ評論についてどう思われますか?
最近は谷岡ヤスジ氏の作品を協力してまとめていらっしゃいますが。

249 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/01(金) 23:44
最近漫画にCGを導入するケースが増えていますが、
そうした傾向について何か考えがあったら聞かせてください。

250 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/01(金) 23:46
>夏目先生
2chは中毒になりやすいので、気をつけてくださいね。

251 :ニコニコ坊や :2000/09/01(金) 23:46
私も質問をさせて下さい。

漫画評論の分野に於いて、とりあげられにくい漫画家について。
私は全体的に、高野文子のような「マイナー系」でもなく、社会現象となるような
「短期メガヒット生み」でもなく、長期安定派が最も「評論家から無視される」傾向
があるように思えます。

たとえば水島新司、松本零士、あたりの本格的な評論は少ないと思いますが、
そのあたりのお考えは如何でしょう。

252 :RYU :2000/09/01(金) 23:48
>>245
>基本的に、若者市場、産業としての分析としてってことですが、マンガを表現としてみれば、ライバルっていう考えは、も少し間接的ですよね。
ではゲームをストーリーの表現手段としてみた場合(特にRPG)、僕は感情移入を
能動的に行える手法が用意されている分、漫画への強力なライバル足りうると思って
いますが、夏目さんはどう思っているのでしょうか?
また、夏目さんはどの程度ゲームをやられたことがありますか?


253 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/01(金) 23:54
今は、昔よりもアンケートを重視して
売れるような絵、売れるようなストーリーを編集が追求しすぎて
どれをみても似たような絵、ストーリーになっているような気がします。

これも昔はよかった、という年齢的な問題なのでしょうか?
夏目さんは今の、特に少年、少女誌を楽しく読めますか?

254 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/02(土) 00:00
ああ質問連続;;
ROM雀に過ぎない私でさえ圧迫感を感じます・・・
(どの質問も興味深かったりするとこがまた辛いかも)

255 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/02(土) 00:10
253の補足です
少女誌に投稿していた時、編集に目を大きく、主人公の性格はこうこうで、
と指導をうけていました。
投稿ページにもよく同じようなコメントがのっていたのですが、
少女誌の予告ページをみて本当にどの作家さんも絵柄が非常に似ていて
ちょっとショックをうけたことがあります。

読者の好みに添った作品しかうけいれられないのはわかるのですが、
昔はそれでも雑誌にギョッとするような絵でも面白い話が載っていて
最初は拒否反応をおこしながら読んでいた印象があったものですから。
(今では名作?とよばれている作品もたくさんあります)


256 :夏目房之介 :2000/09/02(土) 00:35
>248 呉智英氏のマンガ評論

村上さんらの「私語り」批評から、より客観性をもった批評に架橋する役割を果たしてくれたと思います。
谷岡さんのこと、僕もからんでますが、ほんとに無償で一生懸命やられる方です。
評論についてより、僕は御本人が好きです。
じつは、いろんな事情とかをよく斟酌できる大人で、いい人です。

>249 名漫画にCGを導入するケースが増えていますが、
そうした傾向について何か考えがあったら聞かせてください。

寺田克也さんがいってましたけど、CGはマンガにとって新しい「道具」なんでしょう。
韓国の作家も、CGでアシスタントいらなくなったといってました。
3Dになると基本的に表現が変わってくる可能性がありますね。
紙媒体で考える限りでは、これまでの「道具」の延長でも考えうるでしょうけどね。




257 :夏目房之介 :2000/09/02(土) 00:37
250 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日: 2000/09/01(金) 23:46

>夏目先生
2chは中毒になりやすいので、気をつけてくださいね。


あははは。たしかにそうですね。
でも、あきやすいので、まぁ大丈夫でしょう。
ありがとう。

258 :モーグ :2000/09/02(土) 00:41
ウワッ、ホントいい人ッスね。夏目さん。

259 :夏目坂 :2000/09/02(土) 00:44
漱石生誕の地が最近吉野屋になっていた・・・

260 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/02(土) 00:46
先生にはさくら板あたりに逝ってもらって
匿名オタどもの醜態をみてほしいかも(w

261 :夏目房之介 :2000/09/02(土) 00:49
>251 長期安定派が最も「評論家から無視される」傾向
があるように思えます。 たとえば水島新司、松本零士、あたり

そういう傾向はあるでしょう。理由もいくつかあります。
1)批評という行為が先端的、異端的、あるいは手塚・梶原のような大物に動機づけられやすい。
2)批評の言語そのものが、中間的で飛び出たもののない対象を語りにくい。
言語化したいことを効果的に伝えるためには、中庸より極端がよかったりするんですね。
3)批評家といえども、すべてをまんべんなく語ることはできず、求められたものか、自分の好みに偏る。

他にもあるでしょうが、いずれも現在の批評の限界ではあるでしょう。
僕個人は、中間的な長期安定型作品はマンガにとって重要なものだし、
きちんと批評できないといけないとは思います。
とはいえ、批評だからといってすべてを語る必要がないのも事実です。


262 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/02(土) 01:00
>夏目様
去年、怪我して入院して動けなくて痛くてだるくて辛かったときに、弟が
「さしいれ」といって「消える魔球」を置いていきました。
読んでいる間、痛いのとだるいのがどこかにふっとんでおりました。ただ、
笑うとちょっとお腹とか痛かったけど。

なんか一方的ですけど、すごくすごくお世話になったと思ってます。
ありがとうございました。

263 :たま :2000/09/02(土) 01:02
>夏目様
こんばんは。
私は不勉強なので夏目さんを知りませんでした。
ここでの受け答えを見て、成熟した誠実なお人柄に感銘を受けました。
書かれたものにも興味が湧いてきたので、今度買って読んでみようと思います。
皆の質問攻めになってしまって大丈夫かなと心配していますが、嬉しさゆえだと
思います。どうか、無理はなさらないでください。でも、密度の濃い話題で読んで
いるほうはとっても楽しいです。ありがとうございます。

264 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/02(土) 01:03
(>147)
(かわぐち先生もここに来たことあるんですか?何を語られたんだろう。)

265 :夏目房之介 :2000/09/02(土) 01:07
>252 ゲームをストーリーの表現手段としてみた場合(特にRPG)、僕は感情移入を
能動的に行える手法が用意されている分、漫画への強力なライバル足りうると思って
いますが、

僕はゲームをやらないので、そのあたりは教えていただきたいところです。
以前はマンガはアニメやゲームのソフト供給源として機能してるのかな、と思ってました。
でも、今はもう産業としても大きくなり、相互に影響しあう、メディアミックスで乗り入れ会う関係なんでしょうか。
ライバルという感じがよくわからないですが、まだマンガがゲームにとっても有効なメディアであることは続いているように思っていますが。

266 :モーグ :2000/09/02(土) 01:14
教えていただきたいなんて、そんな
「教えろ、ゴルァ!」でいいッスよ。

267 :ぼっちゃん :2000/09/02(土) 01:17
夏目大先生!!!!
【2ちゃんねる】のこの板を
他の諸先生方にも教えてあげて下さい。

268 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/02(土) 01:21
漫画もゲームも大衆(金出すオタク)に媚びると儲かることを知ってから
つまらないものが程良く乱造されているような気がする

だからわたしはゲームからも漫画からも遠のいてしまったけど
年取っただけかなぁ
今の作品でも福本伸行あたりは深くはまっているのだけど

269 :夏目房之介 :2000/09/02(土) 01:22
>262 入院して動けなくて痛くてだるくて辛かったときに、弟が
「さしいれ」といって「消える魔球」を置いていきました。
読んでいる間、痛いのとだるいのがどこかにふっとんでおりました。ただ、
笑うとちょっとお腹とか痛かったけど。

ありがとう。もの書きって、こういうのうれしいんです。
偶然でもなんか役に立った気がして。
他にも、僕の古い仕事を知っておられる方とか、いちいち感謝できませんけど、ほんとに勇気づけられます。
批評家なんて肩書きになると、何でも知ってるみたいですけど、じつは僕などほんとに物知らずなんで、こういう応答してると修行みたいです。
楽しいすけど。

270 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/02(土) 01:22
あげんなや

271 :270 :2000/09/02(土) 01:24
げげげっ、スレ違いっす、スレ違いっすよ、すいませ〜ん

272 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/02(土) 01:25
夏目先生はアジアのまんがについてもお詳しいようですので質問します。
我々はなかなかアジアの国のまんがを目にすることができません。
いくつかの雑誌では掲載されてはいますが。
今後アジアの国のまんがはもっと成長して我々が見る機会が
増えるのでしょうか。

273 :夏目房之介 :2000/09/02(土) 01:28
たしか、少女系に描いてた方が「こういう風に描け」っていわれた云々って書き込みがありましたね。
商業主義云々でそうした傾向を批判する人もいますが、僕はそう思いません。
それは、その編集者の技量の善し悪しの問題で、漫画家はそれと折り合ったり、闘ったりしてやってきたんです。
これは、今の競争原理の働く産業の世界では、基本的には自然で当たり前のことです。
結果的にいえば、それでなお編集出版サイドを説得できる作品を描いた人が道を切り開いてきたんです。
つまり淘汰が働いたってことで、日本の戦後マンガはそのシステムをうまく使って、むしろ健康な競争があったと思ってます。
個別には、ひどい編集もいるし、いい編集に出会うのが作家の運ですけど。

274 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/02(土) 01:31
うう、なんて謙虚なひとなんだ
>270
逝ってよし(W

275 :夏目房之介 :2000/09/02(土) 01:35
>272 アジアの国のまんがはもっと成長して我々が見る機会が 増えるのでしょうか。

そうなると面白いと思います。
日本のマンガは市場が大きく、マンガのみならず自足した国内主義になりがちなんで、かえってアジアから置いてかれる可能性もありますね。
世界とかグローバルなんていっても欧米しか目に入ってないし。
マンガ、アニメは、本当はとても異文化交流に有効なメディアだと思います。
それは、本にするつもりで書いてますし、取材もしてるんで、詳しくはそれが出たら読んでみてくれるとわかってもらえるかも。



276 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/02(土) 01:35
少女系に投稿していた者です。

編集が利益を追求して同じ傾向を求めるのは理解できますが、
昔に比べてとんでもない作風を許容する範囲が
狭くなっている(同じ絵柄、作風)と感じたので
あのような質問させて頂きました。

レスありがとうございました。感激です。


277 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/02(土) 01:37
昔とある小説家の方の講義をうけたことがあります。
その方は凄く文学理論に通じていて、その理由について、
「自分が出てきたころは、批評家たちが批評によって作家を制約しよう
としていた。だから自分たちはそれに対抗するために理論武装するしか
なかった」とおっしゃっておられました。
夏目先生の批評の態度はここに書き込まれた考えを見るだけでも
そうしたものと異なることは明白ですが、批評が作家たちに与える
影響などについてはどうお考えでしょうか。

278 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/02(土) 01:41
すごいすごい、感動だ!
俺はまだ24(’76年生まれ)でただの漫画好きで、夏目先生の著作は
たまにパラパラと立ち読みしかしてないけど(申し訳ありません)BS漫画夜話
はかかさずみてます。

夏目先生へだけではなく、皆さんへの若輩者からの質問ですが
ある作品にはリアルタイムで読む故の面白さというものが、あると思いますが、
そんな作品をリアルタイムで読めなかった時のくやしさというものを感じることは
ありませんか?
特に私は昔の名作と呼ばれるものを読んでいると感じます。
若いからで済まされることかもしれませんが・・・。


279 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/02(土) 01:42
272です。
もひとつだけ質問させてください。
よくまんがを教育問題などとからめてしまうと決まって
まんがは小説や映画と比べて高級だとか程度が低いの議論になって
しまいがちになるのですが、そういったまんがの位置付けについては
どうお考えか教えてください。

280 :RYU :2000/09/02(土) 01:46
確かに漫画→ゲーム、アニメの方向性が一般的でその逆は起こりにくいようですが、
これは制作費や規模が漫画の方が小規模で小回りが利くというのが大きな理由になってると思います。
ゲームでも大規模なブームを作ればアニメや漫画の方への展開が起こりうるというのは
「ポケットモンスター」などでも見ることができましたが、基本的には難しいと思います
ただ、このようなソフト供給とかという直接的な話でなければゲーム、アニメ、漫画は互いに思想、
技術などで相互に影響しあう事は十分起こっていると思います。

ライバルという表現は少し挑戦的でした。ただ、ゲームは自分が行動を選択するという能動的な
行動を読み手(?)に与える事ができるので、より読み手をその物語にのめり込ませることができます
この利点を充分に使われたときには漫画より遙かにストーリーの臨場感を伝えることが出来ます。
(しかし、不特定多数の自立的選択を違和感なくさせるための手法が困難なのでいまだ最善の手法が無い)
とりあえず初めての方にこの感覚を感じてもらうには「ドラゴンクエスト1&2&3」「かまいたちの夜」
「弟切草」あたりをやっていただけると少しは判っていただけるかと思います(前者は少し時間がかかるので、
後者の2つが良いと思います)

281 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/02(土) 01:47
>>278
>リアルタイムで読めなかった時のくやしさというものを感じることはありませんか?
私の場合はくやしく思うよりも先に連載当時の状況などを推測して楽しむ事の方が多いような気がするなぁ
「ああ、あれのせいでこの頃の人はこう感じたんだろうな」とか、「なんでこう思うのか分からんぞ」とか「ネタが古すぎてかえって新鮮に見えるな」とか
でも、ひねた楽しみかただよなぁ…

282 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/02(土) 01:47
>278
あー、俺もわかるなその気持ち(大体同年齢)。
それから、「手塚治虫はどこにいる」を読んでわれわれの世代は
本質的に手塚治虫を理解できないのかも知れない、とも思った。
・・・いや、夏目先生の労力で少しはわかった気になったけども。

283 :>夏目さん :2000/09/02(土) 01:49
このログ、印刷して友人に見せます。
友人は夏目さんの本が大好きで、部屋の本棚に何冊も並んでいるんですよ。
(著作全部かどうかはわからないですが(笑)
きっとすごく喜ぶと思います。

夏目さん、ここで色々な質問に答えるのは大変だと思いますが
どうぞ無理なさらない程度に2CHに遊びにきてくださいね。
私自身はほとんどROMですが、ここでのご意見はとても参考になります。

284 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/02(土) 01:50
手塚治虫だれそれ?
みたいな世代が漫画を読む時代になったんだろうよ
わたしだってそんなに読んだことないし

285 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/02(土) 01:51
あしたのジョーを連載で読みたかった…
タッチでカッちゃんが死ぬところはリアルタイムで読みました。
雑誌を学校で広げてみんなで「うそーっ」て
(一応、女ですけど(笑))

286 :モーグ :2000/09/02(土) 01:54
寄生獣で広川が人間だったときの
衝撃は今も忘れられん。

287 :夏目房之介 :2000/09/02(土) 01:55
>276 昔に比べてとんでもない作風を許容する範囲が 狭くなっている(同じ絵柄、作風)

そうでしょうね。それだけ市場もシステムも成熟してしまった、ということだと思います。
それでも日本の編集という制度は世界的にみて特異で、出版社の人間でありながら、作家側に立つことをよしとしています。
擬制であっても、このことが有効でもありました。
「ナニ金」も、そういう伝統で生まれた、他の国ではありえないヒットでしょう。
これからは、構造改革の問題もあって、どうなるか微妙なとこですね。


277 「自分が出てきたころは、批評家たちが批評によって作家を制約しよう
としていた。だから自分たちはそれに対抗するために理論武装するしか
なかった」とおっしゃっておられました。
夏目先生の批評の態度はここに書き込まれた考えを見るだけでも
そうしたものと異なることは明白ですが、批評が作家たちに与える
影響などについてはどうお考えでしょうか。

そうらしいです。もの書きは他人のいうことに過度に敏感な人が多いですから。
でも、マルクス主義芸術論が批判されて、理論が表現を指導する(いいかえれば批評言語が作家に影響する)のは、表現の本来的な自立性を見誤っているってことになったと思います。
僕の立場は批評は表現に影響を与える有効性で計るものじゃなくて、マンガと同様に自立した表現なんだってことです。
こうした原理的な問題の言語化も重要な課題になりつつあるので、今勉強中です。

さて、そろそろ本日は風呂入って寝ます。
この8月で50になったオヤジなので、みなさんご心配いたたくように、体気をつけないとね。
おやすみなさい。



288 :名無しさん@スリルドライバー :2000/09/02(土) 01:56
>278さんへ。
自分も、谷岡 ヤスジ先生の作品をリアルタイムで楽しめなかった一人です。

>284さんへ。
手塚派もアンチ手塚派も超えた「ポスト手塚派」の出現・・・。

289 :モーグ :2000/09/02(土) 01:57
先生、お疲れ様でした!

290 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/02(土) 02:00
272です。
質問にお答えいただきありがとうございました。
またのおこしをお待ちしております。

291 :ビバ!’80 :2000/09/02(土) 02:00
>夏目先生
ありがとうございました。
今日はROM(読むだけ)させていただきました。
まだ暑く寝苦しい夜もあります。
そんな晩には、ぜひお越し下さい。
お待ちしております。

292 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/09/02(土) 02:00
夏目漱石の影響についてお答えいただいてありがとうございました!
漱石作品もまた読みなおしてみます。
こんなにたくさんレスされてお疲れ様でした。

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