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閉鎖板報告 2
- 623 :名無しさんの声 :01/08/29 21:08 ID:H.zy1rpE
- かつてネット上に一つの巨大サイトがあった。
その名を「2ちゃんねる」、いわく「便所の落書き」、いわく「ネットの諸悪の根元」…
そこは一日1000万PVを稼ぎ、数々の伝説を生み出してきた。
良くも悪くも、大きな影響力を持った巨大掲示板群であった。
住人たちは「祭」と称して大騒ぎするのが大好きだった。
彼らは自らを「2ちゃんねら〜」と呼び、一般ネットユーザーからは忌み嫌われる存在となっていた。
2ちゃんねら〜は「数こそ正義」「Power is Justice!」を体現していた。
数々のサイトや個人ページ、企業、団体などがその攻撃の矛先に立たされ、
あるものはつぶれ、あるものはさらしあげられ、あるものは消え失せた。
誰もが管理人「ひろゆき」の造ったこの世界に安住し、2ちゃんねるライフを謳歌していた。
毎晩どこかのスレッドで繰り広げられる「祭」、群がる厨房、荒らし…
いつもの光景、いつも通りのお決まりの行動をする住人たち、
誰もが安心していた、この繁栄が永遠に続くと思っていた…
だがその日は来た。
2001年8月31日午前0時55分、それは起きた。
- 624 :名無しさんの声 :01/08/29 21:08 ID:H.zy1rpE
- あの悪夢のような25日騒乱、26日大閉鎖を生き残った数多の板に同時に一つのスレッドが立てられた。
「2ちゃんねる閉鎖宣言」
立てたのは、「ひろゆき」だった。
キャップはなかったが、IDがからっぽだった。
そこには各板の書き込み制限数を超える長文が掲載されていた。
連綿とつづられる苦悩の日々の告白、押し寄せる苦情、内容証明の数々、
そして、運営資金確保のために奔走したこと、それでもなお金が足りなかったこと、
既にひろゆき自身が病魔にその体を蝕まれていたこと、
実は2ちゃんねる設立当初、余命はもって2年と宣告されていたこと…
そう、そこに書かれていたのは住人たちの知らない真のひろゆきの姿…
「ネット上で匿名でみんなでワイワイガヤガヤ好きなこと言える場所が欲しい」
ただそれだけのために、残された命を完全燃焼させた男の姿がそこに。
「2ちゃんねるは本日をもって閉鎖するですよ…
けど、またいつかどこかで生きていたら声かけてくださいです、
おいらは2ちゃんねるのみんなに会えて嬉しかったよん…
最後の一日、転送量も何も気にせずにめいっぱい遊んでくださいです、
でもいたずらはいやづら…」
最後の「祭」が、始まった。
みんな、一日パソコンの前に陣取り、伝説の巨大掲示板の最後のイベントに参加した。
記念カキコする者、ひたすらコピペ荒らしする者、ブラクラを貼りまくる者、
1000を最後に取ろうと狙う者…
それぞれが、それぞれの最後を、板に、スレに、レスに、刻み込んだ。
2001年8月31日、2ちゃんねるはその短い生涯を終えた。
管理人のその後を知る者はいない。
ありがとう、さようなら、そしてまたどこかで会おうね…Goodbye、2ch.net…
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0ch BBS 2004-10-30