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純粋 Mac OS X 批判 序説
- 197 :こんなん書いてるよ :2000/10/12(木) 18:18
- MacFanレターより(10/12)http://macfannet.mycom.co.jp/column/index.html(まだ未掲載)
● ネットサーフの溺死者たち
「友がみな我より偉く見ゆる日よ」
「2チャンネル」という最低最悪のサイトがある。まあ、御存じの方は御存じだろう
し、知らない人は知らないままのほうがいい。「人間ってここまでイヤなヤツになれ
るんだなあ」ということを教えてくれる、罵詈雑言憎悪が渦巻くサイトだ。僕もち
らっとだけ見に行ったことがあるが、正直、こんなサイトが密かに人気があるという
こと自体に力が抜ける。他人の悪口というのはそりゃあ楽しいのだろうが、知性のな
い人間の悪口はパンチがなくて読んでいて退屈だ。
面白いのは、彼らの多くが「自分は知性があって偉いやつなのだ」と思い込んでいる
らしいこと。よくコンピュータ関係で見かけるのだけど、「知識がある」のを「知性
がある」と勘違いし、「自分はすぐれている」と錯覚してしまう人は多い。知性は知
識+人間性であることに気づかないのだろう。本当に知性ある人は、匿名で他人の
悪口をいって喜んだりはしない。
メディアが急速に浸透するにつれ、常にこうした「負の番組、裏の番組」というべき
のが生まれ、広まっていく。特にインターネットのように匿名性が高い場合、その
広がりは想像以上のものとなるようだ。「ここは匿名の世界です。あなたが何をし
ても、あなたの正体はわかりません」となると、なぜか人は負の方向へ走りがちに
なる。「それじゃあ、ユニセフに寄付でもしよう」と思う人はあまりいない。
「貶す(けなす)」という字には「おとす」という意味がある。他人を貶すとき、人
はその瞬間だけ、相手をおとしめ、相手より上に立つことができる。こんなやつより
自分のほうが偉いのだ、すぐれているのだと感じることができる。普段、「偉い人
だ、すぐれた人だ」と思われたことのない人間ほど、その快感にとらわれてしまう。
――回りがみんな自分より上にあがっていく。誰も自分を尊敬してくれない。誰も
自分を見てくれない。そんな人の持つ暗闇を負の番組はとらえていく。
もし、こうした「負の番組」に存在価値があるとしたら、それは「自分はここまで
堕しているだろうか」と確認できることにあるだろう。もしそれが面白いと感じ、
それに快感を感じたら、あなたは既にヤバイところまで落ちている。
【掌田津耶乃/ライター】
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0ch BBS 2004-10-30