「あいたくて・・・」Review〜2ndmix〜


管理人の「あいたくて・・・」2回目のレビューです。

千菜みに1回目のレビューは公式ホームページの方にあります。(笑)

 

WARNING!!


このレビューはかなり間違っているとは思いますが、その辺はご了承下さい。


「あいたくて・・・」というゲームを一言で表すと、「恋愛戦略シミュレーションゲーム」である。
つまり、「恋愛シミュレーションゲーム」と「戦略シミュレーションゲーム」が合体したようなゲームなのだ。

このゲームの目的は「高校生活の3年間に彼女を作り、親父が勝手に決めたフィアンセとくっつけさせようという企みから守る」とかいうものらしい。

なんともいい加減な設定である。

というか、ゲームをプレイしているとこのゲーム目的はすでに頭の中には無く、「女の子とラブラブな関係になる」とか「女の子の真EDストーリーを見る」というのが真のゲーム目的であろう。

「卒業式の日に女の子から告白される」などの明確な目的が欲しかったと思うのであるが、どうなのであろうか?

話がそれてしまったが、それでは「あいたくて・・・」のゲーム自体について検証してみよう。


『恋愛シミュレーションゲームとしての「あいたくて・・・」』


「あいたくて・・・」の恋愛シミュレーションゲームとしての特徴は、次の3つが挙げられる。

  1. 「女の子への告白」はあくまで通過点である。

  2. 「キス」をがんがんすることが出来る。

  3. 3年間プレイする前にゲームが終わってしまう。

大半の恋愛シミュレーションゲームは「女の子へ告白するor女の子から告白される」とか「キスをする」というのが最終目的なのであるが、「あいたくて・・・」の場合はあくまで通過点であり、その後の展開も用意されているのである。
場合によっては「破局状態」になってしまうことすらあり得るのだ。

これは他の恋愛シミュレーションゲームにはほとんど無いであろう、斬新なシステムである。
ただ、恋愛シミュレーションゲームの宿命として「告白するまでが難しい」というのがあるが、「あいたくて・・・」の場合も同様、ほとんどの女の子は告白して恋人関係になった後は簡単にラブラブ関係になれてしまうのである。
それを補うかのように真EDへ到達するのを難しくしていたり、ラブラブ関係になる条件自体を厳しくしているのだ。
これは絶妙なバランスと言えよう。

女の子に告白するまで、女の子に告白した後という2つが同時に楽しめることが、恋愛シミュレーション「あいたくて・・・」の最大の魅力である。


『戦略シミュレーションゲームとしての「あいたくて・・・」』


<アイテム>

「ときめきメモリアルシリーズ」と同じくパラメータゲームなのであるが、「あいたくて・・・」の場合アイテムを装備したり、食ったり(使ったり)して補正が出来るのである。
8個までと限られた装備枠に何を装備するか、というのがゲームの有利不利に大きくかかわってくる。
また、女の子へプレゼントする時も、実際にアイテムを渡さなければいけない。
事前に女の子用のアイテムを仕入れておくことも戦略の一つなのだ。

アイテムを制する者が「あいたくて・・・」を制する。

と断言していいほど、アイテムというのは重要な存在なのである。

アイテムをいかに活用するか、というのが戦略的にすごく重要なのだ。


<デート>

「あいたくて・・・」でも他のゲームと同様デートがあるが、これが非常に難しい。
デートのルートを自分で組まなければならないのである。
女の子の体力や時間という中、女の子ごとの好みに合わせたデートルートのパターンを作っておかなければならないのだ。
そうしないと女の子が満足せず、途中で帰られちゃうこともあるのだから。

自分はデートルートのパターン化は結構好きなのだが、恋愛シミュレーションゲームとして見た場合、毎回同じようなデートばかりでつまらなくなってしまうと思われるかも知れない。

パターン化するということが戦略的に重要だと思うのだが、これは好みの問題なので何とも言えませんね。


<女の子ごとの攻略方法の違い>

普通のゲームはデートをしまくって好感度を上げさえすればエンディングまで到達出来るが、「あいたくて・・・」の場合はそう簡単には行かないのだ。

麻子ちゃんを攻略するには気になる度を上げるために特殊なことをしなければならないし、里沙さんを攻略するには逆に仲良くなり過ぎないようにしないといけない。
映美ちゃんを攻略するには事前に千菜ちゃんと仲良くなっておかないといけないし・・・

この3人の攻略に関して言えば、今までの恋愛シミュレーションには無かった斬新さを感じられる。

また、絢を攻略するには選択肢を選び続けなければならないし、鈴子を攻略するには4ヶ月(実質は3ヶ月だが)という短い期間という制限が付く点も見逃せない。

まだまだあるが、これ以上書くとキリが無いのでこれぐらいにしておこう。

つまり、女の子ごとに全く違った攻略方法を考えなければならず、どういう戦略で女の子を攻略していくかが一番の面白さである。
狙う女の子によって難易度やゲーム性が変わっていくのが「あいたくて・・・」の凄いところであろう。

ただ百合華さんに関して言えば、もっと難易度を上げてもよかったのでは無いだろうか?
いかにもガードが固そうな女の子なのに、デートを重ねればOKというのがこのゲームらしく無いのだが・・・
これが唯一残念なところである。


<アイテム・愛称のコンプリート>

エンディングのコンプリートも重要だが、アイテムや愛称のコンプリートも見逃せない点である。
アイテムに関して言えばイベントでしかもらえない非売品アイテムのコンプリートが難しく、見事なまでにツボを突いている。
「マカダミアンナッツ」入手は特に難度が高かった。
里沙さん自体クリアすることすら大変なのに、1年目の11月までに恋人以上の関係になるなんて至難の業だ。
こういうマニアへの挑戦は大歓迎である。
愛称に関してだが、クリア後にどの愛称が追加されたかという表示が欲しかった。
どのような経緯で愛称が増加されたかが全くわからないので、他の愛称を集める対策を立てようが無い。
ここはちょっと残念な点であるが、もちろん愛称コンプリートも「難しくてツボを突いている」という部分はアイテムコンプリートと同じく、ついついハマってしまうのだ。
ただ・・・

アイテム、愛称がそれぞれ1個ずつバグで入手不可能

ということが後に判明してしまったため、ちょっと残念である。


『その他について』


<音楽>

これは文句なく最高の出来である。
しかも、無駄と思えるほど曲数が多い。
BGM好きな自分としてもうれしい限りであり、おまけの「音楽室」でセレクト出来るBGMがクリア毎に増えていくのが楽しみの一つとなっていたくらいだ。

ただ・・・

なぜステレオ/モノラルが選べないのか?(謎)

自分のテレビはモノラルだったので、せっかくの音楽が半減してしまったのである。
ってモノラルのテレビで「あいたくて・・・」をプレーしていたのって自分だけかも知れないが・・・

「デ○クリ○ゾン」ですらステレオ/モノラルが選べたのに・・・


<ミニゲーム>


「説得Z」

出来はかなりいいのだが、パターン性が強すぎた感がある。
自分は実際2週間ほどでパターンが完成してしまったので、個人的にはちょっとがっかりしてしまった。
とは言っても、そこら辺のRPGとかよりはるかに面白いのは言うまでもないが。


「陸上大会・水泳大会」

なぜ無理矢理ポリゴンを使っているのか?

これがさっぱり理解出来ない。
「走る」というアクションや「泳ぐ」というアクションがポリゴンのせいで台無しになっている感があるし、お世辞にもいいグラフィックとも言えない。

ポリゴンにしなければ売れない!

という嫌すぎる現実を見てしまった。

はっきり言って陸上大会・水泳大会に限定すれば、そこら辺のクソゲーといい勝負であろう。

それほどまでに最悪と言える。


「うっほーキャッチャー」

いわゆるUFOキャッチャーみたいなミニゲームである。
こちらの方はポリゴンの遠近感をうまく利用しており、単純ながらハマってしまった。
ここでしか手に入らないアイテムの存在というのもツボを突いており、無邪気にやり込んだものだ。
ただ、飽きてしまうと辛いかも知れないのだが・・・


<CDの入れ替え・メモリーカードのアクセス>

これらはPSというハード上、仕方が無いことであろう。
よく「CDの入れ替えが面倒臭い」とかいう話を聞くが、自分はそんなことは無い。
というか、「それぐらいは我慢するべきだ」とまで断言する。

メモリーカードのアクセスがやけに遅いのは少し不満ではあるが、「あいたくて・・・」というゲームはセーブ・ロード時の情報量が異様なまでに多いので、致し方がないとあきらめている。

例えば主人公のパラメータ、女の子毎の気になる度やともだち度、デート回数や電話回数、会話トピックスの出現数やキス回数など、細かい部分まで記録されているのだから。


『総評』

「あいたくて・・・」というゲームは、いろいろな方面でやり過ぎなまでの気合いが入っている。
ゲームをとことんやりこむマニアの方々には是非お勧めの一本である。
ただ、なんとなくギャルゲーを楽しもうと思っていると痛い目に会うということも付け加えておく。

ところで、「あいたくて・・・」は売れていないとか「あいたくて・・・」は評価されていないとか言われているが、別に気にすることは無い。
逆に、

売れているゲームや世間に評価されているゲームは面白く無いのがほとんどを占めている

という嫌な現実を考えると、「あいたくて・・・」が売れてないのはむしろ誇りのようにも思える。

「あいたくて・・・」が20世紀最後の大作としてふさわしいゲームなのだから・・・



『あとがき♪』

なんか、かなり辛口になってしまったな〜(滝汗)
本来、自分はギャルゲーをやらないからこそこういうレビューになってしまったの加奈、と思うのですが。

もう1回言っておきますが、このレビューはかなり間違っていると思われますのでその辺はご了承下さいませ。


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